JP2011074658A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーに過度の荷重を加えることなく制御基板を基板収容室内に確実に固定することである。
【解決手段】ケース31の基板収容室64を閉塞するカバー71の両側部に一対の爪部71bを設け、この爪部71bの係合面111をケース31の両側部に設けられた係合突起72の被係合面112に係合させてカバー71をケース31に固定する。カバー71の一対の爪部71bの間の中間部分に当接部を設け、この当接部と基板収容室64の底部との間に制御基板65を挟み込んで固定する。爪部71bの係合面111と係合突起72の被係合面112をそれぞれ制御基板65の差し込み方向に直交する方向に対して傾斜させて形成し、ケース31やカバー71、制御基板65の差し込み方向の寸法誤差を、係合面111の被係合面112に対する傾斜方向への移動により吸収する。
【選択図】図15

Description

本発明は、車両に設けられるスライドドア等の開閉体を電動モータを駆動源として自動的に開閉するようにした車両用自動開閉装置に関する。
ワゴン車やワンボックス車等の車両には、その車体側部に設けられるスライドドア(開閉体)を自動的に開閉するために、車両用自動開閉装置が搭載されている。
この自動開閉装置は車体に配置される駆動ユニットを備えており、この駆動ユニットには、その駆動源となる電動モータと電動モータに回転駆動される駆動用ドラム(駆動用回転体)とが設けられる。駆動用ドラムにはスライドドアに接続されるケーブル(索条体)が巻き掛けられ、駆動用ドラムが電動モータによって回転駆動されると、スライドドアがケーブルに引かれて自動開閉動作するようになっている。
一方、自動開閉装置には電動モータの作動を制御するための制御ユニットが設けられるが、近年、装置の小型化や車体へのレイアウト性を高めるために、制御ユニットを駆動ユニットと一体化するようにしたものが開発されている。
例えば特許文献1には、駆動ユニットのケースに基板収容室を一体に設け、この基板収容室に制御基板を収容するようにした自動開閉装置が記載されている。この場合、基板収容室は一方が開口した薄い箱形に形成され、その両側壁の内面にはそれぞれ開口から底部にまで延びるガイドレールが設けられ、制御基板は開口から差し込まれるとともにガイドレールに案内されて基板収容室の所定位置に収容される。そして、制御基板が収容されると、基板収容室の開口はケースに取り付けられるカバーにより閉塞されるようになっている。
特開2008−184878号公報
このような自動開閉装置では、カバーの基板収容室内側に向く内面に制御基板に当接する当接部を設け、カバーをケースに取り付けたときに、基板収容室に収容された制御基板が基板収容室の底部と当接部との間に挟み込まれるようにして、当該制御基板を基板収容室内の所定位置に固定するようにしている。
しかしながら、従来の開閉装置では、カバーやケース、制御基板等の寸法ばらつきにより、制御基板とカバーの当接部との間に隙間が生じ、電動モータの作動時に制御基板が隙間の範囲で振動して、異音を生じる場合があった。
これに対して、寸法誤差を考慮して、カバーやケース、制御基板を隙間が生じない寸法設定とする方法が考えられる。しかしながら、この方法では、寸法誤差により、ケースに装着されるカバーに曲げ荷重が加えられることになるので、その荷重によりカバーの耐久性が低下することになる。
本発明の目的は、カバーに過度の荷重を加えることなく制御基板を基板収容室内に確実に固定することにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられる開閉体に一端が接続される索条体と、前記索条体が巻き掛けられる駆動用回転体と、前記駆動用回転体を回転駆動する電動モータと、一方が開口する基板収容室を備え、前記電動モータに取り付けられるケースと、前記基板収容室に開口から差し込まれて収容され、前記電動モータの作動を制御する制御基板と、前記ケースの前記基板収容室の開口を閉塞するカバーとを有し、前記開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記カバーは、前記ケースの両側部に設けられた一対の係合突起に係合させるために前記カバーの両側部に設けられた一対の爪部と、前記カバーの一対の前記爪部の間の中間部分に設けられ、前記制御基板に当接して前記基板収容室の底部との間に前記制御基板を挟み込んで固定する当接部とを有し、前記爪部の係合面と前記係合突起の被係合面は、それぞれ前記制御基板の差し込み方向に直交する方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、カバーをケースに固定するための爪部の係合面とケースに設けられて爪部に係合する係合突起の被係合面とを、それぞれ制御基板の差し込み方向つまりカバーの取付け方向に直交する方向に対して傾斜させるようにしたので、カバーやケース、制御基板等の差し込み方向の寸法のばらつきを、爪部の係合面が係合突起の被係合面に対して移動することによって吸収することができる。これにより、カバーに過度の荷重を加えることなく、カバーの当接部と基板収容室の底部との間で確実に制御基板を固定することができる。
