JP2011077566A - 積層型バンドパスフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成するための結合経路の機能を損なうことなく、結合経路に起因して通過帯域よりも高周波側に発生する低減衰ピークの周波数を制御できるようにする。
【解決手段】バンドパスフィルタ1は、隣接する2つの共振器が電磁界結合する3つの共振器4,5,6と、隣接しない2つの共振器4,6を容量性結合させる並列の2つの結合経路7,8を備えている。結合経路7は、直列に接続されたキャパシタ21、インダクタ23およびキャパシタ22を含んでいる。結合経路8は、直列に接続されたキャパシタ24、インダクタ26およびキャパシタ25を含んでいる。結合経路7,8は、バンドパスフィルタ1の通過・減衰特性において、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成する機能を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層された複数の誘電体層を有する積層体内に設けられた3つ以上の共振器を備えた積層型バンドパスフィルタに関する。
近年、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)用の通信装置、ブルートゥース(登録商標)規格の通信装置、ワイマックス(WiMAX(登録商標);Worldwide Interoperability for Microwave Access)規格の通信装置、携帯電話機等の無線通信装置では、小型化、薄型化が求められている一方で、1台で周波数帯域の異なる複数のシステムの信号を処理できることが求められている。上記無線通信装置における電子部品の一つに、送信信号や受信信号を濾波するバンドパスフィルタがある。このバンドパスフィルタにおいても、小型化、薄型化が要求されている。そこで、上記の無線通信装置における使用周波数帯域に対応でき、且つ小型化、薄型化を実現可能なバンドパスフィルタとして、例えば特許文献1ないし3に示されるように、積層された複数の誘電体層を有する積層体内に設けられた複数の共振器を備えた積層型バンドパスフィルタが提案されている。この積層型バンドパスフィルタにおいて、隣接する2つの共振器は電磁界結合している。電磁界結合には、誘導性結合と容量性結合とが含まれる。
3つ以上の共振器を備え、隣接する2つの共振器が電磁界結合するように構成された積層型バンドパスフィルタには、特許文献1および2に示されるように、隣接しない2つの共振器を容量性結合させる結合経路を備えたものがある。この結合経路は、キャパシタを含んでいる。このような結合経路を設けることにより、バンドパスフィルタの通過・減衰特性において、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成することができ、これにより、通過帯域よりも低周波側におけるバンドパスフィルタの減衰特性を向上させることが可能になる。
特開2006−33614号公報 特開2006−54508号公報 特開平11−41004号公報
特許文献1および2に示されるように、3つ以上の共振器を備えた積層型バンドパスフィルタにおいて、隣接しない2つの共振器を容量性結合させる結合経路を設けると、この結合経路に起因して、通過帯域よりも高周波側においてスプリアスが発生する場合がある。このスプリアスが発生する原因は、以下のように考えられる。上記結合経路は、キャパシタの他に、キャパシタに直列に接続された導電路を含んでいる。この導電路は、インダクタンスを有することから、インダクタとみなすことができる。そのため、結合経路は、キャパシタとインダクタによる直列共振回路とみなすことができる。この直列共振回路の共振周波数は、一般的に、通過帯域よりも高い周波数となる。その結果、バンドパスフィルタの通過・減衰特性において、通過帯域よりも高周波側に、上記直列共振回路に起因して、減衰量が小さくなるピーク(以下、低減衰ピークと記す。)が発生する。この低減衰ピークが発生する周波数は、上記直列共振回路の共振周波数である。この低減衰ピークは、通過帯域よりも高周波側におけるバンドパスフィルタの減衰特性を劣化させ、特に、低減衰ピークの周波数またはその近傍の周波数を有するスプリアスの発生の原因となる。
上記の低減衰ピークは、特に、通過帯域における挿入損失の低減の要求に応えるために、誘電率の大きな複数の誘電体層を用いて積層体を構成した場合に、顕著に発生する。
ところで、無線通信装置に使用されるバンドパスフィルタには、通過帯域における挿入損失の低減と共に、阻止帯域内の特定の周波数帯域における減衰量が所定値以上となる特性が求められる場合がある。例えば、周波数帯域の異なる複数のシステムの信号を処理する無線通信装置では、ある1つのシステムにおいて使用されるバンドパスフィルタには、他のシステムの信号の周波数帯域における減衰量が所定値以上となる特性が求められる場合がある。このような場合において、上記の低減衰ピークが発生する周波数が、減衰量が所定値以上となることが求められる周波数帯域内に存在すると、バンドパスフィルタの所望の特性が得られなくなるという問題が発生する。
そこで、直列共振回路におけるキャパシタのキャパシタンスとインダクタのインダクタンスの少なくとも一方を小さくすることによって、直列共振回路の共振周波数すなわち低減衰ピークが発生する周波数を、減衰量が所定値以上となることが求められる周波数帯域よりも高周波側へ移動させることが考えられる。しかしながら、キャパシタンスやインダクタンスを小さくすると、通過帯域よりも低周波側において減衰極が形成されなくなったり、減衰極の周波数や減衰量が変化したりして、結合経路の本来の機能が損なわれてしまうという問題が発生する。
特許文献1および2には、隣接しない2つの共振電極の各々との間でキャパシタを形成する2つの調整電極と、この2つの調整電極を電気的に接続する接続電極とを設けたバンドパスフィルタが記載されている。また、特許文献1および2には、隣接しない2つの共振電極の間に位置する共振電極と接続電極との間に発生する静電容量を低減することによって、通過帯域よりも高周波側に発生するスプリアス(低減衰ピーク)を低減する技術が記載されている。しかしながら、この技術では、低減衰ピークが発生する周波数を、減衰量が所定値以上となることが求められる周波数帯域の外へ移動させることはできない。
