JP2011067098A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刈取部4は専用の刈取搬送用無段変速装置21により走行速度に同調して回転速度を変速駆動する。刈取搬送用無段変速装置21は、その刈取出力軸38と同一軸心状に刈取中間出力軸54をギヤケース50内に設け、刈取中間出力軸54に設けた刈取中間出力歯車55の一側面には前記刈取部4に出力する刈取用中間出力軸39の刈取用中間従動歯車56を噛み合わせ、前記刈取中間出力歯車55の他側面には前記前側供給搬送装置13に出力する駆動歯車17へ回転伝達する中間歯車57を噛み合わせる。
【選択図】図5
Description
また、公知例の刈取用変速装置はギヤケースの機体外側に設けているため、刈取部への回転出力軸をギヤケースの内側に設けなければならず、頻繁に行われるベルトの装着およびメンテナンス作業が面倒であるという課題がある。
また、公知例は、刈取用無段変速装置の刈取出力軸と別軸のカウンタ軸に刈取用の中間出力歯車と穀稈供給搬送装置の中間出力歯車とを個別に設けているので、刈取出力軸とカウンタ軸とが上下に配置されて上下方向のスペースが大きくなり、また、刈取用と穀稈供給搬送装置の中間出力歯車を軸方向に並列しているので、軸方向のギヤケースの容積も大きくなるとという課題がある。
本願は、穀稈搬送構成を工夫し、搬送を円滑にすると共に、脱穀作業を円滑にし、扱胴等への回転伝達用のベルトの装着を容易にし、更に、刈取搬送用無段変速装置を支持するギヤケース内の伝動機構を工夫してギヤケースを小型化したものである。
刈取搬送用無段変速装置21の刈取出力軸38と同一軸心状に刈取中間出力軸54を刈取出力軸38と一体回転するようにギヤケース50内に設け、刈取中間出力軸54に設けた刈取中間出力歯車55の一方側側面には刈取部4に出力する刈取用中間出力軸39の刈取用中間従動歯車56を噛み合わせ、刈取中間出力歯車55の他方側側面には前側供給搬送装置13に出力する刈取中間出力歯車55へ回転伝達する中間歯車57を噛み合わせているので、同じ刈取中間出力歯車55に刈取用中間従動歯車56と中間歯車57の2個の歯車が噛み合った状態で、刈取部4と前側供給搬送装置13に回転が伝達される。
本発明では、前記刈取中間出力軸54には検出装置により該刈取中間出力軸54の回転速度を検出しうるセンサギヤ65を設けたことを特徴とするたコンバインとしたものであり、刈取中間出力軸54と同一回転するセンサギヤ65の回転速度を検出装置により検出し、刈取搬送用無段変速装置21の回転制御を行う。
本発明では、前記センサギヤ65は刈取中間出力歯車55の外側の刈取中間出力軸54に設けたことを特徴とするたコンバインとしたものであり、センサギヤ65は刈取中間出力軸54の軸心方向の刈取中間出力歯車55の外側位置で回転し、センサギヤ65の回転速度を検出装置により検出し、刈取搬送用無段変速装置21の回転制御を行う。
本発明では、前記センサギヤ65を中間歯車57の外側に位置させて、該センサギヤ65の一部と中間歯車57の一部とが側面視で重なるように配置したことを特徴とするたコンバインとしたものであり、センサギヤ65は中間歯車57と側面視で重なった状態で回転し、センサギヤ65の回転速度が検出装置により検出され、刈取搬送用無段変速装置21の回転制御が行われる。
請求項2記載の発明では、刈取搬送用無段変速装置21からの出力回転速度の検出精度を高め、刈取搬送用無段変速装置21の回転制御精度を向上させる。
請求項3記載の発明では、刈取中間出力軸54にセンサギヤ65を設けているので、センサギヤ65を設けるための軸部材を省略でき、部品点数を減少させられる。
請求項4記載の発明では、センサギヤ65の一部外周と中間歯車57とは側面視で重なるので、ギヤケース50内の空間部を有効活用でき、ギヤケース50全体をコンパクトに構成でき、コストダウンとなる。
