JP2011090458A - タッチパネル及びそれを備えた表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁性物質による入力が可能な静電容量式のタッチパネル及び表示装置を提供することである。
【解決手段】
XY位置座標を検出する複数の座標検出電極と、当該座標検出電極を有する第一の基板と、前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備えた静電容量式のタッチパネルであって、前記第二の基板は、前記第一の基板側に当該第二の基板よりも剛性が低い弾性層と、導電性の導電層とを備え、前記座標検出電極と前記導電層との間に、前記第一及び第二の基板の面方向に間隔を有して設けられた複数の非導電性のスペーサが配置され、前記第一の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面、及び前記第二の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面のうち、少なくとも一方に反射防止層を設けた静電容量式のタッチパネルである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画面へ座標を入力するタッチパネル及びそれを備えた表示装置に係わり、特に容量結合方式のタッチパネルを絶縁体である樹脂ペン等で入力を可能とする技術に関するものである。
表示画面に使用者の指などでタッチ操作(接触押圧操作、以下、単にタッチと称する)して情報を入力する画面入力機能をもつ入力装置(以下、タッチセンサ又はタッチパネルとも称する)を備えた表示装置は、PDAや携帯端末などのモバイル用電子機器、各種の家電製品、無人受付機等の据置型顧客案内端末に用いられている。このようなタッチによる入力装置として、タッチされた部分の抵抗値変化を検出する抵抗膜方式、あるいは容量変化を検出する静電容量結合方式、タッチにより遮蔽された部分の光量変化を検出する光センサ方式などが知られている。
静電容量結合方式は、抵抗膜方式や光センサ方式と比較した場合に次のような利点がある。例えば、抵抗膜方式や光センサ方式では透過率が80%程度と低いのに対し静電容量結合方式は約90%と透過率が高く表示画質を低下させない点があげられる。また、抵抗膜方式では抵抗膜の機械的接触によりタッチ位置を検知するため、抵抗膜が劣化または破損(クラック)するおそれがあるのに対し、静電容量結合方式では検出用電極が他の電極などと接触するような機械的接触がなく、耐久性の点からも有利である。
静電容量結合方式のタッチパネルとしては、例えば、特許文献1で開示されているような方式がある。この開示された方式では、縦横二次元マトリクス状に配置した検出用縦方向の電極(X電極)と検出用横方向の電極(Y電極)とを設け、入力処理部で各電極の容量を検出する。タッチパネルの表面に指などの導体が接触した場合には、各電極の容量が増加するため、入力処理部でこれを検知し、各電極が検知した容量変化の信号を基に入力座標を計算する。ここでは、検出用の電極が劣化して物理的特性である抵抗値が変化しても容量検出に及ぼす影響は少ないため、タッチパネルの入力位置検出精度に及ぼす影響が少ない。そのため、高い入力位置検出精度を実現することができる。
特表2003−511799号公報
しかしながら、静電容量結合方式のタッチパネルは、特許文献1のように検出用の各電極の容量変化を検出して、入力座標を検出するため、入力手段としては導電性のある物質が前提となる。この導電性のある物質とは人間の指に代表され、指入力用タッチパネルとして認知されている。そのため、抵抗膜式などで使用されている導電性の無い絶縁体である樹脂製スタイラスなどを静電容量結合方式のタッチパネルに接触させた場合には、電極の容量変化がほとんど発生しないため、入力座標を検出できないという課題がある。
また、一方で導電性のある物質、例えば金属などでスタイラスを作り、それにより静電容量結合方式のタッチパネルに入力しようとした場合には、電極本数が増加する。例えば、対角4インチで縦横の寸法比が3対4の静電容量結合方式タッチパネルを、特許文献1のような菱形を基本とした電極形状で実現する場合を考える。
ここで指を入力対象とする場合には最小の接触面を直径6mmと仮定し、このサイズを電極間隔として検出用電極を用意すると、電極総数は22本となる。一方でスタイラスの接触面を直径1mmと仮定し、このサイズを電極間隔として検出用電極を用意すると139本となり、約6倍まで電極本数が増加する。電極本数が増加すると入力処理部への配線引回しに必要となる額縁面積が大きくなり、また制御回路との信号接続本数が増えるため衝撃などに対する信頼性も低下する。入力処理部の端子数が増加するため回路面積も増え、コスト増加が懸念される。一方、先端が導電性ゴム製のスタイラスを使用した場合、電極数を同等とすると接触面で直径6mm程度の形状が必要なため、文字入力の違和感を伴う。
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、絶縁性物質による入力が可能な静電容量式のタッチパネル及び表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、タッチパネルを表示パネルの表示面側に配置した場合であっても、表示装置の画質の低下を防止することが可能な静電容量式のタッチパネル及び表示装置を提供することにある。
(1)前記課題を解決すべく、XY位置座標を検出する複数の座標検出電極と、当該座標検出電極を有する第一の基板と、前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備えた静電容量式のタッチパネルであって、前記第二の基板は、前記第一の基板側に当該第二の基板よりも剛性が低い弾性層と、導電性の導電層とを備え、前記座標検出電極と前記導電層との間に、前記第一及び第二の基板の面方向に間隔を有して設けられた複数の非導電性のスペーサが配置され、前記第一の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面、及び前記第二の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面のうち、少なくとも一方に反射防止層を設けた静電容量式のタッチパネルである。
(2)前記課題を解決すべく、複数の非導電性のスペーサを介して対向配置される第一の基板と第二の基板とを備えた静電容量式のタッチパネルであって、前記第一の基板は、Y軸方向に延在しX軸方向に並設される第一の信号線と、X軸方向に延在しY軸方向に並設される第二の信号線と、前記第一の信号線と前記第二の信号線とで囲まれる領域に形成される前記第一の信号線に接続される第一の座標検出電極と、前記第一の座標検出電極と同層に形成され、前記第二の信号線に接続される第二の座標検出電極とを有し、前記第一の基板は、前記第一及び第二の座標検出電極より対向面側に、前記第二の基板よりも剛性が低い弾性層と、導電性の導電層とを有し、前記第一の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面、及び前記第二の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面のうち、少なくとも一方に反射防止層を備える静電容量式のタッチパネルである。
(3)前記課題を解決すべく、前記第一の基板に設けられ、XY位置座標を検出する座標検出電極と、前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備えた静電容量式のタッチパネルであって、前記第一の基板は、前記座標検出電極より前記第二の基板側に、前記第二の基板よりも剛性が低い弾性層と、導電性の導電層とを備え、前記第二の基板と、前記導電層との間に、前記第一及び第二の基板の面方向に間隔を有して設けられた複数の非導電性のスペーサとを備え、前記第一の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面、及び前記第二の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面のうち、少なくとも一方に反射防止層が設けられた静電容量式のタッチパネルである。
(4)前記課題を解決すべく、表示部を有する表示パネルと、前記表示パネルの表示面側に配置される(1)〜(3)の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルとを備えた表示装置である。
本発明によれば、静電容量方式タッチパネルにおいて、指だけでなく樹脂ペンなどの絶縁体による入力が可能となる。また、タッチパネルと表示パネルを積層した場合でも、表示装置の画質を向上することができる。
本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
本発明の実施形態1の表示装置の概略構成を説明するためのシステム構成図である。 本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す平面図である。 本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。 本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルでのタッチ時の等価回路である。 本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルでの非タッチ時の等価回路である。 本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルと表示パネルとの積層構造一例を説明するための断面図である。 本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルと表示パネルとの積層構造の他の例を説明するための断面図である。 本発明の実施形態2の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態2の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。 本発明の実施形態3の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態3の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である 本発明の実施形態4の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態4の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。 本発明の実施形態5の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態5の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。 本発明の実施形態6の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態6の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。 本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルの隣接する電極を接続する信号線構造を示す断面図である。 本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す平面図である。 本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。 本発明の実施形態8の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態8の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。 本発明の実施形態9の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態9の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。 本発明の実施形態9の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。
