JP2011069564A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給湯装置の制御装置は、残水センサが残水未検出状態にあるか否かを判定する残水判定手段と、残水判定手段の残水判定結果を記憶する記憶部とを備える。設定部材により高速湯張りモードが設定された場合、記憶部に記憶された残水判定結果が残水未検出状態であるとき、残水が有ると浴槽水が浴槽から溢れる場合があることの警告のアナウンスをした後に高速湯張りモードが実行され、記憶部に記憶された残水判定結果が残水未検出状態でない(すなわち、残水検出である)とき、報知装置に警告のアナウンスを行わせることなく通常湯張りモードが実行される。
【選択図】図4
Description
また、給湯ユニットの湯路(例えば、追焚き用の循環湯路)の洗浄を行う洗浄モードが設定可能な給湯装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、洗浄モードが設定可能な給湯装置において、湯張り終了後、浴槽水の水位が特定の水位より低くなったときに洗浄が実行されるものがある。そして、このような給湯装置で洗浄モードが実行された場合に、水位センサにより水位を検出することができない前記基準水位未満の残水が有るときは、高速湯張りモードでの湯張り時に、やはり注湯量が過剰になって浴槽水が設定水位を超えることがある。
しかしながら、前記基準水位に対する残水の水位に関わりなく、高速湯張りモードが設定される度に前記警告を報知するのでは、操作者に不快感や煩わしい感じを与えることにもなりかねない。また、高速湯張りモードが設定された後に、残水量の検出を開始するのでは、残水量の判定結果を操作者に報知するまでに時間を要し、その間に操作者が設定部材から離れてしまって、報知を聞き逃すことがある。
また、水位センサによる水位検出が可能になるまで所定湯量の注湯を行った後に、検出された水位に基づいて必要注湯量を算出する中間チェックを行い、前記必要湯量の湯を注湯することで、設定水位での湯張りが確保されるものの、該中間チェックを行わない場合に比べて時間がかかり、高速湯張りモードでの湯張りの迅速性が損なわれる。
また、洗浄判定結果が洗浄実行済みでないとき(すなわち、基準水位以上の残水が有るとき)には、報知装置による前記警告の報知が行われることなく、通常湯張りモードでの湯張りが行われることから、洗浄判定結果が洗浄実行済みであるときにのみ、前記警告の報知が行われるので、操作者に不快感や煩わしい感じを与えることが少なくなる。
これらの結果、洗浄モードでの洗浄実行の有無を利用することにより、洗浄湯張り時間を短縮する高速湯張りモードの利便性を高めることができる。
また、残水判定結果が残水未検出状態でないとき(すなわち、残水センサで検出される残水が有るとき)には、報知装置による報知が行われることなく、高速湯張りモードでの湯張りが行われることから、残水判定結果が残水未検出状態であるときにのみ、警告の報知が行われるので、操作者に不快感や煩わしい感じを与えることが少なくなる。
これらの結果、湯張り時間を短縮する高速湯張りモードの利便性を高めることができる。
これによれば、残水判定手段の残水判定結果を、報知装置による警告の報知の実行条件および洗浄モードによる湯路の自動洗浄の開始条件として共用できるので、残水判定手段を備える給湯装置に洗浄モードを簡単に組み込むことができる。
これによれば、警告の報知が音声でなされるので、報知の内容を操作者に確実に伝達できる。
図1を参照すると、本実施形態に係る給湯装置Hは、浴槽1および給湯先2(例えば蛇口)に湯を供給する給湯ユニット10と、給湯ユニット10の機能を設定する設定部材Cと、給湯ユニット10および浴槽1の状態を検出する状態検出手段60(図2参照)と、設定部材Cを操作する操作者に報知を行う報知装置59と、設定部材Cからの設定信号および状態検出手段60からの検出信号に基づいて給湯ユニット10および報知装置59を制御する制御装置70とを備える。
給湯ユニット10は、水が加熱されて湯が生成される湯源としての貯湯タンク11と、貯湯タンク11の湯(または水)を加熱する給湯用加熱源としてのヒートポンプ装置12と、貯湯タンク11に水を供給する給水部10aと、貯湯タンク11の湯を浴槽1および給湯先2に供給する給湯部10bと、浴槽1に供給された湯または水(以下、「浴槽水」という。)を加熱する追焚き部10cとを備える。
