JP5200416B2 - 吊構造建物の構築方法、吊構造建物 - Google Patents

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Description

本発明は、メガフレームに複数の梁床部材が吊持されて構成されてなる吊構造建物の構築方法に関する。
従来より、複数の垂直部材の間に水平部材が架設されてなるメガフレームと、各階の床を構成する梁床部材と、各階の梁床部材の間及び最上階の梁床部材とメガフレームとの間を連結する吊柱とにより構成された吊構造建物が構築されている。
このような吊構造建物の構築方法として、例えば、特許文献1には、メガフレームを構築した後、地上において各階の梁床部材を積層した状態で成形し、これらの梁床部材をロッドにより連結し、水平部材の上に設置された昇降装置によりロッドを引き上げ、ロッドの上端をメガフレームを構成する水平部材に固定することにより、吊構造建物を構築する方法が記載されている。
特許2717142号公報
しかしながら、上記の方法では、全ての梁床部材をロッドにより連結した状態で吊上げ作業を行うため、一度吊上げ作業を開始してしまうと、梁床部材が傾きを調整したり、梁床部材の高さを微調整したりすることができない。このため、梁床部材の傾きの調整や高さの微調整を行うためには、吊上げ作業を中止し、全ての梁床部材を地上に下ろして、ロッドを付け替え、再び吊上げ作業を行わなければならない。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、吊上げ作業中でも容易に梁床部材の傾きの調整や高さの微調整を行うことのできる吊構造建物の構築方法を提供することである。
本発明の吊構造建物の構築方法は、所定の階数範囲の各階の梁部材、梁床部材、又は床部材(以下、梁部材等という)が、所定の高さに支持された主ビームから、当該梁部材等と同じ階及びこれより上階の本設の吊柱を介して吊下された構成を有する吊構造建物を構築する方法であって、前記所定の階数範囲の階の梁部材等を前記本設の吊柱よりも短い仮設の吊柱で連結し、前記所定の高さに支持された主ビームと、前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱又は前記本設の吊柱により連結し、また、前記主ビームに反力をとりながら、前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等を下降させることが可能な梁部材等昇降装置を設置する梁部材等吊下工程、を行い、前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階とし、また、前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記本設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の最上階を除く階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階として、前記作業対象階の仮設の吊柱を撤去する仮設吊柱撤去工程と、前記梁部材等昇降装置により、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を、前記作業対象階の階高が所定の高さになるまで下降させる梁部材等下降工程と、前記作業対象階の梁部材等を前記作業対象階の直上の階の梁部材等又は前記主ビームに下方より前記本設の吊柱により接続する本設吊柱接続工程と、を行い、前記梁部材等昇降装置は、前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等に下端が定着された吊り材と、前記主ビームに取り付けられ、前記吊り材の上部を支持するとともに前記吊り材を昇降させることが可能な昇降機構と、で構成され、前記梁部材等下降工程では、前記昇降機構が前記吊り材を下降させることにより、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を下降させ、前記仮設の吊柱は内部に前記吊り材を挿通可能であり、前記梁部材等の前記仮設の吊柱が接続された部位には貫通孔が設けられており、前記昇降装置設置工程では、前記吊り材を前記仮設の吊柱の内部及び前記梁部材等の貫通孔を貫通するように前記梁部材等昇降装置を設置することを特徴とする。
