JP2011075246A - 設備制御端末、設備制御システム、設備制御方法並びにプログラム - Google Patents

設備制御端末、設備制御システム、設備制御方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】希望する設定が競合して自分の希望する設定にならない場合でも、どのような要因で現在の制御が行われているのかを知ることができる設備制御端末等を提供する。
【解決手段】無線によりユーザが希望する設定についての情報を設備機器に送信し、設備機器を制御する設備制御端末100であって、ユーザが希望する設定を入力する希望設定入力部103と、希望設定入力部103に入力された設定についての情報を表示する表示部104と、無線により他の設備制御端末100に、希望設定入力部103に入力された設定についての情報を送信するとともに、他の設備制御端末100に入力された設定についての情報を受信する無線通信部101と、を備え、表示部104は、希望設定入力部103に入力された設定についての情報とともに、他の設備制御端末100に入力された設定についての情報を表示することを特徴とするものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、設備制御端末、設備制御システム、設備制御方法並びにプログラムに関し、特にオフィス等において複数の人が利用するエアコン等の制御に適した設備制御端末およびその設備制御端末を用いた設備制御システム、その設備の制御に適した設備制御方法並びにプログラムに関する。
従来の設備機器の最適制御システムでは、受信端末がその周辺に存在する無線端末の数を特定し、無線端末の数に基づいて、対応づけられた管理対象の設備機器を制御するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−274673号公報(第1頁、図1)
しかし従来の設備機器の最適制御システムでは(例えば、特許文献1参照)、他の人の希望する設定が優先され自分の希望する設定にならない場合など、希望する設定が競合する場合に、どのような要因で現在の制御が行われているのか分からず、納得がいかないことがあるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、希望する設定が競合して自分の希望する設定にならない場合でも、どのような要因で現在の制御が行われているのかを知ることができる設備制御端末、およびその設備制御端末を用いた設備制御システム、その設備の制御に適した設備制御方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る設備制御端末は、無線によりユーザが希望する設定についての情報を設備機器に送信し、前記設備機器を制御する設備制御端末であって、前記ユーザが希望する設定を入力する希望設定入力手段と、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報を表示する表示手段と、無線により他の設備制御端末に、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報を送信するとともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を受信する無線通信手段と、を備え、前記表示手段は、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報とともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を表示することを特徴とするものである。
本発明に係る設備制御端末は、表示手段が希望設定入力手段に入力された設定についての情報とともに、他の設備制御端末に入力された設定についての情報を表示するため、どのような要因で現在の制御が行われているのかを知ることができ、設備機器の制御状態に対して納得することができる。
本発明の実施形態1に係る設備制御システムの模式的な構成図である。 一つの設備制御端末の模式的な構成図である。 表示部に表示される表示画面の例を示す図である。 位置検出部が設備制御端末の位置を検出する方法の例を示した図である。 設備制御端末の処理部が実現する機能を示す機能ブロック図である。 グループ作成部によるグループ化の例を示した図である。 グループ作成部によるグループ化の他の例を示した図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係る設備制御端末、設備制御システム、設備制御方法並びにプログラムについて添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る設備制御システムの模式的な構成図である。なお本発明の実施形態1に係る設備制御端末は、図1に示す設備制御システムの一部であり、本発明の実施形態1に係る設備制御システムに含まれている。
図1に示すように、本発明の実施形態1に係る設備制御システム1は、無線送受信部10、システムコントローラ11、設備機器としての空調機器12、設備機器としての照明機器13を備えている。なお図1には示していないが、設備機器として加湿器等の湿度調節機器や換気扇等の換気機器、その他の設備機器を備えていてもよい。なお本実施形態では、無線送受信部10、システムコントローラ11、空調機器12、照明機器13がビル等の建物内に設置されているものとする。