〈実施形態1〉
図1は本発明の実施形態1の表示装置の概略構成を説明するためのシステム構成図であり、以下、図1に基づいて、実施形態1の表示装置の全体構成を説明する。
図1において、101は本発明の実施形態1の表示装置における入力装置となる静電容量式(より詳細には、静電容量結合方式)のタッチパネルである。タッチパネル101は、容量検出用のX電極XPとY電極YPを有する。本実施形態1の説明では、例えばX電極が4本(XP1からXP4)、Y電極が4本(YP1からYP4)の場合について説明するが、各電極数は4本に限定されない。該タッチパネル101は表示パネル106の前面に設置される。従って、実施形態1の表示装置では、表示パネル106に表示された画像を使用者が見る場合には、表示パネル106の表示画像がタッチパネル101を透過する必要があるため、タッチパネル101は透過率が高いことが望ましい。なお、表示パネル106としては、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等の周知の表示パネルを用いることができる。
タッチパネル101のX電極とY電極は、検出用配線によって容量検出部102に接続される。容量検出部102は、制御演算部103から出力される検出制御信号により制御され、タッチパネルに含まれる各電極(X電極、Y電極)の容量を検出し、各電極の容量値によって変化する容量検出信号を制御演算部103に出力する。制御演算部103は、各電極の容量検出信号から各電極の信号成分を計算するとともに、各電極の信号成分から入力座標を演算して求める。システム104は、タッチ操作により制御演算部103から入力座標が転送されると、そのタッチ操作に応じた表示画像を生成して、表示制御信号として表示制御回路105に転送する。表示制御回路105は、表示制御信号により転送される表示画像に応じて表示信号を生成し、表示装置に画像を表示する。
次に、図2に本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図を示し、図3に本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す平面図を示し、以下、図2及び図3に基づいて、実施形態1のタッチパネルの構成について説明する。ただし、図2に示す断面図は、図3中のA−B線における断面図である。図2の断面図では、タッチパネル動作の説明に必要となる層のみ示している。また、図2中に示す1及び6は透明基板、2及び3は透明絶縁膜、4はスペーサ、5は透明弾性層、6は反射防止膜、XP、YP、ZPは検出用電極である。また、実施形態1の各薄膜層の形成は周知のフォトリソグラフィ技術を用いて形成可能となるので、各薄膜層の形成方法の詳細な説明は省略する。
図2から明らかなように、本発明の実施形態1のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1上に透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、Z電極との間隔を保つスペーサ4、1層あるいは複数層からなる反射防止膜7、Z電極ZP、弾性層5を順次積層し、その上層に第2の透明基板6を積層した構成となっている。すなわち、実施形態1のタッチパネルでは、第1の透明基板(第一の基板)1と第2の透明基板(第二の基板)6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、及び透明な第2の絶縁膜3が順次積層された構成となっている。また、第2の透明基板6の対向面側には、弾性層5、Z電極ZP、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜7が順次積層された構成となっている。従って、実施形態1のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1に形成された第2の絶縁膜3がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の形成された反射防止膜7がスペーサ4と接触する構成となっている。
このように、本発明の実施形態1のタッチパネルにおいては、Z電極ZPと空気層との間の界面における反射光を抑制する為に、反射防止膜7を設けた構成となっている。これにより、タッチパネル101の透過率は高くなり、表示パネル106の表示面側に実施形態1のタッチパネルを搭載し表示装置を形成した場合であっても、表示映像を高輝度で表示することができる。また、タッチパネルの操作面側から入射した外光がZ電極ZPと空気層との間の界面で反射し、反射光となることを大幅に低減することができるため、表示パネル106の上にタッチパネルを設置した場合であっても、コントラストの高い表示を実現することができる。
また、図3から明らかなように、実施形態1のタッチパネルにおけるX電極XPとY電極YPは、検出用配線によって容量検出部102に接続される。Y電極はタッチパネル101の横方向(X軸方向)に伸びており、複数のY電極が縦方向(Y軸方向)に複数本並べられている。Y電極とX電極の交差部分は、各電極の交差容量を削減するためにY電極とX電極の電極幅を細くしている。この部分を仮に細線部と呼ぶ。したがって、Y電極はその延在方向に細線部と、それ以外の電極部分(以下では、パット部と呼ぶ)とを交互に配置した形状となる。隣接するY電極の間に、X電極を配置する。X電極はタッチパネル101の縦方向(Y軸方向)に延びており、複数のX電極が横方向(X軸方向)に複数本並べられる。Y電極と同様に、X電極はその延在方向に細線部とパッド部を交互に配置した形状となる。
次に、X電極のパッド部の形状を説明する上で、仮にX電極を検出用配線に接続するための配線位置(或いはX電極の細線部)を、X電極の横方向の中心と仮定する。X電極のパッド部の電極形状は、隣接するX電極の中心に近くなるにつれて面積が小さくなり、該X電極の中心に近いほど面積が大きくなる。よって、隣接する2本のX電極、例えばXP1とXP2の間におけるX電極の面積を考えた場合には、XP1電極の中心付近ではXP1電極のパッド部の電極面積が最大となり、且つXP2電極のパッド部の電極面積は最小となる。一方、XP2電極の中心付近ではXP1電極のパッド部の電極面積が最小となり、且つXP2電極のパッド部の電極面積が最大となる。
次に、図2及び図3に基づいて、タッチパネル101の層構造について、第1の透明基板1から近い層から遠い層へ順に説明する。使用する第1の透明基板1の材質、厚さなどは特に限定するものではなく、その用途目的に応じてバリウムホウケイ酸ガラス、ソーダガラスなどの無機ガラス、化学強化ガラスやポリエーテルスルホン(PES)、ポリスルホン(PSF)、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート(PAR)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂フィルム等のようなものの中から選ぶことが好ましい。また、XP、XPに使用する電極は透明導電膜であり、導電性を有する薄膜であれば特に限定するものではなく、従来のITO(酸化インジウム錫)、ATO(酸化アンチモン錫)、IZO(酸化インジウム亜鉛)等を使用することができる。
透明導電膜(厚さ50〜200Å)は、表面抵抗が500〜2000Ωになるように、スパッタリング法により成膜、次にレジスト材料を塗布し、露光、現像プロセスによりパターニングする。このときレジスト材料としてはポジ型、ネガ型どちらでもよく、アルカリ現像タイプが容易に形成できる。その後、ITOをエッチングによりパターン形成する。このときのエッチング液は臭化水素酸水溶液等を選択すればよい。
第1の透明基板1に近い箇所にX電極XPを形成し、次にX電極XPとY電極YPとを絶縁するための第1の絶縁膜2をX電極XPの上層に形成する。その次に、第1の絶縁膜2の上層にY電極YPを形成する。Y電極YPの形成後に、該Y電極YPの上層に第2の絶縁膜3を配置し、検出電極の耐傷性と絶縁性を確保する。ここで、X電極XPとY電極YPとの順番を入れ換えても良い。
ただし、第1の絶縁膜2及び第2の絶縁膜3としては、膜厚は絶縁膜材料の誘電率を考慮すれば各種選択できるが、比誘電率2〜4で調整するのが容易であり、膜厚は1〜20μmで形成することができる。絶縁膜層の材料としては、UV(紫外線)硬化型樹脂材料やアルカリ現像可能なネガまたはポジ型の絶縁膜材料、加熱で硬化する熱硬化型樹脂材料を用いることができるが、アルカリ現像タイプが容易に形成できる。
スペーサ4は、粒径がそろったポリマービーズ、ガラスビーズ等を適宜散布することにより形成する。スペーサ4にビーズを使用する場合には、第1の基板上に形成した第2の絶縁膜3と反射防止膜7の間隔を規定するビーズの粒径は5〜100μmの範囲で選択でき、20〜50μmが好ましい。散布するビーズの密度は20μm以上、10000μm以下の間隔で散布するのが好ましい。また、スペーサ4はポリマービーズやガラスビーズ等に限定されることはなく、光硬化性の樹脂材料からなるドット状の柱状スペーサを形成する構成でもよい。スペーサ4に柱状スペーサを使用する場合には、スクリーン印刷等により、20μm以上、10000μm以下の間隔で形成するのが好ましい。柱状スペーサの形状は円形、四角形等、自由に選択でき、径は5〜100μmの範囲で選択でき、20〜50μmが好ましい。
反射防止膜7は、スペーサ4で保たれた空気層からの反射光を、干渉など利用して抑制する。これにより、タッチパネル101の透過率が高くなり、表示パネル106からの映像をより高輝度で見ることが出来る。また、タッチパネル101における外光(太陽光など)の反射も反射防止膜7で軽減できるため、コントラストの高い映像を見ることが出来る。なお、実施形態1のタッチパネル101は透明電極XP,YPとZ電極ZPの間に生じる容量の変化を検出する方式である為、透明電極XP,YPとZ電極ZPとの間に反射防止膜などの絶縁材を設けても、タッチ動作を検出することができる。
また、反射防止膜7は、反射防止積層体であり、高屈折率薄膜層と低屈折率薄膜層を交互に少なくとも1層以上積層していることが好ましい。この反射防止膜7は、有機材料、無機材料、又は有機材料と無機材料との組み合わせにて形成される。
高屈折率薄膜層に用いることが出来る無機材料は、酸化ニオブ、酸化チタン、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム等、あるいは、それらの混合物が挙げられる。特に、酸化ニオブや酸化チタンが適している。中でも、スパッタリング法により高屈折率薄膜層を形成する場合には、その薄膜中のピンホールの少なさから、酸化ニオブがより適している。
また、低屈折率薄膜層に用いることができる無機材料としては、酸化シリコン、窒化チタン、弗化マグネシウム、弗化バリウム、弗化カルシウム、弗化ハフニウム、弗化ランタン等の低屈折率材料が挙げられる。特に、その光学特性、機械強度、成膜適性、コストなどの観点から、低屈折率薄膜層形成材料としては酸化シリコンが適している。これらの反射防止積層体は、スパッタリング法、蒸着法、化学蒸着(CVD)法などのドライコーティング方法で形成できる。これらのうち、スパッタリング法は、緻密な膜の形成が可能であり、耐擦傷性などに代表される機械特性に優れた反射防止積層体とすることができる。
一方、高屈折率薄膜層を有機材料で形成する場合、その硬化性組成物としては、特に制限されるものでないが、被膜形成成分として、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、メラミン系樹脂、アルキド系樹脂、シアネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、シロキサン樹脂等の一種単独又は二種以上の組み合わせを含むことが好ましい。これらの樹脂であれば、高屈折率層として、強固な薄膜を形成することができ、結果として、反射防止膜の耐擦傷性を著しく向上させることができるためである。さらに、高屈折率の無機粒子、例えば金属酸化物粒子を配合することがより好ましい。また、硬化形態としては、熱硬化、紫外線硬化、電子線硬化できる硬化性組成物を用いることができるが、より好適には生産性の良好な紫外線硬化性組成物が用いられる。反射防止膜の低屈折率層用材料として、例えば、水酸基含有含フッ素重合体を含むフッ素樹脂系塗料が好ましい。
