JP2011064949A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011064949A
JP2011064949A JP2009215544A JP2009215544A JP2011064949A JP 2011064949 A JP2011064949 A JP 2011064949A JP 2009215544 A JP2009215544 A JP 2009215544A JP 2009215544 A JP2009215544 A JP 2009215544A JP 2011064949 A JP2011064949 A JP 2011064949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
color
unit
image
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009215544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5419608B2 (ja
Inventor
Takahiro Nakase
貴大 中瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009215544A priority Critical patent/JP5419608B2/ja
Priority to US12/884,381 priority patent/US8446653B2/en
Publication of JP2011064949A publication Critical patent/JP2011064949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5419608B2 publication Critical patent/JP5419608B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G13/00Electrographic processes using a charge pattern
    • G03G13/01Electrographic processes using a charge pattern for multicoloured copies
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
    • G03G15/0105Details of unit
    • G03G15/011Details of unit for exposing
    • G03G15/0115Details of unit for exposing and forming a half-tone image
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
    • G03G15/0142Structure of complete machines
    • G03G15/0178Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image
    • G03G15/0194Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image primary transfer to the final recording medium
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/401Compensating positionally unequal response of the pick-up or reproducing head

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】細線の再現性向上と部分的な2次色の剥がれの抑制を両立すること。
【解決手段】入力される多色の画像データを色分解した単色の画像データに応じて感光ドラム1を露光し静電潜像を形成するレーザ露光部17と、単色の画像データの各画素の露光量を算出しその露光量で露光するようレーザ露光部17を制御するプリンタ制御部14とを備え、プリンタ制御部14が単色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値に応じて補正量を算出しその補正量に基づき着目画素の露光量の補正を行う単色露光量補正部64を有する画像形成装置であって、プリンタ制御部14は、多色の画像データに基づき露光量を補正するための係数を求める4色露光量補正部63を有し、単色露光量補正部64は、4色露光量補正部63により求めた係数と補正量を用いて露光量を補正する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レーザビームプリンタ等の感光体上に光ビームを走査して像形成を行う画像形成装置及び画像形成方法において、露光量の補正処理技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体表面の各領域へのトナーによる現像量は、該当領域の電荷潜像のみならず該当画素周囲の潜像の影響を受ける。