JP2011091717A - 携帯端末装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】搭載されている機能の利用が制限されている場合に、第三者による制限解除を効果的に防止できるようにする。
【解決手段】制御部1は、動作検出部10及び位置検出部9を参照し、所定の操作として携帯電話機の振り操作(モーション)、例えば、“サイドキーを押しながら四角を描くような振り動作”、“サイドキーを押しながら円を描くような振り動作”が行われた後に、携帯電話機の移動に応じて変化する移動環境としての現在位置が所定の位置(例えば、交通機関の駅の改札位置や店舗位置など)の場合に、搭載されている搭載機能、例えば、非接触ICカード機能(定期乗車券機能、電子決済機能など)の利用制限を解除する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、搭載機能の利用制限が可能な携帯端末装置及びプログラムに関する。
一般に、携帯電話機などの携帯端末装置にあっては、盗難や置き忘れなどでの第三者による不正な利用を制限するために、端末装置全体、あるいは所定の機能を使用する際に、パスワード入力や指紋認証などを条件とするようにしているが、頻繁に使用する機能の場合には、その都度、パスワード入力や指紋認証などを行うことはユーザに大きな負担をかけてしまう。そこで、従来では、記憶されている情報(電子バリュー情報)の出力が禁止されている状態において、ユーザが行った動作が所定のモーション(位置変動パターン)であることを検出した際に、この電子バリュー情報の制限(出力禁止)を解除するようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2008−252183号公報
しかしながら、上述した先行技術にあっては、ユーザのモーションに応じて制限機能を解除するようにしているため、その解除操作を容易に行うことができるようになるが、制限解除用の所定のモーションが第三者に盗み見られて覚えられてしまうと、簡単に不正利用を許してしまうという危険性があった。
本発明の課題は、搭載されている機能の利用が制限されている場合に、第三者による制限解除を効果的に防止できるようにすることである。
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、搭載機能の利用制限が可能な携帯端末装置であって、所定の操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、該携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境を取得する環境取得手段と、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後に、前記環境取得手段により取得された移動環境が所定の環境であるか否かを判別する環境判別手段と、この環境判別手段により取得された移動環境が所定の環境であると判別された場合に、前記搭載機能の利用制限を解除するための制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に従属する発明として、前記環境取得手段は、該携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境として現在位置を取得し、前記環境判別手段は、前記環境取得手段により取得された現在位置が所定の位置であるか否かを判別し、前記制御手段は、前記環境判別手段により現在位置が所定の位置であると判別された場合に、搭載機能の利用制限を解除する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
請求項2に従属する発明として、前記搭載機能は、交通機関を入退場する際に利用する定期乗車券機能であって、前記制御手段は、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後、前記環境判別手段により現在位置が交通機関の入場位置であると判別された場合に、前記定期乗車券機能の制限を解除した後に、交通機関の入場位置での該定期乗車券機能の利用に応じて該定期乗車券機能の利用を制限し、次に前記環境判別手段により現在位置が交通機関の退場位置であると判別された場合に、該定期乗車券機能の制限を解除した後に、交通機関の退場位置で該定期乗車券機能の利用に応じて該定期乗車券機能を再度制限する、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
請求項1に従属する発明として、前記環境取得手段は、該携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境として所定施設に対する入退場を取得し、前記環境判別手段は、前記環境取得手段による取得結果に基づいて所定施設への入場であるか否かを判別し、前記制御手段は、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後に、前記環境判別手段により所定施設への入場であると判別された場合に、前記搭載機能の利用制限を解除する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
請求項2、請求項4のいずれかに従属する発明として、前記制御手段は、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後、前記環判別得手段により取得された環境が所定の環境であると判別されるまでの時間が所定時間以内である場合には前記搭載機能の制限を解除し、該所定時間を超えた場合には該搭載機能の制限を継続する、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
請求項2に従属する発明として、前記制御手段は、前記搭載機能の制限が解除された後に該搭載機能が利用された際に、該搭載機能を再度制限する、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