反射防止膜7の下層に形成されるZ電極ZPは、透明導電膜であり、導電性を有する薄膜であれば特に限定するものではなく、従来のITO(酸化インジウム錫)、ATO(酸化アンチモン錫)、IZO(酸化インジウム亜鉛)等を使用することができる。透明導電膜は、表面抵抗が500〜2000Ωになるように、スパッタリング法により成膜、次にレジスト材料を塗布し、露光、現像プロセスによりX,Y電極に対応した形状にパターニングする。このときレジスト材料としてはポジ型、ネガ型どちらでもよく、アルカリ現像タイプが容易に形成できる。その後、ITOをエッチングによりパターン形成する。このときのエッチング液は臭化水素酸水溶液等を選択すればよい。また、表面抵抗を10000〜10000000ΩになるようにZ電極ZPを形成するとパターニングは不要となり、従来のITO(酸化インジウム錫)、ATO(酸化アンチモン錫)、IZO(酸化インジウム亜鉛)等の微粒子を透明樹脂に分散させた薄膜のほか、導電性を有する微粒子として、例えばニッケル、金、銀、銅などの金属微粒子のほか、絶縁性の無機微粒子や樹脂微粒子に金属メッキを施したものを樹脂中に分散させたもの等が使用できる。また、Al2O3、Bi2O3、CeO2、In2O3、(In2O3・SnO2)、HfO2、La2O3、MgF2、Sb2O5、(Sb2O5・SnO2)、SiO2、SnO2、TiO2、Y2O3、ZnO及びZrO2からなる群から少なくとも1種の金属酸化物、または金属フッ化物からなる微粒子も透明樹脂中に分散する事で使用できる。また、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリピロール、ポリイソチアナフテン、ポリイソナフトチオフェン等の有機導電性材料を塗布して使用することもできる。また、Z電極は光屈折率や光反射による光の吸収や散乱が少ないものが好ましく、適宜選択する事が好ましい。
Z電極ZPの下層に形成される透明弾性層5は、弾性を有するゴム状の層であり、弾性を有するものであれば特に好ましく制限するものではないが、透過率の向上を図る目的から、可視光領域で透明な材料が良い。例えば、ブチルゴム、フッ素ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリルニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、シリコンゴム、ポリウレタンゴム、ポリノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、多硫化ゴム、ウレタンゴム等のゴムを単独であるいは2種類以上を混合して用いることができる。これらゴムまたは樹脂の押圧による変形を十分とるため、その膜厚はスペーサ4の径より厚めに形成するのがよく、5μm以上が好ましい。
使用する第2の透明基板6の材質は特に限定するものではいが、押圧に対する圧縮力を透明弾性層5に伝える必要があることから、バリウムホウケイ酸ガラス、ソーダガラスなどの無機ガラス、化学強化ガラス等は好ましくなく、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリスルホン(PSF)、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート(PAR)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの柔軟性のある樹脂、または柔軟性を向上させるためにこれらの樹脂にエラストマー成分を含めたものの中から選ぶことが好ましい。また、前記柔軟性を満たすためには第2の透明基板6の厚みは800μm以下が好ましい。さらに、第2の透明基板6として100μm以下の基板を使用した場合、大きな荷重をかけた場合に対する変形量が大きく、第2の透明基板6と透明弾性層5の界面が剥離しやすいため、第2の透明基板6の厚みは100μm以上が好ましい。
次に、図4に本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を、図5に本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルでのタッチ時の等価回路を、図6に本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルでの非タッチ時の等価回路を示す。以下、図4〜図6に基づいて、本発明の実施形態1の表示装置によるタッチパネル101におけるタッチ操作時の容量変化について説明する。特に、図4はタッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
隣接するX電極とY電極間の容量は、絶縁膜を介したXY電極間容量(図示せず)、Z電極ZPとXY電極がそれぞれ形成する平行平板容量などの合成容量に相当する。ここで、タッチ操作が無い場合のX電極(XP1)とZ電極間の容量をCzx(図示せず)、Y電極(YP2)とZ電極間の容量をCzy(図示せず)とする。
図4のようにタッチ時の押圧によりZ電極ZPが押し下げられた場合、Z電極とXY電極間との距離は短くなる為、その平行平板容量は大きくなる。ここで、タッチ時のXP1とZP間の容量をCzxa、YP2とZP間の容量をCzyとすると、次の関係式となる。
Czxa>Czx ・・・式(1)
Czya>Czy ・・・式(2)
Z電極ZPはフローティングであるため、タッチ操作有無の状態での合成容量は、図5及び図6に示すように直列容量と考えられる。したがって、タッチ操作の有無で生じる隣接するX電極とY電極間の容量変化ΔCは、下記の式で表される。
{Czxa・Czx・(Czya−Czy)+Czya・Czy・(Czxa−Czx)}/{(Czx+Czy)・(Czxa+Czya)} ・・・式(3)
容量検出部102は、各電極の容量、或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出する。制御演算部103は、容量検出部で得られる各電極の容量、或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標を計算する。
以上のことから、非導電性の入力手段であっても、押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化することで静電容量変化により入力座標を検知することが可能になる。従って、実施形態1のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
図7は本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルと表示パネルとの積層構造の一例を説明するための断面図であり、特に、タッチパネル101と表示パネル106との間に空間(空気層)を設ける場合の積層構造を示している。
図7から明らかなように、タッチパネル101と表示パネル106との間に空間(空気層)を設ける場合には、空気層との界面における反射を防止する反射防止膜を設けた構成となっている。すなわち、空気層と第2の透明基板6との界面における反射を防止するために反射防止膜8を、空気層と第1の透明基板1との界面における反射を防止するために反射防止膜9を、空気層と表示パネル106との界面における反射を防止するために反射防止膜10を設けた構成としている。この構成により、更にタッチパネル101の透過率を向上することができると共に、外光反射を抑制する事が可能となる。なお、図7に示す表示装置では、3つの反射防止膜8,9,10を形成した場合を示したが、この3つの反射防止膜の組合せは、これに限定されること無く、1つ又は2つの反射防止膜の組合せでも良い。
図8は本発明の実施形態1の表示装置におけるタッチパネルと表示パネルとの積層構造の他の例を説明するための断面図であり、特に、タッチパネル101と表示パネル106との間を接着層11により密着させる場合の積層構造を示している。このような構成とする接着層11には、単層で厚みが100μm以上の粘着性を有する樹脂材料から適宜選択して塗布形成する方法と、単層で厚みが100μm以上の樹脂粘着シートから適宜選択して貼り付け形成する方法がある。
粘着性を有する塗布型の樹脂材料としては、シリコン樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。中でも、粘着性を有するアクリルアクリル系樹脂を含んでなることが、耐熱性、耐湿熱性、耐光性などの耐久性や、透明性、低コスト性(汎用性が高い)の点から好ましい。
本工程における塗布方法は、塗工液を均一に塗布することができる方法であれば特に限定されるものではなく、バーコーティング、ブレードコーティング、スピンコーティング、ダイコーティング、スリットリバースコーティング、3本リバースコーティング、コンマコーティング、ロールコーティング、ディップコーティング等の方法を用いることができる。
塗膜の厚みは、100μm〜1500μm、更に500μm〜1000μmとなるように塗布することが好ましい。
上記塗布工程の後、上記塗布工程により塗布された上記樹脂材料塗工液中に含まれる光重合性モノマーを重合させて高分子化するために、1mW/cm2以上100mW/cm2未満の照度で10〜180秒間紫外線を照射する。
粘着性を有するシート型の粘着材料としては、アクリル系粘着材、酢酸ビニル系粘着材、ウレタン系粘着材、エポキシ樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、合成ゴム系粘着材、シリコン系樹脂が挙げられ、この中でも透明性の高いアクリル系粘着材およびシリコン系樹脂が好ましい。さらに衝撃緩衝機能の点からはシリコン系樹脂が好ましい。
この接着層11により、図7に示す構成における第1の透明基板1と空気層との界面、および表示パネル106と空気層との界面を解消することが可能になる。この場合には、第2の透明基板6と空気層との界面に反射防止膜8を設けることで、タッチパネル101の透過率を高め、外光反射を軽減することが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態1の表示装置における静電容量方式のタッチパネルでは、操作者によりタッチされる側となる第2の透明基板6の上層に反射防止膜8を設け、この反射防止膜8が対向面側となるように、第1の透明基板1と第2の透明基板とをスペーサ4を介して対向配置させタッチパネル101を形成する構成となっているので、第1の透明基板1の側に配置される表示パネルからの表示画像を空気層と第1の透明基板との界面での反射を防止することができ、その結果、表示画質を向上させることが可能となる。
このとき、実施形態1の表示装置におけるタッチパネル101では、高屈折率薄膜層と低屈折率薄膜層とが交互に少なくとも1層以上積層される反射防止積層体を反射防止膜8として用いる構成となっているので、空気層と第1の透明基板との界面における反射を大幅に低減することができる。
〈実施形態2〉
図9は本発明の実施形態2の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。ただし、図9は実施形態1における図2に対応する断面図であり、特に、実施形態2のタッチパネルでは、反射防止膜の形成位置を除く他の構成は実施形態1と同様の構成となる。従って、各層を構成する材料及び特性は実施形態1と同様であり、以下の説明では、反射防止膜12の構成について詳細に説明する。なお、表示パネルとタッチパネルとの積層方法についても、実施形態1と同様である。
図9から明らかなように、実施形態2のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1上に透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、反射防止膜12を積層し、Z電極ZPとの間隔を保つスペーサ4を設け、更にZ電極ZPと弾性層5とを順次積層し、その上に第2の透明基板6を積層した構成となっている。すなわち、実施形態2のタッチパネルにおいても、第1の透明基板1と第2の透明基板6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜12が順次積層された構成となっている。また、第2の透明基板6の対向面側には、弾性層5及びZ電極ZPが順次積層された構成となっている。従って、実施形態1のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1の側では、最上層に形成された反射防止膜12がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、最上層に形成されたZ電極ZPがスペーサ4と接触する構成となっている。
