JP2011088786A - 圧電セラミックス - Google Patents

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浩一 菊田
Takeshi Asano
武志 浅野
Jun Isono
純 磯野
Yoshitsugu Morita
祥嗣 森田
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Abstract

【課題】圧電特性に優れ、しかも高い生産性を有しながら、Taの添加量が少なくても、あるいはTaが添加されていなくても相転移温度を制御して、機械的品質係数、電気機械結合係数が調和した圧電セラミックスを提供する。
【解決手段】圧電セラミックスが、(KNa1−x(Nb1−zTa)O(0<x≦1、0<y<1、0≦z≦0.5)で表される非化学量論組成ペロブスカイト化合物、CuとTa又はNbとを含む酸化物、及び、MTiO(MはCa又はSr)で表される単純ペロブスカイト化合物、を含有し、前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し、前記Cuの含有割合が0.2〜1.0モル%、前記単純ペロブスカイト化合物の含有割合が0.2〜5.0モル%である。
【選択図】なし

Description

本発明は、非鉛系の圧電セラミックスに関する。
圧電体は、電気エネルギーを直接的に機械エネルギーに変換可能な材料として、フィルターやアクチュエーターなどの様々な分野で応用されている。現在、圧電材料の主流は、ジルコン酸チタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)を中心とした鉛系ペロブスカイト化合物であるが、この化合物については、鉛(特にPbO)が有害であることから製造時や廃棄時における環境負荷の高い欠点が指摘されている。
そこで、鉛系の圧電材料に代わる材料として、非鉛系の圧電セラミックスが検討されており、なかでも、ニオブ酸カリウムナトリウム((K,Na)NbO)からなる材料が、電気機械結合係数や機械的品質係数等の圧電特性が優れているものとして知られている。
このような非鉛系圧電材料の圧電特性をさらに改善する技術として、特許文献1では、ニオブ酸カリウムナトリウムに対しCu、Li又はTaを添加することで、焼結性を改善し、その結果圧電特性を改善することが提案されている。
特許文献2では、組成式(K1−x(Nb1−z)O(AはNa又はBi、BはTa又はTi、0<y<1)で表される非化学量論組成のペロブスカイト化合物に所定量のCuが含まれてなる非鉛系の圧電セラミックスが提案されている。この材料は、ペロブスカイト化合物のAサイトの元素(K1−x)よりもBサイトの元素(Nb1−z)の方が過剰となるように構成されており、これにより、生産時の焼結性を改善すると共に、緻密で圧電特性の高い圧電セラミックスを得ることができる。この技術によれば、ニオブ酸カリウムナトリウムにCuを添加した場合の比誘電率εの低下や、LiやTaを添加した場合の電気機械結合係数kpおよびキュリー温度の低下等の特性低下を伴うことなく焼結性を高められるという利点が得られる。
このような特許文献2に記載の材料組成に対し、ZnやMnといった2基の金属元素を添加して焼成温度を低下させる手法(特許文献3を参照)や、希土類元素をさらに添加して電気的特性を向上させる手法(特許文献4を参照)も提案されている。
特開2000−313664号公報 特開2004−115293号公報 特開2006−315909号公報 特開2009−96668号公報
特許文献2−4に記載の材料組成においてBで表される元素としてTaを用いると相転移温度を低くすることができ好ましいが、Taは比較的高価な元素であるため、Taの添加量はできるだけ抑制することが望まれている。しかしながらTaの添加量を低減すると正方晶−斜方晶転移についての相転移温度が高温になってしまうという問題があった。
