JP2011084968A - リフトアップ方法、塔状構造物の構築方法、建築物の構築方法、リフトアップ装置 - Google Patents

リフトアップ方法、塔状構造物の構築方法、建築物の構築方法、リフトアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数回にわけて構造物をリフトアップする際に、ジャッキなどの昇降装置を複数対用いることなく、昇降装置の盛り替え作業をできるようにする。
【解決手段】鉄塔本体20の下方のリフトアップステージ60に、昇降装置120と、昇降装置120の下方に接続され、PC鋼線150を把持可能な把持装置130、140とを設置し、昇降装置120によりゲイン塔を吊上げ、鉄塔本体20のリフトアップステージ60上に設置された把持装置140によりPC鋼線150を把持することで、PC鋼線150を介してゲイン塔を吊持した状態で、昇降装置を鉄塔本体20の上方のリフトアップステージ70に移動し、鉄塔本体20のリフトアップステージ70に反力を取って昇降装置120によりPC鋼線150を介してゲイン塔吊持し、昇降装置120により、鉄塔本体20に反力をとって、PC鋼線150を介して、ゲイン塔を吊上げる。
【選択図】図4

Description

本発明は、構造物をリフトアップする方法及びこのリフトアップ方法を用いた塔状構造物、建築物の構築方法に関する。
従来より、塔状構造物の構築方法として、塔状構造物の下部を構成する下部構造を中空状に構築し、下部構造の内部において塔状構造物の上部を構成する上部構造を構築し、ジャッキにより上部構造を下部構造の上方までリフトアップ(プッシュアップ)して、上部構造の下部と下部構造の上部とを接続するリフトアップ工法が用いられている。
このようなリフトアップ工法として、例えば、特許文献1には、外部フレームの内部に内部フレームが形成され、上部にゲイン塔が接続された二重構造のタワーを、外部フレームの基底部を構築するとともに、その内部にゲイン塔及びタワー上部構成部(内部フレーム及び外部フレーム)の最上部を構築し、外部フレームの基底部に反力をとりながらタワー上部構成部をリフトアップした後、リフトアップしたタワー上部構成部の下方に新たなタワー上部構成部を接続する工程と、外部フレームの基底部に反力をとりながらタワー上部構成部をリフトアップする工程と、を繰り返すことによりタワー上部構成部を上方から構築し、上記構築したタワー上部構成部の下方に基底部を構成する内部フレームを一体に構築し、上記構築したタワー上部構成部の外部フレームと、基底部の外部フレームとを接続することにより塔状構造物を構築する方法が記載されている。
特開2008−69567号公報
ここで上記のように構造物をリフトアップする場合には、外部フレームの基底部の上部にジャッキを設置し、構築が完了したタワー上部構成部の最上部にPC鋼線などの吊り部材を接続し、この吊り部材をジャッキにより引き上げることで、リフトアップする。このため、吊り部材としては、リフトアップする高さ以上の長さを有するものが必要となる。しかしながら、高層の構造物を構築する場合には、吊り部材として長尺なPC鋼線を用いなければならず、コスト高になるという問題があった。
そこで、リフトアップする高さよりも短いPC鋼線を用いてリフトアップするべく、複数回に分けてリフトアップすることが考えられる。このように複数回に分けてリフトアップする場合には、途中、ジャッキの盛り替え作業が必要となる。すなわち、外部フレームの中間部に設けられた第1のジャッキにより、第1の吊り部材を介して構造物を中間高さまでリフトアップした後、第1のジャッキにより第1の吊り部材を介して構造物を吊持した状態で、外部フレームの上端部に第2のジャッキを設け、第2のジャッキにより第2の吊り部材を介して構造物を吊持し、所定の高さまでリフトアップすることとなる。
しかしながら、複数回に分けてリフトアップする方法では、上記のようにジャッキが複数対必要となるため、依然としてコスト高になる。また、このようにジャッキ及び吊り部材を複数対設ける場合には、第1及び第2の吊り部材が干渉しないようにする必要があるため、外部フレームの内部に広い空間がある場合にしか適用することができない。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、複数回にわけて構造物をリフトアップする際に、ジャッキなどの昇降装置を複数対用いることなく、昇降装置の盛り替え作業をできるようにすることである。
