JP2011067504A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トモシンセシス撮影を行うに際し、断層面の位置によらず、ほぼ一定の断層厚の断層画像を生成できるようにする。
【解決手段】操作者は操作部24から所望断層角度範囲を入力する。演算部28は、所望断層角度θを用いて、X線管12の移動範囲を算出する。制御部34は、算出された移動範囲においてX線管12を移動させつつトモシンセシス撮影を行い、画像取得部20が複数の撮影画像を取得する。再構成部22がある断層面の断層画像を生成する際に、選別部30がその断層面の断層画像を生成するために使用する撮影画像を選別する。再構成部22は選別部30が選別した撮影画像を再構成して断層画像を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、断層画像を生成するトモシンセシス撮影を行うための放射線撮影装置に関するものである。
近年、X線撮影装置において、患部をより詳しく観察するために、X線管を移動させて異なる角度から被写体にX線を照射して撮影を行い、得た画像を加算して所望の断層面を強調した画像を得ることができるトモシンセシス撮影が提案されている。トモシンセシス撮影では、撮影装置の特性や必要な断層画像に応じて、X線管をX線検出器と平行に移動させたり、円や楕円の弧を描くように移動させて、異なる照射角で被写体を撮影した複数の撮影画像を取得して、これらの撮影画像を再構成して断層画像を生成する。
このようなトモシンセシス撮影を行う場合において、複数の撮影画像を重み付け加算等により組み合わせることにより、断層厚が異なる断層画像を取得する手法が提案されている(特許文献1参照)。また、複数の撮影画像に非一様の加重を用いて、画像端の不整合および被写体がないはずの位置に生じるゴーストの発生を防止する手法が提案されている(特許文献2参照)。さらに、撮影画像を再構成する際に、加算平均に代えて、最小、最大、メジアン等の順序統計量を用いる手法も提案されている(特許文献3参照)。
ところで、トモシンセシス撮影では、生成される断層画像の断層厚、すなわち被写体における深さ方向(放射線が進む方向)の分解能は、撮影の際の断層角度に依存することが知られている(非特許文献1参照)。なお、断層角度とは、X線検出器上、被写体を載置する撮影台の天板面上、関心領域を設定した場合における関心領域のX線検出器に最も近い面、あるいは被写体における任意の断層面等の、断層画像を取得する範囲を定める基準面上の基準点から、X線管の移動範囲を定める2つの端部を臨む角度である。非特許文献1によれば、断層角度が大きいほど、撮影画像における被写体内の対象物の厚さ方向への分離性がよくなるため、断層画像の断層厚は薄くなる。逆に断層角度が小さいほど、撮影画像における被写体内の対象物の厚さ方向への分離性が悪くなるため、断層画像の断層厚は厚くなる。
特開2007−203046号公報 特開2005−152658号公報 特表2005−522305号公報 「トモシンセシスの原理と応用〜FPDが生み出した新技術〜」,医用画像情報学会雑誌,vol.24, no.2, pp.22, 2007(http://www.jstage.jst.go.jp/article/mii/24/2/22/_pdf/-char/ja/)
ここで、トモシンセシス撮影時における各線源位置から被写体に照射されるX線は、コーン状に広がっているため、被写体内の深さ方向の位置が異なると断層角度が異なるものとなる。このため、撮影により取得したすべての撮影画像を用いて各断層面の断層画像を生成すると、断層面の深さ方向の位置に応じて断層角度が異なり、その結果、生成された断層画像の断層厚が断層面毎に異なるものとなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、トモシンセシス撮影を行うに際し、断層面の位置によらず、ほぼ一定の断層厚の断層画像を生成できるようにすることを目的とする。
本発明による放射線撮影装置は、被写体に放射線を照射する放射線源と、
前記被写体を透過した放射線を検出する検出手段と、
断層画像を取得する範囲を定める基準面上の所定の基準点を基準とした、所望断層角度に基づいて算出される移動範囲内において、前記放射線源を前記検出手段に対して相対的に移動させ、前記放射線源の移動による複数の線源位置において前記被写体に前記放射線を照射して、前記複数の線源位置にそれぞれ対応する複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記複数の撮影画像を再構成することにより前記被写体の断層画像を生成する画像再構成手段と、
前記断層画像を生成する断層面の前記検出手段の検出面からの距離および前記所望断層角度に応じて、前記断層画像の再構成に使用する前記撮影画像を選別する選別手段とを備えたことを特徴とするものである。