そこで本発明は、圧電特性に優れ、しかも高い生産性を有しながら、Taの添加量が少なくても、あるいはTaが添加されていなくても相転移温度を低くすることが可能な圧電セラミックスを提供することを目的とする。また、現在開発されつつある無鉛圧電体の中には鉛ほどではないが有害性の危惧されるSb、Biなどを含んでいるものがあるが、本圧電体セラミックスはこうした元素を含んでいない。さらに、圧電体を利用する場合には、使用用途によって機械的品質係数Qmの値を制御することが必要である。すなわち、変位を求める場合には比較的低い機械的品質係数が、またモーターなどへの応用などにおいては高い値が求められている。本発明は、こうした元素の有害性を考慮した元素的な制約の下で、使用用途に応じた圧電性特性の制御をも目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、圧電セラミックスの組成を種々検討したところ、組成式が(KNa1−x(Nb1−zTa)Oで表される非化学量論組成のペロブスカイト化合物に対し、Cuと共に、特定の単純ペロブスカイト酸化物を特定量配合することにより、圧電特性に優れていながら、相転移温度を低く制御できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の[1]−[5]に記載のとおりである。
[1]組成式(KNa1−x(Nb1−zTa)O(式中、0<x≦1、0<y<1、0≦z≦0.5)で表される非化学量論組成ペロブスカイト化合物、
CuとTa又はNbとを含む酸化物、及び
組成式MTiO(式中、MはCa又はSr)で表される単純ペロブスカイト化合物、を含有し、
前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し、前記Cuの含有割合が0.2〜1.0モル%であり、前記単純ペロブスカイト化合物の含有割合が0.2〜5.0モル%である、圧電セラミックス。
[2]さらにMnを含有し、その含有割合が前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し0.1〜8.0モル%である、前記[1]に記載の圧電セラミックス。
[3]さらにZnを含有し、その配合割合が前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し0.1〜10モル%である、前記[1]又は[2]に記載の圧電セラミックス。
[4]前記CuとTa又はNbとを含む酸化物は、組成式KCuNb、又は、KCuTa(但し、a乃至fは、それぞれ、a+2+5b=2c及びd+2+5e=2fを満たす任意の正の数を表す)で表される化合物である、前記[1]〜[3]いずれかに記載の圧電セラミックス。
[5]非化学量論組成ペロブスカイト化合物が、前記組成式中におけるzが0<z≦0.5である化合物であり、
前記CuとTa又はNbとを含む酸化物が、KCuTa(但し、d乃至fは、それぞれ、d+2+5e=2fを満たす任意の正の数を表す)で表される酸化物であり、
前記単純ペロブスカイト化合物が、組成式CaTiOで表される化合物であり、
前記圧電セラミックスがさらにMn及びZnを含有し、
前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し、前記Cuの含有割合が0.5モル%であり、前記単純ペロブスカイト化合物の含有割合が1.0モル%であり、前記Mnの含有割合が1.0−1.2モル%であり、前記Znの含有割合が0.5モル%である、前記[1]に記載の圧電セラミックス。
前記[1]記載の本発明に係る圧電セラミックスは、圧電特性に優れ、しかも高い生産性を有しながら、Taの添加量が少なくても、あるいはTaが添加されていなくても相転移温度を低く制御することが可能である。また、前記[1]記載の本発明は、良好な圧電特性及び易分極性を維持しながら、幅広い機械的品質係数Qmを示す圧電セラミックスを提供することができる。
前記[2]記載の本発明によると、圧電セラミックス製造時の焼結温度を低下させることができるので、低温で焼成しても優れた焼結密度及び圧電特性を有する非鉛系圧電セラミックスを得ることができ、また、圧電セラミックスの誘電特性を高めることもできる。
前記[3]記載の本発明によると、圧電セラミックス製造時の焼結温度を低下させることができるので、低温で焼成しても優れた焼結密度及び圧電特性を有する非鉛系圧電セラミックスを得ることができる。
前記[4]記載の本発明によると、圧電セラミックス製造時の焼結性を向上させることができ、また、圧電セラミックスの分極が容易になるとともに、機械的品質係数Qmを高くすることで耐摩耗性に優れた圧電セラミックスを得ることができる。