ワンボックスタイプの車両の側面図である。 図1に示すスライドドアの車体への取り付け構造を示す平面図である。 図2に示す駆動ユニットの詳細を示す正面図である。 図3におけるA−A線に沿う断面図である。 基板収容室に収容された制御基板を示す断面図である。 カバーが取り外された状態のケースを示す斜視図である。 図5に示すガイドレールの形状を示す断面図である。 基板収容室内における制御基板の位置決め構造の詳細を示す斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれ制御基板が基板収容室へ差し込まれる様子を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ図8に示す位置決め構造の変形例を示す正面図である。 ケースに装着された状態のブラシホルダの詳細を示す正面図である。 図11におけるA−A線に沿う断面図である。 カバーの爪部とケースの係合突起の詳細を示す斜視図である。 爪部と係合突起とが係合した状態を示す断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ爪部と係合突起の係合部分において寸法誤差が吸収される様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示す車両11はワンボックスタイプの乗用車であり、その車体12の側部には開閉体としてのスライドドア13が設けられている。図2に示すように、スライドドア13はローラアッシー13aを備え、このローラアッシー13aは車体12の側部に固定されたスライドレール14に係合している。そして、ローラアッシー13aがスライドレール14に案内されることにより、スライドドア13は車体12の側部に沿って、図1中に実線で示す全閉位置と2点鎖線で示す全開位置との間でスライド式に開閉するようになっている。また、スライドレール14の車両前方側の部分には車室内側に曲がる引き込み部14aが設けられ、ローラアッシー13aが引き込み部14aに案内されることにより、スライドドア13は車体12の側面と同一面に収まるように車体12の車室内側に引き込まれて閉じられるようになっている。
図示はしないが、ローラアッシー13aは、図示する部位(センター部)以外にスライドドア13の前端部の上下部分(アッパー部・ロア部)にも設けられ、これらに対応して車体12の開口部の上下縁部にもそれぞれアッパー部・ロア部に対応するスライドレール14が設けられており、スライドドア13は合計3カ所において車体12に開閉自在に支持されている。
図2に示すように、車両11には、スライドドア13を自動的に開閉するために、車両用自動開閉装置21(以下、開閉装置21とする。)が設けられている。この開閉装置21は所謂ケーブル式となっており、スライドレール14の車両前後方向の略中央部に隣接して車体12の内部に配置される駆動ユニット22と、駆動ユニット22の動力をスライドドア13に伝達するための開側と閉側の一対のケーブル(索条体)23a,23bとを備えている。
閉側のケーブル23aはスライドレール14の車両前方側の端部に設けられる反転プーリ24aを介して閉側(車両前方側)からローラアッシー13aに導かれており、その一端において当該ローラアッシー13a(スライドドア13)に接続されている。開側ケーブル23bはスライドレール14の車両後方側の端部に設けられる反転プーリ24bを介して開側(車両後方側)からローラアッシー13aに導かれており、その一端において当該ローラアッシー13a(スライドドア13)に接続されている。各ケーブル23a,23bの他端はそれぞれ駆動ユニット22にまで導かれており、駆動ユニット22により閉側のケーブル23aが引かれるとスライドドア13は当該ケーブル23aに牽引されて自動開動作し、駆動ユニット22により開側のケーブル23bが引かれるとスライドドア13は当該ケーブル23bに牽引されて自動閉動作するようになっている。
図3は図2に示す駆動ユニットの詳細を示す正面図であり、図4は図3におけるA−A線に沿う断面図である。
駆動ユニット22は樹脂製のケース31を備えている。このケース31は駆動ユニット22を構成する各部材ないし機構を支持するフレームとしても機能するものであり、駆動ユニット22はこのケース31において車体12に固定される。
ケース31には略円筒状のドラム収容室32が設けられており、このドラム収容室32には駆動用回転体としての駆動用ドラム33が収容されている。駆動用ドラム33は外周に螺旋状の案内溝33aを備えた円柱状に形成されており、案内溝33aには駆動ユニット22にまで導かれた各ケーブル23a,23bが互いに同一方向に巻き掛けられている。また、ケース31には出力軸34が一対の玉軸受35a,35bにより回転自在に支持されており、駆動用ドラム33はその軸心において出力軸34の先端にナット36により固定されている。これにより、駆動用ドラム33は、ドラム収容室32の内部で出力軸34とともに回転自在となっている。
ケース31にはドラム収容室32に隣接してテンショナ収容室37が設けられている。駆動ユニット22に導かれた閉側のケーブル23aと開側のケーブル23bは、それぞれケース31に設けられるケーブル出入り部38a,38bからテンショナ収容室37に引き込まれ、当該テンショナ収容室37を介してドラム収容室32に案内される。テンショナ収容室37には、閉側のケーブル23aが掛け渡される閉側テンショナプーリ41aと、開側のケーブル23bが掛け渡される開側テンショナプーリ41bとが収容されている。これらのテンショナプーリ41a,41bはそれぞれホルダ42a,42bに回転自在に支持され、これらのホルダ42a,42bはケース31に支持されたガイド軸43a,43bにより直線往復動自在に支持されるとともにガイド軸43a,43bに装着されたスプリング44a,44bにより対応するケーブル23a,23bの移動経路を増加させる方向に向けて付勢されている。これにより、各ケーブル23a,23bは、対応するテンショナプーリ41a,41bにより付勢されて所定の張力が付与され、ローラアッシー13aがスライドレール14の引き込み部14aに案内されること等によりケーブル23a,23bの移動経路長が変化しても、その張力が一定に保たれるようになっている。
