JP2006218729A - 廃液除去構造及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】廃液を導くチューブ11が所定高さでその開口12が配置されている廃液タンク内において、該チューブ開口12の下方で乾燥堆積した廃液25を除去するために、水平にベルト式コンベア21を配置し、さらに、廃液タンクの底部にスクレーパ24を起立させた廃液除去構造。
【選択図】図4
Description
この記録ヘッドからのインク吐出を良好に維持するために吸引動作を行い、インクを排出させることがある。
また、記録用紙にノズルからインクを吐出しない非印刷時(休止時)に、そのままの状態でノズルを放置すると、ノズル内のインクが乾燥等して、印刷を開始したときに吐出不良等が生じるおそれがあることから、所定のタイミングで記録ヘッドからインクを空吐出させることがある。
図示する廃液タンクTにおいては、廃液をタンク内に導くチューブ1がタンク内の所定高さに開口している。より具体的に説明すると、廃液タンクTの底部3付近に周囲を吸収材で囲んだ凹部が形成されており、この凹部内に図10に示すように、チューブ1の開口が所定高さで配置されている。
ところが、図10に示すように、廃インク4が乾燥して次第に堆積すると、チューブ1の開口2に達して、該開口2に固着し、塞いでしまうという事態も考えられる。
上記構成によれば、廃液タンク内において、チューブ開口から落下した廃液が、その下方から除去されるようにしたので、タンク底面に滴下されて乾燥し、徐々に堆積した廃液が、チューブ開口に達することがなく、これを塞ぐことが防止される。
上記構成によれば、液体噴射装置の廃液タンク内において、廃液を導くチューブ開口から落下した廃液が、その下方から除去されるようにしたので、タンク底面に滴下されて乾燥し、徐々に堆積した廃液が、チューブ開口に達することがなく、これを塞ぐことが防止される。
上記構成によれば、チューブ開口から滴下する廃液はその下方において捕捉されて、水平方向に搬送されてしまうから、徐々に堆積した廃液が、チューブ開口に達することがなく、これを塞ぐことが防止される。
上記構成によれば、チューブ開口から落下して堆積した廃液を搬送するだけでなく、チューブ開口周縁にこびりついたり、開口を塞ぐようにして残る廃液を除去することができる。
本発明の他の態様は、前記搬送手段が、前記チューブ開口の直下に配置されたベルト式コンベアであることを特徴とする。
上記構成によれば、チューブ開口から滴下される廃液を水平方向に搬送するに当たり、該廃液をベルト上に捕捉することにより、容易に廃液を除去することができる。
上記構成によれば、チューブ開口から滴下された廃液をベルト上に捕捉した後、当該ベルト上に廃液が堆積するおそれがあるので、前記掻き取り手段によりこれを除去することによって、そのような弊害を防止できる。
上記構成によれば、前記廃液除去構造における前記搬送手段について、独立した駆動手段を用意する必要がなく、その分省スペース化を図り、製造コストも抑制することができる。
また、前記吸引ポンプと前記搬送手段を連動させることで、吸引ポンプで廃液を排出させる動作と廃液を搬送させる動作を容易に同期することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、記録装置100は、キャリッジ101を有し、このキャリッジ101はキャリッジモータ102により駆動されるタイミングベルト103を介し、ガイド部材104に案内されてプラテン105の軸方向に往復移動されるように構成されている。
図2は、図1のキャリッジ101がホームポジションに移動し、キャッピング手段120が記録ヘッド110に当接した状態を示す概略図である。
図2に示すように、記録ヘッド110の下面にはインクを吐出するための複数のノズルが形成されているノズル形成部材である例えば、ノズルプレート111が配置されている。
キャッピング手段120は、図2に示すように、上面が開放され、凹状に形成されているキャップホルダ121、キャップホルダ121内に収容されるキャップ部材122を有している。
また、キャップ部材122の内底にはインクを含浸した液体保持手段である例えば、インク吸収材123が配置されている。インク吸収材123は、好ましくは、親水性の材質で形成されたものであり、例えば、発泡性の材料であるポリビニルアルコールでなるスポンジなどで形成することができる。
また、キャッピング手段120には、スライダ124と、このスライダ124を上下動させるための回動アーム125を有している。
このため、この大気開放口128を開状態として、吸引ポンプ130でキャッピング手段120内の雰囲気を吸引すると、キャッピング手段120内の雰囲気は負圧となりインク吸収材123に含浸されているインクが吸引ポンプ130によって排出される構成となっている。
これは、インク吸収材123が乾燥してしまうと、非印刷時にキャッピング手段120によって、ノズルを覆っても、ノズルの乾燥を効果的に防止することができず、ノズルに残ったインクを乾燥させてしまうからである。
このため上記インク吐出動作を行うようにしており、このようなインク吐出動作をフラッシングと呼んでいる。これは、印刷時にインクを吐出する動作と同じであり、その対象が、ターゲットとしての印刷用紙200(図1参照)ではなく、ホームポジションにおいて、キャッピング手段120のキャップ部材122に収容されているインク吸収材123に対して行う点で相違する。
このような吸引ポンプ130により強制排出されたインクは、廃液として、廃液チューブ(以下、「チューブ」という)11により送られ、廃液タンク13内のチューブ開口12から滴下される。
図3においては、図2で説明したキャップ部材122や吸引ポンプ130の具体的な態様が表れている。
図3において、吸引ポンプ130の近傍からは、溝状のガイド11aが下ケース17の底部に延びている。このガイド11aには、図2で説明したチューブ11が収容されている。下ケース17の底部には、区画するための壁14が立設され、その内側が廃液タンク13とされている。壁14の内側には、例えば、スポンジ状のインク吸収材(以下、「吸収材」という)15が配置されており、廃液であるインクはチューブ11に導かれて、下ケース17の底部に送られ、吸収材15に吸収されるようになっている。
