JP2011080563A - 油圧緩衝器用ピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピストン本体の外周に設けられる溝状流路を旋削し、該ピストン本体の軸方向に延在されている孔状流路に連通する油圧緩衝器用ピストンにおいて、溝状流路と孔状流路の連通部におけるバリの発生を抑制すること。
【解決手段】 油圧緩衝器用ピストン10において、孔状流路14の内面fであって、溝状流路15が連通する内面f1が、ピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面以外の面により形成されてなるもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は油圧緩衝器用ピストンに関する。
油圧緩衝器用ピストンとして、特許文献1に記載の如く、シリンダ内に挿入されたピストンロッドに固定可能にされ、該シリンダ内を2つの油室に区画可能にするピストン本体と、ピストン本体の一端面から軸方向の中間部にまで延在され、一方の油室に開口する孔状流路と、ピストン本体の外周に旋削されて上記孔状流路に連通し、他方の油室に開口する溝状流路とを有するものがある。
上述のピストンにあっては、ピストン本体の一端面に孔状流路の開口を囲む花弁状(円環状でも可)弁シートを突出させ、この弁シートに接離するディスクバルブを設ける。
油圧緩衝器が伸縮すると、ピストンがピストンロッドとともにシリンダ内を摺動し、例えば他方の油室が加圧されると、この他方の油室の作動油圧力がピストン本体の溝状流路から孔状流路に流れ、ひいてはディスクバルブに作用する。このディスクバルブに作用する圧力が該ディスクバルブのばね力より大きくなると、その外周縁部が撓み変形して弁シートから離れ、ディスクバルブを開く。これにより、他方の油室の作動油が一方の油室へ流れ、この間のディスクバルブと弁シートの間の絞り抵抗に起因する減衰力を生じ、油圧緩衝器の伸縮振動を制振する。
実公昭63-32992
図9(A)は従来の焼結又は鋳造等により製造されたピストン1を示す模式図であり、1Aはピストン本体、1Bは弁シート、1Cは外周溝、1Dは孔状流路を示す。図9(B)は旋盤のバイト2によりピストン本体1Aの外周溝1Cを旋削し、孔状流路1Dに連通する溝状流路1Eを作製する過程を示す。
従来技術では、ピストン本体1Aに焼結又は鋳造等により作製済の孔状流路1Dの内面fであって、溝状流路1Eが連通する内面f1が、ピストン本体1Aの中心cと同芯をなす円弧面により形成されている。
他方、バイト2はピストン本体1Aの中心cをセンタリングされて回転する該ピストン本体1Aにおける外周溝1Cの溝底を旋削するものであるため、バイト2は外周溝1Cの溝底をピストン本体1Aの中心cと同芯をなす円弧面で切削するものになる。
このため、バイト2が外周溝1Cの溝底を切削していって孔状流路1Dに連通する溝状流路1Eを形成するに至るときには、バイト2の切刃2Aが孔状流路1Dの溝状流路1Eに連通する上記内面f1の全部に対応する全範囲に渡って該内面f1と同一曲率をなす最後の1枚の薄皮(薄膜)を一度に切り破って孔状流路1Dと溝状流路1Eの連通部Pを形成することになる。このとき、旋盤の主軸の回転振れやピストン本体1Aの真円度により、孔状流路1Dと溝状流路1Eの連通部Pでは薄皮が折り畳まれる如くに切除され、それらの一部がバリになって残留し易い。従って、孔状流路1Dと溝状流路1Eの連通部Pに残留したバリBを除去する工数が必要になり、ピストン1の生産性を阻害する。
本発明の課題は、ピストン本体の外周に設けられる溝状流路を旋削し、該ピストン本体の軸方向に延在されている孔状流路に連通する油圧緩衝器用ピストンにおいて、溝状流路と孔状流路の連通部におけるバリの発生を抑制することにある。