このように、本発明の実施形態2のタッチパネルにおいては、第2の絶縁膜3と空気層との間の界面における反射光を抑制する為に、反射防止膜12を設けた構成となっている。これにより、タッチパネル101の透過率は高くなり、表示パネル106の表示面側に実施形態2のタッチパネルを搭載し表示装置を形成した場合であっても、表示映像を高輝度で表示することができる。また、タッチパネルの操作面側から入射した外光が第2の絶縁膜3と空気層との間の界面で反射し、反射光となることを大幅に低減することができるため、表示パネル106の上にタッチパネルを設置して表示装置を構成した場合であっても、コントラストの高い表示を実現することができる。
次に、図10に本発明の実施形態2の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図10に基づいて、本発明の実施形態2の表示装置によるタッチパネル101におけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図10は実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図10から明らかなように、本発明の実施形態2のタッチパネル101におけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態1と同様に、XY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部102は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部103が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標を計算することができる。
以上のことから、非導電性の入力手段であっても、押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化することで静電容量変化により入力座標を検知することが可能となる。すなわち、実施形態2のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態2の表示装置によれば、Z電極ZPが形成される第2の透明基板6と、X電極XPとY電極YPとが隣接配置される第1の透明基板1とをスペーサ4を介して対向配置する構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合でも、容量検出用のX電極やY電極と、その上部のZ電極の距離が変化することで容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第1の透明基板1の対向面側に反射防止膜12を形成する構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層と第1の透明基板1の対向面との界面における反射を大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネル106の上面にタッチパネル101を設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
〈実施形態3〉
図11は本発明の実施形態3の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。ただし、図11は実施形態1における図2に対応する断面図であり、特に、実施形態3のタッチパネルでは、反射防止膜の形成位置を除く他の構成は実施形態1と同様の構成となる。従って、各層を構成する材料及び特性は実施形態1と同様であり、以下の説明では、反射防止膜の構成について詳細に説明する。なお、表示パネルとタッチパネルとの積層方法についても、実施形態1と同様である。
図11から明らかなように、実施形態3のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1上に透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、反射防止膜12を積層し、Z電極ZPとの間隔を保つスペーサ4を設け、更に反射防止膜7、Z電極ZP、及び弾性層5を順次積層し、その上に第2の透明基板6を積層した構成となっている。
すなわち、実施形態3のタッチパネルにおいても、第1の透明基板(第一の基板)1と第2の透明基板(第二の基板)6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜12が順次積層された構成となっている。また、第2の透明基板6の対向面側には、弾性層5、Z電極ZP、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜7が順次積層された構成となっている。従って、実施形態3のタッチパネルにおいては、実施形態2と同様に、第1の透明基板1の側では、最上層に形成された反射防止膜12がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、実施形態1と同様に、最上層に形成された反射防止膜7がスペーサ4と接触する構成となっている。
このように、実施形態3のタッチパネルでは、空気層と第2の絶縁膜2との界面と、空気層とZ電極との界面との間の反射光を軽減するために、反射防止膜7、12を設けている。すなわち、実施形態1のタッチパネルにおける第2の透明基板6と、実施形態2のタッチパネルにおける第1の透明基板1とをスペーサ4を介して対向配置する構成としているので、実施形態1の効果に加えて実施形態2の効果も得ることが可能となる。従って、実施形態3のタッチパネルの構成により、当該タッチパネル101の透過率が向上し、高輝度な表示を実現することができる。また、タッチパネル101の外光反射を大幅に軽減できることから、コントラストの高い表示を実現することができるという格別の効果を得ることができる。
次に、図12に本発明の実施形態3の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図12に基づいて、本発明の実施形態3の表示装置によるタッチパネルにおけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図12は実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図12から明らかなように、本発明の実施形態3のタッチパネル101におけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態1と同様に、XY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部102は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部103が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標を計算することができる。従って、実施形態3のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態3の表示装置によれば、実施形態1と同様に、第1の透明基板と第2の透明基板とがスペーサを介して対向配置される構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合であっても、第1の透明基板に形成される容量検出用のX電極及びY電極と、第2の透明基板に形成されるZ電極の距離とが変化することで容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第1の透明基板1の対向面側に反射防止膜12を形成すると共に、第2の透明基板6の対向面側に反射防止膜7を形成する構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層と第1の透明基板1の対向面との界面における反射と、第2の透明基板6の対向面と空気層との界面における反射とを大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネル106の上面にタッチパネル101を設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
〈実施形態4〉
図13は本発明の実施形態4の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。ただし、図13は実施形態1における図2に対応する断面図である。特に、実施形態4のタッチパネルでは、実施形態1における反射防止膜を除く他の薄膜を第1の透明基板側に形成した構成となっているが、各層を構成する材料及び特性は実施形態1と同様の薄膜で形成可能である。従って、以下の説明では、反射防止膜の構成について詳細に説明する。なお、表示パネルとタッチパネルとの積層方法についても、実施形態1と同様である。
図13から明らかなように、実施形態4のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1上に透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、弾性層5、Z電極ZPを積層し、反射防止膜13とZ電極ZPとの間隔を保つスペーサ4を設け、更に反射防止膜13の上に第2の透明基板6を積層した構成となる。
すなわち、実施形態4のタッチパネルにおいても、第1の透明基板(第一の基板)1と第2の透明基板(第二の基板)6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、弾性層5、及びZ電極ZPが順次積層された構成となっている。また、第2の透明基板6の対向面側には、1層あるいは複数層からなる反射防止膜7が形成された構成となっている。従って、実施形態4のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1の側では、最上層に形成されたZ電極ZPがスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、第2の透明基板6の対向面に形成される反射防止膜13がスペーサ4と接触する構成となっている。
このように、実施形態4のタッチパネルでは、第2の透明基板6と空気層との間の界面における反射光を抑制する為に、反射防止膜13を設けた構成としている。この反射防止膜13により、タッチパネル101の透過率は高くなり、表示パネル106からの映像を高輝度で表示することができる。また、タッチパネルの反射光を軽減することができるため、表示パネル106の上にタッチパネルを設置して表示装置を構成した場合であっても、コントラストの高い表示を実現することができる。
次に、図14に本発明の実施形態4の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図14に基づいて、本発明の実施形態4の表示装置によるタッチパネルにおけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図14は実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図14から明らかなように、本発明の実施形態4のタッチパネルにおけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態1と同様に、XY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標すなわちタッチ操作で押圧された個所の座標を計算することができる。