特許文献3には、隣接する共振器間を容量性結合させる導体層に起因して通過帯域よりも高周波側に発生する不要共振の発生位置を高周波側に移動する技術が記載されている。しかしながら、特許文献3には、隣接しない2つの共振器間を容量性結合させる結合経路は記載されておらず、この結合経路に起因して発生する低減衰ピークによる問題の解決手段も記載されていない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成するための結合経路の機能を損なうことなく、結合経路に起因して通過帯域よりも高周波側に発生する低減衰ピークの周波数を制御できるようにした積層型バンドパスフィルタを提供することにある。
本発明の積層型バンドパスフィルタは、積層された複数の誘電体層を含む積層体と、隣接する2つの共振器が電磁界結合するように積層体内に設けられた3つ以上の共振器と、隣接しない2つの共振器を容量性結合させる並列の複数の結合経路とを備えている。各結合経路は、直列に接続されたキャパシタとインダクタを含んでいる。
本発明の積層型バンドパスフィルタにおいて、3つ以上の共振器および複数の結合経路は、積層体内に設けられた複数の導体層を用いて構成されていてもよい。
また、本発明の積層型バンドパスフィルタにおいて、複数の結合経路のそれぞれの共振周波数は互いに異なっていてもよい。
また、本発明の積層型バンドパスフィルタにおいて、3つ以上の共振器は、いずれも、開放端と短絡端とを有する1/4波長共振器であり、複数の結合経路は、隣接しない2つの共振器の開放端同士を電気的に接続していてもよい。
また、本発明の積層型バンドパスフィルタにおいて、各結合経路は、2つのキャパシタと、この2つのキャパシタを電気的に接続するインダクタとを含んでいてもよい。
本発明の積層型バンドパスフィルタは、隣接しない2つの共振器を容量性結合させる並列の複数の結合経路を備え、各結合経路は、直列に接続されたキャパシタとインダクタを含んでいる。本発明において、通過帯域よりも低周波側に形成される減衰極の周波数や減衰量は、主に、複数の結合経路に含まれる複数のキャパシタの合成キャパシタンスに依存する。一方、本発明では、複数の結合経路の各々によって直列共振回路が構成される。各結合経路(直列共振回路)の共振周波数は、各結合経路におけるキャパシタのキャパシタンスとインダクタのインダクタンスに依存する。そのため、本発明によれば、複数の結合経路に含まれる複数のキャパシタの合成キャパシタンスを、減衰極の形成に適した値にしながら、各結合経路におけるキャパシタのキャパシタンスとインダクタのインダクタンスを調整して、各結合経路(直列共振回路)の共振周波数すなわち低減衰ピークが発生する周波数を制御することが可能になる。従って、本発明によれば、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成するための結合経路の機能を損なうことなく、結合経路に起因して通過帯域よりも高周波側に発生する低減衰ピークの周波数を制御することが可能になるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係る積層型バンドパスフィルタの回路構成を示す回路図である。 本発明の一実施の形態に係る積層型バンドパスフィルタの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態における積層体の1層目ないし3層目の誘電体層の上面を示す説明図である。 本発明の一実施の形態における積層体の4層目ないし6層目の誘電体層の上面を示す説明図である。 本発明の一実施の形態における積層体の7層目および8層目の誘電体層の上面ならびに9層目の誘電体層およびその下の導体層を示す説明図である。 比較例の積層型バンドパスフィルタの回路構成を示す回路図である。 比較例の積層型バンドパスフィルタにおける積層体の6層目の誘電体層の上面を示す説明図である。 比較例の積層型バンドパスフィルタの通過・減衰特性の一例を示す特性図である。 比較例の積層型バンドパスフィルタの通過・減衰特性の他の例を示す特性図である。 本発明の一実施の形態における実施例の積層型バンドパスフィルタおよび比較例の積層型バンドパスフィルタの通過・減衰特性の一例を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る積層型バンドパスフィルタの回路構成について説明する。本実施の形態に係る積層型バンドパスフィルタ(以下、単にバンドパスフィルタと記す。)1は、入力端子2と、出力端子3と、3つの共振器4,5,6と、並列の2つの結合経路7,8と、キャパシタ17,18とを備えている。入力端子2は信号の入力のために用いられる。出力端子3は信号の出力のために用いられる。共振器4は、入力端子2に電気的に接続されている。共振器6は、出力端子3に電気的に接続されている。共振器5は、回路構成上、共振器4と共振器6の間に設けられている。隣接する共振器4,5は互いに電磁界結合する。隣接する共振器5,6も互いに電磁界結合する。電磁界結合には、誘導性結合と容量性結合とが含まれる。
共振器4は、互いに電気的に接続されたインダクタ11とキャパシタ14とを有している。共振器5は、互いに電気的に接続されたインダクタ12とキャパシタ15とを有している。共振器6は、互いに電気的に接続されたインダクタ13とキャパシタ16とを有している。インダクタ11,12は互いに誘導性結合する。同様に、インダクタ12,13も互いに誘導性結合する。図1では、インダクタ11,12間の誘導性結合およびインダクタ12,13間の誘導性結合を、記号Mを付した曲線で表している。
インダクタ11の一端とキャパシタ14,17の各一端は、入力端子2に電気的に接続されている。インダクタ11の他端とキャパシタ14の他端はグランドに電気的に接続されている。インダクタ12の一端とキャパシタ15,18の各一端は、キャパシタ17の他端に電気的に接続されている。インダクタ12の他端とキャパシタ15の他端はグランドに電気的に接続されている。インダクタ13の一端、キャパシタ16の一端および出力端子3は、キャパシタ18の他端に電気的に接続されている。インダクタ13の他端とキャパシタ16の他端はグランドに電気的に接続されている。共振器5は、インダクタ11,12が誘導性結合することによって共振器4と誘導性結合すると共に、キャパシタ17を介して共振器4と容量性結合する。また、共振器5は、インダクタ12,13が誘導性結合することによって共振器6と誘導性結合すると共に、キャパシタ18を介して共振器6と容量性結合する。
