JP2011068316A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを両立した空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド面に形成された陸部3の少なくとも1つを、そのタイヤ幅方向側面の少なくとも一方に、踏面から主溝1の溝底側へ向かって延び、かつ主溝1の溝底側へ向かってタイヤ幅方向長さが漸増するテーパー部4を備えるものとする。このテーパー部4を、その表面のタイヤ径方向途中位置から始端して、タイヤ径方向内側へ向かって延び、かつタイヤ周方向にて間隔を空けて形成された複数の溝部を備えるものとし、溝部5のタイヤ径方向内側の終端位置を、主溝1の溝底に形成されたウェアインジケータ6のタイヤ径方向外側位置よりも、タイヤ径方向内側に位置するものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トレッド面に、周方向に延びる複数の主溝と、該主溝によって区分された複数の陸部と、が形成された空気入りタイヤに関する。
通常、空気入りタイヤのトレッド面には、要求されるタイヤ性能や使用条件に応じた各種のトレッドパターンが形成される。中でも、スノー路面での走行に供される冬用タイヤでは、トレッド面の略全面にブロックが配置されるのが一般的で、これによりスノー路面における操縦安定性能(以下、「スノー操縦安定性能」ともいう)を高めるように設計されている。
ところで、近年では、夏用タイヤでも、ドライ路面における操縦安定性能(以下、「ドライ操縦安定性能」ともいう)だけでなく、スノー操縦安定性能も重視される傾向があり、かかる要請に充分に対応可能な空気入りタイヤが市場において要求されている。
下記特許文献1では、周方向陸部列の少なくとも一方のタイヤ幅方向側面に、タイヤ踏面から陸部基部へ向かって延び、かつ陸部基部に向かってタイヤ幅方向寸法が増加する突起部を、タイヤ周方向に間隔をあけて複数設けた空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、この空気リタイヤは、スノー路面でのタイヤ性能を向上する目的で開発されたものであり、突起部が設けられた部分以外では、タイヤ幅方向での陸部の剛性を高めることができる構成ではない。このため、この空気入りタイヤは、タイヤ全体としてタイヤ幅方向での陸部剛性が不十分であることから、ドライ操縦安定性能が悪化する傾向があった。
また、下記特許文献2では、ブロック状陸部が、タイヤ幅方向に延びるサイプによって踏面側が複数の小ブロックに分割され、少なくとも1つの小ブロックは少なくとも一方のタイヤ幅方向側面が踏面に垂直な方向に対して基部から踏面を指向して第1タイヤ幅方向に所定角度傾斜しているとともに、小ブロックに隣接する小ブロックのタイヤ幅方向側面は、踏面に垂直か、あるいは踏面に垂直な方向に対して基部から踏面を指向して第1タイヤ幅方向と反対の第2タイヤ幅方向に所定角度傾斜した空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、この空気入りタイヤもスノー路面でのタイヤ性能を向上する目的で開発されたものであり、やはりタイヤ幅方向でのブロックの剛性を高めることができる構成ではない。このため、この空気入りタイヤでもドライ操縦安定性能が悪化する傾向があった。
さらに、下記特許文献3では、トレッド面が所定量だけ摩耗したときに、トレッド面の側縁部に新品時には不存在であった周方向分離部が現出するようになされた空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、この空気入りタイヤでは、陸部中に占める周方向分離部の割合が大きく、特にこの周方向分離部を設けることで、タイヤ幅方向での陸部の剛性が低下する。このため、この空気入りタイヤでもドライ操縦安定性能が悪化する傾向があった。
上記のとおり、スノー路面でのタイヤ性能を向上する目的で開発された空気入りタイヤでは、ドライ操縦安定性能が悪化する傾向があり、ドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを両立した空気入りタイヤの開発は、非常に困難であるのが実情である。
