JP2011067194A - 刈取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】7つの穀稈導入経路(44)ごと掻込輪体(53)を設け、このうちの最も右側の第1掻込輪体(53a)に連動する第1株元搬送チェン(59)の上側から引継搬送装置(67)の上側に亘る搬送経路を有した穂先搬送装置(200)を、前側の第1穂先搬送装置(200a)と後側の第2穂先搬送装置(200b)とに前後に分割して設け、該第2穂先搬送装置(200b)の搬送始端部を第1穂先搬送装置(200a)の搬送終端部の上側に重合させて配置する。また、第2穂先搬送装置(200b)の搬送始端部と第1穂先搬送装置(200a)の搬送終端部とを、刈取支持フレーム(25)における第1駆動スプロケット(58)への出力部(201)に支持させる。
【選択図】 図14
Description
しかしながら、近年、刈取作業の更なる高能率化を目的として、7条刈または8条刈まで刈幅を拡大した営農業者向けのコンバインの商品化が要望されている。
この8条刈の刈取装置は、右側4条分の刈取穀稈を後方へ搬送する長尺の右側株元搬送チェンの搬送終端部と、左側4条分の刈取穀稈を後方へ搬送する左側株元搬送チェンの搬送終端部との間に穀稈合流部を形成し、この穀稈合流部の後側に、刈取穀稈を引き継いで後方へ搬送して脱穀装置のフィードチェンへ受け渡す引継搬送装置を設け、右側株元搬送チェンの上側から引継搬送装置の上側に亘る搬送経路を有した単一の穂先搬送装置を設けた構成である。
請求項1記載の発明は、刈取支持フレーム(25)の先端部に取り付けた下部伝動ケース(38)の前側に、8本の分草フレーム(43)を左右方向に夫々間隔をおいて配置し、該各分草フレーム(43)の間に7つの穀稈導入経路(44)を夫々形成し、該各穀稈導入経路(44)ごとに単一の引起装置(52)と掻込輪体(53)を夫々設け、該7つの掻込輪体(53)のうちの最も右側の第1掻込輪体(53a)と該第1掻込輪体(53a)の左側に隣接する第2掻込輪体(53b)を噛み合わせ、前記第2掻込輪体(53b)の左側に間隔をおいて配置した第3掻込輪体(53c)と該第3掻込輪体(53c)の左側に隣接する第4掻込輪体(53d)と該第4掻込輪体(53d)の左側に隣接する第5掻込輪体(53e)を夫々噛み合わせ、前記第5掻込輪体(53e)の左側に間隔をおいて配置した第6掻込輪体(53f)と該第6掻込輪体(53f)の左側に隣接する最も左側の第7掻込輪体(53g)を噛み合わせ、前記第1掻込輪体(53a)と刈取支持フレーム(25)の長手方向での中間部に設けた第1駆動スプロケット(58)を第1株元搬送チェン(59)で連動し、前記第3掻込輪体(53c)に第2株元搬送チェン(60)を連動し、前記第5掻込輪体(53e)と刈取支持フレーム(25)の先端部近傍に設けた第2駆動スプロケット(61)を第3株元搬送チェン(62)で連動し、前記第7掻込輪体(53g)と下部伝動ケース(38)の左端部から立ち上がる引起伝動軸(57)の上下方向中間部に設けた第3駆動スプロケット(63)を第4株元搬送チェン(64)で連動し、前記第2株元搬送チェン(60)の搬送終端部と第3株元搬送チェン(62)の搬送終端部を第1株元搬送チェン(59)の搬送方向での中間部と後部に夫々合流させ、該第1株元搬送チェン(59)の搬送終端部と第4株元搬送チェン(64)の搬送終端部の間に穀稈合流部(65)を形成し、該穀稈合流部(65)の後側に、刈取穀稈を引き継いで後方へ搬送する引継搬送装置(67)を設け、前記第1株元搬送チェン(59)の上側から引継搬送装置(67)の上側に亘る搬送経路を有した穂先搬送装置(200)を前側の第1穂先搬送装置(200a)と後側の第2穂先搬送装置(200b)とに前後に分割して設け、該第2穂先搬送装置(200b)の搬送始端部を第1穂先搬送装置(200a)の搬送終端部の上側に重合させて配置したことを特徴とする刈取装置としたものである。