また本実施形態に係る設備制御システム1は、個人のユーザが携帯できる複数の設備制御端末100a、100b、100cを備えている。なお、図1では設備制御端末の数が3個となっているが、設備制御端末の数は任意であることは言うまでもない。また設備制御端末100a、100b、100cは、設備制御端末としての機能の他に、携帯電話等の機能を兼ね備えたものであってもよい。
無線送受信部10と、システムコントローラ11、空調機器12、照明機器13は電気的に接続されている。無線送受信部10は、設備制御端末100a、100b、100cと無線による情報の送受信を行い、設備制御端末100a、100b、100cから受信したユーザの設定についての情報等をシステムコントローラ11に送る。また無線送受信部10は、設備機器の出力についての情報等を設備制御端末100a、100b、100cに送信する。システムコントローラ11は、無線送受信部10から送られたユーザの設定についての情報等に基づいて空調機器12と照明機器13を制御する。例えば、通常の状態においてシステムコントローラ11は、空調機器12の出力を、室温が複数のユーザの設定した温度の平均となるように制御する。
また設備制御端末100a、100b、100cは、互いに無線による通信ができるように構成されている。なお本実施形態では、設備制御端末100a、100b、100cが直接的に情報を送受信できるように構成されているものとするが、例えば携帯電話のように基地局を介して通信を行う構成であってもよい。また、設備制御システム1の無線送受信部10を介して、互いに通信してもよい。
図2は、一つの設備制御端末100の模式的な構成図である。なお図2に示す設備制御端末100は、図1に示す設備制御端末100a、100b、100cのうちの一つであるものとし、設備制御端末100a、100b、100cはすべて同様の構成であるものとする。
図2に示すように設備制御端末100は、無線通信手段として機能する無線通信部101、処理部102、希望設定入力手段として機能する希望設定入力部103、表示手段として機能する表示部104、位置検出手段として機能する位置検出部105、メモリ106、センサ107、タイマ108、スピーカ109を備えている。また処理部102は、無線通信部101、希望設定入力部103、表示部104、位置検出部105、メモリ106、センサ107、タイマ108、スピーカ109と電気的に接続されている。
無線通信部101は、設備制御端システム1の無線送受信部10と通信を行うとともに、他の設備制御端末100の無線通信部101とも通信を行う。例えば図1の例では、設備制御端末100aの無線通信部101は、設備制御システム1の無線送受信部10と情報の送受信を行うほか、設備制御端末100b、100cの無線通信部101とも情報の送受信を行う。
処理部102は、例えばCPU(Central Processing Unit)からなり、無線通信部101が受信した情報や、設備制御端末100を携帯するユーザが希望設定入力部103から入力した設定についての情報等に基づいて様々な演算処理を行う。なお処理部102の実現する機能については、後に詳しく説明する。
希望設定入力部103は、例えば複数のボタンから構成されており、設備制御端末100を携帯するユーザが自分の希望する設定を入力できるようになっている。例えば、設備制御端末100を携帯するユーザは、希望する温度を25℃、照明の明るさを明るめというように、希望設定入力部103に入力する。
表示部104は、例えば液晶パネルからなり、設備制御端末100を携帯するユーザに対して様々な情報を表示する。一般的な空調機器のコントローラでは、コントローラを携帯するユーザが自分で入力した設定(希望する温度等)のみが表示されるが、本発明の実施形態1に係る設備制御端末100では表示部104に、他の設備制御端末100に入力された設定についての情報も表示されるようになっている。例えば図1の例では、設備制御端末100aの表示部104に、設備制御端末100b、100cを携帯するユーザが入力した設定も表示される。このとき、他の設備制御端末100に入力された設定についての情報は、無線通信部101から受信し、処理部102を介して表示部104に表示される。なお表示部104に、他の設備制御端末100に入力された設定以外の情報も、他の設備制御端末100の設定についての情報として表示するようにしてもよい。
図3は、表示部104に表示される表示画面の例を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係る設備制御端末100の表示部104には、自分の携帯する設備制御端末100(端末A)に入力された希望する温度、照度(明るさ)の設定の他に、他の設備制御端末100(端末B、C、D)に入力された温度、照度の設定も表示されるようになっている。また図3の例では、設定についての情報として設備制御端末100を携帯するユーザの名前も表示されるようになっている。
位置検出部105は、無線通信部101が受信する電波等に基づいて設備制御端末100の位置を検出する。これにより、設備制御端末100を携帯するユーザの位置を特定することができる。
図4は、位置検出部105が設備制御端末100の位置を検出する方法の例を示した図である。なお図4では、UWB(Ultra Wide Band、超広帯域無線通信)を用いた設備制御端末100の位置の検出方法を示している。
