JP2011077260A - 電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

電解コンデンサの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011077260A
JP2011077260A JP2009226573A JP2009226573A JP2011077260A JP 2011077260 A JP2011077260 A JP 2011077260A JP 2009226573 A JP2009226573 A JP 2009226573A JP 2009226573 A JP2009226573 A JP 2009226573A JP 2011077260 A JP2011077260 A JP 2011077260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead terminal
burr
electrolytic capacitor
foil
stitch needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009226573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5402475B2 (ja
Inventor
Junnosuke Taguchi
純之介 田口
Koichi Nakata
光一 仲田
Kota Fukushima
航太 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP2009226573A priority Critical patent/JP5402475B2/ja
Publication of JP2011077260A publication Critical patent/JP2011077260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5402475B2 publication Critical patent/JP5402475B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】リード端子と電極箔とを接続する際に、リード端子と電極箔の良好な電気的接続が得られ、かつリード端子と電極箔との固定強度を向上させることができる電解コンデンサの製造方法を提供すること。
【解決手段】電極箔2にリード端子4を重ねてリード端子4側よりステッチ針12を貫通させる貫通工程と、貫通工程にて形成されたリード端子4のバリ13をプレスするプレス工程と、を含む電解コンデンサの製造方法において、バリ13に近接される加熱部材12を介してバリ13の少なくとも一部を加熱して溶融させることで、バリ13と電極箔2とを溶着させる溶着工程をさらに含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、電極箔にリード端子を重ねて該リード端子側よりステッチ針を貫通させる貫通工程と、該貫通工程にて形成された前記リード端子のバリをプレスするプレス工程と、を含む電解コンデンサの製造方法に関する。
従来、電解コンデンサの製造方法における電極箔にリード端子を接続する方法として、予め穴(孔部)を設けた電極箔にリード端子を重ね合わせ、リード端子側より加締針(ステッチ針)を貫通させて、リード端子のバリを電極箔の裏側に形成し、このバリをつぶして(プレスして)電極箔とリード端子を接続する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電極箔に4つの隅部がそれぞれ電極箔の長手方向及び幅方向に向けられた角穴(貫通孔)を設け、その上にリード端子を重ね合わせ、断面角状に形成されたグサリ針(ステッチ針)の4つの角部を、角穴の4つの隅部に一致させて穴内にリード端子側から挿通し、リード端子のバリを電極箔の裏面側に形成し、バリをプレス加工して電極箔とリード端子を接続する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、表面に誘電体酸化皮膜(化成皮膜)を形成したエッチング箔(電極箔)において、予めエッチング層の要部を除去して未エッチング芯金層を露出させた後、露出した未エッチング芯金層(アルミニウム地金)に引出しリード(リード端子)を接続する方法がある(例えば、特許文献3参照)
実開昭54−152953号公報(第3頁、第3図) 特開2003−282364号公報(第5,6頁、第14,15図) 特開平2−222517号公報(第2頁、第1図)
