JP2009078571A - 媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体の種類が異なっても媒体を浮き上がらせずに搬送することができる媒体搬送
装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】媒体搬送面51の搬送直交方向に高いリブ52と低いリブ53を組み合わせ
て形成し、各リブ間の底面54aに吸引孔55を形成する。これにより、各リブの形成ピ
ッチを比較的腰の弱い媒体で発生するコックリングのピッチに合わせて形成するとともに
、高いリブの形成ピッチを比較的腰の強い媒体で発生するコックリングのピッチに合わせ
て形成することができるので、比較的腰の弱い媒体は、リブの高さに関係無く、各リブと
各リブ間の凹部とに略沿わせることができる。一方、比較的腰の強い媒体は、低いリブと
は干渉せずに高いリブと高いリブ間の凹部とに略沿わせることができる。したがって、媒
体の種類が異なっても媒体を浮き上がらせずに搬送することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、媒体を吸引しつつ搬送する媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録
装置と液体噴射装置に関する。
記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、記録媒体である用紙を搬送する紙
送りローラ及びこの紙送りローラにより搬送されてくる用紙を面支持するプラテン等を有
する用紙搬送装置と、インク粒を吐出する記録ヘッド及びこの記録ヘッドが搭載されて用
紙の搬送直交方向に往復移動するキャリッジ等を備えている。そして、紙送りローラは、
プラテンに対し用紙の搬送上流側に配設され、キャリッジに搭載された記録ヘッドは、プ
ラテンの用紙搬送面の上方に所定のギャップを空けて配設されている。このような構成に
おいて、インクジェット式プリンタは、紙送りローラを回転させて用紙をプラテンの用紙
搬送面上に搬送しつつ、キャリッジを往復移動させて記録ヘッドのノズルからインク粒を
吐出させることにより用紙に記録するようになっている。
このようなインクジェット式プリンタでは、用紙に例えばベタ画像等のように多数のイ
ンク粒が吐出される画像が記録される場合には、用紙が多量のインクを吸収して記録後に
用紙の搬送直交方向に波打って記録ヘッド側に膨らむ、いわゆるコックリングが発生する
場合がある。そして、このコックリングが発生して発達すると、用紙の記録面と記録ヘッ
ドのノズル形成面との間隔が不均一になり、インク粒の飛翔距離がばらつくことにより記
録むらが生じ、あるいは、用紙が記録へッドに接触して汚れてしまう不具合がある。
そこで、プラテンの用紙搬送面には、用紙の搬送直交方向に所定間隔を空けて複数の同
一高さのリブが形成され、さらにリブの上面とリブ間の凹部の底面には、吸引孔が穿孔さ
れている。これにより、プラテンの用紙搬送面上に搬送されてきた用紙は、先ず、リブの
上面の吸引孔に吸引されて記録され、続いて、リブ間の凹部底面の吸引孔に吸引されるの
で、用紙に発生したコックリングはリブ間の凹部に吸収される。したがって、用紙の記録
面と記録ヘッドのノズル形成面との間隔を略均一に保持することができ、記録むらや用紙
汚染を防止することができる。
特開2003−246524号公報
種々の用紙のうち、比較的腰の弱い普通紙やプルーフ用紙等で発生するコックリングの
ピッチは、比較的腰の強い写真用紙や厚紙等で発生するコックリングのピッチに比べて小
さい。このため、上述した従来のインクジェット式プリンタのプラテンの用紙搬送面に形
成するリブの形成ピッチを、比較的腰の弱い普通紙やプルーフ用紙等で発生するコックリ
ングのピッチに合わせた場合、比較的腰の弱い普通紙やプルーフ用紙等を吸引したときは
、リブと凹部とに略沿わせることができる。ところが、比較的腰の強い写真用紙や厚紙等
を吸引したときは、リブの形成ピッチが比較的腰の強い写真用紙や厚紙等で発生するコッ
クリングのピッチよりも小さいので、リブと凹部とに沿わせることができずに浮き上がる
場合がある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、媒体の種
類が異なっても媒体を浮き上がらせずに搬送することができる媒体搬送装置及びその媒体
搬送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体搬送装置では、媒体を吸引しつつ搬送する媒体搬送
装置であって、媒体搬送面の搬送直交方向に高いリブと低いリブを組み合わせて形成し、
前記各リブ間の底面に吸引孔を形成したことを特徴としている。これにより、各リブの形
成ピッチを比較的腰の弱い媒体で発生するコックリングのピッチに合わせて形成するとと
もに、高いリブの形成ピッチを比較的腰の強い媒体で発生するコックリングのピッチに合
わせて形成することができるので、比較的腰の弱い媒体は、リブの高さに関係無く、各リ
ブと各リブ間の凹部とに略沿わせることができる。一方、比較的腰の強い媒体は、低いリ
ブとは干渉せずに高いリブと高いリブ間の凹部とに略沿わせることができる。したがって
、媒体の種類が異なっても媒体を浮き上がらせずに搬送することができる。
また、前記各リブは、等ピッチで形成されていることを特徴としている。これにより、
比較的腰の弱い媒体のみならず、比較的腰の強い媒体であっても、略等ピッチで発生する
コックリングを確実に吸収することができる。また、前記高いリブと前記低いリブは、交
互に形成されていることを特徴としている。これにより、比較的腰の弱い媒体で発生する
コックリングと、比較的腰の強い媒体で発生するコックリングに対応することができる。
また、前記媒体の側縁部が前記低いリブに位置するように当該低いリブが形成されている
