JP2011098298A - 塗装システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車体本体に対して揺動可能に連結されたドア等を容易に開状態とすることが可能であり、しかも、作業効率に優れる塗装システムを提供する。
【解決手段】塗装システム10は、塗装ロボット14a〜14dと、オープナーロボット16とを有する。塗装ロボット14a〜14dは、壁24、26に敷設された第1案内レール28に変位自在に係合された走行台車32を介して設けられ、一方、オープナーロボット16は、壁26に敷設された第2案内レール30に変位自在に係合された走行台車34を介して設けられる。このため、塗装ロボット14a〜14dとオープナーロボット16との間には、高低差が存在する。また、オープナーロボット16のアーム部40の先端には、柱状部の先端から互いに逆方向に分岐して延在する第1爪部及び第2爪部を有する略逆T字形状のフック48が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗装システムに関し、一層詳細には、被塗装物における揺動可能な箇所を揺動させるためのオープナーロボットを具備する塗装システムに関する。
例えば、四輪自動車は、乗員室が形成された車体本体に対して乗員室ドア、ボンネット、トランク等の各種のドアが揺動自在に連結され、この状態で、塗装工程に搬送される。
塗装工程では、各種のドアごと搬送される車体本体に対し、例えば、特許文献1に記載されるように、塗装ロボットから所定の塗料が噴霧される。なお、車体本体におけるドアが着座する部位も塗装を行う必要があるので、塗料の噴霧に先んじて、各種のドアが開状態とされる(例えば、特許文献2の図1参照)。換言すれば、ドアは、車体本体から離間する方向に揺動され、この状態で、該ドアや車体本体に対しての塗装が実施される。
特許文献3に記載されるように、ドアの開放(揺動)は、オープナーロボットと呼称されるロボットによって行われる。すなわち、四輪自動車に対して塗装を行うための塗装システムは、塗装ロボットと、オープナーロボットとを有するようにして構成される。
上記した塗装ロボット及びオープナーロボットは、それぞれ、変位機構の作用下に変位することが可能である。すなわち、塗装ロボット及びオープナーロボットは、車体本体が搬送されること、換言すれば、変位することに追従し、個別に変位する。
特開平1−266870号公報 特開昭61−204060号公報 国際公開第2008/108401号パンフレット
特許文献1の図1には、乗員室ドアを開放するためのオープナーロボットと、該乗員室ドアの内方を塗装するための塗装ロボットとを同一の案内レールで案内することが示されている。また、特許文献3の図1には、ボンネット又はトランクを開放するためのオープナーロボットと、開放された乗員室ドアの内方を塗装するための塗装ロボットとを同一の案内レール上に配置した状態が図示されている。
このように、この種の従来技術では、塗装ロボットとオープナーロボットとが同一の案内レール上に配置される。このため、塗装ロボット及びオープナーロボットが作動可能な範囲に制約を受けることになる。塗装ロボットがオープナーロボットを越えて変位することはできないし、逆に、オープナーロボットが塗装ロボットを越えて変位することもできないからである。また、互いが近接した状態で同時に作業を行わせると、互いに干渉し易い。この場合、例えば、塗装ロボットが塗装に適切な姿勢となることが困難となる。
そこで、塗装ロボットを一旦待機させ、オープナーロボットが作動を終了した後、該塗装ロボットを作動させるようにしているが、この場合、塗装ロボットを塗装に適切な姿勢とすることが容易にはなるものの、塗装ロボットの作業効率が低下するという不都合がある。また、噴霧された塗料によってオープナーロボットが汚れてしまう不具合や、このオープナーロボットが揺動させたドアに塗料が付着してしまう不具合も顕在化している。
