JP2011065733A - 半導体メモリデバイスおよびチップ積層型の半導体デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のパッド21と、メモリコア部4およびIO部5とを有する。IO部5は、メモリコア部4の2つのデータ線DLおよび2つの積層接続パッド21ごとに、相互に接続するデータ線とパッドの組み合わせを、入力されるアドレス信号に基づいて相互に変更可能な選択回路51を有する。IO部5は、2つの積層接続パッド21に対し入出力される2つのデータD0,D1が、2つのデータ線DLのどの側のメモリアドレスに対するアクセスに対応したものかを前記組み合わせの情報に基づいて区別することが可能である。これにより2倍のデータレート(DDR同等)が保証される。
【選択図】図2
Description
以下、IO部の基本構成の動作を、例えば選択回路を有する場合で説明する。
また、最大アクセスレートの2倍のレートでデータがデバイス外部から取り込まれ、メモリコア部に書き込まれる。
なお、テストのためのパッド数が少ないことは、データ圧縮回路の動作でカバーでき、メモリコア部に含まれる全てのメモリセルのテストが可能である。
1.第1の実施形態:内部が2ポート、外部が2ポートのタイプ。
2.第2の実施の形態:内部が4ポート、外部が2ポートのタイプ。
3.第3の実施の形態:内部が2ポート、外部が4ポートのタイプ。
4.第4の実施の形態:内部が4ポート、外部が4ポートのタイプ。
5.第5の実施の形態:内部が2ポート、外部が4ポートのタイプでより詳細な例。
6.変形例。
[チップ積層構造]
図1に、チップ積層型の半導体デバイスのチップの積層と各チップのパッド配置の説明図を示す。
半導体デバイス1は、例えばシステムLSIを構成する際に、システムコントローラ等の制御部やロジック部が集積化された第1半導体基板を有するチップ3に、メモリが集積化された第2半導体基板2Aを有する半導体メモリデバイス2が積層されることで形成される。
なお、半導体メモリデバイス2のチップ3と接続される側の面を、以下、素子形成面と反対側の面という意味で「裏面」と言う。また、後述する変形例のように、積層接続パッド21が素子形成面と同じ面に形成される場合もあり得る。
何れの場合でも、後述するように、本発明の適用によってDDR方式と同等の外部データレートを、より低い動作周波数で得ることができる。
最初に、本発明の比較対象であるDDR方式を、SDRAMの場合を例として簡単に説明する。
この技術を適用したDDR方式では1つのアドレスを指定すると、ある設定された規則に基づき、クロックの立ち上がりエッジに現れるデータ用のアドレスと、立下りエッジに現れるデータ用のアドレスが決定される。これにより1クロックパルスで2つのデータビットを転送できる。
図2と図3に、本発明の適用の概略(動作)を、概略的なIO部の構成(図2)と動作の模式的なタイミングチャート(図3)を用いて示す。
図2(A)〜図2(C)に示すように、半導体メモリデバイスは、メモリコア部4と、当該メモリコア部4と外部端子(図1では積層接続パッド21に相当)との間にデータの入出力を制御するIO部5とを有する。IO部5の外部端子には、不図示の外部データバスが接続される。例えば、図1の例では、チップ3内のバスが、半導体メモリデバイス2にとっては“外部データバス”に相当する。
このDDR方式と同等なデータレートでデータをパラレル出力させるために、単に、外部端子(積層接続パッド21)を2倍とした場合の例(第2比較例)を、図2(B)のIO構成と図3(C2)のデータ入出力のタイミングにより示している。
これらの比較例に対して、図2(C)と図3(C3)には、本発明が適用された第1の実施形態に関わるIO構成の概略図とデータ入出力のタイミングを示すものである。
このため、外部IOバスデータは、先に与えられたアドレスA0に対応してデータD0が先に排出され、続いてデータD1が排出されたシリアルデータとなる。
その後、アドレスA1が与えられると、このアドレスに対応してデータD1が先に外部IOバスに排出され、続いてデータD0が排出されたシリアルデータとなる。
この動作は、他のアドレスA1が与えられたときも同様である。