また、本発明の吊構造建物の構築方法は、所定の階数範囲の各階の梁部材、梁床部材、又は床部材(以下、梁部材等という)が、所定の高さに支持された主ビームから、当該梁部材等と同じ階及びこれより上階の本設の吊柱を介して吊下された構成を有する吊構造建物を構築する方法であって、前記所定の階数範囲の階の梁部材等を前記本設の吊柱よりも短い仮設の吊柱で連結し、前記所定の高さに支持された主ビームと、前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱又は前記本設の吊柱により連結し、また、前記主ビームに反力をとりながら、前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等を下降させることが可能な梁部材等昇降装置を設置する梁部材等吊下工程、を行い、前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階とし、また、前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記本設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の最上階を除く階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階として、前記作業対象階の仮設の吊柱を撤去する仮設吊柱撤去工程と、前記梁部材等昇降装置により、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を、前記作業対象階の階高が所定の高さになるまで下降させる梁部材等下降工程と、前記作業対象階の梁部材等を前記作業対象階の直上の階の梁部材等又は前記主ビームに下方より前記本設の吊柱により接続する本設吊柱接続工程と、を行い、前記梁部材等昇降装置は、前記主ビームに上端が定着された吊り材と、前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等の下側に取り付けられ、前記吊り材を支持するとともに、前記吊り材に沿って昇降可能な昇降機構と、で構成され、前記梁部材等下降工程では、前記昇降機構が前記吊り材に沿って下降することにより、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を下降させ、前記仮設の吊柱は内部に前記吊り材を挿通可能であり、前記梁部材等の前記仮設の吊柱が接続された部位には貫通孔が設けられており、前記昇降装置設置工程では、前記吊り材を前記仮設の吊柱の内部及び前記梁部材等の貫通孔を貫通するように前記梁部材等昇降装置を設置することを特徴とする。
なお、前記少なくとも一部の階以外の階については、本発明の方法に限らず、適宜な方法により構築すればよい。
本発明によれば、各階の梁床部材を一括してリフトアップした後、各階の梁部材等を適宜な順序で所定の高さまで下降させるため、吊上げ作業中であっても、梁床部材昇降装置により梁部材等を上昇又は下降させることにより全ての梁部材等を地上に下ろすことなく、容易に梁部材等の傾きの調整や階高の微調整を行うことができる。
以下、本発明の吊構造の建物の構築方法の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の構築方法により構築された吊構造建物100の構成を示す正面図である。同図に示すように、本実施形態の吊構造建物100は、複数の垂直部材(特許請求の範囲における支持部材に相当)20及びこれらの垂直部材20の間に架設された水平部材(特許請求の範囲における主ビームに相当)10からなるメガフレーム30と、2〜8階の床を構成する床スラブ及び梁が一体となった梁床部材40と、水平部材10と最上階(8階)の梁床部材40の間及び各階の梁床部材40の間を連結する吊柱50と、垂直部材20と各階の梁床部材40とを連結する連結部材60と、を備える。
図2は、吊柱50を構成する部材を示す斜視図である。同図に示すように、吊柱50は、軸方向に分割された一対の鋼管152をボルト接合することにより構成されており、梁床部材昇降装置130のロッド132を挿通可能であるとともに、組立及び撤去を容易に行うことができる。
図1に戻り、連結部材60としては、梁床部材40をメガフレーム30の垂直部材20に対して剛に接続できるように、剛性部材を用いる構成としてもよいし、ばね部材やダンパーなどを用いる構成としてもよい。
以下、このような吊構造建物100の構築方法を説明する。
図3〜図6は、本実施形態の吊構造の建物の構築方法を説明するための図である。図3に示すように、まず、STEP1において、メガフレーム30を構成する垂直部材20を構築し、この垂直部材20の上部に反力をとるように鋼製の節つきのロッド112及びジャッキ111からなる水平部材昇降装置110を設置する。すなわち、垂直部材20の上端にジャッキ111を設置し、このジャッキ111にロッド112の上部を取付ける。