共振器4,5,6はいずれも、開放端と短絡端とを有する1/4波長共振器であって、キャパシタ14,15,16によってインダクタ11,12,13の物理長を1/4波長よりも短くする効果を用いた1/4波長共振器である。共振器4において、インダクタ11とキャパシタ14との接続点が開放端であり、インダクタ11とキャパシタ14のグランド側の端部が短絡端である。共振器5において、インダクタ12とキャパシタ15との接続点が開放端であり、インダクタ12とキャパシタ15のグランド側の端部が短絡端である。共振器6において、インダクタ13とキャパシタ16との接続点が開放端であり、インダクタ13とキャパシタ16のグランド側の端部が短絡端である。
結合経路7,8は、隣接しない2つの共振器4,6を容量性結合させる。結合経路7,8は、共振器4,6の開放端同士を電気的に接続するように、並列に設けられている。すなわち、結合経路7,8の各一端は、入力端子2および共振器4の開放端に電気的に接続され、結合経路7,8の各他端は、出力端子3および共振器6の開放端に電気的に接続されている。
結合経路7は、キャパシタ21,22と、キャパシタ21,22を電気的に接続するインダクタ23とを有している。キャパシタ21の一端は、入力端子2および共振器4の開放端に電気的に接続されている。キャパシタ21の他端は、インダクタ23の一端に電気的に接続されている。インダクタ23の他端は、キャパシタ22の一端に電気的に接続されている。キャパシタ22の他端は、出力端子3および共振器6の開放端に電気的に接続されている。結合経路7は、直列に接続されたキャパシタ21、インダクタ23およびキャパシタ22によって直列共振回路を構成する。
結合経路8は、キャパシタ24,25と、キャパシタ24,25を電気的に接続するインダクタ26とを有している。キャパシタ24の一端は、入力端子2および共振器4の開放端に電気的に接続されている。キャパシタ24の他端は、インダクタ26の一端に電気的に接続されている。インダクタ26の他端は、キャパシタ25の一端に電気的に接続されている。キャパシタ25の他端は、出力端子3および共振器6の開放端に電気的に接続されている。結合経路8は、直列に接続されたキャパシタ24、インダクタ26およびキャパシタ25によって直列共振回路を構成する。
結合経路7,8は、バンドパスフィルタ1の通過・減衰特性において、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成する機能を有する。減衰極の周波数や減衰量は、主に、結合経路7,8に含まれるキャパシタ21,22,24,25の合成キャパシタンスに依存する。
本実施の形態に係るバンドパスフィルタ1では、入力端子2に信号が入力されると、そのうちの、バンドパスフィルタの通過帯域内の周波数の信号が選択的に、出力端子3から出力される。
次に、図2を参照して、バンドパスフィルタ1の構造の概略について説明する。図2は、バンドパスフィルタ1の外観を示す斜視図である。バンドパスフィルタ1は、バンドパスフィルタ1の構成要素を一体化するための積層体30を備えている。後で詳しく説明するが、積層体30は、複数の誘電体層と複数の導体層が積層されて構成されている。
積層体30は、直方体形状をなしている。積層体30の外面は、上面30Aと、底面30Bと、4つの側面30C〜30Fとを含んでいる。上面30Aと底面30Bは互いに反対側を向き、側面30C,30Dも互いに反対側を向き、側面30E,30Fも互いに反対側を向いている。側面30C〜30Fは、上面30Aおよび底面30Bに対して垂直になっている。積層体30において、上面30Aおよび底面30Bに垂直な方向が、複数の誘電体層および複数の導体層の積層方向である。図2では、この積層方向を、記号Tを付した矢印で示している。
バンドパスフィルタ1は、更に、積層体30の外面上に配置された入力用導体層31、出力用導体層32およびグランド用導体層33,34を備えている。導体層31は側面30C上に配置されている。導体層32は側面30D上に配置されている。導体層33は、側面30E上に配置されている。導体層34は側面30F上に配置されている。導体層31〜34の平面形状は、いずれも矩形である。
入力用導体層31の一端部は、上面30Aと側面30Cとの間の稜線の位置に配置されている。入力用導体層31の他端部は、底面30Bと側面30Cとの間の稜線の位置に配置されている。入力用導体層31は、入力端子2を構成している。
出力用導体層32の一端部は、上面30Aと側面30Dとの間の稜線の位置に配置されている。出力用導体層32の他端部は、底面30Bと側面30Dとの間の稜線の位置に配置されている。出力用導体層32は、出力端子3を構成している。
グランド用導体層33の一端部は、上面30Aと側面30Eとの間の稜線の位置に配置されている。グランド用導体層33の他端部は、底面30Bと側面30Eとの間の稜線の位置に配置されている。グランド用導体層33はグランドに接続される。
グランド用導体層34の一端部は、上面30Aと側面30Fとの間の稜線の位置に配置されている。グランド用導体層34の他端部は、底面30Bと側面30Fとの間の稜線の位置に配置されている。グランド用導体層34はグランドに接続される。
次に、図3ないし図5を参照して、積層体30について詳しく説明する。図3において(a)〜(c)は、それぞれ、上から1層目ないし3層目の誘電体層の上面を示している。図4において(a)〜(c)は、それぞれ、上から4層目ないし6層目の誘電体層の上面を示している。図5において(a)、(b)は、それぞれ、上から7層目および8層目の誘電体層の上面を示している。図5(c)は、上から9層目の誘電体層およびその下の導体層を、上から見た状態で表したものである。図3および図4において、丸印はスルーホールを表している。
図3(a)に示した1層目の誘電体層41の上面、すなわち積層体30の上面30Aには、導体層411,412,413,414が形成されている。導体層411は入力用導体層31に接続される。導体層412は出力用導体層32接続される。導体層413はグランド用導体層33に接続される。導体層414はグランド用導体層34に接続される。
