JP2011097855A - ビール風味飲料用風味改善剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ビ−ルまたはビール風味飲料に添加することにより、これらの飲料におけるビール本来のコク味、甘味、うま味、濃厚感、すっきり感などを改善、付与または増強し、嗜好性を高めることができるビール風味飲料用風味改善剤を提供すること。さらにまた、ビール風味飲料製造工程において澱粉質原料の糖化工程の後、ビール酵母による発酵工程の前に添加して酵母発酵をおこなっても、これらの呈味性が残るビール風味飲料用風味改善剤を提供すること。
【解決手段】
麦芽を加熱して内在酵素を失活させた後、プロテアーゼおよびアミラーゼを加えて処理して得られるエキスからなる、ビール風味飲料用風味改善剤。
【選択図】なし

Description

本発明はビール、発泡酒、または、いわゆる第三のビ−ルなどのビール風味飲料に添加して、そのコク味、甘味、うま味、濃厚感、すっきり感などを改善するための風味改善剤に関する。
さらに詳しくは、ビール風味飲料製造工程において、澱粉質原料の糖化工程後のビール酵母による発酵工程の前、ないし、飲料の充填前に添加し、発酵などを経ても呈味性が残るビール風味飲料用風味改善剤に関する。
ビールは爽快な炭酸感、切れの良い苦味などにより喉の渇きを癒すと共に、適度のアルコール濃度により酔いをもたらし、夏の暑い時期はもちろんのこと、冬の寒い時期においても飲酒の機会においては「とりあえず」とか「まず初めの一杯・・・」などの言い回しに表されるように、季節を問わず、さらには世界中で愛飲されているアルコール飲料である。
ビールの風味においてコク味、甘味、うま味などの呈味は非常に重要な要素であり、これらを改善、付与、または増強しようとする試みは古くから行われ、さまざまな方法が試みられてきている。一方、近年、日本においては、ビールよりも麦芽の使用比率を低く抑え、麦芽の一部を麦芽以外の穀物や澱粉質、タンパク質などの原料に代替し、ビールよりも価格が安いビール風味のアルコール飲料として、発泡酒、さらには、いわゆる第三のビールなどが開発され、その売上が急激に増加している。しかしながら、発泡酒や、いわゆる第三のビールはビールと比べ麦芽使用比率が低いため、麦芽に由来するコク味、甘味、うま味などの呈味がビールと比較してどうしても劣る傾向があり、現状では十分満足のいくものではないというのが一般的な評価のようである。したがって、ビールやビール風味飲料にコク味、甘味、うま味などを改善、付与、または増強するという課題はますます重要となってきていると考えられる。
ビールやビール風味飲料に何らかの素材を添加してコク味、甘味、うま味などを付与する方法としては、例えば、ビール製造工程において副原料の全部あるいは一部に麦茶麦を使用することを特徴とする麦茶風味発泡酒の製造方法(特許文献1)、麦芽をエチルアルコール濃度が25重量%〜93重量%の水とエチルアルコールとの混合溶液で抽出して得られる抽出物からなる、ビール様飲料のモルト感およびボリューム感を付与・増強するために用いられる香味改善剤(特許文献2)、生の穀物を磨砕し、その後加熱した後プロテアーゼ処理を施し、さらにエキスを回収して得られたビール系飲料用風味賦与剤(特許文献3)などの提案がなされている。しかしながら、上記の方法は、焙煎穀物が持つ雑味をも同時に付与してしまい、ビール本来のコク味、甘味、うま味などを改善、付与するという点においては十分満足のいくものとはいいがたい。
一方、ビール風味またはビール風味飲料の製造工程における麦汁の製造の際、通常は麦芽中に内在するアミラーゼを作用させて糖化を行うが、この際、麦芽中に内在するプロテアーゼも作用し、蛋白質が分解しアミノ酸やペプチドが生成し、うま味が増すことが知られている。そこで、麦汁中の遊離アミノ酸含量を高める方法として、麦芽の糖化工程において外部からプロテアーゼ(トリプシン)を加えることによる、濃醇で香気のタイプの異なるビールを製造するための麦汁の製造方法(特許文献4)、麦芽と副原料とを使用しマイシェを形成する工程中にて、所定量のプロテアーゼを添加することを特徴とする発泡酒の製造方法(特許文献5)などが提案されている。これらは、麦芽から麦汁を製造する際に作用する、内在するプロテアーゼの作用を補うために添加するものである。
特開平10−179117号公報 特許第4214517号公報 特開2008−43231号公報 特開平6−78740号公報 特開平10−225287号公報
本発明は、ビ−ルまたはビール風味飲料に添加することにより、これらの飲料におけるビール本来のコク味、甘味、うま味、濃厚感、すっきり感などを改善、付与または増強し、嗜好性を高めることができるビール風味飲料用風味改善剤を提供することを目的とする。さらにまた、ビール風味飲料製造工程において澱粉質原料の糖化工程の後、ビール酵母による発酵工程の前に添加して酵母発酵をおこなっても、これらの呈味性が残るビール風味飲料用風味改善剤を提供することを目的とする。
ビール風味飲料は、通常、麦芽比率が高いほど、コク味、甘味、うま味などが出やすいと考えられる。しかしながら、ビールまたはビール風味飲料は、その製造工程において、多少なりとも麦芽を使用し、麦芽の内在酵素を使用して糖化した麦芽汁として酵母発酵に供している。そのため、麦芽汁と同様の製法の麦芽エキスを添加しても風味に寄与する効果が少ないことが予想される。そこで本発明者らは、上記課題を解決するためには、ビール等の製造における麦芽汁とは異なる製法の麦芽エキスを添加すれば、従来の方法で製造されたビール風味飲料に不足がちなビール等の製造における麦芽由来のコク味、甘味、旨味を補強、増強できるのではないかと考え鋭意研究を行った。その結果、麦芽の内在酵素を使用せずに、あらかじめ、麦芽中の内在酵素を失活させ、その後、プロテアーゼおよびアミラーゼを作用させて得られたエキスを、ビール風味飲料に添加したところ、ビール本来のコク味、甘味、うま味、濃厚感などが補強、増強され、すっきり感が増し、嗜好性が高められたビールまたはビ−ル風味飲料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。また、前記処理により得られた麦芽エキスを、澱粉質原料の糖化工程の後、ビール酵母による発酵工程の前に添加したところ、発酵を経ても上記の呈味が残り、極めて効果的に、ビール風味飲料の風味を改善できることを見いだした。
かくして、本発明は、麦芽を加熱して内在酵素を失活させた後、プロテアーゼおよびアミラーゼを加えて処理して得られるエキスからなる、ビール風味飲料用風味改善剤を提供するものである。
