JP2011068070A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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佳寿 菅田
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Abstract

【課題】インク吸収体の交換頻度が少なくて済み、また、インク吸収体の適切な交換時期の判断の誤りなどによってプラテンに余分なインクが付着し、記録媒体を汚す虞の少ないインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】プラテン12Aによって支持された記録媒体Pにインク滴を吐出するプリントヘッドHと、プリントヘッドHから記録媒体Pを除く位置に吐出されたインクを吸収するインク吸収体32,33とを備え、インク吸収体32,33に対して、吸収されたインクに対してインク吸収体32,33の裏面側に向かう電気浸透流を付加する一対の電極36a,36bを設けたインクジェットプリンタとした。
【選択図】図6

Description

本発明は、プラテンによって支持された記録媒体にインク滴を吐出するプリントヘッドと、プリントヘッドから記録媒体を除く位置に吐出されたインクを吸収する吸収体とを備えたインクジェットプリンタに関する。
この種のインクジェットプリンタに関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記されたインクジェットプリンタでは、記録媒体の外形を含む位置にプラテン開口部が設けられ、そのプラテン開口部の内部にはインク吸収体が主走査方向に移動可能に配置されている。そこで、記録媒体の外形より外側の領域にまでインク滴を吐出することによって、縁無しのプリントを作成する場合、記録媒体の外形より外側の領域に吐出されたインク滴は、プラテン開口部内の適切な位置に移動されたインク吸収体に吸収される。したがって、縁無しプリントの作成時にプラテンに付着した余分なインクで記録媒体を汚す虞が少なく、好都合となっている。
特開2002−361904号公報(0007段落、図1、図2)
しかし、特許文献1に記されたインクジェットプリンタでは、インク吸収体によるインクの吸収機能を維持するためには、プラテン開口部のインク吸収体が許容量のインクを吸収して吸収能力を失う前に新しいインク吸収体に交換する必要があるが、インク吸収体の適切な交換時期の判断は容易ではなく、交換時期が遅くなると、プラテンに余分なインクが付着し、記録媒体を汚す虞があった。
そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術によるインクジェットプリンタが与える課題に鑑み、インク吸収体の交換頻度が少なくて済み、また、インク吸収体の適切な交換時期の判断の誤りなどによってプラテンに余分なインクが付着し、記録媒体を汚す虞の少ないインクジェットプリンタを提供することにある。
本発明の第1の特徴構成によるインクジェットプリンタは、
プラテンによって支持された記録媒体にインク滴を吐出するプリントヘッドと、前記プリントヘッドから記録媒体を除く位置に吐出されたインクを吸収するインク吸収体とを備え、
前記インク吸収体には、同インク吸収体の表面から吸収されたインクに対して同インク吸収体の裏面側に向かう電気浸透流を付加する一対の電極が備えられている。
本発明の第1の特徴構成によるインクジェットプリンタでは、インク吸収体が吸収したインクには裏面側に向かう電気浸透流が与えられるため、インク吸収体の表面付近にインクが滞留するなどの現象が抑制され、インク吸収体の表面には常に高いインク吸収能力が維持される。また、インク吸収体の単体が持つ吸収能力の限界の状態となっても、余分なインクは電気浸透流によって裏面側からインク吸収体の外に押出されるので、必ずしもインク吸収体の交換を要さないので管理が容易である。
ここで、電気浸透流とは、マイクロサイズの流路に液体があるとき、その流路内に電界を加えると液体自体が電界の方向へ流動する現象を指し、固体−液体の界面における界面動電現象に由来する作用であると言われている。
本発明の他の特徴構成は、前記インク吸収体の裏面部を前記プラテンよりも下方の廃インク容器と接続する廃インク通路が設けられている点にある。