前記刈取部4の一例を示すと、分草体10、引起装置(図示省略)、刈刃11および搬送装置を有して構成する。
12は、搬送装置により搬送され穀稈を脱穀装置2の脱穀室(図示省略)に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置、13は穀稈供給搬送装置12の始端側に設けた前側供給搬送装置である。
前記穀稈供給搬送装置12の構成は任意であるが、例えば、挾扼杆(図示省略)と搬送供給チエン(フィードチェン)15により構成する。挾扼杆は脱穀装置2の上部カバー16に上下自在に取付けられ、搬送供給チエン15に弾着して穀稈を挟持搬送する。搬送供給チエン15は無端チエンにより構成し、任意構成の案内レール(図示省略)により案内されて移動するように構成する。
即ち、走行装置3は走行用無段変速装置(静油圧式無段変速装置)20により走行速度変更可能に構成し、刈取部4および前側供給搬送装置13へ伝達する回転も走行装置3の走行速度に同調して変速するようにし、刈取部4からの搬送穀稈を穀稈供給搬送装置12へ直接引継ぐのではなく、刈取部4から前側供給搬送装置13まで同じ搬送速度状態とし、刈取部4で植立状態の搬送穀稈を穀稈供給搬送装置12の搬送姿勢に合わせた横向きとし、穀稈供給搬送装置12には前側供給搬送装置13から同じ搬送姿勢で搬送速度のみを変えてることで引継を良好にする。
前記前側供給搬送装置13は駆動歯車17と案内ローラ(図示省略)との間に前側供給チエン19を掛け回して構成している。
刈取部4および前側供給搬送装置13は、刈取搬送専用の刈取搬送用無段変速装置(静油圧式無段変速装置)21により走行速度に同調させて変速する。
そのため、脱穀装置2と穀稈供給搬送装置12をエンジン22からの一定駆動回転で駆動して脱穀作業を安定させつつ、刈取部4および前側供給搬送装置13の回転を刈取搬送用無段変速装置21により走行速度に同調させて変速して、穀稈供給搬送装置12への引継を円滑・確実にする。
また、刈取部4および前側供給搬送装置13への伝動回転は、刈取搬送用無段変速装置21により変速するので、通常は走行速度に同調させて変速するが、所定条件のときは、刈取搬送用無段変速装置21単独で刈取部4および/または前側供給搬送装置13を駆動するように構成する。
また、走行用無段変速装置20から走行装置3への回転を停止させたとき、刈取搬送用無段変速装置21単独で前側供給搬送装置13を駆動すると、機体走行停止状態で前側供給搬送装置13を駆動し、前側供給搬送装置13および穀稈供給搬送装置12へ手刈り穀稈を供給でき、刈取作業および脱穀作業の作業性および操作性を向上させられる。
前記中間伝動軸31は左右方向の伝動ケース52に軸装し、伝動ケース52の穀稈供給搬送装置12側(反操縦部6側)にギヤケース50を設け、ギヤケース50の操縦部6側に刈取搬送用無段変速装置21を設ける。
刈取・脱穀側中間出力軸41の刈取用中間歯車36には刈取搬送用無段変速装置21の刈取入力軸37の入力歯車53を噛み合わせる(図5)。刈取搬送用無段変速装置21の刈取出力軸38と同軸心状に刈取中間出力軸54を設ける。刈取中間出力軸54には刈取中間出力歯車55を設ける。刈取中間出力歯車55の一側面には刈取用中間従動歯車56を噛み合わせる。また、刈取中間出力歯車55の他側面には中間歯車57を噛み合わせる。
そのため、同じ刈取中間出力歯車55に刈取用中間従動歯車56と中間歯車57の2個の歯車を噛み合わせるので、前記刈取部4および前側供給搬送装置13への回転伝達経路の構成を簡素にし、ギヤケース50自体を小型軽量にできる。
60は中間軸、61は中間歯車、62は従動歯車である。
しかして、前記刈取中間出力軸54には、センサギヤ65を設ける。センサギヤ65は外周のギヤ部66(またはギヤ溝)を検出装置(図示省略)により検出して回転速度を検出するように構成する。