請求項1の発明は、シリンダ内に挿入されたピストンロッドに固定可能にされ、該シリンダ内を2つの油室に区画可能にするピストン本体と、ピストン本体の一端面から軸方向の中間部にまで延在され、一方の油室に開口する孔状流路と、ピストン本体の外周に旋削されて上記孔状流路に連通し、他方の油室に開口する溝状流路とを有する油圧緩衝器用ピストンにおいて、前記孔状流路の内面であって、前記溝状流路が連通する内面が、ピストン本体の中心と同芯をなす円弧面以外の面により形成されてなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記孔状流路の内面が、ピストン本体の中心と同芯をなさない円弧面からなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において更に、前記孔状流路の内面が、平面からなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1の発明において更に、前記孔状流路の内面が、ピストン本体の端面視で、ピストン本体の中心から視て逆V字面をなすようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1の発明において更に、前記孔状流路の内面が、ピストン本体の端面視で、ピストン本体の中心から視てV字面をなすようにしたものである。
(請求項1)
(a)ピストン本体に焼結又は鋳造等により作製済の孔状流路の内面fであって、溝状流路が連通する内面f1が、ピストン本体の中心と同芯をなす円弧面以外の面により形成されている。
他方、バイトがピストン本体の中心をセンタリングされて回転するピストン本体における外周溝の溝底を旋削して溝状流路を作製するとき、バイトは外周溝の溝底をピストン本体の中心と同芯をなす円弧面で切削するものになる。
このため、バイトが外周溝の溝底を切削していって孔状流路に連通する溝状流路を形成するに至るときには、バイトの切刃が孔状流路の溝状流路に連通する上記内面f1に対応する全範囲(孔状流路と溝状流路の連通部)を一度に切り破ることがない。バイトの切刃は、外周溝の溝底のうち、上記内面f1の一部に対応して他の部分よりも薄皮になった部分を徐々に切除し、ひいては上記内面f1の全域に渡る連通部を形成する。バイトの切刃が外周溝の溝底において、上記内面f1の全部に対応する連通部の全範囲に渡る薄皮を一度に切り破るものでないから、孔状流路と溝状流路の連通部に薄皮の一部からなるバリを残留させにくい。
(請求項2)
(b)孔状流路の内面が、ピストン本体の中心と同芯をなさない円弧面からなるとすることにより、上述(a)を確実に実現できる。
(請求項3)
(c)孔状流路の内面が、平面からなるものとすることにより、上述(a)を確実に実現できる。
(請求項4)
(d)孔状流路の内面が、ピストン本体の端面視で、ピストン本体の中心から視て逆V字面をなすものとすることにより、上述(a)を確実に実現できる。
(請求項5)
(e)孔状流路の内面が、ピストン本体の端面視で、ピストン本体の中心から視てV字面をなすものとすることにより、上述(a)を確実に実現できる。
図1は本発明の原理を示す模式図である。 図2は実施例1のピストンを示し、(A)は端面図、(B)は(A)のII−II線に沿う断面図、(C)は斜視図である。 図3は実施例1における溝状流路の旋削過程を示す斜視図である。 図4は実施例2のピストンを示し、(A)は端面図、(B)は(A)のIV−IV線に沿う断面図、(C)は斜視図である。 図5は実施例3のピストンを示し、(A)は端面図、(B)は(A)のV−V線に沿う断面図、(C)は斜視図である。 図6は実施例4のピストンを示し、(A)は端面図、(B)は(A)のVI−VI線に沿う断面図、(C)は斜視図である。 図7は実施例5のピストンを示し、(A)は端面図、(B)は(A)のVII−VII線に沿う断面図、(C)は斜視図である。 図8は実施例6のピストンを示し、(A)は端面図、(B)は(A)のVIII−VIII線に沿う断面図、(C)は斜視図である。 図9は従来例を示す模式図である。
図1(A)は焼結又は鋳造等により製造された油圧緩衝器用ピストン1を示す模式図であり、1Aはピストン本体、1Bは弁シート、1Cは外周溝、1Dは孔状流路、1Eは溝状流路を示す。
ピストン1は、不図示のシリンダ内に挿入されたピストンロッド(不図示)に固定可能にされ、シリンダ内を2つの油室に区画可能にするピストン本体1Aを有する。
ピストン本体1Aの一端面から軸方向の中間部にまで孔状流路1Dが延在され、孔状流路1Dは一方の油室に開口する。ピストン本体1Aの外周には溝状流路1Eが旋削され、溝状流路1Eは孔状流路1Dに連通し、他方の油室に開口する。ピストン1にあっては、ピストン本体1Aの一端面に孔状流路1Dの開口を囲む花弁状(ピストン本体1Aの外周縁に沿う円環状でも可)弁シート1Bを突出させ、この弁シート1Bに接離するディスクバルブ(不図示)を設ける。