本構成であれば、インク吸収体の単体が持つ吸収能力の限界の状態となっても、余分なインクは電気浸透流によって裏面側からインク吸収体の外に押出され、吸収体の裏面部に発する廃インク通路を介して廃インク容器に送り込まれるので、インク吸収体を交換する必要がない。
本発明の他の特徴構成は、前記プリントヘッドから記録媒体を除く位置にインクが吐出される時期、記録媒体の寸法、吐出されるインクの量の少なくとも一つを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記一対の電極の間に電圧を加える電圧設定部とを有する制御装置が設けられている点にある。
本構成であれば、インクジェットプリンタが出力中の画像データの種々の特性に応じてインク吸収体の電極に電圧が加えられるので、電力を無駄に消費する虞が少ない。また、インク吸収体の内部での吸収済みインクの分布を適切に制御することで、インク吸収体の表面のインク吸収能力を高く保持することが可能となる。
本発明の他の特徴構成は、前記一対の電極の間の電気抵抗を少なくとも定期的に判定する抵抗判定部と、前記抵抗判定部による電気抵抗の判定結果に基づいて、前記一対の電極の間に電圧を加える電圧付加部とを有する制御装置が設けられている点にある。
インク吸収体に未だインクが吸収されていない状況では、インク吸収体の電極対に電圧を加える必要はない。また、原則的に、吸収されたインクの量が多いほど、電極対には大きな電圧を加えると良い。他方、一般にインク吸収体自体の電気抵抗はインクの電気抵抗よりも高いため、インクを吸収開始したインク吸収体の電気抵抗は、インクの吸収量に応じて変化する。したがって、本構成であれば、PCなどからインクジェットプリンタに転送されたプリントジョブの内容と無関係に、電極対の間の電気抵抗を継続的に検出するだけで、必要十分な量の電圧を電極対に加える制御が可能となり、電力の節減が図られる。また、インク吸収体の内部での吸収済みインクの分布を適切に制御することで、インク吸収体の表面のインク吸収能力を高く保持することも可能となる。
プリント装置の主要構成を示す斜視図である。 プリント装置の主要構成を示す縦断側面図である。 プリントヘッドの作動系を示す平面図である。 キャリッジ・プリントヘッドの斜視図である。 キャリッジ・プリントヘッドの側面図である。 ペーパーガイド付近の要部を示す斜視図である。 インク吸収体に設置される電極の種々の形態を示す斜視図である。
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すインクジェットプリンタは、ロール状のプリントペーパRP(記録媒体の一例)から引き出したプリントペーパPを搬送機構Aによってプリント部Bに供給して画像情報のプリントを行う。このインクジェットプリンタは、プリントを完了したプリントペーパPの部位を切り離す切断部C、裏印字部D、及び、巻癖を矯正するデカール部Eを経て、プリンタ筐体1の外部の排出トレイ2に排出する搬送系を備える。プリンタ筐体1の内部には他に制御ユニットFとインク貯留部Gなどを備えている。
搬送機構Aは、搬送方向でプリント部Bの上流側と下流側とに配置された圧着型の搬送ローラ4、5を備えている。この搬送機構Aは、プリンタ筐体1の外部の手差しトレイ6にセットしたカットペーパを圧着型の供給ローラ7によってプリント部Bに供給することもできる。
プリント部Bは、図1〜図4に示すように、ガイドロッド13に沿って主走査方向(X軸方向)に往復作動するプリントヘッドHと、プリントペーパPの搬送経路を挟んで対向する位置に配置したペーパーガイド12とを備えている。
プリントヘッドHは、主走査方向に沿って延びた一対のガイドロッド13に摺動自在に支持されたキャリッジ10と、このキャリッジ10に連結されプリントペーパPにインクを吐出して情報をプリントするインク吐出ユニット11とを有する。インク吐出ユニット11の下面には多数の吐出ノズルが形成されたノズル面11Aがある。キャリッジ10の上方キャリッジカバー16によって覆われている。
キャリッジ10には、駆動プーリ17とアイドルプーリ18とに巻回されたタイミングベルト19の一端が連結されており、プリントヘッドHは、駆動プーリ17を回転駆動する駆動モータMによって主走査方向に移動操作される。
プリンタ筐体1の一部には、所定間隔でバーコード状のスケール情報がプリントされた透明帯状のリニアストリップ31が固定されており、キャリッジ10には、プリントヘッドHの移動時に同スケール情報をカウントすることによりプリントヘッドHの主走査方向での位置を特定するインクリメンタル型のリニアエンコーダLEが設置されている。