図4では、2つの設備制御端末100a、100bと、固定された4つの基準端末200a、200b、200c、200dがあり、設備制御端末100a、100bと固定された4つの基準端末200a、200b、200c、200dは、互いにUWBの電波を送受信できるようになっている。
設備制御端末100aの位置検出部105は、電波の伝搬時間に基づいて設備制御端末100aから4つの基準端末200a、200b、200c、200dまでの距離(伝搬時間t×光速c)を計測する。なお電波の伝搬時間は、タイマ108等を用いて計測することができる。そして位置検出部105は、少なくとも3つの基準端末までの距離を用い、三角測量の要領で設備制御端末100aの位置を検出する。なお、UWBを用いた位置検出では4つ以上の基準端末を用いたほうが位置検出の精度が向上する。同様の方法で、設備制御端末100bの位置も検出することができる。
なお位置検出部105で検出した設備制御端末100の位置に基づいて、空調機器12等の設備機器を制御することができる。例えば、設備制御端末100を携帯するユーザの位置の変化に合わせて空調機器12の風向きを変更する等の制御を行ってもよい。
なお図4では、UWBを用いた設備制御端末の位置の検出方法を示したが、例えば所定の場所から発せられる電波の受信強度を測定して設備制御端末100の位置を検出することもできる。この方法では、電波強度が距離のn乗に比例して弱くなることを利用する。また若干精度が落ちるものの、電波を受信した最も近い基準端末の位置を設備制御端末の位置として代用する方法等もある。さらにここで、無線通信部101が検出した位置情報の送受信を行い、表示部104に他の設備制御端末100の位置を表示するようにしてもよい。例えば、フロアの平面図を表示して平面図上に位置を表示してもよいし、「3F 会議室」など場所名を表示してもよい。
ここで、図2の設備制御端末100の説明に戻る。メモリ106は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等からなり、設備制御端末100を携帯するユーザが入力した設定やその他のデータ、処理部102の演算処理に必要なプログラム等を記憶している。
センサ107は、例えば温度センサ、照度センサ、湿度センサ、COセンサ、又はそれらの組み合わせであり、設備制御端末100を携帯するユーザの周囲の温度、照度、湿度、CO濃度等を測定し、それらのデータを処理部102へ送る。例えばセンサ107がCOセンサを含む場合、センサ107がCO濃度を測定し、処理部102が所定の濃度以上であると判断すると、設備制御システム1の換気機器(図1において図示せず)を自動的に駆動したり、処理部102を介して表示部104に換気を促すメッセージを表示させたりする。また例えば、センサ107が温度センサを含む場合には、無線通信部101から設備制御システム1の無線送受信部10へ検出した温度が送信され、設備制御端末100を携帯するユーザの周囲の温度が希望する設定温度になるように空調機器12の出力が調節される。
さらに、例えばセンサ107の測定する温度と位置検出部105が検出する設備制御端末100の位置に基づいて空調機器12等の設備機器を制御することもできる。例えば、希望する設定温度よりも低い温度の場所から移動してきたユーザに対し、希望する設定温度よりも所定の温度(例えば、1℃)高くなるように空調機器12の出力を制御するようにしてもよい。同様に、希望する設定温度よりも高い温度の場所から移動してきたユーザに対し、希望する設定温度よりも所定の温度(例えば、1℃)低くなるように空調機器12の出力を制御することもできる。また、センサ107の情報を無線通信部101により通信し、他の設備制御端末100のセンサ107の情報を表示するようにしてもよい。
タイマ108は、処理の開始から終了までの時間等を計測するのに用いられる。例えばタイマ108は、空調機器12が出力を上げた時から所定の時間が経過するのを計測し、空調機器12の出力を元に戻すタイミングを処理部102に送る。
スピーカ109は、所定の処理が行われた場合に、音を発して設備制御端末100を携帯するユーザに通知する。例えばスピーカ109は、空調機器12の出力が変更された場合に、出力変更通知手段として音を発し、その旨をユーザに通知する。なお図2では、設備制御端末100にスピーカ109が備えられているが、例えば振動を発生するバイブレータ等により所定の処理が行われたことをユーザに通知してもよい。また、空調機器12等の設備機器の出力が変更されたことを無線通信部101が受信した場合には、音や振動等と併せて表示部104に、「エアコンの出力が上がりました。」のような空調機器12の出力が変更された旨の表示を行うようにしてもよい。
図5は、設備制御端末100の処理部102が実現する機能を示す機能ブロック図である。なお図5に示す各部は、例えば処理部102がメモリ106から処理プログラムを読み出すことにより機能を実現するようになっている。
図5に示す行動状態推定部300は、位置検出部105により検出された設備制御端末100の位置に基づいて、過去から現在までの所定期間におけるユーザの行動の状態を推定する。具体的な例としては、検出される設備制御端末100の位置に基づいて、5分前から現在までの設備制御端末100の積算移動距離を求める。これは一般的に、設備制御端末100を携帯するユーザの積算移動距離と同じであると考えられる。その後、行動状態推定部300が求めた設備制御端末100の積算移動距離は、設備出力決定部301へ送られる。