なお、給湯ユニット10により浴槽1に湯または水を供給することを、注湯ということがある。
導入管12bと導出管12cとは、凍結防止用の三方弁4により連通・遮断可能である。導入管12bには、三方弁4の上流で、貯湯タンク11の水の排出を可能とする手動式の排水弁6が設けられた排水管5が接続される。
各混合栓20,21における水と湯との混合割合は、制御装置70が各混合栓20,21を制御することにより制御される。
水位センサ67よりも上流で分岐する第2下流給湯管35には、浴槽1に湯または水を圧送するポンプ40と、第2下流給湯管35に水が流れていることを検出する水流センサ68と、流量調節弁24とが、上流側から順次設けられる。アダプタ1aにおいて、第1下流給湯管34の端部開口34eは、第2下流給湯管35の端部開口35eが浴槽1内に開口する位置よりも下方の位置で浴槽1内に開口する。水流センサ68は、ポンプ40の作動・非作動を検出可能である。
一方、第2給湯管32には、給湯先2に供給される湯の流量を検出する流量センサ66と、第2給湯管32内を流れる湯の温度を検出する温度センサ63とが、上流側から順次設けられる。
そして、給水管13は給湯ユニット10における給水路を形成し、出湯管22により形成される出湯路と、第1,第2給湯管31,32によりそれぞれ形成される第1,第2給湯路とが、給湯ユニット10における湯路を構成する。
接続管44は、流量調節弁24および熱交換器43に接続されて水を熱交換器43に導く上流接続管45と、熱交換器43および第2下流給湯管35に接続されて熱交換器43において加熱された浴槽水を浴槽1に導く下流接続管46とを有する。下流接続管46には、熱交換後の槽水の温度を検出する温度センサ64が設けられる。
流量調節弁24は、下流管35cおよび上流接続管45に対する中流管35bの接続の切換を含めて、中流管35bを流れた湯または水の、下流管35cまたは上流接続管45への流量を制御する。
操作部Caは、給湯装置Hの運転および停止を行う運転・停止スイッチ50と、浴槽1の湯量(または、水位)を設定する湯量設定部(または、水位設定部)51と、浴槽1の浴槽水の温度および第2給湯管32での湯の温度をそれぞれ別個に設定する湯温設定部52と、給湯ユニット10の作動モードを択一的に選択して設定する作動モードスイッチとを有する。前記作動モードスイッチには、通常湯張りモードを設定する通常湯張りモードスイッチ53、通常湯張りモードよりも短時間での湯張りが可能な高速湯張りモードを設定する高速湯張りモードスイッチ54、追焚きモードを設定する追焚きモードスイッチ55、差し湯モードを設定する差し湯モードスイッチ56、差し水モードを設定する差し水モードスイッチ57および洗浄モードを設定する洗浄モードスイッチ58が含まれる。
報知装置59は、この実施形態では音声発生装置であり、各リモコンC1,C2の一部として各リモコンC1,C2に一体化されて設けられる。
水位センサ67は、第1下流給湯管34を通じて、第1下流給湯管34の水の圧力を検出することにより、浴槽1の浴槽水の水位を検出する。この水位センサ67は、浴槽水の水位が第1下流給湯管34の端部開口34e以上である(または、端部開口34e全体が浴槽水の液面下にある)場合には、水位を検出可能であるが、水位が端部開口34eよりも下方にある(または、端部開口34eの少なくとも一部が浴槽水の液面上にある)場合には、水位を検出することはできない。
そこで、水位センサ67が浴槽水の水位を検出可能な水位の下限を基準水位とする。この基準水位は、例えば、浴槽水がない(すなわち、浴槽1に残水がない)状態から、浴槽1に徐々に注水することにより水位を増加させる過程で、水位センサ67が最初に検出したときの水位である。
残水判定手段76は、高速湯張りモードが設定される以前(すなわち、高速湯張りモードが設定される直前での湯張りモードなどの判定用作動モードの実行による浴槽水が検出された後)に、基準水位未満の状態(すなわち浴槽水が検出されない残水未検出状態)にあるか否かを判定する。洗浄実行判定手段77は、設定部材Cにより洗浄モードが設定されたとき、洗浄モードに基づく追焚き用湯路である前記循環湯路の洗浄が実行されたか否かを判定する。