なお、ケース31と各反転プーリ24a,24bとの間は可撓性を有するアウターチューブ45a,45bにより連結され、ケース31と各反転プーリ24a,24bとの間においては、各ケーブル23a,23bはアウターチューブ45a,45bに挿通されて当該アウターチューブ45a,45bに沿って移動するようになっている。
駆動ユニット22は、駆動用ドラム33を回転駆動するための駆動源となる電動モータ51を備えている。この電動モータ51としてはブラシ付きモータが用いられており、そのヨーク51aは有底筒状に形成されている。ヨーク51aは開口をケース31に突き当てた状態で締結部材52によりケース31に固定され、これにより、電動モータ51はケース31に取り付けられている。ケース31のヨーク51aが取り付けられる部分つまり電動モータ51との接続部分はホルダ収容部53となっており、電動モータ51のブラシホルダ51bはこのホルダ収容部53に収容されている。また、ケース31のドラム収容室32の裏側にはギア収容室54が設けられており、電動モータ51のアーマチュア軸51cの先端側は、ヨーク51aから突出してギア収容室54に収容されている。
ケース31のホルダ収容部53の外周部には、複数のリブ55が一体に設けられている。これらのリブ55はアーマチュア軸51cの軸方向に対して直交する方向に延びるとともに、ケース31の表側から裏側にまで達する半環状に形成されており、アーマチュア軸51cの軸方向に間隔を空けて並べて配置されている。これらのリブ55が設けられることにより、ケース31のホルダ収容部53の剛性つまりケース31のホルダ収容部53を構成する外壁部分の剛性が高められ、電動モータ51の作動時に、当該電動モータ51が生じる振動がケース31のホルダ収容部53の周りに伝わって振動することが抑制される。また、ホルダ収容部53の剛性が高められることにより、電動モータ51の振動がホルダ収容部53からケース全体に伝達され、ケース全体が振動することも防止される。これにより、この開閉装置21の作動音が低減される。
このように、この開閉装置21では、ケース31のホルダ収容部53の外周部に複数のリブ55を設けて、ケース31のホルダ収容部53の周りの剛性を高めるようにしたので、電動モータ51の作動時における振動を抑制して、この開閉装置21の作動音を低減することができる。
なお、リブ55としては、アーマチュア軸51cの軸方向に対して垂直方向に向けて延びる半環状のものに限らず、例えばアーマチュア軸51cの軸方向に延びるものや斜め方向に延びるものであってもよい。
図4に示すように、ケース31のギア収容室54にはウォームギア機構61が収容され、アーマチュア軸51cの回転はこのウォームギア機構61により減速して出力軸34に伝達されるようになっている。このウォームギア機構61はアーマチュア軸51cのギア収容室54の内部に突出する部分の外周面に一体的に設けられたウォーム61aと、ウォーム61aに噛み合うウォームホイル61bとを備えており、ウォームホイル61bはその軸心において出力軸34に相対回転自在に支持されている。
ケース31にはギア収容室54と一体にクラッチ収容室62が設けられており、このクラッチ収容室62には、アーマチュア軸51cと出力軸34との間、つまり電動モータ51と駆動用ドラム33との間の動力伝達経路を断続するための電磁クラッチ63が収容されている。この電磁クラッチ63は所謂摩擦式となっており、ウォームホイル61bと一体回転可能に接続された連結部材63dと、連結部材63dを介してウォームホイル61bに接続されて当該ウォームホイル61bとともに回転するクラッチロータ63aと、出力軸34に接続されて出力軸34とともに回転するアーマチュアロータ63bとを備えている。クラッチロータ63aは出力軸34に対して相対回転可能に組み付けられ、クラッチロータ63aには出力軸34と摺動回転するための回転ブッシュ63eが一体的に組み付けられている。クラッチロータ63aの背面にはクラッチコイル63cが設けられており、このクラッチコイル63cに通電されると、クラッチコイル63cが生じる磁気吸引力によりアーマチュアロータ63bはクラッチロータ63aに引き付けられて当該クラッチロータ63aに摩擦係合するようになっている。これにより、電磁クラッチ63は動力伝達状態に切り替えられ、ウォームホイル61bの回転がクラッチロータ63aとアーマチュアロータ63bとを介して出力軸34へ伝達される。反対に、クラッチコイル63cへの通電が解除されると、クラッチロータ63aとアーマチュアロータ63bとの摩擦係合が解除され、電磁クラッチ63は動力遮断状態となる。
図4に示すように、ケース31のテンショナ収容室37の裏側の部分には基板収容室64が設けられており、この基板収容室64には電動モータ51と電磁クラッチ63の作動を制御するための制御基板65が収容されている。
図5は基板収容室に収容された制御基板を示す断面図であり、図6はカバーが取り外された状態のケースを示す斜視図であり、図7は図5に示すガイドレールの形状を示す断面図である。
図5に示すように、制御基板65は略矩形の基板上にCPUやメモリおよび電動モータ51を駆動するための駆動回路等の電子部品が実装された構造となっている。一方、図5、図6に示すように、基板収容室64は、一方が開口した薄い箱形に形成されており、その両側壁の内面にはそれぞれガイドレール66が設けられている。図7に示すように、ガイドレール66は制御基板65の厚みよりも僅かに幅広の溝状に形成されており、基板収容室64の開口から底部64aにまで一直線に延びている。制御基板65はその両側部がガイドレール66に係合するように基板収容室64に開口から差し込まれ、そのまま両側部においてガイドレール66に案内され、その差し込み方向の前方側の端辺65aが基板収容室64の底部64aに接する所定位置まで挿入される。制御基板65が基板収容室64の所定位置に収容されると、ケース31には制御基板65の差し込み方向と同一方向からカバー71が取り付けられ、基板収容室64の開口はこのカバー71によって閉塞される。
