JPH07201671A - 固体電解コンデンサ - Google Patents
固体電解コンデンサInfo
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- JPH07201671A JPH07201671A JP5354085A JP35408593A JPH07201671A JP H07201671 A JPH07201671 A JP H07201671A JP 5354085 A JP5354085 A JP 5354085A JP 35408593 A JP35408593 A JP 35408593A JP H07201671 A JPH07201671 A JP H07201671A
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- Japan
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- layer
- conductive
- graphite
- electrolytic capacitor
- conductive layer
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G9/00—Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
- H01G9/004—Details
- H01G9/022—Electrolytes; Absorbents
- H01G9/025—Solid electrolytes
- H01G9/028—Organic semiconducting electrolytes, e.g. TCNQ
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G11/00—Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
- H01G11/22—Electrodes
- H01G11/30—Electrodes characterised by their material
- H01G11/48—Conductive polymers
Abstract
(57)【要約】
【目的】 陰極構成層のうち、特にグラファイト層と銀
ペースト等の導電層との実効接続面積を大きくして高周
波の等価直列抵抗(ESR)を小さくすること。 【構成】 陽極導出線2を有し、かつ表面に陽極酸化皮
膜3が形成された陽極体1上に二酸化マンガン層4、グ
ラファイト層5および導電層6が順次積層形成されると
共に、前記グラファイト層5と導電層6の間に導電性高
分子層8が電解重合法により形成され、該導電性高分子
層8を介してグラファイト層5と導電層6との実効接続
面積が大きくなり、等価直列抵抗(ESR)が小さくな
る。
ペースト等の導電層との実効接続面積を大きくして高周
波の等価直列抵抗(ESR)を小さくすること。 【構成】 陽極導出線2を有し、かつ表面に陽極酸化皮
膜3が形成された陽極体1上に二酸化マンガン層4、グ
ラファイト層5および導電層6が順次積層形成されると
共に、前記グラファイト層5と導電層6の間に導電性高
分子層8が電解重合法により形成され、該導電性高分子
層8を介してグラファイト層5と導電層6との実効接続
面積が大きくなり、等価直列抵抗(ESR)が小さくな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ特性、特に
高周波特性に優れた固体電解コンデンサに関するもので
ある。
高周波特性に優れた固体電解コンデンサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器回路の高周波化に伴い、
コンデンサも高周波特性の優れたものに対する要求が高
まっている。ところで、従来の固体電解コンデンサは、
図3および図4に示されているように、タンタル線のよ
うな陽極導出線2を有し、かつタンタル粉末の焼結体の
表面に陽極酸化皮膜(Ta2O5)3が形成されてなる陽
極体1上に、陰極層としての二酸化マンガン層4、グラ
ファイト層5およびカーボン、銀ペースト等の導電層6
が順次積層形成され、図示しないが、陰極リードが接合
されて外装が施されたものが一般的であった。
コンデンサも高周波特性の優れたものに対する要求が高
まっている。ところで、従来の固体電解コンデンサは、
図3および図4に示されているように、タンタル線のよ
うな陽極導出線2を有し、かつタンタル粉末の焼結体の
表面に陽極酸化皮膜(Ta2O5)3が形成されてなる陽
極体1上に、陰極層としての二酸化マンガン層4、グラ
ファイト層5およびカーボン、銀ペースト等の導電層6
が順次積層形成され、図示しないが、陰極リードが接合
されて外装が施されたものが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、従来の固
体電解コンデンサは、陰極層を構成する二酸化マンガン
層4は、硝酸マンガンの熱分解により形成されるが、そ
の時の分解ガスにより二酸化マンガン層4の表面には凹
凸が形成される。このため、陰極層を構成する二酸化マ
ンガン層4、グラファイト層5の表面も凹凸があり、粘
