JP2011091413A - 固体電解コンデンサ用の外部コーティング - Google Patents

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Abstract

【課題】固体電解コンデンサのための外部コーティングを提供する。
【解決手段】アノード本体と、アノード本体の上に重なる誘電体と、1つ又はそれよりも多くの導電ポリマーを含有して誘電体の上に重なる固体電解質と、固体電解質の上に重なる外部コーティングとを含む固体電解コンデンサを提供する。外部コーティングは、少なくとも1つの炭素質層(例えば、グラファイト)と少なくとも1つの金属層(例えば、銀)とを含む。上述の層に加えて、外部コーティングはまた、炭素質層と金属層の間に配置された少なくとも1つの導電ポリマー層を含む。とりわけ、こうした導電ポリマー層は、使用中に固体電解質から炭素質層が層間剥離することになる可能性を低減することができる。これは、この部分の機械的堅牢性を高め、その電気的性能を改善することができる。
【選択図】図1

Description

固体電解コンデンサ(例えば、タンタルコンデンサ)は、電子回路の小型化に大きく寄与してきており、そのような回路の極端な環境での用途を可能にしている。従来型の固体電解コンデンサは、多くの場合に、金属粉末(例えば、タンタル)を金属リードワイヤの周囲でプレスし、プレスされた部分を焼結し、焼結されたアノードを陽極酸化し、その後固体電解質を付加することによって形成される。固体電解質層は、Sakata他に付与された米国特許第5、457、862号、Sakata他に付与された米国特許第5、729、428号、及びKudoh他に付与された米国特許第5、812、367号に記載されるような導電性ポリマー(例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン))から形成することができる。これらのコンデンサの導電性ポリマー電解質は、従来的には、ポリマー層の成分を含有する別々の溶液内への連続的浸漬によって形成される。例えば、導電性ポリマーを形成するのに使用されるモノマーは、多くの場合に1つの溶液で付加され、一方、触媒及びドーパントは、別の1つ又は複数の溶液で付加される。しかし、この技術に伴う1つの問題は、良好な機械的堅牢性及び電気的性能を達成するために有用な比較的厚い固体電解質を得るのが多くの場合に困難であり、かつ高価であることである。様々な試みがこの問題に対処するために行われている。例えば、Merker他に付与された米国特許第6、987、663号は、固体電解質の表面を覆うポリマー外側層の使用を説明している。残念にも、この技術は、固体電解コンデンサの終端処理に使用されるグラファイト/銀層に対するポリマー外側層の良好な接着及び機械的堅牢性を得るのが困難である点で依然として問題である。
米国特許第5、457、862号 米国特許第5、729、428号 米国特許第5、812、367号 米国特許第6、987、663号 米国特許第6、322、912号 米国特許第6、391、275号 米国特許第6、416、730号 米国特許第6、527、937号 米国特許第6、576、099号 米国特許第6、592、740号 米国特許第6、639、787号 米国特許第7、220、397号 米国特許出願公開第2005/0019581号 米国特許出願公開第2005/0103638号 米国特許出願公開第2005/0013765号 米国特許第6、197、252号 米国特許第6、191、936号 米国特許第5、949、639号 米国特許第3、345、545号 米国特許出願公開第2005/0270725号 米国特許出願公開第2008/232037号 米国特許第5、473、503号 米国特許出願公開第2006/0038304号
Bruanauer、Emmet、及びTeller、米国化学学会誌、第60巻、1938、p.309
従って、良好な機械的堅牢性及び電気的性能を有する固体電解コンデンサに対する必要性が残っている。
本発明の一実施形態により、アノード本体と、アノード本体の上に重なる誘電体と、誘電体の上に重なる固体電解質と、固体電解質の上に重なる外部コーティングとを含む固体電解コンデンサを開示する。固体電解質は、第1の導電ポリマー層を含有する。外部コーティングは、炭素質層と炭素質層の上に重なる金属層とを含有する。外部コーティングは、炭素質層と金属層の間に位置決めされた第2の導電ポリマー層を更に含有する。
本発明の他の特徴及び態様を以下により詳細に示す。
当業者を対象とした最良のモードを含む本発明の完全かつ権限付与する開示を添付図面への参照を含む本明細書の残り部分でより具体的に示す。
本明細書及び図面における参照文字の反復使用は、本発明の同じか又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。
本発明の固体電解コンデンサの一実施形態の断面図である。
本発明の説明は、単に例示的な実施形態の説明であり、本発明のより広範な態様の制限としては意図されないことは、当業者によって理解されるものとする。
一般的に、本発明は、アノード本体と、アノード本体の上に重なる誘電体と、1つ又はそれよりも多くの導電性ポリマーを含有して誘電体の上に重なる固体電解質と、固体電解質の上に重なる外部コーティングとを含む固体電解コンデンサに関する。外部コーティングは、少なくとも1つの炭素質層(例えば、グラファイト)と少なくとも1つの金属層(例えば、銀)とを含む。上述の層に加えて、外部コーティングは、炭素質層と金属層の間に配置された少なくとも1つの導電ポリマー層も含む。とりわけ、こうした導電ポリマー層は、使用中に固体電解質から炭素質層が層間剥離することになる可能性を低減することができる。これは、この部分の機械的堅牢性を高め、その電気的性能を改善することができる。
ここで、本発明の様々な実施形態をより詳細に以下に説明する。
I.アノード本体
アノード本体は、約40、000μF*V/g又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約50、000μF*V/g又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約60、000μF*V/g又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約70、000から約700、000μF*V/gのような高い比電荷を有するバルブ金属組成物から形成することができる。バルブ金属組成物は、タンタル、ニオブ、アルミニウム、ハフニウム、チタン、それらの合金、それらの酸化物、それらの窒化物などのようなバルブ金属(すなわち、酸化可能な金属)又はバルブ金属ベースの化合物を含有する。例えば、バルブ金属組成物は、1:1.0±1.0、一部の実施形態では、1:10±0.3、一部の実施形態では、1:10±0.1、一部の実施形態では、1:1±0.05のニオブの酸素に対する原子比を有するニオブ酸化物のようなニオブの導電性酸化物を含有することができる。例えば、ニオブ酸化物は、NbO0.7、NbO1.0、NbO1.1、及びNbO2とすることができる。好ましい実施形態では、この組成物は、NbO1.0を含有し、これは、高温での焼結の後でも化学的に安定とすることができる導電性ニオブ酸化物である。そのようなバルブ金属酸化物の例は、Fifeに付与された米国特許第6、322、912号、Fife他に付与された第6、391、275号、Fife他に付与された第6、416、730号、Fifeに付与された第6、527、937号、Kimmel他に付与された第6、576、099号、Fife他に付与された第6、592、740号、及びKimmel他に付与された第6、639、787号、及びKimmel他に付与された第7、220、397号、並びにSchnitterに付与された米国特許出願公開第2005/0019581号、Schnitter他に付与された第2005/0103638号、Thomas他に付与された第2005/0013765号に説明されており、それらの全ては、全ての目的に対してそれらの引用により全体的に本明細書に組み込まれている。