このとき、実施形態4のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1の上層に弾性膜4を介してZ電極ZPを形成する構成となっているので、X電極XP及びY電極YPとZ電極ZPと距離を小さくすることができる。その結果、X電極XP及びY電極YPとZ電極ZPとでそれぞれ形成される容量Czx、Czy、及び押圧時における容量変化を大きくすることが可能となり、外来ノイズ等に対する誤検出を低減させることが可能となる。さらには、実施形態4のタッチパネルでは、第1の透明基板1の上層に弾性膜4を介してZ電極ZPを形成する構成となっているので、タッチパネルの検出特性を変化させることなく、反射防止膜13を形成できるという格別の効果を得ることができる。
以上のことから、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合でも、容量検出用のX電極やY電極と、その上部のZ電極の距離が変化することで容量変化を発生できるため、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。また、表示パネル106の上にタッチパネル101を設置した場合でも、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。すなわち、非導電性の入力手段であっても、押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化することで静電容量変化により入力座標を検知することが可能となる。従って、実施形態4のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態4の表示装置によれば、X電極XP及びY電極YPとZ電極ZPとが弾性層5を介して形成される第1の透明基板1と、第2の透明基板6とがスペーサ4を介して対向配置する構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合であっても、タッチパネルへの接触に伴う押圧によりスペーサ4が弾性層5を大きく変形させることが可能となる。その結果、弾性層5を介して対向配置される容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離を大きく変化させることが可能となり、X電極とZ電極とで形成される容量Czx及びY電極とZ電極とで形成される容量Czyの大きな容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第2の透明基板6の対向面側に反射防止膜13を形成する構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層と第2の透明基板6の対向面との界面における反射を大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネルの上面にタッチパネルを設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
なお、実施形態4のタッチパネルでは、Z電極ZPを第1の透明基板1の側に形成する構成としたが、これに限定されることはなく、第2の透明基板6の側に形成してもよい。この時のZ電極ZPの形成位置としては、反射防止膜13の下層すなわち第2の透明基板6と反射防止膜13との間が最も適している。
〈実施形態5〉
図15は本発明の実施形態5の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。ただし、図15は実施形態1における図2に対応する断面図である。特に、実施形態5のタッチパネルでは、実施形態4における反射防止膜の形成位置を除く他の構成は実施形態4と同様の構成となる。従って、各層を構成する材料及び特性は実施形態4すなわち実施形態1と同様であり、以下の説明では、反射防止膜14の構成について詳細に説明する。なお、表示パネルとタッチパネルとの積層方法についても、実施形態1と同様である。
図15から明らかなように、実施形態5のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1上に透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、弾性層5、Z電極ZP、反射防止膜14を積層し、反射防止膜14と第2の透明基板6との間隔を保つスペーサ4を設け、第2の透明基板6を積層した構成となる。
すなわち、実施形態5のタッチパネルにおいても、第1の透明基板(第一の基板)1と第2の透明基板(第二の基板)6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、弾性層5、Z電極ZP、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜7が順次積層された構成となっている。従って、実施形態5のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1の側では、最上層に形成された反射防止膜7がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、第2の透明基板6が直接にスペーサ4と接触する構成となっている。
このように、実施形態5のタッチパネルでは、第1の透明基板1に形成されるZ電極ZPと空気層との間の界面における反射光を抑制する為に、反射防止膜14を設けた構成としている。この反射防止膜14により、タッチパネル101の透過率は高くなり、表示パネル106からの映像を高輝度で表示することができる。また、タッチパネルの反射光を軽減することができるため、表示パネル106の上にタッチパネルを設置して表示装置を構成した場合であっても、コントラストの高い表示を実現することができる。
次に、図16に本発明の実施形態5の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図16に基づいて、本発明の実施形態5の表示装置によるタッチパネルにおけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図16は実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図16から明らかなように、本発明の実施形態5のタッチパネルにおけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態1と同様に、XY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標すなわちタッチ操作で押圧された個所の座標を計算することができる。
このとき、実施形態5のタッチパネルにおいても、第1の透明基板1の上層に弾性膜4を介してZ電極ZPを形成する構成となっているので、実施形態4と同様に、外来ノイズ等に対する誤検出を低減させることが可能となる。さらには、実施形態4と同様に、第1の透明基板1の上層に弾性膜4を介してZ電極ZPを形成する構成となっているので、タッチパネルの検出特性を変化させることなく、反射防止膜13を形成できるという格別の効果を得ることができる。
以上のことから、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合でも、容量検出用のX電極やY電極と、その上部のZ電極の距離が変化することで容量変化を発生できるため、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。また、表示パネルの表示面上に実施形態5のタッチパネルを設置した場合でも、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。すなわち、非導電性の入力手段であっても、押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化することで静電容量変化により入力座標を検知することが可能となる。従って、実施形態5のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態5の表示装置によれば、X電極XP及びY電極YPとZ電極ZPとが弾性層5を介して形成される第1の透明基板1と、第2の透明基板6とがスペーサ4を介して対向配置する構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合であっても、タッチパネルへの接触に伴う押圧によりスペーサ4が弾性層5を大きく変形させることが可能となる。その結果、弾性層5を介して対向配置される容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離を大きく変化させることが可能となり、X電極とZ電極とで形成される容量Czx及びY電極とZ電極とで形成される容量Czyの大きな容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第1の透明基板1に形成されるZ電極ZPの対向面側に反射防止膜14を形成する構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層とZ電極ZPとの界面における反射を大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネルの上面にタッチパネルを設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
なお、実施形態5のタッチパネルでは、Z電極ZPを第1の透明基板1の側に形成する構成としたが、これに限定されることはなく、第2の透明基板6の対向面側に形成してもよい。
〈実施形態6〉
図17は本発明の実施形態6の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。ただし、図17は実施形態1における図2に対応する断面図である。また、実施形態6のタッチパネルでは、反射防止膜の形成位置を除く他の構成は実施形態4すなわち実施形態1と同様の構成となる。従って、各層を構成する材料及び特性は実施形態1と同様であり、以下の説明では、反射防止膜の構成について詳細に説明する。なお、表示パネルとタッチパネルとの積層方法についても、実施形態1と同様である。
図17から明らかなように、実施形態6のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1上に透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、弾性層5、Z電極ZP、反射防止膜14を積層し、反射防止膜14と反射防止膜13との間隔を保つスペーサ4を設け、反射防止膜13の上に更に第2の透明基板6を積層した構成となっている。
すなわち、実施形態6のタッチパネルにおいても、第1の透明基板(第一の基板)1と第2の透明基板(第二の基板)6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、透明導電膜XP、透明な第1の絶縁膜2、透明導電膜YP、透明な第2の絶縁膜3、弾性層5、Z電極ZP、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜14が順次積層された構成となっている。また、第2の透明基板6の対向面側には、1層あるいは複数層からなる反射防止膜13が形成された構成となっている。従って、実施形態6のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1の側では、実施形態5と同様に、最上層に形成された反射防止膜14がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、実施形態4と同様に、最上層に形成された反射防止膜13がスペーサ4と接触する構成となっている。
このように、実施形態6のタッチパネルでは、空気層と第2の絶縁膜2との界面と、空気層とZ電極との界面との間の反射光を軽減するために、反射防止膜13、14を設けている。すなわち、実施形態4のタッチパネルにおける第2の透明基板6と、実施形態5のタッチパネルにおける第1の透明基板1とをスペーサ4を介して対向配置する構成としているので、実施形態6のタッチパネルでは実施形態4の効果に加えて実施形態5の効果も得ることが可能となる。従って、実施形態6のタッチパネルの構成により、当該タッチパネルの透過率が向上し、高輝度な表示を実現することができる。また、タッチパネルの外光反射を大幅に軽減できることから、コントラストの高い表示を実現することができるという格別の効果を得ることができる。