なお、給湯装置Hの設置時または前記基準湯量データの設定時に、残水判定結果の初期内容としての残水未検出状態、および洗浄判定結果の初期内容としての洗浄実行済みが、記憶部78に記憶される。
この残水判定は、給湯ユニット10の前記作動モードのうちで、前記浴槽水供給モードまたは前記浴槽水存在モードである判定用作動モードが設定部材Cにより設定されたとき、常に開始される。
先ず、ステップS1で、給湯ユニット10が前記判定用作動モードで作動中かが判定され、給湯ユニット10が該判定用作動モードで作動中であるとき、判定用作動モードでの作動が終了するまでステップS1の判定が繰り返される。判定用作動モードでの作動が終了したとき、ステップS2に進む。ステップS2では、判定用作動モードが正常に終了したかが判定され、正常に終了したときは、ステップS3に進み、異常終了したときは、ステップS9に進んで設定部Cの表示部Cbに異常終了したことの表示をした後、残水判定を終了する。異常終了したときには、前回の判定用作動モードでの正常終了時の残水判定結果が記憶部78に記憶されたままになる。また、異常終了の例として、浴槽1の排水栓1b(図1参照)が閉められていないために、浴槽水が貯まらない場合がある。
排水待ち時間の間に、浴槽水の排水が行われて浴槽水の水位がさらに低下するので、浴槽水が追焚き部10cに流入することによる洗浄効果の低下が防止される。
また、ステップS2で判定用作動モードが正常に終了したと判定されたとき、洗浄実行判定手段77は、洗浄判定結果が未洗浄であるとして記憶部78に記憶する。これにより、設定された判定用作動モードでの作動が正常に終了した後に洗浄モードによる洗浄が実行されない場合、洗浄実行済みでない(すなわち、洗浄実行なし)という洗浄判定結果が記憶部78に記憶されることになる。
<通常湯張り>
リモコンC1またはリモコンC2(以下、説明の便宜上、設定部材Cを構成するリモコンC1,C2のいずれかを単に「設定部材C」という。)により、通常湯張りモードが設定された場合、ステップS11で通常湯張りモードであると判定されて、ステップS12に進み、記憶部78から残水判定手段76による残水判定結果(図3参照)が読み込まれ、残水判定結果が残水未検出である(すなわち、残水の水位が基準水位未満である)とき、ステップS13に進み、残水判定結果が残水未検出でない(すなわち、残水検出であり、残水の水位が検出基準水位以上である)とき、ステップS17に進む。
ステップS13では、設定部材Cにより設定された設定湯温および水位検出用初期所定注湯量が読み込まれ、ステップS14において、浴槽用混合栓20および電磁弁23が制御されることにより、上流給湯管33および第1,第2下流給湯管34,35を通じて浴槽1に供給される。このとき、ポンプ40は、作動してもよいし、作動することなく空回りしてもよい。
ここで、水位検出用初期所定注湯量および後記水位検出用追加注湯量は、水位センサ67による水位の検出を可能とするために、予め決められた湯量であり、記憶部78に記憶されている。
ステップS17では、温度センサ62により浴槽水の温度および水位センサ67により浴槽水の水位がそれぞれ検出され、次いでステップS18に進んで、温度センサ62により検出された温度および前記設定湯温に基づいて注湯されるときの注湯湯温が算出され、さらに水位センサ67により検出された水位に基づいて基準湯量マップ78aが参照されて設定湯量(または設定水位)となるまでの必要注湯量が算出された後、ステップS19に進んで、それら算出結果に応じて混合栓20および電磁弁23が制御され、ステップS18で決定された必要注湯量および注湯湯温の湯が、上流給湯管33および第1,第2下流給湯管34,35を通じて供給される。
ここで、ステップS13〜S18までの必要注湯量・注湯湯温の算出処理は、制御装置70が実行する中間チェックを構成し、制御装置70は、この中間チェックの実行後に、給湯ユニット10に、浴槽1への必要注湯量および注湯湯温の湯の注湯を実行させる。
そして、注湯が終了すると(即ち、流量センサ65を用いて浴槽1に供給された湯の量をカウントし、予め設定された湯量に達すると)、電磁弁23が閉弁し、その後ステップS20に進んで、温度センサ62により検出された浴槽水の温度が設定湯温であるかが判定され、設定湯温でないときには、ステップS21に進んで追焚きまたは差し水が行われる。そして、ステップS20で温度センサ62により検出された温度が設定湯温になったとき、湯張りが終了する。