このカバー71はバスタブ状の本体部71aと本体部71aの両側部に設けられる一対の爪部71bとを備えており、これらの爪部71bをケース31の両側部に設けられる一対の係合突起72に係合させることによりケース31に固定されるようになっている。また、カバー71の本体部71aの両爪部71bの間の中間部分には当接部71cが一体に設けられている。この当接部71cは本体部71aから制御基板65の側に突出する凸形状に形成されており、カバー71がケース31に取り付けられると、図5に示すように、制御基板65の開口側の端辺の幅方向の略中央部分に当接するようになっている。つまり、カバー71はこの当接部71cのみにおいて制御基板65の幅方向の略中央部分に当接するようになっている。これにより制御基板65は、基板収容室64の底部64aとカバー71に設けられた当接部71cとの間に挟み込まれて固定され、基板収容室64内において、差し込み方向つまり基板収容室64の開口から底部64aへ向かう方向に位置決めされる。
制御基板65の開口側の端部には3つの外部接続用コネクタ73a,73b,73cが設けられている。これらの外部接続用コネクタ73a,73b,73cはそれぞれカバー71の本体部71aに設けられた穴から外部に露出しており、車両11に搭載される図示しないバッテリ等の電源や車室内に配置される図示しない開閉スイッチ等からの外部コネクタ(不図示)に接続されるようになっている。また、制御基板65の基板収容室64の底部64aの側を向く端辺65aの一方の側部側には基板側給電端子(メス型コネクタ)74が設けられており、この基板側給電端子74には電動モータ51のブラシホルダ51bに設けられたモータ側給電端子(オス型コネクタ)75が接続されている。外部接続用コネクタ73a,73b,73cを介して駆動電流や指令信号が制御基板65に入力されると、その指令信号に基づいて制御された駆動電流が制御基板65の基板側給電端子74とモータ側給電端子75とを介して電動モータ51に供給され、電動モータ51の作動が制御基板65により制御されることになる。
制御基板65には、出力軸34の回転を検出するために、一対の磁気センサ76が設けられている。これらの磁気センサ76としてはホール素子(ホールIC)が用いられている。また、これらの磁気センサ76に対応して、出力軸34にはセンサマグネット77が固定されている。
センサマグネット77は周方向に複数の磁極が並べて着磁されたリング状に形成されており、図4に示すように、円板状に形成されたプレート78の外周部の軸方向端面に固定されている。プレート78はその軸心において出力軸34に固定されており、これにより、センサマグネット77は出力軸34つまり駆動用ドラム33とともに回転するようになっている。センサマグネット77はウォームホイル61bに隣接してギア収容室54の内部に配置されており、その一部はギア収容室54と基板収容室64とを連通させる窓部79に配置されて基板収容室64に露出している。
一対の磁気センサ76は制御基板65の基板収容室64の底部64aの側を向く端辺65aの略中央部分近傍に配置されており、それぞれ窓部79を介してセンサマグネット77に対向するとともにセンサマグネット77の回転方向に所定の間隔を空けて並んでいる。出力軸34が回転すると、これらの磁気センサ76は、出力軸34とともに回転するセンサマグネット77の磁界の変化を検出し、パルス信号を出力する。なお、磁気センサ76から発生するパルス信号の周期は、駆動用ドラム33の回転数の増大に反比例して短くなり、また、単位時間当たりに発生するパルス信号の数は駆動用ドラム33の回転数の増大に比例して増大する。磁気センサ76の出力は制御基板65に入力され、制御基板65は入力されたパルス信号に基づいてセンサマグネット77の回転数つまり駆動用ドラム33にケーブル23a,23bを介して接続されるスライドドア13の開閉速度を認識する。また、制御基板65は、入力されたパルス信号を例えば全閉位置等の基準位置から積算(カウント)して、スライドドア13の開閉位置を認識するようになっている。そして、制御基板65はこれらの情報に基づいて電動モータ51つまりスライドドア13の作動を制御する。
なお、磁気センサ76としてはホール素子に限らず、センサマグネット77の磁極の変化から回転を検出できるものであれば、例えばMRセンサなど、他のセンサを用いるようにしてもよい。
図4に示すように、ケース31には、基板収容室64の外側に隣接して案内路81が設けられている。この案内路81は電磁クラッチ63の給電用ハーネス82を通すことができる大きさの断面矩形のトンネル状に形成されており、その一端はクラッチ収容室62に連通し、他端は、図6に示すように、制御基板65の差し込み方向に沿って基板収容室64の開口に隣接する位置にまで延びて当該開口に隣接して開口するようになっている。電磁クラッチ63のクラッチコイル63cから引き出された給電用ハーネス82は、クラッチ収容室62から案内路81に引き込まれ、この案内路81を介して基板収容室64の開口にまで導かれている。案内路81から引き出された給電用ハーネス82は制御基板65の所定箇所に接続され、これにより、電磁クラッチ63は給電用ハーネス82を介して制御基板65によりその作動が制御される。