次に、図18に本発明の実施形態6の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図18に基づいて、本発明の実施形態6の表示装置によるタッチパネルにおけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図18は実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図18から明らかなように、本発明の実施形態6のタッチパネルにおけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態4すなわち実施形態1と同様に、XY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標を計算することができる。従って、実施形態6のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
このとき、実施形態6のタッチパネルにおいても、第1の透明基板1の上層に弾性膜4を介してZ電極ZPを形成する構成となっているので、実施形態4と同様に、外来ノイズ等に対する誤検出を低減させることが可能となる。さらには、実施形態4と同様に、第1の透明基板1の上層に弾性膜4を介してZ電極ZPを形成する構成となっているので、タッチパネルの検出特性を変化させることなく、反射防止膜13を形成できるという格別の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の実施形態6の表示装置によれば、実施形態4、5と同様に、X電極XP及びY電極YPとZ電極ZPとが弾性層5を介して形成される第1の透明基板1と、第2の透明基板6とがスペーサ4を介して対向配置する構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合であっても、タッチパネルへの接触に伴う押圧によりスペーサ4が弾性層5を大きく変形させることが可能となる。その結果、弾性層5を介して対向配置される容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離を大きく変化させることが可能となり、X電極とZ電極とで形成される容量Czx及びY電極とZ電極とで形成される容量Czyの大きな容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第1の透明基板1の対向面側に反射防止膜14を形成すると共に、第2の透明基板6の対向面側に反射防止膜13を形成する構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層と第1の透明基板1の対向面との界面における反射と、第2の透明基板6の対向面と空気層との界面における反射とを大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネルの上面にタッチパネルを設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
なお、実施形態6のタッチパネルでは、Z電極ZPを第1の透明基板1の側に形成する構成としたが、これに限定されることはなく、第2の透明基板6の側に形成してもよい。この時のZ電極ZPの形成位置としては、実施形態4と同様に、反射防止膜13の下層すなわち第2の透明基板6と反射防止膜13との間が最も適している。
〈実施形態7〉
図19は本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図であり、図20は本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルの隣接する電極を接続する信号線構造を示す断面図であり、図21は本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す平面図である。ただし、図19に示す断面図は図21中のA−B線における断面図であり、図20に示す断面図は図21中のC−D線における断面図である。また、図19及び図20の断面図では、タッチパネル動作の説明に必要となる層のみ示している。また、実施形態7においては、Y電極の形成位置及び隣接するY電極を接続する細線部WRの構成を除く他の構成は実施形態1と同様の構成となるので、以下の説明では、Y電極及び細線部WRの構成について詳細に説明する。
以下、図19〜図21に基づいて、実施形態7のタッチパネルの構成について説明する。図21において、X電極XPとY電極YPの形状は、実施形態1に示すものと同様だが、各電極(パッド部)と細線部の積層構造が異なる。実施形態7では、図19に示すように、第1の透明基板1の上にX電極XP(パッド部)、該X電極の細線部、及びY電極YP(パッド部)を透明導電膜により形成する。Y電極YPの細線部WRは、図20で示すように、XY電極(パッド部)に積層された第1の絶縁膜2の上に形成する。このとき、第1の絶縁膜2はY電極(パッド部)と細線部WRとが電気的に接続できるようにパターニングされる。その上に反射防止膜15を形成する。スペーサ4は、反射防止膜15とZ電極ZPの間に設けられ、一定の間隔を規定する。Z電極ZPには弾性層5を積層し、その上に第2の透明基板6を積層したタッチパネル構造となる。各層を構成する材料及び特性は実施例1と同様である。なお、実施形態7では、Y電極の細線部をXY電極と異なる薄膜層で形成した細線部WRとしているが、これに限定されることはない。例えば、X電極XPの細線部をXY電極と異なる薄膜層で形成した細線部WRとし、Y電極YPの細線部をXY電極(パッド部)と同層で形成してもよい。
このように、実施形態7のタッチパネルでは、図19から明らかなように、X電極XP及びY電極YPは第1の透明基板1の対向面側に同層で形成される構成となっている。また、図21から明らかなように、実施形態7のタッチパネルでは、パッド部となるX電極XP及びY電極YPの形状は実施形態1と同じ形状となっている。すなわち、実施形態7のタッチパネルにおいては、XY電極が形成される領域においては、第1の透明基板1の上層にX電極XP及びY電極YPが同層で形成され、その上層に第1の透明絶縁膜2が形成される構成となっている。この第1の透明絶縁膜2の上層には反射防止膜15が形成される構成となっている。
このとき、本発明のタッチパネルでは、図21中の縦方向(Y軸方向)に延在(伸延)し横方向(X軸方向)に並設される信号線XP1〜XP4と、横方向に延在し縦方向に並設される信号線YP1〜YP2(細線部WRを含む)と間の容量変化を検出する構成となっている。従って、信号線XP1〜XP4と信号線YP1〜YP4とは絶縁されている必要がある。この構成とするために、実施形態7のタッチパネルでは、図20に示すように、図21中の縦方向に延在する信号線XP1〜XP4である縦方向の細線部と、図21中の横方向に延在する信号線YP1〜YP4の細線部WRとが交差する領域においては、X電極の細線部の上層に透明絶縁膜2を形成し、該透明絶縁膜2の上層に隣接するY電極YPを接続するための信号線である細線部WRを透明導電材料で形成する構成としている。なお、細線部WRを形成するための透明導電材料は、X電極やY電極を形成する透明導電材料を用いることが可能であるが、同じ透明導電材料に限定されない。
このように、実施形態7のタッチパッドにおいては、細線部WRを除く他の導線層を同層に形成する構成とすることにより、前述する実施形態1の効果に加えて、タッチパネルを形成する薄膜層数を低減させることができるので、タッチパネルの製造に要する工程を低減させ、安価にタッチパネルを製造することが可能となる。また、タッチパネルを構成する薄膜層の構成を簡略化できると共に、薄膜層数を低減させることにより、表示パネルからの表示画像が当該タッチパネルを透過することに伴う画質低下を大幅に低減させることができる。
また、実施形態7のタッチパネルにおいても、第1の透明基板1と第2の透明基板6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、透明導電膜XP、透明導電膜YP、透明な第1の絶縁膜2、細線部WRを形成する透明導電膜、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜15が順次積層された構成となっている。また、実施形態1と同様に、第2の透明基板6の対向面側には、弾性層5及びZ電極ZPが順次積層された構成となっている。従って、実施形態7のタッチパネルにおいても、実施形態1と同様に、第1の透明基板1の側では、最上層に形成された反射防止膜15がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、実施形態1と同様に、最上層に形成されたZ電極ZPがスペーサ4と接触する構成となっている。
このように、実施形態7のタッチパネルでは、第1の透明基板1に形成される第1の絶縁膜又は細線部WRと空気層との間の界面に反射防止膜15を形成する構成となっているので、これらの界面における反射光を減少させることが可能となる。この構成により、タッチパネルの透過率を向上させることができるので、表示パネルからの映像を高輝度で表示することができる。また、タッチパネルの反射光を軽減することができるため、表示パネルの上にタッチパネルを設置して表示装置を構成した場合であっても、コントラストの高い表示を実現することができる。さらには、細線部WRの絶縁性と耐傷性も実現することが可能となる、すなわち、反射防止膜15を細線部WRの保護膜として用いることも可能となる。
次に、図22に本発明の実施形態7の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図22に基づいて、本発明の実施形態7の表示装置によるタッチパネルにおけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図22は実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図22から明らかなように、本発明の実施形態7のタッチパネルにおけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態1と同様に、弾性膜5が変形しXY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標を計算することができる。
以上のことから、非導電性の入力手段であっても、押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化することで静電容量変化により入力座標を検知することが可能となる。すなわち、実施形態7のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態7の表示装置によれば、Z電極ZPが形成される第2の透明基板6と、X電極XPとY電極YPとが同層に形成される第1の透明基板1とをスペーサ4を介して対向配置する構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合であっても、タッチパネルへの接触に伴う押圧によりスペーサ4が弾性層5を大きく変形させることが可能となる。その結果、弾性層5を介して対向配置される容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離を大きく変化させることが可能となり、容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離が変化することで、X電極とZ電極とで形成される容量Czx及びY電極とZ電極とで形成される容量Czyの大きな容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第1の透明基板1の対向面側に反射防止膜12を形成する構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層と第1の透明基板1の対向面との界面における反射を大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネルの上面にタッチパネルを設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