設定部材Cにより、高速湯張りモードが設定された場合、ステップS11で高速湯張りモードであると判定されて、ステップS22に進み、記憶部78から残水判定手段76による残水判定結果(図3参照)が読み込まれ、残水判定結果が基準水位未満である(すなわち、残水未検出である)とき、ステップS23に進む。ステップS23では、報知装置59により操作者に、浴槽1に基準水位未満の残水が存在する可能性があるため、設定湯量(または設定水位)での湯張りができない場合がある旨の警告の報知、例えば、浴槽水が浴槽から溢れる場合があることを意味する「残水が有ると溢れる場合があります」という警告の報知が、通常湯張りモードの設定直後にアナウンスされる。
ここで、規定注湯量は、水位センサ67による水位を検出することなく、浴槽1に残水がない状態から設定湯量(または設定水位になる湯量)にほぼ等しい湯量として予め設定された値であり、記憶部78に記憶されている。
このように、高速湯張りモードでは、通常湯張りモードにおける中間チェックが実行されることなく、規定注湯量の湯が一気に注湯されるので、通常湯張りモードよりも短時間で湯張りが終了する。
このように、残水判定手段76による残水判定結果(図3参照)が残水未検出状態でない(すなわち、浴槽1に基準水位以上の残水が有り、残水検出である)とき、報知装置59による前記警告のアナウンスが行われることなく、通常湯張りモードが実行される。
図1を参照すると、設定部材Cにより、追焚きモードが設定された場合、設定部材Cにより設定された設定湯温が読み込まれ、流量調節弁24が第2下流給湯管35の中流管35bと上流接続管45とを連通させると共に中流管35bと下流管35cとの連通を遮断または連通させ、ポンプ40が作動する。そして、浴槽1から第1下流給湯管34を通じて吸入された浴槽水が、中流管35bおよび上流接続管45を通じて熱交換器43で加熱された後、下流接続管46および第2下流給湯管35を通じて浴槽1に戻る。このとき、温度センサ63の温度に応じて、流量調節弁24が中流管35bと下流管35cとを連通させて、熱交換器43で加熱される前の浴槽水と、加熱後の浴槽水との混合割合を変更して、浴槽1に戻る湯の温度が調節され得るので、熱すぎる湯が浴槽1に戻ることを防止できる。
図1を参照すると、設定部材Cにより洗浄モードが設定され、かつ残水判定手段76(図2参照)の残水判定結果が残水未検出である場合(図3参照)、浴槽用混合栓20は、出湯管22と第1給湯管31との連通を遮断すると共に第2下流給水管13cと第1給湯管31とを連通させ、給湯用混合栓21は、第2下流給水管13cと出湯管22および第2給湯管32との連通を遮断し、電磁弁23は全開とされ、流量調節弁24が中流管35bと上流接続管45とを連通させると共に中流管35bと下流管35cとの連通を遮断し、ポンプ40が作動する。
なお、別の例として、流量調節弁24は、中流管35bと上流接続管45とを連通させると共に、中流管35bと下流管35cとを連通させて、上流接続管45に比べて小さい流量の水を下流管35cに流すようにして、流量調節弁24と接続部38との間の下流管35cの部分を洗浄してもよい。
そして、水位センサ67により検出された水位が基準水位未満となる条件で洗浄モードが実行されて、洗浄実行判定手段77による洗浄判定結果が洗浄実行済みであるときは、浴槽1に残水がないか、または基準水位未満の残水が存在することと同義である。また、設定部材Cにより洗浄モードが設定されず、洗浄実行判定手段77による洗浄判定結果が洗浄実行なしであるときは、浴槽1に基準水位以上の残水が存在することと同義である。
給湯ユニット10および報知装置59を制御する制御装置70と、浴槽1に残っている浴槽水を検出する残水センサとしての水位センサ67とを備える給湯装置Hにおいて、制御装置70は、通常湯張りモードにおいて、浴槽水の水位が予め設定された設定水位になるように浴槽1に供給される湯の必要注湯量を水位センサ67により検出された水位に基づいて決定する中間チェックの実行後に、給湯ユニット10に必要注湯量の注湯を行わせると共に、高速湯張りモードにおいて、前記中間チェックを実行することなく給湯ユニット10に予め設定された規定注湯量の注湯を行わせ、さらに、制御装置70は、設定部材Cにより高速湯張りモードが設定された場合、記憶部78に記憶された残水判定結果が残水未検出状態である(すなわち、水位が基準水位未満である)とき、報知装置59に前記警告の報知を行わせた後に給湯ユニット10に高速湯張りモードを実行させ、記憶部78に記憶された残水判定結果が残水未検出状態でないとき、報知装置59に前記警告の報知を行わせることなく水位センサ67により水位を検出した後に給湯ユニット10に通常湯張りモードを実行させる。