「断層画像を取得する範囲を定める基準面」としては、例えば被写体を載置する撮影台の天板面、検出手段の検出面、関心領域を設定した場合における関心領域の検出手段に最も近い面、あるいは被写体における任意の断層面等を用いることができる。なお、「関心領域」とは、画像を用いた診断に際して、とくに関心度の高い領域であり、被写体内における断層画像を取得する対象となる領域である。本発明においては、関心領域は、被写体における深さ方向(すなわち放射線が進む方向)における範囲と、深さ方向に直交する面内の範囲とにより規定される3次元の領域となる。また、基準面上における2次元の領域として関心領域を設定することも可能である。
「所望断層角度」とは、基準面上の基準点から放射線源の移動範囲を定める2つの端部を臨む角度である。
「放射線源を検出手段に対して相対的に移動させる」とは、検出手段を固定して放射線源のみを移動させる場合、および検出手段と放射線源との双方を同期させて移動する場合の両方を含む。
なお、本発明による放射線撮影装置においては、前記画像再構成手段を、さらに前記断層画像を生成する断層面上の位置にも応じて、前記断層画像の再構成に使用する前記撮影画像を選別する手段としてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記放射線源を移動させる範囲を、前記基準面と前記放射線源との距離、および前記基準面上の前記所定の基準点を基準とした前記所望断層角度に基づいて算出する演算手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記選別手段を、前記断層画像を生成する断層面と前記放射線源との距離、および前記断層面上の所定の基準点に対応する対応基準点を基準とした前記所望断層角度に基づいて、前記放射線源の移動範囲における撮像画像の選別範囲を算出し、該選別範囲内の線源位置において取得した撮影画像を選別する手段としてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記放射線源を移動させる範囲を、前記基準面と前記放射線源との距離、および前記基準面上の所定範囲の領域における、前記放射線源の移動方向において最も離れた位置にある2つの端部を基準とした前記所望断層角度に基づいて算出する演算手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記選別手段を、前記断層画像を生成する断層面と前記放射線源との距離、および前記断層面上の前記断層画像を再構成する再構成点を基準とした前記所望断層角度に基づいて、前記放射線源の移動範囲における撮像画像の選別範囲を算出し、該選別範囲内の線源位置において取得した撮影画像を選別する手段としてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記基準面を、前記被写体を載置する天板の天板面、または前記被写体の関心領域における前記検出手段に最も近い面としてもよい。
本発明によれば、断層画像を生成する断層面の検出手段の検出面からの距離および所望断層角度に応じて、断層画像の再構成に使用する撮影画像が選別される。このため、断層面の深さ方向の位置に拘わらず、放射線源の移動範囲内において、断層面上の所定の基準点に対応する対応基準点を基準とした一定の断層角度、すなわち所望断層角度に基づいて定められる範囲を算出し、算出した範囲内の撮影位置において取得した撮影画像のみを用いて断層画像を再構成することができる。したがって、断層面の深さ方向の位置に拘わらず、ほぼ一定の断層厚を有する断層画像を生成することができる。
この場合、基準面と放射線源との距離、および基準面上の所定の基準点を基準とした所望断層角度に基づいて、放射線源を移動させる範囲を算出することにより、断層画像の生成に十分な範囲の撮影画像を取得することができる。
また、断層画像を生成する断層面上の位置にも応じて、断層画像の再構成に使用する撮影画像を選別することにより、断層面の深さ方向の位置、および深さ方向に直交する方向の位置に拘わらず、放射線源の移動範囲内において、断層面上の断層画像を再構成する再構成点を基準とした一定の断層角度、すなわち所望断層角度に基づいて定められる範囲を算出し、算出した範囲内の撮影位置において取得した撮影画像を用いて断層画像を再構成することができる。したがって、断層面の深さ方向の位置および深さ方向に直交する方向の位置に拘わらず、一定の断層厚を有する断層画像を生成することができる。
この場合、基準面と放射線源との距離、および基準面上の所定範囲の領域における放射線源の移動方向において最も離れた位置にある2つの所定の基準点を基準とした所望断層角度に基づいて、放射線源を移動させる範囲を算出することにより、断層画像の生成に十分な範囲の撮影画像を取得することができる。