なお、実施形態7のタッチパネルでは、図20に示すように、X電極とY電極とを同層で形成した後に、細線部WRを形成する構成としたが、これに限定されることはなく、まず細線部WRを形成した後に、X電極とY電極とを同層で形成する構成であってもよい。この構成とすることにより、X電極及びY電極とZ電極との間隔をさらに小さくできる、すなわち容量Czx、Czyの容量を大きくすることができるという格別の効果を得ることが可能となる。
〈実施形態8〉
図23は本発明の実施形態8の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図である。ただし、図23は実施形態7における図19に対応する断面図である。また、実施形態8のタッチパネルでは、第2の透明基板6の側に形成される反射防止膜を除く他の構成は実施形態7と同様の構成となる。従って、各層を構成する材料及び特性は実施形態7すなわち実施形態1と同様であり、以下の説明では、反射防止膜の構成について詳細に説明する。なお、表示パネルとタッチパネルとの積層方法についても、実施形態1と同様である。
図23から明らかなように、実施形態8のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1の上にX電極XP、該X電極の細線部、及びY電極YPを透明導電膜により形成する。Y電極YPの細線部WRは、実施形態7と同様に、X電極XP、該X電極の細線部、及びY電極YPの上層に積層された第1の絶縁膜2の上層に形成する。このとき、第1の絶縁膜2はY電極と細線部WRとが電気的に接続できるようにパターニングされる。実施形態8においても細線部WRの構成は実施形態7と同様の構成となるので、X電極XPの細線部をXY電極と異なる薄膜層で形成した細線部WRとし、Y電極YPの細線部をXY電極(パッド部)と同層で形成してもよい。
また、第1の絶縁膜2と細線部WRの上層には、反射防止膜15が形成される。スペーサ4は、反射防止膜15と反射防止膜7との間に設けられ、一定の間隔を規定する。反射防止膜7にはZ電極ZP、弾性膜5を積層し、その上に第2の透明基板6を積層したタッチパネル構造となる。
このように、実施形態8のタッチパネルにおいても、第1の透明基板1と第2の透明基板6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、同層に形成された透明導電膜XP及び透明導電膜YP、透明な第1の絶縁膜2、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜15が順次積層された構成となっている。また、第2の透明基板6の対向面側には、実施形態1と同様に、弾性層5、Z電極ZP、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜7が形成された構成となっている。従って、実施形態8のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1の側では、実施形態7と同様に、最上層に形成された反射防止膜15がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、実施形態1と同様に、最上層に形成された反射防止膜7がスペーサ4と接触する構成となっている。このとき、反射防止膜7,15は、細線部WRとZ電極ZPの絶縁性と耐傷性も実現する。
このように、実施形態8のタッチパネルでは、空気層と第1の絶縁膜2との界面と、空気層とZ電極ZPとの界面との間の反射光を軽減するために、反射防止膜7、15を設けている。すなわち、実施形態1のタッチパネルにおける第2の透明基板6と、実施形態7のタッチパネルにおける第1の透明基板1とをスペーサ4を介して対向配置する構成としているので、実施形態8のタッチパネルでは実施形態1の効果に加え、実施形態7の効果も得ることが可能となる。従って、実施形態8のタッチパネルの構成により、当該タッチパネルの透過率が向上し、高輝度な表示を実現することができる。また、タッチパネルの外光反射を大幅に軽減できることから、コントラストの高い表示を実現することができるという格別の効果を得ることができる。
次に、図24に本発明の実施形態8の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図24に基づいて、本発明の実施形態8の表示装置によるタッチパネルにおけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図24は実施形態7の図22すなわち実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図24から明らかなように、本発明の実施形態8のタッチパネルにおけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態1と同様に、弾性膜5が変形しXY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標を計算することができる。
以上のことから、非導電性の入力手段であっても、押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化することで静電容量変化により入力座標を検知することが可能となる。すなわち、実施形態8のタッチパネルは非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態8の表示装置によれば、Z電極ZPが形成される第2の透明基板6と、X電極XPとY電極YPとが同層に形成される第1の透明基板1とをスペーサ4を介して対向配置する構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合であっても、タッチパネルへの接触に伴う押圧によりスペーサ4が弾性層5を大きく変形させることが可能となる。その結果、弾性層5を介して対向配置される容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離を大きく変化させることが可能となり、容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離が変化することで、X電極とZ電極とで形成される容量Czx及びY電極とZ電極とで形成される容量Czyの大きな容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第1の透明基板1の対向面側に反射防止膜15が形成されると共に、第2の透明基板6の対向面側に反射防止膜7が形成される構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層と第1の透明基板1の対向面との界面、及び空気層と第2の透明基板6の対向面との界面における反射を大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネルの上面にタッチパネルを設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
なお、実施形態8のタッチパネルにおいても、X電極とY電極とを同層で形成した後に、細線部WRを形成する構成としたが、これに限定されることはなく、まず細線部WRを形成した後に、X電極とY電極とを同層で形成する構成であってもよい。この構成とすることにより、X電極及びY電極とZ電極との間隔をさらに小さくできる、すなわち容量Czx、Czyの容量を大きくすることができるという格別の効果を得ることが可能となる。
〈実施形態9〉
図25は本発明の実施形態9の表示装置におけるタッチパネルの電極構造を示す断面図であり、図26は本発明の実施形態9の表示装置におけるタッチパネルの隣接する電極を接続する信号線構造を示す断面図である。ただし、図25は実施形態7における図19に対応する断面図であり、図26は図20に対応する断面図である。また、実施形態9のタッチパネルでは、第1の透明基板1の最上層に形成される第2の絶縁膜3を除く他の構成は実施形態7と同様の構成となる。従って、以下の説明では、第2の絶縁膜3の構成について詳細に説明する。なお、表示パネルとタッチパネルとの積層方法については、実施形態1と同様である。
図25及び図26に示すように、実施形態9のタッチパネルの構成は、第1の透明基板1の上にX電極XPのパッド部と細線部、Y電極YPのパッド部を透明導電膜により形成する。Y電極YPの細線部WRは、図26で示すように、パッド部に積層された第1の絶縁膜2の上に形成する。このとき、第1の絶縁膜2はY電極のパッド部と細線部WRとが電気的に接続できるようにパターニングされる。第1の絶縁膜2と細線部WRの上には、第2の絶縁膜3を形成する。スペーサ4は、第2の絶縁膜3と反射防止膜7との間に設けられ、一定の間隔を規定する。反射防止膜7にはZ電極ZP、弾性膜5を積層し、その上に第2の透明基板6を積層したタッチパネル構造となる。なお、実施形態9においても細線部WRの構成は実施形態7と同様の構成となるので、X電極XPの細線部をXY電極と異なる薄膜層で形成した細線部WRとし、Y電極YPの細線部をXY電極(パッド部)と同層で形成してもよい。
すなわち、実施形態9のタッチパネルにおいても、第1の透明基板1と第2の透明基板6とがスペーサ4を介して対向配置される構成となっている。このとき、第1の透明基板1の対向面側には、同層に形成された透明導電膜XP及び透明導電膜YP、透明な第1の絶縁膜2、細線部WRを形成する透明導電膜、及び透明な第2の絶縁膜3が順次積層された構成となっている。また、第2の透明基板6の対向面側には、実施形態1と同様に、弾性層5、Z電極ZP、及び1層あるいは複数層からなる反射防止膜7が形成された構成となっている。従って、実施形態9のタッチパネルにおいては、第1の透明基板1の側では、実施形態7と同様に、最上層に形成された第2の絶縁膜3がスペーサ4と接触する構成となっている。また、第2の透明基板6の側では、実施形態1と同様に、最上層に形成された反射防止膜7がスペーサ4と接触する構成となっている。このとき、実施形態9のタッチパネルでは、第2の絶縁膜3は、細線部WRの絶縁性と耐傷性のために形成する。
このように、実施形態9のタッチパネルでは、実施形態1と同様に、第2の透明基板6に形成されるZ電極ZPと空気層との間の界面に反射防止膜7を形成する構成となっているので、これらの界面における反射光を減少させることが可能となる。この構成により、タッチパネルの透過率を向上させることができるので、表示パネルからの映像を高輝度で表示することができる。また、タッチパネルの反射光を軽減することができるため、表示パネルの上にタッチパネルを設置して表示装置を構成した場合であっても、コントラストの高い表示を実現することができる。さらには、細線部WRの絶縁性と耐傷性も実現することが可能となる。
次に、図27に本発明の実施形態9の表示装置におけるタッチパネルでの樹脂ペンによる入力時の容量変化を説明するための図を示し、以下、図27に基づいて、本発明の実施形態9の表示装置によるタッチパネルにおけるタッチ操作時の容量変化について説明する。ただし、図27は実施形態7の図22すなわち実施形態1の図4と同様に、タッチ操作の入力手段が非導電性であり、タッチ時の押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化する場合の容量変化を説明する模式図である。また、導電性の入力手段(指など)でも押圧によるX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化すれば同様である。
図27から明らかなように、本発明の実施形態9のタッチパネルにおけるタッチ操作時においても、本発明の実施形態1と同様に、弾性膜5が変形しXY電極とZ電極との距離が短くなる。よって、このときの容量変化は実施形態1の式(3)と同様となる。その結果、容量検出部は、各電極の容量或いは式(3)で表されるようなタッチ操作有無による容量変化を検出することが可能となる。これにより、制御演算部が容量検出部で得られる各電極の容量或いは容量変化などを信号成分として、タッチ操作時の座標を計算することができる。