なお、このようなジャッキ111としては、例えば、ロッド112に沿って昇降可能なシャックル付きのジャッキ(例えば、JFEシビル株式会社製)などが適している。また、ロッド112に代えて、鋼線や鋼材などを用いることもできる。なお、垂直部材20は、予め構築されたものを設置してもよい。
次に、STEP2において、地上に設置されたベント140上で、メガフレーム30を構成する水平部材10を構築する。そして、ジャッキ111から下方に延びるロッド112の下部に、水平部材10を定着部113により定着させる。なお、水平部材10は予め構築されたものを搬入してもよい。
次に、STEP3において、STEP4における水平部材10の下方で6〜8階の梁床部材40を地組する作業を行うことができるように、水平部材昇降装置110により水平部材10を1フロア分上昇させ、この高さで保持する。
次に、STEP4において、6〜8階の梁床部材40を地上で構築するとともに、これらの階の梁床部材40の間を本設の吊柱50よりも短い仮設の吊柱120により連結する。そして、水平部材10と8階の梁床部材40の間を仮設の吊柱120により連結することにより、6〜8階の梁床部材40を水平部材10より吊下する。なお、仮設の吊柱120は、本設の吊柱50と同様に、図2に示すような長さ方向に複数に分割された鋼管152からなり、内部にロッド132を挿通することができ、また、容易に組立て及び撤去することができる。また、2〜8階の梁床部材40の仮設の吊柱120が接続される位置にも、ロッド132を貫通することができるように開口を設けておく。
次に、STEP5において、STEP6における地上で3〜5階の梁床部材40を地組する作業を行うことができるように、水平部材昇降装置110により水平部材10をさらに1フロア分上昇させ、この高さで保持する。
次に、STEP6において、3〜5階の梁床部材40を地上で構築するとともに、これらの階の梁床部材40の間を仮設の吊柱120により連結する。そして、STEP4で水平部材10より吊下した6階の梁床部材40の下方に、5階の梁床部材40を仮設の吊柱120により連結し、3〜5階の梁床部材40を6階の梁床部材40の下方に吊下する。
次に、図4のSTEP7において、STEP8における地上において2階の梁床部材40を構築する作業を行うことができるように、水平部材昇降装置110により水平部材10を1フロア分上昇させる。
次に、STEP8において、2階の梁床部材40を地上において構築し、STEP6において吊下した3階の梁床部材40の下方に、仮設の吊柱120によりに連結する。これにより、2〜8階の梁床部材40が水平部材10より吊下された状態となる。
次に、STEP9において、ジャッキ131と、ロッド132とで構成された梁床部材昇降装置130を、水平部材10に反力をとりながら、2階の梁床部材40を昇降可能なように設置する。すなわち、ロッド132を2〜8階の梁床部材40の開口及び仮設の吊柱120の内部に挿通させる。そして、ロッド132の上端部を定着部133により水平部材10に定着させ、ロッド132の2階の梁床部材40の下方に突出した部分に、2階の梁床部材40を下方から支持するようにジャッキ131を取付ける。なお、水平部材昇降装置120と同様に、ジャッキ131としては、例えば、ロッド132に沿って昇降可能なシャックル付きのジャッキなどが適しており、また、ロッド132に代えて、鋼線や鋼材などを用いることもできる。
次に、STEP10に示すように、水平部材10を、水平部材昇降装置110により2〜8階の梁床部材40を吊持した状態で、水平部材10が所定の高さに到達するまで上昇させ、水平部材10を垂直部材20に接合する。
次に、STEP11に示すように、水平部材昇降装置110を解体して撤去する。
次に、STEP12において、8階の梁床部材40と水平部材10の間を連結する仮設の吊柱120を撤去し、梁床部材昇降装置130により2階の梁床部材40を下降させることにより、2〜8階の梁床部材40を8階の階高が所定の高さになるまでリフトダウンする。この際、梁床部材昇降装置130により、8階の階高を変更する場合には、梁床部材昇降装置130により適宜な高さに変更することが可能であり、また、8階の梁床部材40に傾きがある場合には、梁床部材昇降装置130により水平になるように傾きを調整することも可能である。
次に、図5のSTEP13に示すように、8階の梁床部材40と水平部材10との間に、ロッド132を取り囲むように本設の吊柱50を構築し、吊柱50により8階の梁床部材40を吊持する。また、8階の梁床部材40と垂直部材20との間に連結部材60を設置する。