切断部Cは、プリントペーパPを圧着状態で搬送する搬送ローラ21と、プリントペーパPを切断する円盤状カッター22と、この円盤状カッターを主走査方向Xに往復移動させる作動機構23とを備えている。
裏印字部Dは、プリントペーパPの裏面側に情報をプリントする印字ヘッド24を備えている。
デカール部EはプリントペーパPの巻癖を矯正するために、プリントペーパPを、ロール状のプリントペーパRPの巻方向と逆方向に湾曲させて搬送するように1つの搬送ローラ25と、この搬送ローラ25に対向する位置に配置された1つの矯正ローラ26と、複数のガイド板27(図2を参照のこと)とを備えている。図面には示していないが、このデカール部Eは搬送ローラ25を駆動する電動モータを備え、搬送ローラ25と矯正ローラ26とでプリントペーパPを圧着して搬送することによって巻癖を矯正する。
インク貯留部Gには複数の色別のインクカートリッジ(不図示)がセットされ、このインク貯留部Gから送られる各色のインクは中間タンク(不図示)からチューブを介してプリントヘッドHに供給される。
〔ペーパーガイド〕
図6に示すように、ペーパーガイド12は、金属板からなる直方体状の筐体であり、筐体の概して平坦な上面は、プリントペーパPを下方から支持するプラテン部12Aを構成している。プラテン部12Aには多数の貫通小孔12Hが形成されており、ペーパーガイド12の底面乃至側面にはペーパーガイド12の内部を負圧に保つための電動ファン(不図示)が配置されている。プリント時には、ペーパーガイド12の内部は電動ファンによって負圧とされているため、プリントペーパPは貫通小孔12Hによってプラテン部12Aの面に軽く吸着された状態で、切断部Cの搬送ローラ21などによって搬送される。
ペーパーガイド12のプラテン部12Aの一部には、貫通小孔12Hとは別に、プリントヘッドHからプリントペーパP以外の位置に吐出されたインクを吸収するための複数の開口部32、33が形成されている。
開口部32、33は、プリントヘッドHのホームポジションHPよりも更に外側の待機位置WPに対応する第1開口部32と、それ以外の第2開口部33とからなる。
第1開口部32は、定期的にプリントヘッドHのインクノズルを洗浄(リフレッシュ)するために、プリントヘッドHを待機位置WPに配置させた状態で全てのインクノズルからインクを強制吐出(フラッシング)する際に、吐出されるインクを受け入れるために設けられている。
第2開口部33は、縁無しプリントを形成する際に、種々の幅寸法のプリントペーパPの外周に沿ってプラテン部12Aに向かって吐出されるインクを受け入れるために設けられている。この実施形態では、プリントペーパPの搬送位置が副走査方向におけるセンター基準となっているので、第2開口部33も副走査方向の中間点を中心とした左右対称状に配置されている。
また、この実施形態では、プリントヘッドHが副走査方向(Y軸方向)で互いに離間した2つのノズル面11Aを備えているため、各開口部32、33も副走査方向で互いに離間した二列状を呈している。
〔インク吸収体〕
各開口部32、33には、概して矩形板状のインク吸収体35が配置されている。ここで用いるインク吸収体は適当な粒径のポリエチレン粉末を圧密して焼結したものである。ポリエチレン粉末の粒径は例えば約10〜200μmなどでよいが、最密充填状になり難い粒径の分布が望ましい。インク吸収体の素材としては、ポリエチレン粉末以外にも例えばシリカその他のセラミック粉末など、電気絶縁性と適切な通気率を備えた種々の有機物、無機物を適用することが可能である。
個々のインク吸収体35は約10mmの厚さを備え、その内部には一対のメッシュ状の電極36a,36bが埋設されている。一対の電極36a,36bは、互いに一定の距離(例えば約7〜8mm)を空けて概して上下方向で対向配置されている。各電極36a,36bは直流の電圧付加回路40に組み込まれ、電圧付加回路40には直流電源41と回路開閉手段42が介装されている。
インク吸収体35がインクを吸収している状態で、回路開閉手段42によって回路が閉じられ、直流電源41によって電極対36a,36bに適切な向きの電圧が付加されると、インク吸収体35に吸収されているインクに対してプラテン部12Aの表面から裏面側に向かう下向きの電気浸透流が付加される。