また、特許文献3記載の従来技術では、ボンネットを揺動させるオープナーロボットと、トランクを揺動させるオープナーロボットとの2台を設けるようにしている。ボンネットを開状態とするにはボンネットを車体本体の前方から後方に向かって揺動させ、一方、トランクを開状態とするにはトランクを車体本体の後方から前方に向かって揺動させる必要があるが、このように、揺動方向が異なる別種のドアの双方を開状態にし得るオープナーロボットは、これまでのところ知られていないからである。しかしながら、複数台のオープナーロボットを設けることは、設備投資を高騰させてしまう。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、塗装ロボット及びオープナーロボットの双方の作業効率が向上するとともに、オープナーロボットが汚れ難く、しかも、1台のオープナーロボットによって揺動方向が異なる別種のドアの双方を開状態にし得る塗装システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ボンネット及びトランクが車体本体に対して揺動可能に連結されて構成される被塗装物を塗布するための塗装手段を有する塗装ロボットと、前記ボンネット及び前記トランクの双方を別タイミングで前記車体本体から離間する方向に揺動させるオープナーロボットとを具備する塗装システムであって、
前記塗装ロボットを、変位する前記被塗装物に追従させて第1の案内部材に沿って変位させる第1の変位機構と、
前記ボンネット又は前記トランクに別タイミングで掛合する掛合部材を有する前記オープナーロボットを、変位する前記被塗装物に追従させて第2の案内部材に沿って変位させる第2の変位機構と、
を備え、
前記第1の案内部材と前記第2の案内部材とが高低差を設けて配置されることにより、前記オープナーロボットと前記塗装ロボットとが高低差を設けて配置され、
前記第1の案内部材が前記塗装ロボットのみを案内し、前記第2の案内部材が前記オープナーロボットのみを案内することを特徴とする。
このような構成とすることにより、オープナーロボット及び塗装ロボットが変位する際に互いに干渉することが回避される。すなわち、オープナーロボット及び塗装ロボットは、互いの位置に制約を受けることなく移動することが可能となる。
このため、例えば、オープナーロボットが移動する際に塗装ロボットを待機させる必要がない。すなわち、塗装ロボットに、ボンネットやトランク、乗員室ドア等の塗装作業を行わせることができる。これにより、塗装効率を有効に向上させることができる。しかも、オープナーロボットの個数を少なくとも1台とすることが可能となるので、設備投資を低廉化することもできる。
しかも、オープナーロボットと塗装ロボットを別個の案内部材で案内するようにし、且つ互いに高低差を設けて設置しているため、互いが干渉することが回避される。このため、オープナーロボットが作動している最中であっても、塗装ロボットが塗装に適切な姿勢となることが容易となる。これにより塗装ロボットの作業効率が向上ことも、塗装効率の向上に寄与する。
その上、オープナーロボットに塗料が付着することが回避されるので、オープナーロボットが汚れることを回避することができる。また、塗料が無駄に消費されることも防止できる。
ここで、前記掛合部材は、第1爪部及び第2爪部とを有し、前記第1爪部又は前記第2爪部のいずれか一方で前記ボンネットを前記車体本体から離間する方向に揺動させ、前記第2爪部又は前記第1爪部の残余の一方で前記トランクを前記車体本体から離間する方向に揺動させるものであると好適である。
すなわち、この場合、ボンネット及びトランクを1つの掛合部材で開閉動作させることが可能となる。このため、1台のオープナーロボットでボンネット及びトランクの双方に対応することが可能である。このことは、オープナーロボットが1台あれば十分であることを意味する。結局、設備投資を低廉化することができる。
この場合には、掛合部材を揺動動作可能に設けるようにすればよい。このような掛合部材の揺動動作によってのみボンネット及びトランクの双方を個別に揺動させることができるようになるので、オープナーロボットに対して詳細なティーチングを行う必要がない。しかも、車体本体に受け治具を設ける必要もない。
前記フックは、例えば、逆T字形状体に形成すればよい。すなわち、該フックを、柱状部と、該柱状部の先端から互いに相反する方向に分岐し且つ該柱状部の延在方向に対して略直交する方向に延在する第1爪部及び第2爪部とで構成するようにすればよい。
