JP2011091160A - 基板搬送装置及び基板処理装置 - Google Patents

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健二 吾郷
Shinya Tawaratsumida
慎弥 俵積田
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Abstract

【課題】
設置面積を小さくすることが可能な基板搬送装置及び該基板搬送装置を備える基板処理装置を提供する。
【解決手段】
基板搬送チャンバ4は、基板保持部13の旋回を許容する第1の空間E1を形成する第1の空間形成部4aと、第1の空間形成部4aの側壁4Bより軸方向に直交する方向(X方向)で軸部11に近い位置に第1の開口15が形成された第2の空間形成部4bとを備える。このため、基板搬送チャンバ4の側壁4Bと第1の開口15との間のX方向の長さL1の分、基板搬送装置1を基板処理部30に近づけて配置することができる。この結果、基板搬送装置1の設置面積を小さくすることができる。また、駆動部3等により、軸部11を軸に沿う方向に伸縮させ、軸の周りに回動させ、関節アーム12を伸縮させることで、ロードロック5と第1の開口15との間で基板Wを搬送することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板を搬送する基板搬送装置及び該基板搬送装置を備える基板処理装置に関する。
従来、半導体等の基板を処理する基板処理装置は、処理される基板を収容するキャリア、ロードロック、基板を搬送する搬送ロボットを備える基板搬送装置、及び基板を処理する基板処理部等で構成されている。キャリアに収容された基板は、ロードロックを介して基板搬送装置内の搬送ロボットにより基板処理部に搬送される。
このような基板処理装置において、例えば基板搬送装置の上方にロードロックを設けることにより、ロードロックの減圧及び通気に要する時間を短縮しスループットの低下を防止する技術が開示されている。
また、一方で、半導体等の基板の大型化に伴う基板処理装置の大型化の結果、基板処理装置の設置面積の省スペース化の要求がある。
特許第3447698号(段落0035、図4)
しかしながら、上記特許文献の技術では、ロードロックが基板搬送装置の上に積層されているためロードロックの分だけ設置面積を小さくすることができるものの、基板搬送装置の隣に基板処理部が配置されるため、基板搬送装置の設置面積を小さくすることはできない、という問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、設置面積を小さくすることが可能な基板搬送装置及び該基板搬送装置を備える基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る基板搬送装置は、第1のチャンバと、軸と、軸駆動機構と、基板保持部と、進退機構と、移動機構と、第2のチャンバとを具備する。
上記軸は、上記第1のチャンバ内に設けられている。
上記軸駆動機構は、上記軸を回動させる。
上記基板保持部は、上記第1のチャンバ内に設けられ、基板を保持する。
上記進退機構は、上記軸に設けられ、上記基板保持部を支持し上記軸の軸方向に対して直交する方向に進退させる。上記移動機構は、上記軸方向に上記進退機構を移動させる。
上記第2のチャンバは、上記軸方向で上記第1のチャンバに近接して配置され、上記基板保持部との間で受け渡される上記基板を収容可能である。上記第1のチャンバは、第1の空間形成部と、第2の空間形成部とを有する。上記第1の空間形成部は、上記軸駆動機構による上記軸の回動による上記軸周りの上記基板保持部の旋回を許容する第1の空間を形成する。上記第2の空間形成部は、上記第1の空間形成部と上記軸方向に連設され、上記基板保持部の上記第1の空間との間での移動を許容する第2の空間を形成し、上記第1の空間形成部の上記軸方向に沿った第1の側壁より上記軸方向に直交する方向で上記軸に近い位置に上記直交する方向への上記基板の通過を許容する第1の開口が形成されている。
本発明の一実施形態に係る基板搬送装置を示す斜視図である。 図1に示す基板搬送装置のA−A断面図である。 図1に示す基板搬送装置の平面図である。 図1に示す基板搬送装置を備える基板処理装置を示す平面図である。 図4に示す基板処理装置のB−B断面図である。 ステージが下降した状態を示す基板処理装置の断面図である。 軸部の回動によるステージ上の基板の受け取り動作を説明する図である。 基板保持部により受取った基板を退避した状態を示す図である。 ステージが退避した後の軸部の回動後の状態を示す図である。 軸部が収縮し基板保持部が下降した状態を示す図である。 収縮した軸部の回動、関節アームの伸張した状態を示す図である。 第2の実施の形態の基板搬送装置の断面図である。 図12に示す基板搬送装置を備える基板処理装置を示す断面図である。 軸部の回動によりロードロック内の基板を受取る動作を説明する図である。 基板を受取った基板保持部が退避領域に退避した状態を示す図である。 軸部が収縮した後、回動した状態を示す図である。 軸部が収縮し、基板保持部が下降した状態を示す図である。 軸部が回動し、関節アームが伸張した状態を示す図である。 本発明に係る第3の実施の形態の基板搬送装置を示す断面図である。 図19に示す基板搬送装置を備える基板処理装置の断面図である。
本発明の一実施形態に係る基板搬送装置は、第1のチャンバと、軸と、軸駆動機構と、基板保持部と、進退機構と、移動機構と、第2のチャンバとを具備する。
上記軸は、上記第1のチャンバ内に設けられている。
上記軸駆動機構は、上記軸を回動させる。
上記基板保持部は、上記第1のチャンバ内に設けられ、基板を保持する。
上記進退機構は、上記軸に設けられ、上記基板保持部を支持し上記軸の軸方向に対して直交する方向に進退させる。上記移動機構は、上記軸方向に上記進退機構を移動させる。