次に、図5のSTEP14〜図6のSTEP19に示すように、7階から2階の順序でリフトダウンの対象階として、STEP12−1〜13と同様に、リフトダウン対象階の仮設の吊柱120を撤去し、リフトダウン対象階から最下階までの階の梁床部材40を、リフトダウン対象階の階高が所定の高さになるまで梁床部材昇降装置130により下降させ、リフトダウン対象階とその上階との間を本設の吊柱50により連結し、梁床部材40と垂直部材20の間に連結部材60を設置する工程を繰り返す。この際、梁床部材昇降装置130により、リフトダウン対象階の階高を変更することが可能であり、また、梁床部材40に傾きがある場合には、梁床部材昇降装置130により水平になるように調整することが可能である。
次に、図6のSTEP20に示すように、梁床部材昇降装置130を解体して撤去する。
以上の工程により、吊構造建物100を構築することができる。
本実施形態の吊構造建物の構築方法によれば、メガフレーム30を構成する水平部材10により吊持された梁床部材40を、上階から下階の順序で下降させることにより各階を所定の階高とするため、吊上げ作業中であっても、梁床部材昇降装置130により梁床部材40を上昇又は下降させることにより全ての梁床部材40を地上に下ろすことなく、容易に傾きの調整や階高の微調整を行うことができる。
なお、上記の実施形態では、3フロア分の梁床部材40を構築するごとに水平部材10を上昇させているが、これに限らず、1フロア分の梁床部材40を構築し、水平部材10を上昇させる工程を繰り返して構築してもよく、また、全フロア分の梁床部材40を一度に構築してもよい。
上記の実施形態では、最上階の梁床部材40を仮設の吊柱120により水平部材10に連結した状態で、水平部材10を所定の高さまで上昇させているが、これに限らず、梁床部材昇降装置130を水平部材10に反力をとりながら、最下階の梁床部材40を支持するように設置することで、最上階の仮設の吊柱120を省略することができる。以下、このような場合の梁床部材40を水平部材10に吊持する方法を説明する。
図7及び図8は、別の実施形態の梁床部材40を水平部材10に吊持する方法を説明するための図である。
図7に示すように、まず、STEP1´において、メガフレーム30を構成する垂直部材20を構築し、垂直部材20の上端にジャッキ111を設置し、このジャッキ111にロッド112の上部を取付け、水平部材昇降装置110を設置する。
次に、STEP2´において、地上に設置されたベント140上において、メガフレーム30を構成する水平部材10を構築する。そして、して、ジャッキ111より下方に延びるロッド112の下部に、定着部113により水平部材10を定着させる。
次に、STEP3´において、水平部材10を所定の高さにリフトアップし、地上のベント140上で2〜8階の梁床部材40を構築し、梁床部材40間を仮設の吊柱120で連結する。なお、水平部材10は、8階の梁床部材40と水平部材10との間の距離が8階の階高と等しくなるようにリフトアップするとよい。
次に、STEP4´において、ロッド132の上端部を水平部材10に定着部133により定着させ、ロッド132を水平部材10から垂下させる。そして、ロッド132を梁床部材40及び仮設の吊柱120を挿通させ、ロッド132の最下階(2階)の梁床部材40の下面より突出した部分に、ジャッキ131を2階の梁床部材40を下方より支持するように取り付け、梁床部材昇降装置130を設置する。
次に、STEP5´において、水平部材10を、水平部材昇降装置110により2〜8階の梁床部材40を吊持した状態で、水平部材10が所定の高さに到達するまで上昇させ、水平部材10を垂直部材20に接合する。
次に、STEP6´において、水平部材昇降装置110を解体し、撤去する。
次に、図8のSTEP7´において、8階の本設の吊柱50を構築し、また、8階の連結部材60を取付ける。
以上の工程により、図5におけるSTEP13と同じ状態となる。このため、後の工程は、上記説明した図5のSTEP14〜図6のSTEP20と同様に行うことにより、吊構造建物100を構築することができる。
また、上記の実施形態では、地上において、複数の梁床部材40の間及び最上階の梁床部材40と水平部材10の間を仮設の吊柱120により連結し、梁床部材40が連結された状態の水平部材10を上昇させ、水平部材10を垂直部材20に接続することにより、梁床部材40を水平部材10に吊持させる構成としているが、これに限らず、例えば、水平部材10を垂直部材20に接続した後、梁床部材40を水平部材10に吊持させる構成としてもよい。
以下、梁床部材40を水平部材10に吊持する方法の別の実施形態を説明する。