そのため、刈取出力軸38と一体回転する刈取中間出力軸54にセンサギヤ65を設けているので、刈取搬送用無段変速装置21からの出力回転速度の検出精度を高め、刈取搬送用無段変速装置21の回転制御精度を向上させる。
また、刈取中間出力軸54にセンサギヤ65を設けているので、センサギヤ65を設けるための軸部材を省略でき、部品点数を減少させられる。
また、センサギヤ65は刈取中間出力歯車55の外側の刈取中間出力軸54に設けているので、ギヤケース50内の空間部を有効活用でき、ギヤケース50全体をコンパクトに構成でき、コストダウンとなる。
そのため、ギヤケース50内の空間部を有効活用でき、ギヤケース50全体をコンパクトに構成でき、コストダウンとなる。
同様に、 前記センサギヤ65の一部外周は前記刈取用中間従動歯車56の外側に位置させて、側面視で重なるように配置し、ギヤケース50内の空間部を有効活用している。
しかして、操縦部6側のギヤケース50の側面に刈取搬送用無段変速装置21を設けているので、機体重量バランスやギヤケース50の取付バランスを良好にする。
ギヤケース50の穀稈供給搬送装置12側に刈取・脱穀側中間出力軸41と刈取用中間出力軸39と搬送用出力軸40を設けているので、ベルト交換等のメンテナンスを容易にする。
また、刈取搬送用無段変速装置21から前側供給搬送装置13への伝動はギヤケース50内のギヤ伝動なので、スリップがなく、刈取部4から前側供給搬送装置13への引継が良好に行われ、伝動トラブルを防止できる。
また、刈取中間出力軸54は刈取出力軸38と同心上に配置しているが、刈取出力軸38とは別軸の刈取中間出力軸54から刈取用中間出力軸39と刈取中間出力歯車55に伝達するので、刈取中間出力軸54から刈取用中間出力軸39と刈取中間出力歯車55に至る伝動経路中に逆転を防止するワンウエイクラッチを設けると、刈取部4および前側供給搬送装置13を逆転させず、好適である。
そのため、刈取・脱穀クラッチとクラッチ操作レバーとをワイヤー等の機械的接続手段により直接接続せずにすみ、構成が簡素になり、製造組立が容易となる。
モータ70は所定位置の機体固定部に設けたベースプレート72の一方側(例えば、内側として以下説明するが、これによって構成は限定されない)に取付ける(図10)。ベースプレート72のモータ出力ギヤ73はベースプレート72の外側に位置させ、モータ出力ギヤ73には中間ギヤ74を噛み合わせる。中間ギヤ74には操作出力ギヤ75を噛み合わせる。操作出力ギヤ75はベースプレート72に軸装した回転軸76に取付ける。
したがって、中間ギヤ74と操作出力ギヤ75とにより操作作動機構71を構成する。
換言すると、ベースプレート72の一方側(内側)にモータ70を設け、ベースプレート72の他方側(外側)に操作作動機構71を設ける(図10)。
そのため、モータ70と操作作動機構71を内外にラップさせて配置することができ、モータ70および操作作動機構71をコンパクトに構成できる。
一方向(外側)からの操作作動機構71の組立がメインとなるので、組立性・メンテナンス性が向上する。
操作出力ギヤ75の外周付近のベースプレート72には刈取・脱穀クラッチの入切を検出する入切感知センサ80を設ける。80Aは入り感知センサ、80Bは切り感知センサである(図11)。
また、操作出力ギヤ75は、機械的操作伝達手段78の牽引ストロークを確保するために所定の直径を有して形成し、そのため、入感知センサ80Aと切感知センサ80Bの設置間隔を充分に確保でき、設置を容易にする。
前記入感知センサ80Aと切感知センサ80Bに接触するアーム(カム体)81を操作出力ギヤ75と同軸状に配置する(図10,図11)。
したがって、アーム81の先端は操作出力ギヤ75と同方向に回動し、操作出力ギヤ75の位置を入切感知センサ80により確実に感知することができる。