上記第2のチャンバは、上記軸方向で上記第1のチャンバに近接して配置され、上記基板保持部との間で受け渡される上記基板を収容可能である。上記第1のチャンバは、第1の空間形成部と、第2の空間形成部とを有する。上記第1の空間形成部は、上記軸駆動機構による上記軸の回動による上記軸周りの上記基板保持部の旋回を許容する第1の空間を形成する。上記第2の空間形成部は、上記第1の空間形成部と上記軸方向に連設され、上記基板保持部の上記第1の空間との間での移動を許容する第2の空間を形成し、上記第1の空間形成部の上記軸方向に沿った第1の側壁より上記軸方向に直交する方向で上記軸に近い位置に上記直交する方向への上記基板の通過を許容する第1の開口が形成されている。
本発明では、第1のチャンバは、第1の空間形成部の軸方向に沿った第1の側壁より軸方向に直交する方向で軸に近い位置にこの軸方向に直交する方向への基板の通過を許容する第1の開口が形成された第2の空間形成部を有する。このため、この第1の開口に対応させて例えば基板処理部を配置することができる。この結果、基板搬送装置の設置面積を小さくすることができる。また、軸駆動機構により、軸部を軸の周りに回動させ、軸に沿う方向に移動させ、進退機構により基板保持部を軸方向に直交する方向に進退させることで、第1のチャンバに軸方向で近接して設けられた第2のチャンバと第1の開口との間で基板をスムーズに搬送し、第1の開口を介して基板を基板処理部側に搬送することができる。このように、異なる高さにある第2のチャンバと、第1の開口との間で、基板をスムーズに搬送することができる。
上記第1の側面に直交する方向での上記軸と上記第1の側壁の内面との間隔は、上記軸駆動機構による上記軸の回動による上記軸周りの上記基板保持部の最小旋回半径であるにしてもよい。これにより、基板搬送装置の設置面積をより小さくすることができる。
上記第2のチャンバは、上記軸方向に直交する方向で上記軸の上記第1の側壁側とは反対側で前記第1のチャンバに積層されているようにしてもよい。これにより、軸を中心として一方の側に配置された第2のチャンバから第1の開口を介して他方の側に基板を搬送することができる。
上記第1の空間形成部は、上記第2の空間形成部の上に連設され、上記第2のチャンバ内と上記第1の空間とを連通する第2の開口が形成された上壁を有し、上記第2のチャンバは、上記第2の開口に配置され当該第2のチャンバを密閉可能なステージを有し、当該基板搬送装置は、上記第2のチャンバを密閉状態にする第1の位置と、上記基板保持部との間で基板を受け渡し可能な第2の位置との間で上記ステージを昇降させる昇降駆動機構を更に具備するようにしてもよい。
これにより、昇降駆動機構により、第2のチャンバを密閉状態にする第1の位置と、基板保持部との間で基板を受け渡し可能な第2の位置との間でステージを昇降させ、基板の受け渡しをすることができる。
上記進退機構は、一端が上記軸に連結された第1のアームと、一端が上記第1のアームに回動自在に連結され他端が上記基板保持部側に回動自在に連結された第2のアームとを有するにしてもよい。これにより、フログレグ型の多関節アームを用いる場合に比べて、基板の受け渡しに必要となる領域を小さくすることができる。
上記基板の載置された上記ステージが上記第2の位置に下降している状態で上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記第1の空間内で上記基板保持部に上記基板を受取らせ、上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記基板を受取った上記基板保持部を上記ステージから退避させ、上記ステージが上記第1の位置に退避した状態で上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記基板を保持する上記基板保持部を上記ステージの下方に旋回させ、上記移動機構を駆動させ上記進退機構を上記軸方向に移動させることで、上記第1の空間から上記第2の空間に上記進退機構を下降させ、上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記基板保持部に保持された基板を上記第1の開口内に位置させ、上記進退機構を駆動させ上記基板を上記第1の開口を介して進退させる制御部を更に具備するようにしてもよい。
これにより、第1のチャンバのサイズを、基板保持部に保持された基板を軸の周りに旋回させるために必要な最小のサイズとしつつ、軸の回動、移動、進退機構による基板保持部の進退により基板を搬送させることができる。
上記基板の載置された上記ステージが上記第2の位置に下降している状態で上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記第1の空間内で上記基板保持部に上記基板を受取らせ、上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記基板を受取った上記基板保持部を上記ステージから退避させ、上記ステージが上記第1の位置に退避した状態で上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記基板を保持する上記基板保持部を上記ステージの下方に旋回させ、上記移動機構を駆動させ上記進退機構を上記軸方向に移動させると共に、上記軸駆動機構を駆動させ上記軸を回動させることで、上記第1の空間から上記第2の空間に上記進退機構を下降させつつ上記基板保持部に保持された基板を前記第1の開口内に位置させ、上記進退機構を駆動させ上記基板を上記第1の開口を介して進退させる制御部を更に具備するようにしてもよい。
これにより、第1のチャンバのサイズを、基板保持部に保持された基板を軸の周りに旋回させるために必要な最小のサイズとしつつ、軸の回動と、移動(昇降)とを同時に行うことで、より短時間で基板を搬送することができる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置は、基板搬送装置と、基板処理部とを有する。
上記基板搬送装置は、第1のチャンバと、上記第1のチャンバ内に設けられた軸と、上記軸を回動させる軸駆動機構と、上記第1のチャンバ内に設けられ、基板を保持するための基板保持部と、上記軸に設けられ、上記基板保持部を支持し上記軸の軸方向に対して直交する方向に進退させる進退機構と、上記軸方向に上記進退機構を移動させる移動機構と、上記軸方向で上記第1のチャンバに近接して配置され、上記基板保持部との間で受け渡される上記基板を収容可能な第2のチャンバとを備え、上記第1のチャンバは、上記軸駆動機構による上記軸の回動による上記軸周りの上記基板保持部の旋回を許容する第1の空間を形成する第1の空間形成部と、上記第1の空間形成部と上記軸方向に連設され、上記基板保持部の上記第1の空間との間での移動を許容する第2の空間を形成し、上記第1の空間形成部の上記軸方向に沿った第1の側壁より上記軸方向に直交する方向で上記軸に近い位置に上記直交する方向への上記基板の通過を許容する第1の開口が形成された第2の空間形成部とを有する。
