JP2011078676A - 遊技機 - Google Patents

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孝穂 山口
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Abstract

【課題】ガイドレールに近接させて不正防止手段を設けた場合であっても、この不正防止手段を容易に設けることができ、且つ、遊技機の外観性を損なわせないことが可能な遊技機を提供することにある。
【解決手段】本発明に係る遊技機10は、遊技球が転動又は流下可能な遊技領域52を有すると共に、上記遊技領域52を囲繞して配置された外ガイドレール53及び内ガイドレール54を備えた遊技盤50と、上記遊技盤50に対向して配置され、上記遊技盤50を被装する透過部材11とを少なくとも具備し、上記透過部材11に上記遊技盤50に向かって起立する起立壁12を一体に成型すると共に、上記起立壁12が上記外ガイドレール53及び上記内ガイドレール54の何れか一方に沿って重ねて配置されて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機に関し、より詳細には、透明フィルム、ピアノ線、針金等の不正行為実行具を挿入して入賞手段等を不正に作動させる不正行為を防止する不正行為防止手段を備えた遊技機に関する。
従来、遊技機には、遊技領域に配置された入賞手段に遊技球を入球させると抽選が開始され、この抽選に当選すると、通常、閉じた状態を維持しているアタッカーが開放され、入賞手段の条件に応じて所定数の遊技球を賞球として払い出すものが知られている。
近年、遊技機には、遊技機の外枠に生じる隙間から透明フィルム、ピアノ線、針金等の不正行為実行具を侵入させて遊技領域に配置された各種のスイッチから検出信号を検出させたり、或いは、入賞手段を不正に作動させる不正行為が発生している。
このような不正行為を防止するものとして、例えば、特許文献1では、ガラス板の外周を保持する保持部材を備え、この保持部材に、ガラス板の裏側(遊技盤側)に突出させた挿入防止壁を設け、この挿入防止壁によりガラス板の外周側から不正行為実行具の侵入を防ぐ弾球遊技機が開示されている。
また、例えば、特許文献2では、前枠、内枠の軸支側端部間の隙間を上下方向全範囲に亘って覆うように配置された不正防止シートを設け、この不正防止シートにより軸支側端部間の隙間から不正行為実行具の侵入を防ぐパチンコ機の不正防止構造が開示されている。
特開2008−23158号公報 特開2008−23168号公報
しかしながら、上記特許文献1は、挿入防止壁によりガラス板の外周側から不正行為実行具の侵入を防ぐものであるが、挿入防止壁がガイドレールから離れた位置に配置されており、このように、挿入防止壁がガイドレールから遠くなるほど、不正行為実行具を挿入され易いため、不正行為を防止するものとしては完全とは言えないという技術的課題があった。
また、上記特許文献2は、不正防止シートにより軸支側端部間の隙間から不正行為実行具の侵入を防ぐものであるが、上記特許文献1と同様に、不正防止シートがガイドレールから離れた位置に配置されており、不正防止シートがガイドレールから遠くなるほど、不正行為実行具を挿入され易いため、不正行為を防止するものとしては完全とは言えないという技術的課題があった。
また、上記特許文献2の不正防止シートをガイドレールの近傍に設けた場合、遊技者側から透過部材越しに不正防止シートが目視可能な状態となるため、遊技機の外観性を損なわせてしまうという技術的課題があった。
また、上記特許文献2は、不正防止シートを、前枠、内枠の軸支側端部間の隙間に上下方向全範囲に亘って覆うように配置しているが、このように、不正防止シートを種々の部材の隙間に取り付けると、製造工程が増え、作業性が煩雑化してしまうという技術的課題があった。
本発明の目的は、上記従来の実状を鑑みて、ガイドレールに近接させて不正防止手段を設けた場合であっても、この不正防止手段を容易に設けることができ、且つ、遊技機の外観性を損なわせないことが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る遊技機は、遊技球が転動又は流下可能な遊技領域を有すると共に、上記遊技領域を囲繞して配置されたガイドレールを備えた遊技盤と、上記遊技盤に対向して配置され、上記遊技盤を被装する透過部材とを少なくとも具備し、上記透過部材に上記遊技盤に向かって起立する起立壁を一体に成型すると共に、上記起立壁が上記ガイドレールに沿って重ねて配置されて構成されている。