図9及び図10は、梁床部材40を水平部材10に吊持する方法の別の実施形態の流れを説明するための図である。
図9に示すように、まず、STEP1´´において、メガフレーム30を構成する垂直部材20を構築し、垂直部材20の上端にジャッキ111を設置し、このジャッキ111にロッド112の上部を取付け、水平部材昇降装置110を設置する。
次に、STEP2´´において、地上に設置されたベント140上において、メガフレーム30を構成する水平部材10を構築する。そして、ジャッキ111より下方に延びるロッド112の下部に、定着部113により水平部材10を定着させる。
次に、STEP3´´において、水平部材昇降装置110により、水平部材10を上昇させて、垂直部材20と接続する。
次に、STEP4´´において、水平部材昇降装置110を解体し、地上にベント140を設置する。
次に、STEP5´´において、地上のベント140上で2〜8階の梁床部材40を構築し、梁床部材40間を仮設の吊柱120で連結する。そして、ロッド132の上端部を水平部材10に定着部133により定着させ、ロッド132を水平部材10から垂下させる。そして、ロッド132を梁床部材40及び仮設の吊柱120を挿通させ、ロッド132の最下階(2階)の梁床部材40の下面より突出した部分に、ジャッキ131を2階の梁床部材40を下方より支持するように取り付け、梁床部材昇降装置130を設置する。
次に、STEP6´´において、梁床部材昇降装置130により、最上階(8階)の梁床部材40が所定のレベルに到達するまで、梁床部材昇降装置130により梁床部材40を上昇させる。
次に、図10のSTEP7´´において、8階の本設の吊柱50を構築し、また、8階の連結部材60を取付ける。
以上の工程により、図5のSTEP13と同じ状態となる。このため、後の工程は、上記説明した図5のSTEP14〜図6のSTEP20と同様に行うことにより、吊構造建物100を構築することができる。
なお、上記の各実施形態では、梁床部材昇降装置130を、本設の吊柱50が設置される位置に取り付けた場合について説明したが、これに限らず、梁床部材40の本設の吊柱50と異なる位置に開口を設けて、この開口にロッド132を挿通させることにより、梁床部材昇降装置130を本設の吊柱50と異なる位置に設置することもできる。このように、梁床部材昇降装置130を本設の吊柱50と異なる位置に設ける場合には、本設の吊柱50はロッド132を挿通可能な構成にする必要はない。
また、上記の各実施形態では、梁床部材昇降装置130を、ロッド132の上部を定着部133により水平部材10に定着させ、ジャッキ131をロッド132の最下階の梁床部材40を下面より突出した部分に、最下階の梁床部材40を下方から支持するように設置する構成としたが、これに限らず、ロッド132の下端部を定着部133により最下階の梁床部材40に定着し、ロッド132の上端部にジャッキ131を水平部材10上に反力を取ることができるように設置する構成としてもよい。
また、上記の各実施形態では、上階から下階の順序で梁床部材40を所定の高さに下降させ、吊柱50を構築する構成としたが、これに限らず、下階から上階の順で梁床部材40を所定の高さに下降させてもよく、また、中間の階の梁床部材40を先行して下降させてもよく、要するにどのような順序で梁床部材を下降させてもかまわない。なお、図7〜図8を参照して説明した方法及び図9〜図10を参照して説明した方法により、梁床部材40を水平部材10に吊持させる場合には、最上階(上記の例では8階)を最初に所定の階高にしなければならないが、その後の順序は問わない。
以下、このように下階から上階の順で梁床部材40を所定の高さに下降させる方法について説明する。なお、以下の説明では、梁床部材昇降装置130を本設の吊柱50と異なる位置に設置している。
図11及び図12は、下階から上階の順で梁床部材40を下降させる方法を示す図である。下階から上階の順で梁床部材40をリフトダウンする場合には、図4〜図6のSTEP12〜STEP20の工程に変えて、図11及び図12のSTEP12´〜STEP20´を行えばよい。
すなわち、まず、上記実施形態と同様に、図3及び図4に示すSTEP1〜STEP11に示す工程を行い、2〜8階の梁床部材40が水平部材10から仮設の吊柱120を介して吊持された状態とする。なお、STEP9における梁床部材昇降装置130を設置する工程では、梁床部材40の鉛直方向に略直線上に並ぶように開口を設け、この開口にロッド132を挿通させ、ロッド132の上端部に水平部材10に反力をとるようにジャッキ131を設置するとともに、ロッド132の下端部を2階の梁床部材40を下方から支持するように定着部133により定着させることにより、梁床部材昇降装置130を吊柱50と異なる位置に設置しておく。