以上のことから、非導電性の入力手段であっても、押圧によりX電極XPとZ電極ZP、およびY電極YPとZ電極ZPの距離が変化することで静電容量変化により入力座標を検知することが可能となる。すなわち、実施形態9のタッチパネルにおいても非導電性の入力手段を用いた押圧に対応した入力装置とすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態9の表示装置によれば、Z電極ZPが形成される第2の透明基板6と、X電極XPとY電極YPとが同層に形成される第1の透明基板1とをスペーサ4を介して対向配置する構成となっているので、非導電性の入力手段によりタッチパネル上へ接触した場合であっても、タッチパネルへの接触に伴う押圧によりスペーサ4が弾性層5を大きく変形させることが可能となる。その結果、弾性層5を介して対向配置される容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離を大きく変化させることが可能となり、容量検出用のX電極及びY電極とZ電極との距離が変化することで、X電極とZ電極とで形成される容量Czx及びY電極とZ電極とで形成される容量Czyの大きな容量変化を発生でき、静電容量結合方式として入力座標を検出することが出来る。
また、第2の透明基板6の対向面側に反射防止膜7が形成される構成となっているので、スペーサ4の配置に伴い形成される空気層と第2の透明基板6の対向面との界面における反射を大幅に低減させることが可能となる。その結果、表示パネルの上面にタッチパネルを設置し表示装置を構成した場合であっても、高輝度かつ高コントラストな画像を表示する事ができる。
なお、実施形態9のタッチパネルにおいても、X電極とY電極とを同層で形成した後に、細線部WRを形成する構成としたが、これに限定されることはなく、まず細線部WRを形成した後に、X電極とY電極とを同層で形成する構成であってもよい。この構成とすることにより、X電極及びY電極とZ電極との間隔をさらに小さくできる、すなわち容量Czx、Czyの容量を大きくすることができるという格別の効果を得ることが可能となる。
なお、実施形態7〜9の表示装置におけるタッチパネルでは、第2の透明基板の対向面側に弾性層及びZ電極を配置する構成としたが、これに限定されることはなく、実施形態4〜6と同様に、弾性層及び/又はZ電極を第1の透明基板の対向面側に配置する構成としてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
XP……X電極、YP……Y電極、ZP……Z電極、1……第1の透明基板
2……第1の絶縁膜、3……第2の絶縁膜、4……スペーサ、5……透明弾性層
6……第2の透明基板、7,8,9,10,12,13,14,15……反射防止膜
11……接着層、12……反射防止膜、101……タッチパネル、102……容量検出部
103……制御演算部、104……システム(CPU)、105……表示制御回路
106……表示パネル、Cxz,Cxza……X電極とZ電極との間の容量成分
Cyz,Cyza……Y電極とZ電極との間の容量成分

Claims (19)

  1. XY位置座標を検出する複数の座標検出電極と、
    当該座標検出電極を有する第一の基板と、
    前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備えた静電容量式のタッチパネルであって、
    前記第二の基板は、前記第一の基板側に当該第二の基板よりも剛性が低い弾性層と、導電性の導電層とを備え、
    前記座標検出電極と前記導電層との間に、前記第一及び第二の基板の面方向に間隔を有して設けられた複数の非導電性のスペーサが配置され、
    前記第一の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面、及び前記第二の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面のうち、少なくとも一方に反射防止層を設けたことを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  2. 請求項1に記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記反射防止層は、高屈折率薄膜層と低屈折率薄膜層とが交互に少なくとも1層以上積層される反射防止積層体であることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  3. 請求項1又は2に記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記導電層は、前記弾性層より前記第一の基板側に設けられたことを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  4. 請求項1乃至3の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記弾性層より前記第一の基板側に、前記弾性層より剛性の高い非導電層を有し、
    前記導電層は、前記非導電層の前記第一の基板側に形成されていることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  5. 請求項1乃至3の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記弾性層より前記第一の基板側に、前記弾性層より剛性の高い非導電層を有し、
    前記導電層は、前記弾性層と前記非導電層との間に形成されていることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  6. 請求項1乃至5の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記座標検出電極より第二の基板側に前記反射防止層が形成され、
    前記反射防止層の一方が前記スペーサと接触し、
    前記反射防止層の他方は前記座標検出電極と接触して形成されることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  7. 複数の非導電性のスペーサを介して対向配置される第一の基板と第二の基板とを備えた静電容量式のタッチパネルであって、
    前記第一の基板は、Y軸方向に延在しX軸方向に並設される第一の信号線と、X軸方向に延在しY軸方向に並設される第二の信号線と、前記第一の信号線と前記第二の信号線とで囲まれる領域に形成される前記第一の信号線に接続される第一の座標検出電極と、前記第一の座標検出電極と同層に形成され、前記第二の信号線に接続される第二の座標検出電極とを有し、
    前記第一の基板は、前記第一及び第二の座標検出電極より対向面側に、前記第二の基板よりも剛性が低い弾性層と、導電性の導電層とを有し、
    前記第一の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面、及び前記第二の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面のうち、少なくとも一方に反射防止層を備えることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  8. 前記第一の基板に設けられ、XY位置座標を検出する座標検出電極と、
    前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備えた静電容量式のタッチパネルであって、
    前記第一の基板は、前記座標検出電極より前記第二の基板側に、前記第二の基板よりも剛性が低い弾性層と、導電性の導電層とを備え、
    前記第二の基板と、前記導電層との間に、前記第一及び第二の基板の面方向に間隔を有して設けられた複数の非導電性のスペーサとを備え、
    前記第一の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面、及び前記第二の基板と前記スペーサにより確保される空間との界面のうち、少なくとも一方に反射防止層が設けられたことを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  9. 請求項7又は8に記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記反射防止層は、高屈折率薄膜層と低屈折率薄膜層とを交互に少なくとも1層以上積層して形成される反射防止積層体であることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  10. 請求項7乃至9の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記導電層は、前記弾性層より前記第二の基板側に設けられたことを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  11. 請求項7乃至10の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記弾性層より前記第二の基板側に、前記弾性層より剛性の高い非導電層を有し、
    前記導電層は、前記非導電層の前記第二の基板側に形成されていることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  12. 請求項7乃至10の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記弾性層より前記第二の基板側に、前記弾性層より剛性の高い非導電層を有し、
    前記導電層は、前記弾性層と前記非導電層との間に形成されていることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  13. 請求項7乃至12の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記弾性層と前記導電層とは、同一の層であることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  14. 請求項7乃至13の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記弾性層は、前記スペーサにより形成される前記第一及び第二の基板の間隔よりも厚いことを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  15. 請求項7乃至14の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記スペーサは、前記第一の基板側または前記第二の基板側に形成された突起であることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  16. 請求項7乃至15の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記スペーサの設置ピッチは、20μm以上、10000μm以下であることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  17. 請求項1乃至16の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    前記第一の基板、前記第二の基板、前記弾性層及び前記導電層は、透明であることを特徴とする静電容量式のタッチパネル。
  18. 表示部を有する表示パネルと、
    前記表示パネルの表示面側に配置される請求項1乃至17の内の何れかに記載の静電容量式のタッチパネルとを備えたことを特徴とする表示装置。
  19. 請求項18に記載の静電容量式のタッチパネルにおいて、
    対向配置される前記第一の基板と前記第2の基板とのそれぞれ対向しない側の面の内、少なくとも一方の面に反射防止層を設けたことを特徴とする表示装置。
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