本発明のリフトアップ方法は、リフトアップ対象物を当該リフトアップ対象物の近傍に設けられた支持構造に反力をとってリフトアップする方法であって、前記支持構造に、下端が前記リフトアップ対象物に接続された吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を昇降可能な昇降装置と、前記昇降装置の下方に連結され、前記吊り部材を把持可能な把持装置とを設置する昇降装置設置ステップと、前記昇降装置により前記支持構造に反力をとって、前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊上げる第1の吊上げステップと、 前記把持装置により前記吊り部材を把持することで、前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊持した状態で、前記昇降装置を上方に移動して前記支持構造に設置する昇降装置移動ステップと、前記移動した昇降装置により前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊持する盛り替えステップと、前記昇降装置により前記支持構造に反力をとって、前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊上げる第2の吊上げステップとを備えることを特徴とする。上記のリフトアップ方法において、前記昇降装置移動ステップと、前記盛り換えステップと、前記第2の吊り上げステップと、を複数回繰り返してもよい。
また、本発明の塔状構造物の構築方法は、筒状に形成された塔本体と、前記塔本体の上部に下端が接続されたアンテナ鉄塔と、を備える塔状構造物を構築する方法であって、 前記塔本体を構築する塔本体構築ステップと、前記塔本体の内部において前記アンテナ鉄塔を構築するアンテナ鉄塔構築ステップと、前記塔本体に反力を取りながら、前記アンテナ鉄塔を前記塔本体から突出するまで吊上げるリフトアップステップと、前記吊り上げたアンテナ鉄塔を前記塔本体に接続する接続ステップとを備え、前記リフトアップステップでは、上記のリフトアップ方法により、前記塔本体に反力をとりながら前記アンテナ鉄塔を吊上げることを特徴とする。
上記の塔状構造物の構築方法において、前記塔本体構築ステップは、前記塔本体の所定高さよりも低い部分を構築する第1の塔本体構築ステップと、前記塔本体の前記所定高さよりも高い部分を構築する第2の塔本体構築ステップとにより構成され、前記第2の塔本体構築ステップと、前記アンテナ鉄塔構築ステップとを並行して行ってもよい。
また、本発明の建築物の構築方法は、上部構造が下部構造の上部に支持されてなる建築物の構築方法であって、前記下部構造を構築する下部構造構築ステップと、前記上部構造を構築する上部構造構築ステップと、前記下部構造に反力を取りながら、前記上部構造を上方に吊上げるリフトアップステップと、前記上部構造を前記下部構造の上部に接続する接続ステップとを備え、前記リフトアップステップでは、上記のリフトアップ方法により、前記下部構造に反力をとりながら前記上部構造を吊上げることを特徴とする。
また、本発明のリフトアップ装置は、構造物をリフトアップする装置であって、支持構造物に反力をとって前記構造物に接続された吊り部材を介して前記構造物を昇降可能な昇降装置と、前記昇降装置の下方に接続され、支持構造物に反力をとって前記吊り部材を保持可能な保持装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、予め、昇降装置の下方に保持装置を連結しておくことで、昇降装置を盛り替える際に、保持装置により吊り部材を保持することにより、吊り部材を介して構造物を吊持することができる。これにより、昇降装置を移動させることができるため、昇降装置の盛り替え作業を行うことで、複数回にわけてリフトアップを行う場合であっても、1台の昇降装置でリフトアップ作業を行うことができる。
本実施形態の構築方法により構築された塔状構造物を示す図である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その1)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その2)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その3)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その4)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その5)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その6)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その7)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その8)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その9)である。 