本発明の第1の実施形態による放射線撮影装置を適用したX線撮影装置の概略図 トモシンセシス撮影を説明するための図 第1の実施形態において、撮影台天板の天板面を基準面とした場合におけるX線管の移動範囲の算出を説明するための図 第1の実施形態において、撮影台天板の天板面を基準面とした場合における撮影画像の選別を説明するための図 第1の実施形態において、関心領域を設定した場合におけるX線管の移動範囲の算出を説明するための図 第1の実施形態において、関心領域を設定した場合における撮影画像の選別を説明するための図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第2の実施形態において、撮影台天板の天板面を基準面とした場合におけるX線管の移動範囲の算出を説明するための図 第2の実施形態において、撮影台天板の天板面を基準面とした場合における撮影画像の選別を説明するための図 第2の実施形態において、関心領域を設定した場合におけるX線管の移動範囲の算出を説明するための図 第2の実施形態において、関心領域を設定した場合における撮影画像の選別を説明するための図 第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第1の実施形態において、X線管と検出器とを同期させて移動する場合のX線管の移動範囲の算出を説明するための図 第2の実施形態において、X線管と検出器とを同期させて移動する場合のX線管の移動範囲の算出を説明するための図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による放射線撮影装置を適用したX線撮影装置の概略図である。図1に示すように、本実施形態によるX線撮影装置10は、X線管12およびフラットパネルX線検出器(以下、単に検出器とする)14を備える。X線管12は移動機構16により直線または円弧に沿って移動し、移動経路上の複数の位置において、撮影台天板4上の被写体2にX線を照射する。本実施形態においては直線に沿って矢印A方向にX線管12を移動させるものとする。なお、被写体2へのX線照射量は後述する制御部により所定量となるように制御される。また、X線管12にはコリメータ(照射野絞り)6が接続されており、被写体2に照射されるX線の範囲を操作者が設定できるようになっている。
検出器14は、被写体2を透過したX線を検出するために、被写体2を載置する撮影台天板4を間に挟んでX線管12と対向するように配置されている。検出器14は、移動機構18により必要に応じて直線または円弧に沿って移動し、移動経路上の複数の位置において被写体2を透過したX線を検出する。本実施形態においては直線に沿って矢印B方向に検出器14を移動させるものとする。
また、X線撮影装置10は、画像取得部20および再構成部22を備える。画像取得部20は、直線に沿ってX線管12を移動させて異なる角度から被写体2にX線を照射し、被写体2を透過したX線を検出器14により検出して、移動中の複数の位置における複数の撮影画像を取得する。再構成部22は、画像取得部20が取得した複数の撮影画像を再構成することにより、被写体2の所望の断面を示す断層画像を生成する。以下に、断層画像を再構成する方法を説明する。
図2に示すように、X線管12をS1、S2、・・・、Snの各位置から異なる照射角で被写体2を撮影すると、それぞれ撮影画像G1、G2、・・・、Gnが得られるものとする。そこで、例えば、線源の位置S1から、異なる深さに存在する対象物(O1、O2)を投影すると、撮影画像G1上にはP11、P12の位置に投影され、線源の位置S2から、対象物(O1、O2)を投影すると、撮影画像G2上にはP21、P22の位置に投影される。このように、繰り返し異なる線源位置S1、S2、・・・、Snから投影を行うと、各線源位置に対応して対象物O1は、P11、P21、・・・、Pn1の位置に投影され、対象物O2は、P12、P22、・・・、Pn2の位置に投影される。
対象物O1の存在する断面を強調したい場合には、撮影画像G2を(P21−P11)分移動させ、撮影画像G3を(P31−P11)分移動させ、・・・、撮影画像Gnを(Pn1−P11)分移動させた画像を加算することにより、対象物O1の深さにある断面上の構造物を強調した断層画像が作成される。また、対象物O2の存在する断面を強調したい場合には、撮影画像G2は(P22−P12)分移動させ、撮影画像G3を(P32−P12)分移動させ、・・・、撮影画像Gnを(Pn2−P12)分移動させて加算する。このようにして、必要とする断層の位置に応じて各撮影画像G1、G2、・・・、Gnを位置合わせして加算することにより、所望の位置における断層画像を強調した画像を取得することができる。
また、X線撮影装置10は、操作部24、表示部25および記憶部26を備える。操作部24はキーボード、マウスあるいはタッチパネル方式の入力装置からなり、操作者によるX線撮影装置10の操作を受け付ける。また、断層画像を取得する範囲を定める所望断層角度の入力も受け付ける。本実施形態においては、操作者が操作部24から入力した情報に従って、X線撮影装置10の各部が動作する。表示部25は液晶モニタ等の表示装置であり、画像取得部20が取得した撮影画像および再構成部22が再構成した断層画像の他、操作に必要なメッセージ等を表示する。記憶部26は、X線撮影装置10を動作させるために必要な各種パラメータ等を記憶している。