ことを特徴としている。これにより、比較的浮き上がり易い媒体の側縁を下方に引き込む
ことができるので、媒体の側縁からの持ち上がりによる浮き上がりを防止することができ
る。
また、前記低いリブが連続して形成される個所では、擬似的に高いリブが形成されてい
ることを特徴としている。これにより、多種のサイズの媒体に対応するために低いリブを
連続して形成しなければならない場合であっても、低いリブと擬似的に高いリブの交互の
配置となるので、コックリングを確実に吸収することができる。また、前記各リブの上面
にも吸引孔が形成されていることを特徴としている。これにより、媒体全体を吸引するこ
とができるので、媒体の浮き上がりを確実に防止することができる。
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、記録媒体に記録する記録装置であって、
上記各媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。また、上記目的達成のため、本発明
の液体噴射装置では、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記各媒体搬
送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置ま
たは液体噴射装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た第1の斜視図である。 図1のプリンタの外観構成例を正面側から見た第2の斜視図である。 図1のプリンタを背面側から見た斜視図である。 図1のプリンタの内部構造を示す斜視図である。 本発明の特徴的な部分を示すプラテンとその周辺部を示す平面図、A−A線断面図、B−B線断面図である。 用紙の吸着状態を示す断面図である。 用紙の吸着状態で問題となる場合を示す断面図である。 擬似リブと高いリブ、低いリブが形成されたプラテンとその周辺部を示す平面図である。 図8の低いリブ等を示すA−A線断面図、擬似リブ等を示すB−B線断面図である。 図8の別の擬似リブ等を示すB−B線断面図である。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プ
リンタの外観構成例を正面側から見た斜視図、図3は、それを背面側から見た斜視図、図
4は、それの内部構造を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、例
えばJIS規格のA0判やJIS規格のB0判といった比較的大型のサイズのカット紙や
それらの用紙幅を有するロール紙Rにまで記録できる大型のプリンタである。このインク
ジェット式プリンタ100は、図1〜図4に示すように、直方体状のプリンタ本体部11
0と、このプリンタ本体部110を支えるプリンタ脚部120を備えている。
プリンタ本体部110は、図1〜図4に示すように、上下2層に分かれており、図3に
示すように、背面側の上下層の境界部分にはロール紙収納部130が配設されている。そ
して、図1〜図4に示すように、上層には本発明の特徴的な部分を含む給排紙部140と
記録部150が配設されている。さらに、図1〜図4に示すように、下層の中央には用紙
吸引部160が配設され、前面側から見て下層の左側にはインク供給部170が配設され
、前面側から見て下層の右側にはヘッド特性回復部180と駆動制御部190が上下に配
設されている。そして、図1〜図4に示すように、駆動制御部190の下方であってプリ
ンタ脚部120の脇には、廃インク回収部200が配設されている。
プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、給排紙部140と記録部150を
覆うプラスチックあるいは板金でなる上部ハウジング111と、用紙吸引部160とイン
ク供給部170とヘッド特性回復部180と駆動制御部190を覆うプラスチックあるい
は板金でなる下部ハウジング112を備えている。そして、上部ハウジング111は、図
2に示すように、中央前面から中央上面にかけて開放可能なようにプラスチックあるいは
板金でなる本体カバー113が配設されている。また、下部ハウジング112は、図2に
示すように、インク供給部170の前面が開放可能なようにプラスチックあるいは板金で
なるインクカバー114が配設されている。
本体カバー113は、図1及び図2に示すように、後部が上部ハウジング111に対し
て回動可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部113aに
指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザ
は、本体カバー113を開けることにより給排紙部140及び記録部150の上方を大き
く開放することができるので、記録ヘッド152やキャリッジ153等のメンテナンス作
業及び記録中や搬送中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うこ
とができる。さらに、本体カバー113は、図1及び図3に示すように、上面の一部に透
明もしくは半透明のプラスチックでなる窓113bが設けられている。ユーザは、本体カ
バー113を開けなくても窓113bから内部を覗くことにより、記録状態や搬送状態を
視認することができる。
インクカバー114は、図1及び図2に示すように、両側部が下部ハウジング112に
対してスライド可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部1
14aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている
。ユーザは、インクカバー114を開けることによりインク供給部170の前面を大きく