また、本発明は、前記のビール風味飲料用風味改善剤を含有することを特徴とする、ビール風味飲料用風味改善剤組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、麦芽を加熱して内在酵素を失活させた後、プロテアーゼおよびアミラーゼを加えて処理してエキスを得ることを特徴とする、ビール風味飲料用風味改善剤の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、ビールまたはビール風味飲料の製造工程において、澱粉質原料の糖化工程の後、ビール酵母による発酵工程の前、ないし、飲料の充填工程の直前で添加するという簡便な方法でコク味、甘味、旨味を付与あるいは増強でき、濃厚感、すっきり感、嗜好性に優れたビールまたはビール風味飲料を得ることができるという、優れた風味改善剤を提供することができる。
本発明でいう麦芽は、大麦、小麦、裸麦、ライ麦などの麦類を原料として得られる公知のものであり特に制限はないが、具体的には、これらの各種麦類を水に20℃以下で約40時間〜50時間浸漬し、適当量の水分を含ませ発芽させた後、温度50℃以下で乾燥したものをいう。麦芽は非常に強い酵素活性(特にアミラーゼ活性)を有する。生の麦そのものには元々酵素が不活性の状態で多量に含まれているが、発芽によって酵素が活性化されると考えられている。これは、発芽直後はまだ光合成ができない段階であるため、種子中に元々含まれている栄養源を利用するための生体機構と考えられている。
一般的に、ビールなどの製造においては、この麦芽中に内在する酵素活性を最大限有効に利用して、麦汁を製造するが、本発明ではまずはじめに麦芽を加熱して内在酵素を失活させる点に一つの大きな特徴がある。この加熱処理には、以下のような作用があると考えられる。(1)内在酵素を失活させてからプロテアーゼおよびアミラーゼを加えて処理することにより従来の麦汁とは風味特性の異なる麦芽エキスが製造できる、(2)加熱殺菌の効果により微生物の繁殖を抑制することができ、長時間の酵素処理が可能になる、(3)組織の軟化作用により、固形分収率も増加する。
麦芽中の内在酵素を加熱により失活する方法としては、特に制限はなく、いかなる方法でも採用することができる。例えば、生の麦芽を焙煎するなどにより、そのまま加熱する方法を例示することができる。麦芽の加熱方法としては、例えば、100℃以上の熱風で処理するか、あるいは、例えば、回転式焙煎器で100℃〜250℃でロースト(焙煎)処理する方法などを挙げることができる。これらの加熱処理された麦芽は、例えば、ミュンヘン麦芽、アンバー麦芽、ロースト麦芽、チョコレート麦芽、カラメル麦芽として市販されているが、自ら処理することもできる。
また、別の加熱方法として生の乾燥麦芽を熱水中で加熱する方法を例示することもできる。このような加熱方法としては、例えば生の乾燥麦芽の粉砕物を水と混合し、加熱する方法を挙げることができる。
生の麦芽は水と混合する前に適当な大きさに粉砕または裁断することで、水との混合・攪拌状態を良好にすることができる。好ましい粉砕または裁断の大きさは0.01mm〜原体(未粉砕)程度であるが、水との混合・攪拌状態を考慮した場合0.05mm〜3mmが好ましく、さらには0.1mm〜2mmが好ましい。粉砕粒度を0.01mm未満の微粉砕、あるいは、磨砕状態とした場合は、麦芽の内在酵素が作用してしまい、得られるエキスに雑味などのマイナスの風味が生じてしまうため好ましくない。
使用する水の量は麦芽と水が混合でき、物理的に攪拌が容易な量であれば特に制限はないが、通常、麦芽1重量部に対し2重量部〜100重量部を例示することができる。しかし、麦芽に対し水が少なすぎると、その後の酵素反応が行いにくく、また、水が多すぎると抽出液の濃度が低下してしまうため、麦芽1重量部に対し5重量部〜50重量部が好ましく、さらに、麦芽1重量部に対し8重量部〜20重量部が特に好ましい。水の量が麦芽1重量部に対し2重量部未満の場合、攪拌ができなくなってしまい、酵素反応には不適当である。また、水の量が植物原料1重量部に対し100重量部より多く使用した場合、抽出液の濃度が薄くなってしまい、飲料などに添加する場合に多量に必要になったり、また、抽出液を濃縮する場合でも多量の水を蒸発させなければならないなど不利益な面が多くなってしまい好ましくない。
麦芽と水を混合後加熱処理を行い生の麦芽に存在する酵素の失活をおこなう。加熱の条件は、加熱温度としては麦芽の内在酵素を失活させることができる温度であれば特に制限はなく、65℃〜120℃が好ましく、さらには70℃〜110℃が好ましく、特に75℃〜105℃を好ましい範囲として挙げることができる。また、加熱時間としては0.1分〜180分を好ましく、さらには0.5分〜120分を好ましく、特に1分〜60分をより好ましい範囲として挙げることができる。また、加熱に際しては内在酵素がなるべく作用しないように、麦芽と水を混合後、できる限り速やかに前記の温度に昇温することが望ましい。
なお、すでに生の麦芽を焙煎するなどのそのまま加熱する方法により得られた麦芽も、生の乾燥麦芽と同様に粉砕し、水と混合後加熱することで、その後の酵素反応を容易に行うことが可能となる。
加熱後、引き続き酵素処理に適当な温度まで冷却する。冷却の温度は使用する酵素の種類により一概には言えないが、雑味の発生を避けるためには必ずしも酵素の至適温度で反応させる必要はなく、やや低めで反応させることが好ましい場合もある。冷却の温度としては、20℃〜70℃が好ましく、さらには25℃〜60℃が好ましく、特に30℃〜55℃を好ましい範囲として挙げることができる。
次いで、麦芽と水の混合物にプロテアーゼおよびアミラーゼを加えて酵素処理を行う。
この酵素処理により、コク味、甘味、うま味に加えて、従来のビール製造などにおける麦汁とはタイプの異なる、独特の濃厚な風味が生成する。
酵素処理の方法としては、プロテアーゼとアミラーゼを同時に加えて反応を行っても良いが、プロテアーゼ処理を行った後、引き続きアミラーゼ処理を行う方が目的とする独特の濃厚な風味が強くなる傾向がある。プロテアーゼとアミラーゼを同時に加えて反応を行った場合、プロテアーゼ単独で処理した場合と比較して、甘みが増す傾向が見られる。しかしながら、プロテアーゼ処理を行った後、引き続きアミラーゼ処理を行った場合、プロテアーゼ単独で処理した場合と比較して、甘みが増すのみならず、雑味が減り、すっきり感が増し、切れが良くなる。
