JP2011080181A - ラッセル編地 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ここから発明の課題を簡潔に記載して下さい。
従来の縦横両方向に伸縮性を出す組織と全く異なり、高伸縮糸を左右方向に数ウェール移動することなく、同一ウェールに挿入した経横両方向に伸縮するラッセル編み生地を提供することである。
【解決手段】上記問題を解決する為、本発明は、打込回数を25から43に減らし、かつ鎖編糸を連結する挿入糸の挿入方法を正掛けではなく逆掛けにし、高伸縮糸をスパンデックス糸の変わりにコアヤーン、FTY糸、DCY糸、SCY糸等のカバリング糸を使用した。
【選択図】図3
従来の縦横両方向に伸縮性を出す組織と全く異なり、高伸縮糸を左右方向に数ウェール移動することなく、同一ウェールに挿入した経横両方向に伸縮するラッセル編み生地を提供することである。
【解決手段】上記問題を解決する為、本発明は、打込回数を25から43に減らし、かつ鎖編糸を連結する挿入糸の挿入方法を正掛けではなく逆掛けにし、高伸縮糸をスパンデックス糸の変わりにコアヤーン、FTY糸、DCY糸、SCY糸等のカバリング糸を使用した。
【選択図】図3
Description
本発明は、ラッセル編み生地の製造方法およびその製造方法によって製造されたラッセル編み生地に関する。
従来技術の伸縮性のあるラッセル編み生地が、たとえば特許文献1に開示される。この技術は、タック経糸のループが素地組織の編目に係合した編組構造によって、普通糸だけで縦方向に約20%の伸縮性を出している。
上述した従来技術のラッセル編み生地は、スパンデックス糸を使用した生地ではなかった為、伸縮率が少なかった。また縦方向には約20%伸びるが横方向には殆ど伸びなかった。
また上述した以外の従来技術としてラッセル編み生地を、縦方向に伸縮性を出す場合、図1のようにスパンデックス糸に張力を与えながら00/22/00/22//もしくは22/00/22/00//のどちらかで挿入することにより伸縮性を出していた。
そして図1のような生地は、L1の鎖編みの組織に、L2の鎖編糸を連結する挿入糸を左右交互に正掛けで挿入し、L3のスパンデックス糸を張力を与えながら同一ウェールつまり00/22/00/22//もしくは22/00/22/00//のどちらかで挿入する。しかしこのような組織の生地では、L1の鎖編組織の糸に30デニールから75デニールのナイロン、ポリエステル等のフィラメント糸を使用し、L2の鎖編糸を連結する挿入糸に50デニールから210デニールのナイロン、ポリエステル等のフィラメント糸、もしくは60番手から20番手の太さの綿、スフ等の紡績糸を使用し、L3の高伸縮糸に40デニールから280デニールのポリウレタン糸を使用した場合、打込回数を45以上にしないとスパンデックス糸が抜ける為、打込回数を減らすことが出来ず縦方向には伸びるが横方向にはほとんど伸びない生地しか出来なかった。また打込回数が多い為、カーリングがひどかった。打込回数とは編機上での1インチ間に鎖編を編む回数のことである。また正掛けとはL1の鎖編糸の組織02/20/02/20//に対し、鎖編糸を連結するL2の挿入糸の組織を00/44/00/44//というように挿入することである。L1、L2、L3はラッセル機の筬のことである。
また、図1のようなスパンデックス糸を挿入した鎖編組織の生地で鎖編糸を連結する挿入糸を逆掛けで挿入した生地は、正掛けで挿入した生地に比べ生地巾が極端に狭くなりコスト高になる為、そのような製造方法で製造する生地は存在しなかった。逆掛けとはL1の鎖編糸の組織02/20/02/20//に対し、鎖編糸を連結するL2の挿入糸の組織を44/00/44/00//というように挿入することである。
また経編生地で縦横両方向に伸縮性を出すには、図2のようにL1、L2にナイロン、ポリエステル等の非伸縮糸を挿入し、L3,L4にスパンデックス糸に張力を与えながら左右方向に2ウェール以上移動し、またもとのウェールへ戻るように挿入することにより経横両方向に伸縮性を出していた。