塔状構造物の構築方法を説明するための図(その10)である。 リフトアップ装置の構成を示し、(A)は正面図、(B)は(A)におけるII−II断面図、(C)は(A)におけるI−I断面図である。 昇降装置の盛り替え方法を説明するための図(その1)である。 昇降装置の盛り替え方法を説明するための図(その2)である。 本発明を建物本体と建物本体の上部に設けられた展望台とからなる建物を構築する際に適用した場合の実施形態を示す図である。 本発明を体育館を構築する際に適用した場合の実施形態を示す図である。
以下、本発明の構造物のリフトアップ方法の一実施形態を塔状構造物を構築する際に適用した場合を例として説明する。
図1は、本実施形態の構築方法により構築された塔状構造物10を示す図である。同図に示すように、本実施形態の方法により構築された塔状構造物10は、上下方向に延びる筒状に構築された鉄塔本体20と、鉄塔本体20の上端に接続されたゲイン塔30とで構成される。塔状構造物10のゲイン塔30の下部には上部展望室40が設けられ、さらに、上部展望室40より低い位置には中央展望室50が設けられている。
ゲイン塔30は、複数の筒状に形成されたトラス架構が上下に接続されてなり、鉄塔本体20内に定着されている部分(以下、定着部という)30Bに比べて、鉄塔本体20から突出している部分(以下、先端部という)30Aの径が小さくなるように形成されている。また、ゲイン塔30の上部の外周面にはパラボラアンテナやテレビアンテナなどの各種アンテナが取り付けられている。また、ゲイン塔の下部には階段等の下部設備30Cが接続されている。
鉄塔本体20は、上方に向かって径が小さくなる筒状に形成された鉄骨のトラス架構からなる。なお、以下説明の便宜上、鉄塔本体20の中央展望室50の上部よりも低い部分を本体下部20Bといい、それよりも高い部分を本体上部20Aといい、上部展望室40よりも上部のゲイン塔30が定着される部分を定着部20Cという。
以下、本実施形態の塔状構造物の構築方法を図2A〜図2Jを参照しながら説明する。
まず、地上高さから上方に向かって本体下部20Bを構築していく。すなわち、まず、本体下部20Bの低層部を、地上に設置されたクレーンにより鉄骨を揚重しながら、鉄骨を組み立てて構築する。次に、このようにして構築した本体下部20Bの低層部にタワークレーンを設置する。そして、このタワークレーンにより揚重した鉄骨を接続して本体下部20Bを構築する工程と、構築した本体下部20Bに反力をとりながらタワークレーンを上昇させる工程とを繰り返すことにより、本体下部20Bを上方に向かって構築する。
本体下部20Bを所定の高さまで構築した後、図2Aに示すように、本体下部20Bに支持されるようにリフトアップステージ60を構築し、このリフトアップステージ60に反力をとるようにリフトアップ装置110を設置し、リフトアップ装置110にPC鋼線150を取り付ける。
図3は、リフトアップ装置110の構成を示し、(A)は正面図、(B)は(A)におけるII−II断面図、(C)は(A)におけるI−I断面図である。同図に示すように、リフトアップ装置110は、昇降装置120と、昇降装置120の下方に連結された第1の把持装置130と、第1の把持装置130の下方に切り離し可能に連結された第2の把持装置140とにより構成される。なお、昇降装置120と第1の把持装置130及び第2の把持装置130と第2の把持装置140は、例えば、ボルトにより固定することで、切り離し可能に連結することができる。
昇降装置120は、複数本の油圧ジャッキ121と、各油圧ジャッキ121の上方及び下方に取り付けられた複数の把持機構122、123と、により構成される。各油圧ジャッキ121には外部から油圧が供給され、油圧が供給された際の全ての油圧ジャッキ121の伸縮量は同一になるように調整されている。各把持機構122、123は、内部をPC鋼線150が挿通しており、PC鋼線150を側方から挟みこむことにより、PC鋼線150を把持することができる。また、昇降装置120は、下方にリフトアップステージ上に設置するための架台124が接続されている。
第1及び第2の把持装置130、140は、夫々、昇降装置120の油圧ジャッキに対応して配置された複数の把持機構131、141を備える。これら把持機構131、141は、昇降装置120の把持機構122、123と同様の構成であり、内部をPC鋼線150が挿通しており、PC鋼線150を側方から挟みこむことにより、PC鋼線150を把持することができる。また、第1及び第2の把持装置130、140には、下方にリフトアップステージ上に設置するための架台132、142が接続されている。