プロテアーゼとアミラーゼを同時に加えて反応を行う場合は、麦芽と水のスラリーを先に例示した温度に冷却後、必要に応じてpH5〜7に調整し、必要な量のプロテアーゼとアミラーゼを添加し、20℃〜70℃、好ましくは25℃〜60℃、さらに好ましくは30℃〜55℃の温度範囲で、反応時間としては5分〜24時間、好ましくは1時間〜20時間、より好ましくは4時間〜18時間攪拌または静置条件により酵素反応を行うことができる。
また、プロテアーゼ処理を行った後、引き続きアミラーゼ処理を行う場合は、麦芽と水のスラリーを先に例示した温度に冷却後、必要に応じてpH5〜7に調整し、必要な量のプロテアーゼを添加し、20℃〜70℃、好ましくは25℃〜60℃、さらに好ましくは30℃〜55℃の温度範囲で、反応時間としては1時間〜24時間、好ましくは2時間〜20時間、より好ましくは3時間〜18時間反応させる。このプロテアーゼ処理の際の反応は、攪拌条件よりも静置条件で行う方が雑味が生じにくく好ましい。このプロテアーゼ処理により、コク味、うま味および独特の濃厚な風味が生成すると考えられる。
引き続き、必要な量のアミラーゼを添加し、20℃〜70℃、好ましくは25℃〜60℃、さらに好ましくは30℃〜55℃の温度範囲で反応を行う。アミラーゼ処理に際しては、攪拌して反応させることが好ましく、また、反応時間はプロテアーゼ処理よりも短時間であることが好ましく、5分〜6時間、好ましくは10分〜4時間、より好ましくは30分〜2時間反応させる。アミラーゼの処理時間が長くなりすぎると目的とする独特の濃厚な風味が弱まる傾向があり好ましくない。このアミラーゼ処理により、甘味、すっきり感が生成し、また、不溶解物とエキス分との分離性、濾過性が向上し、収率の向上、作業性の向上にもつながる。
また、プロテアーゼおよびアミラーゼの使用量は、力価などにより異なり、一概には言えないが、プロテアーゼについては比較的多量に使用することが、目的とする麦芽独特の風味が出やすいため好ましい。一方、アミラーゼの使用量が多くなりすぎると、目的とする独特の濃厚な風味が弱まってしまう傾向があるため好ましくない。
プロテアーゼの使用量は、通常、麦芽原料の重量を基準として0.1質量%〜5質量%、好ましくは0.2質量%〜3質量%、より好ましくは0.5質量%〜2質量%の範囲内を例示することができる。
一方の、アミラーゼの使用量は、通常、麦芽原料の重量を基準として0.01質量%〜1質量%、好ましくは0.02質量%〜0.5質量%、より好ましくは0.05質量%〜0.2質量%の範囲内を例示することができる。
さらにまた、プロテアーゼとアミラーゼの比率については、それぞれの質量を基準として1:0.01〜1:0.1の範囲内を例示することができる。
本発明で使用可能なプロテアーゼとしては、例えば、プロテアーゼA、プロテアーゼM「アマノ」G、プロテアーゼM「アマノ」SD、プロテアーゼP、ウマミザイム、ペプチダーゼR、ニューラーゼ(登録商標)A、ニューラーゼ(登録商標)F(以上、天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ);スミチーム(登録商標)AP、スミチーム(登録商標)LP、スミチーム(登録商標)MP、スミチーム(登録商標)FP、スミチーム(登録商標)LPL(以上、新日本化学工業社製の麹菌由来プロテアーゼ);プロチン(登録商標)FN(大和化成社製の麹菌由来プロテアーゼ);デナプシン2P、デナチーム(登録商標)AP、XP−415(以上、ナガセケムテックス社製の麹菌由来プロテアーゼ);オリエンターゼ(登録商標)20A、オリエンターゼ(登録商標)ONS、テトラーゼ(登録商標)S(以上、エイチビィアイ社製の麹菌由来プロテアーゼ);モルシン(登録商標)F、PD酵素、IP酵素、AO−プロテアーゼ(以上、キッコーマン社製の麹菌由来プロテアーゼ);サカナーゼ(科研ファルマ社製の麹菌由来プロテアーゼ);パンチダーゼ(登録商標)YP−SS、パンチダーゼ(登録商標)NP−2、パンチダーゼ(登録商標)P(以上、ヤクルト薬品工業社製の麹菌由来プロテアーゼ);フレーバザイム(登録商標)(ノボザイムズジャパン社製の麹菌由来プロテアーゼ);コクラーゼ(登録商標)SS、コクラーゼ(登録商標)P(以上、三共ライフテック社製の麹菌由来プロテアーゼ);VERON PS、COROLASE PN−L(以上、ABエンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ);プロテアーゼN、プロテアーゼNL、プロテアーゼS、プロレザー(登録商標)FG−F(以上、天野エンザイム社製の細菌由来プロテアーゼ);プロチンP、デスキン、デピレイス、プロチンA、サモアーゼ(登録商標)(以上、大和化成社製の細菌由来プロテアーゼ);ビオプラーゼ(登録商標)XL−416F、ビオプラーゼ(登録商標)SP−4FG、ビオプラーゼ(登録商標)SP−15FG(以上、ナガセケムテックス社製の細菌由来プロテアーゼ);オリエンターゼ(登録商標)90N、ヌクレイシン(登録商標)、オリエンターゼ(登録商標)10NL、オリエンターゼ(登録商標)22BF(以上、エイチビィアイ社製の細菌由来プロテアーゼ);アロアーゼ(登録商標)AP−10(ヤクルト薬品工業社製の細菌由来プロテアーゼ);プロタメックス(登録商標)、ニュートラーゼ(登録商標)、アルカラーゼ(登録商標)(以上、ノボザイムズ社製の細菌由来プロテアーゼ);COROLASE N、COROLASE 7089、VERON W、VERON P(以上、ABエンザイム社製の細菌由来プロテアーゼ);エンチロンNBS(洛東化成工業社製の細菌由来プロテアーゼ);アルカリプロテアーゼGL440、ピュラフェクト(登録商標)4000L、プロテアーゼ899、プロテックス6L(以上、ジェネコン協和社製の細菌由来プロテアーゼ);アクチナーゼ(登録商標)AS、アクチナーゼ(登録商標)AF(以上、科研ファルマ社製の放線菌由来プロテアーゼ);タシナーゼ(登録商標)(ジェネンコア協和社製の放線菌由来プロテアーゼ);パパインW−40(アマノエンザイム社製の植物由来プロテアーゼ);食品用精製パパイン(ナガセケムテックス社製の植物由来プロテアーゼ);その他動物由来のペプシン、トリプシンなどを挙げることができる。
一方の、アミラーゼはグリコシド結合を加水分解することでデンプン中のアミロースやアミロペクチンを、グルコース、マルトースおよびオリゴ糖に変換する酵素である。アミラーゼにはα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼがあるが、いずれのアミラーゼを使用しても良く、また、複数のアミラーゼを組み合わせて使用しても良い。α−アミラーゼはデンプンやグリコーゲンのα−1,4結合を不規則に切断し、多糖ないしオリゴ糖を生み出す酵素である。β−アミラーゼはデンプンやグリコーゲンを麦芽糖に分解する酵素である。グルコアミラーゼは糖鎖の非還元末端のα−1,4結合を分解してブドウ糖を産生する酵素である。