設備出力決定部301は、行動状態推定部300が推定したユーザの行動の状態と、ユーザが希望設定入力部103に入力した設定に基づいて、設備機器(ここでは、空調機器12とする)の出力を自動的に決定する。例えば上記の例では、設備制御端末100の積算移動距離が所定の値(例えば、500m)より大きい場合には、ユーザが長い距離を移動したとして、ユーザが設定した温度よりも1℃低くなるように空調機器12の出力を決定する。そして、設備出力決定部301が決定した設備機器の出力は、無線通信部101から設備制御システム1の無線送受信部10へ送信される。これにより、空調機器12の出力が変更される。
それから、所定の時間(例えば、10分)が経過したら、設備制御端末100の無線通信部101から設備制御システム1の無線送受信部10へ、空調機器12の出力を元に戻す信号を送信する。これにより、長時間温度が下がりすぎた状態になること等を防止することができる。
上記の積算移動距離以外に、行動状態推定部300が推定するユーザの行動の状態として、例えば設備制御端末100を携帯したユーザの単位時間当たりの移動量(速度)がある。これは、位置検出部105が検出する設備制御端末100の移動量をタイマ108が計測した時間で割ることによって求めることができる。そして、例えば設備制御端末100の速度が秒速5m以上であった場合には、ユーザが走っていたと考えられるため、設備出力決定部301はユーザが設定した温度よりも2℃低くなるように空調機器12の出力を決定する。なお、ユーザの移動速度は、例えば設備制御端末100に加速度センサを設けることによって検出することもできる。
本実施形態では、行動状態推定部300が推定した積算移動距離等のユーザの行動の状態、及び設備出力決定部301が自動的に決定した設備機器の出力のうち少なくとも一方を、他の設備制御端末100の表示部104に表示させる。これにより、他の設備制御端末100に入力された設定とともに、上記の情報が分かるため、自分以外のユーザの行動の状態や設備機器の出力を知ることができる。
また本実施形態では、設備制御端末100に入力した設定、行動状態推定部300が推定したユーザの行動の状態、設備出力決定部301が自動的に決定した設備機器の出力のうち、ユーザが他の設備制御端末100の表示部104に表示させたくない情報については、表示を禁止できるようになっている。例えば、ユーザが自分の行動の状態を知られたくない場合には、希望設定入力部103を操作して、他の設備制御端末100の表示部104に表示されるのを禁止する。このとき、情報表示禁止部302は、無線通信部101から他の設備制御端末100にその情報が送信されないようにするなどして、他の設備制御端末100の表示部104にその情報が表示されないようにする。
端末判別部303は、複数の設備制御端末100に備えられている設備出力決定部301が決定した設備機器(ここでは、空調機器12とする)の出力のうち、実際の設備機器の出力として採用されたものを抽出する。これは例えば、上記の積算移動距離が大きいユーザがいた場合、そのユーザの行動の状態とそのユーザが入力した設定に基づいて決定された空調機器12の出力が優先的に採用されるが、端末判別部303はその実際に採用された空調機器12の出力を抽出する。そして、端末判別部303はその出力から、実際に採用された出力を送信した設備制御端末100を判別し、その設備制御端末100を携帯するユーザを特定する。
それから端末判別部303は、判別した設備制御端末100の設定についての情報を表示部104に送り、表示部104は、実際に採用された出力を送信した設備制御端末100の設定についての情報を、例えば太字で表示する。これにより、どのユーザが原因で設備機器が現在の出力になったかが分かるようになる。なお、表示部104に、実際に採用された出力を送信した設備制御端末100の情報を表示する方法は、その他の設備制御端末100についての情報と区別できればよく、例えば赤字で表示したり、点滅させたりしてもよい。
設定差算出部304は、対象となる複数の設備制御端末100に入力された設定の平均を算出し、自分が携帯する設備制御端末100に入力された設定との差を算出する。そして、その差の絶対値が所定の値よりも大きい場合には、表示部104にユーザに対して設定の変更を促す表示をさせる。例えば、対象となる複数の設備制御端末100に入力された設定温度の平均が27℃、自分が携帯する設備制御端末100に入力された設定温度が20℃、許容される所定の温度が5℃だった場合、表示部104に「設定温度を上げてください。」というような表示がなされる。これにより、他のユーザと設定を合わせて設定の競合を避けることができ、また省エネルギーにも役立てることができる。
消費電力差算出部305は、無線通信部101で受信した設備機器の出力等から現在の設備機器の消費電力を推定する。また消費電力差算出部305は、メモリ106に記憶された目標となる消費電力を読み出し、推定された設備機器の消費電力と目標となる消費電力の差を算出する。そして、その差の絶対値が所定の値より大きい場合には、表示部104に設定の変更を促す表示を行わせる。例えば、照明機器13の消費電力が大きすぎる場合には、表示部104に「照明の消費電力が大きすぎます。」というような表示を行う。
