JP2016145448A - 解体システムおよび解体方法 - Google Patents
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Abstract
Description
建築物を解体する方法としては、以下のような方法がある。
例えば、地表面から既存建物に沿ってマストを設置し、このマストに取り付けたタワークレーンにより解体材を荷下ろしする方法がある。この場合、マストを既存建物の構造体に仮固定しておき、建物の解体に伴って、降下させる(特許文献1参照)。
ここで、解体空間となる最上階を囲むように仮設足場を構築し、クレーンを設置した床のリフトダウンに併せて、この仮設足場を下方にスライドさせる場合がある。
この解体方法によれば、大型のマストが不要となるので、施工費用を削減できる。また、解体空間を仮設足場で囲むので、解体材の飛散や騒音を防止できる。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る解体システム2が適用された既存構造物としての既存建物1の平面図および縦断面図である。
既存建物1は、n(nは自然数)階の建物であり、平面視で正方形状である。以下、この既存建物1の一側面に沿った方向をX方向とし、このX方向に略直交する方向をY方向とする。
また、既存建物1の外壁面15には、鉛直方向に延びるゴンドラガイド16が所定間隔おきに形成されている。このゴンドラガイド16は、スリットが形成された筒状である(図7参照)。
この既存建物1を、以下の解体システム2を用いて解体する。
解体システム2は、既存建物1の屋上階の既存床14の一部を含むクレーン設置床20と、このクレーン設置床20を支持する既存柱11である支持柱11Aと、クレーン設置床20上に設置されたクレーン30と、クレーン設置床20を支持柱11Aに沿って下降させる昇降装置40と、既存建物1の外周に沿って架設された仮設足場としての外部足場50と、を備える。
具体的には、クレーン設置床20は、2スパン×2スパンの大きさの既存床14Aと、この既存床14Aを支持する既存梁12Aと、この既存梁12Aから延びて既存床14Aを支持する既存小梁13Aと、を備える。
このクレーン30の作業半径(図1中実線Pで示す)には、既存建物1の全体が収まっている。
具体的には、一対の大引材21は、X方向に沿って互いに略平行に延びており、支持柱11A同士を連結する既存梁12A同士の間に架設されている。
クレーン30の基部31は、これら一対の根太材22の上に設置されており、このクレーン30の基部31は、根太材22に沿ってY方向に走行可能である。
係止装置43は、クレーン設置床20の貫通孔23に設けられており、支持柱11Aを囲む矩形枠状である。この係止装置43は、支持柱11Aに取り合う既存梁12Aの上側に位置する載荷梁45と、支持柱11Aに取り合う既存梁12Aの下側に位置しかつ載荷梁45に連結されるかんぬき梁46と、を備える。
なお、図5〜図9では、t(tは自然数)階立上がりを解体対象として示している。
この外部足場50は、既存建物1の外壁面15に沿って設けられている。この外部足場50は、複数の足場ユニット51を水平方向に連結したものである。
このうち、押引ピース60は、既存建物1の各フロアの既存床14の外周部に沿って所定間隔おきにアンカーで固定されている。
ブレース72は、隣り合う建枠70の主管701同士の間に取り付けられている。
補強ブレース55は、枠組足場52の下部に配置されて、外側の主管701の上端と副管703の下端とを連結するものである。
また、水平補強部材53Bは、この枠組足場52の中央部に設けられている。、二次落下防止ワイヤ62は、この水平補強部材53Bとt階床の外周既存梁12の下フランジとを連結している。
ブラケット80は、既存建物1に向かって略水平に突没可能となっている。また、このブラケット80の先端部には、貫通孔801が形成されている。
水平補強部材53Cは、収納部81の内端側の上面に配置され、水平補強部材53Dは、収納部81の外端側の下面に配置されている。収納部81は、これら水平補強部材53C、53Dに固定されている。
また、押引ピース60とブラケット80の貫通孔801とは、レバーブロック(登録商標)64で連結されている。さらに、ブラケット80の上面には、サポート65が略鉛直に建て込まれて、このサポート65は、ブラケット80の上面に反力をとって上階の外周の既存梁12の下面を押圧している。
このジャッキ58は、外壁面15に向かって突出されて、既存建物1の外壁面15を押圧している。
このステージ部材591は、外壁面15側に開いた状態では、チェーン592により水平補強部材53Gから吊下げ支持されて、水平を維持できるようになっている。
また、枠組足場52の下面には、メッシュシート541が張り付けられている。
ステップS1では、図11に示すように、クレーン30を屋上階に設置する。
具体的には、まず、既存建物1の周囲に外部足場50を架設する。次に、既存建物1の屋上階の既存のペントハウス3を解体し、屋上階の既存床14の上に、大引材21および根太材22を載置して、この根太材22の上にクレーン30を設置する。
また、支持柱11Aとなる既存柱11の直上に、所定高さの仮設柱47を設置し、この上に反力部材41を取り付けて、この反力部材41と昇降ジャッキ44とを吊り材42で連結する。