前記[5]記載の本発明によると、圧電セラミックスが特に高い圧電定数d33を示しながら、同時に機械的品質係数Qmでも高い数値を達成することができる。そのため耐摩耗性に優れた圧電セラミックスとすることができ、高度の耐摩耗性が要求されるモーター用の圧電セラミックスとして極めて好適に使用することができる。
実施例1で製造した圧電セラミックス表面をSEMにより撮影した顕微鏡写真。CTの配合割合が(a)0モル%、(b)1.0モル%、(c)2.0モル%、(d)3.0モル%、(e)4.0モル%、(f)5.0モル%、(g)6.0モル%。 KNN−KCN−xCTセラミックスでのCTの配合割合に伴う格子定数の変化を示したグラフ KNN−KCN−xCTセラミックスでの温度による誘電率変化を示したグラフ KNN−KCN−xCTセラミックスでのCTの配合割合に伴う誘電率εr及び誘電損失tanδの変化を示したグラフ KNN−KCN−xCTセラミックスでのCTの配合割合に伴う圧電定数d33及び電気機械結合係数kpの変化を示したグラフ KNN−KCN−xCTセラミックスでのCTの配合割合に伴う機械的品質係数Qm及び周波数定数Npの変化を示したグラフ KNN−KCN−3.0CT−zMnセラミックスでのMnの配合割合に伴う誘電率εr及び誘電損失tanδの変化を示したグラフ KNN−KCN−3.0CT−zMnセラミックスでのMnの配合割合に伴う圧電定数d33及び電気機械結合係数kpの変化を示したグラフ KNN−KCN−3.0CT−zMnセラミックスでのMnの配合割合に伴う機械的品質係数Qm及び周波数定数Npの変化を示したグラフ KNN−KCN−5.0CT−zMnセラミックスでのMnの配合割合に伴う誘電率εr及び誘電損失tanδの変化を示したグラフ KNN−KCN−5.0CT−zMnセラミックスでのMnの配合割合に伴う圧電定数d33及び電気機械結合係数kpの変化を示したグラフ KNN−KCN−5.0CT−zMnセラミックスでのMnの配合割合に伴う機械的品質係数Qm及び周波数定数Npの変化を示したグラフ KNN−KCN−xCT−Mn−Znセラミックスでの焼結温度に伴うセラミックス密度の変化を示したグラフ KNNT−KCN−xCT−Mn−Znセラミックスでの焼結温度に伴う圧電定数d33の変化を示したグラフ KNNT−KCN−xCT−Mn−Znセラミックスでの焼結温度に伴う比誘電率の変化を示したグラフ KNNT−KCN−xCT−Mn−Znセラミックスでの焼結温度に伴う誘電損失tanδの変化を示したグラフ KNNT−KCN−xCT−Mn−Znセラミックスでの焼結温度に伴う機械的品質係数Qmの変化を示したグラ KNNT−KCN−xCT−Mn−Znセラミックスでの焼結温度に伴う電気機械結合係数kpの変化を示したグラフ KNNT−KCN−1.0CT−Mn−Znセラミックスで測定したS−Eヒステリシスを示すグラフ
以下では、本発明の実施形態を具体的に説明する。
<<組成>>
本発明に係る圧電セラミックスは、組成式(KNa1−x(Nb1−zTa)Oで表される非化学量論組成ペロブスカイト化合物を主成分とした非鉛系の圧電セラミックスであり、この主成分に対し、少なくとも2種類の成分:CuとTa又はNbとを含む酸化物、並びに、組成式MTiOで表される単純ペロブスカイト化合物を含んでなるものである。
組成式(KNa1−x(Nb1−zTa)Oで表される非化学量論組成ペロブスカイト化合物は、本発明に係る圧電セラミックスの主成分を構成する。
前記組成式におけるxは、1以下の正の数を表すが、より好適には0.4〜0.6程度であり、最も好適には0.5である。すなわち、非化学量論組成ペロブスカイト化合物は、(K0.5Na0.5(Nb1−z)Oで表されるものが最も好適に用いられる。このペロブスカイト化合物においては、Kの割合が多くなると焼結性が低下する一方、Naの割合が多くなると圧電性が低下する傾向にある。そのため、xの適当な値はこれらの兼ね合いで決定すればよいが、一般的には0.5程度に設定すると、適度な焼結性及び圧電性を両立することができる。
非化学量論組成ペロブスカイト化合物では、ペロブスカイト化合物のAサイトの元素(KNa1−x)よりもBサイトの元素(Nb1−zTa)の方が過剰になっている。前記組成式において、両サイトの割合を示すyは、1未満の正の数を表すが、0.9以上であることが好ましい。このようにすれば、Bサイトの元素(Nb,Ta)の過剰量すなわち化学量論比からのずれが適度に留められているので、優れた圧電特性を発揮することが可能となる。より好ましくは、yは、0.999未満である。すなわち、Bサイト・イオンをAサイト・イオンに対して0.1mol%以上過剰とすることによって、より優れた圧電特性を達成できる。