本実施形態では、表示部104に他の設備制御端末100に入力された設定、位置、行動状態、センサ情報、採用された出力などについての情報を表示するため、どのような要因で現在の制御が行われているのかを知ることができ、設備機器の制御状態に対して納得することができる。またユーザが、表示された他の設備制御端末100の設定に合わせるなどすることにより、設定が競合するのを防止することができ、省エネルギーにも役立てることができる。また位置検出部105で設備制御端末100の位置を検出し、行動状態推定部300でユーザの行動の状態を推定するため、設備機器をきめ細かく制御することが可能となる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2では、図5に示す距離算出部306及びグループ作成部307を用いた設備制御端末100の処理について説明する。その他の点については、実施形態1に係る設備制御端末100と同様であり、同じ構成要素には同じ符号を付して説明する。
距離算出部306は、距離算出手段として機能し、設備制御端末100の位置に基づいて、特定の設備機器から設備制御端末100までの距離を算出する。このとき、特定の設備機器の位置はメモリ106等に記憶されており、設備制御端末100の位置が分かれば距離を求めることができる。
そしてグループ作成部307は、グループ化手段として、特定の設備機器からの距離が所定の距離より近い設備制御端末100を同じグループにグループ化する。
図6は、グループ作成部307によるグループ化の例を示した図である。図6の例では、2台の空調機器12A、12Bがあり、空調機器12Aから所定の距離内(例えば5m以内)にある設備制御端末100a、100b、100cがグループAにグループ化され、空調機器12Bから所定の距離内にある設備制御端末100d、100e、100fがグループBにグループ化される。
本実施形態では、表示部104が同じグループにグループ化された他の設備制御端末100に入力された設定を表示する。例えば図6の例では、設備制御端末100aの表示部104に、設備制御端末100b、100cに入力された設定についての情報が表示される。
グループ作成部307は、設備制御端末100が他の設備機器の所定の距離内に移動した場合にグループを更新する。例えば図6の例では、設備制御端末100bが空調機器12Bの所定の距離内に移動した場合に、設備制御端末100bをグループBに組み込んでグループを更新する。
そして設備出力決定部301は、更新されたグループを反映させて設備機器の出力を更新する。また例えば、ある設備制御端末100が別のグループに移った場合、所定の時間だけその設備制御端末100に入力された設定を優先的に採用するようにしてもよい。表示部104は、更新されたグループに属する他の設備制御端末100の設定についての情報を表示する。
図7は、グループ作成部307によるグループ化の他の例を示した図である。なお図7の例では、設備制御端末100の無線通信部101に、他の設備制御端末100からの受信電波の強度を測定する電波強度測定部(図2において、図示せず)が設けられている。
図7の例では、他の設備制御端末100からの受信電波の強度が所定の強度よりも弱い場合に、グループ作成部307は、その設備制御端末100を別のグループにグループ化する。例えば図7の例では、設備制御端末100b、100cが設備制御端末100dから受信する電波の強度が所定の強度よりも弱い場合には、設備制御端末100dを設備制御端末100b、100cが属するグループAではなく、設備制御端末100e、100fが属するグループBに組み入れる。これは、設備制御端末100b、100cと設備制御端末100dの間に壁等が存在すると考えられるからである。この場合、設備制御端末100dが空調機器12Aの所定の距離内にあっても、設備制御端末100dをグループBに組み込む。
本実施形態では、特定の設備機器から所定の距離内にある設備制御端末100を同じグループにグループ化するため、設備機器を共用すると考えられるユーザの設定情報だけが表示部104に表示され利便性が向上するとともに、設備機器の出力も同じグループに属するユーザの設定を反映させることができ、より適切な環境制御が可能となる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうる様々な変更、改良が含まれることは言うまでもない。例えば、設備機器の設定の変更を頻繁に行ったユーザの設定を優先的に採用して設備機器の出力を決定してもよい。また本発明の実施形態1では、設備制御端末100の処理部102で設備機器の出力を決定しているが、設備機器の出力を設備制御システム1のシステムコントローラ11で決定するようにしてもよい。
1 設備制御システム
10 無線送受信部
11 システムコントローラ
12 空調機器(設備機器)
13 照明機器(設備機器)
100a、100b、100c 設備制御端末
101 無線通信部
102 処理部
103 希望設定入力部
104 表示部
105 位置検出部
106 メモリ
107 センサ
108 タイマ
109 スピーカ
200a、200b、200c、200d 基準端末
300 行動状態推定部
301 設備出力決定部
302 情報表示禁止部
303 端末判別部
304 設定差算出部
305 消費電力差算出部
306 距離算出部