また、X線撮影装置10は演算部28を備える。演算部28は、X線管12の移動範囲を、基準面とX線管12との距離および基準面上の所定の基準点を基準とした所望断層角度に基づいて算出する。図3は第1の実施形態におけるX線管12の移動範囲の算出を説明するための図である。なお、図3においては基準面を撮影台天板4の天板面とする。ここで、撮影台天板4の天板面および検出器14の検出面とX線管12の移動経路とは平行となっているため、X線管12の移動経路上における撮影台天板4の天板面および検出器14の検出面に最も近い距離を、撮影台天板4の天板面および検出器14の検出面とX線管12との距離とする。また、後述する断層面もX線管12の移動経路と平行となっているため、X線管12の移動経路上における断層面に最も近い距離を、断層面とX線管12との距離とする。なお、X線管12が円弧に沿って移動する場合は、断層面、撮影台天板4の天板面および検出器14の検出面とX線管12との距離は、X線管12の移動経路上における断層面、撮影台天板4の天板面および検出器14の検出面から最も遠い距離である。
ここで、図3および以降の説明においては、X線管12の移動範囲をs0、X線管12と検出器14の検出面との距離をd、所望断層角度をθ、検出器14の検出面と基準面(すなわち撮影台天板4の天板面)との距離をa0とする。また、基準面上の所定の基準点B0として、検出器14の重心を通る垂線と基準面との交点を用いるものとする。また、所望断層角度θは操作部24から入力されるが、所望断層角度θそのものあるいは角度の振り角(すなわちθ/2)により入力される。本実施形態においては、所望断層角度θそのものを入力するものとする。
図3に示す関係に基づいて、距離d、距離a0および所望断層角度θから、X線管12の移動範囲s0を算出することができる。すなわち、基準点B0を通る垂線とX線管12の移動経路との交点を原点Oとすると、基準面とX線管12との距離はd−a0となるため、演算部28は、X線管12の移動範囲s0を、-(d−a0)・tan(θ/2)〜(d−a0)・tan(θ/2)として算出する。なお、これにより、算出した移動範囲s0の両端の位置が定まり、X線管12が両端位置にある場合における検出器14へのX線の照射範囲が重なる部分(グレーで示す)を、X線撮影装置10における断層画像を再構成可能な領域として求めることができる。
また、X線撮影装置10は選別部30を備える。選別部30は、ある断層面における断層画像を再構成部22が生成する際に、画像生成部20が取得したすべての撮影画像から、その断層画における断層画像を生成するために使用する撮影画像を選別する。図4は第1の実施形態において、撮影台天板4の天板面を基準面とした場合における撮影画像の選別を説明するための図である。なお、断層画像を再構成する断層面W1の検出器14の検出面からの距離をz1(>a0)とする。また、断層面W1上の撮影台天板4の基準点B0と対応する対応基準点B1は、検出器14の重心を通る垂線と断層面W1との交点となる。
ここで、断層面W1において再構成される断層画像の断層厚を、基準面を断層面とする断層画像の断層厚と同一とするためには、X線管12の移動範囲において、断層面W1の対応基準点B1を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲として算出し、選別範囲内のX線管12の線源位置において取得した撮影画像を再構成して、断層面W1の断層画像を生成すればよい。
このため、選別部30は、距離d、距離z1および所望断層角度θに基づいて、X線管12の移動範囲において、断層面W1の対応基準点B1を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲s1として算出し、選別範囲s1内の線源位置において取得した撮影画像を選別する。なお、断層面W1とX線管12との距離はd−z1となるため、選別範囲s1は、−(d−z1)・tan(θ/2)〜(d−z1)・tan(θ/2)となる。
なお、断層面W1よりもさらに検出器14の検出面からの距離が離れた(z2>z1)断層面W2については、X線管12の移動範囲において、断層面W2の対応基準点B2を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲s2として算出する。なお、断層面W2とX線管12との距離はd−z2となるため、選別範囲s2は、−(d−z2)・tan(θ/2)〜(d−z2)・tan(θ/2)となる。
また、X線撮影装置10は関心領域設定部32を備える。操作者は、操作部24を用いて、被写体2の深さ方向の範囲(例えば撮影台天板からの高さの範囲)を設定し、深さ方向に直交する面内の範囲をコリメータ6を用いて設定する。なお、コリメータ6を用いて範囲を設定する際には、X線に代えて可視光がコリメータ6を介して被写体2に照射される。これにより、操作者は被写体2に照射された可視光の範囲をコリメータ6を用いて調整すれば、深さ方向に直交する面内の範囲を設定することができる。関心領域設定部32は、操作者が操作部24を用いて設定した被写体2の深さ方向の範囲、および操作者がコリメータ6を用いて設定した深さ方向に直交する面内の範囲に基づいて、3次元状の関心領域を設定する。なお、関心領域を設定した場合、基準面は関心領域において検出器14の検出面に最も近い面となる。