市販のグルコアミラーゼとしては、例えば、グルク(登録商標)SG、グルクザイム(登録商標)AF6、グルクザイム(登録商標)NL4.2、酒造用グルコアミラーゼ「アマノ」SD(以上、天野エンザイム社製);GODO−ANGH(合同酒精社製);コクラーゼ(登録商標)G2、コクラーゼ(登録商標)M(以上、三菱化学フーズ社製);オプチデックスL(ジェネンコア協和社製);スミチーム(登録商標)、スミチーム(登録商標)SG(以上、新日本化学工業社製);グルコチーム(登録商標)#20000(ナガセケムテックス社製);AMG、サンスーパー(以上、ノボザイムズジャパン社製);グルターゼAN(エイチビィアイ社製);ユニアーゼ(登録商標)K、ユニアーゼ(登録商標)2K、ユニアーゼ(登録商標)30、ユニアーゼ(登録商標)60F(以上、ヤクルト薬品工業社製);マグナックス(登録商標)JW−201(洛東化成工業社製);グリンドアミル(登録商標)AG(ダニスコジャパン社製)などが挙げられる。
市販のα−アミラーゼ製剤としては、ビオザイム(登録商標)F1OSD、アミラーゼ S「アマノ」35G、ビオザイム(登録商標)A、ビオザイム(登録商標)L(以上アマノエンザイム社製);コクラーゼ(登録商標)(三菱化学フーズ社製);スミチーム(登録商標)L(新日本化学工業社製);クライスターゼ(登録商標)L1、クライスターゼ(登録商標)P8、クライスターゼ(登録商標)SD80、コクゲンSD−A、コクゲンL、クライスターゼ(登録商標)T10S(以上、大和化成社製);ビオテックスL#3000、ビオテックスTS、スピターゼHS、スピターゼCP−40FG、スピターゼXP−404(以上、ナガセケムテックス社製);グリンドアミル(登録商標)A(ダニスコジャパン社製);BAN、ファンガミル(登録商標)、ターマミル(登録商標)、ノバミル(登録商標)、マルトゲナーゼ(登録商標)、リコザイムスープラ、ステインザイム(登録商標)、アクアザイム、サーモザイム(登録商標)、デュラミル(登録商標)(以上、ノボザイムズジャパン社製);フクタミラーゼ(登録商標)30、フクタミラーゼ(登録商標)50、フクタミラーゼ(登録商標)10L、液化酵素6T、液化酵素、リクィファーゼL45(以上、エイチビーアイ社製);VERON AX、VERON GX、VERON M4、VERON ELS(以上、樋口商会社製);ユニアーゼ(登録商標)BM−8(ヤクルト薬品工業社製);ラタターゼ、ラタターゼRCS、SVA、マグナックスJW−121、スミチーム(登録商標)A−10、スミチーム(登録商標)AS(以上、新日本化学工業社製);ソフターゲン(登録商標)・3H(タイショウテクノス社製);スペザイム(登録商標)AA、スペザイム(登録商標)FRED、ピュラスターOxAm、ピュラスターST(以上、ジェネンコア協和社製);ベイクザイム(登録商標)P500(日本シイベルヘグナー社製)などが挙げられる。
またβ−アミラーゼ製剤としてはオプチマルトBBA(ジェネンコア協和社製);β−アミラーゼ#1500、β−アミラーゼL、β−アミラーゼ#1500S(以上、ナガセケムテックス社製);ハイマルトシン(登録商標)G 、ハイマルトシン(登録商標)GL(以上、エイチビィアイ社製);ユニアーゼ(登録商標)L(ヤクルト薬品工業社製);GODO−GBA(合同清酒社製)などが挙げられる。
さらにまた、α−アミラーゼ活性、β−アミラーゼ活性、グルコアミラーゼ活性の全てを含むアミラーゼ複合酵素製剤なども使用することができる。
酵素処理終了後、加熱により酵素失活し、固液分離、濾過して、または、固液分離し、加熱により酵素失活、濾過して酵素処理抽出液を得ることができる。
引き続き、酵素処理抽出液は、必要に応じて濃縮を行っても良い。濃縮方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用して濃縮することにより、酵素処理抽出液の濃縮物を得ることができる。濃縮の程度は特に制限されないが、一般には、Bx3°〜Bx80°、好ましくはBx8°〜Bx60°、より好ましくはBx10°〜Bx50°の範囲内が好適である。
濾過液または濃縮液はこのまま本発明品としても良いが、さらに再度、沈殿除去、濾過、殺菌などの工程を行い密閉容器に充填して流通可能な状態としてもよい。
また、濾過液または濃縮液は、所望により、デキストリン、加工澱粉、サイクロデキストリン、アラビアガム等の賦形剤を添加してペースト状、粉末状の組成物とすることもできる。
本発明品は、ビール、発泡酒、または、いわゆる第三のビ−ルなどのビール風味飲料に0.01質量%〜1質量%程度の範囲で添加することにより、これらの飲料にコク味、甘味、うま味に加えて独特の濃厚な風味を付与あるいは増強でき、すっきり感を増すなど、他の呈味性の付与または改善ができる。
本発明品のビール風味飲料への添加の工程は、ビール風味飲料製造におけるいずれの工程であっても良いが、例えば、麦汁の酵母発酵前、その後の酵母発酵途中、濾過工程の前、濾過工程の後(貯蔵工程の前)、充填の直前などのいずれの工程で添加しても、本発明品の風味が活かされる。
以下に実施例、比較例および参考例を挙げて本発明を詳しく説明する。
実施例1(麦芽を熱水中で加熱後、プロテアーゼ処理後にアミラーゼ処理を行った例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、加熱して速やかに95℃に昇温して同温度で10分間保持し、麦芽中の内在酵素を失活させた。スラリーを45℃に冷却後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)20gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置した。その後、コクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)1gを添加し、45℃にて1時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液13.14Kgを得た(Bx6.4°、pH6.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液13.0Kg(Bx6.3°、pH6.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液4.63Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液4.44Kg(Bx17.1°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、本発明品1(5.04Kg、Bx15.0°、pH6.0)を得た。