本発明によれば、ガイドレールに近接させて不正防止手段を設けた場合であっても、不正防止手段を容易に設けることができ、且つ、遊技機の外観性を損なわせないことが可能な遊技機を提供することができる。
本発明の一実施の形態である遊技機に係る構成について開放状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である遊技機に係る構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である遊技機の遊技盤に係る構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態である遊技機の透過部材に係る構成を模式的に示す正面図である。 図4に示す線A−A´を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施の形態である遊技機の透過部材に係る構成を模式的に示す正面図である。 図6に示す線B−B´を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、遊技機には、例えば、パチンコ遊技機、アレンジボール機又は雀球遊技機等があるが、本発明の実施の形態では、一例として、パチンコ遊技機に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である遊技機に係る構成について開放状態を模式的に示す斜視図であり、図2は、本発明の一実施の形態である遊技機に係る構成を模式的に示す正面図であり、図3は、本発明の一実施の形態である遊技機の遊技盤に係る構成を模式的に示す正面図である。
図1に例示されるように、本実施の形態において、遊技機10は、遊技機10の外郭を形成する支持体20と、支持体20の後述する側板23を軸にして回動可能となるように支持体20に支持された透過部材保持枠30及び遊技盤保持枠40とを備えて構成されている。
支持体20は、上板21、下板22、側板23、側板24からなる四辺の夫々を連結金具25a、連結金具25b、連結金具25c、連結金具25dにより連結させて、略長方形状の囲繞空間を有して構成されている。これら上板21、下板22、側板23、側板24の材質は、変形や歪みが生じにくい木材等が用いられている。
上板21及び側板23を連結する連結金具25aと、側板23及び下板22を連結する連結金具25bとには、遊技機10の前面側に突出した位置で互いに対向して配置された一対のヒンジ26a、ヒンジ26bが設けられている。
この一対のヒンジ26a、ヒンジ26bには、透過部材保持枠30及び遊技盤保持枠40が連結され、上述したように、支持体20の側板23を軸にして回動可能となるように支持体20に支持されている。
具体的には、透過部材保持枠30には、この透過部材保持枠30の後述する側辺33の上方に突出する枢支軸27a及び側辺33の下方に突出する枢支軸27bが設けられ、これら枢支軸27aがヒンジ26aに回動可能となるように支持され、枢支軸27bがヒンジ26bに回動可能となるように支持されている。
このように、透過部材保持枠30の枢支軸27a及び枢支軸27bがヒンジ26a及びヒンジ26bに回動可能となるように支持されることで、透過部材保持枠30が支持体20の側板23を軸にして回動可能となるように支持されている。
なお、本実施の形態の透過部材保持枠30は、上述したように、支持体20に回動可能となるように支持されているが、これに限定されず、例えば、支持体20に透過部材保持枠30を嵌め込んで、支持体20と透過部材保持枠30とを連結させても良い。
透過部材保持枠30は、上辺31、下辺32、側辺33、側辺34からなる四辺によって略長方形状の囲繞空間を有して構成されている。この透過部材保持枠30の囲繞空間には、後述する遊技盤50に対向して配置され、遊技盤50を被装する透過部材11が配置されている。これら上辺31、下辺32、側辺33、側辺34の材質は、軽量化や装飾性の向上の目的から合成樹脂性とすることが望ましく、好ましくは、補強金具35を固定して歪みや変形を防止するとよい。