このように構成することにより、一方の爪部でボンネットを揺動させ、残余の一方の爪部でトランクを揺動させることが容易となる。この場合において、ボンネットの揺動方向とトランクの揺動方向とが異なる場合であっても十分に対応することが可能である。
このように、本発明によれば、ボンネット及びトランクの双方を1個の掛合部材、ひいては1台のオープナーロボットで揺動動作、換言すれば、開閉動作させることが可能となる。
本発明によれば、オープナーロボットと塗装ロボットを、別個の案内部材で案内するようにするとともに、互いの間に高低差を設けて設置するようにしているので、各々が互いの位置に制約を受けることなく任意の位置まで変位することが可能であり、作動している最中に互いが干渉することも回避可能である。このため、オープナーロボットが作動している間であっても、塗装ロボットが塗装に適切な姿勢となることが容易となるので、塗装ロボットを待機状態とする必要がない。従って、塗装ロボットの作業効率が向上し、被塗装物に対して効率よく塗装を行うことができる。
また、オープナーロボットが少なくとも2個の爪部を有する掛合部材を具備する場合、車体本体に連結されたトランク及びボンネットを開状態とするための揺動方向が相違する場合であっても対応することが容易となる。換言すれば、揺動方向が互いに相違するトランク及びボンネットを、1個の掛合部材、ひいては1台のオープナーロボットで開状態とすることが可能である。
本実施の形態に係る塗装システムが設置された塗装ステーションの概略要部斜視図 前記塗装システムを構成するオープナーロボットの要部概略斜視図 前記オープナーロボットのアーム部の先端に設けられるフックの要部概略斜視図 前記フックの第2爪部がボンネットに掛合して開状態に揺動している状態を示す要部概略側面図 前記フックの第2爪部がボンネットに掛合した状態を示す上方概略平面図 前記フックの第1爪部がトランクに掛合して開状態に揺動している状態を示す要部概略側面図 図3〜図5に示すフックでボンネット及びトランクを開状態に揺動したときの要部概略側面図 図7とは別の車種の車体本体に連結されたボンネット及びトランクを、図3〜図5に示すフックで開状態に揺動したときの要部概略側面図
以下、本発明に係る塗装システムにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る塗装システム10が設置された塗装ステーション11の概略一部斜視図である。この場合、塗装システム10は、四輪自動車の車体本体12(被塗装物)に対して塗装を行うためのものであり、4台の塗装ロボット14a〜14dと、1台のオープナーロボット16とを有する。
車体本体12には、ボンネット18、トランク20及び4枚の乗員室ドア22が予め揺動可能に連結されている。なお、オープナーロボット16によって開状態とされるまでは、これらのドア18、20、22は閉状態にある。
車体本体12は、図示しないコンベアによって図1における矢印A1方向に比較的低速で搬送される。換言すれば、車体本体12は、矢印A1方向に沿って緩やかに変位する。
塗装システム10は、矢印A1及び矢印A2方向に沿って延在するとともに、互いに対向する2枚の壁24、26によって区画され、これにより形成された塗装ステーション11に配設されている。そして、前記壁24、26の各々の下方に第1案内レール28が敷設されるとともに、前記壁26の上方に第2案内レール30が敷設される。これら第1案内レール28及び第2案内レール30は、各々の延在方向が前記コンベアの延在方向に対して平行となるようにして、壁24、26ないし壁26に設けられている。
このように、第1案内レール28が壁24、26の下方に敷設され、一方、第2案内レール30が壁26の上方に敷設される結果、塗装ロボット14a〜14dとオープナーロボット16との間には、高低差が存在するようになる。すなわち、この場合、オープナーロボット16は、塗装ロボット14a〜14dに比して高位置に設けられる。