しかしながら、特許文献1〜3の電解コンデンサの製造方法にあっては、ステッチ針を貫通した際に形成されるリード端子のバリが電極箔のアルミニウム地金に接触されることで、リード端子と電極箔の電気的接続がなされているとともに、プレスされたバリによりリード端子と電極箔が機械的に固定されているため、バリと電極箔のアルミニウム地金との間に間隙が生じた場合には、電気的接続が不良となるオープン不良になる虞があり、かつリード端子と電極箔との固定強度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、リード端子と電極箔とを接続する際に、リード端子と電極箔の良好な電気的接続が得られ、かつリード端子と電極箔との固定強度を向上させることができる電解コンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の電解コンデンサの製造方法は、
電極箔にリード端子を重ねて該リード端子側よりステッチ針を貫通させる貫通工程と、該貫通工程にて形成された前記リード端子のバリをプレスするプレス工程と、を含む電解コンデンサの製造方法において、
前記バリに近接される加熱部材を介して前記バリの少なくとも一部を加熱して溶融させることで、該バリと前記電極箔とを溶着させる溶着工程をさらに含むことを特徴としている。
この特徴によれば、ステッチ針により形成されたリード端子のバリの少なくとも一部を加熱部材によって一旦溶融し、この溶融されたバリによりリード端子と電極箔とが溶着されるため、貫通工程にてリード端子のバリと電極箔との間に隙間が生じる場合であっても、その隙間を溶融されたバリにより埋めることができるようになり、リード端子と電極箔の良好な電気的接続が得られ、かつリード端子と電極箔との固定強度を向上させることができる。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、
前記加熱部材は、電磁誘導加熱手段を用いて誘導加熱処理されることを特徴としている。
この特徴によれば、電磁誘導加熱手段を用いて加熱部材を即座に加熱することができ、溶着工程にかかる時間を短縮することができる。また、電磁誘導加熱手段は導電性を有する部材ならば加熱することができるので、この電磁誘導加熱手段によって、加熱部材のみならず、リード端子及び電極箔も加熱することができ、これらバリの周囲の部材が加熱されることで、バリと電極箔の溶着が容易になる。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、
前記加熱部材は、前記ステッチ針となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、貫通工程にて用いられるステッチ針を利用して加熱部材とすることができ、加熱部材をステッチ針と別部材として設ける必要がなく、電解コンデンサの製造の際に用いる部材点数を低減させることができる。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、
前記貫通工程前に、前記電極箔に予め孔部を形成する孔部形成工程をさらに含み、前記貫通工程にて、前記リード端子における前記孔部に対応した部位に前記ステッチ針を貫通させることを特徴としている。
この特徴によれば、予め電極箔に孔部が形成されるため、貫通工程にてステッチ針の貫通が容易になり、かつステッチ針により形成されるバリが延伸し易くなる。また、電極箔に形成された孔部の断面には、アルミニウム地金が露出されるため、このアルミニウム地金とバリとの接触が、電極箔の化成皮膜などにより阻害されずに済むようになる。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、
前記プレス工程後に、前記溶着工程を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、電極箔とリード端子がプレスされたバリにより固定された状態で、溶着工程を行えるようになり、リード端子の電極箔に対する位置決めが行い易く、かつバリがプレスされることによりバリと電極箔との接触面積を拡大させた状態で、溶着工程にてバリと電極箔とを溶着させることができる。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、
前記プレス工程前に、前記溶着工程を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、リード端子のバリと電極箔との間の隙間がプレス工程により変化される前に、溶着工程を行えるようになり、バリと電極箔との間の隙間を溶融されたバリにより埋め易くなる。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、
前記プレス工程にて用いるプレス部材は、前記ステッチ針により形成された貫通孔に挿通される突起部を有し、該突起部が前記加熱部材となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、プレス工程にて用いられるプレス部材を利用して、このプレス部材の突起部を加熱部材とすることができ、加熱部材をプレス部材と別部材として設ける必要がなく、電解コンデンサの製造の際に用いる部材点数を低減させることができる。