このため、例え本来同じ画像濃度を持つべき画素であっても、周囲の画像パターンによりトナーによる現像量が異なり、出力される印字画像濃度・パターンが意図したものと異なるケースが発生する。特に、周囲にドットが少ない孤立ドットあるいは細線と、周囲にドットがあるようなパターン画像等では、それぞれの画素の近傍にある他ドットの影響が異なるため、それら両方の安定した出力ができない場合があった。これを防ぐために、例えば1×1ドットの孤立電荷潜像が作る現像電界を大きくするために画像露光量を大きくすることで、1×1ドットは安定して出力されるようになる。しかし、注目画素の周囲近傍にドットが集まるような領域では形成される現像電界が過剰になり、理想のドット径に比べて出力されるドット径が大きくなる。即ち、従来の画像形成の露光工程においては、
1.トナー画像が比較的孤立している場合の安定したトナー画像形成
2.トナー画像が比較的密集している場合の画像出力精度
の両立が困難となるという課題があった。
高解像度の画像形成を行おうとする際には、画素の大きさがより微小になり、近隣画素間の距離も小さくなるため、このような課題は一層顕著に現れていた。このような周辺画素の電荷分布の影響を考慮して、電子写真の現像プロセスにおける物理的な関係を方程式化する工程と、その方程式を逐次的に解くことで出力画像を補正することが考えられる。この方法は非常に計算能力の高い演算回路が必要とされるため、例えば特許文献1では、次のようにして解決している。即ち、印字する画像内の任意の画素について、周辺近傍N×Mの領域に「トナーを形成すべき画素」が少ない画素については「トナーを現像するための電界強度を増加させる」ように画像露光量を制御する工程を備えることで解決している。一方、周辺近傍N×Mの領域に「トナーを形成すべき画素」が多い画素については、「トナーを現像するための電界強度を減少させる」ように制御する工程を画像形成装置に備えることで解決している。
特開2004−181868号公報
しかしながら、特許文献1の方法を用いた場合、転写部や定着部において局所的にトナーが剥がれ、結果的に線の欠けやハーフトーニングされた部分がミクロで欠けたことによるがさつき等が生じることがある。これは以下のような理由で生じる。特許文献1の方法を用いた場合には、次のようになる。図13(a)に示すような各色の細線が重なり合うような(交わる点の)画像パターンでは、図13(b)(ii)に示すように各々の像担持体上で(即ち色毎に)細線の再現性を向上させるように露光量の補正された画像が重なり合う。このため、図13(b)(i)に示すような露光量の補正を行わない場合に比べて重なり合った部分のトナー載り量は多くなり、2次色の局所的なトナー剥がれが発生しやすくなる(図13(b)(ii)中の矢印)。また、図13(c)(ii)に示すように、露光量の補正がある場合、この現象は、太い線の場合でも図13(c)(i)に示す露光量の補正がない場合に比べて、エッジ部のトナーが崩れやすくなって現れる。この現象は、紙上のトナーに比べ、トナーの重なる部分で発生する場合が多いため、特に2次色以上で注意が必要である。尚、図13ではトーンの違いで色の違いを表現している。
図13(d)にN×N画素のドットを形成する場合、ドットを大きくしていく場合に理想のトナー載り量に対する実際のトナー載り量の比をとったものを示す。トナー載り量は小さいドット径の画像パターンで、周囲の画素に対して注目画素の載り量が多いほど落ちる。即ち、小さいドット数に着目すると、注目画素の載り量と周囲の画素の載り量との差が大きい(図中破線)場合の方が、載り量差が小さい(図中実線)場合よりも理想載り量に対する比が小さくなる。つまり、トナー剥がれが発生しやすいことがわかる。トナーの載り量が多すぎると全色のトナーを転写できない転写不良や、トナーが転写材に定着しない定着不良を起こす場合がある。これに対しては、ある程度の大きさ(例えば100×100画素)を有するハーフトーン画像において、次のような制御が用いられる。即ち、カラーマッチングの際に、Y(イエロー)M(マゼンタ)C(シアン)をK(ブラック)に入れ替える等してトータルで単色ベタを100%としたときに、240%程度になるように抑える載り量制御等が用いられる。ここで240%という値は、ある範囲においてマクロ的な載り量が転写不良・定着不良を発生しない程度の値である。この方法では全画素の載り量が240%になるわけではなく、ハーフトーン処理によりある面積域において240%の載り量になる。従って、部分的には300%や200%の部分が存在する場合がある。従って、この方法ではミクロの部分的なトナー載り量による課題、例えばドット単位の載り量に対する不具合に対しては対処できない。具体的には、マクロ的には240%以下のトナー載り量であっても、図13のように部分的に単色と2次色の段差のある個所ではトナーが転写部・定着部で剥がれる現象が発生する。この現象は特に細線等の孤立した部分で発生しやすい。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、細線の再現性向上と部分的な2次色の剥がれの抑制を両立することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