また、側面視において、操作出力ギヤ75の外周縁よりも外側に入切感知センサ80の本体を設けても、アーム81は確実に入切感知センサ80に接触させることができ、刈取・脱穀クラッチの入切を確実に感知することができ、また、各入感知センサ80Aと切感知センサ80Bの本体は操作出力ギヤ75とラップしないので、各入感知センサ80Aと切感知センサ80Bの夫々の調節作業も容易にできる。
機械的操作伝達手段78を取付ける取付軸77は、回転軸76と平行に設ける。
即ち、取付軸77と、回転軸76と中間ギヤ74とモータ出力ギヤ73とは平行に設ける。
そのため、機械的操作伝達手段78を取付ける取付軸77は直接操作出力ギヤ75に取り付けることができて、機械的操作伝達手段78の取付支持構成を簡素にする。
取付軸77は操作出力ギヤ75の軸心方向と平行となるため、操作出力ギヤ75は機械的操作伝達手段78を略直角に牽引でき、操作出力ギヤ75の回転による機械的操作伝達手段78の牽引の効率を良好にし、操作出力ギヤ75(モータ70)の負荷を低減させられる。
モータ出力ギヤ73や操作出力ギヤ75の組み付け方向が統一され、組立性・メンテナンス性を向上させる。
前記中間ギヤ74は、モータ出力ギヤ73の軸心方向と平行なクラッチ軸83に設ける。クラッチ軸83は軸方向に移動自在に設け、中間ギヤ74がモータ出力ギヤ73と噛み合う位置と、モータ出力ギヤ73から外れる位置との間切替え自在にして、モータ70の駆動を操作出力ギヤ75に対して入切する操作用クラッチ84を構成する。
前記アーム81はベースプレート72と操作出力ギヤ75との間に設け、前記取付軸77は操作出力ギヤ75とアーム81とを貫通させて取付ける。
そのため、機械的操作伝達手段78に掛かる負荷を、操作出力ギヤ75とアーム81の両方で支持するので、操作出力ギヤ75の変形を防止し、操作出力ギヤ75の変形による刈取・脱穀クラッチの入切の作動不良発生を防止する。
また、部品の位置関係における精度を容易に向上させる。
操作出力ギヤ75と取付軸77とアーム81との溶接時の精度確保が容易となり、コストダウンとなる。
取付軸77の内端はベースプレート72より内側に突出させ、ベースプレート72に設けたガイド溝85に嵌合させる(図10,図11)。ガイド溝85は回転軸76を中心とする円弧形状に形成し、ガイド溝85の夫々の内端は取付軸77の移動を規制するストッパーとしても作用する。
即ち、アーム81の先端移動軌跡と操作出力ギヤ75の外径とを略一致させる。
そのため、入感知センサ80Aと切感知センサ80Bの取付位置の設定が容易となる。例えば、操作出力ギヤ75の外径がアーム81の先端移動軌跡と略同じになるため、操作出力ギヤ75の外径によりアーム81の先端位置の確認が容易になり、アーム81の移動軌跡を基準とする各入感知センサ80Aと切感知センサ80Bの取付位置の設定が容易となる。
前記支持軸82(回転軸76)の一端(内端)はベースプレート72に軸装し、支持軸82(回転軸76)の他端(外端)は支持部材86により支持する。支持部材86は、下部を軸(例えば、ボルト・ナット)87によりベースプレート72に取付ける(図11)。
即ち、支持部材86は機械的操作伝達手段78よりも内側で支持軸82(回転軸76)を支持する。
そのため、機械的操作伝達手段78の配索の設計自由度を広め、側面視において、機械的操作伝達手段78と支持部材86を重ねられ、操作作動機構71を小型にして、空間を有効利用できる。
なお、図10は展開状態を示しているが、図10には下側の軸87は図示されていない。
また、90はベースプレート72と平行のプレートであり、操作作動機構71の外側に位置し、プレート90に前記操作用クラッチ84のクラッチ軸83の外端を移動自在に軸装して支持する。91は中間ギヤ74がモータ出力ギヤ73に噛み合うように付勢するバネである。