開放することができるので、インクカートリッジ10の交換作業等を容易に行うことがで
きる。さらに、インクカバー114は、図1及び図2に示すように、前面の一部に透明も
しくは半透明のプラスチックでなる窓114bが設けられている。ユーザは、インクカバ
ー114を開けなくても窓114bから内部を覗くことにより、インクカートリッジ10
の状態を視認することができる。
さらに、プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、前面側から見て右側の上
層の上面には、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル115が配設されている
。この操作パネル115は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面
を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。ユーザは、視認による確実な操
作を行うことができるので、動作エラーや動作ミス等を無くすことができる。
プリンタ脚部120は、図1〜図4に示すように、逆T字形の2本の支持柱121と、
これらの支持柱121間に架け渡された補強柱122を備えている。そして、支持柱12
1の上部にプリンタ本体部110が載置されネジ止め固定されるようになっている。プリ
ンタ脚部120によりプリンタ本体部110が持ち上げられた状態におかれるため、ユー
ザは給排紙処理や各種メンテナンス処理等を楽に行うことが可能になる。さらに、プリン
タ脚部120の空間に排紙受け部を設置することが可能となり、記録済みの用紙を効率良
く回収することができるとともに、記録済みの用紙の汚染等を防止することができる。
ロール紙収納部130は、図3に示すように、ロール紙Rの内周部に貫装されてロール
紙Rを支持するスピンドル131と、このスピンドル131の両端を回動自在に軸支持す
る図示しない軸受を備えている。用紙吸引部160の背面は、その両側のインク供給部1
70の背面とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の背面よりも凹んで形成され
ており、この凹み部を利用してロール紙収納部130が配設されている。
すなわち、インク供給部170とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の対向
側面には、スピンドル131を主走査方向に向けてその両端を回動自在に軸支持する図示
しない軸受が内蔵されている。そして、これらの軸受間にロール紙Rの内周部を貫装して
いるスピンドル131を架け渡すことにより、ロール紙Rをプリンタ本体部110の背面
側から突出させずにセッティングすることができる。
給排紙部140は、図4に示すように、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ1
42を備えている。紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、ロール紙収納
部130から直の給紙下流側、すなわちプリンタ本体部110内の後部側において、軸が
主走査方向を向いて周面が上下に対向するように配置されている。紙送りローラ141は
、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面
部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防
止することができるので、用紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ14
1は、両端がサイドフレーム116に図示しない軸受を介して軸支持されており、紙送り
モータ143からプーリ144及びベルト145を介して伝達される駆動力により正逆回
転駆動するようになっている。
紙送り従動ローラ142は、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りロー
ラ141の上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材146に回動自在に軸支持
されている。この紙送り従動ローラ142は、従動ローラ支持部材146に取り付けられ
ている図示しないバネ等の付勢部材により紙送りローラ141に押圧されており、紙送り
ローラ141の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、用
紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うこ
とができる。そして、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、図3に示す
プリンタ本体部110の上下層間に形成されている給紙口147から給紙されるロール紙
Rやカット紙を挟持して、図2及び図4に示す記録部150のプラテン151上に向けて
送り出し、図1に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている排紙口148か
ら排紙するようになっている。
記録部150は、図2及び図4に示すように、紙送りローラ141から直の搬送下流側
に配設された本発明の特徴的な部分であるプラテン151と、記録ヘッド152を搭載し
たキャリッジ153と、キャリッジ153に装着されたカッタ154を備えている。さら
に、記録部150は、記録ヘッド152と記録を実行するための駆動制御部190とを電
気的に接続する図示しないフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)、記録