請求項2、請求項4のいずれかに従属する発明として、前記制御手段は、前記搭載機能の制限が解除された後に前記環境判別手段により現在の移動環境が所定の環境でないと判別された際に、該搭載機能を再度制限する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
請求項2に従属する発明として、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された場合に、前記環境取得手段により取得された現在の移動環境を所定の通知先に対して通知する通知手段を更に備える、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
請求項2、請求項4のいずれかに従属する発明として、前記搭載機能として複数種類の機能を有し、前記複数種類の搭載機能の個々に対応付けられている前記所定の操作のうち、前記操作判別手段は、どの種類の搭載機能に対応する所定の操作が行われたかを判別し、前記制御手段は、前記操作判別手段により判別された所定の操作に対応する搭載機能の利用制限を解除する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
また、上述した課題を解決するために請求項10記載の発明は、コンピュータに対して、所定の操作が行われたか否かを判別する機能と、携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境を取得する機能と、前記所定の操作が行われたと判別された後に、前記取得された移動環境が所定の環境であるか否かを判別する機能と、前記取得された移動環境が所定の環境であると判別された場合に、利用が制限されている搭載機能の制限を解除するための制御を行う機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
本発明によれば、搭載されている機能の利用が制限されている場合に、第三者による制限解除を効果的に防止することができ、不正利用の可能性を低く抑えることができ、安全性を高めることが可能となる。
携帯端末装置として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。 (1)〜(3)は、待機フラグF1、制限フラグF2、機能フラグF3を説明するための図。 (1)、(2)は、動作テーブルT1、位置テーブルT2を説明するための図。 電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのフローチャート。 図4の動作に続くフローチャート。 図5の動作に続くフローチャート。 第2実施形態における携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。 (1)、(2)は、第2実施形態における待機フラグF1、制限フラグF2を説明するための図。 第2実施形態において、電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の動作を説明するためのフローチャート。 図9の動作に続くフローチャート。
(第1実施形態)
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、携帯端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯電話機は、2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)を折り畳み自在に取り付けた折り畳みタイプの携帯電話機で、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)などのほか、非接触ICカード機能を備えている。このように携帯電話機に搭載されている搭載機能としての非接触ICカード機能は、交通機関を入退場する際に利用する定期乗車券機能、買物をする際に利用する電子決済機能などを構成するもので、近距離通信によって所定の処理(定期乗車券処理、電子決済処理など)を非接触IC対応の外部装置(リーダライタ装置:図示省略)との間で実行するようにしている。
制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御するもので、この制御部1にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部3は、ROM、RAMなどの内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図4〜図6に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納されている。また、記憶部3のデータ領域には、フラグ情報(待機フラグF1、制限フラグF2、機能フラグF3など)、タイマ情報、この携帯電話機の動作に必要な各種の情報が一時記憶されているほか、後述する動作テーブルT1、位置テーブルT2などが記憶されている。
操作部4は、図示しないが、十字キー(決定キーやカーソルキー)や数値キー/文字キーのほか、非接触ICカード機能の利用を指示するキーなど、各種のキーを備え、ダイヤル入力、テキスト入力、コマンド入力などを行うもので、制御部1は、このキー入力部4からのキー操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理などの各種の処理を行う。表示部5は、例えば、高精細液晶や有機EL(Electro Luminescence)などを使用したもので、例えば、待受画像、アイコン、日時情報のほか、テキストデータ、メール、Webページなどを表示する。なお、表示部5は携帯電話機に備えられている表示部としたが、外部モニタなど、任意の外部表示装置であってもよい。
無線通信部6は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調して制御部1に対して出力すると、制御部1は、電話部7を介して通話用スピーカSPから音声出力させる。また、通話用マイクMCからの入力音声データが電話部7から制御部1を介して供給されると、無線通信部6は、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナAT1から送信させる。