油圧緩衝器が伸縮すると、ピストン1がピストンロッドとともにシリンダ内を摺動し、例えば他方の油室が加圧されると、この他方の油室の作動油圧力がピストン本体1Aの溝状流路1Eから孔状流路1Dに流れ、ひいてはディスクバルブに作用する。このディスクバルブに作用する圧力が該ディスクバルブのばね力より大きくなると、その外周縁部が撓み変形して弁シート1Bから離れ、ディスクバルブを開く。これにより、他方の油室の作動油が一方の油室へ流れ、この間のディスクバルブと弁シート1Bの間の絞り抵抗に起因する減衰力を生じ、油圧緩衝器の伸縮振動を制振する。
図1(B)、(C)は、ピストン本体1Aに弁シート1B、外周溝1C、孔状流路1Dを作製済とされたピストン1の素材を用いて、旋盤のバイト2によりピストン本体1Aの外周溝1Cを旋削し、孔状流路1Dに連通する溝状流路1Eを作製する過程を示す。
図1(B)、(C)では、ピストン本体1Aに焼結又は鋳造等により作製済の孔状流路1Dの内面fであって、溝状流路1Eが連通する内面f1が、ピストン本体1Aの中心cと同芯をなす円弧面以外の面により形成されている。図1(B)の孔状流路1Dにおいて、溝状流路1Eが連通する内面f1は、ピストン本体1Aの中心cと同芯をなさない円弧面からなる。図1(C)の孔状流路1Dにおいて、溝状流路1Eが連通する内面f1は台形の上辺及び左右2側辺を呈する平面からなる。
他方、バイト2はピストン本体1Aの中心cをセンタリングされて回転する該ピストン本体1Aにおける外周溝1Cの溝底を旋削するものであるため、バイト2は外周溝1Cの溝底をピストン本体1Aの中心cと同芯をなす円弧面で切削するものになる。
このため、バイト2が外周溝1Cの溝底を切削していって孔状流路1Dに連通する溝状流路1Eを形成するに至るときには、バイト2の切刃2Aが孔状流路1Dの溝状流路1Eに連通する上記内面f1に対応する全範囲(孔状流路1Dと溝状流路1Eの連通部P)を一度に切り破ることがない。バイト2の切刃2Aは、外周溝1Cの溝底のうち、上記内面f1の一部に対応して他の部分よりも薄皮になった部分を徐々に切除し、ひいては上記内面f1の全域に渡る連通部Pを形成する。バイト2の切刃2Aが外周溝1Cの溝底において、上記内面f1の全部に対応する連通部Pの全範囲に渡る薄皮を一度に切り破るものでないから、孔状流路1Dと溝状流路1Eの連通部Pに薄皮の一部からなるバリを残留させにくい。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
(実施例1)(図2、図3)
図2は焼結又は鋳造等により製造された油圧緩衝器用ピストン10を示す。11はピストン本体、12は弁シート、13は外周溝、14は孔状流路、15は溝状流路を示す。また、16は弁シート、17は孔状流路を示す。
ピストン10は、不図示のシリンダ内に挿入されたピストンロッド(不図示)の挿入端に固定可能にされ、シリンダ内を2つの油室(ピストンロッド側油室とピストン側油室)に区画可能にするピストン本体11を有する。
ピストン本体11の一端面から軸方向の中間部にまで複数個(図2では6個)の孔状流路14が延在され、孔状流路14は一方の油室(例えばピストンロッド側油室)に開口する。ピストン本体11の外周には溝状流路15が旋削され、溝状流路15は孔状流路14に連通し、他方の油室(例えばピストン側油室)に開口する。ピストン10にあっては、ピストン本体11の一端面に各1個又は複数個(図2では各2個)の孔状流路14の開口を囲む花弁状(ピストン本体11の外周縁に沿う円環状でも可)弁シート12を突出させ、この弁シート12に接離するディスクバルブ(例えば圧側ディスクバルブ)を設ける。
ピストン本体11の他端面から一端側段差面まで複数個(図2では3個)の孔状流路17が延在され、孔状流路17は両方の油室に開口する。ピストン10にあっては、ピストン本体11の他端面に各1個又は複数個(図2では3個)の孔状流路17の開口を囲むピストン本体11の外周縁に沿う円環状(花弁状でも可)弁シート16を突出させ、この弁シート16に接離するディスクバルブ(例えば伸側ディスクバルブ)を設ける。