実施例1における電解コンデンサのコンデンサ素子を形成する工程を示す斜視図である。 コンデンサ素子の製造工程を示す図である。 貫通工程前の電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 貫通工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 プレス工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 溶着工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 電極箔の裏側にプレスされたリード端子のリーフ部を示す図である。 実施例2における貫通工程前の電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 貫通工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 プレス工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 溶着工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 実施例3における貫通工程の電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 プレス工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 実施例4におけるプレス工程の電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。 溶着工程における電極箔とリード端子の状態を示す断面図である。
本発明に係る電解コンデンサの製造方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る電解コンデンサの製造方法につき、図1から図7を参照して説明する。図1の符号1は、本発明における電解コンデンサを構成するコンデンサ素子1である。
電解コンデンサは、アルミニウムからなる陽極箔2と陰極箔3とに、それぞれリード端子4を接続し、この陽極箔2と陰極箔3(電極箔)の間にセパレータ5を介在させて巻回してコンデンサ素子1を形成し(図1参照)、駆動用電解液(図示略)とともに有底筒状の外装ケース(図示略)に収納して密封することにより製造される。
本発明における電極箔としての陽極箔2は、その表面にエッチングにより拡面処理がなされ、さらにその拡面されたアルミニウムの表面に化成処理が施されたアルミニウム箔からなり、中心のアルミニウム地金6の上面と下面には、エッチング層と化成皮膜7(酸化皮膜)が形成されている(図3参照)。尚、この図3では、エッチング層と化成皮膜7の両方を合わせて符号7と表現している。以下、陽極箔2とリード端子4とを接続する接続方法について説明する。
先ず、本発明における孔部としての角孔8を陽極箔2に形成する孔部形成工程について説明する。抜き穴を有する載置台(図示略)に陽極箔2を載置し、上方より略正方形の断面形状をなす穴あけ部材(図示略)を貫通させることによって、陽極箔2に角孔8を形成する。すると、図2(a)に示すように、平面視で略正方形状をなす2つの角孔8,8が陽極箔2に形成される。
次に、リード端子4に貫通孔9を形成する貫通工程について説明する。孔部形成工程において角孔8が設けられた陽極箔2を載置台(図示略)に載置し、この陽極箔2の角孔8の上にリード端子4を載置する(図3参照)。そして、断面が略正方形状の角柱部10と、先端に向かって四角錐形状をなす尖部11とを有するステッチ針12を、尖部11が下方を向いて角孔8の真上に位置するように、リード端子4の上方に配置する。
図2(b)に示すように、前後2本のステッチ針12,12を同時にリード端子4の上方から降下させ、リード端子4における角孔8,8に対応した部位に貫通させる。これにより、リード端子4に貫通孔9,9が形成され、陽極箔2の裏側にリード端子4のバリ13が突出される(図4参照)。
このように、陽極箔2に予め角孔8を形成することにより、貫通工程においてステッチ針12の貫通が容易になり、かつステッチ針12により形成されるバリが延伸し易くなる。また、角孔8の断面には、アルミニウム地金6が露出されるため、このアルミニウム地金6とバリ13との接触が、陽極箔2の化成皮膜7などにより阻害されずに済むようになる。
尚、ステッチ針12は、その断面が略正方形状であるため、角孔8と貫通孔9の形状は略同一となる。ステッチ針12をリード端子4に貫通させる際に、角孔8の一辺に対し、ステッチ針12の一辺を略45度回転させた位置で貫通させており(図7参照)、これにより、陽極箔2の角孔8にリード端子4のバリ13が食い込み、接触が多くなるようにしている。しかし、リード端子4のバリ13の形状は、陽極箔2の角孔8の断面形状と完全に一致はしないため、バリ13と陽極箔2の間には、間隙部14が生じる場合がある(図4参照)。
次に、貫通孔9からステッチ針12を外し、陽極箔2の裏側に形成されたリード端子4のバリ13をプレスするプレス工程を行う。図2(c)に示すように、プレス型15を陽極箔2の上下に配置し、陽極箔2及びリード端子4を上下方向から押さえ込む。これにより、陽極箔2の裏側に突出するバリ13が押し潰される(図5参照)。