多孔質アノード本体を形成するために、従来型の製造手順を一般的に利用することができる。一実施形態では、特定の粒径を有するタンタル又はニオブ酸化物が最初に選択される。例えば、粒子は、薄片状、角状、結節状、及びそれらの混合又は変形とすることができる。粒子は、少なくとも約60メッシュ、一部の実施形態では、約60から約325メッシュ、一部の実施形態では、約100から約200メッシュの篩サイズ分布も典型的に有する。更に、比表面積は、約0.1から約10.0m2/g、一部の実施形態では、約0.5から約5.0m2/g、一部の実施形態では、約1.0から約2.0m2/gである。用語「比表面積」は、吸着ガスとして窒素を用いたBruanauer、Emmet、及びTeller、米国化学学会誌、第60巻、1938、p.309の物理的ガス吸着(B.E.T.)法によって測定された表面積を称する。更に、バルク(又はScott)密度は、典型的に約0.1から約5.0グラム/立方センチ(g/cm3)、一部の実施形態では、約0.2から約4.0g/cm3、一部の実施形態では、約0.5から約3.0g/cm3である。
アノード本体の構成を容易にするために、他の成分を導電性粒子に添加することができる。例えば、導電性粒子は、アノード本体を形成するためにプレスされる時に粒子が相互に適切に接着することを保証するように結合剤及び/又は滑剤と任意的に混合することができる。適切な結合剤としては、樟脳、ステアリン酸、及び他の滑らかな性状の脂肪酸、カーボワックス(Union Carbide)、グリプタル(General Electric)、ナフタリン、植物性ワックス、及びマイクロワックス(精製パラフィン)、ポリマー結合剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリ(エチル−2−オキザゾリン)など)、その他を含むことができる。結合剤は、溶媒内に溶解又は分散させることができる。例示的な溶媒としては、水、アルコール、その他を含むことができる。使用される場合、結合剤及び/又は滑剤の比率は、全重量の約0.1重量%から約8重量%まで変えることができる。しかし、本発明においては、結合剤及び滑剤は要求されないことを理解すべきである。
得られる粉末は、いずれかの従来型の粉末プレスモールドを用いて圧密化することができる。例えば、プレスモールドは、ダイと1つ又は複数のパンチとを用いる単一ステーション圧密プレスモールドとすることができる。代替的に、アンビル型圧密プレスモールドを使用することができ、これは、ダイと単一のより低いパンチのみを用いる。単一ステーション圧密プレスモールドは、シングルアクション、ダブルアクション、フローティング・ダイ、可動プラテン、対向ラム、スクリュー、衝撃、ホットプレス、コイニング、又はサイジングのような様々な機能を有するカム式、トグル/ナックル式、及び偏心/クランク式プレスのようないくつかの基本タイプで利用することができる。必要に応じて、形成されたペレットをある一定の温度(例えば、約150℃から約500℃)で数分間真空の下で加熱するなどにより、あらゆる結合剤/滑剤を圧密化の後に除去することができる。代替的に、Bishop他に付与された米国特許第6、197、252号に説明されているように、ペレットと水溶液との接触によって結合剤/滑剤を除去することができ、この特許は、全ての目的に対してその引用により全体的に本明細書に組み込まれている。
プレスされたアノード本体の厚みは、約4ミリメートル又はそれ未満、一部の実施形態では、約0.05から約2ミリメートル、一部の実施形態では、約0.1から約1ミリメートルのような比較的薄いものとすることができる。アノード本体の形状も、得られるコンデンサの電気的特性を改善するように選択することができる。例えば、アノード本体は、湾曲、正弦波、矩形、U字形、V字形などである形状を有することができる。アノード本体は、表面の容積に対する比率を高めてESRをできるだけ低下させ、かつキャパシタンスの周波数応答を拡大させるために、その中に1つ又はそれよりも多くの山、溝、陥凹、又は欠刻を含む「溝付き」形状も有することができる。そのような「溝付き」アノードは、例えば、Webber他に付与された米国特許第6、191、936号、Maeda他に付与された第5、949、639号、及びBourqault他に付与された第3、345、545号、並びにHahn他に付与された米国特許出願公開第2005/0270725号に説明されており、それらの全ては、全ての目的に対してその引用により全体的に本明細書に組み込まれている。
必要に応じて、アノード本体にアノードリードを取り付けることができる。アノードリードは、ワイヤ、シート、その他の形態とすることができ、かつタンタル、ニオブ、ニオブ酸化物、その他のようなバルブ金属化合物で形成することができる。リードの取り付けは、本体にリードを溶接するか又は形成中にそれをアノード本体内に埋め込むなどの公知の技術を用いて達成することができる。
II.誘電体
アノード本体は、誘電体層がアノードの上及び/又はその内部に形成されるように陽極酸化することができる。陽極酸化は、それによってアノードが酸化されて比較的高い誘電率を有する材料を形成する電気化学処理である。例えば、タンタルアノードは、五酸化タンタル(Ta25)に陽極酸化することができる。一般的に、陽極酸化は、例えば、アノードを電解質内に浸漬するなどして、アノードに電解質を最初に付加することによって行われる。電解質は、溶液(例えば、水性又は非水性)、分散液、溶融物などのような一般的に液体の形態である。水(例えば、脱イオン水)、エーテル(例えば、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、及びブタノール)、トリグリセライド、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、及びメチルイソブチルケトン)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジエチレングリコールエーテルアセテート、及び酢酸メトキシプロピル)、アミド(例えば、ジメチルホルマミド、ジメチルアセタミド、ジメチルカプリリック/カプリック脂肪酸アミド及びN−アルキルピロリドン)、ニトリル(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル及びベンゾニトリル)、スルホキシド又はスルホン(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)及びスルホラン)などのような溶媒が、電解質内に一般的に用いられる。溶媒は、電解質の約50重量%から約99.9重量%、一部の実施形態では、約75重量%から約99重量%、一部の実施形態では、約80重量%から約95重量%を構成することができる。必ずしも要求されないが、水性溶媒(例えば、水)の使用は、望ましい酸化物を得ることを助けるために多くの場合に望ましい。実際上、水は、電解質内に使用される溶媒の約50重量%又はそれよりも多く、一部の実施形態では、約70重量%又はそれよりも多く、一部の実施形態では、約90重量%から100重量%を構成することができる。