ヘッド151とインクが入ったインクカートリッジ10とを繋ぐ図示しないインクチュー
ブ等を備えている。
プラテン151は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成され
て紙送りローラ141に沿って配設されている。このプラテン151は、表面から裏面に
かけては用紙吸引部160に繋がる図示しない複数の孔が穿設され、表面には吸湿によっ
て生じる用紙のコックリング等を吸収する図示しない複数の凹凸部が形成されている。こ
れにより、記録中の用紙を略平面状に保持することができるので、高精度な記録を行うこ
とができる。
さらに、プラテン151の表面には、主走査方向に延びるカッタ溝151aが形成され
ている。このカッタ溝151aは、カッタ154がロール紙Rを幅方向にカッティングす
る際にプラテン151の表面を傷付けないように、ロール紙Rの下面から突出したカッタ
154の刃先が入り込むことができる大きさに形成されている。これにより、ロール紙R
の記録部分と未記録部分とを確実に切り離すことができる。
記録ヘッド152は、キャリッジ153の下部においてプラテン151の上面に供給さ
れるカット紙やロール紙Rと所定間隔を空けて対向するように配設されており、2種類の
ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、シアン、マゼンタ、イエロー
、レッド、ブルー、グロスオプティマイザ等の各色のインクを吐出する複数のカラーイン
ク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド152は、圧力発生室とそれに繋が
るノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧すること
により、ノズル開口からプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rに向け
てコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ153は、主走査方向に設けられているキャリッジガイド軸155に図示し
ないベアリングを介して載置され、ベルト156に結合されている。そして、キャリッジ
153は、図示しない移動手段を構成するキャリッジモータによって移動手段を構成する
プーリ157が回転して移動手段を構成するベルト156が回動すると、ベルト156の
動きに連行され、キャリッジガイド軸155に案内されて主走査方向に往復移動するよう
になっている。これにより、キャリッジ153を高精度に移動させることができるので、
高精度な記録を行うことができる。
カッタ154は、刃先が下方を向くようにして、上下方向に昇降可能であって主走査方
向に移動可能に配設されている。このカッタ154は、例えばソレノイド等により上下方
向に昇降され、キャリッジ153とともに主走査方向に移動されるようになっている。し
たがって、カッタ154を移動させるための手段を別途設ける必要は無いので、省スペー
スを図ることができるとともに、コストを抑えることができる。なお、カッタ154をキ
ャリッジ153から分離して独自のベルト機構やモータ等により主走査方向に移動するよ
うに構成しても良い。
FFCは、一端が駆動制御部190のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド152の
コネクタに接続されており、記録信号を駆動制御部190から記録ヘッド152に送るよ
うになっている。インクチューブは、上記各色のインク用が配設されており、図示しない
インク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10に繋がれ、
各他端が対応する各色の記録ヘッド152に繋がれている。そして、インクチューブは、
インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録
ヘッド152に送るようになっている。
用紙吸引部160は、図4に示すように、プラテン151の下部に配設された圧力室1
61と、圧力室161の下部に配設された図示しないファンを備えている。圧力室161
は、上面と底面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン15
1が取り付けられ、底面の開放部にファンが取り付けられている。ファンを回転させるこ
とにより、プラテン151に穿設されている孔から圧力室161内に吸気され、ファンを
通って外部に排気される。したがって、プラテン151の上面にカット紙やロール紙Rが
供給されると、カット紙やロール紙Rの下面側に負圧が発生するので、カット紙やロール
紙Rをプラテン151の上面に吸着させてカット紙やロール紙Rの浮き上がりを防止する
ことができ、記録精度を高精度に維持することができる。
インク供給部170は、図4に示すように、箱状のカートリッジ収納部171と、カー
トリッジ収納部171の前面側に取り付けられたカートリッジ押さえ部172を備えてい
る。カートリッジ収納部171は、図示左側から順に2種類のブラック、シアン、マゼン
タ、イエロー、レッド、ブルー、グロスオプティマイザの計8色のインクカートリッジ1
0が前面側から個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。カートリッジ押
さえ部172は、カートリッジ収納部171の各仕切り部毎に開閉自在に取り付けられて
おり、閉動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を押さえ込み、開動作に連
動して仕切り部内のインクカートリッジ10を飛び出させるようになっている。
ここで、インクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成さ