本実施の形態の透過部材11は、合成樹脂を用いて形成されている。なお、透過部材11の材質については、合成樹脂に限定されず、透過部材11を介して後述する遊技盤50を遊技者側から目視可能なものであれば、例えば、ガラス板等により形成しても良い。
本実施の形態では、透過部材11の裏面、すなわち、後述する遊技盤50側に向けて起立する起立壁12が一体に成型されている。起立壁12は、後述する内ガイドレール54に沿った形状をなして形成されている。
なお、本実施の形態において、起立壁12は、透過部材11に一体に成型されているが、これに限定されず、例えば、透過部材11に接着剤、熱溶着等により接着させて成型しても良い。また、起立壁12は、遊技盤50を平面視すると、内ガイドレール54の左側下方から中央下方に相当する位置に成型されているが、この位置に限定されず、例えば、内ガイドレール54の左側上方から右側下方、すなわち、内ガイドレール54の全周に相当する位置に成型しても良い。
遊技盤保持枠40は、透過部材保持枠30と同様に、上辺41、下辺42、側辺43、側辺44からなる四辺によって略長方形状の囲繞空間を有して構成されている。この遊技盤保持枠40の囲繞空間には、後述する遊技盤50が配置されている。
なお、図1に例示されるように、透過部材保持枠30は支持体20に対して開放された状態を示し、遊技盤保持枠40は支持体20に対して閉じられた状態を示しているが、これら透過部材保持枠30及び遊技盤保持枠40を支持体2に対して閉じた状態では、支持体20、透過部材保持枠30及び遊技盤保持枠40が全て略平行に配置されている。
すなわち、図2に例示されるように、透過部材保持枠30及び遊技盤保持枠40を閉じた状態では、遊技盤50に対して所定の間隔を維持して透過部材11が対向して配置されることで、遊技盤50の前面が透過部材11により覆われている。
また、遊技機10の前面、すなわち、透過部材保持枠30の前面には、遊技機10の起動に起因して遊技を装飾する装飾ランプ71、遊技球を発射させるための操作ハンドル72、遊技球を溜める上皿73、装飾ランプ71と同様に、遊技機10の起動に起因して遊技を聴覚的に装飾するスピーカー74が配置されている。
次に、本発明の一実施の形態である遊技機10の遊技盤50に係る構成について図3を用いて説明する。図3は、本発明の一実施の形態である遊技機10の遊技盤50に係る構成を模式的に示した正面図である。
本実施の形態において、遊技機10は、入賞装置、風車、障害釘等の遊技部品が配置され、遊技球が転動又は流下可能な遊技領域52を有する遊技盤50を備えて構成されている。遊技盤50は、遊技機10を遊技場に設置する際、設置面に対して略垂直に立設するように支持体20に固定されている。すなわち、遊技盤50の表面(以下、遊技面51という。)は、透過部材11を介して遊技者に対面するように配置されている。
遊技盤50は、木材等を用いて平板状に形成され、上述したように、遊技面51に入賞装置、風車、障害釘等の遊技部品を配設してなる遊技領域52を有して構成されている。
遊技面51には、図示しない発射装置により発射された遊技球を遊技領域52に案内する役目を果たし、遊技領域52を囲繞して配置され、遊技面51に対して垂直に起立して配置された帯状の外ガイドレール53が設けられている。
本実施の形態において、外ガイドレール53の材質は、プラスチック製素材を用いて形成されている。なお、外ガイドレール53の材質は、プラスチック製素材に限定されず、例えば、金属性素材を用いて形成しても良い。
外ガイドレール53は、遊技面51を正面視すると左側下方から右側上方にかけて遊技領域52を囲うように配置されている。具体的には、外ガイドレール53の一端53aが遊技面51を正面視すると左側下方に配置され、他端53bが、遊技面51の右側上方に配置されている。そして、外ガイドレール53は、この外ガイドレール53を可撓させて一端53aから他端53bまで円弧を描くように湾曲して配置されている。
外ガイドレール53の他端53bの近傍には、遊技面51を飾りつける飾り部材55が配置されている。この飾り部材55は、遊技面51を正面視すると右側上方から右側下方に向かって遊技面51に対して垂直に起立する起立面を有して構成されている。
飾り部材55の起立面は、この起立面の上方に位置する外ガイドレール53の他端53bに連設して配置されている。そして、飾り部材55の起立面の高さは、外ガイドレール53の起立高さと同じ高さで形成されている。すなわち、飾り部材55の起立面は、外ガイドレール53と同様に、遊技領域52を囲うように配置されている。
飾り部材55の下方には、遊技状況を表示する表示装置56が配置されている。表示装置56は、遊技面51から突出して配置されており、遊技面51を正面視すると右側から中心側に向けて下方に傾斜させた直接状の傾斜面を有して構成されている。
表示装置56の傾斜面は、この傾斜面の他端が、遊技面51を正面視すると傾斜面の右側に位置する飾り部材55の起立面の他端に連設して配置されている。一方、傾斜面の一端が、後述する内ガイドレール54の他端54bに連設して配置されている。そして、傾斜面の高さは、飾り部材55の起立面の高さと同じ高さで形成されている。すなわち、表示装置56の傾斜面は、飾り部材55の起立面と同様に、遊技領域52を囲うように配置されている。
なお、本実施の形態において、表示装置56は、遊技面51を正面視すると、右側下方に配置されているが、この位置に限定されず、例えば、中央下方に配置しても良い。この場合、表示装置56の傾斜面の代わりに、第2の飾り部材を設け、この第2の飾り部材は、表示装置56と同様に、傾斜面を有して構成されている。
また、遊技面51には、外ガイドレール53と共に、図示しない発射装置により発射された遊技球を遊技領域52に案内する役目を果たし、外ガイドレール53と同様に、遊技領域52を囲繞して配置され、遊技面51に対して垂直に起立して配置された帯状の内ガイドレール54が設けられている。
本実施の形態において、内ガイドレール54の材質も、外ガイドレール53の材質と同様に、プラスチック製素材を用いて形成されている。なお、内ガイドレール54の材質もプラスチック製素材に限定されず、例えば、金属製素材を用いて形成しても良い。
内ガイドレール54は、遊技面51を正面視すると、外ガイドレール53の内側に配置され、中央下方から左側上方にかけて遊技領域52を囲うように配置されている。具体的には、内ガイドレール54の一端54aが、遊技面51を正面視すると、左側上方に配置され、他端54bが遊技面51の中央下方に配置されている。そして、ガイドレール54は、この内ガイドレール54を可撓させて一端54aから他端54bまで円弧を描くように湾曲して配置されている。
内ガイドレール54は、上述したように、内ガイドレール54の他端54bが、遊技面51を正面視すると中方下方に配置されているが、この他端54bは、遊技面51の軸よりも右側に配置されており、他端54bから遊技面51の軸に向かって下方に傾斜しながら時計回りに方向に緩やかに湾曲して配置されている。
すなわち、内ガイドレール54は、遊技面51の軸上において、最も下方に位置する共に、この位置から一端54aに向かって上方に傾斜しながら時計回り方向に緩やかに湾曲して配置されている。
このように、外ガイドレール53の内側に内ガイドレール54が配置され、これら外ガイドレール53及び内ガイドレール54は、所定の間隔を保って互いに対向して配置されている。そして、外ガイドレール53及び内ガイドレール54の間には、遊技球が通過可能なガイド通路58が区画されている。
ガイド通路58は、上述したように、外ガイドレール53及び内ガイドレール54の間に区画されている。そして、ガイド通路58は、図示しない接続通路を介して図示しない発射装置に連接されている。
すなわち、ガイド通路58は、発射装置により発射された遊技球が接続通路を通過した後、ガイド通路58を通過することで、遊技球が遊技面51の左側下方から左側上方に向かって飛び出すように区画されている。
このように、遊技面51には、外ガイドレール53、飾り部材55、表示装置56、内ガイドレール54が連続して、互いに連接して配置されることで、ガイド通路58及び遊技領域52が隣接した状態で囲繞形成されている。
次に、透過部材11に係る構成について、図4乃至図5を用いて説明する。図4は、本発明の一実施の形態である遊技機10の透過部材11に係る構成を模式的に示す正面図であり、図5は、図4に示す線A−A´を模式的に示す断面図である。