また、図7に示すように、プレス加工後の陽極箔2の裏側には、リード端子4のバリ13が折り返されてリーフ部16が形成される。このとき、リーフ部16と陽極箔2の下面との間にも間隙部が生じる場合がある(図5参照)。
次に、バリ13と陽極箔2とを溶着させる溶着工程について説明する。図2(d)に示すように、ステッチ針12を貫通孔9に挿通し、ステッチ針12をバリ13に接触(近接)させる。ステッチ針12には、その角柱部10の外周を一周するように磁力発生用コイル17が配置されている。このとき、ステッチ針12の尖部11が陽極箔2の裏面よりも下方位置になるように配置される(図6参照)。
尚、ステッチ針12は、本発明における加熱部材となっている。また、磁力発生用コイル17は、本発明における電磁誘導加熱手段となっており、電源(図示略)から磁力発生用コイル17に交流電流が流されることにより、磁力発生用コイル17の内側のステッチ針12に渦電流を発生させ、ステッチ針12を加熱することができる。
磁力発生用コイル17により加熱されたステッチ針12によって、貫通孔9の内側からリード端子4と陽極箔2が加熱される。これにより、リード端子4のバリ13が溶融し、この溶融されたバリ13により、リード端子4と陽極箔2のアルミニウム地金6とが溶着される。また、溶融されたバリ13により、リード端子4と陽極箔2との間に生じた間隙部14を埋めることができ(図6参照)、リード端子4と陽極箔2の良好な電気的接続が得られ、かつリード端子4と陽極箔2との固定強度を向上させることができる。
尚、陽極箔2の裏側にリーフ部16が形成されているため、陽極箔2の角孔8が密閉空間となり、角孔8の内部で溶融されたバリ13の一部が漏出して落下することを防止し、溶融されたバリ13を間隙部14全体に行き渡らせることができる。
このように、磁力発生用コイル17を用いてステッチ針12を電磁誘導加熱することにより、ステッチ針12を即座に加熱することができ、溶着工程にかかる時間を短縮することができる。また、貫通工程にて用いられるステッチ針12を、溶着工程においても利用することにより、電解コンデンサ製造の際に用いる部材点数を低減させることができる。
次に、実施例2に係る電解コンデンサの製造方法につき、図8から図11を参照して説明する。尚、前記実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例における電解コンデンサの製造方法は、前記実施例1における孔部形成工程において角孔8を形成した陽極箔2を複数積層させて、貫通工程、プレス工程、溶着工程を行うものである。
先ず、実施例1と同様に、孔部形成工程において積層された陽極箔2,2に予め2つの角孔8,8を形成する。次に、貫通工程において、前後に角孔8,8が形成された2枚の陽極箔2,2を、それぞれ角孔8,8の位置を合わせて積層し、載置台(図示略)に載置する。これら陽極箔2,2の角孔8,8の上に、リード端子4を載置する(図8参照)。
そして、リード端子4の上方からステッチ針12をリード端子4に貫通させ、ステッチ針12は2枚の陽極箔2,2の角孔8を挿通し、下方の陽極箔2の裏側にリード端子4のバリ13が突出される(図9参照)。
次に、図10に示すように、貫通孔9からステッチ針12を外し、プレス工程を行う。実施例1と同様に、バリ13と陽極箔2の間、及びリーフ部16と陽極箔2,2の間には、間隙部14が生じる場合がある。
次に、溶着工程を行う。図11に示すように、ステッチ針12の先端の四角錐形状部分よりも上部の略正方形状が陽極箔2の下面よりも下方位置になるように、ステッチ針12を貫通孔9に挿通する。ステッチ針12の角柱部10は、積層した2枚の陽極箔2,2の厚みを超える充分な長さを有している。ステッチ針12には、その角柱部10の外周に磁力発生用コイル17が配置されている。
そして、ステッチ針12がバリ13に接触(近接)された状態で、磁力発生用コイル17によりステッチ針12を電磁誘導加熱する。これにより、リード端子4のバリ13が溶融し、この溶融されたバリ13により、リード端子4と陽極箔2のアルミニウム地金6とが溶着されるとともに、溶融されたバリ13により、実施例1と同様に、リード端子4と陽極箔2との間に生じた間隙部14を埋めることができる(図11参照)。
ステッチ針12を磁力発生用コイル17で電磁誘導加熱することにより、複数の陽極箔2を積層した陽極箔2であっても、貫通孔9の内側から均一に加熱することができ、リード端子4と陽極箔2を溶着して確実な接続が得ることができる。
次に、実施例3に係る電解コンデンサの製造方法につき、図12及び図13を参照して説明する。尚、前記実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例における電解コンデンサの製造方法は、前記実施例1における工程順序を一部変更し、プレス工程前に、溶着工程を行うものである。