以下、関心領域を設定した場合のX線管12の移動範囲の算出について説明する。図5は第1の実施形態において関心領域を設定した場合におけるX線管12の移動範囲の算出を説明するための図である。なお、図5において関心領域をK0、関心領域K0の検出器14の検出面に最も近い面(すなわち基準面)の検出器14の検出面からの距離をa1とする。また、関心領域K0の基準面における所定の基準点B0として、検出器14の重心を通る垂線と基準面との交点を用いるものとする。
図5に示す関係に基づいて、距離d、距離a1および断層角度θから、X線管12の移動範囲s0を算出することができる。すなわち、基準点B0を通る垂線とX線管12の移動経路との交点を原点Oとすると、基準面とX線管12との距離はd−a1となるため、演算部28は、X線管12の移動範囲s0を、−(d−a1)・tan(θ/2)〜(d−a1)・tan(θ/2)として算出する。なお、これにより、算出した移動範囲s0の両端の位置が定まり、X線管12が両端位置にある場合における検出器14へのX線の照射範囲が重なる部分を、X線撮影装置10における断層画像を再構成可能な領域として求めることができる。
図6は第1の実施形態において関心領域を設定した場合における撮影画像の選別を説明するための図である。なお、関心領域K0内における断層画像を再構成する断層面W1の検出器14の検出面からの距離をz1(>a1)とする。また、断層面W1上の撮影台天板4の基準点B0と対応する対応基準点B1は、検出器14の重心を通る垂線と断層面W1との交点となる。
ここで、関心領域K0内の断層面W1において再構成される断層画像の断層厚を、基準面を断層面とする断層画像の断層厚と同一とするためには、断層面W1の対応基準点B1を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲として算出し、選別範囲内のX線管12の線源位置において取得した撮影画像を再構成して、断層面W1の断層画像を生成すればよい。
このため、選別部30は、関心領域K0を設定した場合においても、距離d、距離z1および所望断層角度θに基づいて、X線管12の移動範囲において、断層面W1の対応基準点B1を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲s1として算出し、選別範囲s1内の線源位置において取得した撮影画像を選別する。なお、断層面W1とX線管12との距離はd−z1となるため、選別範囲s1は、−(d−z1)・tan(θ/2)〜(d−z1)・tan(θ/2)となる。
さらに、X線撮影装置10は、X線撮影装置10の各部を制御するための制御部34を備える。制御部34は、操作部24からの指示に応じてX線撮影装置10の各部を制御する。
次いで第1の実施形態において行われる処理について説明する。図7は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、制御部34は操作者による所望断層角度θの入力を操作部24により受け付ける(ステップST1)。演算部28は所望断層角度θを用いて、X線管12の移動範囲を算出する(ステップST2)。次いで、制御部34は、算出された移動範囲においてX線管12を移動させつつトモシンセシス撮影を行い(ステップST3)、画像取得部20が複数の撮影画像を取得する(ステップST4)。
次いで、再構成部22が断層画像を生成する断層面を最初の断層面に設定し(i=1、ステップST5)、選別部30がその断層面の断層画像を生成するために使用する撮影画像を選別し(ステップST6)、再構成部22が、選別した撮影画像を再構成して断層画像を生成する(ステップST7)。そして、再構成部22はすべての断層面の断層画像を生成したか否かを判定し(ステップST8)、ステップST8が否定されると、断層画像を生成する断層面を次の断層面に設定し(i=i+1、ステップST9)、ステップST6に戻る。ステップST8が肯定されると、処理を終了する。なお、生成された断層画像は、不図示のHDD等の記憶装置に記憶されるか、またはネットワークを介して外部のサーバに送信される。
このように、第1の実施形態によれば、断層画像を生成する断層面の検出器14の検出面からの距離および所望断層角度θに応じて、断層画像の再構成に使用する撮影画像を選別するようにしたものである。このため、断層面の深さ方向の位置に拘わらず、X線管12の移動範囲内において、断層面上の所定の基準位置を基準とした一定の断層角度、すなわち所望断層角度θに基づいて定められる選別範囲s1を算出し、算出した範囲内の撮影位置において取得した撮影画像を用いて断層画像を再構成することができる。したがって、断層面の深さ方向の位置に拘わらず、ほぼ一定の断層厚を有する断層画像を生成することができる。