このように、この開閉装置21では、電磁クラッチ63の給電用ハーネス82をケース31に設けたトンネル状の案内路81を介してクラッチ収容室62から基板収容室64にまで導くようにしたので、給電用ハーネス82の配線部分が制御基板65に接触することを防止することができる。また、電磁クラッチ63の給電用ハーネス82の先端部分は案内路81から基板収容室64の開口付近に引き出されるので、給電用ハーネス82の先端を制御基板65の所定箇所に接続する作業を基板収容室64の開口側で行うことができる。これにより、給電用ハーネス82の接続作業を容易にすることができるとともに、その接続信頼性を高めることができる。
次に、このような構造の開閉装置21の作動について簡単に説明する。
運転者等により開閉スイッチが操作されると、制御基板65により作動制御され、その指令信号に応じた方向に電動モータ51が作動を開始する。電動モータ51が作動すると、その回転がウォームギア機構61と電磁クラッチ63とを介して出力軸34に伝達され、駆動用ドラム33が回転する。これにより、いずれか一方のケーブル23a,23bが駆動用ドラム33に巻き取られるとともに他方のケーブル23a,23bが駆動用ドラム33から巻き戻されて、スライドドア13は当該ケーブル23a,23bに引かれて自動開閉動作する。また、開閉スイッチの操作方向が切り替えられると、電動モータ51つまり駆動用ドラム33が逆転し、スライドドア13は逆方向に自動開閉動作する。電動モータ51が停止しているときには、電磁クラッチ63は動力遮断状態に切り替えられ、これにより、スライドドア13が電動モータ51やウォームギア機構61から遮断されて、手動によるスライドドア13の開閉操作力が低減される。
図8は基板収容室内における制御基板の位置決め構造の詳細を示す斜視図であり、図9(a)、(b)はそれぞれ制御基板が基板収容室へ差し込まれる様子を示す説明図である。
磁気センサ76とセンサマグネット77とによる回転検出の精度を高めるためには、センサマグネット77に対する磁気センサ76の位置、つまり磁気センサ76が搭載される制御基板65の基板収容室64の内部における位置決め精度を高める必要がある。
そこで、この開閉装置21では、基板収容室64の底部64aとカバー71の当接部71cとの間に制御基板65を挟み込むことにより基板収容室64の内部において制御基板65を差し込み方向に位置決めするとともに、ガイドレール66とは別に位置決め手段としての位置決め構造91を設け、この位置決め構造91により制御基板65を差し込み方向に対して直交する方向つまり幅方向に位置決めするようにしている。図8に示すように、この位置決め構造91は、制御基板65に設けられる凹部91aと基板収容室64の底部64aに設けられる凸部91bとを備えている。
凹部91aは、制御基板65の基板収容室64への差し込み方向の前方側の端辺65aつまり基板収容室64に収容されたときに基板収容室64の底部64aに対向する側の端辺65aに設けられている。この端辺65aは制御基板65の基板収容室64への差し込み方向に対して直交している。凹部91aは当該端辺65aに開口するとともにそこから差し込み方向に沿って開口の側に向けて延びる溝状に形成されており、また、その溝幅は一定とされている。また、凹部91aは、制御基板65の端辺65aの一方の側部側つまり一方のガイドレール66の側に寄った位置に配置される基板側給電端子74と、制御基板65の端辺65aの近傍の幅方向の略中央部分に配置される磁気センサ76との間に、当該磁気センサ76に隣接して配置されている。
一方、凸部91bは基板収容室64の底部64aにケース31と一体にブロック状に形成されており、凹部91aと略同一の一定の幅で底部64aから開口に向けて差し込み方向に延びている。凸部91bの先端は半円柱状に形成されており、凹部91aが凸部91bに係合し易くされている。また、凸部91bの基板収容室64の底部64aから開口に向けての突出量は、モータ側給電端子75の基板収容室64内への突出量よりも大きくされている。これにより、制御基板65が基板収容室64に差し込まれたときには、モータ側給電端子75に基板側給電端子74が接続つまり係合する前に、位置決め構造91の凹部91aが凸部91bに係合するようになっている。
次に、制御基板65を基板収容室64に収容する手順について図9に基づいて説明する。
まず、図9(a)に示すように、カバー71が取り外された状態のケース31の基板収容室64に、その開口から制御基板65が差し込まれる。このとき、制御基板65は、その両側部においてガイドレール66に係合し、当該ガイドレール66に案内されて開口から底部64aに向けて移動する。
制御基板65がガイドレール66に案内されて底部64aの直前の位置にまで差し込まれると、図9(b)に示すように、ケース31に設けられた凸部91bの先端部分が制御基板65の端辺65aに設けられた凹部91aに差し込み方向から入り込み、これらが互いに係合する。このとき、制御基板65に設けられた基板側給電端子74は、まだ基板収容室64内に突出するモータ側給電端子75に係合していない。つまり、制御基板65が基板収容室64に差し込まれたときには、基板側給電端子74がモータ側給電端子75に係合する前に、凹部91aが凸部91bに係合して制御基板65のケース31に対する差し込み方向に直交する方向の位置決めが成されるようになっている。すなわち、位置決め構造91における凸部91aと凹部91bとの係合しろL1と、モータ側給電端子75と基板側給電端子74との係合しろL2とは、係合しろL1の方が大きく設定されている。
凹部91aが凸部91bに係合した後、さらに制御基板65が基板収容室64の奥に向けて押し込まれると、基板側給電端子74がモータ側給電端子75に係合し、これらが互いに接続される。このとき、凹部91aと凸部91bは共に差し込み方向に延びて形成されているので、その係合が維持されるとともに、位置決め構造91による制御基板65のケース31に対する差し込み方向に直交する方向の位置決めも維持される。