先ず、実施例1と同様に、孔部形成工程において予め2つの角孔8,8を形成した陽極箔2を載置台(図示略)に載置し、更に陽極箔2の角孔8の上にリード端子4を載置する(図2(a)及び図3参照)。次に、貫通工程において、リード端子4の上方からステッチ針12をリード端子4に貫通させ、陽極箔2の裏側にリード端子4のバリ13を突出させる(図4参照)。
そして、ステッチ針12をバリ13に接触(近接)させた状態で溶着工程を行う。図12に示すように、ステッチ針12には、その角柱部10の外周に磁力発生用コイル17が配置されており、この磁力発生用コイル17によりステッチ針12が電磁誘導加熱される。これにより、リード端子4のバリ13が溶融し、この溶融されたバリ13により、リード端子4と陽極箔2のアルミニウム地金6とが溶着される。
続いて、貫通孔9からステッチ針12を外し、プレス工程を行う。陽極箔2の裏側に突出するバリ13が押し潰され、リード端子4と陽極箔2とが接続される(図13参照)。
このように、貫通工程においてステッチ針12で貫通孔9を形成した際に、そのステッチ針12を外さずにそのまま電磁誘導加熱することにより、リード端子4と陽極箔2の溶着工程を続けて行うことができ、ステッチ針12を外して再度挿通させるという手順が不要となるため、製造工程を簡略化することができる。
次に、実施例4に係る電解コンデンサの製造方法につき、図14及び図15を参照して説明する。尚、前記実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
実施例4における電解コンデンサの製造方法は、前記実施例1における貫通工程の後に、プレス工程と溶着工程を行うようになっている。実施例4では、先ず、実施例1と同様に、孔部形成工程、貫通工程を行う(実施例1の図2(a),(b)参照)。これにより、陽極箔2の裏側にリード端子4のバリ13が突出されており、実施例1と同様に、バリ13と陽極箔2の間には、間隙部14が生じる場合がある(図4参照)。
次に、プレス工程を行う。図14に示すように、上部に突起部20を有する凸状プレス型18(プレス部材)を、陽極箔2の下方に配置する。この突起部20の径は、貫通孔9を挿通する寸法になっている。また、凸状プレス型18の外側には、磁力発生用コイル19が巻回されている。更に、下側に凹部22を有する凹状プレス型21を、この凹部22が貫通孔9の位置に対応するように、陽極箔2の上方に配置する。
陽極箔2の上側の凹状プレス型21と、陽極箔2の下側の凸状プレス型18と、によって、陽極箔2及びリード端子4を上下方向から押さえ込んでプレスする。これにより、リード端子4のバリ13が押し潰されるとともに、凸状プレス型18の突起部20が貫通孔9に挿通される。陽極箔2の上側の凹状プレス型21には、凹部22が設けられていることにより、凸状プレス型18の突起部20が陽極箔2の下方から貫通孔9に挿通された際に、凹状プレス型21が突起部20の挿通を妨げないようになっている。
次に、溶着工程を行う。図15に示すように、プレス工程後における凸状プレス型18の突起部20は、貫通孔9に挿通された状態が維持されている。突起部20がバリ13に接触(近接)された状態で、磁力発生用コイル19により凸状プレス型18を電磁誘導加熱する。
これにより、リード端子4のバリ13が溶融し、この溶融されたバリ13により、リード端子4と陽極箔2のアルミニウム地金6とが溶着されるとともに、溶融されたバリ13により、リード端子4と陽極箔2との間に生じた間隙部14が埋められる。
尚、凸状プレス型18の突起部20は、本発明における加熱部材となっており、磁力発生用コイル19は、本発明における電磁誘導加熱手段となっている。
このように、プレス工程で用いる凸状プレス型18の突起部20を、貫通孔9から外さずにそのまま電磁誘導加熱することにより、プレス工程と溶着工程を続けて行うことができ、製造工程を簡略化することができる。
尚、プレス工程前に、予め凸状プレス型18を電磁誘導加熱しておいてもよい。加熱した凸状プレス型18を用いてリード端子4のバリ13をプレスすることにより、プレス工程と溶着工程を略同時に行うことができ、効率的に溶着させることができる。
以上、本実施例における電解コンデンサの製造方法では、バリ13に近接されるステッチ針12を介してバリ13の少なくとも一部を加熱して溶融させることで、バリ13と陽極箔2とを溶着させる溶着工程を含むことで、ステッチ針12により形成されたリード端子4のバリ13の少なくとも一部をステッチ針12及び凸状プレス型18によって一旦溶融し、この溶融されたバリ13によりリード端子4と陽極箔2とが溶着されるため、貫通工程にてリード端子4のバリ13と陽極箔2との間に間隙部14が生じる場合であっても、その間隙部14を溶融されたバリ13により埋めることができるようになり、リード端子4と陽極箔2の良好な電気的接続が得られ、かつリード端子4と陽極箔2との固定強度を向上させることができる。