度の比較的高い銀ペースト等の導電ペースト6が凹部ま
で十分に入り込めないため、凹部との間に大きな空隙7
が形成され、したがって、実効接続面積が小さくなり、
等価直列抵抗(ESR)が大きいという問題点を有して
いた。
体電解コンデンサは、陰極層を構成する二酸化マンガン
層4は、硝酸マンガンの熱分解により形成されるが、そ
の時の分解ガスにより二酸化マンガン層4の表面には凹
凸が形成される。このため、陰極層を構成する二酸化マ
ンガン層4、グラファイト層5の表面も凹凸があり、粘
度の比較的高い銀ペースト等の導電ペースト6が凹部ま
で十分に入り込めないため、凹部との間に大きな空隙7
が形成され、したがって、実効接続面積が小さくなり、
等価直列抵抗(ESR)が大きいという問題点を有して
いた。
【0004】本発明は、現今の要請と従来技術の問題点
に鑑みなされたもので、その目的とするところは、グラ
ファイト層と導電層との実効接続面積を大きくすること
によって、等価直列抵抗(ESR)を小さくし、以って
高周波特性に優れた固体電解コンデンサを提供すること
にある。
に鑑みなされたもので、その目的とするところは、グラ
ファイト層と導電層との実効接続面積を大きくすること
によって、等価直列抵抗(ESR)を小さくし、以って
高周波特性に優れた固体電解コンデンサを提供すること
にある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】この目的のため、本発
明は、陽極導出線を有し、かつ表面に誘電体性酸化皮膜
が形成された陽極体上に陰極層としての二酸化マンガン
層、グラファイト層およびカーボン等の導電層が順次積
層形成されてなる固体電解コンデンサにおいて、前記グ
ラファイト層と導電層の間に導電性高分子層が電解重合
法により形成された構成を特徴とするものである。
明は、陽極導出線を有し、かつ表面に誘電体性酸化皮膜
が形成された陽極体上に陰極層としての二酸化マンガン
層、グラファイト層およびカーボン等の導電層が順次積
層形成されてなる固体電解コンデンサにおいて、前記グ
ラファイト層と導電層の間に導電性高分子層が電解重合
法により形成された構成を特徴とするものである。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照し、その作用と共
に説明する。本発明は、図1および図2に示されている
ように、陰極層としての二酸化マンガン層4、グラファ
イト層5が形成された後、電解重合法により導電性高分
子層8がグラファイト層5の表面の凹凸面に緻密に形成
せられ、後銀ペーストなどの導電層6が積層形成せられ
た構成にある。更に説明すると、タンタル線のような陽
極導出線2を有し、かつ化成処理が施されて表面に陽極
酸化皮膜(Ta2O5)3が形成されてなるタンタル陽極
体1上に、陰極層として硝酸マンガンの熱分解により形
成される二酸化マンガン層4、グラファイト層5および
カーボン、銀ペースト等の導電層6が順次積層形成さ
れ、陰極リード接合、外装が施された従来の固体電解コ
ンデンサと同様にグラファイト層5まで形成された後、
ナフタレンスルホン酸ナトリウムをドーパントとしたピ
ロール水溶液を電解重合液として電解重合法により導電
性高分子層8が形成され、次いで、カーボンペースト塗
布、銀ペースト塗布によって導電層6が形成され、陰極
リード接合、外装が施される。
に説明する。本発明は、図1および図2に示されている
ように、陰極層としての二酸化マンガン層4、グラファ
イト層5が形成された後、電解重合法により導電性高分
子層8がグラファイト層5の表面の凹凸面に緻密に形成
せられ、後銀ペーストなどの導電層6が積層形成せられ
た構成にある。更に説明すると、タンタル線のような陽
極導出線2を有し、かつ化成処理が施されて表面に陽極
酸化皮膜(Ta2O5)3が形成されてなるタンタル陽極
体1上に、陰極層として硝酸マンガンの熱分解により形
成される二酸化マンガン層4、グラファイト層5および
カーボン、銀ペースト等の導電層6が順次積層形成さ
れ、陰極リード接合、外装が施された従来の固体電解コ
ンデンサと同様にグラファイト層5まで形成された後、
ナフタレンスルホン酸ナトリウムをドーパントとしたピ
ロール水溶液を電解重合液として電解重合法により導電
性高分子層8が形成され、次いで、カーボンペースト塗
布、銀ペースト塗布によって導電層6が形成され、陰極
リード接合、外装が施される。
【0007】このように、導電性高分子層8はグラファ
イト層5を給電電極として電解重合法により形成される
ものであるから、該導電性高分子層8としてのポリピロ
ールはグラファイト層5の凹部まで十分に入り込んで、
凹部との空隙9が僅小となり、グラファイト層5と導電
層6との実効接続面積は導電性高分子層8を介して大き
くなるので、等価直列抵抗(ESR)が小さくなる。因
みに、10MHzの等価直列抵抗(ESR)を比較した
結果、従来の固体電解コンデンサでは0.358Ωであ
ったが、本発明に係る固体電解コンデンサでは0.15
4Ωと小さいものであった。
イト層5を給電電極として電解重合法により形成される
ものであるから、該導電性高分子層8としてのポリピロ
ールはグラファイト層5の凹部まで十分に入り込んで、
凹部との空隙9が僅小となり、グラファイト層5と導電