この電解質は、イオン導電性であり、約1ミリシーメンス/センチメートル(mS/cm)又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約30mS/cm又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約40mS/cmから約100mS/cmの25℃の温度で測定されたイオン導電率を有する。電解質のイオン導電率を高めるために、溶媒内で解離してイオンを形成することができる化合物を使用することができる。この目的のための適切なイオン化合物としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、ボロン酸などのような酸と、アクリル酸、メタクリル酸、マロン酸、コハク酸、サリチル酸、スルホサリチル酸、アジピン酸、マレイン酸、リンゴ酸、オレイン酸、没食子酸、酒石酸、クエン酸、ギ酸、酢酸、グリコール酸、シュウ酸、プロピオン酸、フタール酸、イソフタール酸、グルタール酸、グルコン酸、乳酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、イタコン酸、トリフルオロ酢酸、バルビツール酸、桂皮酸、安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、アミノ安息香酸などのようなカルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ヒドロキシベンゼンスルホン酸、ドデシルスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸などのようなスルホン酸、ポリ(アクリル)又はポリ(メタクリル)酸及びそれらのコポリマー(例えば、マレイン−アクリル、スルホン−アクリル、及びスチレン−アクリル・コポリマー)、カラギニン酸、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸などのようなポリマー酸、その他を含む有機酸とを含むことができる。イオン化合物の濃度は、望ましいイオン導電率を達成するように選択される。例えば、酸(例えば、リン酸)は、電解質の約0.01重量%から約5重量%、一部の実施形態では、約0.05重量%から約0.8重量%、一部の実施形態では、約0.1重量%から約0.5重量%を構成することができる。必要に応じて、イオン化合物の配合物も電解質内に用いることができる。
電流が電解質を通過して誘電体層が形成される。電圧の値は、誘電体層の厚みを管理する。例えば、電源は、必要な電圧に到達するまで定電流モードに最初に設定することができる。その後、電源は、定電圧モードに切り換えることができ、望ましい誘電体厚みがアノードの表面を覆って形成されるのが保証される。言うまでもなく、パルス又はステップ定電圧法のような他の公知の方法を使用することもできる。電圧は、典型的に約4から約200V、一部の実施形態では、約9から約100Vである。陽極酸化中に、電解質は、約30℃又はそれよりも高く、一部の実施形態では、約40℃から約200℃、一部の実施形態では、約50℃から約100℃のような高い温度に維持することができる。陽極酸化は、室温で又はそれ未満で行うことができる。得られる誘電体層は、アノード表面上又はその孔隙内部に形成することができる。
III.固体電解質
固体電解質は、誘電体層の上に重なり、かつ1つ又はそれよりも多くの導電ポリマー層から一般的に形成される。こうした層に使用することができる導電性ポリマーは、典型的にπ共役であり、例えば、酸化の後での少なくとも1μScm-1の導電率のような酸化又還元の後での導電性を有する。そのようなπ共役導電性ポリマーの例としては、例えば、ポリヘテロ環(例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなど)、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、ポリフェノレート、その他が挙げられる。適切なポリチオフェン類としては、例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDT)のようなポリチオフェン及びその誘導体を含むことができる。1つの特定的な実施形態では、以下のような一般式(I)又は式(II)の繰返し単位、又は一般式(I)及び(II)の繰返し単位を有するポリチオフェン誘導体が用いられる。
Figure 2011091413
ここで、Aは、任意的に置換されたC1からC5のアルキレン基(例えば、メチレン、エチレン、n−プロピレン、n−ブチレン、n−ペンチレンなど)であり、Rは、直鎖又は分岐の任意的に置換されたC1からC18のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−又はiso−プロピル、n−、iso−、sec−、又はtert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1、1−ジメチルプロピル、1、2−ジメチルプロピル、2、2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシルなど)、任意的に置換されたC5からC12のシクロアルキル基(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシルなど)、任意的に置換されたC6からC14のアリール基(例えば、フェニル、ナフチルなど)、任意的に置換されたC7からC18のアラルキル基(例えば、ベンジル、o−、m−、p−トリル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6、3,4−、3,5−キシリル、メシチルなど)、任意的に置換されたC1からC4のヒドロキシアルキル基、又はヒドロキシル基であり、xは、0から8、一部の実施形態では、0から2の整数であり、一部の実施形態では、xは0である。化学基「A」又は「R」のための置換基の例としては、例えば、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、ハロゲン、エーテル、チオエーテル、ジスルフィド、スルホキシド、スルホン、スルホネート、アミノ、アルデヒド、ケト、カルボン酸エステル、カルボン酸、カーボネート、カルボキシレート、シアノ、アルキルシラン及びアルコキシシラン基、カルボキシアミド基、その他が挙げられる。
一般式(I)又は一般式(II)又は一般式(I)及び(II)の繰返し単位の総数は、典型的に2から2000、一部の実施形態では、2から100である。
特に適切なポリチオフェン誘導体は、「A」が任意的に置換されたC2からC3のアルキレン基であり、xが0又は1であるものである。1つの特定的な実施形態では、ポリチオフェン誘導体は、PEDTであり、かつ式(II)の繰返し単位を有し、式中「A」は、CH2−CH2であり、「x」は0である。こうしたポリチオフェン誘導体を形成する方法は、当業技術で公知であり、例えば、Merker他に付与された米国特許第6、987、663号に説明されており、これは、全ての目的に対してその引用により全体的に本明細書に組み込まれている。例えば、ポリチオフェン誘導体は、任意的に置換されたチオフェンのようなモノマー前駆体から形成することができる。特に適切なモノマー前駆体は、以下のような一般式(III)、(IV)を有する置換された3,4−アルキレンジオキシチオフェン又は一般式(III)及び(IV)のチオフェンの混合物である。
Figure 2011091413
ここで、A、R、及びXは、上記で定められた通りである。
こうしたモノマー前駆体の例としては、例えば、任意的に置換された3,4−エチレンジオキシチオフェンが挙げられる。これらのモノマー前駆体の誘導体を使用することもでき、それらは、上述のモノマー前駆体のダイマー又はトライマーである。より高分子の誘導体、すなわち、モノマー前駆体のテトラマー、ペンタマーなどは、本発明での使用に適切である。この誘導体は、同一の又は異なるモノマー単位から構成することができ、かつ純粋な形態の状態、並びに相互との及び/又はモノマー前駆体との混合物の状態で使用することができる。これらの前駆体の酸化又は還元形態も用いることができる。