そのため、操作用クラッチ84はプレート90によりベースプレート72に着脱自在に取付けられるので、組立性およびメンテナンス性が向上する。特に、操作用クラッチ84としてサブ組立することができ、サブ組立状態にて、操作作動機構71の作動を確認することができる。
この場合、プレート90は、その上下幅をクラッチ軸83を支持しうる範囲で小さく構成すると、入切感知センサ80と操作出力ギヤ75等を露出させられ、組立性・メンテナンス性を向上させる(図11)。
即ち、プレート90は入切感知センサ80と操作出力ギヤ75の一部が露出する大きさに形成する。
また、取付軸92は、操作作動機構71を包囲するカバー93をプレート90に取付ける取付部材を兼用する。
そのため、カバー93の浮き上がり等を容易に防止する(図10)。
96は、ベースプレート72より内側に突出する取付軸77の内端が通過する開口部である。
機体を走行させると、刈取部4が圃場の穀稈を刈り取って搬送し、刈取部4により搬送された穀稈は前側供給搬送装置13に引き継がれ、前側供給搬送装置13は穀稈を穀稈供給搬送装置12に受け渡し、穀稈供給搬送装置12は穀稈を一定速度で搬送して脱穀装置2の脱穀室に供給して脱穀する。
走行装置3は走行用無段変速装置20により主変速レバー(図示省略)を傾倒させると、走行用無段変速装置20がエンジン22の一定回転を無段階に変速して伝達し、走行速度変更可能に構成し、刈取部4および前側供給搬送装置13へ伝達する回転も走行装置3の走行速度に同調して変速するようにしているので、刈取部4から前側供給搬送装置13への引継は、回転速度が同調しているので円滑に行われる。
そして、前側供給搬送装置13は植立状態で刈取部4から搬送される穀稈の姿勢を横倒し状態に変えて引き継ぐので、前側供給搬送装置13と穀稈供給搬送装置12との間で搬送速度に若干の差があっても、搬送姿勢が横向きなので、円滑に引き継げる。
一方、エンジン22の回転が中間プーリー28に伝達され、中間プーリー28は中間軸29と中間歯車30を介してケース52の中間伝動軸31に回転を伝達し、中間伝動軸31で扱胴34側と中間出力軸41および刈取搬送用無段変速装置21とに伝動を分岐する。
脱穀用傘歯車32に伝達された回転は扱胴34に伝達して駆動する。
中間伝動軸31の回転は穀稈供給搬送中間出力軸41に伝達されて、穀稈供給搬送中間出力軸41の回転は穀稈供給搬送装置12の終端側から入力させて、穀稈供給搬送装置12を駆動する。
それゆえ、一定回転の扱胴34に対して穀稈供給搬送装置12の搬送速度は変化しないので、脱穀作業を安定して行える。
しかして、刈取部4および前側供給搬送装置13への伝動回転は、刈取搬送用無段変速装置21により変速するので、通常は走行速度に同調させて変速するが、所定条件のときは、刈取搬送用無段変速装置21単独で刈取部4および/または前側供給搬送装置13を駆動させることができるので、作業態様を広げ、汎用性を向上させられる。
即ち、機体停止状態から所定走行速度の間でも、刈取搬送用無段変速装置21により刈取部4および前側供給搬送装置13を十分な回転速度で駆動させることができるので、機体走行開始直後から安定して刈取部4および脱穀装置2を駆動させられ、刈取作業および脱穀作業を安定・確実に行える。
刈取搬送用無段変速装置21は、その刈取入力軸37の入力歯車53を刈取・脱穀側中間出力軸41の刈取用中間歯車36に噛み合わせ、刈取搬送用無段変速装置21の刈取出力軸38と同一軸心状に刈取中間出力軸54を刈取出力軸38と一体回転するように設け、刈取中間出力軸54には刈取中間出力歯車55を設け、刈取中間出力歯車55の一側面には刈取用中間従動歯車56を噛み合わせ、刈取中間出力歯車55の他側面には中間歯車57を噛み合わせているので、同じ刈取中間出力歯車55に刈取用中間従動歯車56と中間歯車57の2個の歯車を噛み合わせることができる。