上記基板処理部は、上記第1の開口に対向して設けられた第2の開口が形成され、上記第1の開口及び上記第2の開口を介して上記基板保持部により搬送された上記基板に処理を施すことが可能である。
本発明では、基板搬送装置の第1のチャンバの第1の開口に基板処理部の第2の開口を対応させて配置することができる。この結果、基板搬送装置の設置面積を小さくすることができ、結果的に、基板処理装置の設置面積を小さくすることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(基板搬送装置の構成)
図1は本発明の一実施形態に係る基板搬送装置を示す斜視図、図2は図1に示す基板搬送装置のA−A断面図、図3は図1に示す基板搬送装置の平面図である。
基板搬送装置1は、基板を搬送する搬送ロボット2、搬送ロボット2を駆動する駆動部3、搬送ロボット2を収容する基板搬送チャンバ4(第1のチャンバ)、基板搬送チャンバ4に積層されたロードロック5(第2のチャンバ)、及び制御部6を備える。
搬送ロボット2は、SCARA(Selective Compliance Assembly Robot Arm)型の搬送ロボットであり、軸部11と、関節アーム12と、基板保持部13とを備える。
軸部11は、駆動部3により、軸(図2に示すZ軸)の周りに回動(回転)可能であり、かつこの高さ方向(Z方向)に伸縮可能である。つまり、軸部11の内部に軸部11を伸縮させる伸縮機構(移動機構)を備える。基板保持部13は、軸部11の伸縮により、基板搬送チャンバ4の高さ方向で昇降する。
関節アーム12は、複数のアームが折り畳み可能に設けられた折り畳み型の関節アームである。具体的には、関節アーム12は、互いに回動自在に連結された第1のアーム12Aと第2のアーム12Bとを備える(図11参照)。第1のアーム12Aの一端は、軸部11に連結され他端は第2のアーム12Bの一端に回動自在に連結されている。第2のアーム12Bの他端は、ハンド12Cに回動自在に連結されている(図11参照)。関節アーム12は、軸部11の軸方向(図2に示すZ方向)に直交する方向(図2、図11に示すX方向)に基板保持部13を進退させる。関節アーム12は、第1のアーム12Aと第2のアーム12Bとの連結箇所等に設けられたアーム駆動機構(進退機構)により駆動される。
基板保持部13は、基板を保持(支持)する保持部である。基板保持部13は、第2のアーム12Bに固定されたハンド12Cに支持されている。第1のアーム12A、第2のアーム12Bの回動駆動により、基板保持部13は、軸部11を中心にして水平面内で(図2に示すX方向等に)進退する。
軸部11から基板保持部13の先端までの長さが最小になるように第1のアーム12Aと、第2のアーム12Bと、基板保持部13とを互いに折り畳んだ状態を図1、図2に示す。このときの軸部11から基板保持部13の先端までの長さは、基板保持部13が軸部11の周りで旋回するときに必要となる最小旋回半径Rである。図3に示すように軸部11を中心として最小旋回半径Rの円周Cで囲まれる領域が最小旋回領域である。
駆動部3は、基板搬送チャンバ4の底面の下に設けられており、軸部11を伸縮、回動させる軸駆動機構の一部を構成する。
基板搬送チャンバ4は、搬送ロボット2を収容する。基板搬送チャンバ4の長さ方向(図3に示すX方向)の長さは長さLである。具体的には、長さLは、例えば500mm以下程度である。
基板搬送チャンバ4は、図示しない真空ポンプに接続されることで、内部が真空排気可能に構成されている。基板搬送チャンバ4は、図2に示すように第1の空間E1を形成する第1の空間形成部4aと、第2の空間E2を形成する第2の空間形成部4bとを備える。
第1の空間E1は、駆動部3による軸部11の回動による軸周りの基板保持部13の旋回を許容する。軸部11と側壁4Bの内面との間隔は、駆動部3による軸部11の回動による軸周りの基板保持部13の最小旋回半径Rと略同じである。
第2の空間形成部4bは、第1の空間形成部4aと軸方向に連設され一体的に形成されている。第2の空間E2は、基板保持部13の第1の空間E1との間での移動を許容する。第2の空間形成部4bは、第1の空間形成部4aの軸方向に沿った側壁4Bより軸方向に直交する方向(X方向)で軸部11に近い位置に第1の開口15が形成されている。第1の開口15は、X方向で基板保持部13の最小旋回半径Rより、軸部11に近い位置に形成されている。第1の開口15は、図2に示すZ方向に所定の高さを有すると共に、奥行き方向(図2に示すY方向)に所定の長さを有する。つまり、第1の開口15は、図2に示すYZ平面に平行な開口である。第1の開口15の奥行き方向の長さは、最小回転半径Rにおける旋回の過程で基板保持部13が第1の開口15の内部に進入できる程度の長さが少なくとも必要である。つまり、本実施形態では基板搬送チャンバ4のY方向に対向する一対の側壁間にわたって第1の開口15が形成されている。第1の開口15は、XY平面に平行な開口15Aと繋がっている。なお、この開口15Aは基板搬送チャンバ4に形成されていなくてもよい。つまり、基板搬送装置1に後述する基板処理部30を接続したときに(図5参照)、開口15Aは、基板処理部30の端部32の上面により塞がれる。
つまり、第1の空間形成部4aのX方向の一端部の底面(図2に示す開口15Aが形成されている面)と、第2の空間形成部4bの一端部とで段差部14が形成されている。段差部14は、基板搬送装置1の高さ方向(図2に示すZ方向)で下部側かつ長さ方向(図2に示すX方向)で一側に設けられている。基板搬送チャンバ4の一方の側壁4Bと、第1の開口15との間のX方向の長さは長さL1とされている。具体的には、長さL1は、例えば100mm程度であるがこの長さは特に限定されない。第1の開口15と、他方の側壁4Bとの間のX方向の長さは、長さL2である。具体的には、長さL2は、400mm以下程度であるがこの長さは特に限定されない。