特開2000−280713号公報 特開平11−192818号公報 特開平7−215015号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを両立した空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド面に、周方向に延びる複数の主溝と、前記主溝によって区分された複数の陸部と、が形成された空気入りタイヤにおいて、少なくとも1つの前記陸部は、そのタイヤ幅方向側面の少なくとも一方に、踏面から前記主溝の溝底側へ向かって延び、かつ前記主溝の溝底側へ向かってタイヤ幅方向長さが漸増するテーパー部を備えるものであり、前記テーパー部は、その表面のタイヤ径方向途中位置から始端して、タイヤ径方向内側へ向かって延び、かつタイヤ周方向にて間隔を空けて形成された複数の溝部を備えるものであり、前記溝部のタイヤ径方向内側の終端位置は、前記主溝の溝底に形成されたウェアインジケータのタイヤ径方向外側位置よりも、タイヤ径方向内側に位置するものであることを特徴とする。
上記構成によれば、タイヤ幅方向側面に設けたテーパー部により、陸部のタイヤ幅方向の剛性が高まることから、空気入りタイヤのドライ操縦安定性能が向上する。
ところで、トレッド面が摩耗していない新品の空気入りタイヤでは、陸部の剛性が最も低くなる。このため、陸部の踏面から始端して、タイヤ径方向内側に向かって延びる溝部をテーパー部に形成した場合、特にタイヤ摩耗初期において、タイヤ幅方向での陸部剛性が低下する傾向がある。しかしながら、本発明に係る空気入りタイヤでは、テーパー部に形成された溝部が、テーパー部の表面のタイヤ径方向途中位置から始端して、タイヤ径方向内側に向かって延びる。したがって、テーパー部に複数の溝部が形成された場合であっても、特にタイヤ摩耗初期においてタイヤ幅方向での陸部の剛性の低下が抑制され、テーパー部の補強効果が充分に発揮される。また、タイヤ摩耗末期に近づくに連れて、陸部の剛性は必然的に高くなることから、タイヤ摩耗末期においても、空気入りタイヤのドライ操縦安定性能は充分に維持される。その結果、本発明に係る空気入りタイヤでは、タイヤ摩耗初期〜タイヤ摩耗末期を通じて、ドライ操縦安定性能が向上する。
また、上記構成によれば、テーパー部に形成された溝部のタイヤ径方向内側の終端位置が、主溝の溝底に形成されたウェアインジケータのタイヤ径方向外側位置よりも、タイヤ径方向内側に位置する。かかる構成によれば、タイヤ摩耗初期だけでなく、タイヤ摩耗末期であっても、テーパー部に溝部が残存することから、タイヤ摩耗末期まで、溝部のエッジ効果によって雪中せん断力が発揮され、かつ溝部の排水性能が発揮される。その結果、本発明に係る空気入りタイヤでは、特にタイヤ摩耗初期〜タイヤ摩耗末期まで、スノー操縦安定性能が向上し、かつ耐ハイドロプレーニング性能が向上する。
上記空気入りタイヤにおいて、前記テーパー部は、前記陸部の踏面側でのタイヤ周方向長さが、前記主溝の溝底側でのタイヤ周方向長さよりも長いものであることが好ましい。かかる構成によれば、トレッド面にて、特に主溝への排水性能が向上することから、空気入りタイヤのドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを両立しつつ、耐ハイドロプレーニング性能をより向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向で両端に位置する前記溝部の、タイヤ径方向外側の始端位置は、タイヤ周方向で内側に位置する前記溝部の、タイヤ径方向外側の始端位置よりも、タイヤ径方向内側であることが好ましい。かかる構成によれば、テーパー部に溝部を形成した場合であっても、陸部のタイヤ周方向前後端の剛性の低下を抑制することができる。その結果、空気入りタイヤのドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを両立しつつ、トゥ・ヒール摩耗(偏摩耗)を防止することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝部は、タイヤ径方向内側へ向かって、タイヤ周方向での溝幅が漸増するものであることが好ましい。かかる構成を備える空気入りタイヤでは、タイヤ摩耗末期に近づくに連れて、テーパー部に形成された溝部の露出面積が増大することから、特にタイヤ摩耗末期でのスノー操縦安定性能が向上する。