また、基準面とX線管12との距離、および基準面上の所定の基準点B0を基準とした所望断層角度θに基づいて、X線管12の移動範囲s0を算出することにより、断層画像の生成に十分な範囲の撮影画像を取得することができる。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本発明の第2の実施形態によるX線撮影装置は第1の実施形態によるX線撮影装置10と同一の構成を有し、行われる処理のみが異なるため、ここでは構成についての詳細な説明は省略する。第2の実施形態によるX線撮影装置10は、断層画像を生成する断層面の深さ方向の位置のみならず、断層面上の深さ方向に直交する方向の位置にも応じて、断層画像の再構成に使用する撮影画像を選別するようにした点が第1の実施形態と異なる。
以下、第2の実施形態におけるX線管12の移動範囲の算出について説明する。図8は第2の実施形態におけるX線管12の移動範囲の算出を説明するための図である。なお、図8においては基準面を撮影台天板4の天板面とする。また、図8においても、X線管12の移動範囲をs0、X線管12と検出器14の検出面との距離をd、所望断層角度をθ、検出器14の検出面と基準面との距離をa0とする。また、第2の実施形態においては、基準面上に2次元状の関心領域K1を設定する。関心領域K1のX線管12の走行方向における2つの縁部をそれぞれE1,E2とする。また、X線管12の移動方向における、基準点B0と縁部E1,E2との距離をb0とする。また、関心領域K1の所定の基準点B0として、検出器14の重心を通る垂線と基準面との交点を用いるものとする。
第2の実施形態においては、X線管12の移動範囲s0は、関心領域K1の縁部E1を基準として算出した移動範囲と、縁部E2を基準として算出した移動範囲とを合わせたものとなる。したがって、基準点B0を通る垂線とX線管12の移動経路との交点を原点Oとすると、基準面とX線管12との距離はd−a0となるため、演算部28は、X線管12の移動範囲s0を、−((d−a0)・tan(θ/2)+b0)〜((d−a0)・tan(θ/2)+b0)として算出する。なお、これにより、算出した移動範囲s0の両端の位置が定まり、X線管12が両端位置にある場合における検出器14へのX線の照射範囲が重なる部分を、X線撮影装置10における断層画像を再構成可能な領域として求めることができる。
次いで、第2の実施形態における撮影画像の選別について説明する。図9は第2の実施形態における撮影画像の選別を説明するための図である。なお、断層画像を再構成する断層面W1の検出器14の検出面からの距離をz1(>a0)とする。また、断層面W1上の断層画像を再構成する再構成点をX0とする。また、X線管12の移動方向における、検出器14の重心を通る垂線と断層面W1との交点から再構成点X0までの距離をx0とする。また、図9においては再構成点X0を点として説明しているが、実際には紙面の垂直方向に延びる直線状の画素列となる。
ここで、断層面W1の再構成点X0において再構成される断層画像の画素列の断層厚を、基準面を断層面とする断層画像の断層厚と同一とするためには、X線管12の移動範囲において、断層面W1の再構成点X0を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲として算出し、選別範囲内のX線管12の線源位置において取得した撮影画像を再構成して、断層面W1の断層画像を生成すればよい。
このため、選別部30は、距離d、距離z1および所望断層角度θに基づいて、X線管12の移動範囲において、断層面W1の再構成点X0を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲s1として算出し、選別範囲s1内の線源位置において取得した撮影画像を選別する。なお、断層面W1とX線管12との距離はd−z1となるため、選別範囲s1は、−(d−z1)・tan(θ/2)+x0〜(d−z1)・tan(θ/2)+x0となる。
次に、第2の実施形態において、3次元状の関心領域を設定した場合のX線管12の移動範囲の算出について説明する。図10は第2の実施形態において3次元状の関心領域を設定した場合のX線管12の移動範囲の算出を説明するための図である。なお、図10において関心領域をK2、関心領域K2の検出器14の検出面に最も近い面(すなわち基準面)の検出器14の検出面からの距離をa1とする。また、関心領域K2のX線管12の走行方向における2つの縁部をそれぞれE3,E4とする。また、X線管12の移動方向において、基準点B0と縁部E3,E4との距離をb1とする。また、関心領域K2の所定の基準点B0として、検出器14の重心を通る垂線と基準面との交点を用いるものとする。
第2の実施形態においては、関心領域K2を設定した場合、X線管12の移動範囲は、関心領域K2の縁部E3を基準として算出した移動範囲と、縁部E4を基準として算出した移動範囲とを合わせたものとなる。したがって、基準点B0を通る垂線とX線管12の移動経路との交点を原点Oとすると、基準面とX線管12との距離はd−a1となるため、演算部28は、X線管12の移動範囲s0を、−((d−a1)・tan(θ/2)+b1)〜((d−a1)・tan(θ/2)+b1)として算出する。なお、これにより、算出した移動範囲s0の両端の位置が定まり、X線管12が両端位置にある場合における検出器14へのX線の照射範囲が重なる部分を、X線撮影装置10における断層画像を再構成可能な領域として求めることができる。