なお、図3に示す例では、油圧ジャッキ121、把持機構122、123、131、141は夫々正方形状に8台ずつ設けられている。
かかる構成によれば、リフトアップ装置110をリフトアップステージに反力をとるように設置した状態で、昇降装置120の上方の把持機構122によりPC鋼線150を把持し、その他の把持機構123、131、141を開放状態として、油圧ジャッキ121を伸長させる工程と、油圧ジャッキ121が伸長した状態で、昇降装置120の下方の把持機構123、第1の把持装置130の把持機構131、又は、第2の把持装置140の把持機構141の何れか1つによりPC鋼線150を把持し、その他の把持機構を開放した状態で、油圧ジャッキ121を収縮させる工程とを繰り返すことにより、PC鋼線150を引き上げることができる。
次に、図2Bに示すように、本体下部20Bの構築作業と並行して、本体下部20Bの内部においてゲイン塔30を組み立てる。ゲイン塔30は、複数のトラス架構からなる筒状部材が上下に接続されてなり、図2Bに示すように、リフトアップ装置110のPC鋼線150の先端をゲイン塔30を構成する最上部の筒状部材に取り付け、昇降装置120によりPC鋼線150を引き上げることで、ゲイン塔30を吊り上げ、吊り上げられたゲイン塔30の下部に筒状部材を順次接続していくことにより組み立てることができる。
そして、本体下部20Bを中央展望室50にあたる高さまで構築した後、図2Cに示すように、本体下部20Bの上部に中央展望室50を構築する。
次に、ゲイン塔30の構築作業が完了したら、図2Dに示すように、ゲイン塔30の先端に取り付けられていたPC鋼線150の先端を、ゲイン塔30の下端部に盛り替える。
次に、中央展望室50の構築が完了した後、中央展望室50の上部に作業ステージ51を構築し、この作業ステージ51上にタワークレーン(不図示)を設置し、このタワークレーンにより揚重した鉄骨を組み立てることにより、本体上部20Aを構築する。また、これと平行して、上記の本体下部20Bの内部においてゲイン塔30を組み立てる作業を続行する。
次に、図2Eに示すように、昇降装置120によりゲイン塔30を揚重し、ゲイン塔30の下部に下部設備30Cを接続する。
次に、図2Fに示すように、本体上部20Aの構築が上部展望室40の高さまで到達したら、本体上部20Aと一体となるように上部展望室40を構築する。また、同図に示すように、ゲイン塔30を吊持するリフトアップ装置110の昇降装置120を中央展望室50の上部に設けられたリフトアップステージ70に盛り替える。
以下、昇降装置120を盛り替える方法を図4及び図5を参照しながら説明する。
図4(A)及び図5(A)に示すように、盛り替え作業を行う前の状態では、昇降装置120は下方に第1及び第2の把持装置130、140が連結された状態でリフトアップステージ60上に設置されている。かかる状態で、第2の把持装置140によりPC鋼線150を把持するとともに、昇降装置120及び第1の把持装置130の把持機構122、123、131を開放する。これにより、第2の把持装置140がリフトアップステージ60に反力をとって、PC鋼線150を介してゲイン塔30を吊持した状態となる。そして、第2の把持装置140を第1の把持装置130から切り離す。
次に、図4(B)及び図5(B)に示すように、クレーンなどの揚重機200を用いて、第1の把持装置130が連結された状態の昇降装置120を上方のリフトアップステージ70上へ揚重する。また、これと並行してPC鋼線150を小型揚重設備210などにより上方へ向かって引き上げる。
次に、図4(C)及び図5(C)に示すように、第1の把持装置130が連結された状態の昇降装置120を上方のリフトアップステージ70上へ設置し、小型揚重設備210などによりPC鋼線150に引張力を加えてたるみを無くした状態で、昇降装置120によりPC鋼線150を把持する。そして、第2の把持装置140を開放する。これにより、昇降装置120が上方のリフトアップステージ70に反力をとってPC鋼線150を介して、ゲイン塔30を吊持した状態となり、昇降装置120の盛り替え作業が完了する。なお、第2の把持装置140は撤去してもよいし、残置してもよい。
次に、図2Gに示すように、本体上部20Aの上部展望室40の上方において定着部20Cを構築し、構築した定着部20Cの上部にリフトアップステージ80を構築する。また、これと並行してゲイン塔30を上端が中央展望室50の高さ近傍に到達するまで昇降装置120によりリフトアップする。