望ましい導電性ポリマーを生成するために、上述のようなモノマー前駆体は、酸化剤の存在における酸化重合を典型的に受ける。酸化剤は、鉄(III)、銅(II)、クロム(VI)、セリウム(IV)、マンガン(IV)、マンガン(VII)、又はルテニウム(III)カチオンを含有する無機又は有機酸の塩のような遷移金属塩とすることができる。特に適切な遷移金属塩としては、ハロゲン化鉄(III)(例えば、FeCl3)又はFe(ClO43又はFe2(SO43のような他の無機酸の鉄(III)塩、並びに有機酸及び有機基を含む無機酸の鉄(III)塩のような鉄(III)カチオンが挙げられる。有機基を有する無機酸の鉄(III)塩の例としては、例えば、C1からC20のアルカノールの硫酸モノエステルの鉄(III)塩(例えば、ラウリルサルフェートの鉄(III)塩)が挙げられる。同様に、有機酸の鉄(III)塩としては、C1からC20のアルカンスルホン酸(例えば、メタン、エタン、プロパン、ブタン、又はドデカンスルホン酸)の鉄(III)塩、脂肪族ペルフルオロスルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、ペルフルオロブタンスルホン酸、又はペルフルオロオクタンスルホン酸)の鉄(III)塩、C1からC20の脂肪族カルボン酸(例えば、2−エチルヘキシルカルボン酸)の鉄(III)塩、脂肪族ペルフルオロカルボン酸(例えば、トリフルオロ酢酸、又はペルフルオロオクタン酸)の鉄(III)塩、C1からC20のアルキル基によって任意的に置換された芳香族スルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、o−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、又はドデシルベンゼンスルホン酸)の鉄(III)塩、シクロアルカンスルホン酸(例えば、カンファースルホン酸)の鉄(III)塩、その他が挙げられる。これらの上述の鉄(III)塩の混合物を使用することもできる。鉄(III)−p−トルエンスルホネート、鉄(III)−o−トルエンスルホネート、及びそれらの混合物は、本発明での使用に特に適切である。
固体電解質をアノード部分の上に付加するために様々な方法を利用することができる。一実施形態では、酸化剤とモノマー前駆体が、重合反応がこの部分上に原位置で生じるように連続的又は同時のいずれかで付加される。導電性ポリマーコーティングを形成するために使用することができる適切な付加技術としては、スクリーン印刷、浸漬、電着コーティング、及びスプレーが挙げられる。例示的に、モノマー前駆体(例えば、3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)が、最初に酸化剤と混合されて溶液を形成することができる。1つの適切な酸化剤は、鉄IIIトルエンスルホネートであり、H.C.Starckにより販売されているCLEVIOS(登録商標)Cである。CLEVIOS(登録商標)Cは、これもH.C.Starckによって販売されているPEDTのモノマーの3,4−エチレンジオキシチオフェンであるCLEVIOS(登録商標)Mのための市販の触媒である。混合物が形成された状態で、次に、アノード部分は、この溶液に浸漬することができ、それによってポリマーがアノード部分の表面上に形成される。代替的に、酸化剤と前駆体は、別々にアノード部分に付加することができる。一実施形態では、例えば、酸化剤は、溶媒(例えば、ブタノール)に溶解され、次に、浸漬溶液としてアノード部分に付加される。アノード部分は、次に、乾燥させることができ、そこから溶媒が除去される。その後、アノード部分は、適切なモノマーを含有する溶液内に浸漬することができる。
モノマーが、酸化剤を含有するアノード部分の表面に接触すると、モノマーは、その上で化学的に重合することができる。重合は、使用される酸化剤及び望ましい反応時間に基づいて、約−10℃から約250℃、一部の実施形態では、約0℃から約200℃の温度で行うことができる。上述のような技術は、Bilerに付与された米国特許出願公開第2008/232037号により詳細に説明されている。こうした導電性ポリマーコーティングを付加する更に他の方法は、Sakata他に付与された米国特許第5、457、862号、Sakata他に付与された第5、473、503号、Sakata他に付与された第5、729、428号、及びKudoh他に付与された第5、812、367号に説明されており、それらは、全ての目的に対してその引用により全体的に本明細書に組み込まれている。
原位置付加に加えて、固体電解質は、固体導電性ポリマー粒子の分散液の形態でこの部分に付加することができる。それらのサイズは、変えることができるが、アノード部分に付加することができる表面積を高める小さい直径を有することが典型的に望ましい。例えば、この粒子は、約1から約500ナノメートル、一部の実施形態では、約5から約400ナノメートル、一部の実施形態では、約10から約300ナノメートルの平均直径を有することができる。粒子のD90値(このD90値に等しいか又はそれ未満の直径を有する粒子が、全ての固体粒子の合計容積の90%を構成する)は、約15マイクロメートル又はそれ未満、一部の実施形態では、約10マイクロメートル又はそれ未満、一部の実施形態では、約1ナノメートルから約8マイクロメートルとすることができる。粒径は、超遠心力、レーザ回折によるなどの公知の技術を使用して測定することができる。
微粒子形態への導電性ポリマーの形成は、帯電した導電性ポリマー(例えば、ポリチオフェン)を相殺する個別の対イオンの使用によって容易にされる。すなわち、典型的に固体電解質に使用される導電性ポリマー(例えば、ポリチオフェン又はそれらの誘導体)は、中性又は陽性(カチオン性)である電荷を主ポリマー鎖の上に典型的に有する。例えば、ポリチオフェン誘導体は、主ポリマー鎖内に陽電荷を典型的に有する。場合によっては、ポリマーは、構造単位内に陽及び陰電荷を有し、陽電荷は、主鎖上に位置し、陰電荷は、任意的に、スルホネート基又はカルボキシレート基のような化学基「R」の置換基上に位置する。主鎖の陽電荷は、化学基「R」上に任意的に存在するアニオン基で部分的又は全体的に飽和することができる。全体的には、このポリチオフェンは、これらの場合において、カチオン性、中性、又は更にはアニオン性とすることができる。それにも関わらず、それらは、全てカチオン性ポリチオフェンと見なされ、それは、ポリチオフェン主鎖が陽電荷を有するからである。
対イオンは、モノマーアニオン又はポリマーアニオンとすることができる。ポリマーアニオンは、例えば、ポリマーカルボン酸(例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマーレイン酸など)、ポリマースルホン酸(例えば、ポリスチレンスルホン酸(PSS)、ポリビニルスルホン酸など)、その他とすることができる。この酸は、ビニルカルボン酸及びビニルスルホン酸と、アクリル酸エステル及びスチレンのような他の重合可能モノマーとのコポリマーのようなコポリマーとすることもできる。更に、適切なモノマーアニオンとしては、例えば、C1からC20のアルカンスルホン酸(例えば、ドデカンスルホン酸)、脂肪族ペルフルオロスルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、ペルフルオロブタンスルホン酸、又はペルフルオロオクタンスルホン酸)、C1からC20の脂肪族カルボン酸(例えば、2−エチルヘキシルカルボン酸)、脂肪族ペルフルオロカルボン酸(例えば、トリフルオロ酢酸、又はペルフルオロオクタン酸)、C1からC20のアルキル基によって任意的に置換された芳香族スルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、o−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、又はドデシルベンゼンスルホン酸)、シクロアルカンスルホン酸(例えば、カンファースルホン酸、又はテトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、パークロレート、ヘキサフルオロアンチモネート、ヘキサフルオロアルセネート、又はヘキサクロロアンチモネート)、及びその他のアニオンが挙げられる。特に適切な対イオンは、ポリマーカルボン酸又はポリマースルホン酸(例えば、ポリスチレンスルホン酸(PSS))のようなポリマーアニオンである。こうしたポリマーアニオンの分子量は、典型的には、約1、000から約2、000、000、一部の実施形態では、約2、000から約500、000の範囲にある。