入力される多色の画像データを色分解した単色の画像データに応じて像担持体を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記単色の画像データの各画素の露光量を算出し前記露光量で露光するよう前記露光手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段が前記単色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値に応じて補正量を算出し前記補正量に基づき前記着目画素の露光量の補正を行う単色補正手段を有する画像形成装置であって、前記制御手段は、前記多色の画像データに基づき前記露光量を補正するための係数を求める多色補正手段を有し、前記単色補正手段は、前記多色補正手段により求めた前記係数と前記補正量を用いて前記露光量を補正することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、細線の再現性向上と部分的な2次色の剥がれの抑制を両立することができる。
実施例1、2のMFPの詳細構成を示すブロック図 実施例1、2のMFP制御部の構成を示すブロック図 実施例1、2のRIP部の構成の一例を示すブロック図 実施例1の出力画像処理部の構成を示すブロック図 実施例1、2の画像形成装置の概略断面図 実施例1の補正処理の概念図 実施例1の補正処理を説明するフローチャート 実施例1と従来例を比較する画像断面図 実施例2の出力画像処理部の構成を示すブロック図 実施例2の補正処理の概念図 実施例2の補正処理を説明するフローチャート 実施例2の画像断面図 従来例を説明する図
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。尚、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用を成すものであり、これらについての重複説明は適宜省略する。
[MFPの詳細構成]
図1を用いてMFPの構成について説明する。図1は、実施例1のMFP(Multi Function Peripheral:多機能周辺機器の略称)の構成を示す図である。MFPは、自装置内部に複数のジョブのデータ(ジョブデータ)を記憶可能なハードディスク等のメモリを具備する。また、スキャナから出力されたジョブデータに対しこのメモリを介してプリンタ部36でプリント可能にするコピー機能を具備する。さらに、コンピュータ等の外部装置から出力されたジョブデータに対しメモリを介してプリンタ部36でプリント可能にするプリント機能等の複数の機能を具備した画像形成装置である。MFPには、フルカラー機器とモノクロ機器があり、色処理機能や内部データ等を除いて、基本的な部分においては、フルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多い。従って、ここではフルカラー機器を主に説明し、必要に応じて随時モノクロ機器の説明を加える。本システムの構成に関し、上記のようなMFPと、プリント機能のみを具備した単一機能型の画像形成装置等のSFPを具備する構成でも良い。尚、SFPとはSingle Function Peripheral(単一機能周辺機器)のことである。
図1に示すように、MFPは次の構成を備える。紙原稿等の画像を読み取り、読み取られた画像データを画像処理する入力画像処理部31と、ファクシミリ等に代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部39とを備える。ネットワークを利用して画像データや装置情報をやりとりするNIC(Network Interface Card)部40と、外部装置(あるいは外部デバイス)と画像データ等の情報交換を行う専用インターフェース(専用I/F)部41とを備える。USB(Universal Serial Bus)メモリ(リムーバブルメディアの一種)等に代表されるUSB機器を含む外部メモリと画像データ等のデータを送受信するUSBインターフェース(USB I/F)部42を備える。尚、入力画像処理部31は、例えば、ADF(自動給紙機構)を有するスキャナで実現される。MFP制御部33では、MFPの用途に応じた画像データの一時保存や、データ転送経路の決定等の各種処理を制御する。