油圧緩衝器が圧縮すると、ピストン10がピストンロッドとともにシリンダ内に進入し、他方の油室(ピストン側油室)が加圧され、この他方の油室の作動油圧力がピストン本体11の溝状流路15から孔状流路14に流れ、ひいては圧側ディスクバルブに作用する。この圧側ディスクバルブに作用する圧力が該圧側ディスクバルブのばね力より大きくなると、その外周縁部が撓み変形して弁シート12から離れ、圧側ディスクバルブを開く。これにより、他方の油室(ピストン側油室)の作動油が一方の油室(ピストンロッド側油室)へ流れ、この間の圧側ディスクバルブと弁シート12の間の絞り抵抗に起因する圧側減衰力を生ずる。
油圧緩衝器が伸長すると、ピストン10がピストンロッドとともにシリンダ外へ退出し、一方の油室(ピストンロッド側油室)が加圧され、この一方の油室の作動油圧力がピストン本体11の孔状流路17に流れ、ひいては伸側ディスクバルブに作用する。この伸側ディスクバルブに作用する圧力が該伸側ディスクバルブのばね力より大きくなると、その外周縁部が撓み変形して弁シート16から離れ、伸側ディスクバルブを開く。これにより、一方の油室(ピストンロッド側油室)の作動油が他方の油室(ピストン側油室)へ流れ、この間の伸側ディスクバルブと弁シート16の間の絞り抵抗に起因する伸側減衰力を生ずる。上述の圧側減衰力と伸側減衰力により、ピストン10の伸縮振動を制振する。
しかるに、図3は旋盤のバイト(不図示)によりピストン本体11の外周溝13(焼結又は鋳造等により作製済)を徐々に旋削し、外周溝13の溝底において各孔状流路14に連通する孔状連通部Pを開口し、ひいては各孔状流路14に連通する溝状流路15を作製する過程を示す。図3は、旋削の繰り返しにより、外周溝13の溝底が徐々に深く旋削されるに従い、連通部Pの開口面積が徐々に拡大される様子を示す。
このとき、ピストン本体11に焼結又は鋳造等により作製済の孔状流路14の内面fであって、溝状流路15が連通する内面f1が、ピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面以外の面により形成されている。実施例1の各孔状流路14において、溝状流路15が連通する内面f1はピストン本体11の中心cと同芯をなさない円弧面からなる。
他方、バイトはピストン本体11の中心cをセンタリングされて回転する該ピストン本体11における外周溝13の溝底を旋削するものであるため、バイトは外周溝13の溝底をピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面で切削するものになる。
このため、バイトが外周溝13の溝底を切削していって孔状流路14に連通する溝状流路15を形成するに至るときには、バイトの切刃が孔状流路14の溝状流路15に連通する上記内面f1に対応する全範囲(孔状流路14と溝状流路15の連通部P)を一度に切り破ることがない。バイトの切刃は、外周溝13の溝底のうち、上記内面f1の一部に対応して他の部分よりも薄皮になった部分を徐々に切除し、ひいては上記内面f1の全域に渡る連通部Pを形成する。バイトの切刃が外周溝13の溝底において、上記内面f1の全部に対応する連通部Pの全範囲に渡る薄皮を一度に切り破るものでないから、孔状流路14と溝状流路15の連通部Pに薄皮の一部からなるバリを残留させにくい。これにより、孔状流路14と溝状流路15の連通部Pにおけるバリの発生を抑制できるから、バリを除去する工数が不要になり、ピストン10の生産性を向上できる。
(実施例2)(図4)
実施例2のピストン10が実施例1におけると異なる点は、ピストン本体11に3個の孔状流路14を設け、弁シート12により各1個の孔状流路14の開口を囲むようにしたことにある。
本実施例でも、孔状流路14の内面fであって、溝状流路15が連通する内面f1が、ピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面以外の面、換言すればピストン本体11の中心cと同芯をなさない円弧面からなるものにした。従って、本実施例でも、孔状流路14と溝状流路15の連通部Pにおけるバリの発生を抑制できる。
(実施例3)(図5)