次に、図2Hに示すように、中央展望室50の上部のリフトアップステージ70から、本体上部20Aの上部に設けられたリフトアップステージ80に昇降装置を盛り替える。なお、昇降装置120の盛り替え作業は、図4及び図5を参照して説明したのと同様に行えばよく、中央展望室50の上部のリフトアップステージ70に反力を取りながら第1の把持装置130によりPC鋼線150を把持した状態で、第1の把持装置130を昇降装置120から切り離し、昇降装置120をクレーンなどにより上昇させて、本体上部20Aの上部に設けられたリフトアップステージ80上に設置し、PC鋼線150を緊張させ、昇降装置120の把持機構122によりPC鋼線150を把持すればよい。
次に、図2Iに示すように、ゲイン塔30を、その先端部30Aが鉄塔本体20の上部から突出するまで昇降装置120により上昇させる。そして、ゲイン塔30を上昇させながら、鉄塔本体20の頂部に構築した作業ステージ90上においてゲイン塔30の先端部30Aにパラボラアンテナやテレビアンテナなどの各種アンテナを取り付ける。
次に、図2Jに示すように、ゲイン塔30を、その定着部30Bが鉄塔本体20の定着部20Cと等しい高さに到達するまで昇降装置120により吊り上げた後、ゲイン塔30の下端部を構成する鉄骨と、鉄塔本体20の最上部の内側を構成する鉄骨とを接合する。そして、昇降装置120を解体する。
以上の工程により、塔状構造物10を構築することができる。
本実施形態によれば、予め、昇降装置120の下方に第1及び第2の把持装置130、140を連結しておくことで、昇降装置120を盛り替える際に、第1の把持装置130によりPC鋼線150を把持することにより、PC鋼線150を介してゲイン塔30を吊持することができる。これにより、昇降装置120を移動させることができるため、リフトアップ高さよりも短いPC鋼線150を用いて、複数回にわけてリフトアップを行う場合であっても、1台の昇降装置120でリフトアップを行うことができる。
また、本実施形態では、ゲイン塔30をリフトアップする際に、昇降装置120の取付位置を2回上方に盛り替えている。盛り替え作業を行わずにゲイン塔30をリフトアップする場合には、ゲイン塔30をリフトアップする高さ分以上の長さのPC鋼線150が必要となるが、本実施形態では、盛り替え作業を行うため、PC鋼線150の長さがリフトアップする高さよりもが短くても、所定の高さまでリフトアップすることができる。
また、鉄塔本体20の構築が完了する前であっても、構築が完了した本体下部20Bの上部に反力を取ってリフトアップすることが可能であるため、本体上部20Aの構築作業と、リフトアップした状態でゲイン塔30を構築する作業とを並行して行うことができる。これにより施工期間を短縮することができる。
また、本実施形態では、昇降装置120の下方にPC鋼線150を把持可能な第1及び第2の把持装置130、140を取り付けておき、これら把持装置130、140により下方のリフトアップステージに反力をとってPC鋼線150を支持した状態で、昇降装置120を上昇させている。このため、昇降装置120を盛り替える際に、複数の昇降装置が必要とならず、コストを削減することができる。
なお、本実施形態では、塔状構造物10を構築する際に、ゲイン塔30をリフトアップする場合について説明したが、これに限らず、例えば、図6に示すように、建物本体310と建物本体310の上部に設けられた展望台320とからなる建物300を構築する場合に、建物本体310を構築するとともに地上高さで展望台320を構築し(同図(A))、建物本体310に反力を取りながら展望台320をリフトアップし(同図(B))、展望台320を建物本体310に固定することで建物300を構築する場合にも本発明を適用できる。また、間をあけて構築された建物本体と、この建物本体の間に架け渡された展望台とにより構成された建物を構築する場合であっても、本発明を適用できる。
また、例えば、体育館のような建物420を構築する場合には、図7に示すように、側壁410を所定高さまで構築するとともに、側壁410の内側において屋根部420を構築し(同図(A))、側壁410の構築が完了した部分に反力をとって屋根部420を下方に作業スペースが形成される高さまでリフトアップ(同図(B))して、側壁410上部の構築作業を行うとともに、屋根部420の下部で照明等の設備の取り付け作業を行い、側壁410上部まで構築作業が完了したら、昇降装置を盛り替えて、屋根を側壁上方の高さまで上昇させて、側壁410に固定してもよい。
また、上記の実施形態では、本設の建物の一部に反力をとってリフトアップする場合について説明したが、これに限らず、仮設の構造物に反力をとってリフトアップする場合であっても本発明を適用できる。
また、本実施形態では、PC鋼線を介してゲイン塔をリフトアップしたが、これに限らず、PC鋼棒などを用いても良く、十分な引張耐力を有する部材であれば吊り部材として用いることができる。