文書管理部43は、複数の画像データを格納可能なハードディスク等のメモリを具備する。例えば、MFP(画像形成装置)が具備する制御部(例えばMFP制御部33のCPU、メモリ(RAM、ROM)等)が主体となり、複数種類の画像データを、文書管理部43に複数格納可能に制御する。この複数種類の画像データには、入力画像処理部31からの画像データがある。また、FAX部39を介して入力されたファクシミリジョブの画像データがある。また、NIC部40、専用I/F部41やUSB I/F部42を介して外部装置から入力された画像データがある。MFP制御部33は、文書管理部43に格納された画像データを適宜読み出して、プリンタ部36等の出力部に転送し、プリンタ部36によるプリント処理等の出力処理を実行可能に制御する。MFP制御部33は、操作部38を通じてオペレータからの指示により、文書管理部43から読み出した画像データを、ネットワークを介してコンピュータや他の画像形成装置等の外部装置に転送可能に制御する。画像データを文書管理部43に記憶する際には、必要に応じて画像データを圧縮して格納したり、逆に圧縮して格納された画像データを読み出す際に元の画像データに伸張して戻す等の処理を、圧縮伸張部44を介して行う。データがネットワークを経由する際には、JPEG、JBIG、ZIP等圧縮データを使用することも一般に知られており、データがMFP制御部33に入力された後、この圧縮伸張部44で解凍(伸張)される。
リソース管理部45には、フォント、カラープロファイル、ガンマテーブル等の共通に扱われる各種パラメータテーブル等が格納され、必要に応じてそれらのパラメータテーブル等を呼び出すことができる。リソース管理部45は、新しいパラメータテーブルの格納や、修正により更新することができる。
MFP制御部33では、PDLデータが入力された場合には、RIP部46でRIP処理を施したり、プリントする画像に対して、必要に応じて出力画像処理部35でプリントのための画像処理を行う。その際に生成される画像データの中間データやプリントレディデータ(プリントのためのビットマップデータやそれを圧縮したデータ)を必要に応じて、文書管理部43に再度格納することもできる。尚、PDLとは、Page Description Languageの略称である。また、RIPとは、Raster Image Processorの略称である。このように処理された画像データは可視画像を形成するためにMFP制御部33から画像形成を行うプリンタ部36に送られる。プリンタ部36でプリントアウトされたシート(転写材)は後処理部37へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
MFP制御部33は円滑にジョブを流す役割を担っており、MFPの使い方に応じて、以下の各種の機能A)〜N)を実行するために、処理経路の切替を制御する。但し、中間データとして画像データを必要に応じて格納することは一般に知られているが、ここでは、文書管理部43が始点、終点になる以外のアクセスは表記しない。また、必要に応じて利用される圧縮伸張部44と後処理部37、あるいは、全体のコアとなるMFP制御部33等の処理は省略し、おおよそのフローがわかるように記載する。
A)複写機能 :入力画像処理部31→出力画像処理部35→プリンタ部36
B)ファクシミリ送信機能 :入力画像処理部31→FAX部39
C)ファクシミリ受信機能 :FAX部39→出力画像処理部35→プリンタ部36
D)ネットワークスキャン :入力画像処理部31→NIC部40
E)ネットワークプリント :NIC部40→RIP部46→出力画像処理部35→プリンタ部36
F)外部装置へのスキャン :入力画像処理部31→専用I/F部41
G)外部装置からのプリント :専用I/F部41→RIP部46→出力画像処理部35→プリンタ部36
H)外部メモリへのスキャン :入力画像処理部31→USB I/F部42
I)外部メモリからのプリント:USB I/F部42→RIP部46→出力画像処理部35→プリンタ部36
J)ボックススキャン機能 :入力画像処理部31→出力画像処理部35→文書管理部43
K)ボックスプリント機能 :文書管理部43→プリンタ部36
L)ボックス受信機能 :NIC部40→RIP部46→出力画像処理部35→文書管理部43
M)ボックス送信機能 :文書管理部43→NIC部40
N)プレビュー機能 :文書管理部43→操作部38
上記以外にも、E−mailサービスやWebサーバ機能を初めとして、様々な機能との組み合わせが考えられるが、ここでは割愛する。また、上記の機能A)〜N)の内、J)ボックススキャン機能、K)ボックスプリント機能、L)ボックス受信機能、あるいはM)ボックス送信機能とは、文書管理部43を利用したデータの書込や読出を伴うMFPの処理機能である。これらの処理機能は、ジョブ毎やユーザ毎に文書管理部43内の記憶領域を分割して一次的にデータを保存して、ユーザIDやパスワードを組み合わせてデータの入出力を行う機能である。