非接触通信部8は、非接触ICチップで、上述した非接触ICカード機能の構成要素であり、図示省略したが、非接触IC対応の外部装置(自動改札機、電子決済機など)から送信される電波を、アンテナAT2を介して受信することによって、電磁誘導される起電力を動作電力として、この外部装置との間で微弱電波を利用してデータの送受信を行う。制御部1は、この非接触通信部8を介して外部装置との間で定期乗車券処理、電子決済処理などを実行する。この場合、非接触ICカード機能の利用が制限されている状態において、ユーザのパスワードが入力されることによってその制限を解除することが可能となっているほか、後で詳述するが、この実施形態においては、更に、携帯電話機がどのように振られたのかの振り操作(モーション)と、携帯電話機の移動に応じて変化する移動環境(現在位置)との組み合わせに応じて非接触ICカード機能の利用制限を解除するようにしている。
位置検出部9は、GPS受信部(Global Positioning System)を有し、GPS衛星(図示せず)と地上局とを利用してGPS信号をアンテナAT3から受信するほか、このGPS信号に基づいて現在位置(経緯度情報)を検出するもので、制御部1は、携帯電話機の移動に応じて変化する移動環境として、この位置検出部9から現在の位置情報を取得するようにしている。動作検出部10は、所定の操作として携帯電話機の振り操作(モーション)を検出するもので、例えば、3軸タイプの加速度センサ(3軸方向振動センサ)を有する構成となっている。この加速度センサは、互いに直交する3軸方向(X・Y・Z方向)の加速度成分を検出するもので、その各加速度成分に基づいて動作検出部10は、携帯電話機の振られた方向を検出したり、携帯電話機の振り操作に応じた加速度(振動)の大きさを検出したりする。ここで、制御部1は、振りの大きさが所定値以上の場合に振り操作が行われたものと判断する。
この位置検出部9及び動作検出部10の検出結果に基づいて制御部1は、非接触ICカード機能の利用制限を一時的に解除するようにしている。すなわち、制御部1は、動作検出部10により検出された振り操作(モーション)が所定の動作(例えば、円、あるいは四角を描くような振り動作)であるか否かを判別し、所定の動作であれば、位置検出部9により検出された現在位置が所定の位置(例えば、交通機関の駅の改札位地や店舗位置など)であるか否かを判別し、所定の動作が行われてから一定時間内に所定の位置に居ることを検出した場合に、非接触ICカード機能の制限を一時的に解除するようにしている。
図2は、待機フラグF1、制限フラグF2、機能フラグF3を説明するための図である。
待機フラグF1は、所定の振り操作(モーション)が行われた後、現在位置が所定の位置に一致するまで(非接触ICカード機能の制限を一時的に解除することが可能な位置に達するまで)の待ち状態であるか否かを示すフラグである。図2(1)に示すように、待機フラグF1の値が“0”であれば、その制限を解除することができない状態(待機状態ではない状態)を示し、“1”であれば、その制限を解除することができる状態(待機状態)を示している。
制限フラグF2は、非接触ICカード機能の制限が解除されているか(制限されているか)否かを示すフラグで、図2(2)に示すように、その値が“0”の場合には、制限されていない状態(制限が解除されている状態)を示し、“1”の場合には、制限されている状態(制限が解除されていない状態)を示している。機能フラグF3は、非接触ICカード機能を定期乗車券機能として利用するか、定期乗車券機能以外の機能(電子決済機能など)として利用するかを示すもので、図2(3)に示すように、その値が“0”の場合には、定期乗車券機能以外の機能として利用することを示し、“1”の場合には、定期乗車券機能として利用することを示し、この機能フラグF3は、任意に設定することが可能となっている。
図3は、動作テーブルT1、位置テーブルT2を説明するための図である。
動作テーブルT1は、動作検出部10により検出された振り操作(モーション)が所定の動作であるか否かを判別する際に参照されるもので、図3(1)に示すように、「動作」、「機能フラグ」を有する構成となっている。「動作」は、所定の動作を示し、図示の例では、“サイドキーを押しながら円を描くような振り動作”、“サイドキーを押しながら四角を描くような振り動作”が記憶されている。なお、サイドキーは、携帯電話機の側部に配設した押しボタン型のキーである。「機能フラグ」は、非接触ICカード機能を定期乗車券機能として利用するか、定期乗車券機能以外の機能(電子決済機能など)として利用するかを示すもので、上述した機能フラグF3である。図示の例では、“円を描くような振り動作”が定期乗車券機能以外の機能として利用する場合に対応付けられ、“四角を描くような振り動作”が定期乗車券機能として利用する場合に対応付けられている。なお、動作テーブルT1の内容は、任意に設定することが可能となっている。
位置テーブルT2は、位置検出部9により検出された現在位置が所定の位置であるか否かを判別する際に参照されるもので、図3(2)に示すように、「機能フラグ」、「登録位置」を有する構成となっている。「登録位置」は、所定の位置(経緯度情報)を示し、図示の例では、「機能フラグ」が“1”に対応する「登録位置」として、交通機関の駅の改札口における“入場改札位置”、“退場改札位置”が記憶され、「機能フラグ」が“0”に対応する「登録位置」として、“その他の位置(店舗位置など)”が記憶されている。
次に、第1実施形態における携帯電話機の動作概念を図4〜図6に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
図4〜図6は、電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、電源投入操作に応じた初期化処理を実行し、待機フラグF1及び制限フラグF2を“0”とした後(図4のステップA1)、待ち受け画像を表示させるなどの待ち受け状態となる(ステップA2)。いま、電話着信を検出したときには(ステップA3でYES)、この着信に対する応答操作(オフフック操作)によって(ステップA4でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始させる(ステップA5)。その後、オンフック操作が行われたときには(ステップA6でYES)、回線接続を遮断して通話を終了する終話処理を実行した後(ステップA7)、上述のステップA3に戻る。