層6との実効接続面積は導電性高分子層8を介して大き
くなるので、等価直列抵抗(ESR)が小さくなる。因
みに、10MHzの等価直列抵抗(ESR)を比較した
結果、従来の固体電解コンデンサでは0.358Ωであ
ったが、本発明に係る固体電解コンデンサでは0.15
4Ωと小さいものであった。
【0008】
【発明の効果】しかして、本発明によれば、陰極構成層
のうち、特にグラファイト層5と銀ペースト等の導電層
6との実効接続面積が大きくなり、従来に比し、特に高
周波の等価直列抵抗(ESR)が小さくなる。
のうち、特にグラファイト層5と銀ペースト等の導電層
6との実効接続面積が大きくなり、従来に比し、特に高
周波の等価直列抵抗(ESR)が小さくなる。
【図1】本発明に係る固体電解コンデンサの一例での縦
断面図である。
断面図である。
【図2】図1におけるa部分の拡大断面図である。
【図3】従来例を示す縦断面図である。
【図4】図3におけるb部分の拡大断面図である。
1 陽極体 2 陽極導出線 3 陽極酸化皮膜 4 二酸化マンガン層 5 グラファイト層 6 導電層 8 導電性高分子層 9 空隙
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極導出線を有し、かつ表面に誘電体性
酸化皮膜が形成された陽極体上に陰極層としての二酸化
マンガン層、グラファイト層およびカーボン等の導電層
が順次積層形成されてなる固体電解コンデンサにおい
て、前記グラファイト層と導電層の間に導電性高分子層
が電解重合法により形成された構成を特徴とする固体電
解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5354085A JP2858075B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5354085A JP2858075B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 固体電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07201671A true JPH07201671A (ja) | 1995-08-04 |
JP2858075B2 JP2858075B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=18435196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5354085A Expired - Fee Related JP2858075B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2858075B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6661644B2 (en) | 2001-10-05 | 2003-12-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Capacitor |
WO2008010422A1 (en) * | 2006-07-19 | 2008-01-24 | Panasonic Corporation | Solid electrolytic capacitor |
JP2011091413A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Avx Corp | 固体電解コンデンサ用の外部コーティング |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5354085A patent/JP2858075B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6661644B2 (en) | 2001-10-05 | 2003-12-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Capacitor |
WO2008010422A1 (en) * | 2006-07-19 | 2008-01-24 | Panasonic Corporation | Solid electrolytic capacitor |
JP2008027998A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
US7940515B2 (en) | 2006-07-19 | 2011-05-10 | Panasonic Corporation | Solid electrolytic capacitor |
JP2011091413A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Avx Corp | 固体電解コンデンサ用の外部コーティング |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2858075B2 (ja) | 1999-02-17 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |