JP2011078446A - 離乳食用スプーン - Google Patents

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Abstract

【課題】スプーンを利用して離乳食を乳幼児に与える際に、乳幼児による舌の突き出し動作を抑制できる離乳食用スプーンを提供する。
【解決手段】離乳食用スプーン1は、窪み4が形成されたボウル部2と、ボウル部2に接続された柄部3とを備える。ボウル部2は、先端部10と底部11とを繋いで外周面12の一部を形成する前方接続面13を有し、窪み4の深さ方向における先端部10の肉厚t1が、先端部10よりも柄部3側に後退した位置におけるボウル部2の深さ方向の最大高さ(t2+Dm)よりも小さく設定されている。前方接続面13は、先端部10に続いて窪み4に近づく側に後退した第1湾曲面13aと、第1湾曲面13aと滑らかに接続され、窪み4から離れる側に向かって突出して底部11に続く第2湾曲面13bとを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、乳幼児の離乳食摂取量、口腔幅等に適合されて、乳幼児に離乳食を与えるために用いられる離乳食用スプーンに関する。
人が食べ物を摂取する際に使用する食具には、箸、フォーク、コップ等様々なものが存在する。しかしながら、離乳期の乳幼児に最適な食具はスプーンである。スプーンは、他の食具と異なって、鋭利な形状を伴わないものがほとんどであり、乳幼児が使用する食具として安心であり、離乳期に乳幼児が摂取する流動的な食物あるいは水分を保持し、摂取させることに対して有用である。
乳幼児に適合させたスプーンとしては、例えば、乳幼児に対して固形又は半固形の離乳食を与える際に口腔内へのスプーンの差し入れ量を制限する位置決め手段が設けられた離乳食用スプーンが知られている(特許文献1)。このスプーンは、乳幼児の口腔内に差し入れた際に位置決め手段が口唇に突き当たることによりスプーンの差し入れ量が制限される。その差し入れ量は乳幼児がスプーン上の食品を口唇で捕らえて奥側に運ぶ口腔の動きを学習できる程度に制限されている。
特開平11−174947号公報
哺乳期の乳幼児は、哺乳時に舌の蠕動様運動と呼ばれる波のような動きにより口蓋との間に大きな陰圧空間を作り出して乳首より乳汁を口腔内へ取り込んでいる。口腔内に取り込まれた乳汁は、舌が上方に上がることによって口蓋との間に生じた空間が閉じられて咽喉に向かって移送され、それにより乳汁が飲み込まれる。このような動きは急綴反射(哺乳反射)と称されるが、この反射は離乳期に入っても直ぐに消失するものでない。急綴反射が残っている乳幼児の口に形のあるものを入れようとすると、それを舌で押し返そうとする動作が生じる。例えば、乳幼児がスプーン上の離乳食を摂取するためには、上下の口唇を閉じて離乳食をこすり取る動作を行う必要があるが、その動作が急綴反射によって妨げられる。そのため、スプーンを用いて離乳食を摂取させようとするならば、離乳期の乳幼児による舌の突き出し動作に対して何らかの創意工夫がなされた対策が加えられなければ、離乳食の摂取に適した舌や口唇の随動作を身に付けるまでの妨げとなるおそれがある。
そこで、本発明は、スプーンを利用して離乳食を乳幼児に与える際に、乳幼児による舌の突き出し動作を抑制できる離乳食用スプーンを提供することを目的とする。
以下、本発明の離乳食用スプーンについて説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の離乳食用スプーン(1)は、窪み(4)が形成されたボウル部(2)と、前記ボウル部に接続された柄部(3)とを備え、前記ボウル部は、先端部(10)と底部(11)とを繋いで外周面(12)の一部を形成する前方接続面(13、13′、13″)を有し、前記窪みの深さ方向における前記先端部の肉厚(t1)が、当該先端部よりも前記柄部側に後退した位置における前記ボウル部の前記深さ方向の最大高さ(t2+Dm)よりも小さく設定され、前記前方接続面は、前記先端部に続いて前記窪みに近づく側に後退した第1湾曲面(13a)と、前記第1湾曲面と滑らかに接続され、前記窪みから離れる側に向かって突出して前記底部に続く第2湾曲面(13b)とを有することにより、上述した課題を解決する。
この離乳食用スプーンによれば、ボウル部の窪みに近づく側に後退した第1湾曲面とその窪みから離れる側に向かって突出する第2湾曲面とが接続されることによって先端部と底部とを繋ぐ前方接続面が形成されるので、ボウル部の先端部から柄部側に後退した位置に前方接続面が先端側に向いた状態で配置される。そのため、ボウル部に離乳食を載せた状態で乳幼児の口腔に差し入れた場合に哺乳反射を原因として乳幼児が舌を突き出そうとしても、その舌先がボウル部の前方接続面に突き当たる。そのため、幼児による舌の突き出し動作を抑えることができる。これにより、ボウル部を乳幼児の口腔に差し入れた際に乳幼児の舌を口唇よりも後方の口腔内に留めておくことができる。このため、口唇を閉じてボウル部上の離乳食をこすり取る動作を乳幼児に習慣付けることが容易になる。また、先端部に続く第1湾曲面が窪みに近づく側に後退しているので、先端部と前方接続面との境界が丸みを帯びる。そのため、先端部から前方接続面に続く形状が乳幼児の舌先の形状と合致し易いので、乳幼児の舌先が前方接続面に突き当たった際の違和感を緩和できる。先端部の肉厚がその先端部よりも柄部側におけるボウル部の最大高さよりも小さく設定されているので、乳幼児の舌を前方接続面に導きつつ先端部を口腔内に差し入れて、前方接続面の上述した作用を生じさせることができる。
本発明の一態様において、前記窪みの深さ方向における前記ボウル部の肉厚(t1、t2)が前記先端部から前記底部に向かって増加するように当該ボウル部が構成されてもよい。これによれば、ボウル部の肉厚を増加させて前方接続面の面積、あるいは高さを確保しつつ、窪みの最大深さを離乳食の摂取に適した程度まで減少させることが可能である。
本発明の一態様において、前記窪みの最大深さ(Dm)が前記底部の前記肉厚(t2)よりも小さく設定されてもよい。これによれば、前方接続面の面積あるいは高さを十分に確保しつつ、窪みの最大深さを小さく制限してその窪みの容積を離乳食の一回の摂取量に容易に適合させることができる。
本発明の離乳食用スプーンの一態様において、前記先端部の前記肉厚が前記窪みの最大深さよりも大きく、かつ前記底部の前記肉厚が前記先端部の前記肉厚の2倍以上であってもよい。この態様によれば、ボウル部の全体の大きさに対して相対的に窪みの深さが浅くなるのでボウル部の窪みに食べ残しが生じ難い。
本発明のボウル部の各寸法は、上記の特徴を具備する限りにおいて適宜に設定してよいが、好適には、前記ボウル部の前記先端部の前記肉厚を1.5〜3.0mmの範囲に、前記ボウル部の前記底部の前記肉厚を3.0〜8.0mmの範囲に、前記窪みの前記最大深さを0.5〜2.5mmの範囲にそれぞれ設定するとよい。
ボウル部の先端部の形状や前方接続面の形状は上記の特徴を具備する限度において適宜設定してよい。例えば、前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合に、前記先端部が前記柄部の中心線(CL)上に頂点(P)を持つ弧状に形成され、あるいは、前記先端部が前記柄部の中心線と直交する方向に延びる直線状に形成されてもよい。また、前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合に、前記前方接続面(13)が前記先端部と前記柄部の中心線との交点(P)よりも前記柄部側にずれた位置(P′)で前記中心線と直交する方向に直線的に延びてもよいし、前記前方接続面(13′)が前記先端部と前記柄部の中心線との交点よりも前記柄部側にずれた位置で前記柄部側に後退するように曲線的に延びてもよいし、前記前方接続面(13″)が前記先端部と前記柄部の中心線との交点よりも前記柄部側にずれた位置で前記先端側に突出するように曲線的に延びてもよい。前方接続面を直線的な形状、又は柄部側に後退する曲線的な形状に形成した場合には、前方接続面に突き当たった乳幼児の舌が左右に逃げ難く、舌の突き出しを確実に抑えることができる。一方、前方接続面を先端側に突出する曲線的な形状に形成した場合には、舌の押し込み効果を高めることができるとともに、ボウル部を乳幼児の口腔に対して斜めに差し入れた場合でも、その乳幼児の舌を前方接続面にて十分に押し込ことができる。
本発明の離乳食用スプーンにおいては、前記窪みを上に向けた状態で前記ボウル部を水平に配置した場合に前記柄部が前記ボウル部よりも高い高低差が生じるように前記ボウル部と前記柄部とがそれぞれ構成されていてもよい。この態様によれば、ボウル部を水平にした場合にボウル部よりも上方に柄部が位置する。このため、介助者が柄部を持って乳幼児に対してボウル部に載せられた離乳食を与える際に、ボウル部を水平にした状態で斜め上方から乳幼児の口腔内へボウル部を差し入れることができる。これにより、ボウル部からの離乳食のこぼれを防止するために乳幼児の口の高さに介助者の手の高さを合わせる必要がなくなるから乳幼児への介助がし易くなる。