(1)メモリコア部4の2つのデータ線および2つのパッド(21Aと21B)ごとに、相互に接続するデータ線とパッドの組み合わせを、入力されるアドレス信号(A0とA1)に基づいて相互に変更する機能。
(2)2つのデータ線のどの側のメモリアドレスに対するアクセスに対応したものかを上記(1)の組み合わせの情報に基づいて区別する機能。
ここで“最大アクセスレート”とは、アドレスで制御可能な最小のデータ幅をデータの粒度と定義したときに、データ粒度単位で最も短いサイクルで連続アクセスしたときに得られる最大のアクセスレートを言う。
いずれにしても、本発明の適用によって、IO部5の周波数を上げることなく、入出力に現れるデータのレートをDDR方式と同等の2倍にすることが可能である。
図4(B)〜図4(D)は、第1の実施形態(図4(A))と比較することで、第2〜第4の実施形態の構成を概略的に示す図である。なお、これらの図では、図2(C)の示すIOコントローラ50は図示を省略している。
このうち図4(B)に、第2の実施形態に関わるIO部5の概略構成を示す。
図4(C)に、第3の実施形態に関わるIO部5の概略構成を示す。
以上の選択回路51_3の機能は、これは、2つのセルデータを同時に入出力するバースト動作に際しての機能である。より詳細には、データ入力パッド21cが選択されるときはデータ出力パッド21eが選択され、データ入力パッド21dが選択されるときはデータ出力パッド21fが選択される。
図4(D)に、第4の実施形態に関わるIO部5の概略構成を示す。
本実施の形態は、上記第3の実施形態(図4(C))をより具体的な例として詳細に説明する実施形態である。
図5は、第5の実施形態に関わる半導体メモリデバイス2の詳細なIO部構成を示す回路ブロック図である。
また、IO切替部5Aは、セレクタSEL0,SEL1を制御する第1セレクト信号S1を発生するジェネレータGENdと、セレクタSEL2,SEL3を制御する第2セレクト信号S2を発生するジェネレータGENqとを有する。
セレクタSEL0の制御入力には、インバータINVを介して第1セレクト信号S1が入力可能となっている。セレクタSEL1の制御入力には第1セレクト信号S1が入力可能となっている。
セレクタSEL2,SEL3の制御入力には個別に第2セレクト信号S2が入力可能となっている。
これらの制御信号は、コマンドCMDに応じて発生し出力される信号である。
ウェハテスト時には、IOコントローラ50は、テストパッド22(22a〜22d)からテストクロックTCLK、テストコマンドTCMD、テストアドレスTADDを入力する。また、入出力が共通化されたテストパッド22aからテストデータTDQ0を外部のテスタとの間で受け渡しをしてテストする。このとき入力されるテストデータには期待値データを含み、出力されるテストデータは、図5のように半導体メモリデバイス2内部に設けられたデータ圧縮回路(COMP)6で圧縮されたテスト読み出しデータを含む。
図6に図示したデータ圧縮回路6は、初段の排他的論理和ゲート(EXOR)がIO切替部5Aからの出力数(全出力数の一部でもよい)だけ設けられている。2段目、3段目、・・・、最終段にかけては、ノア回路NORで出力数が縮小されて、最終的に1本のテストデータTDQに集約される。
初段の排他的論理和ゲート(EXOR)には期待値が与えられるため、読み出しデータにおいて、期待値と論理が1ビットでも異なれば、テストデータTDQがテスト不合格を示す例えば“0”、全ビットが一致すればテスト合格を示す例えば“1”の論理が出力される。
なお、入出力テストデータTDQ0は積層接続パッド21の全数分備える必要はなく、テストデータTDQ0として用いられないデータがあってもよい。
テストは通常、ウェハ状態で行われるが、チップ積層後にはIOコントローラ50は、テスト機能以外の機能を果たす。かかる機能としては、積層接続パッド21g〜21iからクロックCLK、コマンドCMD、アドレスADDを入力する。チップ実装後はテスト経路はハイインピーダンス(HiZ)状態となるため、積層接続パッド21c〜21fを用いて、半導体メモリデバイス2がチップ3(図1)とデータの受け渡しを行う。