前記組成式におけるzは、0以上0.5以下の数を表す。より好ましくは、0.4以下である。このようにすれば、Taが過剰になることに起因して電気機械結合係数等の圧電特性が低下することが抑制されるので、一層高特性の圧電セラミックスが得られる。一般に、NbがTaで置換されていると誘電率が向上するが、焼結性は低下して密度が低くなる傾向にあり、この時zが一定量以上では圧電性も低下する。そのため、誘電率の増加のためには、zの値を可及的に大きくすることが望まれるが、他の圧電特性が要求される場合にはzの値を焼結性が十分に改善される範囲で小さく留めることが望ましい。さらに本発明では、zの値は0.33付近(例えば0.30以上0.35以下程度)であることが最も好ましい。本発明では後述する組成式MTiOの単純ペロブスカイト化合物を添加することにより、このようにzが小さい数値であっても、良好な圧電特性を発揮することが可能となる。このzの値を調節することにより、電気機械結合係数kp、機械的品質係数Qm、比誘電率ε、誘電損失tanδ、圧電定数などを調節することが可能である。
本発明の圧電セラミックスが含有する第二成分:CuとTa又はNbとを含む酸化物は、上述した非化学量論組成ペロブスカイト化合物の溶融を抑制すると共に、異常粒成長を抑制した条件下で焼結性を改善する。特に、Nbの一部がTaで置換される場合には、低融点である(K1−x)NbOの割合が少なくなるので、系全体の融点が高められ、焼成温度をアルカリ成分の揮発が問題とならない範囲内において高めることができるため、圧電セラミックスの焼結性を一層高めることができる。この結果、ホットプレス等の高圧下における成形・焼成方法を採用する必要がなく、常圧焼結による圧電セラミックスの製造が可能となる。また、焼結性が高められることにより緻密化すると共に、圧電特性も高められる。特に、Nbの一部がTaで置換されている場合には、比誘電率が著しく向上する利点もある。
前記CuとTa又はNbとを含む酸化物は、組成式KCuNb、又は、KCuTa(但し、a乃至fは、それぞれ、a+2+5b=2c及びd+2+5e=2fを満たす任意の正の数を表す)で表される化合物であることが好ましい。前記組成式で表される化合物として添加することにより、酸化銅等を添加する場合と比較して、圧電セラミックス製造時の焼結性を向上させることができる。また、圧電セラミックスの分極が容易になるとともに、機械的品質係数Qmを高くすることで耐摩耗性に優れた圧電セラミックスを得ることも可能となる。より具体的には、KCuNb23、又は、K4.1CuTa7.722.3で表される化合物が特に好ましい。
当該酸化物は、前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物のモル数と当該酸化物のモル数(Cu原子を基準としたモル数)との合計を100モル%とした場合に、当該酸化物のモル数、すなわちCuの含有割合が0.2〜1.0モル%となるよう含有する。このようにCuの含有割合が0.2モル%以上であると、圧電セラミックスの焼結性が十分に高めることができる。Cuの含有割合が1.0モル%以下であると、液相の生成量が適度に留められて高い焼結密度が得られる。より好ましくは、Cuの含有割合は0.4モル%以上である。また、Cuの含有割合は0.8モル%以下であることが好ましい。
本発明の圧電セラミックスでは、第三成分:組成式MTiOで表される単純ペロブスカイト化合物を特定量配合することにより、相転移温度を低く制御でき、良好な圧電特性を達成することができる。前記組成式においてMはCa又はSrを表す。十分な緻密性を達成しながら、相転移温度が低く、かつ圧電特性に優れた圧電セラミックスを製造できるので、Caがより好ましい。
その含有割合は、前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物のモル数と当該酸化物のモル数(Cu原子を基準としたモル数)との合計を100モル%とした場合に、0.2モル%以上5.0モル%以下であることが好ましい。非化学量論組成ペロブスカイト化合物を表す組成式においてzが0である場合、すなわち非化学量論組成ペロブスカイト化合物がTaを含まない場合、前記単純ペロブスカイト化合物の含有割合は、1.0モル%〜3.0モル%程度が好ましい。しかし後述のようにMn及び/又はZnが添加される場合には、4.0モル%〜5.0モル%程度が好ましい。一方、zが0ではない場合、すなわち非化学量論組成ペロブスカイト化合物がTaを含む場合には0.5モル%〜2.0モル%程度が好ましい。この範囲では、相転移温度を低く制御できるとともに、より優れた圧電特性を達成できる。