この態様においては、前記柄部が上側を凸にして長手方向に関して湾曲していてもよい。この場合には、鉛筆を持つ場合と同様に柄部を持って乳幼児へ介助する時に、介助者の手首を上側に曲げた状態でボウル部を水平に保持できる。これにより、手首が伸びた状態でボウル部を水平に保持することを要する場合に比べて介助者によるスプーンの角度の微調整が容易になるので介助のし易さが向上する。
本発明の離乳食用スプーンにおいては、前記窪みを上に向けた状態で前記ボウル部を水平に配置した場合に、前記柄部はその横断面が横方向に扁平でかつ上側の曲率よりも下側の曲率が大きな形状を呈していてもよい。この態様によれば、介助者の親指及び人差指の各付け根間に形成されるアーチ状の指股部に柄部の下面がフィットし易く、かつ人差指の指先を柄部の上面に沿わせ易い。
本発明の離乳食用スプーンにおいては、前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合、前記柄部の中心線と直交する方向における前記ボウル部の幅(Wd)が14〜30mmの範囲に設定されてもよい。これにより、乳幼児の舌を押さえ込む効果を確保しつつ、離乳食を摂取する月齢範囲の乳幼児の口腔幅よりもボウル部の幅を確実に小さく設定して、本発明の離乳食用スプーンの作用効果を十分に発揮させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ボウル部の先端部から柄部側に後退した位置に前方接続面が先端側に向いた状態で配置されるため、ボウル部に離乳食を載せた状態で乳幼児の口腔に差し入れた場合に哺乳反射を原因として乳幼児が舌を突き出そうとしても、その舌先がボウル部の前方接続面に突き当たる。これにより、幼児による舌の突き出し動作を抑えることができる。
本発明の一形態に係る離乳食用スプーンの正面図。 図1の離乳食用スプーンを矢印IIの方向から見た状態を示した図。 図1のIII−III線に関する断面図。 図2のIVa−IVa線に関する断面図。 図2のIVb−IVb線に関する断面図。 図2のIVc−IVc線に関する断面図。 図2のIVd−IVd線に関する断面図。 本発明の一形態に係る離乳食用スプーンの使用状態を示した説明図。 前方接続面の他の形態を示す図。 先端部を直線的に形成した他の形態を示す図。 図7Aに対して前方接続面を変更した形態を示す図。 図7Aに対して前方接続面をさらに変更した形態を示す図。
図1は本発明の一形態に係る離乳食用スプーンの正面図、図2は図1の離乳食用スプーンを矢印IIの方向から見た状態を示した図である。図3は図1のIII−III線に関する断面図、図4A〜図4Dは図2のIVa−IVa線、IVb−IVb線、IVc−IVc線、及びIVd−IVd線に関する各断面図である。
これらの図に示された離乳食用スプーン(以下、スプーンという。)1は、母親や保育士等の介助者が乳幼児に離乳食を与えるために用いられる。スプーン1は、離乳食を掬いとりかつこれを保持するためのボウル部2と、ボウル部2に接続された柄部3とを備えている。ボウル部2には離乳食を保持するための窪み4が形成されている。柄部3はボウル部2に対して十分に長く、具体的にはボウル部2の縦方向(図1〜図3の左右方向)の寸法の4倍程度の長さを有している。スプーン1は、ボウル部2に形成された取り付け穴5に対して柄部3に形成された接続部6が嵌め込まれることによりボウル部2と柄部3とが接続される。
スプーン1のボウル部2と柄部3とは異種材料で構成されている。ボウル部2の材質としては乳幼児の口腔内に差し入れられた時に硬質な感触や冷たい感触等の不快感を乳幼児に対して与え難い材料が選択されている。スプーン1においてはボウル部2の材料として加硫ゴムと同様の弾性を持った熱可塑性エラストマーが用いられている。また、柄部3の材料としてはプラスチックであるポリプロピレンが用いられている。柄部3の滑り難さや美観を向上させるため、柄部3の全周表面には梨地模様や皮革模様等の微細な凹凸を付与する加工が施されている。なお、ボウル部2と柄部3とは同一材料で構成されてもよいし、一体構造でもよい。柄部3の凹凸加工は省略されてもよい。
図1に示すように、ボウル部2には概略楕円形状の窪み4を取り囲んでいる頭部7とその頭部7に続き、上述した取り付け穴5が形成された頸部8とが設けられている。ボウル部2の先端部10は、柄部3の中心線CL上に頂点Pを持つ弧状に形成されている。図3に示すように、ボウル部2は、その窪み4の深さ方向の肉厚が一定ではなく先端部10から底部11に向かって増加している。先端部10の肉厚t1は、その先端部10よりも柄部3側に後退した位置におけるボウル部2の深さ方向の最大高さ、つまり、窪み4の最大深さDmと底部11の肉厚t2とを合計した値(t2+Dm)よりも小さく設定されている。また、ボウル部2の窪みの最大深さDmは、底部11の肉厚t2よりも小さく設定されている。さらに、先端部10の肉厚t1は窪み4の最大深さDmよりも大きく、かつ底部11の肉厚t2は先端部10の肉厚t1の2倍以上となっている。それにより、前方接続面13の面積、あるいは高さを十分に確保しつつ、窪み4を比較的浅くして、その窪み4の容積を一回の離乳食の摂取量に合わせて小さく設定することができる。窪み4の最大深さDmの好適範囲は0.5〜2.5mmである。最大深さDmが0.5mm未満では窪み4に収容できる離乳食の量が少な過ぎ、最大深さDmが2.5mmを超えると、窪み4に収容できる離乳食の量が多過ぎるおそれがある。また、肉厚t1の好適範囲は1.5〜3.0mm、肉厚t2の好適範囲は3.0〜8.0mmである。先端部10の肉厚t1が1.5mm未満の場合には、先端部10が乳幼児の口唇にとって薄過ぎるおそれがあり、3.0mmを超えると乳幼児の口腔内に先端部10を円滑に差し入れる妨げとなるおそれがある。また、底部11の肉厚t2が3.0mm未満では、ボウル部2の全高を確保しつつ窪み4を浅くすることが困難となるおそれがあり、肉厚t2が8.0mmを超えるとボウル部2が厚過ぎて乳幼児の口腔内に入らないおそれがある。より具体的な例として、肉厚t1は2.2mm、肉厚t2は5.5mm、深さDmは1.5mmにそれぞれ設定され、それによりボウル部2の最大高さ(t2+Dm)は7.0mmとされている。なお、先端部10の形状は弧状に限らないが、他の形状については後述する。
図1〜図3に示すように、ボウル部2は、先端部10と底部11とを繋いで外周面12(図2参照)の一部を形成する前方接続面13を有している。なお、ボウル部2の外周面12の残りの部分は窪み4から離れる側に突出して曲率の符号が反転しない単一の湾曲面14にて形成されている(図4D参照)。
図1に示すように、前方接続面13は、先端部10の頂点Pよりも柄部3側にずれた位置P′において中心線CLと直交する方向に直線的に延びている。また、図2及び図3に示すように、前方接続面13は先端部10に続いて窪み4に近づく側に後退した第1湾曲面13aと、その第1湾曲面13aと滑らかに接続され、窪み4から離れる側に向かって突出して底部11に続く第2湾曲面13bとを有している。各湾曲面13a、13bは曲がり方向が互いに反対向きであり、各湾曲面13a、13bは、図2及び図3上で変曲点として観念できる接続点Cにおいて互いに接続されている。
このように、前方接続面13が互いに曲がり方向が異なる2つの湾曲面13a、13bにて形成されているため、前方接続面13はボウル部2の先端部10から柄部3側に後退した位置で先端側に向いた状態で配置される。前方接続面13がこのように配置されているため、図5に示すように、介助者Hがボウル部2に離乳食Fを載せた状態で乳幼児Iの口腔内にスプーン1を差し入れた場合、哺乳反射を原因として乳幼児Iが舌Tを突き出そうとしてもその舌先がボウル部2の前方接続面13に突き当たるので、幼児Iによる舌Tの突き出し動作を抑えることができる。図5の状態からスプーン1をさらに差し入れた際には舌Tを口唇Lよりも後方の口腔内に留めておくことができる。このため、口唇Lを閉じてボウル部2上の離乳食Fをこすり取る動作を乳幼児Iに習慣付けることが容易になる。また、図2及び図3から明らかなように、先端部10と前方接続面13との境界が丸みを帯びているので、先端部10から前方接続面13に続く形状が乳幼児の舌先の形状と合致し易い。そのため、乳幼児の舌先が前方接続面13に突き当たった際の違和感を緩和できる。
さらに、ボウル部2の窪み4を正面から見た場合(図1)、柄部3の中心線CLと直交する方向におけるボウル部2の幅Wdは14〜30mmの範囲に設定することが好ましい。幅Wdが14mmに満たないと、前方接続面13の面積が不足して乳幼児に舌を押える効果が損なわれるおそれがある。一方、幅Wdが30mmを超えると、ボウル部2が大き過ぎ、本形態のスプーン1の対象月齢、すなわち離乳食の摂取時期(例えば月齢で5か月程度)の乳幼児の口腔に対してボウル部2を円滑に差し入れることができないおそれがある。ちなみに、12月〜18月の乳幼児の口腔幅の平均値は30.9mm程度であり、スプーン1がそれよりも低月齢の乳幼児を対象とすることに鑑みても、幅Wdの最大寸法を30mmに設定することが合理的である。
上述したように、ボウル部2の先端部10は頂点Pを持つ弧状に形成されているため、ボウル部2を乳幼児の口に入れ易い。しかも、図1に示したように、前方接続面13が中心線CLと直交する方向に直線的に延びているので、前方接続面13が先端側に突出する場合に比べて突き当たった乳幼児の舌が左右に逃げ難く、舌の突き出しを確実に抑えることができる。
図2及び図3に示すように、窪み4を上に向けた状態でボウル部2が水平になるようにスプーン1を配置した場合、ボウル部2と柄部3との間には柄部3がボウル部2よりも高い高低差ΔHが生じている。つまり、スプーン1はこうした高低差ΔHが生じるようにボウル部2と柄部3とがそれぞれ構成されている。スプーン1にこのような高低差ΔHが生じているため、図5に示すように介助者Hが乳幼児Iに離乳食を与える際に、ボウル部2を水平にした状態で斜め上方から乳幼児Iの口腔内へボウル部2を差し入れることができる。これにより、ボウル部2からの離乳食のこぼれを防止するために乳幼児Iの口の高さに介助者Hの手の高さを合わせる必要がなくなるから乳幼児Iへの介助がし易くなる。
図2及び図3に示したように、柄部3は上側を凸にして長手方向に関して湾曲している。そのため、図5に示すように、介助者Hが鉛筆を持つ場合と同様に柄部3を持って乳幼児Iを介助する時に、介助者Hの手首Wを上側に曲げた状態でボウル部2を水平に保持できる。これにより、図示を略したが、手首が伸びた状態でボウル部を水平に保持することを要する場合(柄部が直線的に延びる場合等)に比べて、介助者Hによるスプーン1の角度の微調整が容易になるので介助のし易さが向上する。
図4A及び図4Bに示すように、スプーン1の柄部3は、その横断面が横方向に扁平でかつ上側の曲率よりも下側の曲率が大きな形状を呈している。そのため、図5に示したように、介助者Hの親指f1及び人差指f2の各付け根間に形成されるアーチ状の指股部Aに柄部3の下面がフィットし易く、かつ人差指f2の指先を柄部3の上面に沿わせ易い。
本発明は、上記形態に限定されず本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記の形態においては、前方接続面13が中心線CLと直交する方向に直線的に延びているが(図1参照)、この形状の代わりに図1に想像線で示したように前方接続面13′が頂点Pよりも柄部3側にずれた位置で柄部3側に後退するように曲線的に延びていてもよい。想像線で示す形態の場合には、前方接続面13′に突き当たった乳幼児の舌が直線的な前方接続面13に比べてより逃げに難くなるので、舌の突き出し動作を抑える確実性をさらに高めることができる。あるいは、図6に示すように、前方接続面13″が、先端部10と中心線CLとの交点である頂点Pよりも柄部3側にずれた位置P′で、柄部3とは反対側(つまり先端部10側)に突出するように曲線的に延びていてもよい。この場合には、前方接続面13″の突出部分により、乳幼児の舌の押し込み効果を高めることができるとともに、ボウル部2を乳幼児の口腔に対して斜めに差し入れた場合でも、その乳幼児の舌を前方接続面13″にて十分に押し込ことができる。
前方接続面13の構成要素である第1湾曲面13a及び第2湾曲面13bのそれぞれの曲率は、それらの大きさが互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。各湾曲面13a、13bは、曲率が一定の区間を有していてもよいし、連続的に曲率が変化する区間を有していてもよい。また、各湾曲面13a、13bは、湾曲する区間が存在する限りにおいて曲率が0つまり平面の区間を含んでいてもよい。
本発明において、先端部10は必ずしも弧状に湾曲していることを要しない。例えば、図7Aに示したように、先端部10を柄部3の中心線CLと直交する方向に延びる直線状に形成してもよい。このような直線状の先端部10は、図7Aに示すように、頂点P′上で中心線CLと直交する方向に直線的に延びる前方接続面13と組み合わせてもよいし、図7Bに示すように柄部3側に後退するように曲線的に延びる前方接続面13′と組み合わせてもよいし、図7Cに示すように柄部3とは反対側に突出するように曲線的に延びる前方接続面13″と組み合わせてもよい。
1 離乳食用スプーン
2 ボウル部
3 柄部
4 窪み
10 先端部
11 底部
12 外周面
13、13′、13″ 前方接続面
13a 第1湾曲面
13b 第2湾曲面
CL 中心線
P 先端部と柄部の中心線との交点
t1、t2 肉厚
Dm 窪みの最大深さ
Wd ボウル部の幅