具体的には、屋上階に解体重機48を揚重して、これで解体しながら、解体材をクレーン30で荷下ろしする。このとき、n階の支持柱11Aから突出する梁継手部18を残しておく。
また、解体工事の進捗に応じて、外部足場50を適宜下方にスライドさせる。この手順については、後に詳述する。
具体的には、支持柱11Aに取り合うクレーン設置床20の既存梁12Aを切断して、クレーン設置床20と支持柱11Aとの縁を切る。これにより、クレーン設置床20は、昇降装置40を介して、支持柱11Aから吊り下げ支持される。
具体的には、反力部材41をクレーン30で吊り上げて取り外して、次に、仮設柱47および支持柱11Aの上部を切断して撤去し、その後、反力部材41を残った支持柱11Aの上に取り付ける。
また、解体工事の進捗に応じて、外部足場50を適宜下方にスライドさせる。この手順については、後に詳述する。
ステップS9では、ステップS5からステップS8を繰り返す。
具体的には、外部足場50を足場ユニット51に分割し、足場ユニット51毎に下方に移動し、その後、再度、足場ユニット51同士を連結する。
次に、押引サポート61、二次落下防止ワイヤ62、レバーブロック64、およびサポート65を取り外す。
次に、クレーン30により、移動壁繋ぎ57をゴンドラガイド16に沿って移動させながら、足場ユニット51を下方に移動する。
次に、押引サポート61、二次落下防止ワイヤ62、高さ調整部材63、レバーブロック64、およびサポート65を取り付ける。
次に、クレーン30による足場ユニット51の吊下げ支持を解除し、隣接する足場ユニット51に連結する。
(1)外部足場50の上部により解体対象となる解体空間を囲むとともに、外部足場50の下部を解体空間の下層階に係止させて、この外部足場50を既存建物1に支持させる。よって、解体空間を解体しても、この解体空間を囲む外部足場50の上部を既存建物から確実に支持できる。
11…既存柱、11A…支持柱
12、12A…既存梁
13、13A…既存小梁
14、14A…既存床
15…外壁面、16…ゴンドラガイド、18…梁継手部、
20…クレーン設置床、21…大引材、22…根太材、23…貫通孔
30…クレーン、31…基部、32…クレーン本体
33…ジブ、34…フック、35…巻上装置
40…昇降装置、41…反力部材、42…吊り材
43…係止装置、44…昇降ジャッキ、45…載荷梁
46…かんぬき梁、47…仮設柱、48…解体重機
50…外部足場(仮設足場)、50A…上部、50B…下部
51…足場ユニット、52…枠組足場
53A、53B、53C、53D、53E、53F、53G…水平補強部材
54…防音パネル、55…補強ブレース、56…テレスコブラケット
57…移動壁繋ぎ、58…ジャッキ(押圧部材)、59…ステージ
60…押引ピース、61…押引サポート、62…二次落下防止ワイヤ
63…高さ調整部材、64…レバーブロック、65…サポート
70…建枠、71…布板、72…ブレース
80…ブラケット(係止部材)、81…収納部
541…メッシュシート
591…受け金物、592…ステージ部材、593…チェーン
701…主管、702…連結管
703…副管、704…補強管
801…貫通孔
Claims (3)
- 既存構造物を解体する解体システムであって、
既存構造物の所定のフロアにおける既存床の一部を含むクレーン設置床と、
当該クレーン設置床を支持する既存柱である支持柱と、
前記クレーン設置床上に設置されたクレーンと、
前記クレーン設置床を前記支持柱に沿って下降させる昇降装置と、
前記既存構造物の外周に沿って設けられた仮設足場と、を備え、
当該仮設足場は、前記既存構造物の解体対象を囲む上部と、
当該上部の下に設けられて前記解体対象の下層階に係止する係止部材を有する下部と、を備え、
前記係止部材は、前記既存構造物に向かって突没可能であることを特徴とする解体システム。 - 前記既存構造物の外壁面には、略鉛直に延びるゴンドラガイドが設けられており、
前記仮設足場は、前記ゴンドラガイドに係合して当該ゴンドラガイドに沿って移動可能でな移動壁繋ぎと、
当該移動壁繋ぎを挟んで両側に配置されて前記既存構造物の外壁面を押圧する押圧部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の解体システム。 - 請求項1または2に記載の解体システムを用いて既存構造物を解体する解体方法であって、
既存構造物の所定のフロアにおける既存床の一部を含んでクレーン設置床とし、当該クレーン設置床を支持する既存柱を支持柱として、前記クレーン設置床上にクレーンを設置するとともに、前記昇降装置および前記仮設足場を取り付ける第1工程と、
前記クレーンを用いて、前記所定のフロアのうち前記クレーン設置床および前記支持柱を除いた部分を解体する第2工程と、
前記昇降装置を駆動して、前記クレーン設置床を前記支持柱に沿って下降させ、前記支持柱の上部を撤去するとともに、前記仮設足場の係止部材による係止を解除し、当該仮設足場を下方に移動し、再度、前記仮設足場の係止部材を前記既存構造物に係止する第3工程と、
前記第2工程および第3工程を繰り返す第4工程と、を備えることを特徴とする解体方法。
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