この場合、刈取中間出力歯車55の下面側に刈取用中間従動歯車56を噛み合わせ、刈取中間出力歯車55の上面側には中間歯車57を噛み合わせているので、刈取用中間従動歯車56と中間歯車57とを軸方向に対する左右位置を略同じか近接させて設けられるので、ギヤケース50自体の左右幅を小型にできる。
また、刈取中間出力軸54と刈取出力軸38とは別軸とし、刈取中間出力歯車55を筒状に形成し、刈取中間出力歯車55により刈取中間出力軸54と刈取出力軸38とを一体回転するように構成し、更に、刈取出力軸38を刈取中間出力歯車55から抜き差し自在に構成しているので、刈取搬送用無段変速装置21をギヤケース50に対して着脱自在に構成でき、メンテナンスを容易にしている。
しかして、ギヤケース50の刈取中間出力軸54には検出装置により回転速度を検出しうるセンサギヤ65を設けているので、刈取搬送用無段変速装置21からの出力回転速度の検出精度を高め、刈取搬送用無段変速装置21の回転制御精度を向上させる。
また、センサギヤ65は刈取中間出力歯車55の外側の刈取中間出力軸54に設けているので、ギヤケース50内の空間部を有効活用でき、ギヤケース50全体をコンパクトに構成でき、コストダウンとなる。
センサギヤ65は、その一部外周を中間歯車57の外側に位置させて、側面視で重なるように配置しているので、ギヤケース50内の空間部を有効活用でき、ギヤケース50全体をコンパクトに構成でき、コストダウンとなる。
同様に、センサギヤ65の一部外周は刈取用中間従動歯車56の外側に位置させて、側面視で重なるように配置しているので、ギヤケース50内の空間部を有効活用している。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
Claims (4)
- 走行装置(3)の前方に刈取部(4)を、走行装置(3)の上方に脱穀装置(2)を夫々設け、前記刈取部(4)で刈り取った穀稈の株元側を挟持して脱穀装置(2)の脱穀室に供給しながら搬送する穀稈供給搬送装置(12)の始端部内側に、前側供給搬送装置(13)を設け、前記穀稈供給搬送装置(12)には脱穀装置(2)の扱胴と共にエンジン22からの一定回転を伝達し、前記前側供給搬送装置(13)および前記刈取部(4)は走行速度に同調して回転速度を増減させる専用の刈取搬送用無段変速装置(2)1により変速駆動する構成とし、該刈取搬送用無段変速装置(21)は、前記エンジン(22)の回転を伝達するギヤケース(50)の機体内側の部位に取り付け、前記刈取搬送用無段変速装置(21)の刈取出力軸(38)と同一軸心状に刈取中間出力軸(54)を刈取出力軸(38)と一体回転するようにギヤケース(50)内に設け、前記刈取中間出力軸(54)に設けた刈取中間出力歯車(55)の一側面には前記刈取部(4)に出力する刈取用中間出力軸(39)の刈取用中間従動歯車(56)を噛み合わせ、前記刈取中間出力歯車(55)の他側面には前記前側供給搬送装置(13)に出力する駆動歯車(17)へ回転伝達する中間歯車(57)を噛み合わせたことを特徴とするたコンバイン。
- 請求項1において、前記刈取中間出力軸(54)には検出装置により該刈取中間出力軸(54)の回転速度を検出しうるセンサギヤ(65)を設けたことを特徴とするたコンバイン。
- 請求項2において、前記センサギヤ(65)は刈取中間出力歯車(55)の外側の刈取中間出力軸(54)に設けたことを特徴とするたコンバイン。
- 請求項3において、前記センサギヤ(65)を中間歯車(57)の外側に位置させて、該センサギヤ(65)の一部と中間歯車(57)の一部とが側面視で重なるように配置したことを特徴とするたコンバイン。
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- 2009-09-24 JP JP2009218740A patent/JP5288132B2/ja active Active
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