第1案内レール28には、塗装ロボット14a〜14dの各々が設けられた走行台車32が変位自在に係合されており、一方、第2案内レール30には、オープナーロボット16が設けられた走行台車34が変位自在に係合されている。これら走行台車32、34は、図示しない制御回路に電気的に接続されており、この制御回路の制御作用下に、第1案内レール28又は第2案内レール30に案内されながら矢印A1方向又は矢印A2方向に指向して変位する。すなわち、走行台車32及び前記制御回路は、塗装ロボット14a〜14dを変位させる第1の変位機構を構成し、走行台車34及び前記制御回路は、オープナーロボット16を変位させる第2の変位機構を構成する。
塗装ロボット14a〜14dとしては、例えば、6軸ロボット等の公知の多関節ロボットが採用される。塗装ロボット14a〜14dのアーム部36の先端には、各々、塗装ガン38が配設され、この塗装ガン38を介して、ミスト状の塗料が車体本体12に噴霧される。
各塗装ロボット14a〜14dには、4枚の乗員室ドア22のいずれかを車体本体12に対して揺動させるための図示しない開閉用治具が設けられる。すなわち、乗員室ドア22は、塗装ロボット14a〜14dによって揺動され、これにより開閉される。
一方、オープナーロボット16のアーム部40は、図2に示すように、走行台車34に近接する取付基部41側から先端側にかけて、第1アーム部材42、第2アーム部材43、第3アーム部材44をこの順序で有する。勿論、これらアーム部材42、43、44は、個別に回動自在であり、且つ所定の角度で傾動した状態で停止することが可能である。
なお、第1アーム部材42、第2アーム部材43、第3アーム部材44は、該アーム部材42、43、44によって螺旋形状をなすようにして、一端部同士が回動軸を介して連結されている。
第3アーム部材44には、該第3アーム部材44の延在方向と同一方向に延在するナット46が連結されている。図1に示すように、該ナット46には、掛合部材としてのフック48がナット46の延在方向に対して略直交する方向に指向するようにして取り付けられる。すなわち、フック48を構成する柱状部52(図3参照)はナット46を介して第3アーム部材44に連結されており、従って、第3アーム部材44とナット46の間の関節部が回転動作することに追従して回転する。
図3に示すように、このフック48は略逆T字形状をなす。すなわち、この場合、フック48は、前記柱状部52の先端から分岐して互いに逆方向に延在する第1爪部54、第2爪部56を有する。これら第1爪部54及び第2爪部56は、柱状部52の延在方向に対して略直交する方向に延在する。
第1爪部54及び第2爪部56の先端には、柱状部52側に向かって突出した第1掛合部58、第2掛合部60がそれぞれ形成される。後述するように、ボンネット18は第2爪部56の第2掛合部60が掛合して開状態に揺動され(図4及び図5参照)、一方、トランク20は第1爪部54の第1掛合部58が掛合して開状態に揺動される(図6参照)。すなわち、フック48は、前記モータの作用下に前記回転軸が所定角度で回転動作することに伴い、図3中の矢印方向に沿って揺動する。
本実施の形態に係る塗装システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
各種のドア18、20、22が連結された車体本体12が前記コンベアを介して搬送されると、オープナーロボット16が待機状態から作動し、第2案内レール30に案内されながらボンネット18側(矢印A1方向)に変位する。その後、第1アーム部材42、第2アーム部材43及び第3アーム部材44が所定の回動動作を行うことに伴って、アーム部40が伸張した展開状態となる。これにより、閉状態にあるボンネット18に対してフック48の第2掛合部60が近接する。このとき、フック48は、図4において仮想線で示すように、その第2爪部56がボンネット18から離間するように位置する。
なお、この際、アーム部40は、第2アーム部材43が第1アーム部材42及び第3アーム部材44よりもボンネット18から離間するように配置される。
この状態で第3アーム部材44とナット46の間の関節部が回動し、これに追従してフック48がボンネット18側に向かって揺動動作し、図4及び図5に示すように、第2掛合部60がボンネット18に掛合するに至る。