本発明に係る圧電セラミックスは以上説明した3成分を必須構成成分とするものであるが、これらに加えて、Mn、及び/又は、Znを含有することができる。これらの元素の添加により、圧電セラミックス製造時の焼結温度を低下させることができ、すなわち、焼結性を一層高めることができる。そのため、低温で焼成しても優れた焼結密度及び圧電特性を有する非鉛系圧電セラミックスを得ることができる。このように焼結温度が低下する理由は定かでないが、上記元素がペロブスカイトのBサイトに入ることや、液相の安定性を高めるためと考えられる。
Mnは本発明の圧電セラミックスにおいて酸化マンガン(Mn)として含有される。これにより上述のように焼結温度の低下が達成される。Mnの含有割合は、前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物のモル数と当該酸化物のモル数(Cu原子を基準としたモル数)との合計を100モル%とした場合に、Mnを基準としたモル数が0.1〜8.0モル%であることが好ましい。Mnの含有割合が0.1モル%以上であることにより、誘電特性が高められる。また、Mnの含有割合が8.0モル%以下であることにより、良好な圧電特性を達成できる。圧電定数d33が格段に向上するため、Mnの含有割合は1.0〜1.5モル%の範囲が特に好ましい。
Znは本発明の圧電セラミックスにおいて酸化亜鉛(ZnO)として含有される。Znの含有割合は、前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物のモル数と当該酸化物のモル数(Cu原子を基準としたモル数)との合計を100モル%とした場合に、Znを基準としたモル数が0.1〜10モル%であることが好ましい。Mnの含有割合が0.1モル%以上であることにより、焼結性が高められ、Mnの含有割合が10モル%以下であることにより、良好な圧電特性を達成できる。特に0.5〜2.0モル%の範囲が好ましい。
最も好ましい態様によると、非化学量論組成ペロブスカイト化合物が、前記組成式中におけるzが0<z≦0.5である化合物であり(すなわち、前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物がTaを含有し)、前記CuとTa又はNbとを含む酸化物が、KCuTa(但し、d乃至fは、それぞれ、d+2+5e=2fを満たす任意の正の数を表す)で表される酸化物であり、前記単純ペロブスカイト化合物が、組成式CaTiOで表される化合物であり、本発明の圧電セラミックスがさらにMn及びZnを含有し、前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し、前記Cuの含有割合が0.5モル%であり、前記単純ペロブスカイト化合物の含有割合が1.0モル%であり、前記Mnの含有割合が1.0−1.2モル%であり、前記Znの含有割合が0.5モル%である。この組成によると、特に高い圧電定数d33を示しながら、同時に機械的品質係数Qmでも高い数値を達成することができる。機械的品質係数Qmが高いことから耐摩耗性に優れた圧電セラミックスとすることができ、高度の耐摩耗性が要求されるモーター用の圧電セラミックスとして極めて好適に使用することができる。
本発明の圧電セラミックスは、Pbを含まないものであるため、環境負荷の観点で優れている。さらには、In、Sc、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Yb、及びLuからなる群より選択される元素を含有することなく、優れた圧電特性を発揮することができる。
<<製造方法>>
次に、本発明に係る圧電セラミックスの製造方法について説明する。