次いで、第2の実施形態において、3次元状の関心領域を設定した場合の撮影画像の選別について説明する。図11は第2の実施形態において3次元状の関心領域を設定した場合の撮影画像の選別を説明するための図である。なお、断層画像を再構成する断層面W1の検出器14の検出面からの距離をz1(>a1)とする。また、断層面W1上の断層画像を再構成する基準点をX0とする。また、検出器14の重心を通る垂線と断層面W1との交点から再構成点X0までの距離をx0とする。また、図11においては再構成点X0を点として説明しているが、実際には紙面の垂直方向に延びる直線状の画素列となる。
ここで、断層面W1の再構成点X0において再構成される断層画像の画素列の断層厚を、基準面を断層面とする断層画像の断層厚と同一とするためには、X線管12の移動範囲において、断層面W1の再構成点X0を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲として算出し、選別範囲内のX線管12の線源位置において取得した撮影画像を再構成して、断層面W1の断層画像を生成すればよい。
このため、選別部30は、距離d、距離z1および所望断層角度θに基づいて、X線管12の移動範囲において、断層面W1の再構成点X0を基準とした所望断層角度θにより定められる範囲を撮影画像の選別範囲s1として算出し、選別範囲s1内の線源位置において取得した撮影画像を選別する。なお、断層面W1とX線管12との距離はd−z1となるため、選別範囲s1は、−(d−z1)・tan(θ/2)+x0〜(d−z1)・tan(θ/2)+x0となる。
次いで第2の実施形態において行われる処理について説明する。図12は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、制御部34は操作者による所望断層角度θの入力を操作部24により受け付ける(ステップST11)。演算部28は所望断層角度θを用いて、X線管12の移動範囲を算出する(ステップST12)。次いで、制御部34は、算出された移動範囲においてX線管12を移動させつつトモシンセシス撮影を行い(ステップST13)、画像取得部20が複数の撮影画像を取得する(ステップST14)。
次いで、再構成部22が断層画像を生成する断層面を最初の断層面に設定し(i=1、ステップST15)、さらにその断層面における断層画像を再構成する画素列を最初の画素列に設定する(j=j+1、ステップST16)。そして、選別部30がその断層面の断層画素におけるその画素列を再構成するために使用する撮影画像を選別し(ステップST17)、再構成部22が、選別した撮影画像を再構成して断層画像のその画素列を再構成する(ステップST18)。そして、再構成部22は、断層画像のすべての画素列を再構成した否かを判定し(ステップST19)、ステップST19が否定されると、断層画像を再構成する画素列を次の画素列に設定し(j=j+1,ステップST20)、ステップST17に戻る。
ステップST19が肯定されると、再構成部22はすべての断面の断層画像を生成したか否かを判定し(ステップST21)、ステップST21が否定されると、断層画像を生成する断層面を次の断層面に設定し(i=i+1、ステップST22)、ステップST16に戻る。ステップST21が肯定されると、処理を終了する。なお、生成された断層画像は、不図示のHDD等の記憶装置に記憶されるか、またはネットワークを介して外部のサーバに送信される。
このように、第2の実施形態においては、断層画像を生成する断層面上の位置にも応じて、断層画像の再構成に使用する撮影画像を選別するようにしたため、断層面の深さ方向の位置、および深さ方向に直交する方向の位置に拘わらず、X線管12の移動範囲内において、断層面上の断層画像を再構成する再構成点を基準とした一定の断層角度、すなわち所望断層角度θに基づいて定められる範囲を算出し、算出した範囲内の撮影位置において取得した撮影画像を用いて断層画像を再構成することができる。したがって、断層面の深さ方向の位置および深さ方向に直交する方向の位置に拘わらず、一定の断層厚を有する断層画像を生成することができる。
なお、上記実施形態においては、操作者が入力した所望断層角度θを用いて、X線管12の移動範囲の算出および撮影画像の選別を行っているが、X線撮影装置10においてあらかじめ設定された断層角度を用いてX線管12の移動範囲の算出および撮影画像の選別を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、X線管12のみを移動させているが、X線管12と検出器14とを同期させて移動させるようにしてもよい。この場合においても上記第1および第2の実施形態と同様にX線管12の移動範囲を設定し、断層面の深さ方向の位置、または断層面の深さ方向の位置および深さ方向に直交する方向の位置に応じて、断層画像の再構成に使用する撮影画像の選択を行うことができる。