また、ステッチ針12及び凸状プレス型18は、磁力発生用コイル17,19を用いて誘導加熱処理されることで、磁力発生用コイル17,19を用いてステッチ針12及び凸状プレス型18を即座に加熱することができ、溶着工程にかかる時間を短縮することができる。また、磁力発生用コイル17,19は導電性を有する部材ならば加熱することができるので、この磁力発生用コイル17,19によって、ステッチ針12及び凸状プレス型18のみならず、リード端子4及び陽極箔2も加熱することができ、これらバリ13の周囲の部材が加熱されることで、バリ13と陽極箔2の溶着が容易になる。
また、本発明における加熱部材は、ステッチ針12となっていることで、貫通工程にて用いられるステッチ針12を利用して加熱することができ、加熱部材をステッチ針12と別部材として設ける必要がなく、電解コンデンサの製造の際に用いる部材点数を低減させることができる。尚、レーザー装置やバーナー装置などの高価な加熱装置を設けなくてもよくなり、かつ製造工程も簡素化されるため、電解コンデンサの製造コストを低減させることができる。
また、貫通工程前に、陽極箔2に予め角孔8を形成する孔部形成工程をさらに含み、貫通工程にて、リード端子4における角孔8に対応した部位にステッチ針12を貫通させることで、予め陽極箔2に角孔8が形成されるため、貫通工程にてステッチ針12の貫通が容易になり、かつステッチ針12により形成されるバリ13が延伸し易くなる。また、陽極箔2に形成された角孔8の断面には、アルミニウム地金6が露出されるため、このアルミニウム地金6とバリ13との接触が、陽極箔2の化成皮膜7などにより阻害されずに済むようになる。
また、プレス工程後に、溶着工程を行うことで、陽極箔2とリード端子4がプレスされたバリ13により固定された状態で、溶着工程を行えるようになり、リード端子4の陽極箔2に対する位置決めが行い易く、かつバリ13がプレスされることによりバリ13と陽極箔2との接触面積を拡大させた状態で、溶着工程にてリード端子4のバリ13と陽極箔2のアルミニウム地金6とを溶着させることができる。
また、プレス工程前に、溶着工程を行うことで、リード端子4のバリ13と陽極箔2との間の間隙部14がプレス工程により変化される前に、溶着工程を行えるようになり、バリ13と陽極箔2との間の間隙部14を溶融されたバリ13により埋め易くなる。
また、プレス工程にて用いる凸状プレス型18は、ステッチ針12により形成された貫通孔9に挿通される突起部20を有し、この突起部20が加熱部材となっていることで、プレス工程にて用いられる凸状プレス型18を利用して、この凸状プレス型18の突起部20を加熱部材とすることができ、加熱部材を凸状プレス型18と別部材として設ける必要がなく、電解コンデンサの製造の際に用いる部材点数を低減させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1〜4では、陽極箔2とリード端子4の接続箇所を2箇所としているが、接続箇所の個数は任意である。
また、前記実施例1〜4では、孔部形成工程において、予め陽極箔2に、本発明における孔部としての角孔8を設けているが、孔部形成工程を省略し、角孔8が設けられていない陽極箔2にリード端子4を重ね合わせて貫通工程を実施してもよい。
また、前記実施例1〜3では、本発明における加熱部材として貫通工程と同一のステッチ針12を用いているが、加熱部材には、別のステッチ針を用いてもよいし、加熱部材は、ステッチ針12と別部材としてもよい。
また、前記実施例1〜3では、ステッチ針12を加熱する加熱手段として磁力発生用コイル17を有する電磁誘導加熱手段を用い、前記実施例4では、凸状プレス型18を加熱する加熱手段として磁力発生用コイル19を有する電磁誘導加熱手段を用いているが、加熱手段は、電磁誘導加熱手段に限ることなく、バーナー加熱手段やヒーター加熱手段や電気抵抗加熱手段やその他の加熱手段であってもよい。
1 コンデンサ素子
2 陽極箔(電極箔)
3 陰極箔(電極箔)
4 リード端子
5 セパレータ
6 アルミニウム地金
7 化成皮膜
8 角孔(孔部)
9 貫通孔
10 角柱部
11 尖部
12 ステッチ針(加熱部材)
13 バリ
14 間隙部
15 プレス型
16 リーフ部
17 磁力発生用コイル(電磁誘導加熱手段)
18 凸状プレス型(プレス部材)
19 磁力発生用コイル(電磁誘導加熱手段)
20 突起部(加熱部材)

Claims (7)

  1. 電極箔にリード端子を重ねて該リード端子側よりステッチ針を貫通させる貫通工程と、該貫通工程にて形成された前記リード端子のバリをプレスするプレス工程と、を含む電解コンデンサの製造方法において、
    前記バリに近接される加熱部材を介して前記バリの少なくとも一部を加熱して溶融させることで、該バリと前記電極箔とを溶着させる溶着工程をさらに含むことを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記加熱部材は、電磁誘導加熱手段を用いて誘導加熱処理されることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記加熱部材は、前記ステッチ針となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の電解コンデンサの製造方法。