一方、動作検出部10により携帯電話機の振り操作(モーション)が検出された場合には(ステップA8でYES)、動作テーブルT1を参照し(ステップA9)、今回の振り操作は、動作テーブルT1に記憶されている動作(テーブル対応の所定の振り操作)であるかを調べ(ステップA10)、動作テーブルT1に記憶されていない動作であれば(ステップA10でNO)、今回の振り操作を無視するために上述のステップA3に戻る。
また、今回の振り操作が動作テーブルT1に記憶されている動作(所定の振り操作)であれば(ステップA10でYES)、その動作に対応する機能フラグF3を読み出す(ステップA11)。例えば、今回の振り操作(モーション)が“サイドキーを押しながら円を描くような振り動作”であれば、機能フラグF3として“0”を読み出し、“サイドキーを押しながら四角を描くような振り動作”であれば、機能フラグF3として“1”を読み出す。次に、所定の振り操作(モーション)が行われてから所定の位置(登録位置)に達するまでの待機状態であることを示すために、待機フラグF1を“1”とすると共に(ステップA12)、所定の振り操作(モーション)が行われてから一定時間が経過したかを検出するために第1タイマ計測動作を開始させる(ステップA13)。
そして、現在位置を検出可能な状態とするために位置検出部9を起動させるほか(ステップA14)、位置検出部9から現在位置を取得して、所定の通知先である追跡管理サーバ(図示省略)に対して送信する動作を開始した後(ステップA15)、上述のステップA3に戻る。なお、追跡管理サーバは、携帯電話機の紛失などに対応するために、予め会員登録されているユーザの携帯電話機に対してその現在位置を収集管理し、そのユーザからの問い合わせに応答して、その携帯電話機の現在位置を問い合わせ先ユーザに対して送信するサービスを行う。このように所定の振り操作に応答して携帯電話機の現在位置を追跡管理サーバに送信する動作が開始される。以下、携帯電話機の現在位置を所定の通知先(追跡管理サーバ)に対して送信する動作は、所定の振り操作が行われてから位置検出部9が停止されるまでの間、所定のタイミング(例えば、10秒間隔)毎に繰り返し実行される。
このようにして所定の振り操作(モーション)が行われることによって待機フラグF1が“1”となると、そのことが図5のステップA18で検出されて(ステップA18でYES)、次のステップA19に移り、上述の第1タイマ計測動作の開始から所定時間が経過したか、つまり、タイムアウトとなったかを調べる。ここで、所定時間とは、例えば、出勤や通学時においては、自宅から最寄りの駅までの所要時間などを考慮して、予めユーザ操作によって任意に設定された時間であり、自宅内で所定の振り操作(モーション)を行ってから最寄りの駅に到着するまでのおおよその時間である。
また、買い物時において所定時間とは、自宅から最寄りのスーパーマーケットまでの所要時間などを考慮して、予めユーザ操作によって任意に設定された時間であり、自宅内で所定の振り操作(モーション)を行ってから最寄りのスーパーマーケット内で買い物を行って会計を行うまでのおおよその時間である。そして、非接触ICカード機能を定期乗車券機能として利用するか、定期乗車券機能以外の機能(電子決済機能など)として利用するかに応じて所定時間は異なり、定期乗車券機能として利用する場合には、例えば、15分、定期乗車券機能以外の機能(電子決済機能など)として利用する場合には、例えば、30分などである。
ここで、所定時間が経過する前においては(ステップA19でNO)、位置検出部9から現在位置を取得して(ステップA20)、位置テーブルT2を参照し(ステップA21)、機能フラグF3が“0”又は“1”に対応する「登録位置」と現在位置とを比較することによって現在位置は「登録位置」に一致したか、例えば、最寄り駅の入場改札位置や店舗位置などに到着したかを調べる(ステップA22)。いま、「登録位置」に到着していない場合、つまり、両方の位置の不一致を検出したときには(ステップA22でNO)、図4のステップA3に戻るが、「登録位置」に到着し、両方の位置の一致を検出したときには(ステップA22でYES)、非接触ICカード機能の利用制限を解除するために制限フラグF2を“0”とした後(ステップA23)、非接触ICカード機能がいつまでも使用可能な状態となるのを防止するためにそれを利用するまでの時間を計測する第2タイマの計測を開始させる(ステップA24)。
そして、待機状態を終了させるために待機フラグF1を“0”とすると共に(ステップA25)、第1タイマ計測動作を停止させた後(ステップA26)、制限フラグF2が“0”及び機能フラグF3が“1”であるかを調べる(ステップA27)。いま、制限フラグF2が“0”において、機能フラグF3が“0”となっている場合、つまり、“サイドキーを押しながら円を描くような振り動作”が行われることによって非接触ICカード機能を定期乗車券機能以外として利用することが指定されている場合には(ステップA27でNO)、それ以降、現在位置を必要としないために位置検出部9を停止させた後(ステップA28)、図4のステップA3に戻る。なお、位置検出部9の停止に応じて携帯電話機の現在位置を所定の通知先(追跡管理サーバ)に対して送信する動作も停止させる。また、機能フラグF3が“1”となっている場合(ステップA27でYES)、つまり、“サイドキーを押しながら四角を描くような振り動作”が行われることによって非接触ICカード機能を定期乗車券機能として利用することが指定されている場合には(ステップA27でYES)、それ以降も現在位置を必要とするためにそのまま図4のステップA3に戻る。
また、所定の振り操作(モーション)が行われてから、つまり、第1タイマ計測動作を開始してから所定時間が経過してタイムアウトとなったときには(ステップA19でYES)、上述の場合と同様に、待機フラグF1を“0”とした後(ステップA25)、第1タイマ計測動作を停止させる(ステップA26)。そして、制限フラグF2=“0”及び機能フラグF3=“1”であれば(ステップA27でYES)、そのまま図4のステップA3に戻るが、制限フラグF2=“0”及び機能フラグF3=“1”でなければ(ステップA27でNO)、位置検出部9の動作を停止させた後(ステップA28)、図4のステップA3に戻る。