操作部38は、上記の様々なフローや機能を選択したり操作指示したりするためのものである。ここで、操作部38の表示装置の高解像度化に伴い、文書管理部43に格納されている画像データをプレビューし、確認後OKならばプリントする等の処理も実現することができる。
[MFP制御部の構成]
次に、MFP制御部33の詳細構成について、図2を用いて説明する。図2は本実施例のMFP制御部の詳細構成を示す図である。図2に示すMFP制御部33の詳細構成は、大きく分けて4つの部分から成る。即ち、入力デバイスを管理する入力デバイス管理部101、入力されたジョブを解釈する入力ジョブ制御部102、ジョブに関する各種設定情報を整理する出力ジョブ制御部103、出力デバイスを割り当てる出力デバイス管理部104である。入力デバイス管理部101は、図1のMFPの各入力部(入力デバイス)からの入力信号を整理したり切替の順序を決定したりする。ここで、入力部とは、MFP制御部33に接続され、MFP制御部33へ入力信号を入力する各種構成要素である。この入力デバイス管理部101は、各入力部を介して入力信号を受信する。入力信号には、紙原稿のスキャン画像信号やネットワークからのPDLデータ等のMFPの外部から入力された信号がある。これに加えて、この入力信号には、文書管理部43に格納してある画像データや、RIP部46及び出力画像処理部35とが連携して処理する画像データも含まれる。
入力ジョブ制御部102は、入力デバイス管理部101から送られてくる一連の操作要求をコマンド(プロトコル)と呼ばれる命令信号で受信する。そして、その操作要求の概要が解釈され、MFP内部で理解できる操作手順に変換される。入力ジョブ制御部102は、その解釈結果に基づいて、プリントジョブ、スキャンジョブ、PDL展開ジョブ、ファックス受信ジョブ等の様々なジョブを生成する。生成されたジョブは、MFP内部でどのような処理を施して、どこに送られるかといったそれぞれのシナリオが定義付けされ、そのシナリオに従ってMFP内部を流れる。
出力ジョブ制御部103では、ジョブに関する各種設定情報(俗に、ジョブチケットと呼ばれる)と画像情報が作成される。出力ジョブ制御部103は、印刷する文書名や印刷部数、出力先の排紙トレイ指定、複数バインダで構成されるジョブのバインダ順等のジョブ全体に関わる設定情報(ジョブ設定情報)の詳細を解析する。後処理部37で行う製本方式の設定やステープルの位置、複数ドキュメントで構成されるバインダのドキュメント順等のバインダ全体に関わる設定情報(バインダ設定情報)の詳細を解析する。出力ジョブ制御部103は複数ページで構成されるドキュメントのページ順、両面印刷の指定、表紙や合紙の付加等のドキュメント全体に関わる設定情報(ドキュメント設定情報)の詳細を解析する。また、画像の解像度、画像の向き(ランドスケープ/ポートレイト)等の各種設定ページ全体に関する設定情報(ページ設定情報)の詳細を解析する。これに加えて、PDLデータが入力された場合には、RIP部46を呼び出してラスタライズ処理を施す。尚、画像情報を生成するに当たっては、RIP部46を呼び出して、ラスタライズ処理にてページ画像情報が生成される。ページ画像情報は、圧縮伸張部44において圧縮された後、文書管理部43に各種設定情報と関連付けされて格納される。文書管理部43に保存されたページ画像情報は圧縮伸張部44にて伸張され、関連付けられていた各種設定情報と一緒に読み出される。そして、各種設定情報とページ画像情報は一対になって出力デバイス管理部104に送信される。
出力デバイス管理部104は、定義付けされたそれぞれのジョブのシナリオに基づいて、出力デバイスを割り当てる際に、複数のジョブが同時に処理を進めると出力部(出力デバイス)の競合が発生するため、それを調停する。また、プリンタ部36、後処理部37等のどの出力部を利用するかをスケジューリングする。
[RIP部の構成]
図3を用いて、RIP部46の構成について説明する。RIPとは、PDLで記述された文字、線画、図形等のベクトル情報、あるいは色、パターン、写真等の画像走査線情報等を同時にページ上に再現するために、それぞれのオブジェクト情報をメモリ上にビットマップ(ラスタイメージ)展開するプロセッサである。元来、ハードウェアとして出力装置側に搭載されていたが、現在では、CPUの高速化によりソフトウェアで実現されている。RIP部46は、一般に、インタプリタ部51とレンダリング部52の2つの部分から成り立つ。インタプリタ部51は、PDLデータの解釈を行うPDL解釈部53と、解釈したPDLデータからディスプレイリストと呼ばれる中間ファイルを生成するDL(Display List)生成部54とで構成される。レンダリング部52は、ディスプレイリストに対してカラーマッチングを行うCMM(Color Matching Module)部55と、ディスプレイリストをビットマップ(ラスタイメージ)に展開するDL展開部56とで構成される。