実施例2(麦芽を熱水中で加熱後、プロテアーゼ処理とアミラーゼ処理を同時に行った例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、加熱して速やかに95℃に昇温して同温度で10分間保持し、麦芽中の内在酵素を失活させた。スラリーを45℃に冷却後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)20gおよびコクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)1gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置した。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液13.14Kgを得た(Bx6.8°、pH6.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液13.1Kg(Bx6.5°、pH6.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液4.86Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液4.68Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、本発明品2(5.25Kg、Bx15.0°、pH6.0)を得た。
実施例3(実施例1と比べプロテアーゼを減らし、アミラーゼを増やした例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、加熱して速やかに95℃に昇温して同温度で10分間保持し、麦芽中の内在酵素を失活させた。スラリーを45℃に冷却後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)5gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置した。その後、コクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)10gを添加し、45℃にて6時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液14.03Kgを得た(Bx6.5°、pH6.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液13.8Kg(Bx6.4°、pH6.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液5.05Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液4.98Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、本発明品3(5.59Kg、Bx15.0°、pH6.0)を得た。
実施例4(実施例1のプロテアーゼを減らした例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、加熱して速やかに95℃に昇温して同温度で10分間保持し、麦芽中の内在酵素を失活させた。スラリーを45℃に冷却後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)5gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置した。その後、コクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)1gを添加し、45℃にて6時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液12.98Kgを得た(Bx6.4°、pH6.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液12.77Kg(Bx6.3°、pH6.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液4.71Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液4.55Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、本発明品4(5.12Kg、Bx15.0°、pH6.0)を得た。
比較例1(実施例1において麦芽内在酵素を失活させずにプロテアーゼおよびアミラーゼを加えた例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、45℃に加温後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)20gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置した。その後、コクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)1gを添加し、45℃にて6時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液14.86Kgを得た(Bx4.1°、pH6.2)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液14.7Kg(Bx3.9°、pH6.2)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液3.35Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液3.26Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品1(3.52Kg、Bx15.0°、pH6.2)を得た。