  4. 前記貫通工程前に、前記電極箔に予め孔部を形成する孔部形成工程をさらに含み、前記貫通工程にて、前記リード端子における前記孔部に対応した部位に前記ステッチ針を貫通させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
  5. 前記プレス工程後に、前記溶着工程を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記プレス工程前に、前記溶着工程を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
  7. 前記プレス工程にて用いるプレス部材は、前記ステッチ針により形成された貫通孔に挿通される突起部を有し、該突起部が前記加熱部材となっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
JP2009226573A 2009-09-30 2009-09-30 電解コンデンサの製造方法 Expired - Fee Related JP5402475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009226573A JP5402475B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 電解コンデンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009226573A JP5402475B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 電解コンデンサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011077260A true JP2011077260A (ja) 2011-04-14
JP5402475B2 JP5402475B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=44020944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009226573A Expired - Fee Related JP5402475B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 電解コンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5402475B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013225547A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Nippon Chemicon Corp コンデンサの製造方法
JP2014045129A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Nichicon Corp 積層型固体電解コンデンサの製造方法
JP2015089560A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 公立大学法人首都大学東京 金属接合板及びその製造方法
CN110010376A (zh) * 2019-03-28 2019-07-12 南通江海电容器股份有限公司 一种扶正装置
JP2021097163A (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 日本ケミコン株式会社 電解コンデンサ及び電解コンデンサの製造方法
WO2023132212A1 (ja) * 2022-01-06 2023-07-13 日本ケミコン株式会社 コンデンサおよびその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54164866U (ja) * 1978-05-11 1979-11-19
JPS559416A (en) * 1978-07-05 1980-01-23 Marukon Denshi Kk Method of manufacturing elctrolytic condenser
JP2003282364A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Jcc Engineering Co Ltd 端子付き電極箔並びにその製造方法及び装置
JP2009130338A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Elna Co Ltd アルミニウム電極箔に対するタブ端子の接続方法およびアルミニウム電解コンデンサ並びに固体電解コンデンサ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54164866U (ja) * 1978-05-11 1979-11-19