Claims (14)

  1. 窪みが形成されたボウル部と、前記ボウル部に接続された柄部とを備え、
    前記ボウル部は、先端部と底部とを繋いで、外周面の一部を形成する前方接続面を有し、
    前記窪みの深さ方向における前記先端部の肉厚が、当該先端部よりも前記柄部側に後退した位置における前記ボウル部の前記深さ方向の最大高さよりも小さく設定され、
    前記前方接続面は、前記先端部に続いて前記窪みに近づく側に後退した第1湾曲面と、前記第1湾曲面と滑らかに接続され、前記窪みから離れる側に向かって突出して前記底部に続く第2湾曲面とを有する、ことを特徴とする離乳食用スプーン。
  2. 前記窪みの深さ方向における前記ボウル部の肉厚が前記先端部から前記底部に向かって増加するように当該ボウル部が構成されている、請求項1に記載の離乳食用スプーン。
  3. 前記窪みの最大深さが前記底部の前記肉厚よりも小さい、請求項1又は2に記載の離乳食用スプーン。
  4. 前記先端部の前記肉厚が前記窪みの最大深さよりも大きく、かつ前記底部の前記肉厚が前記先端部の前記肉厚の2倍以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  5. 前記ボウル部の前記先端部の前記肉厚が1.5〜3.0mmの範囲に、前記ボウル部の前記底部の前記肉厚が3.0〜8.0mmの範囲に、前記窪みの前記最大深さが0.5〜2.5mmの範囲にそれぞれ設定されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  6. 前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合に、前記先端部が前記柄部の中心線上に頂点を持つ弧状に形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  7. 前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合に、前記先端部が前記柄部の中心線と直交する方向に延びる直線状に形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  8. 前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合に、前記前方接続面が前記先端部と前記柄部の中心線との交点よりも前記柄部側にずれた位置で前記中心線と直交する方向に直線的に延びている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  9. 前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合に、前記前方接続面が前記先端部と前記柄部の中心線との交点よりも前記柄部側にずれた位置で前記柄部側に後退するように曲線的に延びている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  10. 前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合に、前記前方接続面が前記先端部と前記柄部の中心線との交点よりも前記柄部側にずれた位置で前記先端側に突出するように曲線的に延びている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  11. 前記窪みを上に向けた状態で前記ボウル部を水平に配置した場合に前記柄部が前記ボウル部よりも高い高低差が生じるように前記ボウル部と前記柄部とがそれぞれ構成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  12. 前記柄部が上側を凸にして長手方向に関して湾曲している、請求項12に記載の離乳食用スプーン。
  13. 前記窪みを上に向けた状態で前記ボウル部を水平に配置した場合に、前記柄部はその横断面が横方向に扁平でかつ上側の曲率よりも下側の曲率が大きな形状を呈している、請求項1〜12のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
  14. 前記ボウル部の前記窪みを正面から見た場合、前記柄部の中心線と直交する方向における前記ボウル部の幅が14〜30mmの範囲に設定されている、請求項1〜13のいずれか一項に記載の離乳食用スプーン。
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