比較例2(麦芽内在酵素のみで酵素反応を行った例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、45℃に加温後、45℃にて6時間静置し、その後1時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液13.95Kgを得た(Bx3.2°、pH6.3)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液13.78Kg(Bx3.1°、pH6.3)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液2.44Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液2.40Kg(Bx17.1°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品2(2.68Kg、Bx15.0°、pH6.3)を得た。
比較例3(実施例1からアミラーゼを抜いた例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、加熱して速やかに95℃に昇温して同温度で10分間保持し、麦芽中の内在酵素を失活させた。スラリーを45℃に冷却後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)20gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置し、その後1時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液12.55Kgを得た(Bx6.1°、pH6.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液12.31Kg(Bx6.0°、pH6.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液4.31Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液4.25Kg(Bx17.1°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品3(4.81Kg、Bx15.0°、pH6.0)を得た。
なお、比較品3の作業工程における脱水機型遠心分離機による固形物の除去工程、および、その後の濾過は、分離性、濾過性がきわめて悪く、分離および濾過の作業には実施例1と比較して約3倍の時間を要した。
比較例4(実施例1からプロテアーゼを抜いた例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、加熱して速やかに95℃に昇温して同温度で10分間保持し、麦芽中の内在酵素を失活させた。スラリーを45℃に冷却後コクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)1gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置し、その後、45℃にて1時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液13.05Kgを得た(Bx6.4°、pH6.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液12.95Kg(Bx6.3°、pH6.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液4.77Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液4.66Kg(Bx17.1°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品4(5.21Kg、Bx15.0°、pH6.0)を得た。
比較例5(麦芽の内在酵素を失活させ、全く酵素を添加しない例)
市販の醸造用乾燥麦芽1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、加熱して速やかに95℃に昇温して同温度で10分間保持し、麦芽中の内在酵素を失活させた。スラリーを45℃に冷却後、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液11.85Kgを得た(Bx5.3°、pH6.2)。引き続き90℃、1分間加熱殺菌を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液11.11Kg(Bx5.0°、pH6.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液3.25Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液3.14Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品5(3.55Kg、Bx15.0°、pH6.0)を得た。
なお、比較品5の作業工程における脱水機型遠心分離機による固形物の除去工程、および、その後の濾過は、分離性、濾過性がきわめて悪く、分離および濾過の作業には実施例1と比較して約10倍の時間を要した。
実施例5(官能評価)
市販の第三のビールに、得られた麦芽エキスを0.2%添加し、それぞれの飲料を、10名の良く訓練されたパネラーにより、官能評価を行い評点をつけた。評価項目は、コク味、甘味、旨味、濃厚感、すっきり感について評価し、それぞれ−5:非常に悪い、−2:やや悪い、0:変化無し、+2:良い、+5:非常に良いとして採点した。その平均点および平均的な風味評価結果を表1に示す。
Figure 2011097855
表1に示したとおり、本発明品1の麦芽エキスを添加した第三のビールは、無添加のものと比べ、コク味、甘味、うま味のいずれの評価の点数も高く、また、濃厚感、すっきり感が増すという評価であり、極めて大きな風味改善効果が確認された。