他方、待機フラグF1が“0”の場合には(図5のステップA18でNO)、非接触ICカード機能の利用操作が行われたか否かを調べ(ステップA29)、その利用操作が行われなければ(ステップA29でNO)、図4のステップA3に戻る。いま、非接触ICカード機能の利用操作以外の操作(その他の操作)が行われたときには(図4のステップA16でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、発信処理などを行った後(ステップA17)、図4のステップA3に戻る。また、非接触ICカード機能の利用操作が行われたときには(図5のステップA29でYES)、制限フラグF2は“0”であるかを調べる(ステップA30)。ここで、制限フラグF2が“1”のときには(ステップA30でNO)、非接触ICカード機能の制限中のためにそれを利用できない旨のエラーメッセージを表示させた後(ステップA31)、図4のステップA3に戻る。また、制限フラグF2が“0”のときには(ステップA30でYES)、機能フラグは“0”であるかを調べる(ステップA32)。
いま、機能フラグが“0”の場合、つまり、定期乗車券処理以外の機能(電子決済処理など)として利用する場合には(ステップA32でYES)、次のステップA33に移り、ユーザが携帯電話機を外部装置(電子決済機など)にかざしたか、つまり、外部装置からの信号を受信することによって非接触ICカード機能の利用を検出したかを調べ(ステップA33)、その利用を検出しなければ(ステップA33でNO)、上述の第2タイマ計測動作の開始から所定時間(例えば、10分)が経過したかを調べる(ステップA34)。
ここで、非接触ICカード機能の利用制限が解除されてから所定時間以内に非接触ICカード機能の利用を検出したときには(ステップA33でYES)、非接触ICカード機能を利用した処理として電子決済処理などの実行に移る(ステップA35)。そして、制限フラグF2を“1”とすると共に(ステップA36)、第2タイマ計測動作を停止させた後(ステップA37)、図4のステップA3に戻る。また、非接触ICカード機能の利用制限が解除されてから所定時間が経過しても非接触ICカード機能の利用を検出しなかったときには(ステップA34でYES)、非接触ICカード処理を行わずに、ステップA36に移り、非接触ICカード機能の利用を制限するために制限フラグF2を“1”とした後、第2タイマ計測動作を停止させる(ステップA37)。
また、機能フラグが“1”の場合、つまり、定期乗車券処理の機能として利用する場合には(ステップA32でNO)、図6のステップA38に移り、ユーザが携帯電話機を外部装置(入場の自動改札機)にかざしたか、つまり、入場の自動改札機からの信号を受信することによって非接触ICカード機能の利用を検出したかを調べ、その利用を検出しなければ(ステップA38でNO)、上述の第2タイマ計測動作の開始から所定時間(例えば、30分)が経過したかを調べる(ステップA50)。ここで、非接触ICカード機能の利用操作が行われてから所定時間が経過しても非接触ICカード機能の利用を検出しなかったときには(ステップA50でYES)、次のステップA51に移り、非接触ICカード機能の利用を制限するために制限フラグF2を“1”とする。そして、第2タイマ計測動作を停止させると共に(ステップA52)、位置検出部9の動作を停止させた後(ステップA49)、図4のステップA3に戻る。なお、位置検出部9の停止に応じて携帯電話機の現在位置を所定の通知先(追跡管理サーバ)に対して送信する動作も停止させる。
また、非接触ICカード機能の利用操作が行われてから所定時間以内に入場の自動改札機の位置で非接触ICカード機能の利用を検出したときには(ステップA38でYES)、非接触ICカード機能を利用する処理として、入場を許可する定期乗車券処理(入場処理)の実行に移る(ステップA39)。そして、非接触ICカード機能の利用を制限するために制限フラグF2を“1”とすると共に(ステップA40)、第2タイマ計測動作を停止させた後(ステップA41)、位置検出部9から現在位置を取得して(ステップA42)、位置テーブルT2を参照し(ステップA43)、機能フラグF3が“1”に対応する「登録位置」と現在位置とを比較することによって現在位置は「登録位置」に一致したか、この場合、退場の自動改札機の位置に到着したかを調べる(ステップA44)。
いま、現在位置が「登録位置」に一致して退場の自動改札機の位置に到着したことが検出されたときには(ステップA44でYES)、非接触ICカード機能の利用制限を解除するために制限フラグF2を“0”とする(ステップA45)。そして、ユーザが携帯電話機を外部装置(退場の自動改札機)にかざしたか、つまり、退場の自動改札機からの信号を受信することによって非接触ICカード機能の利用を検出したかを調べ、その利用を検出するまで待ち状態となる(ステップA46)。
いま、退場の自動改札機で非接触ICカード機能の利用を検出したときには(ステップA46でYES)、非接触ICカード機能を利用する処理として、退場を許可して、運賃を精算する定期乗車券処理(退場処理)の実行に移る(ステップA47)。そして、非接触ICカード機能の利用を制限するために制限フラグF2を“1”とすると共に(ステップA48)、位置検出部9の動作を停止させた後(ステップA49)、図4のステップA3に戻る。
以上のように、この第1実施形態における携帯電話機は、所定の操作が行われた後に携帯電話機の移動に応じて変化する移動環境が所定の環境の場合に、搭載されている機能の利用制限を解除するようにしたので、その搭載機能の第三者による制限解除を効果的に防止することができ、不正利用の可能性を低く抑えることができ、安全性を高めることが可能となる。
携帯電話機の移動に応じて変化する移動環境としての現在位置が所定の位置である場合に、搭載機能の利用制限を解除するようにしたので、現在位置がどこかによって搭載機能の制限解除を効果的に防止することができる。
制御部1は、所定の操作が行われた後、現在位置が交通機関の入場位置(入場改札位置)である場合に、搭載機能としての定期乗車券機能の制限を解除した後に、交通機関の入場位置での定期乗車券機能の利用に応じて定期乗車券機能の利用を制限し、次に現在位置が交通機関の退場位置(退場改札位置)である場合に、定期乗車券機能の制限を解除した後に、交通機関の退場位置で定期乗車券機能の利用に応じて定期乗車券機能を再度制限するようにしたので、交通機関に入場したり、交通機関から退場したりする毎に定期乗車券機能の利用を制限したり、解除したりすることができ、定期乗車券機能の安全性を更に高めることができる。