用いられる時には、固体電解質の所定の層内のこうした対イオンの導電性ポリマーに対する重量比率は、典型的に約0.5:1から約50:1、一部の実施形態では、約1:1から約30:1、一部の実施形態では、約2:1から約20:1である。上述の重量比率に参照される導電性ポリマーの重量は、重合中に完全な変換が起こると仮定して、使用されるモノマーの計量された部分に対応している。
導電性ポリマー及び任意的な対イオンに加えて、分散液は、1つ又はそれよりも多くの結合剤を含有することができ、ポリマー層の付加的特性が更に改善され、分散液内の粒子の安定性も高められる。結合剤は、本質的に有機性とすることができ、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ酪酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル酸アミド、ポリメタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸アミド、ポリアクリロニトリル、スチレン/アクリル酸エステル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル及びエチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリスチレン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、メラミン・ホルムアミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、又はセルロースのようなものである。結合剤の付加機能を高めるために、架橋剤も用いることができる。こうした架橋剤としては、例えば、メラミン化合物、マスクドイソシアネート又は3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、テトラエトキシシラン及びテトラエトキシシラン・ハイドロライゼートのような官能性シラン又はポリウレタン、ポリアクリレート又はポリオレフィンのような架橋可能ポリマー、及びその後の架橋が含まれる。
固体電解質の形成とそれをアノード部分に付加する機能とを容易にするために、分散剤も用いることができる。適切な分散剤としては、脂肪族アルコール(例えば、メタノール、エタノール、i−プロパノール及びブタノール)、脂肪族ケトン(例えば、アセトン及びメチルエチルケトン)、脂肪族カルボン酸エステル(例えば、酢酸エチル及び酢酸ブチル)、芳香族炭化水素(例えば、トルエン及びキシレン)、脂肪族炭化水素(例えば、ヘキサン、ヘプタン及びシクロヘキサン)、塩素化炭化水素(例えば、ジクロロメタン及びジクロロエタン)、脂肪族ニトリル(例えば、アセトニトリル)、脂肪族スルホキシド及びスルホン(例えば、ジメチルスルホキシド及びスルホラン)、脂肪族カルボン酸アミド(例えば、メチルアセトアミド、ジメチルアセトアミド及びジメチルホルムアミド)、脂肪族及びアラリファチックエーテル(例えば、ジメチルエーテル及びアニソール)、水、及び上記溶媒のいずれかの混合物が挙げられる。特に適切な分散剤は、水である。
上述したものに加えて、更に他の成分も分散液内に使用することができる。例えば、約10ナノメートルから約100マイクロメートル、一部の実施形態では、約50ナノメートルから約50マイクロメートル、一部の実施形態では、約100ナノメートルから約30マイクロメートルのサイズを有する従来型の充填剤を使用することができる。こうした充填剤の例としては、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、シリカ、硫酸カルシウム又はバリウム、水酸化アルミニウム、ガラス繊維又はガラス球、木粉、セルロース粉末カーボンブラック、導電性ポリマーなどが挙げられる。充填剤は、粉末の形態で分散液内に導入することができるが、繊維のような別の形態で存在することもできる。
イオン性又は非イオン性界面活性剤のような界面活物質も分散液内に用いることができる。更に、有機官能性シラン又はそれらのハイドロライゼートである例えば3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、3−アミノプロピル−トリエトキシシラン、3−メルカプトプロピル−トリメトキシシラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン又はオクチルトリエトキシシランのような接着剤も用いることができる。分散液は、エーテル基含有化合物(例えば、テトラヒドロフラン)、ラクトン基含有化合物(例えば、γ−ブチロラクトン又はγ−バレロラクトン)、アミド又はラクタム基含有化合物(例えば、カプロラクタム、N−メチルカプロラクタム、N、N−ジメチルアセトアミド、N−メチルアセトアミド、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン(NMP)、N−オクチルピロリドン、又はピロリドン)、スルホン及びスルホキシド(例えば、スルホラン(テトラメチレンスルホン)又はジメチルスルホキシド(DMSO))、糖又は糖誘導体(例えば、ショ糖、ブドウ糖、果糖、又は乳糖)、糖アルコール(ソルビット又はマンニット)、フラン誘導体(例えば、2−フランカルボン酸又は3−フランカルボン酸)、アルコール(例えば、エチレングリコール、グリセリン、ジ−又はトリエチレングリコール)のような導電性を高める添加剤も含むことができる。
ポリマー分散液は、スピンコーティング、含浸、注入、液滴状付加、インジェクション、スプレー、ドクターブレーディング、刷毛塗り、印刷(例えば、インクジェット、スクリーン、又はパッド印刷)のような様々な公知の技術を使用することによってその部分に付加することができる。分散液の粘性は、用いられる付加技術に基づいて変えることができるが、典型的に約0.1から約100、000mPas(100s-1の剪断速度で測定して)、一部の実施形態では、約10から約1、500mPas、一部の実施形態では、約100から約1000mPasである。付加された状態で、層は、乾燥させて洗浄することができる。
上述のように、固体電解質は、1つ又は複数の層から形成することができる。複数の層が用いられる時、それらは、原位置で形成され、及び/又はポリマー分散液から形成された導電性ポリマーから形成することができる。各層は、1つ又はそれよりも多くのコーティング段階を使用して形成することができる。
例えば、図1を参照すると、複数の層から形成された固体電解質12を含むコンデンサ10の一実施形態が示されている。より具体的には、固体電解質12は、リード15が埋め込まれたアノード本体11の上に重なる誘電体13に接触する第1の導電ポリマー層14を含む。一実施形態では、第1の層14は、酸化剤とモノマー前駆体の原位置重合によって形成された導電性ポリマー(例えば、PEDT)を含むことができる。固体電解質12は、第1の層14の上にほぼ重なる第2の導電ポリマー層16も含む。第2の層16は、導電性ポリマー(例えば、PEDT)、結合剤、及び任意的な対イオン(例えば、PSS)を含有する粒子の分散液から形成することができる。こうした分散液を用いる1つの利点は、それが、コンデンサ本体の縁部領域に浸透することができ、内側層との良好な電気的接触を達成してコンデンサ本体との接着性を高めることである。これは、より機械的に堅牢な部分をもたらし、等価直列抵抗及び漏れ電流を低減することができる。得られる固体電解質12は、約1マイクロメートル(μm)から約200μm、一部の実施形態では、約2μmから約50μm、一部の実施形態では、約5μmから約30μmの全厚を典型的に有する。例えば、内側層14は、約0.1から約100μm、一部の実施形態では、約0.5μmから約20μm、一部の実施形態では、1μmから約5μmの全厚を有することができ、一方、外側層16は、約0.2から約100μm、一部の実施形態では、約1μmから約40μm、一部の実施形態では、3μmから約10μmの全厚を有することができる。