下向きの電気浸透流を付加するために必要な電極対36a,36bの極性、及び、電極対36a,36bに付加する適切な電圧値は、使用するインク及びインク吸収体の特性に応じて左右されるが、ポリエチレン粉末で構成されたインク吸収体35と一般的な水系のインクとの組み合わせの場合には、上側の電極36aをプラス(+)極、下側の電極36bをマイナス(−)極とし、例えば約24ボルトの電圧を付加することで、インクに下向きの電気浸透流が付加される。
筐体状のペーパーガイド12の内部はインク回収板12Pによって上下に仕切られている。インク回収板12Pは、主走査方向に沿ってホームポジションHP側に向かって下向きに傾斜しており、インク回収板12PのホームポジションHP側の端部には漏斗状のインクドレン12Dが形成されている。電気浸透流によってインク吸収体35の裏面から押出されたインクは、インク回収板12Pの上面をインクドレン12Dに向かって流れ、インクドレン12Dに接続された廃インクチューブ37を介して、プリンタ筐体1の底面付近に配置された廃インク容器38に送られる。
〔プリント処理形態〕
プリントを行う場合には、先ず、搬送機構AによってプリントペーパPの先端部をプリント部Bの下部位置に送り込んで一旦停止する。この状態で吸引ユニット状のペーパーガイド12からの負圧をプリントペーパPの裏面側に作用させることで、プラテン部12Aの上面にプリントペーパPを吸着して平滑な状態に維持する。この状態でプリントヘッドHを主走査方向(X軸方向)に往復作動させながらインク吐出ユニット11からプリントペーパPにインクを吐出して画像情報などのプリントを行う。
具体的に説明すると、プリントヘッドHをホームポジションHPから折り返し点TPに向かって主走査方向Xに移動させながら、インク吐出ユニット11からインクを吐出してプリントを行う。プリントヘッドHが折り返し点TPに達すると、搬送機構AによりプリントペーパPを副走査方向(Y軸方向)に所定量だけ搬送する。この搬送の後に、プリントヘッドHを主走査方向の他方に(折り返し点TPからホームポジションHPに)移動させ、インク吐出ユニット11からインクを吐出しながらプリントペーパPに情報のプリントを行うことになる。
このプリントヘッドHの往復作動によって情報がプリントされたプリントペーパPが切断部Cに搬送された場合、このプリントペーパPの切断位置が円盤状カッター22の切断位置に達した時点で搬送を停止する。この停止状態において作動機構23が円盤状カッター22を主走査方向に移動させることによりプリントペーパPがプリントサイズに切断される。
次に、切断されたプリントペーパPは裏印字部Dの印字ヘッド24においてオーダを特定する情報等がプリントされる。更に、このプリントペーパPはデカール部Eの搬送ローラ25、矯正ローラ26、ガイド板27に送られることによりカールが矯正された後、排出トレイ2の上面に排出される。
制御ユニットFは、プリントを行う画像や文字等の情報を取得し、搬送機構Aを制御し、リニアエンコーダLEからの信号に基づいて駆動モータMを制御し、この駆動モータMの駆動と同期してインク吐出ユニット11に内蔵された駆動機構を制御することによりノズル面11Aの吐出ノズルからインクを吐出して情報がプリントされる。
また、制御ユニットFは、プリントジョブとして縁無しプリントが入力された時やノズル洗浄のためのフラッシング時など、プリントヘッドHからプリントペーパPを除く位置にインクが吐出される時期を判定する時期判定部44と、時期判定部44の判定結果に基づいて、回路開閉手段42を操作して所定の電極対36a,36bの間に電圧を加える電圧付加部45とを有する。
プリント時には、プリントヘッドHのホームポジションHPを基準にしたリニアエンコーダLEからの情報によって、プリントヘッドHの主走査方向での位置が特定される。制御ユニットFはまた、切断部Cの作動機構23を制御し、裏印字部Dの印字ヘッド24を制御し、デカール部Eを制御する。
〔縁無しプリント〕
白縁などのない縁無しプリントを作成する際には、主走査方向に関してプリントペーパPよりも外側まで広がった領域に対してインクの吐出が行われるが、プリントペーパPの外側に吐出されたインクは第2開口部33に向かって吐出されるので、プリントペーパPが規格寸法である限り、基本的にインクがプラテン部12Aのペーパー案内面に吐出されてプリントペーパPの裏面などを汚すなどの虞はない。
尚、本実施形態では、縁無しプリントでも副走査方向に関してはプリントペーパPよりも外側まで広がった領域に対するインクの吐出は行われず、プリントの完了後に余白部を切断することで縁無しプリントとしている。