制御基板65が基板収容室64の底部64aに当接する位置にまで差し込まれると、その差し込み作業が完了し、次いで、ケース31にカバー71が取り付けられる。ケース31にカバー71が取り付けられると、基板収容室64の底部64aとカバー71の当接部71cとの間に挟み込まれて制御基板65は差し込み方向にも位置決めされる。そして、この状態で、図4に示すように、カバー71と制御基板65とケース31とがねじ部材92で締結され、制御基板65はケース31の基板収容室64内の所定の位置に固定されることになる。
このように、この開閉装置21では、制御基板65を差し込み方向に案内するガイドレール66とは別に、差し込み方向に互いに係合する凹部91aと凸部91bとを備えた位置決め構造91を設け、制御基板65を基板収容室64に差し込んだときに、基板側給電端子74がモータ側給電端子75に接続される前に、凹部91aと凸部91bとを係合させるようにしたので、モータ側給電端子75と基板側給電端子74との接続状態に拘わらず制御基板65を基板収容室64において位置決め構造91により差し込み方向に直交する方向に正確に位置決めすることができる。これにより、センサマグネット77に対する磁気センサ76の位置精度を高めて、磁気センサ76による駆動用ドラム33の回転検出精度を高めることができる。
また、この開閉装置21では、凹部91aを制御基板65の差し込み方向前方側の端辺65aの磁気センサ76と基板側給電端子74との間の部分に溝状に形成し、凸部91bを基板収容室64の底部64aに形成するようにしたので、位置決め構造91の構成を簡素化してそのコストを低減するとともに基板収容室64内における制御基板65の位置決め精度をさらに高めることができる。
図10(a)、(b)はそれぞれ図8に示す位置決め構造の変形例を示す正面図である。
図8に示す位置決め構造91では、凹部91aは差し込み方向に沿って幅が一定となって延びる溝状に形成され、凸部91bは差し込み方向に沿って幅が一定となって延びるブロック状に形成されているが、これに限らず、例えば図10(a)に示すように凹部91aをV字形状に形成するなど、差し込み方向に互いに係合できる構造であればよい。
また、図8に示す位置決め構造91では、凹部91aは制御基板65の端辺65aの磁気センサ76と基板側給電端子74との間に設けられているが、これに限らず、制御基板65の端辺65aのいずれに位置に設けるようにしてもよい。例えば図10(b)に示すように、一対の磁気センサ76の間に凹部91aを設けることより、磁気センサ76のセンサマグネット77に対する位置決め精度をさらに高めることができる。
さらに、図8に示す位置決め構造91では、制御基板65の端辺65aに凹部91aを設け、ケース31の基板収容部64bの底部64aに凸部91bを設けるようにしているが、これに限らず、制御基板65の端辺65aに凸部91bを設け、ケース31の基板収容部64bの底部64aに凹部91aを設けるようにしてもよい。
また、図10(b)のような変形例においても、位置決め構造91における凸部91aと凹部91bとの係合しろL1と、モータ側給電端子75と基板側給電端子74との係合しろL2とは、係合しろL1の方が大きく設定されている。
図11はケースに装着された状態のブラシホルダの詳細を示す正面図であり、図12は図11におけるA−A線に沿う断面図である。
この開閉装置21では、制御基板65を基板収容室64へ差し込んだときに、基板側給電端子74をケース31側のモータ側給電端子75に確実に接続させるために、モータ側給電端子75をケース31によって基板収容室64内に位置決めするようにしている。
図11に示すように、各モータ側給電端子75はそれぞれ電動モータ51のブラシホルダ51bに設けられている。このブラシホルダ51bは略小判形の板状に形成されており、その軸心には貫通孔93が設けられている。一方、ケース31のホルダ収容部53の軸心にはアーマチュア軸51cと同軸となる円筒状の位置決めボス94が設けられており、ブラシホルダ51bは貫通孔93の内周において位置決めボス94の外周に軸方向から填め込まれて、アーマチュア軸51cの軸心を中心としてケース31のホルダ収容部53の内部に位置決めされている。ホルダ収容部53に収容されたブラシホルダ51bの貫通孔93にはアーマチュア軸51cに固定されたコンミテータ95が位置するようになっており、ブラシホルダ51bに保持された一対のブラシ96がコンミテータ95の外周に摺接するようになっている。一対のモータ側給電端子75は、それぞれその基部においてブラシホルダ51bの両側方部分に固定されて互いに平行となってブラシホルダ51bから径方向外側に向けて突出しており、その基部は図示しないリード板やチョークコイル97、サーキットブレーカ98等を介して対応するブラシ96に電気的に接続されている。
ケース31のホルダ収容部53と基板収容室64とを区画する隔壁101には、各モータ側給電端子75を基板収容室64の内部においてケース31に対して位置決めするために、一対のスリット102a,102bが互いに平行且つ所定の間隔を空けて並べて設けられている。図12に示すように、これらのスリット102a,102bは、ホルダ収容部53が開口する側と同一側においてケース31の隔壁101の一端に開口する凹形状となっており、ブラシホルダ51bがホルダ収容部53に軸方向から収容されると、各モータ側給電端子75は対応するスリット102a,102bにその開口から差し込まれるようになっている。このとき、ブラシホルダ51bは位置決めボス94を中心として若干回動することができるので、この回動によりスリット102a,102bに対するモータ側給電端子75の位置を調整することができる。スリット102a,102bに差し込まれたモータ側給電端子75はこれらのスリット102a,102bによりケース31に対して位置決めされ、その先端部はホルダ収容部53から基板収容室64に突出する。