固体電解質は、それが形成される特定の方式に関わらず、アノード部分に付加されたらヒーリング処理することができる。複数の層が用いられる時には、ヒーリング処理は、固体電解質層の各々の付加の後又はコーティング全体の付加の後に行うことができる。一部の実施形態では、例えば、固体電解質は、酸の溶液のような電解質溶液内にこのペレットを浸漬し、その後、電流が予め設定したレベルに低下するまで一定電圧を印加することにより、ヒーリング処理することができる。必要に応じて、こうしたヒーリング処理は、複数の段階で達成することができる。上述した一部又は全ての層の付加の後、得られた部分は、必要に応じて次に、洗浄することができ、様々な副産物、過剰の酸化剤、その他が除去される。更に、一部の場合には、上述の浸漬操作のうちの一部又は全ての後に乾燥を利用することができる。例えば、触媒の付加の後及び/又はペレットの洗浄の後に、次の浸漬段階の時にそれが液体を受け入れることができるようにその部分の孔隙を開放するために乾燥が望ましい場合がある。
IV.外部コーティング
本発明のコンデンサは、固体電解質の上に重なる外部コーティングも含む。外部コーティングは、少なくとも1つの炭素質層と、炭素質層の上に重なる少なくとも1つの金属層とを含有する。金属層は、コンデンサのための半田付け可能導体、接触層、及び/又は電荷コレクタとして機能を果たすことができ、銅、ニッケル、銀、ニッケル、亜鉛、錫、パラジウム、鉛、銅、アルミニウム、モリブデン、チタン、鉄、ジルコニウム、マグネシウム、及びそれらの合金のような導電性金属から形成することができる。この層での使用に対しては、銀が、特に適切な導電性金属である。炭素質層は、そうでなければコンデンサの抵抗を増大させると考えられる金属層と固体電解質層の間の接触を制限することができる。炭素質層は、グラファイト、活性炭、カーボンブラックなどのような様々な公知の炭素質材料から形成することができる。炭素質層の厚みは、典型的に約1μmから約50μm、一部の実施形態では、約2μmから約30μm、一部の実施形態では、約5μmから約10μmの範囲である。同様に、金属層の厚みは、典型的に約1μmから100μm、一部の実施形態では、約5μmから約50μm、一部の実施形態では、約10μmから約25μmの範囲である。
上述の層に加えて、外部コーティング層は、金属層と炭素質層の間に位置決めされた少なくとも1つのポリマー層を含有する。特に、この層は、アノード部分からの炭素質層の層間剥離を防ぐのに役立つ。この層の厚みは、典型的に約0.1μmから約30μm、一部の実施形態では、約0.2μmから約20μm、一部の実施形態では、約0.5μmから約5μm、一部の実施形態では、約1μmから約3μmの範囲である。コンデンサの電気的性能を最適化するために、ポリマー層は、一般的には本質的に導電性である。例えば、この層は、乾燥状態で、約1シーメンス/センチメートル(S/cm)又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約10S/cm又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約20S/cm又はそれよりも大きく、一部の実施形態では、約50S/cmから約500S/cmの比導電率を典型的に有する。そのような比導電率は、例えば、ポリヘテロ環(例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなど)、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、ポリフェノレート、その他である上述のπ共役導電性ポリマーのような導電性ポリマーの使用によって与えられる。特に適切なポリチオフェン類としては、例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDT)のようなポリチオフェン及びその誘導体が挙げられる。
導電ポリマー層は、上述の方式における原位置重合、分散などによって形成することができる。例えば、一実施形態では、この層は、酸化剤とモノマー前駆体との原位置重合によって形成された導電性ポリマー(例えば、PEDT)を含む。別の実施形態では、導電ポリマー層は、導電性ポリマー粒子の分散液から形成される。この粒子は、約1から約500ナノメートル、一部の実施形態では、約5から約400ナノメートル、一部の実施形態では、約10から約300ナノメートルの平均直径を有することができる。粒子のD90値は、約15マイクロメートル又はそれ未満、一部の実施形態では、約10マイクロメートル又はそれ未満、一部の実施形態では、約1ナノメートルから約8マイクロメートルとすることができる。対イオン(例えば、ポリスチレンスルホン酸)も粒子の形成を助けるために上述のように使用することができる。こうした対イオンの導電性ポリマーに対する重量比率は、典型的に約0.5:1から約50:1、一部の実施形態では、約1:1から約30:1、一部の実施形態では、約2:1から約20:1である。導電性ポリマー及び任意的な対イオンに加えて、分散液は、上述のように他の成分を含むことができる。例えば、この層の粘着性質を改善し、安定性を高めるために、結合剤を使用することができる。一方、導電性ポリマーは、典型的に分散液の約0.1重量%から約20重量%、一部の実施形態では、約0.5重量%から約10重量%、一部の実施形態では、約1重量%から約5重量%を構成する。分散剤(例えば、水)、充填剤、界面活物質、接着剤、導電性を高める添加剤、その他のような他の成分も、上述のように使用することができる。
更に他の層を外部コーティング内に使用することができる。例えば、必要に応じて、付加的な炭素質層を導電性ポリマー分散剤と金属層の間に使用することができる。従って、分散剤が炭素質層の間に挟まれる。こうした付加的な炭素質層は、いずれかの金属がコンデンサの固体電解質に不慮的に接触することになる可能性を更に低減することを助けることができる。使用される時には、この付加層は、約1μmから約50μm、一部の実施形態では、約2μmから約20μm、一部の実施形態では、約5μmから約10μmの厚みを有することができる。
再び図1を参照すると、複数の炭素質層の間に挟まれた導電ポリマー層を含有する外部コーティング20の1つの特定的な実施形態が示されている。より具体的には、外部コーティング20は、第1の炭素質層24と第2の炭素質層26の間にそれらと接触して配置された導電ポリマー層22を含む。一実施形態では、層22は、酸化剤とモノマー前駆体との原位置重合によって形成される。別の実施形態では、層22は、導電性ポリマー(例えば、PEDT)及び任意的な対イオン(例えば、PSS)を含有する粒子の分散液から形成される。第1の炭素質層24は、コンデンサ10の固体電解質12の上に重なり、かつそれと接触する。更に、外部コーティング20は、第2の炭素質層26の上に重なり、かつそれと接触する金属層28(例えば、銀)も含む。この特定的な実施形態では、金属層28は、コンデンサ10の外面を形成する。一般的に、得られる外部コーティング20は、約5μmから約300μm、一部の実施形態では、約10μmから約100μm、一部の実施形態では、約20μmから約50μmの全厚を有する。