本発明の圧電セラミックスは、組成式(KNa1−x(Nb1−zTa)Oで表される非化学量論組成ペロブスカイト化合物を生成するための主成分と、CuとTa又はNbとを含む酸化物と、組成式MTiOで表される単純ペロブスカイト化合物とを含む原料混合物を所定形状に成形して常圧で焼結することにより製造することができる。この原料混合物には、必要に応じ、Mn又はZnを含む化合物を含めることができる。このような化合物としては、例えばMn又はZnの酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等が挙げられる。
前記CuとTa又はNbとを含む酸化物は、好ましくは、組成式KCuNb、又は、KCuTa(但し、a乃至fは、それぞれ、a+2+5b=2c及びd+2+5e=2fを満たす任意の正の数を表す)で表される化合物であるが、これらの化合物は、例えば、KHCO(又はKCO)、Nb又はTa、CuO等の原料を用意し、これら原料を所定の割合で湿式混合した後、得られた混合物を大気雰囲気中で仮焼することにより製造できる。前記湿式混合は、エタノール等を分散媒とし、48時間程度ボールミルで混合して行うことができる。また、仮焼時の条件としては800℃程度の温度を5時間継続すればよい。
組成式(KNa1−x(Nb1−zTa)Oで表される非化学量論組成ペロブスカイト化合物を生成するための主成分と、CuとTa又はNbとを含む酸化物と、組成式MTiOで表される単純ペロブスカイト化合物と、必要に応じてMn又はZnを含む化合物とを含む原料混合物を調製する際には、各原料を所定の割合で湿式混合した後、乾燥及び分級処理を行うことができる。前記湿式混合は、エタノール等を分散媒とし、48時間程度ボールミルで混合して実施することができる。
原料混合物の成形には、一般的なセラミックスの各種成形方法を用いることができるが、特に湿式静水圧成形(CIP)を用いることが好ましい。その際の圧力としては例えば180MPa程度がよい。
その後、得られた成形物を常圧で焼結することにより圧電セラミックスを得る。この焼結は空気中又は酸素気流中、1050−1100℃程度の温度で1時間実施すればよい。
<<用途等>>
本発明の圧電セラミックスは、用途に応じた種々の形態を成すものであり、その寸法および形状は特に限定されない。形状としては、例えば、円板状、角柱状や矩形板状等が挙げられる。
本発明の圧電セラミックスの用途は特に限定されないが、例えば、超音波アクチュエータ、センサ、フィルタ、振動子、超音波モーター等に好適に用いられる。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1:KNN−KCN−CT)
原料としてKHCO、CuO及びNbを使用し、上述した手順で仮焼を行い、KCuNb23(以下、略してKCNともいう)を得た。次いで、この化合物と、(K0.5Na0.5)NbO(以下、略してKNNともいう)、及び、CaTiO(以下、略してCTともいう)とを所定量で湿式混合した後に、乾燥及び分級処理を行った。CIPにより成形を行った後、空気中1080℃で1時間の焼結を行い、圧電セラミックスを得た。
KCNの配合割合は、KNNとKCNの合計モル数を100モル%とした場合にCuを基準に0.5モル%となるようにした。CTの配合割合は、KNNとKCNの合計モル数を100モル%とした場合に0モル%、1.0モル%、2.0モル%、3.0モル%、4.0モル%、5.0モル%、又は、6.0モル%となるようにした。これにより、CTの配合割合が異なる圧電セラミックスを7種類製造した。
得られたセラミックスを厚さ1mmの円板状に加工した後、100℃に保持し2kV/mmの印加電圧で分極処理を施した。その後、室温で24時間放置することによってエージングした後に電気特性の評価を行った。評価は、日本電子材料工業会標準規格「圧電セラミックス振動子の電気的試験法(EMAS−6100)」に従い、インピーダンス・アナライザーを用いた共振反共振法によって実施した(誘電率εr、誘電損失tanδ、機械的品質係数Qm、電気機械結合係数kp)。また、圧電定数d33は、圧電メータにより評価した。
図1は、得られた圧電セラミックス表面をSEMにより撮影した顕微鏡写真である。なお、CTの配合割合が(a)は0モル%、(b)は1.0モル%、(c)は2.0モル%、(d)は3.0モル%、(e)は4.0モル%、(f)は5.0モル%、(g)は6.0モル%である。
いずれでも十分な緻密性を持つ試料が作製されたが、CTの配合割合が4.0モル%以上の試料では組織の微細化と比較的多数の気孔の存在が確認されたことから、CTの配合割合が3.0モル%以下の試料が緻密性の観点から好ましい。また、焼結密度もCTの配合割合が3.0モル%以下の試料においてより高い。
図2は、各試料の格子定数を測定し、その結果に基づき、CTの配合割合に伴う格子定数の変化を示したグラフである。これによると、CTの配合割合がおよそ4.0モル%より高い領域では、結晶相が正方晶を形成しているものと考えられる。なお、格子定数は粉末X線回折法により測定した。
図3は、各試料について測定温度を変化させながら誘電率を測定した結果を示す。すなわち図3は、温度による誘電率変化を示したグラフである。これによると、高温でのキュリー温度に大きな変化が観察され、CT配合割合の増加とともに相転移温度の低下、及び、低温での斜方晶−正方晶転移が観察された。
図4は、CTの配合割合に伴う誘電率εr及び誘電損失tanδの変化を示したグラフであり、図5は、CTの配合割合に伴う圧電定数d33及び電気機械結合係数kpの変化を示したグラフであり、図6は、CTの配合割合に伴う機械的品質係数Qm及び周波数定数Npの変化を示したグラフである。以上の結果から、本実施例の系において、CTは1.0モル%〜4.0モル%、特に1.0モル%〜3.0モル%の配合割合が適切であることが判明した。また、図6より、CTを配合することで機械的品質係数Qmが大きく低下することが分かった。
(実施例2:KNN−KCN−CT−Mn)
CTの配合割合を、KNNとKCNの合計モル数を100モル%とした場合に3.0モル%、又は、5.0モル%に設定し、さらにMnを所定量使用したこと以外は実施例1と同様にして圧電セラミックスを作製し、上記と同様に各種物性を評価した。
Mnの配合割合は、KNNとKCNの合計モル数を100モル%とした場合にMnを基準に0モル%、0.5モル%、1.0モル%、又は、1.5モル%となるようにした。これにより、Mnの配合割合が異なる圧電セラミックスを準備した。
図7は、CTの配合割合が3.0モル%である場合につき、Mnの配合割合に伴う誘電率εr及び誘電損失tanδの変化を示したグラフであり、図8は、CTの配合割合が3.0モル%である場合につき、Mnの配合割合に伴う圧電定数d33及び電気機械結合係数kpの変化を示したグラフであり、図9は、CTの配合割合が3.0モル%である場合につき、Mnの配合割合に伴う機械的品質係数Qm及び周波数定数Npの変化を示したグラフである。以上の結果から、本実施例の系において、Mnを配合することで圧電特性に影響を与えることなく、焼結性を高められることが判明した。
図10は、CTの配合割合が5.0モル%である場合につき、Mnの配合割合に伴う誘電率εr及び誘電損失tanδの変化を示したグラフであり、図11は、CTの配合割合が5.0モル%である場合につき、Mnの配合割合に伴う圧電定数d33及び電気機械結合係数kpの変化を示したグラフであり、図12は、CTの配合割合が5.0モル%である場合につき、Mnの配合割合に伴う機械的品質係数Qm及び周波数定数Npの変化を示したグラフである。以上の結果から、本実施例の系において、CTが5.0モル%程度の配合割合でかつMnの配合割合(Mn基準)が1.0モル%以上であると、圧電定数d33が格段に向上し、190pC/Nにも達することが判明した。
実施例1及び実施例2で製造した圧電セラミックスのうち代表的なものの評価結果を表1にまとめた。
(実施例3:KNNT−KCT−ST又はCT−Mn−Zn)
原料としてKHCO、CuO及びTbを使用し、上述した手順で仮焼を行い、K4.1CuTa7.722.3(以下、略してKCTともいう)を得た。次いで、この化合物と、(K0.5Na0.5)(Nb0.7Ta0.3)O(以下、略してKNNTともいう)、CT(即ちCaTiO)又はSrTiO(以下、略してSTともいう)、Mn、及び、ZnOとを所定量で湿式混合した後に、乾燥及び分級処理を行った。CIPにより成形を行った後、空気中1080℃で1時間の焼結を行い、圧電セラミックスを製造し、上記と同様に各種物性を評価した。
KNNTとKCTの合計モル数を100モル%とした場合に、KCTの配合割合はCuを基準に0.5モル%とし、CT又はSTの配合割合は0.5モル%、1.0モル%、又は、2.0モル%とし、Mnの配合割合はMnを基準に1.0モル%、又は、1.2モル%とし、ZnOの配合割合は0.5モル%とした。これらの実施例ではTaが配合されているため相転移温度がある程度低下しているためCTの添加量を低減した。
得られた評価結果を表2に示す。