図1においては、第1半導体基板(チップ3)が面積として、半導体メモリデバイス2より大きい場合を例示するが、面積の大小関係は、これと逆でもよい。また、第1半導体基板(チップ3)の不図示のパッドから、例えばワイヤボンドにより外部端子を取り出す必要は必ずしもない。例えば、第1半導体基板(チップ3)側ではなく、半導体メモリデバイス2の周縁部に、テストパッド22とともに外部接続のためのパッドを多数設けておき、両者の接続は、チップ3の裏面BGAまたはSi貫通ビア等によって達成してもよい。
この場合、半導体メモリデバイス2が有する積層接続パッド21は、チップ3の裏面(半導体メモリデバイス2側の面)に設けられたBGAからなるパッド31と接続されるランド部であってもよい。
図1に示すように左右の対称性を重視した配置でもよいし、さらに、左右と上下の対象性を重視した配置でもよい。具体的には、チップの4辺からほぼ等距離となるチップ中央付近の領域にのみ積層接続パッド21を配置してもよい。あるいは、チップ中央付近を通り縦と横にチップを4分割するような境界を含む領域に積層接続パッド21を配置してもよい。その他、4分割以外の任意数の領域分割に対応するように積層接続パッド21を配置してもよい。
一方で、テストパッド22のサイズが積層接続パッド21と同等まで小さい場合でも、テスタの限られた入出力端子数で多くのチップを同時テストしてテストコストを削減する意味で、テストパッド22の数を制限する場合が多い。
このように様々な要因からテストパッド22のサイズや数、さらには配置場所が決められるため、そのような要請に適合して任意にテストパッド22を形成できる。
また、図1ではテストプローブは、先が尖った金属針として示しているが、先端に尖った複数の凹凸があり、外筒内を復元力に付勢されて往復可能な形態でもよい。テストプローブの微細化の進展に伴って、テストパッド22の大きさが積層接続パッド21と等しいか、大小関係が逆転する場合でも本発明が適用できる。
第1に、積層接続パッド21とテストパッド22を有し、積層接続パッド21を多く配置できる。そのため、データを入力時と出力時に2つの積層接続パッド21に振り分け、かつ、他のアドレス入力でデータの入力先、出力先またはその双方を切り換える選択回路を有する。その結果、積層時には高いデータ入出力時の周波数(例えばデータレート)を実現でき、テスト時には少ないパッド数で複数チップの同時テストを実現できる。また、積層接続パッド21を、チップ周縁部より内側に面配置したためパッド配置がチップ面積増大の要因となりにくい。
この機能はDDRと同等のものを実現することができるので、チップの制御回路のアルゴリズムはDDRのものを流用できる。
メモリを積層することで、入出力の経路が短くなり、消費電流を大幅に削減することが可能である。
また、クロックの立下りエッジを使用しなくても上記DDRと同等のデータレートが確保できる。この場合、DDR_SDRAMでは必要だったCLKの逆相信号(/CLK)を使わなくてもタイミングの保証ができる。なお、クロックの立下りエッジを使用することは可能であり、その場合、データレートを更に2倍、つまりDDRの2倍のデータレートを実現できる。
Claims (12)
- 半導体基板と、
前記半導体基板に形成されたデータ入出力のための複数のパッドと、
前記半導体基板に集積化されたメモリコア部およびIO部と、
を有し、
前記IO部は、前記メモリコア部の2つのデータ線および2つの前記パッドごとに、相互に接続するデータ線とパッドの組み合わせを、入力されるアドレス信号に基づいて相互に変更し、前記2つのパッドに対し入出力される2つのデータが、前記2つのデータ線のどの側のメモリアドレスに対するアクセスに対応したものかを前記組み合わせの情報に基づいて区別することが可能であり、最大アクセスレートの2倍のレートで前記複数のパッドに対しデータを入力し又は出力する
半導体メモリデバイス。 - 前記IO部は、前記メモリコア部から読み出した2つの出力データを、与えられた一のアドレスに応じて前記2つのパッドに振り分け、他のアドレスに応じてデータの出力先のパッドを入れ替えることが可能であり、また、前記2つのパッドからの2つの入力データを、与えられた一のアドレスに応じて前記2つのデータ線に振り分け、他のアドレスに応じてデータの出力先のデータ線を入れ替えることが可能な選択回路を、前記2つのデータ線および前記2つのパッドごとに有する