従来の縦横両方向に伸縮性を出す組織と全く異なり、高伸縮糸を左右方向に数ウェール移動することなく、同一ウェールに挿入した経横両方向に伸縮するラッセル編み生地を提供することである。
上記問題を解決する為、本発明は、打込回数を25から43に減らし、かつ鎖編糸を連結する挿入糸の挿入方法を正掛けではなく逆掛けにし、高伸縮糸をスパンデックス糸の変わりにコアヤーン、FTY糸、DCY糸、SCY糸等のカバリング糸を使用した。
本発明の生地によれば、縦伸びだけでなく、横伸びも150%から200%という本発明の組織では驚異的な伸縮率のある生地が出来た。また高伸縮糸の糸抜けがなく、カーリングも横方向にしない従来にない縦横2方向に伸びる伸縮生地が出来た。
図3は本発明の実施形態である生地の組織図である。L1の鎖編糸の組織は02/20/02/20//という組織で編みたてられ、L2の鎖編糸を連結する挿入糸の組織は44/00/44/00//というように逆振りで挿入する。L3の高伸縮糸の組織は00/22/00/22//もしくは22/00/22/00//のどちらかで挿入する。また鎖編組織の糸には30デニールから75デニールのナイロン、ポリエステル等のフィラメント糸を使用し、鎖編糸を連結する挿入糸に50デニールから210デニールのナイロン、ポリエステル等のフィラメント糸、もしくは60番手から20番手の太さの綿、スフ等の紡績糸を使用し、高伸縮糸に40デニールから280デニールのコアヤーン、FTY糸、DCY糸、SCY糸等のカバリング糸を使用する。また本発明の生地に柄糸を挿入して柄の入った生地にしても構わない。柄糸は柄が綺麗に出るなら高伸縮糸、紡績糸、フィラメント糸等どんな糸を使用しても構わない。またL2の鎖編糸を連結する挿入糸をlinloutで挿入しても編める組織の場合、例えばL2の鎖編糸を連結する挿入糸の組織が66/00/66/00//というような場合、L2の鎖編糸を連結する挿入糸と。L3の高伸縮糸をlinloutで挿入しても構わない。
また図3の鎖編組織は鎖編が解ける為、それを解消するために、図4のようにL1の鎖編糸の組織を24/42/24/42/24/20/02/20/02/20/02/20/24/42//というように5コースから51コースの奇数コース毎に左右交互に1ウェールから2ウェール移動させて編んでもかまわない。L2の鎖編糸を連結する挿入糸の組織は44/00/44/00//というように逆振りで挿入する。L3のFTYの組織は00/22/00/22//もしくは22/00/22/00//のどちらかで挿入する。
Claims (5)
- ラッセル編の鎖編組織を形成するL1の鎖編糸に、L2の鎖編糸を連結する挿入糸を鎖編みに対して1ウェールから4ウェール左右交互に全コース逆振りで挿入して、L3の高伸縮糸を張力を与えながら同一ウェールに挿入し、打込回数を25から43回にすることにより縦伸び、横伸びとも伸縮率が150%以上有する事を特徴としたラッセル編み生地。
- 鎖編糸の解れを防止する為に5コースから21コースの範囲の奇数コース毎に鎖編糸を左右交互に1ウェールから2ウェール移動しながら編んだ請求項1に記載のラッセル編地。
- 鎖編糸として鎖編組織の糸に30デニール〜75デニールのナイロン、ポリエステル等のフィラメント糸、鎖編糸を連結する挿入糸に50デニール〜210デニールのナイロン、ポリエステル等のフィラメント糸、もしくは60番手〜20番手の太さの綿、スフ等の紡績糸を使用し、高伸縮糸に40デニール〜280デニールのFTY糸、DCY糸、SCY糸等のカバリング糸を使用した請求項1、請求項2に記載のラッセル編地。
- L2の鎖編糸を連結する挿入糸を鎖編みに対して2ウェール左右交互に全コース逆振りで挿入した請求項1、請求項2、請求項3に記載のラッセル編地。
- 柄糸を挿入し柄を出した請求項1、請求項2、請求項3、請求項4に記載のラッセル編地。
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