図4及び図5に例示されるように、本実施の形態の透過部材11は、互いに対向して配置された第1透過板13及び第2透過板14を備えて構成されている。第1透過板13は、遊技者側に配置され、合成樹脂等により形成されている。なお、第1透過板13の材質については、合成樹脂に限定されず、透過部材11を介して遊技盤50を遊技者側から目視可能なものであれば、例えば、ガラス板等により形成しても良い。
また、第2透過板14は、遊技盤50側に配置され、第1透過板13と同様に合成樹脂等により形成されている。なお、本実施の形態において、第2透過板14の材質についても、合成樹脂に限定されず、透過部材11を介して遊技盤50を遊技者側から目視可能なものであれば、例えば、ガラス板等により形成しても良い。
このように、透過部材11は、第1透過板13及び第2透過板14の2枚の透過板を互いに対向して配置することで、磁石等を透過部材11に当てて、遊技球を不正に操作する不正行為を防止することができる。
本実施の形態では、第2透過板14の裏面、すなわち、遊技盤50側には、遊技盤50側に起立する起立壁12が第2透過板14に一体に成型されている。起立壁12は、透過部材11を平面視すると左側下方から中央下方にかけて湾曲して成型されている。すなわち、起立壁12は、透過部材保持枠30を閉じた際、内ガイドレール54の外周に沿った形状をなして配置されている。
なお、本実施の形態において、起立壁12は、透過部材11に一体に成型されているが、これに限定されず、例えば、透過部材11に接着剤、熱溶着等により接着させて成型しても良い。また、起立壁12は、上述したように、内ガイドレール54の左側下方から中央下方に相当する位置に成型されているが、この位置に限定されず、例えば、内ガイドレール54の左側上方から右側下方、すなわち、内ガイドレール54の全周に相当する位置に成型しても良い。
起立壁12の起立高さは、透過部材保持枠30を閉じた際、内ガイドレール54の外周面と重なる高さで形成されている。すなわち、起立壁12は、透過部材保持枠30を閉じた際、内ガイドレール54の外周面にほぼ当接するように配置されている。
このように、内ガイドレール54の外周面に沿って起立壁12がほぼ当接するように配置されることで、不正行為実行具を挿入させることが困難となり、不正行為を防止することができる。
また、本実施の形態の起立壁12は、透過部材11に一体に成型され、透過部材11と同様に、透明な部材により成型されているため、遊技機10の外観性を損なわせることなく不正行為を防止することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態について図6乃至図7を用いて説明する。図6は、本発明の他の実施の形態である遊技機10の透過部材61に係る構成を模式的に示す正面図であり、図7は、図6に示す線B−B´を模式的に示す断面図である。
この実施の形態2は、上述の実施の形態1に対して、透過部材61の裏面側、すなわち遊技盤50側の透過板が第2透過板64及び第3透過板65の2枚の透過板により構成されている点が異なり、他の構成は同様である。したがって、上述の実施の形態1の構成と同一又は相当する部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図6及び図7に例示されるように、本実施の形態の透過部材61は、互いに対向して配置された第1透過板63及び第2透過板64を備えて配置されている。第1透過板63は、遊技者側に配置され、合成樹脂を用いて形成されている。なお、第1透過板63の材質については、合成樹脂に限定されず、透過部材11を介して遊技盤50を遊技者側から目視可能なものであれば、例えば、ガラス板等により形成しても良い。
第2透過板64は、遊技盤50側に配置され、第1透過板63と同様に、合成樹脂を用いて形成されている。なお、第2透過板64の材質についても、合成樹脂に限定されず、透過部材11を介して遊技盤50を遊技者側から目視可能なものであれば、例えば、ガラス板等により形成しても良い。
本実施の形態では、第2透過板64は、この第2透過板64に第3透過板65を接着させて2枚の透過板を一体に成型して構成されている。第3透過板65の材質についても、第1透過板63及び第2透過板64と同様に、合成樹脂を用いて形成されているが、これに限定されず、透過部材11を介して遊技盤50を遊技者側から目視可能なものであれば、例えば、ガラス板等により形成しても良い。