307 グループ作成部

Claims (21)

  1. 無線によりユーザが希望する設定についての情報を設備機器に送信し、前記設備機器を制御する設備制御端末であって、
    前記ユーザが希望する設定を入力する希望設定入力手段と、
    前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報を表示する表示手段と、
    無線により他の設備制御端末に、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報を送信するとともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を受信する無線通信手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報とともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を表示することを特徴とする設備制御端末。
  2. 前記設備制御端末の位置を検出する位置検出手段を備え、前記設備制御端末の位置に基づいて前記設備機器を制御することを特徴とする請求項1に記載の設備制御端末。
  3. 前記位置検出手段により検出された前記設備制御端末の位置に基づいて、過去から現在までの所定期間における前記ユーザの行動の状態を推定する行動状態推定手段と、
    前記行動状態推定手段が推定した前記ユーザの行動の状態と、前記ユーザが希望設定入力手段に入力した設定に基づいて、前記設備機器の出力を自動的に決定する設備出力決定手段と、
    前記設備出力決定手段が決定した設備機器の出力を送信する設備出力送信手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の設備制御端末。
  4. 温度、湿度及び照度のうち少なくとも一つを測定するセンサを備え、前記設備制御端末の位置と前記センサが測定した温度、湿度及び照度のうち少なくとも一つに基づいて前記設備機器を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の設備制御端末。
  5. 前記表示手段は、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報以外に、前記他の設備制御端末の行動状態推定手段が推定したユーザの行動の状態、及び前記他の設備制御端末が自動的に決定した設備機器の出力のうち少なくとも一方を表示することを特徴とする請求項3に記載の設備制御端末。
  6. 前記表示手段に表示される情報のうち、ユーザが前記他の設備制御端末の表示手段に表示させたくない情報について表示を禁止する情報表示禁止手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の設備制御端末。
  7. 複数の設備制御端末に備えられている設備出力決定手段が決定した設備機器の出力のうち、実際の設備機器の出力として採用されたものを抽出し、その出力を送信した設備制御端末を判別する端末判別手段を備え、
    前記表示手段は、前記採用された出力を送信した設備制御端末についての情報を、その他の設備制御端末についての情報と区別して表示することを特徴とする請求項3、5、6のいずれか一つに記載の設備制御端末。
  8. 複数の設備制御端末に備えられている希望設定入力手段に入力された設定の平均を算出し、一つの設備制御端末に備えられている希望設定入力手段に入力された設定と前記設定の平均との差を算出する設定差算出手段を備え、
    前記表示手段は、前記差の絶対値が所定の値より大きい場合に、ユーザに前記設定の変更を促す表示をすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の設備制御端末。
  9. 目標となる消費電力を記憶する記憶手段と、現在の設備機器の消費電力を推定し、前記目標となる消費電力と前記推定された設備機器の消費電力の差を算出する消費電力差算出手段と、を備え、
    前記表示手段は、前記差の絶対値が所定の値より大きい場合に、ユーザに前記設定の変更を促す表示をすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の設備制御端末。
  10. 前記設備機器の出力についての情報を受信する出力情報受信手段を備え、前記設備機器の出力が変更された場合に、前記表示手段は、前記設備機器の出力が変更された旨を表示することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の設備制御端末。
  11. 前記設備機器の出力が変更された場合に、音又は振動で前記設備機器の出力が変更された旨をユーザに通知する出力変更通知手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の設備制御端末。
  12. 前記設備制御端末の位置に基づいて、特定の設備機器から前記設備制御端末までの距離を算出する距離算出手段と、
    前記特定の設備機器からの距離が所定の距離より近い設備制御端末を同じグループにグループ化するグループ化手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記同じグループにグループ化された他の設備制御端末に入力された設定についての情報を表示することを特徴とする請求項2〜11のいずれか一つに記載の設備制御端末。