このように、フック48を揺動動作させることにより、第2掛合部60を何らかの部材ないし部位に干渉させることなくボンネット18に掛合させることができる。
ボンネット18が第2爪部56の第2掛合部60に掛合されたことが近接センサ(図示せず)で検知された後、オープナーロボット16のアーム部40が所定の動作を行い、これにより、図4に実線で示すように、ボンネット18が車体本体12から離間する方向に揺動される。すなわち、ボンネット18が開状態となる。
この状態において、車体本体12の前方近傍に位置する2台の塗装ロボット14a、14b(図1参照)が作動し、ボンネット18に対して塗料を噴霧する。すなわち、2台の塗装ロボット14a、14bによってボンネット18に対する塗装が行われる。
その一方で、車体本体12の後方近傍に位置する2台の塗装ロボット14c、14dが動作し、前記開閉用治具によって前方の2枚の乗員室ドア22を揺動させて開状態とする。塗装ロボット14c、14dは、さらに、この開状態となった2枚の乗員室ドア22(前方側)に対して塗料を噴霧する。
上記したように、本実施の形態では、塗装ロボット14a〜14dとオープナーロボット16とが高低差を設けるようにして配置されている(図1参照)。しかも、塗装ロボット14a〜14dとオープナーロボット16は個別に案内されるので、互いの変位に制約を受けることがない。このため、ボンネット18を開状態として支持しているオープナーロボット16に対して塗装ロボット14a〜14dが干渉することが回避される。従って、塗装ロボット14a〜14dは、塗装に適切な姿勢をとることが容易となる。なお、この姿勢では、塗装ガン38がフック48の第1爪部54に近接する。すなわち、塗料は、第1爪部54側から車体本体12に向かって噴霧される。
このため、塗装ロボット14a〜14dを待機させる必要は特にない。従って、塗装ロボット14a〜14dの作業効率が向上し、車体本体12に対する塗装を効率よく行うことができる。
また、塗装ロボット14a〜14dとオープナーロボット16に高低差があるため、塗装時にオープナーロボット16に塗料が付着することが回避される。このため、オープナーロボット16が塗料によって汚れることが防止され、結局、オープナーロボット16を介して車体本体12に塗料が付着することも防止される。
このようにして塗装が実施される間、車体本体12は、図1、図2、図4及び図5における矢印A1方向に沿って低速で搬送される。すなわち、変位する。この変位に追従し、塗装ロボット14a〜14d及びオープナーロボット16は、前記制御回路の制御作用下に、車体本体12の変位速度に対応する速度で変位する。勿論、この変位は、走行台車32、34を介して行われる。
ボンネット18の塗装が終了すると、次に、アーム部40が所定の動作を行い、これによりボンネット18を車体本体12側に揺動させて閉止状態とする。この状態で、オープナーロボット16の第3アーム部材44とナット46の間の関節部が回動されることに伴い、フック48の柱状部52が所定の角度だけ回転動作される。これにより第2爪部56の第2掛合部60、ひいてはフック48がボンネット18から離脱する。また、アーム部40が収納状態となる。
その一方で、2枚の乗員室ドア22(前方側)の塗装が終了する。塗装ロボット14c、14dは、前記開閉用治具によってこれらの乗員室ドア22を車体本体12側に揺動させ、閉止状態とする。
その後、塗装ロボット14a〜14d及びオープナーロボット16は、速やかに、矢印A2方向に沿って所定の距離だけ戻るように変位する。この変位も、前記制御回路の制御作用下に、走行台車32、34を介して行われる。この変位の際に、例えば、オープナーロボット16が塗装ロボット14c、14dを追い越してもよい。
その後、塗装ロボット14a〜14d及びオープナーロボット16は、速やかに、矢印A2方向に沿って所定の距離だけ戻るように変位する。この変位も、前記制御回路の制御作用下に、走行台車32、34を介して行われる。この変位の際に、例えば、オープナーロボット16が塗装ロボット14c、14dを追い越してもよい。