図3(b)に示した2層目の誘電体層42の上面には、導体層421,422が形成されている。導体層421,422は、いずれもグランド用導体層33,34に接続される。
図3(c)に示した3層目の誘電体層43の上面には、共振器用導体層431,432,433が形成されている。導体層431,432,433は、図3(c)における左側から導体層431,432,433の順に、左右方向に配列されている。導体層431は、第1の端部431aと、その反対側の第2の端部431bと、第1の端部431aの近傍において導体層432側に突出した突出部431cとを有している。導体層432は、第1の端部432aと、その反対側の第2の端部432bと、第1の端部432aの近傍において導体層431側に突出した突出部432cと、第1の端部432aの近傍において導体層433側に突出した突出部432dとを有している。導体層433は、第1の端部433aと、その反対側の第2の端部433bと、第1の端部433aの近傍において導体層432側に突出した突出部433cとを有している。第2の端部431b,432b,433bはグランド用導体層33に接続される。突出部431cと突出部432cは、互いに対向している。突出部432dと突出部433cは、互いに対向している。
また、誘電体層43には、第1の端部431aの近傍において導体層431に接続された2つのスルーホールと、第1の端部432aの近傍において導体層432に接続されたスルーホールと、第1の端部433aの近傍において導体層433に接続された2つのスルーホールが形成されている。
図4(a)に示した4層目の誘電体層44の上面には、共振器用導体層441,442,443と、導体層444,445,446が形成されている。導体層441,442,443は、図4(a)における左側から導体層441,442,443の順に、左右方向に配列されている。導体層444,445,446は、それぞれ、導体層441,442,443の、図4(a)における上側の各端部と、誘電体層44の上面の、図4(a)における上側の辺との間に配置されている。導体層444,445,446は、グランド用導体層34に接続される。導体層441,442,443の各他端部は、グランド用導体層33に接続される。
また、誘電体層44には、導体層441に接続された2つのスルーホールと、導体層442に接続されたスルーホールと、導体層443に接続された2つのスルーホールが形成されている。導体層441に接続された2つのスルーホールは、導体層431に接続された2つのスルーホールに接続されている。導体層442に接続されたスルーホールは、導体層432に接続されたスルーホールに接続されている。導体層443に接続された2つのスルーホールは、導体層433に接続された2つのスルーホールに接続されている。
図4(b)に示した5層目の誘電体層45の上面には、共振器用導体層451,452,453が形成されている。導体層451,452,453は、図4(b)における左側から導体層451,452,453の順に、左右方向に配列されている。導体層451は、第1の端部451aと、その反対側の第2の端部451bと、第1の端部451aの近傍において導体層452側に突出した突出部451cとを有している。導体層452は、第1の端部452aと、その反対側の第2の端部452bと、第1の端部452aの近傍において導体層451側に突出した突出部452cと、第1の端部452aの近傍において導体層453側に突出した突出部452dとを有している。導体層453は、第1の端部453aと、その反対側の第2の端部453bと、第1の端部453aの近傍において導体層452側に突出した突出部453cとを有している。第2の端部451b,452b,453bはグランド用導体層33に接続される。突出部451cと突出部452cは、互いに対向している。突出部452dと突出部453cは、互いに対向している。導体層451には、誘電体層43,44に形成された複数のスルーホールを介して導体層431,441が接続されている。導体層452には、誘電体層43,44に形成された複数のスルーホールを介して導体層432,442が接続されている。導体層453には、誘電体層43,44に形成された複数のスルーホールを介して導体層433,443が接続されている。
また、誘電体層45には、第1の端部451aの近傍において導体層451に接続されたスルーホールと、第1の端部453aの近傍において導体層453に接続されたスルーホールが形成されている。
図4(c)に示した6層目の誘電体層46の上面には、導体層461,462が形成されている。導体層461,462は、いずれも、図4(c)における左右方向に延びている。導体層462は、導体層461と、誘電体層46の上面の、図4(c)における上側の辺との間に配置されている。導体層461は、2つのキャパシタ形成部461a,461bと、キャパシタ形成部461a,461bを接続する接続部461cとを有している。接続部461cの幅(図4(c)における上下方向の寸法)は、キャパシタ形成部461a,461bの幅よりも小さい。導体層462は、2つのキャパシタ形成部462a,462bと、キャパシタ形成部462a,462bを接続する接続部462cとを有している。接続部462cの幅は、キャパシタ形成部462a,462bの幅よりも小さい。また、誘電体層46には、誘電体層45に形成された2つのスルーホールに接続された2つのスルーホールが形成されている。
図5(a)に示した7層目の誘電体層47の上面には、導体層471,472が形成されている。導体層471は入力用導体層31に接続される。導体層472は出力用導体層32に接続される。導体層471には、誘電体層43〜46に形成された複数のスルーホールを介して導体層431,441,451が接続されている。導体層472には、誘電体層43〜46に形成された複数のスルーホールを介して導体層433,443,453が接続されている。
図5(b)に示した8層目の誘電体層48の上面には、導体層481が形成されている。導体層481はグランド用導体層33,34に接続される。