本発明の電解コンデンサはまた、コンデンサ要素のアノードリードに電気的に接続されたアノード終端部と、コンデンサ要素のカソードに電気的に接続されたカソード終端部とを含むことができる。導電性金属(例えば、銅、ニッケル、銀、ニッケル、亜鉛、錫、パラジウム、鉛、銅、アルミニウム、モリブデン、チタン、鉄、ジルコニウム、マグネシウム、及びそれらの合金)のようないずれかの導電材料を終端部を形成するために用いることができる。特に適切な導電性金属としては、例えば、銅、銅合金(例えば、銅−ジルコニウム、銅−マグネシウム、銅−亜鉛、又は銅−鉄)、ニッケル、及びニッケル合金(例えば、ニッケル−鉄)が挙げられる。終端部の厚みは、コンデンサの厚みをできるだけ小さくするように一般的に選択される。例えば、終端部の厚みは、約0.05から約1ミリメートル、一部の実施形態では、約0.05から約0.5ミリメートル、及び約0.07から約0.2ミリメートルの範囲にあることができる。終端部は、溶接、接着結合などのような当業技術で公知のいずれかの技術を使用して接続することができる。例えば、一実施形態では、導電性接着剤をアノード終端部及び/又はカソード終端部の表面の上に最初に付加することができる。導電性接着剤は、例えば、樹脂組成物に含有された導電性金属粒子を含むことができる。金属粒子は、銀、銅、金、白金、ニッケル、亜鉛、ビスマス、その他とすることができる。樹脂組成物は、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)、硬化剤(例えば、酸無水物)、及びカプリング剤(例えば、シランカプリング剤)を含むことができる。適切な導電性接着剤は、Osako他に付与された米国特許出願公開第2006/0038304号に説明されており、この出願は、全ての目的に対してその全内容が引用により本明細書に組み込まれている。
コンデンサ要素が取り付けられた状態で、リードフレームは、ケーシング内に封入することができ、ケーシングは、次に、シリカ又はいずれかの他の公知の封入材料で充填することができる。ケースの幅及び長さは、意図された用途に基づいて変えることができる。適切なケーシングとしては、例えば、「A」、「B」、「F」、「G」、「H」、「J」、「K」、「L」、「M」、「N」、「P」、「R」、「S」、「T」、「W」、「Y」、又は「X」ケース(AVX Corporation)を含むことができる。用いられるケースサイズに関わらず、コンデンサ要素は、アノード終端部とカソード終端部との少なくとも一部分が露出されるようにして封入される。一部の場合には、アノード終端部及びカソード終端部の露出部分は、回路基板上に装着するための「うつ伏せ」形態でコンデンサの底面に一般的に位置することができる。これは、コンデンサの容積効率を高め、同様に回路基板上のそのフットプリントを低減する。封入の後に、アノード終端部及びカソード終端部の露出部分は、エージングされ、選別され、かつ望ましいサイズにトリミングすることができる。
本発明は、以下の実施例の参照によって更に良好に理解することができる。
試験手順
等価直列抵抗(ESR)、キャパシタンス、及び散逸率:
等価直列抵抗及びインピーダンスは、バイアス0ボルト及び信号1ボルトを用いて「Kelvin Lead」を有する「Keithley 3330 Precision LCZ」メーターを使用して測定された。作動周波数は、100kHzであった。キャパシタンス及び散逸率は、バイアス2ボルト及び信号1ボルトを用いて「Kelvin Lead」を付した「Keithley 3330 Precision LCZ」メーターを使用して測定された。作動周波数は、120Hz、温度は、23℃±2℃であった。
漏れ電流:
漏れ電流(DCL)は、英国の「Mantracourt Electronics LTD」によって製造された「MC 190 Leakage」テストセットを用いて測定された。「MC 190」テストは、25℃の温度、かつ10秒後のある一定の定格電圧で漏れ電流を測定する。
70、000μFV/gのタンタル粉末が、様々なアノードサンプルを形成するのに使用された。各アノードサンプルは、タンタルワイヤを埋め込まれ、1300℃で焼結され、かつ5.3g/cm3の密度にプレスされた。得られたペレットは、1.65×2.70×2.85mmのサイズを有した。ペレットは、85℃の温度のリン酸水溶液電解質内で陽極酸化され、その後、水/エチレングリコール電解質内でシェル形成されて誘電体層が形成された。これらのサンプルは、次に、p−トルエンスルホン酸鉄(III)のn−ブタノール溶液(「CLEVIOS CB40」、H.C.Starck)内に、かつ3,4−エチレンジオキシチオフェンの溶液(「CLEVIOS M」、H.C.Starck)内に連続的に浸漬され、その後、原位置重合が行われてPEDT層が形成された。この部分は、次に、PEDT/PSSポリマー分散液(「CLEVIOS K」、H.C.Stark)内に浸漬され、重合が行われ、かつ乾燥させて付加的なPEDT層が形成された。
固体電解質が形成されると、この部分は、グラファイト分散液(DuPont)内に浸漬されて乾燥させた。次に、この部分は、p−トルエンスルホン酸鉄(III)のn−ブタノール溶液(「CLEVIOS CB40」、H.C.Starck)内に、かつ3,4−エチレンジオキシチオフェンの溶液(「CLEVIOS M」、H.C.Starck)内に連続的に浸漬され、その後、原位置重合が行われた。この部分は、次に、グラファイト分散液(DuPont)内にもう一度浸漬されて乾燥させた。最後に、この部分は、銀分散液(Lord)内に浸漬されて乾燥させた。仕上げた部分は、従来のアセンブリ技術によって完了された。
タンタルアノードサンプルが、実施例1に説明されているように形成され、陽極酸化された。このサンプルは、次に、p−トルエンスルホン酸鉄(III)のn−ブタノール溶液(「CLEVIOS CB40」、H.C.Starck)内に、かつ3,4−エチレンジオキシチオフェンの溶液(「CLEVIOS M」、H.C.Starck)内に連続的に浸漬され、その後、原位置重合が行われてPEDT層が形成された。この部分は、次に、PEDT/PSSポリマー分散液(「CLEVIOS K」、H.C.Stark)内に浸漬され、重合が行われ、かつ乾燥させて付加的なPEDT層が形成された。固体電解質が形成されると、この部分は、グラファイト分散液(DuPont)内に浸漬されて乾燥させた。次に、この部分は、PEDT/PSSポリマー分散液(「CLEVIOS K」、H.C.Stark)内に浸漬され、重合が行われた。この部分は、次に、グラファイト分散液(DuPont)内にもう一度浸漬されて乾燥させた。最後に、この部分は、銀分散液(Lord)内に浸漬されて乾燥させた。仕上げた部分は、従来のアセンブリ技術によって完了された。
比較例
タンタルアノードサンプルが、実施例1に説明されているように形成され、陽極酸化された。このサンプルは、次に、p−トルエンスルホン酸鉄(III)のn−ブタノール溶液(「CLEVIOS CB40」、H.C.Starck)内に、かつ3,4−エチレンジオキシチオフェンの溶液(「CLEVIOS M」、H.C.Starck)内に連続的に浸漬され、その後、原位置重合が行われてPEDT層が形成された。この部分は、次に、PEDT/PSSポリマー分散液(「CLEVIOS K」、H.C.Stark)内に浸漬され、重合が行われ、かつ乾燥させて付加的なPEDT層が形成された。固体電解質が形成されると、この部分は、グラファイト分散液(DuPont)内に浸漬されて乾燥させた。次に、この部分は、銀分散液(Lord)内に浸漬されて乾燥させた。仕上げた部分は、従来のアセンブリ技術によって完了された。
上述の実施例によって製造された部分は、次に、電気的性能(すなわち、漏れ電流(DCL)、キャパシタンス、散逸率(Df)、及び等価直列抵抗(ESR))に関して試験された。結果を以下に示している。
(表)
Figure 2011091413
示すように、実施例1及び実施例2に対する漏れ電流は、比較例のものよりも有意に良好であった。