  13. 前記設備制御端末が移動した場合に、前記グループ化手段は前記グループを更新し、前記表示手段は前記更新されたグループに属する他の設備制御端末の設定についての情報を表示することを特徴とする請求項12に記載の設備制御端末。
  14. 他の設備制御端末からの受信電波の強度を測定する電波強度測定手段を備え、前記他の設備制御端末からの受信電波の強度が所定の強度よりも弱い場合に、前記グループ化手段は、前記他の設備制御端末を別のグループにグループ化することを特徴とする請求項12又は13に記載の設備制御端末。
  15. 前記設備機器は、空調機器、湿度調節機器及び照明機器のうち少なくとも一つを含むことを特徴する請求項1〜14のいずれか一つに記載の設備制御端末。
  16. 空間の温度、湿度及び照度のうち少なくとも一つを調節する設備機器と、
    前記設備機器に対して無線によりユーザが希望する設定についての情報を送信し、前記設備機器を制御する複数の設備制御端末と、
    を備え、
    前記設備制御端末は、
    前記ユーザが希望する設定を入力する希望設定入力手段と、
    前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報を表示する表示手段と、
    無線により他の設備制御端末に、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報を送信するとともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を受信する無線通信手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報とともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を表示することを特徴とする設備制御システム。
  17. 前記設備制御端末の位置を検出する位置検出手段を備え、前記設備制御端末の位置に基づいて前記設備機器を制御することを特徴とする請求項16に記載の設備制御システム。
  18. 空間の温度、湿度及び照度のうち少なくとも1つを調節する設備機器と、
    前記設備機器に対して無線によりユーザが希望する設定についての情報を送信して前記設備機器の制御を行い、各種の情報を表示する表示手段を備えた複数の設備制御端末と、
    を備えた設備を制御する設備制御方法であって、
    前記ユーザに対して、前記設備制御端末に希望する設定を入力させる希望設定入力ステップと、
    前記設備制御端末の表示手段に、前記希望設定入力ステップで入力された設定についての情報を表示させる設定表示ステップと、
    無線により他の設備制御端末に、前記希望設定入力ステップで入力された設定についての情報を送信するとともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を受信する無線通信ステップと、
    前記設備制御端末の表示手段に、前記希望設定入力手段に入力された設定についての情報とともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を表示させる複数端末設定表示ステップと、
    を有することを特徴とする設備制御方法。
  19. 前記設備は、前記設備制御端末の位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記位置検出手段によって前記設備制御端末の位置を検出する位置検出ステップと、前記位置検出ステップで検出された前記設備制御端末の位置に基づいて前記設備機器を制御する設備制御ステップと、を有することを特徴とする請求項18に記載の設備制御方法。
  20. 設備機器に対して無線によりユーザが希望する設定についての情報を送信して前記設備機器の制御を行い、各種の情報を表示する表示手段を備えた設備制御端末を制御するコンピュータに、
    前記ユーザに対して、前記設備制御端末に希望する設定を入力させる機能と、
    前記設備制御端末の表示手段に、前記設備制御端末に入力された設定についての情報を表示させる機能と、
    無線により他の設備制御端末に、前記設備制御端末に入力された設定についての情報を送信するとともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を受信する機能と、
    前記設備制御端末の表示手段に、前記設備制御端末に入力された設定についての情報とともに、前記他の設備制御端末に入力された設定についての情報を表示させる機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  21. 前記設備制御端末は、前記設備制御端末の位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記位置検出手段に前記設備制御端末の位置を検出させる機能と、前記位置検出手段によって検出された前記設備制御端末の位置に基づいて前記設備機器を制御する機能と、を実現させることを特徴とする請求項20に記載のプログラム。
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