図5(c)に示した9層目の誘電体層49の下面、すなわち積層体30の底面30Bには、導体層491,492,493,494が形成されている。導体層491は入力用導体層31に接続される。導体層492は出力用導体層32に接続される。導体層493はグランド用導体層33に接続される。導体層494はグランド用導体層34に接続される。
図1におけるインダクタ11は、誘電体層43,44に形成された複数のスルーホールによって接続された共振器用導体層431,441,451を用いて構成されている。図1におけるインダクタ12は、誘電体層43,44に形成された複数のスルーホールによって接続された共振器用導体層432,442,452を用いて構成されている。図1におけるインダクタ13は、誘電体層43,44に形成された複数のスルーホールによって接続された共振器用導体層433,443,453を用いて構成されている。
導体層444は、誘電体層43を介して共振器用導体層431に対向していると共に、誘電体層44を介して共振器用導体層451に対向している。また、導体層444の一端部は、共振器用導体層441に対向している。図1におけるキャパシタ14は、これら導体層431,441,444,451と誘電体層43,44によって構成されている。導体層445は、誘電体層43を介して共振器用導体層432に対向していると共に、誘電体層44を介して共振器用導体層452に対向している。また、導体層445の一端部は、共振器用導体層442に対向している。図1におけるキャパシタ15は、これら導体層432,442,445,452と誘電体層43,44によって構成されている。導体層446は、誘電体層43を介して共振器用導体層433に対向していると共に、誘電体層44を介して共振器用導体層453に対向している。また、導体層446の一端部は、共振器用導体層443に対向している。図1におけるキャパシタ16は、これら導体層433,443,446,453および誘電体層43,44によって構成されている。
共振器用導体層431の突出部431cと共振器用導体層432の突出部432cは、互いに対向している。また、共振器用導体層451の突出部451cと共振器用導体層452の突出部452cは、互いに対向している。図1におけるキャパシタ17は、これら突出部431c,432c,451c,452cによって構成されている。共振器用導体層432の突出部432dと共振器用導体層433の突出部433cは、互いに対向している。また、共振器用導体層452の突出部452dと共振器用導体層453の突出部453cは、互いに対向している。図1におけるキャパシタ18は、これら突出部432d,433c,452d,453cによって構成されている。
図1に示した結合経路7は、導体層451,453,461および誘電体層45によって構成されている。図1に示した結合経路8は、導体層451,453,462および誘電体層45によって構成されている。以下、結合経路7を構成するキャパシタ21,22およびインダクタ23と、結合経路8を構成するキャパシタ24,25およびインダクタ26について詳しく説明する。
導体層461のキャパシタ形成部461aは、誘電体層45を介して共振器用導体層451における第1の端部451aの近傍部分に対向している。導体層461のキャパシタ形成部461bは、誘電体層45を介して共振器用導体層453における第1の端部453aの近傍部分に対向している。図1におけるキャパシタ21は、導体層451、キャパシタ形成部461aおよび誘電体層45によって構成されている。図1におけるキャパシタ22は、導体層453、キャパシタ形成部461bおよび誘電体層45によって構成されている。図1におけるインダクタ23は、導体層461の接続部461cによって構成されている。
導体層462のキャパシタ形成部462aは、誘電体層45を介して共振器用導体層451における第1の端部451aの近傍部分に対向している。導体層462のキャパシタ形成部462bは、誘電体層45を介して共振器用導体層453における第1の端部453aの近傍部分に対向している。図1におけるキャパシタ24は、導体層451、キャパシタ形成部462aおよび誘電体層45によって構成されている。図1におけるキャパシタ25は、導体層453、キャパシタ形成部462bおよび誘電体層45によって構成されている。図1におけるインダクタ26は、導体層462の接続部462cによって構成されている。
図3ないし図5に示した誘電体層41〜49および複数の導体層が積層されて、図2に示した積層体30が形成される。図2に示した導体層31〜34は、この積層体30の外面に形成される。
誘電体層41〜49の材料としては、樹脂、セラミック、あるいは両者を複合した材料等、種々のものを用いることができる。積層体30としては、特に、誘電体層41〜49の材料をセラミックとして低温同時焼成法によって作製したものが、高周波特性に優れるため好ましい。また、通過帯域における挿入損失の低減のためには、誘電体層41〜49の材料としては、誘電率が大きいものが好ましい。一例として、誘電体層41〜49の比誘電率は75である。
以上説明したように、本実施の形態に係るバンドパスフィルタ1は、積層された複数の誘電体層を含む積層体30と、隣接する2つの共振器が電磁界結合するように積層体30内に設けられた3つの共振器4,5,6と、隣接しない2つの共振器4,6を容量性結合させる並列の2つの結合経路7,8とを備えている。結合経路7は、直列に接続されたキャパシタ21、インダクタ23およびキャパシタ22によって直列共振回路を構成する。結合経路8は、直列に接続されたキャパシタ24、インダクタ26およびキャパシタ25によって直列共振回路を構成する。共振器4,5,6と結合経路7,8は、積層体30内に設けられた複数の導体層を用いて構成されている。
以下、本実施の形態に係るバンドパスフィルタ1における結合経路7,8による作用効果について詳しく説明する。前述のように、結合経路7,8は、バンドパスフィルタ1の通過・減衰特性において、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成する機能を有する。減衰極の周波数や減衰量は、主に、結合経路7,8に含まれるキャパシタ21,22,24,25の合成キャパシタンスに依存する。ここで、説明を簡単にするために、図1に示したように、キャパシタ21,22のキャパシタンスをCP1とし、キャパシタ24,25のキャパシタンスをCP2とする。また、インダクタ23のインダクタンスをLCP1とし、インダクタ26のインダクタンスをLCP2とする。キャパシタ21,22,24,25の合成キャパシタンスは、CP1/2+CP2/2となる。