次に、図11に示すように、STEP12´において、2階の仮設の吊柱120を撤去し、梁床部材昇降装置130により、2階の梁床部材40と3階の梁床部材40との間が所定の階高になるまで、2階の梁床部材40を下降させる。この際、図4のSTEP10−1と同様に、梁床部材昇降装置130により、2階の階高を変更することができる。
次に、STEP13´において、2階の梁床部材40と3階の梁床部材40を連結するように2階の本設の吊柱50を構築し、2階の梁床部材40を本設の吊柱50により吊持する。
次に、図11のSTEP14´〜図12のSTEP19´において、3階から8階の順序でリフトダウン対象階として、TEP12´〜STEP13´と同様に、リフトダウン対象階の仮設の吊柱120を撤去し、リフトダウン対象階から最下階までの階の梁床部材40をリフトダウン対象階の階高が所定の高さになるまで下降させ、リフトダウン対象階とその上階の梁床部材40の間を本設の吊柱50により連結する工程を行う。この際、梁床部材昇降装置130により、リフトダウン対象階の階高を変更することが可能である。
次に、STEP20´において、各階の梁床部材40と、垂直部材20とを連結部材60により接続し、梁床部材昇降装置130を解体し撤去する。
以上説明したように、下階から上階の順序で梁床部材40を下降させる方法によっても、吊構造建物100を構築することができる。
なお、上記各実施形態では、梁床部材40と垂直部材20の間に連結部材60が介装された構成の吊構造建物100を構築する場合について説明したが、これに限らず、連結部材60を省略することも可能であり、この場合には、連結部材60を取付ける工程が不要となる。
また、上記各実施形態では、各階の梁と床が一体となった梁床部材40が吊持された吊構造建物100を構築する場合について説明したが、これに限らず、梁と床が別体であり梁部材のみが吊持された吊構造建物に対しても本発明を適用することができる。
また、上記各実施形態では、吊柱50により吊持された全ての階の梁床部材40を本発明の方法により構築する場合について説明したが、これに限らず、一部の階のみを本発明の方法により構築することも可能である。
本実施形態の構築方法により構築された吊構造建物の構成を示す図である。 吊柱を構成する鋼管を示す図である。 本実施形態の吊構造の建物の構築方法を説明するための図(その1)である。 本実施形態の吊構造の建物の構築方法を説明するための図(その2)である。 本実施形態の吊構造の建物の構築方法を説明するための図(その3)である。 本実施形態の吊構造の建物の構築方法を説明するための図(その4)である。 複数の梁床部材を水平部材に吊持する方法の別の実施形態の流れを説明するための図(その1)である。 複数の梁床部材を水平部材に吊持する方法の別の実施形態の流れを説明するための図(その2)である。 複数の梁床部材を水平部材に吊持する方法のさらに別の実施形態の流れを説明するための図(その1)である。 複数の梁床部材を水平部材に吊持する方法のさらいに別の実施形態の流れを説明するための図(その2)である。 下階から上階の順で梁床部材をリフトダウンする方法を示す図(その1)である。 下階から上階の順で梁床部材をリフトダウンする方法を示す図(その2)である。
符号の説明
10 水平部材
20 垂直部材
30 メガフレーム
40 梁床部材
50 (本設の)吊柱
60 連結部材
100 吊構造建物
110 水平部材昇降装置
111 ジャッキ
112 ロッド
113 定着部
120 仮設の吊柱
130 梁床部材昇降装置
131 ジャッキ
132 ロッド
133 定着部
152 分割された鋼管

Claims (2)

  1. 所定の階数範囲の各階の梁部材、梁床部材、又は床部材(以下、梁部材等という)が、所定の高さに支持された主ビームから、当該梁部材等と同じ階及びこれより上階の本設の吊柱を介して吊下された構成を有する吊構造建物を構築する方法であって、
    前記所定の階数範囲の階の梁部材等を前記本設の吊柱よりも短い仮設の吊柱で連結し、前記所定の高さに支持された主ビームと、前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱又は前記本設の吊柱により連結し、また、前記主ビームに反力をとりながら、前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等を下降させることが可能な梁部材等昇降装置を設置する梁部材等吊下工程、を行い、