実施例3のピストン10が実施例1におけると異なる点は、ピストン本体11に3個の孔状流路14を設け、弁シート12により各1個の孔状流路14の開口を囲むようにしたことにある。
本実施例では、孔状流路14の内面fであって、溝状流路15が連通する内面f1が、ピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面以外の面、換言すれば単一平面からなるものにした。従って、本実施例でも、孔状流路14と溝状流路15の連通部Pにおけるバリの発生を抑制できる。
(実施例4)(図6)
実施例4のピストン10が実施例1におけると異なる点は、ピストン本体11に3個の孔状流路14を設け、弁シート12により各1個の孔状流路14の開口を囲むようにしたことにある。
本実施例では、孔状流路14の内面fであって、溝状流路15が連通する内面f1が、ピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面以外の面、換言すればピストン本体11の中心cから視て逆V字面(逆V字状をなすように交差する2平面)をなすものにした。従って、本実施例でも、孔状流路14と溝状流路15の連通部Pにおけるバリの発生を抑制できる。
(実施例5)(図7)
実施例5のピストン10が実施例4におけると異なる点は、ピストン本体11に6個の孔状流路14を設け、弁シート12により各2個の孔状流路14の開口を囲むようにしたことにある。本実施例でも、孔状流路14の内面fであって、溝状流路15が連通する内面f1が、ピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面以外の面、換言すればピストン本体11の中心cから視て逆V字面(逆V字状をなすように交差する2平面)をなすものにした。従って、本実施例でも、孔状流路14と溝状流路15の連通部Pにおけるバリの発生を抑制できる。
(実施例6)(図8)
実施例6のピストン10が実施例1におけると異なる点は、ピストン本体11に3個の孔状流路14を設け、弁シート12により各1個の孔状流路14の開口を囲むようにしたことにある。
本実施例では、孔状流路14の内面fであって、溝状流路15が連通する内面f1が、ピストン本体11の中心cと同芯をなす円弧面以外の面、換言すればピストン本体11の中心cから視てV字面(V字状をなすように交差する2平面)をなすものにした。従って、本実施例でも、孔状流路14と溝状流路15の連通部Pにおけるバリの発生を抑制できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明によれば、ピストン本体の外周に設けられる溝状流路を旋削し、該ピストン本体の軸方向に延在されている孔状流路に連通する油圧緩衝器用ピストンにおいて、溝状流路と孔状流路の連通部におけるバリの発生を抑制できる。
1 ピストン
1A ピストン本体
1B 弁シート
1C 外周溝
1D 孔状流路
1E 溝状流路
10 ピストン
11 ピストン本体
12 弁シート
13 外周溝
14 孔状流路
15 溝状流路

Claims (5)

  1. シリンダ内に挿入されたピストンロッドに固定可能にされ、該シリンダ内を2つの油室に区画可能にするピストン本体と、
    ピストン本体の一端面から軸方向の中間部にまで延在され、一方の油室に開口する孔状流路と、
    ピストン本体の外周に旋削されて上記孔状流路に連通し、他方の油室に開口する溝状流路とを有する油圧緩衝器用ピストンにおいて、
    前記孔状流路の内面であって、前記溝状流路が連通する内面が、ピストン本体の中心と同芯をなす円弧面以外の面により形成されてなることを特徴とする油圧緩衝器用ピストン。
  2. 前記孔状流路の内面が、ピストン本体の中心と同芯をなさない円弧面からなる請求項1に記載の油圧緩衝器用ピストン。
  3. 前記孔状流路の内面が、平面からなる請求項1に記載の油圧緩衝器用ピストン。
  4. 前記孔状流路の内面が、ピストン本体の端面視で、ピストン本体の中心から視て逆V字面をなす請求項1に記載の油圧緩衝器用ピストン。
  5. 前記孔状流路の内面が、ピストン本体の端面視で、ピストン本体の中心から視てV字面をなす請求項1に記載の油圧緩衝器用ピストン。
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