下ケース17の底部に配置された吸収材15の一部には、開口16が形成され、この開口16内で、廃液タンク13の底部から所定の高さに、上記したガイド11aの先端が、保持部11bによって配置されている。
これらの図において、チューブ11の開口12は、廃液タンクの底部から所定の高さ位置に固定されている。このチューブ開口12の下方でかつその直下には、水平に配置されたベルト式コンベア21が配置されている。このベルト式コンベア21は、液体噴射装置の廃液除去構造もしくは廃液除去部のひとつの態様である。
図5に示すように、駆動軸31が、図4のプーリ22,22の一方に接続され、駆動軸31は、ギヤ(歯車列)などによる所定の減速手段28を介して、駆動手段であるモータ26に接続されている。この駆動手段であるモータ26は、単独で設けてもよいが、好ましくは、図3の吸引ポンプ130のモータと兼用すると好ましい。これにより、省スペース化を図り、製造コストも抑制される。
図5において、駆動手段であるモータ26が回転されると、その回転は減速手段28により所定の回転数に減速されて、図4のベルト式コンベア21の駆動される側のプーリ22を回転させる。これにより、矢印方向に駆動側プーリ22が回転されると、ベルト23が矢印方向に移動し、従動するプーリ22も矢印方向に回転する。
さらには、上述したように、吸引ポンプ130の駆動手段とモータ26が兼用される場合には、吸引ポンプ130の駆動に合わせて、ベルト式コンベア21が駆動されることにより、チューブ11の開口12からベルト23上に滴下されたインク25を直ちに除去することができる。
以上により、本実施形態の液体噴射装置100においては、廃液タンク内へ廃液を導くチューブ開口を、タンク内に堆積した廃液が塞ぐことがないようにすることができる。
この例では、図4,図5の構造と比べると、掻き取り手段が廃液タンク側ではなく、ベルト式コンベア側に配置されている点だけが異なる。
すなわち、ベルト式コンベア21のベルト23には、その表面からスクレーパ27−1が起立するように一体的に形成されており、廃液タンクの底面にはスクレーパは起立していない。
また、好ましくは、図6に示すように、ベルト23の異なる位置に同様の構成で複数のスクレーパを設けるようにしてもよく、図示の場合は、スクレーパ27−1とスクレーパ27−2が設けられている。
以上により、この例では、チューブ11の開口12から滴下されたインクだけでなく、開口12の周縁にこびりついたインクも除去することができる。
図7のように、ベルト式コンベア21は、チュ−ブ11の延びる方向と直交もしくは交叉する方向に配置してもよいし、図8のようにチューブ11の延びる方向と同じ方向に搬送方法を定めてベルト式コンベア21を配置してもよい。
Claims (7)
- 廃液を導くチューブが所定高さで開口している廃液タンク内において、該チューブ開口の下方で乾燥堆積した廃液を除去するための廃液除去部を設けたことを特徴とする廃液除去構造。
- ターゲットに対して液体を吐出するノズルを有する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、
前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を貯める廃液タンクが設けられており、
該廃液タンク内には、前記廃液を導くチューブが所定高さで開口していて、
かつ、前記チューブ開口の下方位置に、乾燥堆積した廃液を除去するための廃液除去部を設けた
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 前記廃液除去部が、前記チューブ開口から落下した廃液を、少なくとも該開口直下位置から水平方向に変位する方向へ搬送する搬送手段を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記搬送手段に取付けられ、前記チューブ開口部に付着した前記廃液を除去するための除去手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
- 前記搬送手段が、前記チューブ開口の直下に配置されたベルト式コンベアであることを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の液体噴射装置。
- 前記廃液タンクの底面から起立しており、前記ベルト式コンベアの搬送ベルトが前記チューブ開口に向く方向とは反対の方向に反転した際に、該搬送ベルトに付着した廃液を除去する除去手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射ヘッドから排出される廃液を吸引するための吸引ポンプが設けられており、該吸引ポンプの駆動手段が、前記搬送手段の駆動手段を兼ねる構成としたことを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の液体噴射装置。
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JP2009078417A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Ricoh Co Ltd | 廃液収容容器及び画像形成装置 |
US8033637B2 (en) | 2007-02-27 | 2011-10-11 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus with maintenance-and-recovery mechanism |
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---|---|---|---|---|
JP2005035074A (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 廃インクタンク及びそれを用いたインクジェットプリンタ装置 |
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2005
- 2005-02-10 JP JP2005034219A patent/JP4631457B2/ja not_active Expired - Fee Related
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