なお、改札は電車の改札装置に限らず、バスの入退場口に設置されている非接触ICカードリーダなどであってもよい。
所定の操作が行われてから所定の環境となるまでの時間が所定時間以内の場合には、搭載機能の制限を解除し、この所定時間を超えた場合には、搭載機能の制限を継続するようにしたので、所定の操作が行われてから所定の環境とならなかったような場合には、いつまでも制限解除が可能な待機状態を持続しないようにすることができ、より安全性を高めることが可能となる。
搭載機能の制限が解除された後に搭載機能が利用された際に、搭載機能を再度制限するようにしたので、搭載機能の利用時に一時的にその制限を解除するだけであり、より安全性を高めることが可能となる。
所定の操作が行われた場合に、現在の移動環境を所定の通知先(追跡管理サーバ)に通知するようにしたので、例えば、携帯電話機を紛失したような場合にパーソナルコンピュータなどの他の端末から通知先に問い合わせることによってその携帯電話機の所在を知ることができる。
複数種類の機能のうち、どの種類の搭載機能に対応する所定の操作が行われたかに応じて搭載機能を選択してその利用制限を解除するようにしたので、所定の操作を行うだけで所望する機能の利用制限を解除することができる。例えば、所定の操作として、円を描くような振り動作が行われた場合には、非接触ICカード機能を定期乗車券機能以外の機能の制限を解除し、四角を描くような振り動作の場合には、非接触ICカード機能を定期乗車券機能の制限を解除することができる。
なお、上述した第1実施形態においては、搭載機能の制限を解除した後にその機能が利用された際に、再度、搭載機能の利用を制限するようにしたが、搭載機能の制限を解除した後に現在の移動環境が所定の環境(所定の位置)でない場合に、その機能を再度制限するようにしてもよい。これによって、再度の制限のかけ忘れることを防止できると共に、再度制限をかける手間が省けることが可能となる。
上述した第1実施形態においては、搭載機能として非接触ICカード機能(定期乗車券機能、電子決済機能)を例示したが、非接触ICカード機能は、例えば、個人認証機能、電子チケット機能などであってもよい。
また、上述した第1実施形態においては、搭載機能として非接触ICカード機能を示したが、これに限らず、任意である。
上述した第1実施形態においては、所定の振り操作(モーション)が行われた際に、位置検出部9を起動させて現在位置を取得するようにしたが、常時、現在位置を取得しながら所定位置に到達したかを監視するようにしてもよい。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図7〜図10を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、所定の振り操作(モーション)が行われた後に、携帯電話機の移動環境が所定の環境(所定の位置)となった場合に、搭載機能である非接触ICカード機能(定期乗車券機能、電子決済機能など)の利用制限を解除するようにしたが、この第2実施形態においては、所定の振り操作(モーション)が行われた後に、携帯電話機の移動環境が所定の環境となった場合に(会社、自宅などの所定施設に入場した場合に)、搭載機能であるアドレス帳機能の利用制限を解除するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
図7は、第2実施形態における携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この第2実施形態の携帯電話機は、第1実施形態と同様に、制御部1、電源部2、記憶部3、操作部4、表示部5、無線通信部6、音声信号処理7を有しているほか、非接触通信部8、動作検出部10を有する構成となっている。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態で説明した位置検出部9を有しない構成となっている。記憶部3のデータ領域には、フラグ情報(待機フラグF1、制限フラグF2など)、タイマ情報、この携帯電話機の動作に必要な各種の情報が一時記憶されているほか、位置テーブルT2などが設けられているが、この第2実施形態においては、第1実施形態で説明した機能フラグF3、動作テーブルT1を有しない構成となっている。
非接触通信部8は、例えば、非接触ICタグとしてのRFID(Radio Frequency Identification)によって構成されたもので、ユーザは、会社、自宅などの施設に備えられている入退場用の外部装置(図示省略)に携帯電話機をかざすと、携帯電話機の制御部1は、この外部装置と非接触通信部8との間で通信を行うことにより所定施設への入退場を検出するようにしている。
図8は、第2実施形態における待機フラグF1、制限フラグF2を説明するための図である。
待機フラグF1は、所定の振り操作(モーション)が行われてから所定の環境となる(所定施設に入場する)までの待機状態であるか否かを示すフラグで、この第2実施形態においては、所定施設への入場時にアドレス帳機能の利用制限を解除することが可能な待機状態であるかを示している。ここで、図8(1)に示すように待機フラグF1の値が“0”であれば、その制限を解除することができない状態(待機状態ではない状態)を示し、“1”であれば、その制限を解除することができる状態(待機状態)を示している。また、制限フラグF2は、アドレス帳機能の制限が解除されているか(制限されていないか)否かを示すフラグで、図8(2)に示すように、その値が“0”の場合には、解除されている状態(制限されていない状態)を示し、“1”の場合には、制限されている状態(解除されていない状態)を示している。