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加え、第2穂先搬送装置(200b)の搬送始端部と第1穂先搬送装置(200a)の搬送終端部とを、刈取支持フレーム(25)における第1駆動スプロケット(58)への出力部(201)に支持させることで、第1穂先搬送装置(200a)及び第2穂先搬送装置(200b)の支持強度が高まり、刈取穀稈の搬送を円滑に行なうことができる。
前記脱穀装置3は、扱胴や処理胴を備えた上側の扱室と、揺動選別棚と唐箕と1番移送螺旋と2番移送螺旋を備えた下側の選別室とから構成する。前記扱室の左外側には、後述する刈取装置6側の引継搬送装置の終端部から刈取穀稈を引き継いで搬送するフィードチェン28を備える。尚、この脱穀装置3の後部には、脱穀後の排藁を細かく切断して排出する排藁カッター11を設ける。
図3、図11、図18に示すように、内部に伝動軸25aを備えた刈取支持フレーム25の基部に、刈取入力軸26を内部に備える入力伝動筒27の右側端部を直交状態に連結する。前記刈取入力軸26の左側端部に入力プーリ26aを取り付け、エンジン15によって駆動される油圧式無段変速装置(図示省略)の走行速度に同調した変速回転動力が、前記フィードチェン28の前部右側に配置した補助フィードチェン29の入力プーリ(図示省略)と、前記入力プーリ26aに分岐して入力される構成とする。
前記8本の分草フレーム43の間に形成された7つの穀稈導入経路44には、各導入経路44ごとに単一のラグ式の引起装置52と掻込輪体53を夫々設ける。この7つの掻込輪体53は、植立穀稈の株元側に作用して、この穀稈を後方へ掻き込む作用を有し、また、互いに噛み合うことによって回転運動を伝動する機能を有する。また、各掻込輪体53の上側には、ラグ式の掻込ベルトを備えたラグ式掻込装置56を夫々備えている。
即ち、図5に示すように、下部伝動ケース38の右側端部と、最も右側の第1引起装置52aの上部を、支持フレーム55で連結し、この支持フレーム55の上下方向中間部に、第1掻込輪体支持フレーム54aの後端部を連結する。そして、この第1掻込輪体支持フレーム54aの前部を前方外側へ屈曲させて延出させ、該第1掻込輪体支持フレーム54aの前端部を、最も右側の分草フレーム43の前後方向中間部に連結する。そして、この第1掻込輪体支持フレーム54aの前後方向中間部に第1掻込輪体53aを縦軸中心に回転自在に軸受けして支持する。
また、図6に示すように、右側から3番目の分草フレーム43aと右側から2番目の第2引起装置52bへ伝動する縦伝動筒101との間を、第2掻込輪体53bの非掻込作用側に配置した掻込輪体支持フレーム100で連結し、該掻込輪体支持フレーム100に第2掻込輪体53bを回転自在に支持させる。即ち、図10に示すように、7つの引起装置52を連動して駆動する横伝動軸75を覆う上部横伝動筒75jから、吊り下げ伝動軸76を覆う縦伝動筒を夫々垂下状態に設けており、図6に示すように、右側から2番目の第2引起装置52bを駆動する縦伝動筒101の下端部と、右側から3番目の分草フレーム43aとを掻込輪体支持フレーム100で連結する。そして、この掻込輪体支持フレーム100の下部を構成する前後方向のフレーム部100aに、第2掻込輪体53bを回転軸102で回転自在に軸支する。前記前後方向のフレーム部100aの前端下部を、分草フレーム43aにおける刈刃装置46よりも前側の部位に連結する構成である。尚、掻込輪体支持フレーム100の上部は、前方へ膨出するように3辺で折り曲げた形状とする。
また、前記第3株元搬送チェン62の搬送終端部上方には、第3中段穂先搬送装置74dと、該第3中段穂先搬送装置74dの上側の第3上段穂先搬送装置74eを配置する。
25c 中間出力軸
38 下部伝動ケース
43 分草フレーム
44 穀稈導入経路(
52 引起装置
53 掻込輪体
53a 第1掻込輪体
53b 第2掻込輪体
