JP2011096578A - 放電ランプ及びその製造方法、光源装置、プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の放電ランプ3は、発光管10の内面10aに、SiO2−B2O3複合酸化物単層膜、SiO2−GeO2複合酸化物単層膜、SiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜のうちのいずれかからなる失透抑制膜18が形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明の各複合酸化物単層膜は、各成分の微粒子を溶融させて複合化させてなる薄膜である。このため、化学的に安定しているとともに耐熱性にも優れており、ランプ点灯時に高温に晒されたとしても変質しにくい。これにより、発光管の失透を効果的且つ長期的に抑制することができ、放電ランプとしての寿命を大幅に改善することができる。
本発明によれば、複合酸化単層膜の膜厚が0.1μm未満の場合には失透抑制効果があまり期待できない。一方、膜厚が10μmを超える場合には厚みが増して膜割れや剥離が生じるおそれがある。
本発明によれば、膜割れや剥離なども生じず、高い失透抑制効果が期待できるので、高い発光光率を長時間維持することが可能となる。
本発明によれば、石英ガラスからなる発光管の内面に、SiO2の微粒子およびB2O3の微粒子を含む液体材料、SiO2の微粒子およびGeO2の微粒子を含む液体材料、SiO2の微粒子、B2O3の微粒子およびGeO2の微粒子を含む液体材料のうちのいずれかを塗布し、その後、発光管の内面に塗布した液体材料を焼成することにより、各成分の微粒子が溶融して複合化された薄膜が得られる。このようにして得られた複合酸化単層膜は、透光性が高いだけでなく化学的に安定したものとなり、耐熱性にも優れていることから、放電ランプの点灯時における高温に晒されたとしても変質しにくい。
また、発光管の内面の内面に上記液体材料を塗布した後に加熱することによって複合酸化単層膜を形成しているので、発光管との密着性が高められて、密着不良等による剥離等を防止できる。
本発明によれば、各微粒子の凝集を防いで分散性を高めることができ、発光管の内面全体に均一な膜厚で失透抑制膜を形成することができる。
この構成によれば、備えられた放電ランプの失透が長期的に抑制されるものであるため高輝度な照明光を長期に亘って照射することが可能である。
本発明のプロジェクターは、本発明の高輝度な照明光を長期に亘って照射することが可能な光源装置を備えていることから、表示品位が高く信頼性の高い投写像を得ることができる。
本実施形態の光源装置1は、後述するプロジェクターに好適に採用されるもので、リフレクター12と、リフレクター12の内部に配置される放電ランプ3と、を有している。放電ランプ3は、石英ガラス(SiO2)から構成される発光管10と、発光管10内に配置された一対の電極11a,11aとを有し、発光管10内には発光物質が封入されている。
また、希ガスは、発光部における発光を補助するために用いられるものであり、特に限定されないが、常用されるアルゴンガス、キセノンガス等を用いることができる。
さらにハロゲン化化合物は、塩素、臭素、および沃素のうちのいずれかのハロゲンを用いることができ、特に臭素を用いることが好ましい。
失透抑制膜18は、SiO2−B2O3複合酸化物単層膜、SiO2−GeO2複合酸化物単層膜、SiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜のうちのいずれかからなるもので、膨出部10Aの内面10a全体を覆っている。
これらの材料からなる薄膜は耐熱性を有するため、ランプ使用温度で結晶化しにくく島状になりにくいという効果を有している。
首状部21には、中央に挿入孔23が形成されており、この挿入孔23の中心に封止部10Bが配置される。
反射部22は、曲面状のガラス内面に金属薄膜を蒸着形成して構成され、この反射部22の反射面は、可視光を反射して赤外線を透過するコールドミラーとなっている。
本実施形態の放電ランプの製造方法は、液体材料塗布工程S1、熱処理工程S2、電極設置・発光物質封入工程S3を有する。
また、失透抑制膜18としてSiO2−GeO2複合酸化物単層膜を成膜する場合には、SiO2微粒子及びGeO2微粒子をエタノールに分散させてなる液体材料を用いる。
また、失透抑制膜18としてSiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜を成膜する場合には、B2O3微粒子をエタノールに溶解させたB2O3溶液中にSiO2微粒子及びGeO2微粒子を分散させてなる液体材料を用いる。
次に、上記実施形態の光源装置を用いたプロジェクターについて説明する。
図5は、プロジェクターの構成例を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクター1100内部には、上記した本発明の光源装置1を備えたランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル(光変調部)1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
Claims (8)
- 発光管の内面に、SiO2−B2O3複合酸化物単層膜、SiO2−GeO2複合酸化物単層膜、SiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜のうちのいずれかが形成されていることを特徴とする放電ランプ。
- 前記SiO2−B2O3複合酸化物単層膜が、SiO2の微粒子およびB2O3の微粒子を含む液体材料を焼成してなる薄膜であり、
前記SiO2−GeO2複合酸化物単層膜が、SiO2の微粒子およびGeO2の微粒子を含む液体材料を焼成してなる薄膜であり、
前記SiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜が、SiO2の微粒子、B2O3の微粒子およびGeO2の微粒子を含む液体材料を焼成してなる薄膜であることを特徴とする請求項1記載の放電ランプ。 - 前記SiO2−B2O3複合酸化物単層膜、前記SiO2−GeO2複合酸化物単層膜、あるいは前記SiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜の膜厚が、それぞれ0.1μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ。
- 前記SiO2−B2O3複合酸化物単層膜、前記SiO2−GeO2複合酸化物単層膜、あるいは前記SiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜の膜厚が、それぞれ0.2μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の放電ランプ。
- 石英ガラスからなる発光管の内面に、SiO2の微粒子およびB2O3の微粒子を含む液体材料、SiO2の微粒子およびGeO2の微粒子を含む液体材料、SiO2の微粒子、B2O3の微粒子およびGeO2の微粒子を含む液体材料のうちのいずれかを塗布する工程と、
塗布された前記液体材料を焼成して前記発光管の内面上に、SiO2−B2O3複合酸化物単層膜、SiO2−GeO2複合酸化物単層膜、SiO2−B2O3−GeO2複合酸化物単層膜のうちのいずれを形成する工程と、を有することを特徴とする放電ランプの製造方法。 - 前記液体材料が、SiO2の微粒子およびB2O3の微粒子を媒体に分散させてなる液体材料、SiO2の微粒子およびGeO2の微粒子を媒体に分散させてなる液体材料、SiO2の微粒子、B2O3の微粒子およびGeO2の微粒子を媒体に分散させてなる液体材料のうちのいずれかであることを特徴とする請求項5記載の放電ランプの製造方法。
- 請求項1から4のいずれかに記載の放電ランプを備えたことを特徴とする光源装置。
- 請求項7に記載の光源装置を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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JP2009251119A JP2011096578A (ja) | 2009-10-30 | 2009-10-30 | 放電ランプ及びその製造方法、光源装置、プロジェクター |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-10-30 JP JP2009251119A patent/JP2011096578A/ja not_active Withdrawn
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