    前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階とし、また、前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記本設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の最上階を除く階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階として、
    前記作業対象階の仮設の吊柱を撤去する仮設吊柱撤去工程と、
    前記梁部材等昇降装置により、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を、前記作業対象階の階高が所定の高さになるまで下降させる梁部材等下降工程と、
    前記作業対象階の梁部材等を前記作業対象階の直上の階の梁部材等又は前記主ビームに下方より前記本設の吊柱により接続する本設吊柱接続工程と、を行い、
    前記梁部材等昇降装置は、前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等に下端が定着された吊り材と、
    前記主ビームに取り付けられ、前記吊り材の上部を支持するとともに前記吊り材を昇降させることが可能な昇降機構と、で構成され、
    前記梁部材等下降工程では、前記昇降機構が前記吊り材を下降させることにより、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を下降させ、
    前記仮設の吊柱は内部に前記吊り材を挿通可能であり、
    前記梁部材等の前記仮設の吊柱が接続された部位には貫通孔が設けられており、
    前記昇降装置設置工程では、前記吊り材を前記仮設の吊柱の内部及び前記梁部材等の貫通孔を貫通するように前記梁部材等昇降装置を設置することを特徴とする吊構造建物の構築方法。
  2. 所定の階数範囲の各階の梁部材、梁床部材、又は床部材(以下、梁部材等という)が、所定の高さに支持された主ビームから、当該梁部材等と同じ階及びこれより上階の本設の吊柱を介して吊下された構成を有する吊構造建物を構築する方法であって、
    前記所定の階数範囲の階の梁部材等を前記本設の吊柱よりも短い仮設の吊柱で連結し、前記所定の高さに支持された主ビームと、前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱又は前記本設の吊柱により連結し、また、前記主ビームに反力をとりながら、前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等を下降させることが可能な梁部材等昇降装置を設置する梁部材等吊下工程、を行い、
    前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記仮設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階とし、また、前記主ビームと前記所定の階数範囲の最上階の梁部材等とを前記本設の吊柱により連結した場合には、前記所定の階数範囲の最上階を除く階の少なくとも一部の階を適宜な順序で作業対象階として、
    前記作業対象階の仮設の吊柱を撤去する仮設吊柱撤去工程と、
    前記梁部材等昇降装置により、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を、前記作業対象階の階高が所定の高さになるまで下降させる梁部材等下降工程と、
    前記作業対象階の梁部材等を前記作業対象階の直上の階の梁部材等又は前記主ビームに下方より前記本設の吊柱により接続する本設吊柱接続工程と、を行い、
    前記梁部材等昇降装置は、前記主ビームに上端が定着された吊り材と、
    前記所定の階数範囲の最下階の梁部材等の下側に取り付けられ、前記吊り材を支持するとともに、前記吊り材に沿って昇降可能な昇降機構と、で構成され、
    前記梁部材等下降工程では、前記昇降機構が前記吊り材に沿って下降することにより、前記作業対象階から前記所定の階数範囲の最下階までの階の梁部材等を下降させ、
    前記仮設の吊柱は内部に前記吊り材を挿通可能であり、
    前記梁部材等の前記仮設の吊柱が接続された部位には貫通孔が設けられており、
    前記昇降装置設置工程では、前記吊り材を前記仮設の吊柱の内部及び前記梁部材等の貫通孔を貫通するように前記梁部材等昇降装置を設置することを特徴とする吊構造建物の構築方法。
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