PDL解釈部53は、入力されてきた様々な種類のPDLデータを解析する部分である。PDLデータの入力フォーマットとしては、Adobe社のPostScript(登録商標)言語やHP(Hewlett−Packard)社のPCL(Printer Control Language)言語等が有名である。これらは、ページ単位の画像を作成するためのプリンタ制御コードで記載され、単純な文字コードの他、図形描画のコードや写真画像のコード等も含まれる。また、PDF(Portable Document Format)というAdobe社の開発した文書表示用ファイル形式も様々な業界で多用されており、ドライバを使用せず直接MFPに投入されたこのフォーマットも対象としている。その他に、PPML(Personalized Print Markup Language)と呼ばれるVDP(Variable Data Print)向けフォーマットがある。また、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やTIFF(Tagged Image File Format)と呼ばれるカラー画像の圧縮フォーマット等にも対応している。
CMM部55では、グレースケール、RGB、CMYK等の一般的な色空間で表現される様々な画像データの入力が可能である。CMM部55では画像データがその他の色空間の場合には、一度CRD(Color Rendering Dictionary)にてCMYK空間に変換された後、カラーマッチングが施される。CMM部55において、ICCプロファイルによる色調整が行われる。ICCプロファイルは、ソースプロファイル(Source Profile)とプリンタプロファイル(Printer Profile)とがある。ソースプロファイルは、RGB(又はCMYK)データを一度規格化されたL*a*b*空間に変換し、このL*a*b*データを再度ターゲットとなるプリンタに適したCMYK空間に変換する。このとき、ソースプロファイルは、RGBプロファイルとCMYKプロファイルからなり、入力画像がRGB系画像の場合はRGBプロファイルが選択され、CMYK系画像の場合にはCMYKプロファイルが選択される。
プリンタプロファイルは、各プリンタの色特性に合わせて作られる。プリンタプロファイルは、RGB系画像の場合は、Perceptual(色味優先)やSaturation(鮮やかさ優先)を選択するのが好ましい。また、CMYK系画像の場合は、Colorimetric(色差最小)を選んで最適画像を出力することが多い。また、ICCプロファイルは、一般にルックアップテーブル形式で作られており、ソースプロファイルでは、RGB(又はCMYK)データが入力されると、一意にL*a*b*データに変換される。逆にプリンタプロファイルでは、L*a*b*データからプリンタにマッチしたCMYKデータに変換される。尚、カラーマッチングを必要としないRGBデータは、デフォルトの色変換によりCMYKデータに変換されて出力され、カラーマッチングを必要としないCMYKデータに対しては、そのまま出力される。プリンタプロファイルでは、例えばCMYK各々がベタの画像が入力された際に、プリンタ部36で許容される載り量、例えば単色ベタを100%としたときに、全色で240%になるようにYMCデータをKに載せ換える載り量制御を行う場合もある。このRIP部46で展開された画像データは、圧縮伸張部44を介して文書管理部43に保持される。
[出力画像処理部の構成]
図4を用いて、出力画像処理部35について説明する。出力画像処理部35(カラー系)に入力される画像データは、4色露光量補正部63、出力ガンマ補正部61、単色露光量補正部64、ハーフトーン処理部62に順に入力される。4色露光量補正部63、単色露光量補正部64の詳細は後述する。出力画像処理部35(カラー系)に入力される画像データは、複写動作等の入力画像処理部31からの出力データを扱うRGB系データと、ネットワークプリント動作等のRIP部46からの出力データを扱うCMYK系データとに、大きく分けられる。前者の場合、画像データは出力画像処理部35で下地除去されたあと4色露光量補正部63に入力される。出力ガンマ補正部61では、出力部(例えば、プリンタ部36)に対応した出力画像の濃度補正を行う。CMYKそれぞれ一次元のルックアップテーブル(γLUT)を利用して、画像形成毎に異なる出力画像データのリニアリティを保つ役割を果たし、一般的にカラーキャリブレーションの結果は、このルックアップテーブルに反映される。