これに対し、麦芽の内在酵素を失活させずにプロテアーゼおよびアミラーゼ処理を行った比較品1は、風味がぼやけてインパクトが無く、特にすっきり感が乏しかった。また、麦芽の内在酵素のみを利用した、比較品2はやはり比較品1と同様に、風味がぼやけてインパクトが無く、特にすっきり感が乏しかった。さらに、麦芽の内在酵素を失活させた後プロテアーゼのみを添加した比較品3はコク味、うま味は増強されるが、甘味はほとんど増強されず、雑味が出てしまいあまり良くないという結果であった。さらにまた、麦芽の内在酵素を失活させた後アミラーゼのみを添加した比較品4はコク味、うま味の増強効果がほとんどなかった。また、さらに、麦芽の内在酵素を失活させた後酵素を添加せずに抽出した比較品5は、マイナスの効果が目立ち、特に雑味が出てしまい、不良であった。
一方、その他の本発明品はいずれも本発明品1と同様の効果が見られた。しかしながらプロテアーゼとアミラーゼを同時に加えて反応を行った本発明品2は本発明品1と比べて、濃厚感、すっきり感が劣っていた。また、本発明品1と比べプロテアーゼを減らし、アミラーゼを増やした本発明品3は、濃厚感、すっきり感が本発明品1と比べるとやや劣った。さらにまた、本発明品1のプロテアーゼを減らした本発明品4は、本発明品1とほぼ同様に、コク味、甘味、うま味などが増強し、さらに吟醸香のような好ましい発酵臭があるが、その効果は本発明品1と比べるとやや弱いという結果であった。
実施例6(酵母発酵を行った後の風味評価)
本発明のビール風味飲料の酵母発酵前に添加することを想定して、本発明のビール酵母処理を行い、風味評価を行った。本発明品1、比較品1、比較品3および比較品5をそれぞれBx5.0°に希釈したものを100g調製し、ビール酵母(Saccaromyces pastrianus)を加え(約5〜10×10個/ml)、15℃、1週間静置した。その後、遠心分離処理して(5000×G、10分間)酵母菌体の大部分を除き、ついで0.45μmの滅菌フィルターにて濾過、除菌し、酵母処理サンプルとした。
次いで、市販の第三のビールに、得られた酵母処理サンプルを0.6%添加し、それぞれの飲料を、10名の良く訓練されたパネラーにより、官能評価を行い評点をつけた。評価項目は、コク味、甘味、旨味、濃厚感、すっきり感について評価し、それぞれ−5:非常に悪い、−2:やや悪い、0:変化なし、+2:良い、+5:非常に良いとして採点した。その平均点および平均的な風味評価結果を表2に示す。
Figure 2011097855
表2に示したとおり、本発明品1の麦芽エキスのビール酵母処理物を添加した第三のビールは無添加のものと比べ、コク味、甘味、うま味のいずれの評価の点数も高く、また、濃厚感、すっきり感が増し、さらにワインや吟醸酒を想起させるようなフルーティーな発酵臭があり良好という評価であり、極めて大きな風味改善効果があった。
それに対し、麦芽の内在酵素を失活させずにプロテアーゼおよびアミラーゼ処理を行った比較品1は、あまり大きな効果は得られなかく、特にすっきり感が乏しかった。また、麦芽の内在酵素を失活させた後プロテアーゼのみを添加した比較品3はコク味、うま味は多少増強されるが、甘味はほとんど増強されず、雑味は酵母未処理品ほどではないが、やはり出てしまいあまり良くないという結果であった。さらに、麦芽の内在酵素を失活させた後酵素を添加せずに抽出した比較品5は、ほとんど効果がなかった。
実施例7(焙煎麦芽を使用し、プロテアーゼ処理後にアミラーゼ処理を行った例)
市販の焙煎麦芽(L値39)1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、90℃にて1分間加熱殺菌した。スラリーを45℃に冷却後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)20gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置した。その後、コクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)1gを添加し、45℃にて1時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液12.7Kgを得た(Bx5.7°、pH5.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液12.45Kg(Bx5.6°、pH5.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液4.05Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液3.96Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、本発明品5(4.42Kg、Bx15.0°、pH5.0)を得た。
比較例6(実施例7からプロテアーゼを抜いた例)
市販の焙煎麦芽(L値39)1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、90℃にて1分間加熱殺菌した。スラリーを45℃に冷却後、コクラーゼ(三菱化学フーズ社製のα−アミラーゼ)1gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置し、その後、45℃にて1時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液12.0Kgを得た(Bx5.5°、pH5.0)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液11.85Kg(Bx5.3°、pH5.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液3.64Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液3.61Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品6(4.09Kg、Bx15.0°、pH5.0)を得た。
比較例7(実施例7からアミラーゼを抜いた例)