第2透過板64は、この第2透過板64の外縁の一部を内ガイドレール54の外周に沿った形状をなして形成されている。具体的には、第2透過板64は、この第2透過板64を正面視すると、第2透過板64の左側から右側下方かけて湾曲して内ガイドレール54に沿った形状に形成されている。
そして、内ガイドレール54の外周に沿って形成された第2透過板64の外縁の一部には、遊技盤50側に起立する起立壁62が第2透過板64に一体に成型されている。すなわち、起立壁62は、第2透過板64の外縁と同様に、第2透過板64を平面視すると、左側下方から中央下方にかけて湾曲して成型されている。
また、第3透過板65は、内ガイドレール54の外周に沿って形成された第2透過板64の外縁の一部に対応する外縁を有し、上述したように、第2透過板64に接着させて配置されている。すなわち、第3透過板65の外縁の一部は、内ガイドレール54の外周に沿った形状をなして形成されている。これにより、本実施の形態では、第2透過板64に起立壁62を一体に成型しているが、内ガイドレール54の外周に沿って第3透過板65に起立壁62を一体に成型しても良い。なお、本実施の形態において、第2透過板64と第3透過板65とは、接着剤により接着して一体に成型されているが、接着剤に限定されず、例えば、熱溶着等により接着して一体に成型しても良い。
本実施の形態によれば、第2透過板64及び第3透過板65の外縁の一部が内ガイドレール54の外周に沿った形状をなして形成されており、この第2透過板64及び第3透過板65の何れか一方の外縁に起立壁62が成型されているため、起立壁62をより容易に成型することができる。
また、起立壁62は、透過部材保持枠30を閉じた際、内ガイドレール54の外周に沿った形状をなして配置されている。起立壁62の起立高さは、透過部材保持枠30を閉じた際、内ガイドレール54の外周面と重なる高さで形成されている。すなわち、起立壁62は、透過部材保持枠30を閉じた際、内ガイドレール54の外周面にほぼ当接するように配置されている。
このように、内ガイドレール54の外周面に沿って起立壁62がほぼ当接するように配置されることで、不正行為実行具を挿入させることが困難となり、不正行為を防止することができる。
また、本実施の形態の起立壁62は、透過部材61の第2透過板64に一体に成型され、第2透過板64と同様に、透明な部材により成型されているため、遊技機10の外観性を損なわせることなく不正行為を防止することができる。
10 遊技機
11 透過部材
12 起立壁
13 第1透過板
14 第2透過板
20 支持体
21 上板
22 下板
23 側板
24 側板
25 連結金具
26 ヒンジ
27 枢支軸
30 透過部材保持枠
31 上辺
32 下辺
33 側辺
34 側辺
35 補強金具
40 遊技盤保持枠
41 上辺
42 下辺
43 側辺
44 側辺
50 遊技盤
51 遊技面
52 遊技領域
53 外ガイドレール
54 内ガイドレール
55 飾り部材
56 表示装置
57 排出口
58 ガイド通路
61 透過部材
62 起立壁
63 第1透過板
64 第2透過板
65 第3透過板
71 装飾ランプ
72 操作ハンドル
73 上皿
74 スピーカー

Claims (2)

  1. 遊技球が転動又は流下可能な遊技領域を有すると共に、前記遊技領域を囲繞して配置されたガイドレールを備えた遊技盤と、
    前記遊技盤に対向して配置され、前記遊技盤を被装する透過部材と、を少なくとも具備する遊技機において、
    前記透過部材に前記遊技盤に向かって起立する起立壁を一体に成型すると共に、前記起立壁が前記ガイドレールに沿って重ねて配置される、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記透過部材は、前記ガイドレールに沿って外縁が形成される第1の透過部材と、前記第1の透過部材の前記外縁に対応する外縁を有する第2の透過部材とを備え、
    前記第1及び第2の透過部材の何れか一方の前記外縁の一部に前記起立壁が一体に成型される、
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
JP2009235058A 2009-10-09 2009-10-09 遊技機 Pending JP2011078676A (ja)

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