ハーフトーン処理部62は、MFP機能に応じて、異なる種類のスクリーニングを択一的に適用することができる。一般に、複写動作等では、モアレの起きにくい誤差拡散処理部62aによる誤差拡散系のスクリーニングを利用する。プリント動作では、文字や細線の再現性を考えてディザマトリクス等を利用した多値スクリーン部62bによる多値スクリーン系のスクリーニングを用いる。前者は、注目画素(着目画素)とその周辺画素に対して誤差フィルタで重み付けし、階調数を保ちながら多値化の誤差を配分して補正していく方法である。後者は、ディザマトリックスの閾値を多値に設定し、擬似的に中間調を表現する方法で、CMYK独立に変換し、入力画像データによって低線数と高線数とを切り替えて再現する。
[MFPの構成]
次に、MFPの一例として、4Dカラー系MFPの構成について、図5を用いて説明する。図5は本実施例に係る4Dカラー系MFP(画像形成装置)16の構成を示す図である。同図に示す4Dカラー系MFP16は、電子写真方式の画像形成装置であり、同図はその主要部の概略構成を模式的に示す縦断面図である。4Dカラー系MFP16は、主に、スキャナ部201、レーザ露光部17、作像部202、定着装置10、給紙/搬送部203、後処理部37及び、これらを制御するプリンタ制御部14から構成される。スキャナ部201は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明をあてて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。レーザ露光部17は、画像データに応じて変調されたレーザ光等の光ビームを、等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)に入射させ、反射走査光として感光ドラム1に照射する。
作像部202は、一連の電子写真プロセスの現像ユニット(ステーション)を4連持つことで実現されている。つまり、作像部202は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各々の色毎にステーションと、さらに転写手段を備え、4色の記録材(例えば、トナー)を用いて、カラー印刷を実現する。各ステーション内には、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)を備える。感光ドラム1は矢印R1方向に回転可能に支持される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、一次帯電器(帯電手段)2、レーザ露光部(露光手段)17、電位センサ9、現像装置(現像手段)4、クリーニング装置(クリーニング手段)7、前露光器(前露光手段)8が配置されている。作像部202は、各ステーションに第1転写部20で接触する、矢印R2方向に回転する内部転写ユニット(転写手段)5と、内部転写ユニット5と第2転写部21で接触し、通紙部に矢印R3方向に回転する外部転写ベルト6(転写手段)が配置される。外部転写ベルト6により搬送される通紙部の先に、定着ローラと加圧ベルトを備える定着装置10が配設される。7eは内部転写ユニット5をクリーニングするクリーニング装置である。尚、図中a,b,c,dはブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に対応する符号であり、以下適宜a〜dの符号を省略して説明する。
上述の4Dカラー系MFP16において、画像形成時には、感光ドラム1は矢印R1方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。感光ドラム1の表面は、一次帯電器2によって所定の極性・電位に略均一に帯電される。レーザ露光部17は、出力画像処理部35内部でγLUTによって階調補正等の画像処理が行われてMFP制御部33からプリンタ制御部14に送られてくる画像信号に基づいた画像パターンを、帯電後の感光ドラム1表面に走査光として照射する。このとき、レーザ露光部17は、出力画像処理部35から指示された露光量で、レーザ露光部17の内部に設けられたレーザチップから光照射を行う。レーザ露光部17の走査光による照射部分は帯電によって感光ドラム1表面に保持されている電荷が除去されて静電潜像が形成される。この静電潜像に、現像装置4内に設けられた現像剤担持体である現像スリーブにバイアスが印加されることよってトナー(現像剤)が感光ドラム1に飛翔、付着してトナー像(現像剤像、現像画像)として現像される。現像されたトナー像は第1転写部20において感光ドラム1から内部転写ユニット5に転写される。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並べられた4連の現像ユニットは、イエロー用の現像ユニットの作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、シアン、ブラック用の現像ユニットによる作像動作を順次実行する。プリンタ制御部14によるこのタイミング制御によって、内部転写ユニット5上に色ずれのない、フルカラートナー像が転写される。さらに第2転写部21において転写材Pに転写される。その後、転写材P上のトナー像は定着装置10にて転写材Pと熱圧着される。