この構造により、残水判定手段76による残水判定結果が残水未検出であるため、浴槽1には水位センサ67により検出できない残水が存在する可能性がある。このため、操作者が操作する設定部材Cにより高速湯張りモードが設定された場合において、制御装置70は、操作者に対して、報知装置59により、前記警告の報知をアナウンスする。この際、制御装置70は予め記憶部78に記憶された残水判定手段76の残水判定結果に基づいて報知を行うので、該報知は、高速湯張りモードの設定後に直ちに行われることになるため、操作者が該報知を聞き逃すことがなく、高速湯張りモード設定時の残水量の不確実性に起因する浴槽水の溢流の可能性を低減でき、しかも高速湯張りモードが設定された後に水位センサ67により残水の検出をする時間を必要としないので、高速湯張りモードによる湯張り時間の短縮が損なわれることがない。
また、残水判定結果が残水未検出状態でないとき(すなわち、残水検出のとき)には、報知装置59による報知が行われることなく、高速湯張りモードでの湯張りが行われることから、残水判定結果が残水未検出状態であるときにのみ、前記警告の報知が行われるので、操作者に不快感や煩わしい感じを与えることが少なくなる。
また、報知装置59は、音声ガイドを行う音声発生装置から構成されることにより、残水確認の報知が音声でなされるので、報知の内容を操作者に確実に伝達できる。
図4(b)に示されるように、設定部材C(図2参照)により高速湯張りモードが設定された場合、ステップS11(図4(a)参照)で高速湯張りモードであると判定された後、図4(a)でのステップS22の代わりとなるステップS22aに進んで、洗浄実行判定手段77による洗浄判定結果が記憶部78(図2参照)から読み込まれ、該洗浄判定結果が洗浄モードによる洗浄実行済みであるとき、ステップS23でのアナウンスが行われた後、ステップS24に進むようにしてもよい。そして、ステップS22aでの洗浄判定結果が洗浄実行なしであるとき、すなわち、直前の湯張りモードなどの前記判定用作動モードの実行後に、洗浄モードによる洗浄が行われなかったとき、浴槽1には基準水位以上の残水が有る(すなわち、「残水検出」である。)ことから、ステップS17に進む。
このように、給湯装置Hにおいて、水位センサ67により検出された水位が基準水位未満のときに給湯ユニット10の追焚き用循環湯路の洗浄を行う洗浄モードが、設定部材Cにより設定可能であり、制御装置70は、設定部材Cにより高速湯張りモードが設定された場合、記憶部78に記憶された残水判定結果が洗浄実行済みであるとき、報知装置59に前記警告の報知を行わせた後に給湯ユニット10に高速湯張りモードを実行させ、記憶部78に記憶された洗浄判定結果が洗浄実行済みでないとき、報知装置59に前記警告の報知を行わせることなく給湯ユニット10に通常湯張りモードを実行させる。
この構造により、洗浄モードによる循環湯路の自動洗浄が実行された場合、洗浄実行判定手段77による洗浄判定結果が洗浄実行済みであるため、浴槽1には基準水位未満の残水が存在する可能性がある。このため、設定部材Cにより高速湯張りモードが設定された場合において、制御装置70が、報知装置59により前記警告の報知を行う際、制御装置70は予め記憶部78に記憶された洗浄判定結果に基づいて報知を行うので、該報知は、高速湯張りモードの設定後に直ちに行われることから、操作部材Cの操作者が該報知を聞き逃すことがなく、高速湯張りモード設定時の残水量の不確実性に起因する浴槽水の溢流の可能性を低減でき、しかも高速湯張りモードが設定された後に残水を検出するための時間を必要としないので、高速湯張りモードによる湯張り時間の短縮化が損なわれることがない。