本発明の空気入りタイヤが備える陸部の斜視図の一例 本発明の空気入りタイヤが備える陸部のタイヤ正面視の一例 本発明の空気入りタイヤが備える陸部のタイヤ幅方向断面図の一例 本発明の空気入りタイヤが備える陸部の斜視図の他の例 本発明の空気入りタイヤが備える陸部の斜視図の他の例 比較例2の空気入りタイヤが備える陸部の斜視図
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の空気入りタイヤが備える陸部の斜視図の一例であり、図2は本発明の空気入りタイヤが備える陸部のタイヤ正面視の一例であり、図3は本発明の空気入りタイヤが備える陸部のタイヤ幅方向断面図の一例である。図1〜図3において、WDはタイヤ幅方向を示し、PDはタイヤ周方向を示す。
図1および図2に示すとおり、本実施形態に係る空気入りタイヤでは、陸部3として、タイヤ周方向PDに延びる主溝1と、タイヤ幅方向WDに延びる横溝2と、により区画されたブロック3が形成された例を示す。しかしながら、本発明においては、陸部3として、例えばブロック3の少なくとも1部分が、タイヤ周方向PDにて連設されたリブ3が形成されたものであってもよい。
図1および図2に示すとおり、本実施形態に係る空気入りタイヤにおいて、陸部3としてのブロック3は、そのタイヤ幅方向側面に、踏面から主溝1の溝底側へ向かって延び、かつ主溝1の溝底側へ向かってタイヤ幅方向長さが漸増するテーパー部4を備える。本実施形態に係る空気入りタイヤでは、タイヤ幅方向側面に設けたテーパー部4により、ブロック3のタイヤ幅方向の剛性が高まることから、空気入りタイヤのドライ操縦安定性能が向上する。空気入りタイヤのドライ操縦安定性能と耐ハイドロプレーニング性能とをバランス良く向上するためには、図2に示すとおり、主溝1の溝幅をWm、テーパー部4のタイヤ幅方向長さをWとしたとき、0.3Wm≦W≦Wmとすることが好ましい。
なお、本実施形態では、ブロック3のタイヤ幅方向側面の片側のみにテーパー部4を備える例を示したが、本発明においては陸部3のタイヤ幅方向側面の両側にテーパー部4を備えるものであってもよい。また、本発明において、陸部3としてリブ3を備える場合、リブ3のタイヤ幅方向側面の片側、あるいは両側にテーパー部4を備えるものであってもよい。
また、本発明においては、トレッド面に形成された陸部3の全てにテーパー部4を備えるものであってもよいが、例えばトレッド面の中でもショルダー部のみに設定しても良い。ショルダー部にテーパー部4を備えた陸部3を形成した場合、ショルダー部の陸部の剛性が高まるため、特にドライ操縦安定性能が向上するとともに、スノー操縦安定性能も向上する。
本実施形態では、図2に示すとおり、陸部3としてのブロック3の踏面側でのタイヤ周方向長さXが、主溝1の溝底側でのタイヤ周方向長さX1よりも長く設計されている。この場合、トレッド面にて、横溝2において、主溝1への排水性能が向上することから、空気入りタイヤのドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを両立しつつ、耐ハイドロプレーニング性能をより向上することができる。特に空気入りタイヤのドライ操縦安定性能と耐ハイドロプレーニング性能とをバランス良く向上するためには、0.75X≦X1≦0.95Xであることが好ましい。
本実施形態では、図1および図2に示すとおり、テーパー部4は、その表面のタイヤ径方向途中位置から始端して、タイヤ径方向内側へ向かって延び、かつタイヤ周方向にて間隔を空けて形成された複数の溝部5を備える。また、図3に示すとおり、溝部5のタイヤ径方向内側の終端位置P5は、主溝1の溝底に形成されたウェアインジケータ6のタイヤ径方向外側位置、より具体的にはウェアインジケータ6のタイヤ径方向最外側位置P6よりも、タイヤ径方向内側に位置している。この溝部5のエッジ効果によって雪中せん断力が発揮され、かつ溝部5の排水性能が発揮されることにより、本発明に係る空気入りタイヤでは、特にタイヤ摩耗初期〜タイヤ摩耗末期まで、スノー操縦安定性能が向上し、かつ耐ハイドロプレーニング性能が向上する。空気入りタイヤのドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とをバランス良く向上するためには、テーパー部4のタイヤ正面視での面積をS、溝部5のタイヤ正面視での溝面積の合計をS1としたとき、0.05S≦S1≦0.5Sとすることが好ましい。