所定の位置まで戻ったオープナーロボット16は、再度、アーム部40を伸張させる。ここで、アーム部40が伸張したときの第2アーム部材43と、閉状態にあるトランク20とは互いに略平行状態にある。従って、第3アーム部材44が第2アーム部材43に比してトランク20に近接するように配置されると、第3アーム部材44がトランク20に干渉する懸念があるが、本実施の形態では、図4に示すように、トランク20を開状態とする際には、第1アーム部材42及び第3アーム部材44が第2アーム部材43に比してトランク20から離間するように配置される。このため、第3アーム部材44がトランク20に干渉することが有効に回避される。
同時に、フック48の第1爪部54の第1掛合部58がトランク20に近接する。このときも、第1爪部54及び第2爪部56は、図4と同様に、矢印A1、A2方向に対して所定の角度をなすように若干傾斜している(図6の仮想線参照)。
そして、上記と同様に、第3アーム部材44とナット46の間の関節部が回動される。これに追従してフック48が所定角度で回転動作し、これにより、閉状態にあるトランク20に対して第1掛合部58が掛合する。
このようにしてトランク20に第1爪部54の第1掛合部58が掛合したことが近接センサ(図示せず)で検知された後、オープナーロボット16のアーム部40が所定の動作を行う。その結果、トランク20が車体本体12から離間する方向に揺動され、図6に実線で示すように、該トランク20が開状態となる。
以上から諒解されるように、本実施の形態においては、フック48が互いに相反する方向に延在する第1爪部54及び第2爪部56を有する。このため、1台のオープナーロボット16によってボンネット18及びトランク20の双方を開状態とすることが可能となる。
これに対し、爪部が1個のみのフックである場合、爪部を掛合して揺動させることが可能なドアのみ開状態とすることができるが、他のドアを開状態とすることはできない。何故なら、前記フックが車体本体12の後方に向いている場合、このフックの爪部をトランク20に掛合することは困難であるし、車体本体12の前方に向いている場合、このフックの爪部をボンネット18に掛合することも困難であるからである。
トランク20が開放された状態において、後方側の塗装ロボット14c、14d(図1参照)が該トランク20に対して塗料を噴霧する。その一方で、前方側の塗装ロボット14a、14bは、後方側の2枚の乗員室ドア22を前記開閉用治具によって揺動させて開状態にした後、該2枚の乗員室ドア22に対して塗料を噴霧する。
勿論、この際にも、上記と同様に、トランク20を開状態として支持しているオープナーロボット16に対して塗装ロボット14a〜14dが干渉することが回避されるので、塗装ロボット14a〜14dが塗装に適切な姿勢をとることが容易となる。なお、この際においては、塗装ガン38がフック48の第1爪部54に近接し、第1爪部54側から車体本体12に向かって塗料が噴霧される。
従って、塗装ロボット14a〜14dを待機させる必要がないので、該塗装ロボット14a〜14dの作業効率が向上する。すなわち、車体本体12に対する塗装を効率よく行うことができる。
また、オープナーロボット16が塗料によって汚れることが防止されるとともに、オープナーロボット16を介して車体本体12に塗料が付着することも防止される。
その上、この工程では、第1アーム部材42及び第3アーム部材44が第2アーム部材43に比してトランク20から離間する位置に配される。従って、トランク20を略90°揺動する場合であっても、該トランク20と第1アーム部材42及び第3アーム部材44とが緩衝することを回避し得る。
なお、この塗装作業が実施される間においても、車体本体12が図1における矢印A1方向に沿って低速で搬送されるとともに、塗装ロボット14a〜14d及びオープナーロボット16が車体本体12の変位速度に対応する速度で変位する。
そして、トランク20及び後方の乗員室ドア22の塗装が終了すると、オープナーロボット16のアーム部40が所定の動作を行うことでトランク20を揺動させ、車体本体12に着座した閉状態とするとともに、塗装ロボット14a、14bが前記開閉用治具によって乗員室ドア22(後方側)を揺動させ、該乗員室ドア22を車体本体12に着座した閉状態とする。その後、車体本体12が塗装ステーション11から導出される。