基板搬送チャンバ4の上壁4Aには第2の開口16が形成されている。第2の開口16は、長さ方向(図2に示すX方向)で、軸部11を中心にして第1の開口15が形成された側とは反対側に形成されている。第2の開口16は、最小旋回領域に平面的に一部が重なる位置に形成されている。
ロードロック5は、基板搬送チャンバ4の上に積層して複数、配設されている。ロードロック5は、長さ方向(X方向)では軸部11を中心にして第1の開口15が形成されている側とは反対側に配置されている。ロードロック5は、ロードロック5の内部を真空状態にすることが可能であり、図示しないキャリアと基板搬送チャンバ4との間で基板を搬送するために用いられる。2個のロードロック5のうちの一方は、例えば後述する基板処理部での処理が未処理の基板が収容され、他方は、基板処理部での処理が済んだ処理済の基板が収容される。
ロードロック5は、筺体20、ステージ21、及びゲート22を備える。
筺体20は、基板搬送チャンバ4の上に設けられており、内部に基板を収容可能な空間を形成する。
ステージ21は、基板を載置した状態で高さ方向(図2に示すZ方向)に昇降可能である。ステージ21の上面側には、複数のピン23が設けられている。複数のピン23は、図3に示すように基板保持部13の後述する旋回時に基板保持部13との干渉を避ける位置に配設されている。ステージ21は、図2に示すように基板搬送チャンバ4の第2の開口16に嵌り、ロードロック5を密閉する。図2に示すステージ21の位置を第1の位置という。
ゲート22は、図示しないキャリアとロードロック5との間で基板を受け渡しするための開口を形成することができるように移動可能に設けられている。
第2の駆動部24は、ロードロック5の上壁の上に設けられている。第2の駆動部24は、複数の軸部25に接続されており、これらの軸部25を伸縮駆動させる。
複数の軸部25は、それぞれの一端がステージ21に固定されており、それぞれの他端が第2の駆動部24に接続されている。複数の軸部25は、図3に示すように基板保持部13の後述する旋回時に基板保持部13との干渉を避ける位置に形成されている。なお、図3に示す一対の軸部25の配設位置は、基板保持部13との干渉を避けることが可能な位置であれば特に限定されず適宜変更可能である。
制御部6は、ロードロック5と第1の開口15との間での基板の搬送に必要となる搬送ロボット2の制御及び第2の駆動部24の駆動制御を行う。具体的には、制御部6は、軸部11の回動制御、軸部11の伸縮制御、及び関節アーム12の伸縮制御をするために駆動部3等を制御する。なお、制御部6の詳細な制御については後で詳述する。
(基板処理装置の構成)
図4は図1に示す基板搬送装置1を備える基板処理装置を示す平面図、図5は図4に示す基板処理装置のB−B断面図である。
基板処理装置100は、上述した基板搬送装置1と、基板処理部30とを備える。
基板処理部30は、基板に対して所定の処理を施すことが可能な処理装置である。基板処理部30の長さ方向(図4に示すX方向)の長さは長さL3程度である。基板処理部30の奥行き方向(図4に示すY方向)の長さは長さL4である。具体的には、長さL4は、例えば800mm程度であるがこれに限定されない。基板処理部30の側面には、基板搬送装置1の第1の開口15に対応して配置される第3の開口31が形成されている。具体的には、第1の開口15と、第3の開口31とは、ほぼ同形状である矩形状を有する。例えば第3の開口31の高さ及び幅は、第1の開口15の高さ及び幅とほぼ同一である。第1の開口15と第3の開口31とは、基板搬送装置1内と基板処理部30内との間での軸部11に直交する方向(X方向)の基板の搬送を可能にする。
基板処理部30の第3の開口31が形成されている側の端部32は、図5に示すように基板搬送装置1の段差部14に嵌るように設けられている。つまり、基板搬送装置1は、側壁4Bと第1の開口15との間のX方向の長さL1の分、長さ方向(図5に示すX方向)に基板処理部30に近づけて配置されている。
基板搬送装置1の第1の開口15と、基板処理部30の第3の開口31とは対面し、基板Wが通過可能な開口が形成されている。
(基板処理装置100の動作)
次に、基板処理装置100の基板の搬送動作を図面を参照しながら説明する。
図6はステージ21が下降した状態、図7は軸部11が回動した状態、図8は基板保持部13により受取った基板Wを退避した状態、図9はステージ21が退避した後の軸部11の回動後の状態、図10は軸部11が収縮し基板保持部13が下降した状態、図11は収縮した軸部11の回動、関節アーム12の伸張した状態を示す図である。なお、図5に示すようにロードロック5のステージ21がロードロック5内を密閉可能な第1の位置にあり、ステージ21上に基板Wが載置されており、搬送ロボット2が最小旋回半径Rを有する状態でステージ21の下降を妨げない第1の空間E1に配置されているものとする。以下、この状態でロードロック5から基板処理部30内に基板Wを搬送する場合について説明する。なお、基板処理部30からロードロック5への基板Wの搬送については、同様であるのでその説明を省略する。
第2の駆動部24は、軸部25を伸張させ、ステージ21を図5に示す第1の位置から図6に示す第2の位置に下降させる。これにより、図6に示すように高さ方向(図6に示すZ方向)でステージ21と基板Wとの間に基板保持部13が位置する。
駆動部3は、軸部11を回動させ、図7に示すようにステージ21と基板Wとの間に基板保持部13を入り込ませる。このとき、軸部25やピン23は、図3に示すように基板保持部13と干渉を避ける位置に配置されているので、基板保持部13の旋回動作がスムーズに行われる。
ここで、基板Wの下方に基板保持部13が位置する状態で、関節アーム12が僅かに伸張するようにしてもよい。これにより、基板保持部13による基板Wの受け取りに最も適した位置に基板保持部13を位置させることができる。具体的には、基板Wの中心と、基板保持部13の中心とを平面的に一致させることができる。
次いで、第2の駆動部24がステージ21を下降させる、又は駆動部3が軸部11を僅かに伸張させる。これにより、基板保持部13が基板Wを受取る。