図9及び図10は、第2実施形態において、電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、上述した第1実施形態と同様に、電源投入操作に応じた初期化処理を実行し、待機フラグF1及び制限フラグF2を“0”とした後(図9のステップB1)、待ち受け画像を表示させるなどの待ち受け状態となる(ステップB2)。いま、電話着信を検出したときには(ステップB3でYES)、この着信に対する応答操作(オフフック操作)によって(ステップB4でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始させる(ステップB5)。その後、オンフック操作が行われたときには(ステップB6でYES)、回線接続を遮断して通話を終了する終話処理を実行した後(ステップB7)、上述のステップB3に戻る。
一方、動作検出部10により携帯電話機の振り操作(モーション)を検出した場合には(ステップB8でYES)、今回の振り操作は所定の振り操作であるかを調べ(ステップB9)、所定の振り操作でなければ(ステップB9でNO)、今回の振り操作を無視するために上述のステップB3に戻る。また、所定の振り操作であれば(ステップB9でYES)、この振り操作が行われてから入場するまでの状態を待機状態とするために待機フラグF1を“1”とすると共に(ステップB10)、所定の振り操作が行われてから一定時間が経過したかを検出するためにタイマ計測動作を開始させた後(ステップB11)、上述のステップB3に戻る。
このようにして所定の振り操作(モーション)が行われることによって待機フラグF1が“1”となると、そのことが図10のステップB14で検出されて(ステップB14でYES)、次のステップB15に移り、上述のタイマ計測動作の開始から所定時間が経過したかを調べる。ここで、所定時間とは、例えば、所定施設の近くで所定の振り操作(モーション)を行ってからその施設に入場するまでのおおよその時間である。この所定時間が経過する前であれば(ステップB15でNO)、施設側の外部装置と非接触通信部8との間で通信を行うことにより所定施設への入場を検出したかを調べる(ステップB16)。
いま、所定施設への入場を検出しないときには(ステップB16でNO)、図9のステップB3に戻るが、所定施設への入場を検出したときには(ステップB16でYES)、アドレス帳機能の利用制限を解除するために、制限フラグF2を“0”とした後(ステップB17)、待機状態を終了させるために待機フラグF1を“0”とする(ステップB18)。そして、タイマ計測動作を停止させた後(ステップB19)、図9のステップB3に戻る。また、所定の振り操作(モーション)が行われてから(タイマ計測動作を開始してから)所定時間が経過してタイムアウトとなったときには(ステップB15でYES)、上述の場合と同様に、待機フラグF1を“0”として(ステップB18)、タイマ計測動作を停止させた後(ステップB19)、図9のステップB3に戻る。
他方、待機フラグF1が“0”の場合には(図10のステップB14でNO)、アドレス帳機能の利用操作が行われたか否かを調べ(ステップB20)、その利用操作が行われなければ(ステップB20でNO)、図9のステップB3に戻るが、アドレス帳機能の利用操作以外の操作(その他の操作)が行われたときには(図9のステップB12でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、発信処理などを行った後(ステップB13)、ステップB3に戻る。また、アドレス帳機能の利用操作が行われたときには(図10のステップB20でYES)、制限フラグF2は“0”であるかを調べる(ステップB21)。
ここで、制限フラグF2が“1”のときには(ステップB21でNO)、アドレス帳機能の制限中のためにそれを利用できない旨のエラーメッセージを表示させた後(ステップB22)、図9のステップB3に戻るが、制限フラグF2が“0”のときには(ステップB21でYES)、アドレス帳機能処理の実行に移り、アドレス帳を読み出して表示させる(ステップB23)。その後、施設側の外部装置と非接触通信部8との間で通信を行うことにより所定施設からの退場を検出したかを調べ、退場を検出するまで待ち状態となる(ステップB24)。いま、所定施設からの退場を検出したときには(ステップB24でYES)、制限フラグF2を“1”とした後(ステップB25)、図9のステップB3に戻る。
以上のように、この第2実施形態においては、携帯電話機の移動に応じて変化する移動環境として所定施設に入場した場合に、搭載機能(アドレス帳機能)の制限を解除するようにしたので、その機能の第三者による制限解除を効果的に防止することができ、不正利用の可能性を低く抑えることができ、安全性を高めることが可能となる。
所定の操作が行われてから所定の環境となるまでの時間が所定時間以内の場合には、搭載機能の制限を解除し、この所定時間を超えた場合には、搭載機能の制限を継続するようにしたので、所定の操作が行われてから所定の環境とならなかったような場合には、いつまでも制限解除が可能な待機状態を持続しないようにすることができ、より安全性を高めることが可能となる。
搭載機能の制限を解除した後に現在の移動環境が所定の環境(所定施設)でない場合に、その機能を再度制限するようにしたので、再度の制限のかけ忘れることを防止できると共に、再度制限をかける手間が省けることができる。
なお、上述した第2実施形態においては、搭載機能としてアドレス帳機能の利用制限を解除するようにしたが、スケジュール機能、データファイル閲覧機能などであってもよく、また、複数種類の搭載機能の中から選択した機能の利用を制限するようにしてもよい。この場合、複数種類の搭載機能の個々に対応付けられている所定の操作、例えば、第1実施形態のように“四角を描くような振り動作”、“円を描くような振り動作”のうち、どの種類の搭載機能に対応する所定の操作が行われたかに応じて搭載機能を選択して、その利用制限を解除するようにしてもよい。このように搭載機能に対応して所定の操作を異なるようにすれば、所定の操作を行うだけで所望する機能を選択してその利用制限を解除することができる。
また、上述した各実施形態においては、所定の操作として、加速度センサによって携帯電話機の振る操作を検出するようにしたが、これに限らず、超音波センサ、赤外線センサなどによって指などが接近した様子を検出するようにしてもよい。例えば、単位時間当たり何回接近したか、接近している時間などをユーザのモーションとして検出したり、撮像装置によって撮影された画像を解析することによってユーザの指の動きをモーションとして検出したりするようにしてもよい。