ここで、この開閉装置21では、一方のスリット102aはその幅(隙間)w1が対応するモータ側給電端子75の厚みWと同一か僅かに狭く設定されており、他方のスリット102bはその幅(隙間)w2が対応するモータ側給電端子75の厚みWより少し広く設定されている。
つまり、一方のスリット102aの幅w1を対応するモータ側給電端子75の厚みWと同一か僅かに狭く設定することにより、このスリット102aに対してはモータ側給電端子75を軽圧入させるようにしている。これにより、このモータ側給電端子75をスリット102aによりケース31に対して正確に位置決めさせることができる。これに対して、他方のスリット102bの幅w2は対応するモータ側給電端子75の厚みWよりも広く設定されているので、モータ側給電端子75同士の間隔に寸法誤差があっても、その誤差を広めに設定されたスリット102bが生じる隙間により吸収して、両方のモータ側給電端子75を容易に対応するスリット102a,102bに差し込むことができる。
このような構成により、この開閉装置21では、ブラシホルダ51bを位置決めボス94によりアーマチュア軸51cの軸心を中心としてケース31に位置決めするとともに、ブラシホルダ51bに設けられる一対のモータ側給電端子75をケース31に設けたスリット102a,102bにより精度良くケース31の基板収容室64内に位置決めすることがきる。また、モータ側給電端子75が差し込まれる一方のスリット102aを軽圧入設定とし、他方のスリット102bを隙間設定としたので、ブラシホルダ51bや各モータ側給電端子75の部品精度や取付け精度として高い精度を求めることなく、各モータ側給電端子75を容易にスリット102a,102bに係合させる構造とすることができる。
図13はカバーの爪部とケースの係合突起の詳細を示す斜視図であり、図14は爪部と係合突起とが係合した状態を示す断面図である。
前述のように、制御基板65の基板収容室64内における差し込み方向の位置決めは、基板収容室64の底部64aとカバー71に設けられる当接部71cとの間に制御基板65を挟み込むことで行われる。この開閉装置21では、制御基板65やケース31、カバー71に公差内で寸法誤差があっても、カバー71の当接部71cと基板収容室64の底部64aとの間で確実に制御基板65を固定するために、カバー71の爪部71bの係合面111と係合突起72の被係合面112とを、それぞれ制御基板65の差し込み方向に直交する方向に対して傾斜した設定として、当該寸法誤差を、爪部71bの係合面111を係合突起72の被係合面112に対して傾斜に沿って移動させることによって吸収させるようにしている。
図13、図14に示すように、カバー71に設けられる爪部71bは係合穴113を備えた板状に形成され、それぞれ本体部71aの両側部つまり両側壁部分にU字に曲がった部分を介して設けられるとともに側壁に平行に延びている。爪部71bの係合面111はこの係合穴113の本体部71aの側に向く一端側に設けられている。一方、カバー71の両側部つまり両側壁に設けられる係合突起72は、爪部71bの係合穴113よりも小さいブロック状に形成されており、被係合面112はこの係合突起72のカバー71とは逆側を向く一端側に設けられている。係合面111と被係合面112は、それぞれ制御基板65の差し込み方向つまりケース31へのカバー71の取付け方向に直交する方向(ケースやカバーの幅方向)に対して、ケース31の幅方向の外側から内側に向けて徐々にカバー71に近づく方向に傾斜して形成されている。
カバー71をケース31に取り付けると、各爪部71bは互いの間隔を広げる方向、つまり本体部71aに対して幅方向に弾性変形して対応する係合突起72を乗り越え、その係合穴113に係合突起72が入り込むと、図14に示すように、爪部71bの係合面111が係合突起72の被係合面112に係合し、カバー71がケース31に固定される。
ここで、この開閉装置21では、爪部71bの係合面111と係合突起72の被係合面112とを共に傾斜させているので、爪部71bを係合突起72に係合させるためには、爪部71bの係合面111を係合突起72の被係合面112を超える位置にまで一旦押し込んでから係合突起72の被係合面112に係合させる必要がある。そのため、図14に示すように、カバー71の本体部71aの両側部とケース31の開口端の部分との間にカバー71の取付け方向に向けて若干の隙間tを設けるようにしている。これにより、カバー71を制御基板65に当接した当接部71cを中心としてその両側部がケース31に近づく方向に弓状に弾性変形させることを可能として、爪部71bの係合面111を係合突起72を超える位置まで移動させて被係合面112に係合させることができる。
この開閉装置21では、爪部71bの係合面111と係合突起72の被係合面112とを共に傾斜させているので、制御基板65やケース31、カバー71に、ケース31に対するカバー71の取付け方向についての寸法誤差があっても、当該寸法誤差を、爪部71bの係合面111が係合突起72の被係合面112に対して傾斜に沿って移動することにより吸収することができる。
図15(a)、(b)はそれぞれ爪部と係合突起の係合部分において寸法誤差が吸収される様子を示す説明図である。