次いで、駆動部3は、軸部11を回動させ、図8に示すように基板Wを支持する基板保持部13をステージ21から退避させる。
次に、図9に示すように第2の駆動部24は、軸部25を収縮させて、ステージ21を上昇させ、第1の位置に配置させ、駆動部3は、軸部11を回動させ、基板保持部13を第1の空間E1内で旋回させる。これにより、基板Wを支持する基板保持部13が図9に示すようにステージ21の下方に位置する。
次いで、駆動部3は、図10に示すように軸部11を収縮させ、基板Wを支持する基板保持部13を第2の空間E2内に下降させる。
そして、駆動部3は、軸部11を回動させ、基板Wを支持する基板保持部13を第1の開口15及び第3の開口31を介して基板処理部30内に配置し、続いて、図11に示すようにアーム駆動機構の駆動により第1のアーム12A、第2のアーム12Bを伸張させることで、基板保持部13に支持された基板Wを基板処理部30の所望の位置に搬送することができる。
(作用等)
このように本実施形態によれば、基板搬送チャンバ4は、基板保持部13の旋回を許容する第1の空間E1を形成する第1の空間形成部4aと、第1の空間形成部4aと軸方向に連設され第1の空間形成部4aの側壁4Bより軸方向に直交する方向(図2に示すX方向)で軸部11に近い位置に第1の開口15が形成された第2の空間形成部4bとを備える。つまり、基板搬送チャンバ4が第1の開口15が形成された段差部14を備え、第1の開口15が、軸部11の周りの基板保持部13の側壁4B(最小旋回半径R)より軸部11に近い位置に形成されている。このため、基板搬送チャンバ4の側壁4Bと第1の開口15との間のX方向の長さL1の分、基板搬送装置1を基板処理部30に近づけて配置することができる。この結果、基板搬送装置1の設置面積を小さくすることができる。つまり、基板処理装置100の設置面積を小さくすることができる。また、駆動部3等により、軸部11を軸に沿う方向に伸縮させ、軸の周りに回動させ、関節アーム12を伸縮させることで、基板搬送チャンバ4に軸方向で近接して設けられたロードロック5と第1の開口15との間で基板Wを搬送し、第1の開口15を介して基板Wを基板処理部30との間で搬送することができる。
側面15aに直交する方向(図2に示すX方向)での軸部11と側壁4Bの内壁との間隔は、駆動部3による軸部11の回動による軸周りの基板保持部13の最小旋回半径とほぼ同じ長さである。このため、基板搬送装置1自体のサイズを最小にすることができる。
ロードロック5は、基板搬送チャンバ4に積層するように設けられている。これにより、基板搬送装置1の設置面積を小さくすることができる。
ロードロック5は、基板搬送チャンバ4の第2の開口16の中に配置されてロードロック5を密閉可能なステージ21を備える。基板搬送装置1は、ロードロック5を密閉状態にする図5に示す第1の位置と、基板保持部13との間で基板Wを受け渡し可能な図6に示す第2の位置との間でステージ21を昇降させる軸部25を伸縮駆動する第2の駆動部24を備える。これにより、第2の駆動部24により、第1の位置と第2の位置との間でステージ21を昇降させることができる。
ロードロック5の内部に第2の駆動部24が設けられておらずロードロック5の外部に第2の駆動部24が設けられている。このため、第2の駆動部24による軸部25の駆動に起因するロードロック5の内部でのパーティクルの発生を防止することができる。
搬送ロボット2は、互いに回動自在に設けられた第1のアーム12Aと、第2のアーム12Bとを備えるSCARA型の関節アームを備える。これにより、基板搬送装置がフログレグ型の関節アームを備える場合に比べて、基板Wの受け渡しに必要となる領域を小さくすることができる。この結果、基板搬送装置1の設置面積を小さくすることができる。
なお、上記第1の実施形態では、駆動部3が、基板保持部13を図9に示す位置から図11に示す位置に移動させるときに、図10に示す下降位置に一旦基板保持部13を下降させ、その後、軸部11の周りに回動させる例を示した。しかし、制御部6が駆動部3を制御し、軸部11に沿って軸部11を下降させつつ軸部11を回動させるようにしてもよい。これにより、基板Wの搬送時間を短縮することができ、基板処理部30でのスループットを向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図12は第2の実施の形態の基板搬送装置の断面図である。
次に、本発明に係る第2の実施の形態の基板搬送装置について説明する。なお、本実施形態以降では、上記第1の実施の形態と同一の構成部材等には同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる箇所を中心に説明する。
(基板搬送装置の構成)
基板搬送装置200は、図2に示す基板搬送装置1に比べて、ロードロック50と、第4の開口41が形成されると共に退避領域E´を有する基板搬送チャンバ40とを備える点が異なる。
ロードロック50は、基板搬送チャンバ40の上部側の位置でかつ長さ方向(図12に示すX方向)で搬送ロボット2の軸部11を中心として第1の開口15側とは反対側に配置されている。ロードロック50の底壁には、基板Wを支持するためのピン51が複数設けられている。ロードロック50は、ロードロック50と基板搬送チャンバ40とを連通させたり、ロードロック50を密閉したりするためのゲート53を備える。
基板搬送チャンバ40の第4の開口41は、軸部11の上方でかつ長さ方向(図12に示すX方向)で軸部11を中心として第1の開口15側とは反対側に設けられている。第4の開口41は、高さ方向(図12に示すZ方向)に所定の高さを有し、奥行き方向(図12に示すY方向)に所定の長さを有する。第4の開口41は、YZ平面に平行である。第4の開口41は、ゲート53により開閉される。第4の開口41は、ロードロック50内と退避領域E´との間で基板Wを長さ方向(図12に示すX方向)に搬送可能にする。
基板搬送チャンバ40の退避領域E´は、ロードロック50との間で基板Wの受け渡しをするために基板保持部13が退避する領域であり、段差部14の上方でロードロック50と同じ高さの位置に配置されている。
基板搬送装置200は、図2に示す昇降可能なステージ21、複数の軸部25、及び第2の駆動部24等を備えていない。