図13は第1の実施形態において、X線管12と検出器14とを同期させて移動する場合のX線管12の移動範囲の算出を説明するための図、図14は第2の実施形態において、X線管12と検出器14とを同期させて移動する場合のX線管12の移動範囲の算出を説明するための図である。図13および図14に示すように、X線管12と検出器14とを同期させて移動する場合においても、算出されるX線管12の移動範囲は、X線管12のみを移動する場合のX線管12の移動範囲と同一となる。また、図示は省略しているが、関心領域を設定する場合においても、算出されるX線管12の移動範囲は、X線管12のみを移動する場合のX線管12の移動範囲と同一となる。しかしながら、算出した移動範囲s0の両端位置にX線管12がある場合における検出器14へのX線の照射範囲が重なる部分(グレーで示す)は、X線管12のみを移動する場合と比較して大きくなるため、X線管12と検出器14とを同期させて移動することにより、X線管12のみを移動する場合と比較して、X線撮影装置10における断層画像を再構成可能な領域を大きくすることができる。
なお、X線管12と検出器14とを同期させて移動する場合においても、断層画像の再構成に使用する撮影画像の選別は、第1および第2の実施形態と同様に行えばよい。
また、上記第1および第2の実施形態においては、被写体を臥位にて撮影台に載置してトモシンセシス撮影を行っているが、立位の撮影台を用いてトモシンセシス撮影を行う場合にも本願発明を適用できることはもちろんである。
2 被写体
4 撮影台天板
6 コリメータ
10 X線撮影装置
12 X線管
14 検出器
16,18 移動機構
20 画像取得部
22 再構成部
24 操作部
25 表示部
26 記憶部
28 演算部
30 選別部
32 関心領域設定部
34 制御部

Claims (7)

  1. 被写体に放射線を照射する放射線源と、
    前記被写体を透過した放射線を検出する検出手段と、
    断層画像を取得する範囲を定める基準面上の所定の基準点を基準とした、所望断層角度に基づいて算出される移動範囲内において、前記放射線源を前記検出手段に対して相対的に移動させ、前記放射線源の移動による複数の線源位置において前記被写体に前記放射線を照射して、前記複数の線源位置にそれぞれ対応する複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
    前記複数の撮影画像を再構成することにより前記被写体の断層画像を生成する画像再構成手段と、
    前記断層画像を生成する断層面の前記検出手段の検出面からの距離および前記所望断層角度に応じて、前記断層画像の再構成に使用する前記撮影画像を選別する選別手段とを備えたことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記画像再構成手段は、さらに前記断層画像を生成する断層面上の位置にも応じて、前記断層画像の再構成に使用する前記撮影画像を選別する手段であることを特徴とする請求項1記載の放射線撮影装置。
  3. 前記放射線源を移動させる範囲を、前記基準面と前記放射線源との距離、および前記基準面上の前記所定の基準点を基準とした前記所望断層角度に基づいて算出する演算手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の放射線撮影装置。
  4. 前記選別手段は、前記断層画像を生成する断層面と前記放射線源との距離、および前記断層面上の所定の基準点に対応する対応基準点を基準とした前記所望断層角度に基づいて、前記放射線源の移動範囲における撮像画像の選別範囲を算出し、該選別範囲内の線源位置において取得した撮影画像を選別する手段であることを特徴とする請求項1または3記載の放射線撮影装置。
  5. 前記放射線源を移動させる範囲を、前記基準面と前記放射線源との距離、および前記基準面上の所定範囲の領域における、前記放射線源の移動方向において最も離れた位置にある2つの端部を基準とした前記所望断層角度に基づいて算出する演算手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の放射線撮影装置。
  6. 前記選別手段は、前記断層画像を生成する断層面と前記放射線源との距離、および前記断層面上の前記断層画像を再構成する再構成点を基準とした前記所望断層角度に基づいて、前記放射線源の移動範囲における撮像画像の選別範囲を算出し、該選別範囲内の線源位置において取得した撮影画像を選別する手段であることを特徴とする請求項2または5記載の放射線撮影装置。
  7. 前記基準面が、前記被写体を載置する天板の天板面、または前記被写体の関心領域における前記検出手段に最も近い面であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の放射線撮影装置。
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