53c 第3掻込輪体
53d 第4掻込輪体
53e 第5掻込輪体
53f 第6掻込輪体
53g 第7掻込輪体
57 引起伝動軸
58 第1駆動スプロケット
59 第1株元搬送チェン
60 第2株元搬送チェン
61 第2駆動スプロケット
62 第3株元搬送チェン
63 第3駆動スプロケット
64 第4株元搬送チェン
65 穀稈合流部
67 引継搬送装置
200 穂先搬送装置
200a 第1穂先搬送装置
200b 第2穂先搬送装置
201 出力部
202 取付部材
203 自在継手
205 第1穂先駆動スプロケット
Claims (4)
- 刈取支持フレーム(25)の先端部に取り付けた下部伝動ケース(38)の前側に、8本の分草フレーム(43)を左右方向に夫々間隔をおいて配置し、該各分草フレーム(43)の間に7つの穀稈導入経路(44)を夫々形成し、該各穀稈導入経路(44)ごとに単一の引起装置(52)と掻込輪体(53)を夫々設け、該7つの掻込輪体(53)のうちの最も右側の第1掻込輪体(53a)と該第1掻込輪体(53a)の左側に隣接する第2掻込輪体(53b)を噛み合わせ、前記第2掻込輪体(53b)の左側に間隔をおいて配置した第3掻込輪体(53c)と該第3掻込輪体(53c)の左側に隣接する第4掻込輪体(53d)と該第4掻込輪体(53d)の左側に隣接する第5掻込輪体(53e)を夫々噛み合わせ、前記第5掻込輪体(53e)の左側に間隔をおいて配置した第6掻込輪体(53f)と該第6掻込輪体(53f)の左側に隣接する最も左側の第7掻込輪体(53g)を噛み合わせ、前記第1掻込輪体(53a)と刈取支持フレーム(25)の長手方向での中間部に設けた第1駆動スプロケット(58)を第1株元搬送チェン(59)で連動し、前記第3掻込輪体(53c)に第2株元搬送チェン(60)を連動し、前記第5掻込輪体(53e)と刈取支持フレーム(25)の先端部近傍に設けた第2駆動スプロケット(61)を第3株元搬送チェン(62)で連動し、前記第7掻込輪体(53g)と下部伝動ケース(38)の左端部から立ち上がる引起伝動軸(57)の上下方向中間部に設けた第3駆動スプロケット(63)を第4株元搬送チェン(64)で連動し、前記第2株元搬送チェン(60)の搬送終端部と第3株元搬送チェン(62)の搬送終端部を第1株元搬送チェン(59)の搬送方向での中間部と後部に夫々合流させ、該第1株元搬送チェン(59)の搬送終端部と第4株元搬送チェン(64)の搬送終端部の間に穀稈合流部(65)を形成し、該穀稈合流部(65)の後側に、刈取穀稈を引き継いで後方へ搬送する引継搬送装置(67)を設け、前記第1株元搬送チェン(59)の上側から引継搬送装置(67)の上側に亘る搬送経路を有した穂先搬送装置(200)を前側の第1穂先搬送装置(200a)と後側の第2穂先搬送装置(200b)とに前後に分割して設け、該第2穂先搬送装置(200b)の搬送始端部を第1穂先搬送装置(200a)の搬送終端部の上側に重合させて配置したことを特徴とする刈取装置。
- 前記第2穂先搬送装置(200b)の搬送始端部と第1穂先搬送装置(200a)の搬送終端部とを、刈取支持フレーム(25)における第1駆動スプロケット(58)への出力部(201)に支持させたことを特徴とする請求項1記載の刈取装置。
- 前記第1駆動スプロケット(58)を備えた中間出力軸(25c)を刈取支持フレーム(25)から分岐した筒状の出力部(201)で包囲し、該出力部(201)に前記第2穂先搬送装置(200b)の搬送始端部と第1穂先搬送装置(200a)の搬送終端部とを取付部材(202)を介して支持させたことを特徴とする請求項1記載の刈取装置。
- 前記第1穂先搬送装置(200a)を駆動する第1穂先駆動スプロケット(205)を、前記中間出力軸(25c)から自在継手(203)を介して駆動する構成としたことを特徴とする請求項3記載の刈取装置。
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