また、洗浄判定結果が洗浄実行済みでないとき(すなわち、残水検出のとき)には、報知装置59による前記警告の報知が行われることなく、通常湯張りモードでの湯張りが行われることから、洗浄判定結果が洗浄実行済みであるときにのみ、前記警告の報知が行われるので、操作者に不快感や煩わしい感じを与えることが少なくなる。
これらの結果、洗浄モードでの洗浄実行の有無を利用することにより、洗浄湯張り時間を短縮する高速湯張りモードの利便性を高めることができる。
水位センサ67は、浴槽1の浴槽水の水位を直接検出するものでもよい。
残水センサは、水流センサ68により構成されてもよい。
給湯流量には、浴槽1に対する注湯流量のほかに、浴槽1以外の給湯先に対する湯の流量が含まれていてもよい。
報知装置59による報知は、音声以外に、警告音または表示による報知であってもよく、さらに音声、警告音および表示の少なくとも2以上の組み合わせによる報知であってもよい。
10 給湯ユニット
20,21 混合栓
23 電磁弁
24 流量調節弁
62〜64 温度センサ
65,66 流量センサ
67 水位センサ
70 制御装置
76 残水判定手段
77 洗浄実行判定手段
H 給湯装置
C 設定部材
Claims (4)
- 浴槽に湯を供給する給湯ユニットと、前記浴槽内の浴槽水の水位を検出する水位センサと、通常湯張りモードおよび高速湯張りモードをそれぞれ設定可能な設定部材と、前記設定部材を操作する操作者に報知を行う報知装置と、前記給湯ユニットおよび前記報知装置を制御する制御装置とを備える給湯装置において、
前記水位センサにより検出された水位が基準水位未満のときに前記給湯ユニットの湯路の洗浄を行う洗浄モードが、前記設定部材により設定可能であり、
前記制御装置は、前記洗浄モードに基づく前記湯路の洗浄が実行済みか否かを判定する洗浄実行判定手段と、前記洗浄実行判定手段の洗浄判定結果を記憶する記憶部とを備え、
前記設定部材により前記高速湯張りモードが設定された場合、前記記憶部に記憶された前記洗浄判定結果が洗浄実行済みであるとき、前記報知装置に警告の報知を行わせた後に前記給湯ユニットに前記高速湯張りモードを実行させ、前記記憶部に記憶された前記洗浄判定結果が前記洗浄実行済みでないとき、前記報知装置に前記警告の報知を行わせることなく前記給湯ユニットに前記通常湯張りモードを実行させることを特徴とする給湯装置。 - 浴槽に湯を供給する給湯ユニットと、前記浴槽内の浴槽水の水位を検出する水位センサと、通常湯張りモードおよび高速湯張りモードをそれぞれ設定可能な設定部材と、前記設定部材を操作する操作者に報知を行う報知装置と、前記給湯ユニットおよび前記報知装置を制御する制御装置とを備える給湯装置において、
前記浴槽に残っている前記浴槽水を検出する残水センサを備え、
前記制御装置は、前記残水センサにより前記浴槽水が検出されない残水未検出状態にあるか否かを判定する残水判定手段と、前記残水判定手段の残水判定結果を記憶する記憶部とを備え、前記設定部材により前記高速湯張りモードが設定された場合、前記記憶部に記憶された前記残水判定結果が前記残水未検出状態であるとき、前記報知装置に警告の報知を行わせた後に前記給湯ユニットに前記高速湯張りモードを実行させ、前記記憶部に記憶された前記残水判定結果が前記残水未検出状態でないとき、前記報知装置に前記警告の報知を行わせることなく前記給湯ユニットに前記通常湯張りモードを実行させることを特徴とする給湯装置。 - 請求項2記載の給湯装置において、
前記設定部材により前記給湯ユニットの湯路の洗浄を行う洗浄モードが設定可能であり、
前記制御装置は、前記設定部材により前記洗浄モードが設定され、かつ前記記憶部に記憶された前記残水判定結果が前記残水未検出状態であるとき、前記給湯ユニットに前記湯路の洗浄を実行させることを特徴とする給湯装置。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の給湯装置において、
前記報知装置は、音声ガイドを行う音声発生装置であることを特徴とする給湯装置。
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- 2009-09-28 JP JP2009221955A patent/JP5249895B2/ja active Active
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