一方、結合経路7(直列共振回路)の共振周波数fは、キャパシタ21,22のキャパシタンスCP1とインダクタ23のインダクタンスLCP1に依存する。同様に、結合経路8(直列共振回路)の共振周波数fは、キャパシタ24,25のキャパシタンスCP2とインダクタ26のインダクタンスLCP2に依存する。共振周波数f,fは、下記の式(1),(2)で表される。
=1/2π√(LCP1・CP1/2)=1/π√(2LCP1・CP1) …(1)
=1/2π√(LCP2・CP2/2)=1/π√(2LCP2・CP2) …(2)
本実施の形態に係るバンドパスフィルタ1では、通過帯域よりも高周波側において、共振周波数fの位置に、結合経路7(直列共振回路)に起因した低減衰ピークが発生し、共振周波数fの位置に、結合経路8(直列共振回路)に起因した低減衰ピークが発生する。なお、共振周波数f,fが等しい場合には、結合経路7に起因した低減衰ピークと結合経路8に起因した低減衰ピークが重なり、見掛け上、通過帯域よりも高周波側に発生する低減衰ピークは1つになる。
本実施の形態によれば、結合経路7,8に含まれるキャパシタ21,22,24,25の合成キャパシタンスを、減衰極の形成に適した値に設定して、減衰極を形成することができる。しかも、本実施の形態によれば、結合経路7におけるキャパシタ21,22のキャパシタンスCP1とインダクタ23のインダクタンスLCP1と、結合経路8におけるキャパシタ24,25のキャパシタンスCP2とインダクタ26のインダクタンスLCP2を調整して、各結合経路7,8の共振周波数f,fすなわち低減衰ピークが発生する周波数を制御することが可能になる。従って、本実施の形態によれば、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成するための結合経路7,8の機能を損なうことなく、結合経路7,8に起因して通過帯域よりも高周波側に発生する低減衰ピークの周波数を制御することが可能になる。
なお、キャパシタ21,22のキャパシタンスCP1は、例えば導体層461のキャパシタ形成部461a,461bの面積を変えることによって制御することができる。インダクタ23のインダクタンスLCP1は、例えば導体層461の接続部461cの幅を変えることによって制御することができる。キャパシタ24,25のキャパシタンスCP2は、例えば導体層462のキャパシタ形成部462a,462bの面積を変えることによって制御することができる。インダクタ26のインダクタンスLCP2は、例えば導体層462の接続部462cの幅を変えることによって制御することができる。
以下、本実施の形態に係るバンドパスフィルタ1と比較例のバンドパスフィルタとを比較しながら、結合経路7,8による作用効果について更に詳しく説明する。始めに、図6を参照して、比較例のバンドパスフィルタ101の回路構成について説明する。図6に示したように、比較例のバンドパスフィルタ101は、図1に示したバンドパスフィルタ1における結合経路7の代わりに結合経路107を備え、結合経路8を備えていない。結合経路107は、バンドパスフィルタ1におけるキャパシタ21,22およびインダクタ23の代わりにキャパシタ121,122およびインダクタ123を有している。比較例のバンドパスフィルタ101のその他の構成は、バンドパスフィルタ1と同じである。
次に、図7を参照して、比較例のバンドパスフィルタ101の積層体がバンドパスフィルタ1の積層体30と異なる点について説明する。図7は、比較例のバンドパスフィルタ101の積層体における上から6層目の誘電体層56の上面を示している。図7において、丸印はスルーホールを表している。比較例のバンドパスフィルタ101の積層体は、バンドパスフィルタ1の積層体30における6層目の誘電体層46の代わりに、図7に示した誘電体層56を有している。この誘電体層56の上面には、導体層561が形成されている。導体層561は、2つのキャパシタ形成部561a,561bと、キャパシタ形成部561a,561bを接続する接続部561cとを有している。また、誘電体層56には、図4(b)に示した誘電体層45に形成された2つのスルーホールに接続された2つのスルーホールが形成されている。比較例のバンドパスフィルタ101の積層体のその他の構成は、バンドパスフィルタ1の積層体30と同じである。
比較例のバンドパスフィルタ101では、結合経路107は、図4(b)に示した誘電体層45に形成された導体層451,453と、導体層561と、誘電体層45とによって構成されている。導体層561のキャパシタ形成部561aは、誘電体層45を介して共振器用導体層451に対向している。導体層561のキャパシタ形成部561bは、誘電体層45を介して共振器用導体層453に対向している。図6におけるキャパシタ121は、導体層451、キャパシタ形成部561aおよび誘電体層45によって構成されている。図6におけるキャパシタ122は、導体層453、キャパシタ形成部561bおよび誘電体層45によって構成されている。図6におけるインダクタ123は、導体層561の接続部561cによって構成されている。
結合経路107は、バンドパスフィルタ101の通過・減衰特性において、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成する機能を有する。減衰極の周波数や減衰量は、主に、キャパシタ121,122の合成キャパシタンスに依存する。ここで、説明を簡単にするために、図6に示したように、キャパシタ121,122のキャパシタンスをCとする。また、インダクタ123のインダクタンスをLCPとする。キャパシタ121,122の合成キャパシタンスは、C/2となる。
また、結合経路107は、直列に接続されたキャパシタ121、インダクタ123およびキャパシタ122によって直列共振回路を構成する。結合経路107(直列共振回路)の共振周波数fは、下記の式(3)で表される。
=1/2π√(LCP・C/2)=1/π√(2LCP・C) …(3)
比較例のバンドパスフィルタ101では、通過帯域よりも高周波側において、共振周波数fの位置に、結合経路107(直列共振回路)に起因した低減衰ピークが発生する。