以上のように、本実施の形態によれば、1台のオープナーロボット16によって、開状態とするための揺動方向が異なる複数個のドアに対応することが可能となる。
なお、オープナーロボット16は、揺動方向が異なるドアであっても対応可能である。
例えば、図7に示すように、トランク20をリアウィンドウ64から車体本体12の後方側に揺動するようにして開状態とする車種や、図8に示すように、ボンネット18をフロントウィンドウ66から車体本体12の前方側に揺動するようにして開状態とする車種も存在する。図7及び図8から容易に諒解されるように、上記したフック48を具備するオープナーロボット16によれば、これらの車種にも対応可能である。
しかも、オープナーロボット16が1台であるので、設備投資が低廉化するという利点もある。
なお、上記した実施の形態においては、塗装ロボット14a〜14dをオープナーロボット16の上方に配置するようにしているが、塗装ロボット14a〜14dとオープナーロボット16は、如何なる配置であってもよい。例えば、上記したようにオープナーロボット16を壁24、26に走行台車34を介して配置する一方、塗装ロボット14a〜14dを塗装ステーション11の床上に走行台車32を介して変位自在に設置するようにしてもよい。又は、走行台車34を介してオープナーロボット16を塗装ステーション11の床上に配置するとともに、走行台車32を介して塗装ロボット14a〜14dを壁24、26に設置するようにしてもよい。
さらに、フック48に3個以上の爪部を設けるようにしてもよい。
10…塗装システム 11…塗装ステーション
12…車体本体 14a〜14d…塗装ロボット
16…オープナーロボット 18…ボンネット
20…トランク 22…乗員室ドア
24、26…壁 28、30…案内レール
32、34…走行台車 38…塗装ガン
40…アーム部 48…フック
52…柱状部 54、56…爪部
58、60…掛合部

Claims (4)

  1. ボンネット及びトランクが車体本体に対して揺動可能に連結されて構成される被塗装物を塗布するための塗装手段を有する塗装ロボットと、前記ボンネット及び前記トランクの双方を別タイミングで前記車体本体から離間する方向に揺動させるオープナーロボットとを具備する塗装システムであって、
    前記塗装ロボットを、変位する前記被塗装物に追従させて第1の案内部材に沿って変位させる第1の変位機構と、
    前記ボンネット又は前記トランクに別タイミングで掛合する掛合部材を有する前記オープナーロボットを、変位する前記被塗装物に追従させて第2の案内部材に沿って変位させる第2の変位機構と、
    を備え、
    前記第1の案内部材と前記第2の案内部材とが高低差を設けて配置されることにより、前記オープナーロボットと前記塗装ロボットとが高低差を設けて配置され、
    前記第1の案内部材が前記塗装ロボットのみを案内し、前記第2の案内部材が前記オープナーロボットのみを案内することを特徴とする塗装システム。
  2. 請求項1記載の塗装システムにおいて、前記掛合部材が第1爪部及び第2爪部とを有し、前記第1爪部又は前記第2爪部のいずれか一方で前記ボンネットを前記車体本体から離間する方向に揺動させ、前記第2爪部又は前記第1爪部の残余の一方で前記トランクを前記車体本体から離間する方向に揺動させることを特徴とする塗装システム。
  3. 請求項2記載の塗装システムにおいて、前記掛合部材が揺動動作することによって、前記第1爪部又は前記第2爪部のいずれか一方が前記ボンネットに掛合可能であり且つ前記第2爪部又は前記第1爪部の残余の一方が前記トランクに掛合可能であることを特徴とする塗装システム。
  4. 請求項2又は3記載の塗装システムにおいて、前記掛合部材が、柱状部と該柱状部の先端から互いに相反する方向に分岐し且つ該柱状部の延在方向に対して略直交する方向に延在する前記第1爪部及び前記第2爪部とを有する逆T字形状体であることを特徴とする塗装システム。
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