JP7007200B2 - 発酵アルコール飲料の製造方法 - Google Patents
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第1の液汁に、タンパク分解物を水又は水溶液に溶解して得られる第2の液汁を添加する工程;及び
第1の液汁と第2の液汁との混合物を発酵させる工程;
を包含する、発酵アルコール飲料の製造方法を提供する。
麦汁を含むもろみAに酵母を接種した後、麦汁以外の糖溶液に大豆ペプチドを溶解させたもろみBを添加し、得られた混合物を発酵させることにより、発酵ビール様発泡性飲料を調製した。大豆ペプチドは市販されているものを使用した。
麦汁を含むもろみAに大豆ペプチドを添加し、酵母を接種した後、麦汁以外の糖溶液であるもろみBを添加し、得られた混合物を発酵させることにより、発酵ビール様発泡性飲料を調製した。
もろみAに大豆ペプチド300gを添加し、もろみBに大豆ペプチド300gを添加すること以外は比較例1と同様にして発酵ビール様発泡性飲料を製造し、貯酒の濁度を測定した。貯酒の濁度は1.1CUであった。
図1は、実施例1、比較例1において、貯酒工程終了後の発酵アルコール飲料を珪藻土濾過する際に発生する差圧の経時的な変化をプロットしたグラフである。具体的には、貯蔵し安定化させた後の発泡性アルコール飲料を、キャンドル型システムを用いて珪藻土濾過をした場合の、キャンドルフィルターの差圧上昇度合いを測定した。実施例1については、イーストセパレータ(YS)あり、なしそれぞれの場合を示す。図1に示される通り、実施例1では濾過中の差圧上昇が比較例1に比べて顕著に低くなった。これは貯酒の濁度が低下したことによる効果と考えられる。
大豆ペプチド1.5gを容量300mlのサンプル瓶に入れ、40℃の媒体250gを加え、攪拌した。媒体としては、実施例1でもろみAを製造する過程で得られたろ過後の麦汁、実施例1でもろみBを製造する過程で得られた大豆ペプチドを添加する前の液糖水溶液、及び水をそれぞれ使用した。サンプル瓶中の溶液の濁りの有無を目視により評価した。結果を表1に示す。
[表1]
++++:濁りが多い
+:濁りが少ない
もろみAに大豆ペプチド300gを添加し、もろみBに大豆ペプチド300gを添加すること以外は実施例1と同様にして、発酵ビール様発泡性飲料を製造した。
実施例1及び比較例3の発酵ビール様発泡性飲料の官能検査を行った。結果を表2に示す。官能検査はビール醸造技術者2名のパネリストで行い、渋味、軽快、美味しさについて3段階で評価した。その結果、比較例3よりも実施例1の発酵ビール様発泡性飲料の方が全体として雑味が低減されていることが分かった。
実施例1及び比較例3の発酵ビール様発泡性飲料のNIBEM値を測定した。結果を表3に示す。NIBEM値は、注がれた泡の崩壊速度を電気伝導度で測定したものであり、ビール等の泡持ち評価に一般的に用いられている試験である。
Claims (7)
- 発酵原料液である第1の液汁に、タンパク分解物を水又は水溶液に溶解して得られる第2の液汁を添加する工程を包含する、発酵アルコール飲料の製造方法であって、
第2の液汁が煮沸されたものである、発酵アルコール飲料の製造方法。 - 前記水溶液が麦汁を含有しないものである請求項1に記載の発酵アルコール飲料の製造方法。
- 前記水溶液が糖を含有するものである請求項1又は2に記載の発酵アルコール飲料の製造方法。
- 前記発酵原料液が麦汁を含有するものである請求項1~3のいずれか一項に記載の発酵アルコール飲料の製造方法。
- 第2の液汁は、煮沸された後にアルコールが添加されたものである請求項1~4のいずれか一項に記載の発酵アルコール飲料の製造方法。
- 発酵原料液である第1の液汁に酵母を接種する工程;
第1の液汁に、タンパク分解物を水又は水溶液に溶解して得られる第2の液汁を添加する工程;及び
第1の液汁と第2の液汁との混合物を発酵させる工程;
を包含する、発酵アルコール飲料の製造方法であって、
第2の液汁が煮沸されたものである、発酵アルコール飲料の製造方法。 - 第2の液汁は、煮沸された後にアルコールが添加されたものである請求項6に記載の発酵アルコール飲料の製造方法。
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