れた外装ケース内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたイ
ンクタンクが密閉されている。そして、カートリッジ収納部171への挿入側の面には、
インクタンクに繋がるインク供給口と、カートリッジ収納部171での位置決め穴が形成
されている。一方、カートリッジ収納部171の内側後面には、インクカートリッジ10
のインク供給口内に挿入されるインク供給針と、インクカートリッジ10の位置決め穴内
に挿入される位置決め針が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出
るように配設されている。
したがって、カートリッジ収納部171内に収納されたインクカートリッジ10は、カ
ートリッジ押さえ部172が閉じられると、自動的に位置決め針が位置決め穴内に侵入し
て位置決めされると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口内に侵入して記録ヘッ
ド152へのインク供給が可能となる。また、カートリッジ押さえ部172が開かれると
、自動的に位置決め針が位置決め穴から抜き出されると同時に、自動的にインク供給針が
インク供給口から抜き出される。
ヘッド特性回復部180は、図4に示すホームポジションに位置したキャリッジ153
の下方に配設されており、ワイピング手段とキャッピング手段及び吸引手段とこれらの駆
動手段を備えている。ワイピング手段は、ゴム、フェルトあるいはプラスチック等により
略矩形平板状に形成されたワイパーを備えており、記録ヘッド152のノズル形成面に対
して擦れてノズル形成面に付着しているインクを払拭するようになっている。
キャッピング手段は、ゴムにより略直方体状に形成されたキャップを備えており、上部
に設けられている窪みが記録ヘッド152のノズル形成面に押し付けられてノズル開口を
封止するようになっている。吸引手段は、ノズル開口の目詰まりや混入した気泡を除去す
るためにインクを強制的に吸引排出するようになっている。したがって、キャリッジ15
3がホームポジションに位置している状態のときに記録ヘッド152のインク吐出特性を
一定な状態に維持する処理を行うことができる。
廃インク回収部200は、着脱自在な廃液カートリッジ201を備えている。廃液カー
トリッジ201は、記録ヘッド152に至るインク供給系に初期充填する際に使用される
インク、あるいは記録ヘッド152に至るインク供給系を洗浄する際に使用される洗浄液
等の廃液を貯留するようになっている。これにより、廃液カートリッジ201を交換する
のみで廃液の処理を完了することができるので、作業工数を低減させることができるとと
もに、プリンタ周辺部の汚染を防止することができる。
図5(A)は、本発明の特徴的な部分を示すプラテン151とその周辺部を示す平面図
、同図(B)は、そのA−A線断面図、同図(C)は、そのB−B線断面図、図6(A)
、(B)は、用紙の吸着状態を示す断面図である。このプラテン151は、図5に示すよ
うに、用紙搬送面51の搬送直交方向(主走査方向)に、高さが高いリブ52と低いリブ
53が等ピッチpで交互に形成されている。すなわち、リブ52、53の形成ピッチはp
となり、高いリブ52のみの形成ピッチは2pとなる。リブ52、53は、搬送直交方向
の断面が台形状であって搬送方向(副走査方向)に延びるレール状に形成されている。
そして、各リブ52、53間の凹部54の底面54aと各リブ52、53の上面52a
、53aには、圧力室161に通じる吸引孔55、56が形成されている。凹部54は、
搬送直交方向の断面が台形状であって搬送方向に延びる溝状に形成されている。各リブ5
2、53間の凹部54の底面54aの吸引孔55の径は、各リブ52、53の上面52a
、53aの吸引孔56の径よりも大径に形成されている。これにより、各リブ52、53
間の凹部54の底面54aで空気の移動量が大きくなるため、用紙をより引き付けること
ができる。
さらに、図6に示すように、使用する全てのサイズ、種類の用紙P1、P2の側縁部P
E1、PE2が、低いリブ53を跨いで隣接する高いリブ52の内側に位置する凹部54
の底面54aの吸引孔55に吸引されるように当該低いリブ53が形成されている。特に
、用紙を縁無し記録する際に用紙の縁から外れたインク粒を回収するために、用紙の側縁
部に対応するプラテン151の位置に開口部が穿設されているときは、その開口部の内側
には低いリブ53を形成するようにする。用紙の側縁部が高いリブ52を跨ぐようにする
と、当該側縁部の内側部が当該高いリブ52の内側に位置する凹部54の底面54aの吸
引孔55に吸引されて、当該側縁部が跳ね上がるおそれがある。しかし、当該側縁部が低
いリブ53を跨ぐようにすることにより、当該側縁部は垂れ下がり易くなり、当該側縁部
の浮き上がりを防止することができる。
このような構成のプラテン151によれば、搬送されてきた用紙は、先ず、各リブ52
、53の上面52a、53aの吸引孔56に吸引されて記録され、続いて、各リブ52、
53間の凹部54の底面54aの吸引孔55に吸引される。したがって、図6(A)に示
すように、比較的腰の弱い普通紙やプルーフ用紙P1等は、リブ52、53とその間の凹
部54とに略沿うことになり、発生した比較的ピッチが小さいコックリングを吸収するこ
とができ、また、図6(B)に示すように、比較的腰の強い写真用紙や厚紙P2等は、高
いリブ52とその間の凹部54及び低いリブ53とに略沿うことになり、発生した比較的
ピッチが大きいコックリングを吸収することができる。このため、種々の用紙の浮き上が
りを防止して用紙の記録面と記録ヘッド152のノズル形成面との間隔を略均一に保持す
ることができ、記録むらや用紙汚染を防止することができる。