(基板処理装置の構成)
図13は図12の基板搬送装置200を備える基板処理装置を示す断面図である。
本実施形態の基板処理装置300は、上記第1の実施形態の基板処理装置100に比べて、基板搬送装置1の代わりに基板搬送装置200を備える点が異なる。
(基板Wの搬送動作)
次に、基板処理装置300による基板Wの搬送動作について図面を参照しながら説明する。
図14は軸部11の回動によりロードロック50内の基板Wを受取る動作を説明する図、図15は基板Wを受取った基板保持部13が退避領域E´に退避した状態を示す図、図16は軸部11が収縮した後、回動した状態を示す図、図17は軸部11が収縮し、基板保持部13が下降した状態を示す図、図18は軸部11が回動し、関節アーム12が伸張した状態を示す図である。なお、ロードロック50内に予め基板Wが収容されているものとして説明する。
駆動部3は、図13に示すように軸部11を伸張させる。これにより、基板保持部13が図13に示す上昇位置に上昇する。これにより、基板保持部13は、基板Wと、ロードロック50の底壁との間に位置する。
次いで、ゲート53を開いた状態で、駆動部3は、図14に示すように軸部11を軸の周りに回動させる。これにより、図14に示すように基板保持部13が第4の開口41を介してロードロック50内に入り込む。このとき、基板保持部13は、ロードロック50の底壁と、基板Wの底面との間に、複数のピン51に干渉することなく入り込む。
続いて、駆動部3は、軸部11を僅かに伸張させ、軸部11の周りに回動させる。これにより、基板保持部13は、基板Wを支持した状態で図15に示す退避領域E´に基板Wを退避させる。
次いで、駆動部3は、図16に示すように軸部11を収縮させる。これにより、基板Wを支持する基板保持部13が、第1の空間4aで図16で点線で示す中央位置に位置する。駆動部3は、軸部11を軸の周りに回動させる。これにより、図16で実線で示すように基板Wを支持する基板保持部13がロードロック50の下方に位置する。
次いで、駆動部3は、軸部11を収縮させる。これにより、基板Wを支持する基板保持部13は、第2の空間4b内である図17に示す基板搬送チャンバ40の下降位置に位置する。
続いて、駆動部3は、軸部11を軸の周りに回動させる。これにより、基板Wを支持する基板保持部13は、軸の周りで旋回し、第1の開口15及び第3の開口31を介して基板処理部30内に入り込む。
そして、駆動部3等は、関節アーム12を図18に示すように基板処理部30内に伸張させる。これにより、基板Wは基板処理部30内の所定の位置に搬送される。
(作用等)
このように本実施形態によれば、基板搬送装置200の基板搬送チャンバ40に第1の開口15及び第4の開口41が形成されており、第4の開口41は、軸部11の上方でかつ図12に示すX方向で軸部11を中心として第1の開口15側とは反対側に設けられている。また、基板搬送チャンバ40は、ロードロック50とほぼ同じ高さに設けられた退避領域E´を備える。このため、上記第1の実施形態と同様に基板搬送装置200の設置面積を小さくすることができると共に、図13〜図18に示したようにロードロック50内の基板Wをスムーズに基板処理部30内に搬送することができる。
また、基板搬送装置200は、ステージ21、複数の軸部25、及び第2の駆動部24を備える必要がない。このため、低コスト化を図ることができる。また、図12に示すようにロードロック50の内部には、駆動機構が設けられていないので、ロードロック5の内部での駆動機構に起因するパーティクルの発生を防止することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明に係る第3の実施形態の基板搬送装置について説明する。
(基板搬送装置の構成)
図19は本発明に係る第3の実施の形態の基板搬送装置を示す斜視図である。
基板搬送装置400は、上記第1の実施形態の基板搬送装置1に比べて、基板搬送チャンバ4の代わりに基板搬送チャンバ410を備え、ロードロック5の代わりに軸方向で基板搬送チャンバ410の下方に設けられたロードロック450を備える点が異なる。
基板搬送チャンバ410は、第3の空間E3を形成する第3の空間形成部410aと、第4の空間E4を形成する第4の空間形成部410bとを備える。
第3の空間E3は、駆動部3による軸部11の回動による軸周りの基板保持部13の旋回を許容する。軸部11と側壁410Bの内面との間隔は、駆動部3による軸部11の回動による軸周りの基板保持部13の最小旋回半径Rと略同じである。
第4の空間形成部410bは、第3の空間形成部410aと軸方向に連設されている。第4の空間E4は、基板保持部13の第3の空間E3との間での移動を許容する。第4の空間形成部410bには、第3の空間形成部410aの軸方向に沿った側壁410Bより軸方向に直交する方向(X方向)で軸部11に近い位置に開口415が形成されている。開口415は、X方向で基板保持部13の最小旋回半径Rより、軸部11に近い位置に形成されている。開口415は、XY平面に平行な開口416と繋がっている。なお、この開口416は基板搬送チャンバ410に形成されていなくてもよい。
軸方向に直交する方向(図19に示すX方向)での軸部11と側壁410Bの内面との間隔は、駆動部3による軸部11の回動による軸周りの基板保持部13の最小旋回半径Rと略同じである。
つまり、第3の空間形成部410aのX方向の一端部の上面(開口416の形成された面)と、第4の空間形成部410bの一端部とで段差部414が形成されている。段差部414は、基板処理部の一端部が嵌る形状を有する。
ロードロック450は、軸方向で基板保持部13の最小旋回領域の一部に平面的に重なる位置であって基板搬送チャンバ410の底壁411の下側に配置されている。ロードロック450は、基板搬送チャンバ410の長さ方向(図19に示すX方向)で軸部11を中心として開口415側とは反対側に配置されている。
ロードロック450は、筺体451、第3の駆動部452、複数の軸部453(図20参照)、ステージ454、ゲート455及びゲート456を備える。