請求項1に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記複数のパッドは入出力共用のパッドであり、
前記選択回路は、前記メモリコア部の一のセルを指定する一のアドレスの入力に応じて前記メモリコア部に2つのセルデータを同時に入出力するバースト動作に際して、当該一のアドレスに対応する第1データの入出力先と、他のアドレスに対応する第2データの入出力先とを、前記2つのパッドの一方と他方で双方向に切り換える
請求項2に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記選択回路は、それぞれがデータ入出力に共用される2つの入出力データ線に個別に接続された内部ポートを2つ有している
請求項3に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記選択回路は、入力データ線に接続された内部入力ポートと、出力データ線に接続された内部出力ポートとを各2組の、合計で4つの内部ポートを有する
請求項3に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記複数のパッドはデータ入力とデータ出力の用途別に分けて設けたパッドであり、
前記選択回路は、前記メモリコア部の一のセルを指定する一のアドレスの入力に応じて前記メモリコア部に2つのセルデータを同時に入出力するバースト動作に際して、当該一のアドレスに対応する第1データの入出力先と、他のアドレスに対応する第2データの入出力先とを、データ入力とデータ出力の用途ごとにペアで設けた2つのパッドの一方と他方で双方向に切り換える
請求項2に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記選択回路は、それぞれがデータ入出力に共用される2つの入出力データ線に個別に接続された内部ポートを2つ有している
請求項6に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記選択回路は、入力データ線に接続された内部入力ポートと、出力データ線に接続された内部出力ポートとを各2組の、合計で4つの内部ポートを有する
請求項6に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記半導体基板の素子形成面側にテストのためのパッドを複数有する
請求項1に記載の半導体メモリデバイス。 - 前記半導体基板の集積回路にテスト結果を出力するデータ圧縮回路をさらに有し、
前記テストのためのパッドは、データ入出力のためのパッドに比べてサイズが等しいか、より大きく、かつ数が少ない
請求項9に記載の半導体メモリデバイス。 - 制御部を含む第1半導体基板に、メモリ部を含む第2半導体基板を、電気的接続をとって積層した積層基板構造を有し、
前記第2半導体基板は、
データ入出力のための複数のパッドと、
集積化されたメモリコア部およびIO部と、
を有し、
前記IO部は、前記メモリコア部の2つのデータ線および2つの前記パッドごとに、相互に接続するデータ線とパッドの組み合わせを、入力されるアドレス信号に基づいて相互に変更し、前記2つのパッドに対し入出力される2つのデータが、前記2つのデータ線のどの側のメモリアドレスに対するアクセスに対応したものかを前記組み合わせの情報に基づいて区別することが可能であり、最大アクセスレートの2倍のレートで前記複数のパッドに対しデータを入力し又は出力する
チップ積層型の半導体デバイス。 - 前記IO部は、前記メモリコア部から読み出した2つの出力データを、与えられた一のアドレスに応じて前記2つのパッドに振り分け、他のアドレスに応じてデータの出力先のパッドを入れ替えることが可能であり、また、前記2つのパッドからの2つの入力データを、与えられた一のアドレスに応じて前記2つのデータ線に振り分け、他のアドレスに応じてデータの出力先のデータ線を入れ替えることが可能な選択回路を、前記2つのデータ線および前記2つのパッドごとに有する
請求項11に記載のチップ積層型の半導体デバイス。
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