なお、上述した実施形態では、高いリブ52と低いリブ53を等ピッチpで交互に形成
するようにしたが、各リブ52、53を任意のピッチで任意に組み合わせて形成するよう
にしても良い。また、低いリブ53と凹部54の周囲を囲うように形成したが、高いリブ
52と低いリブ53を単に並べて形成しても良く、また、高いリブ52と低いリブ53と
凹部54をプラテン151の用紙搬送下流側の縁部まで達するように形成しても良い。
また、各リブ52、53間の凹部54の底面54aと各リブ52、53の上面52a、
53aに吸引孔55、56を形成するようにしたが、各リブ52、53間の凹部54の底
面54aのみに吸引孔55を形成するようにしても良い。また、各リブ52、53間の凹
部54の底面54aの吸引孔55の径を、各リブ52、53の上面52a、53aの吸引
孔56の径よりも大径に形成するようにしたが、吸引孔55、56の径を同一の径で形成
するようにしても良い。
また、搬送されてきた用紙は、先ず、各リブ52、53の上面52a、53aの吸引孔
56に吸引されるので、吸引孔56を各リブ52、53間の凹部54の底面54aの吸引
孔55よりも用紙搬送上流側、すなわちプラテン151における紙送りローラ141側の
縁部近傍にも形成するようにして、用紙を先に確実に吸着するようにしても良い。また、
上記用紙は、続いて、各リブ52、53間の凹部54の底面54aの吸引孔55に吸引さ
れるので、吸引孔55のうち最も用紙搬送上流側に位置する吸引孔55の径を他の吸引孔
55の径よりも大径に形成して大きな吸引力を発生させ、用紙を確実に引き付けるように
しても良い。さらに、各吸引孔55、56の周縁部に面取りを施して面積を増大させ、吸
引力を大きくするようにしても良い。
図7は、用紙の吸着状態で問題となる場合を示す断面図である。上述したように、使用
する全ての用紙の側縁部が、低いリブ53を跨いで隣接する高いリブ52の内側に位置す
る凹部54の底面54aの吸引孔55に吸引されるように当該低いリブ53を形成してい
る。このため、使用する用紙の幅によっては低いリブ53を連続して形成する必要があり
、高いリブ52と低いリブ53を交互に形成することができなくなる。このことは、特に
、用紙を縁無し記録する際に用紙の縁から外れたインク粒を回収するために、用紙の側縁
部に対応するプラテン151の位置に開口部を穿設したとき、すなわち開口部の内側には
必ず低いリブ53を形成しなければならないときに発生する。
例えば図7に示すように、低いリブ53を3個連続して形成した場合、これらの連続リ
ブ53を覆う大きな用紙P3では、連続リブ53以外の用紙搬送面51上を搬送される用
紙部分はピッチpで形成されたリブ52、53とその間の凹部54とに略沿うことになる
。ところが、連続リブ53の用紙搬送面51上を搬送される用紙部分はピッチがpに保た
れなくなるので連続リブ53とその間の凹部54とに略沿うことができなくなり、発生し
たコックリングを吸収することができなくなる。このため、用紙P3の浮き上がりが発生
して用紙P3の記録面と記録ヘッド152のノズル形成面との間隔が不均一になり、記録
むらや用紙汚染が発生するおそれがある。そこで、用紙の側縁部にて低いリブ53が連続
する場合には、擬似的に高いリブ(以下、疑似リブという)を形成してピッチpを保つよ
うにしている。ここで、使用可能な最大の用紙の側縁部にて低いリブ53が連続して形成
されるときには、使用可能な最大の用紙の側縁部では疑似リブを形成しなくてもよい。
図8は、上記擬似リブと高いリブ、低いリブが形成されたプラテンとその周辺部を示す
平面図、図9(A)は、低いリブ等を示すA−A線断面図、同図(B)は、擬似リブ等を
示すB−B線断面図である。このプラテン251は、図8に示すように、用紙搬送面35
1の搬送直交方向(主走査方向)に、高さが高いリブ352と低いリブ353が等ピッチ
pで交互に形成されているとともに、低いリブ353が連続する部分は低いリブ353と
擬似リブ357が等ピッチpで交互に形成されている。
図9(A)に示すように、高いリブ352及び低いリブ353のうち記録ヘッド152
と対向する部分(以下、上流部分という)352a、353aは、搬送直交方向の断面が
台形状であって搬送方向(副走査方向)に延びるレール状に形成されている。そして、上
流部分352a、353aよりも用紙搬送下流側の部分(以下、下流部分という)352
b、353bは、プラテン251の用紙搬送下流側の縁部に向かって徐々にすぼむ楔状に
形成されている。すなわち、上流部分352a、353aの上面352aa、353aa
は平坦面に形成され、下流部分352b、353bの上面352ba、353baは上流
部分352a、353aの上面352aa、353aaからプラテン251の用紙搬送下
流側の縁部に向かって下る傾斜面に形成されている。
そして、各リブ352、353間の凹部354の底面354aと各リブ352、353
の上面352aa、353aa、352ba、353baには、圧力室161に通じる吸
引孔355、356が形成されている。凹部354は、搬送直交方向の断面が台形状であ
って搬送方向に延びる溝状に形成されている。各リブ352、353間の凹部354の底
面354aの吸引孔355の径は、各リブ352、353の上面352aa、353aa
、352ba、353baの吸引孔356の径よりも大径に形成されている。これにより
、各リブ352、353間の凹部354の底面354aで大きな吸引力を発生して用紙を
引き付けることができる。
図9(B)に示すように、擬似リブ357は、搬送直交方向の断面が台形状であって搬
送方向にプラテン251の用紙搬送下流側の縁部まで延びるレール状に形成されている。
すなわち、擬似リブ357の上面357aは、低いリブ353の上流部分353aの上面
353aaの高さと同一であってプラテン251の用紙搬送下流側の縁部まで平坦面に形
成されている。なお、擬似リブ357の両側に位置する低いリブ353及びこの低いリブ