筺体451は、内部にステージ454及び基板Wを収容可能な空間を形成する。第3の駆動部452は複数の軸部453を伸縮駆動する。ステージ454は、軸部453の伸縮により昇降する。ゲート455は、基板搬送チャンバ410の開口420を開閉する。具体的には、ゲート455は、開口420を塞ぎロードロック450内を密閉する。ゲート456は、図示しないキャリアとの間で基板Wの受け渡しを行うための開口を形成する。
(基板処理装置の構成)
図20は図19に示す基板搬送装置400を備える基板処理装置の断面図である。
基板処理装置500は、基板搬送装置400の開口415に基板処理部30の第3の開口31が対応する状態で、基板搬送装置400と基板処理部30とが連結されて構成されている。
(基板処理装置500の基板Wの搬送動作)
次に、基板処理装置500を用いた基板Wの搬送動作について説明する。
図19に示す第3の空間E3に基板保持部13を退避させた状態で、第3の駆動部452は、軸部453を伸張させ、基板Wを支持するステージ454を、図19に示す下降位置から第3の空間E3内の図20に示す上昇位置まで上昇させる。駆動部3は、軸部11を軸の周りに回動させる。これにより、第3の空間E3内で、基板保持部13がステージ454と、基板Wとの間に入り込む。この状態で、第3の駆動部452は、軸部453を下降させる。これにより、基板保持部13に基板Wが受け渡される。次いで、駆動部3は、軸部11を伸張させる。これにより、基板保持部13に支持された基板Wが、第4の空間E4内の開口415に対応する位置に位置する。次いで、駆動部3は、軸部11を回動させる。これにより、図20に示すように基板保持部13に支持された基板Wが開口415を介して基板処理部30内に搬送される。そして、駆動部3等は、関節アーム12を伸張させる。これにより、基板処理部30内の所定の位置に基板Wが搬送される。
(作用等)
このように本実施形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様に基板搬送装置400の設置面積及び基板処理装置500の設置面積を小さくすることができると共に、軸部11の下降の回数及び回動の回数を減少させて、より短時間に基板Wを搬送することができる。
なお、本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
例えば上記各実施形態では、ロードロック5を2個備える基板搬送装置1、200、400を例示した。しかし、これに限定されず、例えば基板搬送装置が1個、又は3個以上のロードロックを備えるようにしてもよい。例えばロードロックが1個の場合には、基板搬送装置の設置面積を容易により小さくすることができる。
上記各実施形態では、複数のロードロック5のうちの一方は、基板処理部30での処理が未処理の基板が収容され、他方のロードロック5は、基板処理部30での処理済みの基板が収容される例を示した。しかし、各ロードロック5の用い方はこれに限定されず、適宜変更可能である。
上記各実施形態では、基板搬送装置1、200、400に、それぞれ基板処理部30を1個接続する例を示した。しかし、これに限定されず、例えば基板搬送チャンバ4等に第1の開口15とは異なる開口を形成し、この開口に別の基板処理部を接続するようにしてもよい。これにより、更に基板搬送装置1、200、400の設置面積を小さくすることができると共に、各基板処理部での処理の効率を図ることができる。
上記第1の実施形態では図2に示すようにステージ21が一段配置され、上記第3の実施形態では図19に示すようにステージ454が1段配置されている例を示した。しかし、ステージの段数はこれに限定されず、例えば高さ方向(図2や図19に示すZ方向)に離間して設けられた多段のステージを備えるようにしてもよい。このような構成によれば、基板搬送装置の設置面積を小さくしたままで、基板の搬送効率を向上させることができる。
上記各実施形態では、基板処理部30は、第3の開口31を開閉可能なゲートを備えない例を示した。しかし、これに限定されず、例えば第3の開口31を開閉可能なゲートを備える基板処理装置を設置するようにしてもよい。つまり、基板処理部30は、基板Wに対して所定の処理を施すことが可能な装置であれば、特に限定されない。具体的には、基板処理部30として、測長SEM(Scanning Electron Microscope)、CVD(Chemical Vapor Deposition)、スパッタ装置等を例示することができる。
上記実施形態では、SCARA型の搬送ロボット2を例示した。しかし、これに限定されず、基板搬送装置が、SCARA型の搬送ロボット2の代わりに、フログレグ型の搬送ロボットを備えるようにしてもよい。
上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、基板搬送チャンバ4、40の上側にロードロック5が配置され、上記第3の実施形態では、基板搬送チャンバ410の下側にロードロック450が配置されている例を示した。しかし、第1の実施形態の基板搬送チャンバ4の上側のロードロックに加えて下側にもロードロックを備えるようにしてもよい。また、第2の実施形態の基板搬送チャンバ40の上側のロードロックに加えて下側にもロードロックを備えるようにしてもよい。また、第3の実施形態の基板搬送チャンバ410の下側のロードロックに加えて上側にもロードロックを備えるようにしてもよい。これにより、更に基板の搬送効率及び基板処理部でのスループットを向上させることができる。
E1…第1の空間、E2…第2の空間、E´…退避領域、W…基板、1、200、400…基板搬送装置、2…搬送ロボット、3…駆動部、4、40、410…基板搬送チャンバ、4a…第1の空間形成部、4b…第2の空間形成部、5、50、450…ロードロック、6…制御部、11、25、453…軸部、12…関節アーム、12A…第1のアーム、12B…第2のアーム、13…基板保持部、14、414…段差部、15…第1の開口、16…第2の開口、21、454…ステージ、24…第2の駆動部、30…基板処理部、41…第4の開口、100、300、500…基板処理装置、415、420…開口、452…第3の駆動部

Claims (8)

  1. 第1のチャンバと、
    前記第1のチャンバ内に設けられた軸と、
    前記軸を回動させる軸駆動機構と、
    前記第1のチャンバ内に設けられ、基板を保持するための基板保持部と、