市販の焙煎麦芽(L値39)1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、90℃にて1分間加熱殺菌した。スラリーを45℃に冷却後、プロテアーゼM「アマノ」SD(天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ)20gを添加し、45℃で30分間攪拌した後、45℃にて6時間静置し、その後1時間攪拌反応を行った。引き続き、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液12.1Kgを得た(Bx5.1°、pH4.8)。引き続き90℃、1分間加熱して殺菌をかねて酵素失活を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液11.74Kg(Bx5.0°、pH4.8)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液3.28Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液3.26Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品7(3.69Kg、Bx15.0°、pH4.8)を得た。
比較例8(実施例7から酵素処理を抜いた例)
市販の焙煎麦芽(L値39)1Kgをハンマーミル(スクリーン1mm)にて粉砕し、水13Kgを加え、90℃にて1分間加熱殺菌した。スラリーを45℃に冷却後、脱水機型遠心分離機により固形物を除去し、抽出液10.56Kgを得た(Bx4.4°、pH5.0)。引き続き90℃、1分間加熱殺菌を行った後、30℃に冷却し、セルロース粉末(ダイヤフロック:東京今野商店社製)250gをプレコートしたヌッチェ(No.2濾紙、30cm:アドバンテック社製)にて吸引濾過し、濾液9.84Kg(Bx4.0°、pH5.0)を得た。濾液をロータリーエバポレーターにてBx17°まで減圧濃縮し、濃縮液2.25Kgを得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(800×g、6分)により不溶解物を除去し、上清液2.14Kg(Bx17.0°)を得た。上清液にイオン交換水を加え、Bxを15°に調整した後、90℃、1分間加熱殺菌した後、30℃に冷却し無菌的に密閉容器に充填し、比較品8(2.40Kg、Bx15.0°、pH5.0)を得た。
なお、比較品8の作業工程における脱水機型遠心分離機による固形物の除去工程、および、その後の濾過は、分離性、濾過性がきわめて悪く、分離および濾過の作業には実施例7と比較して約10倍の時間を要した。
実施例8(官能評価)
市販の第三のビールに、得られた麦芽エキスを0.2%添加し、それぞれの飲料を、10名の良く訓練されたパネラーにより、官能評価を行い評点をつけた。評価項目は、コク味、甘味、旨味、濃厚感、すっきり感について評価し、それぞれ−5:非常に悪い、−2:やや悪い、0:変化なし、+2:良い、+5:非常に良いとして採点した。その平均点および平均的な風味評価結果を表3に示す。
Figure 2011097855
表3に示したとおり、本発明品5の麦芽エキスを添加した第三のビールは無添加のものと比べ、コク味、甘味、うま味のいずれの評価の点数も高く、また、濃厚感、すっきり感が増し、適度なロースト感が付与されて良好であるという評価であり、大きな風味改善効果があった。
それに対し、麦芽の内在酵素を失活させた後アミラーゼのみを添加した比較品6は甘味はやや増強されるものの、コク味、うま味の増強効果はほとんどなかった。また、プロテアーゼのみを添加した比較品7はコク味、うま味および濃厚感はやや増強されるが、甘味はほとんど増強されず、やや雑味、苦味が出てしまいあまり良くないという結果であった。さらに、麦芽の内在酵素を失活させた後酵素を添加せずに抽出した比較品8は、マイナスの効果が目立ち、特に雑味が出てしまい、不良であった。
したがって、生麦芽を焙煎することにより麦芽の内部酵素を失活した焙煎麦芽を原料として使用しても、プロテアーゼおよびアミラーゼ処理を行うことで、ビール風味飲料にコク味、甘味、うま味、濃厚感、すっきり感などを増強し、嗜好性を改善することのできるエキスが得られることが示された。
実施例9(酵母発酵を行った後の風味評価)
本発明のビール風味飲料の酵母発酵前に添加することを想定して、本発明のビール酵母処理を行い、風味評価を行った。本発明品5、比較品6、比較品7および比較品8をそれぞれBx5.°に希釈したものを100g調製し、ビール酵母(Saccaromyces pastrianus)を加え(約5〜10×10個/ml)、15℃、1週間静置した。その後、遠心分離処理して(5000×G、10分間)酵母菌体の大部分を除き、ついで0.45μmの滅菌フィルターにて濾過、除菌し、酵母処理サンプルとした。
次いで、市販の第三のビールに、得られた酵母処理サンプルを0.6%添加し、それぞれの飲料を、10名の良く訓練されたパネラーにより、官能評価を行い評点をつけた。評価項目は、コク味、甘味、旨味、濃厚感、すっきり感について評価し、それぞれ−5:非常に悪い、−2:やや悪い、0:変化なし、+2:良い、+5:非常に良いとして採点した。その平均点および平均的な風味評価結果を表4に示す。
Figure 2011097855
表4に示したとおり、本発明品5の麦芽エキスのビール酵母処理物を添加した第三のビールは無添加のものと比べ、コク味、甘味、うま味のいずれの評価の点数も高く、また、濃厚感、すっきり感が増し、さらにワインのようなフルーティーな発酵臭、適度なロースト感が付与され良好という評価であり、大きな風味改善効果があった。
それに対し、麦芽の内在酵素を失活させた後アミラーゼのみを添加した比較品6は甘味はやや増強されるものの、コク味、うま味の増強効果はほとんどなかった。また、プロテアーゼのみを添加した比較品7はコク味、うま味および濃厚感はやや増強されるが、甘味はほとんど増強されず、やや雑味、苦味が出てしまいあまり良くないという結果であった。さらに、麦芽の内在酵素を失活させた後酵素を添加せずに抽出した比較品8は、マイナスの効果が目立ち、特に雑味が出てしまい、不良であった。
したがって、酵母処理後においても焙煎麦芽をプロテアーゼおよびアミラーゼ処理したエキスは好ましい風味が残ることが示された。

Claims (3)

  1. 麦芽を加熱して内在酵素を失活させた後、プロテアーゼおよびアミラーゼを加えて処理して得られるエキスからなる、ビール風味飲料用風味改善剤。
  2. 請求項1に記載のビール風味飲料用風味改善剤を含有することを特徴とする、ビール風味飲料用風味改善剤組成物。
  3. 麦芽を加熱して内在酵素を失活させた後、プロテアーゼおよびアミラーゼを加えて処理してエキスを得ることを特徴とする、ビール風味飲料用風味改善剤の製造方法。
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