JPS559416A (en) * 1978-07-05 1980-01-23 Marukon Denshi Kk Method of manufacturing elctrolytic condenser
JP2003282364A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Jcc Engineering Co Ltd 端子付き電極箔並びにその製造方法及び装置
JP2009130338A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Elna Co Ltd アルミニウム電極箔に対するタブ端子の接続方法およびアルミニウム電解コンデンサ並びに固体電解コンデンサ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013225547A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Nippon Chemicon Corp コンデンサの製造方法
JP2014045129A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Nichicon Corp 積層型固体電解コンデンサの製造方法
JP2015089560A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 公立大学法人首都大学東京 金属接合板及びその製造方法
CN110010376A (zh) * 2019-03-28 2019-07-12 南通江海电容器股份有限公司 一种扶正装置
JP2021097163A (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 日本ケミコン株式会社 電解コンデンサ及び電解コンデンサの製造方法
WO2023132212A1 (ja) * 2022-01-06 2023-07-13 日本ケミコン株式会社 コンデンサおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5402475B2 (ja) 2014-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402475B2 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JP6070744B2 (ja) 電池の製造方法
JP5587061B2 (ja) 抵抗溶接用通電ブロック、この通電ブロックを用いた密閉電池の製造方法及び密閉電池
JP4442561B2 (ja) 積層コンデンサおよび積層コンデンサの製造方法
JP5876380B2 (ja) 積層アルミニウム材の製造方法及びそれを含む密閉型電池の製造方法
CA2979104A1 (en) Dissimilar material joined body and dissimilar material joining method
CN105849939A (zh) 二次电池
KR102327940B1 (ko) 적층 금속박의 제조 방법
KR101683249B1 (ko) 전해컨덴서의 제조방법
TW201019354A (en) Electronic parts and manufacturing method thereof
JP5103370B2 (ja) 電極箔とリードタブとの加締接続方法、電極箔とリードタブとの加締接続構造、巻回型電解コンデンサの製造方法および巻回型電解コンデンサ
JP2018056482A (ja) 蓄電デバイス、蓄電デバイスの製造方法、集電板および集電板の製造方法
JP5397133B2 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JP2012079882A (ja) コンデンサ及びその製造方法
JP2008091562A (ja) 電解コンデンサ
JP5360071B2 (ja) コンデンサ用リード端子及びその製造方法
JP6107551B2 (ja) 電池の製造方法、及び、電池
CN109980827B (zh) 导电端子、导电端子的制造装置及含导电端子的旋转电机
JP2015018921A (ja) 内燃機関用点火コイルのイグナイタ接合構造
JP5854510B2 (ja) 積層型固体電解コンデンサの製造方法
CN107993819B (zh) 变压器/电抗器用线圈及其焊接方法
CN220509840U (zh) 电感线圈模组及一体成型电感
CN105960722A (zh) 蓄电装置和蓄电装置制造方法
JP2005039132A (ja) 電解コンデンサ及びその製造方法
JP2009010070A (ja) コンデンサ用電極箔のリード線接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131014

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees