JP3765179B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンバインの特に刈取部に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の、特開昭63−273407号公報には、コンバインの刈取部を、機体側に左右スライド可能に設けた構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例のものは、スライド構成が複雑であり、これに伴って、回転伝達機構も複雑になり、重量が嵩み、コストが高くなるという課題がある。
また、スライド機構が刈取作業に影響しないようにしたものである。
【0004】
【発明の目的】
スライド構成および回転伝達機構構成の簡素化、軽量化、コストの削減、刈取作業の円滑化、作業効率の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンバインの機体フレーム1側に縦支持フレーム8の基部を上下回動自在に取付け、縦支持フレーム8の先端側に左側方に突き出るリンク支持フレーム41の基部を固定し、該リンク支持フレーム41はコンバインの走行装置2の左クローラー60の先端と刈取部5の下部フレーム10との間に配置し、前記リンク支持フレーム41の先端には左リンク杆42の基部43を回動自在に取付け、該左リンク杆42の先端は前記下部フレーム10に回動自在に取付け、前記縦支持フレーム8の先端には右リンク杆50の基部を回動自在に取付け、該右リンク杆50の先端は前記下部フレーム10に回動自在に取付け、刈取部5の下部フレーム10と機体側とを、左右一対の左リンク杆42および右リンク杆50により相対的に左右スライド可能に取付け、前記左リンク杆42と右リンク杆50の何れか一方または両方は前記刈取部5の一部または全体に回転を伝達する伝動ケースを兼用に構成し、前記右リンク杆50の基部と先端とを結ぶ線の傾斜角αに対して、前記刈取部5よりコンバインの脱穀装置3に向けて穀稈を搬送する搬送装置37と前記下部フレーム10との傾斜角βは、刈取部5が左右スライドしても、同じかまたは狭く形成してα≧βとなるように構成したコンバインとしたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例を図により説明すると、1は機体フレーム、2は該機体フレーム1の下方位置に設けた走行装置、3は前記機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は該脱穀装置3の前側一側位置に設けた操縦部、5は前記脱穀装置3および前記操縦部4の前方位置に設けた刈取部、6はグレンタンク、9は排出オーガである。
刈取部5は、前記機体フレーム1側に上下回動自在に取付けた縦支持フレーム8の先端側に刈取部フレーム7を取付ける。刈取部フレーム7の基本構成は、左右方向の下部フレーム10の左右両側に前後方向の分草杆11の基部を取付け、分草杆11には左右方向の刈刃フレーム12を固定している。
前記各分草杆11の先端には分草体13をそれぞれ固定し、分草体13の後方には分草した穀稈を引起す左右引起装置14を設ける。引起装置14は引起ラグ15を取付けたチエン(図示省略)等を取付けるフレームを兼用する引起ケース16の下部後面に側部伝動筒17の先端を固定し、左右の側部伝動筒17の基部の夫々を前記下部フレーム10の左右両側の所定位置に固定する。また、下部フレーム10には補強用の補強フレーム18の基部を固定し、補強フレーム18の上部は前記引起ケース16の上部後面に固定する。したがって、引起装置14の取付強度を向上させると共に、刈取部フレーム7全体の剛性も向上させる。
【0007】
前記下部フレーム10の中央より左側の所定位置には上方に起立する起立伝動筒20を設け、該起立伝動筒20の上部には後側左掻込スターホイル21を設ける。後側左掻込スターホイル21の右側には後側右掻込スターホイル22を互いに平面視噛み合うように設ける。後側右掻込スターホイル22は取付杆23の先端に設け、取付杆23の基部は右側の側部伝動筒17側に固定する。また、前記後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22の前側には、後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22よりも小径の前側左掻込スターホイル26と前側右掻込スターホイル27を夫々設け、前側左掻込スターホイル26と前側右掻込スターホイル27は互いに噛み合うと共に、前側左掻込スターホイル26は後側左掻込スターホイル21と、前側右掻込スターホイル27は後側右掻込スターホイル22と夫々噛み合って、後側左掻込スターホイル21を駆動させると他のスターホイルのすべてが回転するようにして、掻込搬送装置29を構成する。前側左掻込スターホイル26と前側右掻込スターホイル27は取付杆30の左右側に軸装し、取付杆30は前後方向の中央分草杆11の前後中間部に固定する。中央分草杆11は基部側を前記下部フレーム10および刈刃フレーム12に固定する。31は前側左掻込スターホイル26と前側右掻込スターホイル27の上方に設けたカバーである。
【0008】
前記後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22と前記前側左掻込スターホイル26および前側右掻込スターホイル27との間の下方位置に、前記刈刃フレーム12が位置し、刈刃フレーム12には穀稈の根部を切断する刈刃32を設ける。
また、前記縦支持フレーム8の基部には横伝動筒33を設け、横伝動筒33の一側には入力プーリ34を設け、横伝動筒33の他側には縦伝動ケース35を設け、縦伝動ケース35には前記掻込搬送装置29の終端に掻き込み搬送された穀稈を、前記脱穀装置3の脱穀室に穀稈の穂先側を供給する穀稈供給搬送装置36に引き継ぐ株元引継搬送装置37と穂先引継搬送装置38を設ける。
しかして、刈取部5は、前記刈取部フレーム7をリンク機構40を介して縦支持フレーム8に左右側に移動自在に取付ける。縦支持フレーム8の先端側には左側方に突き出るリンク支持フレーム41の基部を固定し、リンク支持フレーム41の先端には左リンク杆42の基部43を軸44により軸着する。左リンク杆42は、基部43より上下に二股状に突き出る二股部45を形成し、二股部45の先端部は前記下部フレーム10を上下から挟持するように挿入して夫々取付軸46により軸着し、前記軸44および取付軸46の軸着部分にはベアリング47を介在させる。
【0009】
また、前記縦支持フレーム8の先端には右リンク杆50の基部を回動自在に取付け、右リンク杆50の先端は前記下部フレーム10の上面側に回動自在に取付ける。この右リンク杆50は伝動ケースを兼用し、右リンク杆50内には前記縦支持フレーム8内に設けた縦伝動軸51を突出させて臨ませ、縦伝動軸51の先端(下端)突出部に歯車52を固定し、歯車52は右リンク杆50内に設けた中間歯車53に噛み合わせ、中間歯車53には出力歯車54を噛み合わせ、出力歯車54の軸55を前記下部フレーム10内に突出させ、該突出部にベベルギヤ56を固定し、ベベルギヤ56は下部フレーム10内の横伝動軸57に設けたベベルギヤ58に噛み合わせて回転を伝達させる。
したがって、右リンク杆50の基部および先端の取付構成は任意であるが、実施例では、右リンク杆50の基部は筒状の縦支持フレーム8の下部の外周に互いに嵌合して縦伝動軸51を中心とする回動構成とし、同様に右リンク杆50の先端は下部フレーム10のボス部に伝達軸55を中心に回動するように取付けている。
【0010】
そして、前記下部フレーム10およびリンク支持フレーム41と、これらを連結する左リンク杆42と右リンク杆50によりリンク機構40を構成する。したがって、左リンク杆42の基部43を取付ける軸44および右リンク杆50の基部の縦伝動軸51と、左リンク杆42と右リンク杆50の下部フレーム10との取付部分は、下部フレーム10が左右に平行移動するように、配置構成する。
この場合、前記刈取部フレーム7は、手動操作あるいは、モータ等の任意のアクチュエータにより左右方向にスライドし、また、図示は省略するが、任意または所定のスライド位置で縦支持フレーム8側に対して刈取部フレーム7が位置固定するようにロック装置を設ける。また、刈取部5を左側にスライドさせたとき、前記走行装置2の左クローラー60より外側(未刈地側)に相対的に位置するようにすると、一層、効率よく作業を行える。
また、リンク機構40を一部構成する前記右リンク杆50の先端は前記下部フレーム10の上面と後側右掻込スターホイル22の下面との間に位置させ、圃場との接触および穀稈との接触を防止する。また、前記リンク支持フレーム41は前記走行装置2の左クローラー60と下部フレーム10との間に配置し、掻き込み搬送流路より脱穀装置に向けて搬送される穀稈の株元がリンク支持フレーム41にてガイドされ、穀稈にクローラー60の土の付着することやクローラー60への巻込が防止される。
【0011】
しかして、刈取部5が所定位置のとき、前記右リンク杆50の前記下部フレーム10に対する傾斜角αに対して前記株元引継搬送装置37の搬送通路の前記下部フレーム10に対する傾斜角βは同じか(平行)または緩く(狭く)形成してα≧βとなるように構成する(図9、図3)。即ち、株元引継搬送装置37は右リンク杆50より上方を搬送するが、右リンク杆50による穀稈搬送の干渉を防止でき、搬送を良好にする。実施例の刈取部5の所定位置は、刈取部5を右方向にスライドしているときである。
72は刈取上下シリンダであり、その基部を機体側の固定部に取付け、刈取上下シリンダ72の先端は前記走行装置2のミッションケース73の側部に設けたHST(油圧式変速装置)74の下方を通して前記リンク支持フレーム41側に取付ける。したがって、リンク支持フレーム41は、縦支持フレーム8と下部フレーム10とに連結されているので、全体の剛性を向上させ、刈取部5の上下も安定させる。75は車軸、76はステーである。
また、後側左掻込スターホイル21の下面側には、下方に突き出るように巻き付き防止体77を設けている(図9)。巻き付き防止体77は平面視多角筒形状に形成し、穀稈等の巻き付きを防止する。即ち、後側左掻込スターホイル21は起立伝動筒20より突き出す伝達軸66の上端に固定するが、この伝達軸66の上端を巻き付き防止体77により包囲してこの部分に巻きつくのを防止すると共に、巻き付こうとする穀稈は巻き付き防止体77の角部による回転圧力を受けて強く巻き付くのが防止される。また、巻き付き防止体77は多角筒形状に形成しているので、機体進行方向の後側部分の藁屑、泥等を後方へ掻き出せる。
【0012】
また、掻込搬送装置29は、その後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22の厚みtより、前側左掻込スターホイル26および前側右掻込スターホイル27の夫々の厚みTが厚くなるように構成し、かつ、後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22の上面より、前側左掻込スターホイル26および前側右掻込スターホイル27の夫々の上面を高く位置させると、メカロックと噛み合いの外れを防止できて好適である(図10)。即ち、後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22の上面より、前側左掻込スターホイル26および前側右掻込スターホイル27の夫々の上面を高く位置させることにより、カバー31と後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22との間に上下に隙間を形成してメカロックするのを防止し、また、前側左掻込スターホイル26および前側右掻込スターホイル27の夫々の厚みTを厚くすることで、噛み合いの外れを防止している。
また、カバー31は、中央部付近の所定部分を頂点とする山型形状に形成すると、穀稈の搬送ガイド作用を期待でき、好適である(図10、図11)。
図中、64は前記横伝動軸57に設けたウォーム歯車、65はウォーム歯車64に噛み合う歯車、67は前記側部伝動筒17内に設けた伝動軸であり、前記引起装置14を駆動する。68は前記ベベルギヤ58に噛み合わせたベベルギヤであり、前記刈刃32を駆動する。
【0013】
次に作用を述べる。
本発明は、前記の構成であるから、機体を前進させると、各分草体13により分草し、分草された穀稈は、各引起装置14により引起され、掻込搬送装置29の前側左掻込スターホイル26および前側右掻込スターホイル27と、後側左掻込スターホイル21および後側右掻込スターホイル22により掻込まれて、刈刃32により穀稈の根部を切断して搬送され、株元引継搬送装置37及び穂先引継搬送装置38に引継がれ、該株元引継搬送装置37及び穂先引継搬送装置38により脱穀室の側部の穀稈供給搬送装置36に引継がれ、該穀稈供給搬送装置36により脱穀室に供給されて脱穀される。
【0014】
しかして、刈取部5は、その刈取部フレーム7をリンク機構40を介して縦支持フレーム8に左右側に移動自在に取付けてあるから、走行装置2および脱穀装置3等の機体と刈取部5とを左右方向に相対的に移動させるから、圃場条件による刈取りの対応性を向上させる。即ち、湿田等では、左クローラー60による未刈地側の踏み付けを防止する。
この場合、リンク機構40により縦支持フレーム8と刈取部フレーム7とを左右スライドさせるので、構成が簡素であり、軽量化できるだけでなく、コストも低くできる。
また、リンク機構40の一部を構成する右リンク杆50は、縦支持フレーム8と下部フレーム10の夫々の取付部分を回動可能に取付けるだけでなく、縦支持フレーム8の縦伝動軸51と下部フレーム10の横伝動軸57とに回転を伝達する歯車52と中間歯車53と出力歯車54を設けた伝動構成を内蔵しているので、他に伝動構成を設ける必要がなく、部品点数を少なくして軽量化に貢献している。また、右リンク杆50は歯車52と中間歯車53と出力歯車54を包囲するケースも兼用しているので、充分な強度を有し、リンク機構40の強度の向上にも貢献している。
【0015】
また、前記右リンク杆50の先端は前記下部フレーム10の上面と後側右掻込スターホイル22の下面との間に位置させているから、下部フレーム10の上方に位置して圃場との接触が防止され、泥を押し出す等の走行抵抗の増大の原因とならず、泥の付着も防止でき、また、右リンク杆50の上方の後側右掻込スターホイル22により穀稈が搬送されて接触が防止される。
また、前記右リンク杆50は穀稈搬送の合流点Aとは反対の既刈地側に配置しているので、右側のスターホイルの上方の構成物を不要とし、藁溜りや巻きつき、付着を防止する。
また、リンク機構40の一部を構成する左リンク杆42は、下部フレーム10と左クローラー60の間に設けたリンク支持フレーム41に取付けているから、スペースを有効利用して取付スペースを確保できるだけでなく、このスペースに設けることにより搬送穀稈の巻き込みや株元への泥土の付着を防止できる。また、刈取部フレーム7の左側の強度を向上させる。
【0016】
しかして、刈取部5が所定位置のとき、右リンク杆50と下部フレーム10との傾斜角αに対して株元引継搬送装置37の搬送通路と下部フレーム10との傾斜角βは同じかまたは狭く形成してα≧βとなるように構成しているから、平面視、右リンク杆50の前面側縁は後側に至るに従い搬送通路から離れることになり、右リンク杆50の存在による穀稈搬送への干渉を防止でき、穀稈の搬送姿勢に影響せず、良好に搬送する。
なお、実施例では右リンク杆50のみに伝動機構を設けているが、左リンク杆42と右リンク杆50の何れか一方または両方に伝動機構を設けても良い。
【0017】
【効果】
本発明は、コンバインの機体フレーム1側に縦支持フレーム8の基部を上下回動自在に取付け、縦支持フレーム8の先端側に左側方に突き出るリンク支持フレーム41の基部を固定し、該リンク支持フレーム41はコンバインの走行装置2の左クローラー60の先端と刈取部5の下部フレーム10との間に配置し、前記リンク支持フレーム41の先端には左リンク杆42の基部43を回動自在に取付け、該左リンク杆42の先端は前記下部フレーム10に回動自在に取付け、前記縦支持フレーム8の先端には右リンク杆50の基部を回動自在に取付け、該右リンク杆50の先端は前記下部フレーム10に回動自在に取付け、刈取部5の下部フレーム10と機体側とを、左右一対の左リンク杆42および右リンク杆50により相対的に左右スライド可能に取付け、前記左リンク杆42と右リンク杆50の何れか一方または両方は前記刈取部5の一部または全体に回転を伝達する伝動ケースを兼用に構成し、前記右リンク杆50の基部と先端とを結ぶ線の傾斜角αに対して、前記刈取部5よりコンバインの脱穀装置3に向けて穀稈を搬送する搬送装置37と前記下部フレーム10との傾斜角βは、刈取部5が左右スライドしても、同じかまたは狭く形成してα≧βとなるように構成したコンバインとしたものであるから、右リンク杆50の存在による穀稈搬送への干渉を防止でき、穀稈の搬送姿勢に影響せず、良好に搬送できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図(刈取部一部図示省略)。
【図2】 刈取部の側面図。
【図3】 同一部平面図。
【図4】 伝動機構を示す一部展開状態の断面図。
【図5】 フレームを示す斜視図。
【図6】 伝動機構を示す一部斜視図。
【図7】 移動状態を示す概略図。
【図8】 左リンク杆部分の断面図。
【図9】 位置関係例示平面図。
【図10】 掻き込み装置の側面図。
【図11】 同平面図。
【符号の説明】
1…機体、2…走行装置、3…脱穀装置、4…操縦部、5…刈取部、7…刈取部フレーム、8…縦支持フレーム、10…下部フレーム、11…分草杆、12…刈刃フレーム、13…分草体、14…引起装置、15…引起ラグ、16…引起ケース、17…側部伝動筒、18…補強フレーム、20…起立伝動筒、21…後側左掻込スターホイル、22…後側右掻込スターホイル、23…取付杆、26…前側左掻込スターホイル、27…前側右掻込スターホイル、29…掻込搬送装置、30…取付杆、32…刈刃、33…横伝動筒、34…入力プーリ、35…縦伝動ケース、36…穀稈供給搬送装置、37…株元引継搬送装置、38…穂先引継搬送装置、40…リンク機構、41…リンク支持フレーム、42…左リンク杆、43…基部、44…軸、45…二股部、46…取付軸、47…ベアリング、50…右リンク杆、51…縦伝動軸、52…歯車、53…中間歯車、54…出力歯車、55…軸、56…ベベルギヤ、57…横伝動軸、58…ベベルギヤ、60…左クローラー、64…ウォーム歯車、65…歯車、66…伝達軸、67…伝動軸、68…ベベルギヤ、72…刈取上下シリンダ、73…ミッションケース、74…HST、75…車軸、76…ステー、77…巻き付き防止体。

Claims (1)

  1. コンバインの機体フレーム(1)側に縦支持フレーム(8)の基部を上下回動自在に取付け、縦支持フレーム(8)の先端側に左側方に突き出るリンク支持フレーム(41)の基部を固定し、該リンク支持フレーム(41)はコンバインの走行装置(2)の左クローラー(60)の先端と刈取部(5)の下部フレーム(10)との間に配置し、前記リンク支持フレーム(41)の先端には左リンク杆(42)の基部(43)を回動自在に取付け、該左リンク杆(42)の先端は前記下部フレーム(10)に回動自在に取付け、前記縦支持フレーム(8)の先端には右リンク杆(50)の基部を回動自在に取付け、該右リンク杆(50)の先端は前記下部フレーム(10)に回動自在に取付け、刈取部(5)の下部フレーム(10)と機体側とを、左右一対の左リンク杆(42)および右リンク杆(50)により相対的に左右スライド可能に取付け、前記左リンク杆(42)と右リンク杆(50)の何れか一方または両方は前記刈取部(5)の一部または全体に回転を伝達する伝動ケースを兼用に構成し、前記右リンク杆(50)の基部と先端とを結ぶ線の傾斜角αに対して、前記刈取部(5)よりコンバインの脱穀装置(3)に向けて穀稈を搬送する搬送装置(37)と前記下部フレーム(10)との傾斜角βは、刈取部(5)が左右スライドしても、同じかまたは狭く形成してα≧βとなるように構成したコンバイン。
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