次に、図8および図9を参照して、比較例のバンドパスフィルタ101の通過・減衰特性を求めた第1のシミュレーションの結果について説明する。このシミュレーションでは、通過帯域がおよそ2.4〜2.5GHzとなるようにバンドパスフィルタ101を設計して、バンドパスフィルタ101の通過・減衰特性を求めた。なお、2.4〜2.5GHzという周波数帯域は、無線LANで使用される1つの周波数帯域に対応する。図8および図9において、横軸は周波数、縦軸は減衰量である。
第1のシミュレーションでは、まず、通過帯域よりも低周波側に減衰極が形成されるように、キャパシタ121,122のキャパシタンスCと、インダクタ123のインダクタンスLCPを設定した場合のバンドパスフィルタ101の通過・減衰特性を求めた。この通過・減衰特性を、図8では符号61で示し、図9では符号71で示している。この通過・減衰特性では、およそ4.8GHzの位置に低減衰ピークが発生し、その結果、4.8〜5.0GHzの周波数帯域における減衰量が30dBよりも小さくなっている。この特性では、バンドパスフィルタ101に対して、4.8〜5.0GHzの周波数帯域における減衰量が30dB以上となる特性が要求されている場合に、その要求を満たすことができない。なお、4.8〜5.0GHzという周波数帯域は、無線LANで使用される他の1つの周波数帯域に対応する。
そこで、キャパシタンスCまたはインダクタンスLCPを小さくすることによって、低減衰ピークが発生する周波数を、周波数帯域4.8〜5.0GHzよりも高周波側へ移動させることが考えられる。シミュレーションでは、符号61,71で示した特性を実現する条件に比べてキャパシタンスCを約1/2にした場合の特性と、符号61,71で示した特性を実現する条件に比べてインダクタンスLCPを約1/2にした場合の特性を求めた。キャパシタンスCを約1/2にした場合の特性を図8において符号62で示す。また、インダクタンスLCPを約1/2にした場合の特性を図9において符号72で示す。
図8および図9に示したように、キャパシタンスCを約1/2にした場合と、インダクタンスLCPを約1/2にした場合のいずれにおいても、低減衰ピークが発生する周波数を、周波数帯域4.8〜5.0GHzよりも高周波側へ移動させることができている。しかしながら、キャパシタンスCを約1/2にした場合には、通過帯域よりも低周波側に減衰極が形成されなくなった。また、インダクタンスLCPを約1/2にした場合には、符号71で示した特性に比べて、減衰極の周波数が変化すると共に、減衰極における減衰量が小さくなった。第1のシミュレーションの結果から、キャパシタンスCまたはインダクタンスLCPを小さくする場合には、低減衰ピークが発生する周波数を高周波側へ移動させることができても、通過帯域の低周波側の減衰特性が劣化することが分かる。
次に、図10を参照して、比較例のバンドパスフィルタ101と本実施の形態における実施例のバンドパスフィルタ1の通過・減衰特性を比較した第2のシミュレーションの結果について説明する。このシミュレーションでは、まず、通過帯域がおよそ2.4〜2.5GHzとなり、通過帯域よりも低周波側に減衰極が形成されるようにバンドパスフィルタ101を設計して、バンドパスフィルタ101の通過・減衰特性を求めた。このバンドパスフィルタ101の通過・減衰特性を、図10において符号81で示す。図10において、横軸は周波数、縦軸は減衰量である。符号81で示した特性では、およそ5.0GHzの位置に低減衰ピークが発生し、その結果、4.8〜5.0GHzの周波数帯域における減衰量が30dBよりも小さくなっている。
実施例のバンドパスフィルタ1は、比較例のバンドパスフィルタ101と同様に、通過帯域がおよそ2.4〜2.5GHzとなるように設計した。実施例において、キャパシタ21,22のキャパシタンスCP1とキャパシタ24,25のキャパシタンスCP2は、以下の条件を満たす。
P1=aC、CP2=bC、a+b=1(ただし、a,bは、0より大きく1より小さい。)
上記の条件により、実施例における結合経路7,8に含まれるキャパシタ21,22,24,25の合成キャパシタンスは、比較例における結合経路107に含まれるキャパシタ121,122の合成キャパシタンスと等しい。
また、実施例において、インダクタ23のインダクタンスLCP1と、インダクタ26のインダクタンスLCP2は、いずれも、比較例におけるインダクタ123のインダクタンスLCPとほぼ等しい。
このような実施例の条件では、式(1)、(2)、(3)から理解されるように、結合経路7の共振周波数fと結合経路8の共振周波数fは、それぞれ、比較例における結合経路107の共振周波数fの約1/√(a)倍、約1/√(b)倍となり、いずれもfよりも高くなる。実施例では、aを約0.6とし、bを約0.4としている。従って、fはfよりも高くなる。なお、実施例では、主に、キャパシタンスCP1とキャパシタンスCP2を異ならせることによって共振周波数fと共振周波数fを異ならせている。しかし、キャパシタンスCP1とキャパシタンスCP2を等しくして、インダクタンスLCP1とインダクタンスLCP2を異ならせることによって共振周波数fと共振周波数fを異ならせてもよい。あるいは、キャパシタンスCP1とキャパシタンスCP2を異ならせ、且つインダクタンスLCP1とインダクタンスLCP2を異ならせることによって、共振周波数fと共振周波数fを異ならせてもよい。
実施例のバンドパスフィルタ1の通過・減衰特性を、図10において符号82で示す。この特性では、およそ6.3GHzとおよそ7.8GHzの位置に2つの低減衰ピークが発生している。また、この2つの低減衰ピークにおける減衰量は、符号81で示した比較例における低減衰ピークにおける減衰量よりも大きくなっている。そして、実施例のバンドパスフィルタ1の通過・減衰特性では、4.8〜5.0GHzの周波数帯域における減衰量が30dB以上になっている。実施例における2つの低減衰ピークの周波数は、原理的に、結合経路7の共振周波数fと結合経路8の共振周波数fである。
また、実施例のバンドパスフィルタ1の通過・減衰特性では、通過帯域よりも低周波側に、符号81で示した比較例と同様の減衰極が発生している。これは、前述のように、実施例における結合経路7,8に含まれるキャパシタ21,22,24,25の合成キャパシタンスが、比較例における結合経路107に含まれるキャパシタ121,122の合成キャパシタンスと等しいことによると考えられる。