本発明のこれら及び他の修正及び変形は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく当業者によって実施することができる。更に、様々な実施形態の態様は、全部又は一部の両方で入れ替えることができることを理解すべきである。更に、以上の説明は、単に例示であり、特許請求の範囲に更に説明される本発明を制限する意図はないことを当業者は認めるであろう。
10 コンデンサ
11 アノード本体
12 固体電解質
13 誘電体
15 リード

Claims (29)

  1. アノード本体と、
    前記アノード本体の上に重なる誘電体と、
    前記誘電体の上に重なり、第1の導電ポリマー層を含有する固体電解質と、
    前記固体電解質の上に重なり、炭素質層と該炭素質層の上に重なる金属層とを含有する外部コーティングと、
    を含み、
    前記外部コーティングは、前記炭素質層と前記金属層の間に位置決めされた第2の導電ポリマー層を更に含有する、
    ことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記第1の導電ポリマー層、前記第2の導電ポリマー層、又は両方は、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、ポリフェノレート、又はその組合せを含有することを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記第1の導電ポリマー層、前記第2の導電ポリマー層、又は両方は、一般式(I)又は一般式(II)の繰返し単位、又は一般式(I)及び(II)の繰返し単位を有するポリチオフェン誘導体を含有し、
    Figure 2011091413
    Aは、任意的に置換されたC1からC5のアルキレン基であり、
    Rは、直鎖又は分岐の任意的に置換されたC1からC18のアルキル基、任意的に置換されたC5からC12のシクロアルキル基、任意的に置換されたC6からC14のアリール基、任意的に置換されたC7からC18のアラルキル基、任意的に置換されたC1からC4のヒドロキシアルキル基、又はヒドロキシル基であり、
    xは、0から8の整数である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. Aが、任意的に置換されたC2からC3のアルキレン基であり、xが、0又は1であることを特徴とする請求項3に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記ポリチオフェン誘導体は、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)であることを特徴とする請求項3に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記固体電解質は、第3の導電ポリマー層を更に含有し、
    前記第1の導電ポリマー層は、前記誘電体の上に重なり、前記第3の導電ポリマー層は、該第1の導電ポリマー層の上に重なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 前記第3の導電ポリマー層は、導電性ポリマー粒子の分散液から形成されることを特徴とする請求項6に記載の固体電解コンデンサ。
  8. 前記第1の導電ポリマー層は、モノマー前駆体と酸化剤との原位置重合から形成されることを特徴とする請求項7に記載の固体電解コンデンサ。
  9. 前記炭素質層は、グラファイトを含有することを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  10. 前記金属層は、銀を含有することを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  11. 前記外部コーティングは、前記第2の導電ポリマー層と前記金属層の間に位置決めされた付加的な炭素質層を含むことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  12. 前記第2の導電ポリマー層は、モノマー前駆体と酸化剤との原位置重合から形成されることを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  13. 前記第2の導電ポリマー層は、導電性ポリマー粒子の分散液から形成されることを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  14. 前記粒子は、約1から約500ナノメートルの平均直径を有することを特徴とする請求項13に記載の固体電解コンデンサ。
  15. 前記粒子は、約10から約300ナノメートルの平均直径を有することを特徴とする請求項13に記載の固体電解コンデンサ。
  16. 前記分散液は、ポリマーアニオンを含有することを特徴とする請求項13に記載の固体電解コンデンサ。
  17. 前記ポリマーアニオンは、ポリスチレンスルホン酸であることを特徴とする請求項13に記載の固体電解コンデンサ。
  18. 前記第2の導電ポリマー層は、約0.2μmから約20μmの厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  19. 前記外部コーティングは、約5μmから約300μmの全厚を有することを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  20. 前記アノード本体は、タンタル、ニオブ、又はそれらの導電性酸化物を含むことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  21. 前記アノード本体は、タンタルを含み、かつ該アノード本体は、五酸化タンタルを含むことを特徴とする請求項20に記載の固体電解コンデンサ。
  22. 前記アノード本体は、酸化ニオブを含み、かつ該アノード本体は、五酸化ニオブを含むことを特徴とする請求項20に記載の固体電解コンデンサ。
  23. アノード本体と、
    前記アノード本体の上に重なる誘電体と、
    前記誘電体の上に重なり、該誘電体の上に重なる原位置重合によって形成された第1の導電ポリマー層と、導電性ポリマー粒子の分散液から形成されて該第1の導電ポリマー層の上に重なる第2の導電ポリマー層とを含有する固体電解質と、
    前記固体電解質の上に重なり、炭素質層と該炭素質層の上に重なる金属層とを含有し、該炭素質層と該金属層の間に位置決めされた第3の導電ポリマー層を更に含有する外部コーティングと、
    を含むことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  24. 前記第1の導電ポリマー層、前記第2の導電ポリマー層、及び前記第3の導電ポリマー層は、ポリチオフェン又はその誘導体を含有することを特徴とする請求項23に記載の固体電解コンデンサ。
  25. 前記ポリチオフェン誘導体は、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)であることを特徴とする請求項24に記載の固体電解コンデンサ。
  26. 前記炭素質層は、グラファイトを含有し、前記金属層は、銀を含有することを特徴とする請求項23に記載の固体電解コンデンサ。
  27. 前記外部コーティングは、前記第3の導電ポリマー層と前記金属層の間に位置決めされた付加的な炭素質層を含むことを特徴とする請求項23に記載の固体電解コンデンサ。
  28. 前記第3の導電ポリマー層は、モノマー前駆体と酸化剤との原位置重合から形成されることを特徴とする請求項23に記載の固体電解コンデンサ。
  29. 前記第3の導電ポリマー層は、導電性ポリマー粒子の分散液から形成されることを特徴とする請求項23に記載の固体電解コンデンサ。
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