353と擬似リブ357と間の凹部354並びに吸引孔355、356は、上述した構造
と同一構造に形成されている。
このような構成のプラテン251によれば、擬似リブ357とその両側に位置する低い
リブ353の用紙搬送面351上を搬送される用紙部分の先端は、ピッチがpに保たれな
くなるので擬似リブ357とその両側に位置する低いリブ353とその間の凹部354と
に略沿うことができなくなる。ところが、擬似リブ357の両側に位置する低いリブ35
3に対応する用紙部分の先端が、低いリブ353の平坦な上面353aaを通過して傾斜
した上面353baに移行して垂れ下がっても、擬似リブ357に対応する用紙部分の先
端は、擬似リブ357の平坦な上面357aに支えられて垂れ下がらないことになる。
したがって、擬似リブ357に対応する用紙部分の先端は山形状になるので、この山形
状が用紙部分の先端から後方へ伝達することになり、擬似リブ357とその両側に位置す
る低いリブ353の用紙搬送面351上を搬送される用紙部分は、ピッチpで形成された
擬似リブ357とその両側に位置する低いリブ353とその間の凹部354とに略沿うこ
とになる。このため、発生したコックリングを吸収し用紙の浮き上がりを防止して用紙の
記録面と記録ヘッド152のノズル形成面との間隔を略均一に保持することができ、記録
むらや用紙汚染を防止することができる。なお、側縁部が擬似リブ357を跨ぐ用紙の場
合は、擬似リブ357の高さが低いリブ353の高さと同一であるため、当該側縁部は垂
れ下がり易くなり、当該側縁部をしっかりと吸着することができる。
図10(A)は、擬似リブの別の例を図9に対応させて示す図8のB−B線断面図であ
り、同一構成箇所は同一番号を付して説明を省略する。この擬似リブ457のうちプラテ
ン251の用紙搬送上流側の縁部の直近の部分(以下、上流部分という)457aは、搬
送直交方向の断面が台形状であって搬送方向(副走査方向)に延びるレール状に形成され
ている。そして、上流部分457aよりも用紙搬送下流側の部分(以下、下流部分という
)457bは、プラテン251の用紙搬送下流側の縁部に向かって徐々にすぼむ楔状に形
成されている。すなわち、上流部分457aの上面457aaは高いリブ352の上流部
分352aの上面352aaの高さと同一であって平坦面に形成され、下流部分457b
の上面457baは上流部分457aの上面457aaからプラテン251の用紙搬送下
流側の縁部に向かって下る傾斜面に形成されている。
このような構成のプラテン251によれば、擬似リブ457とその両側に位置する低い
リブ353の用紙搬送面451上を搬送される用紙部分の先端は、ピッチpで形成された
擬似リブ457とその両側に位置する低いリブ353とその間の凹部354とに略沿うこ
とになる。このように、最初に擬似リブ457とその両側に位置する低いリブ353とそ
の間の凹部354とに略沿う癖を付けておくことにより、この癖が用紙部分の先端から後
方へ伝達することになるので、用紙部分の先端が擬似リブ457の平坦な上面457aa
を通過して傾斜した上面457baに移行しても垂れ下がらないことになる。このため、
発生したコックリングを吸収し用紙の浮き上がりを防止して用紙の記録面と記録ヘッド1
52のノズル形成面との間隔を略均一に保持することができ、記録むらや用紙汚染を防止
することができる。なお、側縁部が擬似リブ457を跨ぐ用紙の場合は、擬似リブ457
の高さが徐々に低くなっているため、当該側縁部は垂れ下がり易くなり、当該側縁部をし
っかりと吸着することができる。
図10(B)は、擬似リブのさらに別の例を図9に対応させて示す図8のB−B線断面
図であり、同一構成箇所は同一番号を付して説明を省略する。この擬似リブ557のうち
記録ヘッド152と対向する部分(以下、上流部分という)557aは、搬送直交方向の
断面が台形状であって搬送方向(副走査方向)に延びるレール状に形成されている。そし
て、上流部分557aよりも用紙搬送下流側の部分(以下、下流部分という)557bは
、プラテン251の用紙搬送下流側の縁部に向かって徐々に広がる楔状に形成されている
。すなわち、上流部分557aの上面557aaは低いリブ353の上流部分353aの
上面353aaの高さと同一であって平坦面に形成され、下流部分557bの上面557
baは上流部分557aの上面557aaからプラテン251の用紙搬送下流側の縁部に
向かって高いリブ352の上流部分352aの上面352aaの高さと同一になるまで上
る傾斜面に形成されている。
このような構成のプラテン251によれば、擬似リブ557とその両側に位置する低い
リブ353の用紙搬送面551上を搬送される用紙部分の先端は、ピッチがpに保たれな
くなるので擬似リブ557とその両側に位置する低いリブ353とその間の凹部354と
に略沿うことができなくなる。ところが、擬似リブ557の両側に位置する低いリブ35
3に対応する用紙部分の先端が、低いリブ353の平坦な上面353aaを通過して傾斜
した上面353baに移行して垂れ下がっても、擬似リブ557に対応する用紙部分の先
端は、擬似リブ557の傾斜した上面557baに突かれて山形状になる。
したがって、この山形状が用紙部分の先端から後方へ伝達することになり、擬似リブ5
57とその両側に位置する低いリブ353の用紙搬送面351上を搬送される用紙部分は
、ピッチpで形成された擬似リブ557とその両側に位置する低いリブ353とその間の
凹部354とに略沿うことになる。このため、発生したコックリングを吸収し用紙の浮き
上がりを防止して用紙の記録面と記録ヘッド152のノズル形成面との間隔を略均一に保
持することができ、記録むらや用紙汚染を防止することができる。なお、側縁部が擬似リ
ブ557を跨ぐ用紙の場合は、擬似リブ557の上流部分557aの高さが低いリブ35