制御ユニットFの時期判定部44は、プリントジョブが縁無しプリントの時とフラッシング時などを判定し、これらの時機に該当する場合には、インク吸収体35に吸収されているインクに電気浸透流が付加されるように、電圧付加部45が回路開閉手段42によって電圧付加回路40を閉じることで、インク吸収体35の電極対36a,36bの間に電圧を加える。
尚、副走査方向の中間点からの距離が異なる第2開口部33は、互いに独立して開閉操作可能な電圧付加回路40a,40b,40c,40dを備えるが、副走査方向の中間点から同一距離にある計4つの第2開口部33どうしは共通の電圧付加回路を構成している。また、フラッシング時のための一対の第1開口部32は、第2開口部33のものとは別の電圧付加回路40eを備えている。
電圧付加部45は、縁無しプリントの時は、プリント対象とするプリントペーパPの幅寸法に対応した第2開口部33の電圧付加回路40a(または40b,40c,40dのいずれか)の回路開閉手段42のみを閉じ操作し、フラッシング時には第2開口部33の電圧付加回路40eの回路開閉手段42のみを閉じ操作する。
〔別実施形態〕
〈1〉縁無しプリントの有無やプリントペーパPのサイズなどと無関係に、プリントの実施中は常に全てのインク吸収体35において電極対36a,36bに電圧を付加する構成としても良い。
〈2〉制御ユニットFが、電極対36a,36bの間の電気抵抗を少なくとも定期的(10秒毎など)に判定する抵抗判定部と、抵抗判定部による電気抵抗の判定結果に基づいて、電気抵抗が閾値より低い場合は一定量のインクが吸収されていると判断し、一対の電極の間に電圧を加える電圧設定部とを有する構成としてもよい。
〈3〉電極はメッシュ状に限らず、図7(a)に例示するパンチングメタルのような穴開き板状、図7(b)のような梯子状、図7(c)のようなU字状、或いは、図7(d)のような波線状などを適用してもよい。
記録媒体にインク滴を吐出するプリントヘッドと、縁無しプリント時などにプリントヘッドから記録媒体を除く位置に吐出されたインクを吸収するインク吸収体とを備えたインクジェットプリンタを、インク吸収体の交換頻度が少なくて済み、また、インク吸収体の交換時期の誤りなどによってプラテンにインクが付着し、記録媒体を汚す虞などが少なくなるように改善する技術として利用できる。
A 搬送機構
B プリント部
F 制御ユニット
G インク貯留部
H プリントヘッド
HP ホームポジション
P プリントペーパ
TP 折り返し点
プリントペーパRP(記録媒体)
1 プリンタ筐体
10 キャリッジ
11 インク吐出ユニット
11A ノズル面
12 ペーパーガイド
12A プラテン部
12D インクドレン
12H 貫通小孔
12P インク回収板
32 第1開口部(フラッシング用)
33 第2開口部(縁無しプリント用)
35 インク吸収体
36 電極
37 廃インクチューブ
38 廃インク容器
40 電圧付加回路
41 直流電源
42 回路開閉手段
44 時期判定部
45 電圧付加部

Claims (4)

  1. プラテンによって支持された記録媒体にインク滴を吐出するプリントヘッドと、前記プリントヘッドから記録媒体を除く位置に吐出されたインクを吸収するインク吸収体とを備え、
    前記インク吸収体には、同インク吸収体の表面から吸収されたインクに対して同インク吸収体の裏面側に向かう電気浸透流を付加する一対の電極が備えられているインクジェットプリンタ。
  2. 前記インク吸収体の裏面部を前記プラテンよりも下方の廃インク容器と連通させる廃インク通路が設けられている請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記プリントヘッドから記録媒体を除く位置にインクが吐出される時期を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記一対の電極の間に電圧を加える電圧設定部とを有する制御装置が設けられている請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記一対の電極の間の電気抵抗を少なくとも定期的に判定する抵抗判定部と、前記抵抗判定部による電気抵抗の判定結果に基づいて、前記一対の電極の間に電圧を加える電圧付加部とを有する制御装置が設けられている請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
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