10 塔状構造物 20 鉄塔本体
20A 本体上部 20B 本体下部
20C 定着部 30 ゲイン塔
30A 先端部 30B 定着部
30C 下部設備 40 上部展望室
50 中央展望室 51、90 作業ステージ
60、70、80 リフトアップステージ
110 リフトアップ装置 120 昇降装置
121 油圧ジャッキ 122、123 把持機構
124、132、142 架台 130、140 把持装置
131,141 把持機構 150 PC鋼線
300 建物 310 建物本体
320 展望台 400 体育館
410 側壁 420 建物

Claims (6)

  1. リフトアップ対象物を当該リフトアップ対象物の近傍に設けられた支持構造に反力をとってリフトアップする方法であって、
    前記支持構造に、下端が前記リフトアップ対象物に接続された吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を昇降可能な昇降装置と、前記昇降装置の下方に連結され、前記吊り部材を把持可能な把持装置とを設置する昇降装置設置ステップと、
    前記昇降装置により前記支持構造に反力をとって、前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊上げる第1の吊上げステップと、
    前記把持装置により前記吊り部材を把持することで、前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊持した状態で、前記昇降装置を上方に移動して前記支持構造に設置する昇降装置移動ステップと、
    前記移動した昇降装置により前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊持する盛り替えステップと、
    前記昇降装置により前記支持構造に反力をとって、前記吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を吊上げる第2の吊上げステップとを備えることを特徴とするリフトアップ対象物のリフトアップ方法。
  2. 請求項1記載のリフトアップ対象物のリフトアップ方法であって、
    前記昇降装置移動ステップと、前記盛り換えステップと、前記第2の吊り上げステップと、を複数回繰り返すことを特徴とするリフトアップ対象物のリフトアップ方法。
  3. 筒状に形成された塔本体と、前記塔本体の上部に下端が接続されたアンテナ鉄塔と、を備える塔状構造物を構築する方法であって、
    前記塔本体を構築する塔本体構築ステップと、
    前記塔本体の内部において前記アンテナ鉄塔を構築するアンテナ鉄塔構築ステップと、
    前記塔本体に反力を取りながら、前記アンテナ鉄塔を前記塔本体から突出するまで吊上げるリフトアップステップと、
    前記吊り上げたアンテナ鉄塔を前記塔本体に接続する接続ステップとを備え、
    前記リフトアップステップでは、請求項1又は2記載のリフトアップ方法により、前記塔本体に反力をとりながら前記アンテナ鉄塔を吊上げることを特徴とする塔状構造物の構築方法。
  4. 請求項3記載の塔状構造物の構築方法であって、
    前記塔本体構築ステップは、前記塔本体の所定高さよりも低い部分を構築する第1の塔本体構築ステップと、前記塔本体の前記所定高さよりも高い部分を構築する第2の塔本体構築ステップとにより構成され、
    前記第2の塔本体構築ステップと、前記アンテナ鉄塔構築ステップとを並行して行うことを特徴とする塔状構造物の構築方法。
  5. 上部構造が下部構造の上部に支持されてなる建築物の構築方法であって、
    前記下部構造を構築する下部構造構築ステップと、
    前記上部構造を構築する上部構造構築ステップと、
    前記下部構造に反力を取りながら、前記上部構造を上方に吊上げるリフトアップステップと、
    前記上部構造を前記下部構造の上部に接続する接続ステップとを備え、
    前記リフトアップステップでは、請求項1又は2記載のリフトアップ方法により、前記下部構造に反力をとりながら前記上部構造を吊上げることを特徴とする建築物の構築方法。
  6. リフトアップ対象物をリフトアップする装置であって、
    支持構造物に反力をとって前記リフトアップ対象物に接続された吊り部材を介して前記リフトアップ対象物を昇降可能な昇降装置と、
    前記昇降装置の下方に連結され、支持構造物に反力をとって前記吊り部材を把持可能な把持装置とを備えることを特徴とするリフトアップ装置。
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