第2のシミュレーションの結果から理解されるように、本実施の形態によれば、2つの結合経路7,8に含まれるキャパシタ21,22,24,25の合成キャパシタンスを、通過帯域よりも低周波側における減衰極の形成に適した値に設定して、減衰極を形成することができる。しかも、本実施の形態によれば、結合経路7におけるキャパシタ21,22のキャパシタンスCP1とインダクタ23のインダクタンスLCP1と、結合経路8におけるキャパシタ24,25のキャパシタンスCP2とインダクタ26のインダクタンスLCP2を調整して、各結合経路7,8の共振周波数f,fすなわち低減衰ピークが発生する周波数を制御することが可能になる。従って、本実施の形態によれば、通過帯域よりも低周波側に減衰極を形成するための結合経路7,8の機能を損なうことなく、結合経路7,8に起因して通過帯域よりも高周波側に発生する低減衰ピークの周波数を制御することが可能になる。これにより、本実施の形態によれば、結合経路7,8に起因して通過帯域よりも高周波側においてスプリアスが発生することを抑制することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、実施の形態では、隣接しない2つの共振器4,6を容量性結合させる並列の複数の結合経路として、2つの結合経路7,8を設けている。しかし、本発明では、並列の複数の結合経路として、3つ以上の結合経路を設けてもよい。この場合には、3つ以上の結合経路に含まれる複数のキャパシタの合成キャパシタンスを、通過帯域よりも低周波側における減衰極の形成に適した値に設定することにより、減衰極を形成することができる。また、この場合には、各結合経路におけるキャパシタのキャパシタンスとインダクタのインダクタンスを調整することによって、通過帯域よりも高周波側において、1以上で、結合経路の数以下の数の低減衰ピークを発生させ、且つそれらの周波数を制御することが可能になる。
ここで、図1に示した結合経路7,8と同様の構成の結合経路を並列にn個(nは2以上の整数)を設けた場合における各結合経路の共振周波数について考察する。まず、1つの結合経路107のみを設けた比較例のバンドパスフィルタ101において、通過帯域よりも低周波側に減衰極が形成されるように設定されたキャパシタ121,122のキャパシタンスをCとする。説明を簡単にするために、n個の結合経路を設けた場合における各結合経路に含まれる2つのキャパシタのキャパシタンスをC/nとする。また、各結合経路に含まれるインダクタのインダクタンスを比較例におけるインダクタ123のインダクタンスLCPと等しくする。これにより、n個の結合経路を設けた場合においても減衰極を形成することができる。この場合、各結合経路の共振周波数は、比較例における結合経路107の共振周波数fの√(n)倍となる。このことから、概して、結合経路の数nを大きくすることにより、結合経路の共振周波数をより高くすることが可能になると言える。なお、ここでは、n個の結合経路の共振周波数が等しくなる場合について説明したが、各結合経路におけるキャパシタのキャパシタンスとインダクタのインダクタンスを調整することによって、n個の結合経路の共振周波数はそれぞれ独立して制御可能である。従って、n個の結合経路を設けた場合には、通過帯域よりも高周波側において、1〜nの範囲内の数の低減衰ピークを発生させ、且つそれらの周波数を制御することが可能である。
また、実施の形態では、結合経路7,8は、それぞれ、2つのキャパシタと1つのインダクタを含んでいる。しかし、本発明では、複数の結合経路の各々は、直列に接続されたキャパシタとインダクタをそれぞれ1つ以上含んでいればよい。例えば、実施の形態における結合経路7,8の代わりに、それぞれ直列に接続された1つのキャパシタと1つのインダクタのみを含む2つの結合経路を設けてもよい。この2つの結合経路は、導体層461のキャパシタ形成部461a,461bの一方と導体層462のキャパシタ形成部462a,462bの一方の代わりに、それぞれ、スルーホールを介して共振器用導体層に直接接続される部分を設けることによって形成することができる。
また、実施の形態では、3つの共振器を備えたバンドパスフィルタ1について説明したが、本発明に係るバンドパスフィルタにおける共振器の数は3以上であればよい。
本発明のバンドパスフィルタは、無線LAN用の通信装置、ブルートゥース(登録商標)規格の通信装置、ワイマックス(登録商標)規格の通信装置において用いられるバンドパスフィルタとして有用である。
1…積層型バンドパスフィルタ、2…入力端子、3…出力端子、4,5,6…共振器、7,8…結合経路、11〜13,23,26…インダクタ、14〜18,21,22,24,25…キャパシタ、30…積層体、31…入力用導体層、32…出力用導体層、33,34…グランド用導体層。

Claims (5)

  1. 積層された複数の誘電体層を含む積層体と、
    隣接する2つの共振器が電磁界結合するように前記積層体内に設けられた3つ以上の共振器と、
    隣接しない2つの共振器を容量性結合させる並列の複数の結合経路とを備え、
    各結合経路は、直列に接続されたキャパシタとインダクタを含むことを特徴とする積層型バンドパスフィルタ。
  2. 前記3つ以上の共振器および前記複数の結合経路は、前記積層体内に設けられた複数の導体層を用いて構成されていることを特徴とする請求項1記載の積層型バンドパスフィルタ。
  3. 前記複数の結合経路のそれぞれの共振周波数は互いに異なることを特徴とする請求項1または2記載の積層型バンドパスフィルタ。
  4. 前記3つ以上の共振器は、いずれも、開放端と短絡端とを有する1/4波長共振器であり、前記複数の結合経路は、前記隣接しない2つの共振器の開放端同士を電気的に接続していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の積層型バンドパスフィルタ。
  5. 各結合経路は、2つのキャパシタと、この2つのキャパシタを電気的に接続するインダクタとを含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の積層型バンドパスフィルタ。
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