    前記軸に設けられ、前記基板保持部を支持し前記軸の軸方向に対して直交する方向に進退させる進退機構と、
    前記軸方向に前記進退機構を移動させる移動機構と、
    前記軸方向で前記第1のチャンバに近接して配置され、前記基板保持部との間で受け渡される前記基板を収容可能な第2のチャンバと
    を具備し、
    前記第1のチャンバは、
    前記軸駆動機構による前記軸の回動による前記軸周りの前記基板保持部の旋回を許容する第1の空間を形成する第1の空間形成部と、
    前記第1の空間形成部と前記軸方向に連設され、前記基板保持部の前記第1の空間との間での移動を許容する第2の空間を形成し、前記第1の空間形成部の前記軸方向に沿った第1の側壁より前記軸方向に直交する方向で前記軸に近い位置に前記直交する方向への前記基板の通過を許容する第1の開口が形成された第2の空間形成部と
    を有する
    基板搬送装置。
  2. 請求項1に記載の基板搬送装置であって、
    前記第1の側面に直交する方向での前記軸と前記第1の側壁の内面との間隔は、前記軸駆動機構による前記軸の回動による前記軸周りの前記基板保持部の最小旋回半径である
    基板搬送装置。
  3. 請求項2に記載の基板搬送装置であって、
    前記第2のチャンバは、前記軸方向に直交する方向で前記軸の前記第1の側壁側とは反対側で前記第1のチャンバに積層されている基板搬送装置。
  4. 請求項3に記載の基板搬送装置であって、
    前記第1の空間形成部は、
    前記第2の空間形成部の上に連設され、
    前記第2のチャンバ内と前記第1の空間とを連通する第2の開口が形成された上壁を有し、
    前記第2のチャンバは、前記第2の開口に配置され当該第2のチャンバを密閉可能なステージを有し、
    当該基板搬送装置は、
    前記第2のチャンバを密閉状態にする第1の位置と、前記基板保持部との間で基板を受け渡し可能な第2の位置との間で前記ステージを昇降させる昇降駆動機構を更に具備する
    基板搬送装置。
  5. 請求項4に記載の基板搬送装置であって、
    前記進退機構は、
    一端が前記軸に連結された第1のアームと、
    一端が前記第1のアームに回動自在に連結され他端が前記基板保持部側に回動自在に連結された第2のアームとを有する
    基板搬送装置。
  6. 請求項5に記載の基板搬送装置であって、
    前記基板の載置された前記ステージが前記第2の位置に下降している状態で前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記第1の空間内で前記基板保持部に前記基板を受取らせ、
    前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記基板を受取った前記基板保持部を前記ステージから退避させ、
    前記ステージが前記第1の位置に退避した状態で前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記基板を保持する前記基板保持部を前記ステージの下方に旋回させ、
    前記移動機構を駆動させ前記進退機構を前記軸方向に移動させることで、前記第1の空間から前記第2の空間に前記進退機構を下降させ、
    前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記基板保持部に保持された基板を前記第1の開口内に位置させ、
    前記進退機構を駆動させ前記基板を前記第1の開口を介して進退させる
    制御部を更に具備する基板搬送装置。
  7. 請求項5に記載の基板搬送装置であって、
    前記基板の載置された前記ステージが前記第2の位置に下降している状態で前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記第1の空間内で前記基板保持部に前記基板を受取らせ、
    前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記基板を受取った前記基板保持部を前記ステージから退避させ、
    前記ステージが前記第1の位置に退避した状態で前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記基板を保持する前記基板保持部を前記ステージの下方に旋回させ、
    前記移動機構を駆動させ前記進退機構を前記軸方向に移動させると共に、前記軸駆動機構を駆動させ前記軸を回動させることで、前記第1の空間から前記第2の空間に前記進退機構を下降させつつ前記基板保持部に保持された基板を前記第1の開口内に位置させ、
    前記進退機構を駆動させ前記基板を前記第1の開口を介して進退させる
    制御部を更に具備する基板搬送装置。
  8. 第1のチャンバと、前記第1のチャンバ内に設けられた軸と、前記軸を回動させる軸駆動機構と、前記第1のチャンバ内に設けられ、基板を保持するための基板保持部と、前記軸に設けられ、前記基板保持部を支持し前記軸の軸方向に対して直交する方向に進退させる進退機構と、前記軸方向に前記進退機構を移動させる移動機構と、前記軸方向で前記第1のチャンバに近接して配置され、前記基板保持部との間で受け渡される前記基板を収容可能な第2のチャンバとを備え、前記第1のチャンバは、前記軸駆動機構による前記軸の回動による前記軸周りの前記基板保持部の旋回を許容する第1の空間を形成する第1の空間形成部と、前記第1の空間形成部と前記軸方向に連設され、前記基板保持部の前記第1の空間との間での移動を許容する第2の空間を形成し、前記第1の空間形成部の前記軸方向に沿った第1の側壁より前記軸方向に直交する方向で前記軸に近い位置に前記直交する方向への前記基板の通過を許容する第1の開口が形成された第2の空間形成部とを有する基板搬送装置と、
    前記第1の開口に対向して設けられた第2の開口が形成され、前記第1の開口及び前記第2の開口を介して前記基板保持部により搬送された前記基板に処理を施すことが可能な基板処理部と
    を具備する基板処理装置。
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