本発明において、主溝1の溝幅は9〜16mmであることが好ましく、溝深さは、7〜10mmであることが好ましい。また、主溝1の溝底からのウェアインジケータ6のタイヤ径方向高さは、1.6〜2mmである。
本実施形態では、テーパー部4に、略同等の形状を有する溝部5を3つ備える例を示したが、本発明ではこの溝部の個数は特に限定されるものではない。例えばテーパー部4を備える陸部3がリブ3で構成される場合や、タイヤ周方向長さが長い、大面積のブロック3で構成される場合は、テーパー部に3つ以上の溝部を備えるものでもよい。
本発明の空気入りタイヤは、上記の如く、少なくとも1つの陸部にテーパー部を備え、このテーパー部に複数の溝部を備える構成とする以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。
[他の実施形態]
(1)前述の実施例では、テーパー部4にタイヤ正面視で半円形状の溝部5を形成した例を示したが、本発明においてはタイヤ正面視で矩形状あるいは三角形状の溝部を形成してもよい。
(2)前述の実施例では、テーパー部4に、略同等の形状を有する溝部5を備える例を示した。しかしながら、本発明では図4に示すとおり、タイヤ周方向PDで両端に位置する溝部5(5E)の、タイヤ径方向外側の始端位置は、タイヤ周方向PDで内側に位置する溝部5(5C)の、タイヤ径方向外側の始端位置よりも、タイヤ径方向内側とすることが好ましい。かかる構成によれば、テーパー部4に溝部5を形成した場合であっても、陸部3のタイヤ周方向前後端の剛性の低下を抑制することができる。その結果、空気入りタイヤのドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを両立しつつ、トゥ・ヒール摩耗(偏摩耗)を防止することができる。空気入りタイヤのドライ操縦安定性能とスノー操縦安定性能とを向上しつつ、トゥ・ヒール摩耗(偏摩耗)をより効果的に防止するためには、タイヤ周方向PDで両端に位置する溝部5(5E)のタイヤ径方向での最大長さに対して、タイヤ周方向PDで内側に位置する溝部5(5C)のタイヤ径方向での最大長さを1.1倍〜3倍とすることが好ましい。
(3)図5に示すとおり、本発明においては、溝部5をタイヤ径方向内側に向かって、タイヤ周方向PDでの溝幅が漸増するように形成してもよい。この場合、タイヤ摩耗末期に近づくに連れて、テーパー部に形成された溝部の露出面積が増大することから、特にタイヤ摩耗末期でのスノー操縦安定性能が向上する。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例などについて説明する。なお、実施例などにおける評価項目は下記のようにして測定を行った。
(1)ドライ操縦安定性能
実車(国産4ドア セダン)の全輪にテストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を装着して空気圧230kPaとし、前輪に1100kg、後輪に780kgの荷重が負荷される状態でドライ路面を走行させ、直進や旋回、制動などを実施してドライバーの官能試験により評価した。比較例1の結果を100として指数評価し、数値が大きいほどドライ操縦安定性に優れていることを示す。なお、ドライ操縦安定性能については、タイヤ摩耗初期として新品時、タイヤ摩耗末期としてトレッド面が60%摩耗した時点、でそれぞれ評価を行った。
(2)スノー操縦安定性能
実車(国産4ドア セダン)の全輪にテストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を装着して空気圧230kPaとし、前輪に1100kg、後輪に780kgの荷重が負荷される状態でスノー路面を走行させ、直進や旋回、制動などを実施してドライバーの官能試験により評価した。比較例1の結果を100として指数評価し、数値が大きいほどスノー操縦安定性に優れていることを示す。なお、スノー操縦安定性能については、タイヤ摩耗初期として新品時、タイヤ摩耗末期としてトレッド面が60%摩耗した時点、でそれぞれ評価を行った。
(3)耐ハイドロプレーニング性能
タイヤ幅方向最外側に位置する主溝の深さの50%が、タイヤ走行に伴い摩耗したテストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を使用し、水深8mmの湿潤路面を走行したときのハイドロプレーニングの発生速度を測定して評価した。比較例1の結果を100として指数評価し、数値が大きいほど耐ハイドロプレーニング性能に優れていることを示す。