また、上述した各実施形態においては、携帯端末装置として携帯電話機を例示したが、これに限らず、例えば、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、それらの複合機など、任意の携帯端末装置であってもよい。
上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
1 制御部
3 記憶部
4 操作部
5 表示部
8 非接触通信部
9 位置検出部
10 動作検出部
F1 待機フラグ
F2 制限フラグ
F3 機能フラグ
T1 動作テーブル
T2 位置テーブル

Claims (10)

  1. 搭載機能の利用制限が可能な携帯端末装置であって、
    所定の操作が行われたか否かを判別する操作判別手段と、
    該携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境を取得する環境取得手段と、
    前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後に、前記環境取得手段により取得された移動環境が所定の環境であるか否かを判別する環境判別手段と、
    この環境判別手段により取得された移動環境が所定の環境であると判別された場合に、前記搭載機能の利用制限を解除するための制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記環境取得手段は、該携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境として現在位置を取得し、
    前記環境判別手段は、前記環境取得手段により取得された現在位置が所定の位置であるか否かを判別し、
    前記制御手段は、前記環境判別手段により現在位置が所定の位置であると判別された場合に、搭載機能の利用制限を解除する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記搭載機能は、交通機関を入退場する際に利用する定期乗車券機能であって、
    前記制御手段は、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後、前記環境判別手段により現在位置が交通機関の入場位置であると判別された場合に、前記定期乗車券機能の制限を解除した後に、交通機関の入場位置での該定期乗車券機能の利用に応じて該定期乗車券機能の利用を制限し、次に前記環境判別手段により現在位置が交通機関の退場位置であると判別された場合に、該定期乗車券機能の制限を解除した後に、交通機関の退場位置で該定期乗車券機能の利用に応じて該定期乗車券機能を再度制限する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の携帯端末装置。
  4. 前記環境取得手段は、該携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境として所定施設に対する入退場を取得し、
    前記環境判別手段は、前記環境取得手段による取得結果に基づいて所定施設への入場であるか否かを判別し、
    前記制御手段は、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後に、前記環境判別手段により所定施設への入場であると判別された場合に、前記搭載機能の利用制限を解除する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  5. 前記制御手段は、前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された後、前記環判別得手段により取得された環境が所定の環境であると判別されるまでの時間が所定時間以内である場合には前記搭載機能の制限を解除し、該所定時間を超えた場合には該搭載機能の制限を継続する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2、請求項4のいずれかに記載の携帯端末装置。
  6. 前記制御手段は、前記搭載機能の制限が解除された後に該搭載機能が利用された際に、該搭載機能を再度制限する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  7. 前記制御手段は、前記搭載機能の制限が解除された後に前記環境判別手段により現在の移動環境が所定の環境でないと判別された際に、該搭載機能を再度制限する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2、請求項4のいずれかに記載の携帯端末装置。
  8. 前記操作判別手段により所定の操作が行われたと判別された場合に、前記環境取得手段により取得された現在の移動環境を所定の通知先に対して通知する通知手段を更に備える、
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の携帯端末装置。
  9. 前記搭載機能として複数種類の機能を有し、
    前記複数種類の搭載機能の個々に対応付けられている前記所定の操作のうち、前記操作判別手段は、どの種類の搭載機能に対応する所定の操作が行われたかを判別し、
    前記制御手段は、前記操作判別手段により判別された所定の操作に対応する搭載機能の搭載機能の利用制限を解除する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2、請求項4のいずれかに記載の携帯端末装置。
  10. コンピュータに対して、
    所定の操作が行われたか否かを判別する機能と、
    携帯端末装置の移動に応じて変化する移動環境を取得する機能と、
    前記所定の操作が行われたと判別された後に、前記取得された移動環境が所定の環境であるか否かを判別する機能と、
    前記取得された移動環境が所定の環境であると判別された場合に、利用が制限されている搭載機能の制限を解除するための制御を行う機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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