例えば、図15(a)に示すように、制御基板65やケース31、カバー71の寸法誤差により、カバー71の位置が図14に示す正規の位置に対して、ケース31から離れる方向にずれた場合には、爪部71bの係合面111が係合突起72の被係合面112に沿って係合突起72の根本側つまりケース31の幅方向の内側に向けて移動する。これにより、爪部71bの係合突起72に対する係合位置が正規の位置に対してケース31の開口側にずれ、カバー71の位置ずれが吸収される。反対に、図15(b)に示すように、制御基板65やケース31、カバー71の寸法誤差により、カバー71の位置が図14に示す正規の位置に対して、ケース31に近づく方向にずれた場合には、爪部71bの係合面111が係合突起72の被係合面112に沿って係合突起72の先端側つまりケース31の幅方向の外側に向けて移動する。これにより、爪部71bの係合突起72に対する係合位置が正規の位置に対してケース31の開口から離れる側にずれ、カバー71の位置ずれが吸収される。つまり、爪部71bと係合突起72との係合位置が傾斜方向にずれる分だけ、カバー71の差し込み方向へのずれが吸収されることになり、したがって、制御基板65やケース31、カバー71の寸法誤差により、カバー71の位置が図14に示す正規の位置に対してずれても、基板収容室64の底部64aとカバー71の当接部71cとの間で制御基板65を確実に位置決めすることができるとともに、当接部71cを中心とした過大な曲げ荷重がカバー71に加わることを防止して、その耐久性を高めることができる。
このように、この開閉装置21では、カバー71をケース31に固定するための爪部71bの係合面111と爪部71bに係合する係合突起72の被係合面112とを、それぞれ制御基板65の差し込み方向に直交する方向に対して傾斜させて設けるようにしたので、カバー71やケース31、制御基板65の差し込み方向の寸法のばらつきを、爪部71bの係合面111と係合突起72の被係合面112との係合位置の変化により吸収することができる。これにより、過度の曲げ荷重を加えることなくカバー71をケース31に対して適正な位置に固定して、カバー71の当接部71cと基板収容室64の底部64aとの間で確実に制御基板を固定することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、スライドドア13を開閉駆動するためのケーブル式の開閉装置21に本発明を適用しているが、これに限らず、例えば、車両11のバックドア(テールゲート)を自動的に開閉するバックドア自動開閉装置など、他の開閉体を開閉する車両用自動開閉装置に本発明を適用してもよい。
11 車両
12 車体
13 スライドドア(開閉体)
13a ローラアッシー
14 スライドレール
14a 引き込み部
21 車両用自動開閉装置
22 駆動ユニット
23a,23b ケーブル(索条体)
24a,24b 反転プーリ
31 ケース
32 ドラム収容室
33 駆動用ドラム(駆動用回転体)
33a 案内溝
34 出力軸
35a,35b 玉軸受
36 ナット
37 テンショナ収容室
38a,38b ケーブル出入り部
41a 閉側テンショナプーリ
41b 開側テンショナプーリ
42a,42b ホルダ
43a,43b ガイド軸
44a,44b スプリング
45a,45b アウターチューブ
51 電動モータ
51a ヨーク
51b ブラシホルダ
51c アーマチュア軸
52 締結部材
53 ホルダ収容部
54 ギア収容室
55 リブ
61 ウォームギア機構
61a ウォーム
61b ウォームホイル
62 クラッチ収容室
63 電磁クラッチ
63a クラッチロータ
63b アーマチュアロータ
63c クラッチコイル
63d 連結部材
63e 回転ブッシュ
64 基板収容室
64a 底部
65 制御基板
65a 端辺
66 ガイドレール
71 カバー
71a 本体部
71b 爪部
71c 当接部
72 係合突起
73a,73b,73c 外部接続用コネクタ
74 基板側給電端子
75 モータ側給電端子
76 磁気センサ
77 センサマグネット
78 プレート
79 窓部
81 案内路
82 給電用ハーネス
91 位置決め構造(位置決め手段)
91a 凹部
91b 凸部
92 ねじ部材
93 貫通孔
94 位置決めボス
95 コンミテータ
96 ブラシ
97 チョークコイル
98 サーキットブレーカ
101 隔壁
102a,102b スリット
111 係合面
112 被係合面
113 係合穴
t 隙間
w1,w2 幅(隙間)
W 厚み
L1,L2 係合しろ

Claims (1)

  1. 車両に設けられる開閉体に一端が接続される索条体と、
    前記索条体が巻き掛けられる駆動用回転体と、
    前記駆動用回転体を回転駆動する電動モータと、
    一方が開口する基板収容室を備え、前記電動モータに取り付けられるケースと、
    前記基板収容室に開口から差し込まれて収容され、前記電動モータの作動を制御する制御基板と、
    前記ケースの前記基板収容室の開口を閉塞するカバーとを有し、前記開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記カバーは、
    前記ケースの両側部に設けられた一対の係合突起に係合させるために前記カバーの両側部に設けられた一対の爪部と、
    前記カバーの一対の前記爪部の間の中間部分に設けられ、前記制御基板に当接して前記基板収容室の底部との間に前記制御基板を挟み込んで固定する当接部とを有し、
    前記爪部の係合面と前記係合突起の被係合面は、それぞれ前記制御基板の差し込み方向に直交する方向に対して傾斜していることを特徴とする車両用自動開閉装置。
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