実施例1
トレッド面に形成された全てのブロックが、図1〜図3に示すブロック3(タイヤ幅方向側面の片側のみにテーパー部4を備えるブロック)で構成された空気入りタイヤ(W=0.7Wm、S1=0.17S、X1=0.9X、主溝1の溝深さ(トレッド面の踏面〜溝底までの距離)=8mm、(トレッド面の踏面〜ウェアインジケータ6のタイヤ径方向最外側位置P6までの距離)=6.4mm、(トレッド面の踏面〜溝部5のタイヤ径方向内側の終端位置P5までの距離)=8mm)を製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
実施例2
溝部5として、図5に示す溝部5(5E、5C)を備え、溝部5Eのタイヤ径方向での最大長さに対して、溝部5Cのタイヤ径方向での最大長さを2倍としたこと以外は、実施例1と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例1
溝部を備えず、かつX1=Xとしたこと以外は、実施例1と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例2
図1〜図2に示す溝部5に代えて、図6に示す溝部5’を備えるテーパー部4’をタイヤ幅方向側面に備え、X1=Xとしたこと以外は、実施例1と同じ構成を有する(テーパー部4’のタイヤ正面視での面積をS、溝部5’の溝面積の合計をS1としたとき、実施例1と同様にS1=0.15とした)空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
Figure 2011068316
表1の結果から、比較例1の空気入りタイヤに比べて、実施例1および実施例2の空気入りタイヤは、タイヤ摩耗初期〜タイヤ摩耗末期まで、ドライ操縦安定性能を良好に維持しつつ、スノー操縦安定性能および耐ハイドロプレーニング性能を向上することができる。また、評価結果は示していないが、実施例2の空気入りタイヤでは、トゥ・ヒール摩耗(偏摩耗)を防止できることが確認できた。一方、比較例2の空気入りタイヤでは、特に新品時において、タイヤ幅方向でのブロック剛性が低下することから、タイヤ摩耗初期のドライ操縦安定性能が大きく悪化することがわかる。
1:主溝
2:横溝
3:陸部(ブロック、リブ)
4:テーパー部
5:溝部
6:ウェアインジケータ

Claims (4)

  1. トレッド面に、周方向に延びる複数の主溝と、前記主溝によって区分された複数の陸部と、が形成された空気入りタイヤにおいて、
    少なくとも1つの前記陸部は、そのタイヤ幅方向側面の少なくとも一方に、踏面から前記主溝の溝底側へ向かって延び、かつ前記主溝の溝底側へ向かってタイヤ幅方向長さが漸増するテーパー部を備えるものであり、
    前記テーパー部は、その表面のタイヤ径方向途中位置から始端して、タイヤ径方向内側へ向かって延び、かつタイヤ周方向にて間隔を空けて形成された複数の溝部を備えるものであり、
    前記溝部のタイヤ径方向内側の終端位置は、前記主溝の溝底に形成されたウェアインジケータのタイヤ径方向外側位置よりも、タイヤ径方向内側に位置するものであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記テーパー部は、前記陸部の踏面側でのタイヤ周方向長さが、前記主溝の溝底側でのタイヤ周方向長さよりも長いものである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ周方向で両端に位置する前記溝部の、タイヤ径方向外側の始端位置は、タイヤ周方向で内側に位置する前記溝部の、タイヤ径方向外側の始端位置よりも、タイヤ径方向内側である請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記溝部は、タイヤ径方向内側へ向かって、タイヤ周方向での溝幅が漸増するものである請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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