以上の結果から、各セラミックスで高レベルの圧電定数d33を達成できることが判明した。Mnの添加量が同一である場合、ST配合セラミックスよりもCT配合セラミックスのほうが焼結体の組織が緻密であり、電気機械結合係数kpがより高いものが得られた。なかでも、2番目及び3番目の例(KNNT−0.5KCT−0.5Zn−1.0Mn−1.0CT及びKNNT−0.5KCT−0.5Zn−1.2Mn−1.0CT)は、特に高い圧電定数d33を示しながら、機械的品質係数Qmでも高い数値を達成しており、モーター等の耐摩耗性が要求される用途に適切な組成である。
図13は、焼結温度に伴うセラミックス密度の変化を示したグラフであり、図14は、焼結温度に伴う圧電定数d33の変化を示したグラフであり、図15は、焼結温度に伴う比誘電率の変化を示したグラフであり、図16は、焼結温度に伴う誘電損失tanδの変化を示したグラフであり、図17は、焼結温度に伴う機械的品質係数Qmの変化を示したグラフであり、図18は、焼結温度に伴う電気機械結合係数kpの変化を示したグラフである。これらの結果から焼結温度は1060−1070℃程度が最も優れていることが判明した。
以上の結果から、本化合物組成では目的とする高い圧電特性を持ちながら、機械的品質係数を比較的低い130程度から700以上の高い値まで変化させることができ、圧電体の利用目的に応じた機械的品質係数の制御が可能であることが明らかとなった。特に、この範囲において電気機械結合係数が40%以上の値を保つことも、実用上有効であると考えられる。
上記で製造したセラミックスのうち1.2Mn−1.0CT配合セラミックスについて、S−Eヒステリシスの測定を行った。その結果を図19に示す。この結果で示されるように、10kV/mmの印加電圧に対して変位は454pm/Vの値を示しており、実用的な電圧範囲で比較的大きな変位を確認できた。
本発明によれば、非鉛系でありながら、圧電特性に優れ、しかも高い生産性を有する圧電セラミックスを提供することができる。

Claims (5)

  1. 組成式(KNa1−x(Nb1−zTa)O(式中、0<x≦1、0<y<1、0≦z≦0.5)で表される非化学量論組成ペロブスカイト化合物、
    CuとTa又はNbとを含む酸化物、及び
    組成式MTiO(式中、MはCa又はSr)で表される単純ペロブスカイト化合物、を含有し、
    前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し、前記Cuの含有割合が0.2〜1.0モル%であり、前記単純ペロブスカイト化合物の含有割合が0.2〜5.0モル%である、圧電セラミックス。
  2. さらにMnを含有し、その含有割合が前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し0.1〜8.0モル%である、請求項1に記載の圧電セラミックス。
  3. さらにZnを含有し、その配合割合が前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し0.1〜10モル%である、請求項1又は2に記載の圧電セラミックス。
  4. 前記CuとTa又はNbとを含む酸化物は、組成式KCuNb、又は、KCuTa(但し、a乃至fは、それぞれ、a+2+5b=2c及びd+2+5e=2fを満たす任意の正の数を表す)で表される化合物である、請求項1〜3いずれか1項に記載の圧電セラミックス。
  5. 非化学量論組成ペロブスカイト化合物が、前記組成式中におけるzが0<z≦0.5である化合物であり、
    前記CuとTa又はNbとを含む酸化物が、KCuTa(但し、d乃至fは、それぞれ、d+2+5e=2fを満たす任意の正の数を表す)で表される酸化物であり、
    前記単純ペロブスカイト化合物が、組成式CaTiOで表される化合物であり、
    前記圧電セラミックスがさらにMn及びZnを含有し、
    前記非化学量論組成ペロブスカイト化合物、及び、前記酸化物に含まれるCuの合計100モル%に対し、前記Cuの含有割合が0.5モル%であり、前記単純ペロブスカイト化合物の含有割合が1.0モル%であり、前記Mnの含有割合が1.0−1.2モル%であり、前記Znの含有割合が0.5モル%である、請求項1に記載の圧電セラミックス。
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