3の高さと同一であるため、当該側縁部は垂れ下がり易くなり、当該側縁部をしっかりと
吸着することができる。
以上のように、本実施形態のインクジェット式プリンタ100によれば、用紙搬送面5
1の搬送直交方向に高いリブ52と低いリブ53を組み合わせて形成し、各リブ52、5
3間の底面54aに吸引孔55を形成したので、各リブ52、53の形成ピッチpを比較
的腰の弱い用紙で発生するコックリングのピッチに合わせて形成するとともに、高いリブ
52の形成ピッチ2pを比較的腰の強い用紙で発生するコックリングのピッチに合わせて
形成することができる。したがって、比較的腰の弱い用紙は、リブ52、53の高さに関
係無く、各リブ52、53と各リブ52、53間の凹部54とに略沿わせることができる
。一方、比較的腰の強い用紙は、低いリブ53とは干渉せずに高いリブ52と高いリブ5
2間の凹部54とに略沿わせることができる。よって、用紙の種類が異なっても用紙を浮
き上がらせずに搬送することができる。
また、各リブ52、53は、等ピッチpで形成され、高いリブ52と低いリブ53は、
交互に形成されているので、比較的腰の弱い用紙のみならず、比較的腰の強い用紙であっ
ても、略等ピッチで発生するコックリングを確実に吸収することができ、また、比較的腰
の弱い用紙で発生するコックリングと、比較的腰の強い用紙で発生するコックリングに対
応することができる。また、用紙の側縁部が低いリブ53に位置するように当該低いリブ
53が形成されているので、比較的浮き上がり易い用紙の側縁を下方に引き込むことがで
き、用紙の側縁からの持ち上がりによる浮き上がりを防止することができる。また、各リ
ブ52、53の上面52a、53aにも吸引孔56が形成されているので、用紙全体を吸
引することができ、用紙の浮き上がりを確実に防止することができる。また、最大使用用
紙以外の用紙の側縁部にて低いリブ353が連続しないように、擬似的に高いリブ357
、457、557が形成されているので、低いリブ353を連続して形成しなければなら
ない場合であっても、低いリブ353と擬似的に高いリブ357、457、557の交互
の配置となり、コックリングを確実に吸収することができる。
媒体搬送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であ
っても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液
体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装
置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘ
ッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる
電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッ
ド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
10…インクカートリッジ、51,351,451,551…用紙搬送面、52,35
2…高いリブ、53,353…低いリブ、54,354…凹部、55,56,355,3
56…吸引孔、57,357,457,557…擬似リブ、100…インクジェット式プ
リンタ、110…プリンタ本体部、111…上部ハウジング、112…下部ハウジング、
113…本体カバー、114…インクカバー、115…操作パネル、120…プリンタ脚
部、130…ロール紙収納部、140…給排紙部、141…紙送りローラ、142…紙送
り従動ローラ、143…紙送りモータ、150…記録部、151,251…プラテン、1
52…記録ヘッド、153…キャリッジ、154…カッタ、155…キャリッジガイド軸
、156…ベルト、157…プーリ、158…吸振手段、160…用紙吸引部、161…
圧力室、170…インク供給部、171…カートリッジ収納部、172…カートリッジ押
さえ部、180…ヘッド特性回復部、190…駆動制御部、200…廃インク回収部。

Claims (8)

  1. 媒体を吸引しつつ搬送する媒体搬送装置であって、
    媒体搬送面の搬送直交方向に高いリブと低いリブを組み合わせて形成し、前記各リブ間
    の底面に吸引孔を形成したことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記各リブは、等ピッチで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送
    装置。
  3. 前記高いリブと前記低いリブは、交互に形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記媒体の側縁部が前記低いリブに位置するように当該低いリブが形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記低いリブが連続して形成される個所では、擬似的に高いリブが形成されていること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
  6. 前記各リブの上面にも吸引孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    一項に記載の媒体搬送装置。
  7. 記録媒体に記録する記録装置であって、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
  8. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする液体噴射装
    置。
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