給紙/搬送部203は、シートカセットやペーパーデッキに代表されるシート収納部204を一つ以上持っている。給紙/搬送部203は、プリンタ制御部14の指示に応じて、シート収納部204に収納された複数のシートの中から一枚分離し、作像部202・定着装置10へ搬送する。搬送されたシートPは、前述の作像部202によって、各色のトナー像が転写され、最終的にフルカラートナー像がシート上に形成される。プリンタ制御部14は、MFP全体を制御するMFP制御部33と通信して、その指示に応じて制御を実行する。これに加えて、スキャナ部201、レーザ露光部17、作像部202、定着装置10、給紙/搬送部203の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
[本実施例の多色露光量補正の処理の流れ]
本発明に関わる部分を詳細に説明する。レーザ露光部17は、出力画像処理部35内部でγLUTによって階調補正等の画像処理が行われてMFP制御部33から送られてくる画像信号に基づいた画像パターンを、帯電後の感光ドラム1表面に走査光として照射する。ここでは、先に説明したMFP制御部33と出力画像処理部35をプリンタ制御部14として説明する。このようにレーザ露光部17はプリンタ制御部14の指示により露光量が可変なレーザ露光装置であり、プリンタ制御部14は、内部で任意の画素を中心に周りの画素からフィルタにより露光量を算出する演算装置を有する。フィルタは、3×3ドットのマトリクスフィルタであり、単色補正マトリクスフィルタと、多次色補正(多色補正)マトリクスフィルタ(本実施例においては4次色補正マトリクスフィルタ)を有する。
ここで、プリンタ制御部14がどのようにして露光量を算出するかを説明する。各画素の露光量は次のステップに従って算出される。ここで、概念図を図6に、処理の流れを図7に示す。尚、図6のステップ番号は、図7のプリンタ制御部14のCPUが行うフローチャートに示されるステップ番号に対応する。また、図6で各処理間に描かれた矢印は、C色、M色、Y色、K(BK)色に対応する画像データを模式的に表す。
ステップ1(以降、S1等とする)では、ユーザによりn×m画素の4色の画像データ(画像data)(8ビット(bit))が入力される。S2では、4色露光量補正部63が3×3画素の多次色補正マトリクスフィルタを用いて、元の4色画像データに対して周囲画素の平均値と自画素の差分を算出し、差分から多次色補正量(補正係数A)を算出し、これを繰り返し入力されたn×m画素の画像データに対して補正係数Aマトリクスを形成、記憶する。ここで4色露光量補正部63が補正処理を行う際に用いる多次色補正マトリクスフィルタは、自画素が周囲の画素に対して載り量が多い場合に低い係数を返すようにフィルタ計算を行う。具体的には、自画素以外を1、自画素を0とする3×3ドットのフィルタを、自画素を中心に画像データと掛け合わせ、フィルタ内の合計をとり、最後にフィルタの合計値、ここでは8で割る(1/8)ことで平均化する。自画素の値と、求められた合計値との差分を算出し、自画素に該当する画素の補正係数Aとする。これをn×m画素に対し繰り返し、係数Aマトリクスを形成する。
S3では、単色露光量補正部64で元の4色画像データを各色に色分解する。S3で色分解された各色のデータはS4において出力ガンマ補正部61により出力ガンマ補正、即ち濃度補正が行われる。S5では、単色露光量補正部64が、色分解された単色画像データに対し、3×3画素の単色用マトリクスフィルタにS2で算出・記憶した補正係数Aマトリクスを畳み込んだもので、n×m画素の露光量データマトリクスを形成する。単色用フィルタでは小ドットや細線の再現性を向上するようにフィルタを設定する。単色露光量補正部64は、最初の画像データに対し、各画素に「単色用マトリクスフィルタ×係数Aマトリクス」の演算を行う。これにより、多次色で重ねた場合に周辺画素に対して部分的に載り量が多い場合には単色の補正量を抑え、部分的な載り量が多くない場合には単色の補正量を抑えずに補正を行う。単色の露光量は元の画像データに対して最大160%、多次色で部分的に載り量が多い場合には単色露光量補正後に対し最大25%ダウンする。S6でハーフトーン処理部62がハーフトーン処理を行う。S7で各色の露光量データマトリクスに基づき、レーザ露光部17は各感光ドラム1に画像パターンを露光する。S8で前述の方法に従って単色画像形成が行われ、S9で色合成される紙上に4色で画像形成される。
この結果、図13に示した従来の方法で単色のみ補正した場合と異なり、図8(a)に示すように細線が重なる場合にもその交点は極端な載り量の増加がないために第2転写部21や定着装置10でのトナーの剥がれは発生しない。これを図8(b)に示す図8(a)の破線方向断面拡大図でみると、単色露光量補正のみの場合(図8(b)(i))に比べ、本実施例による4色露光量補正ありの場合(図8(b)(ii))の方がトナーの載り量が少なく、トナーが剥がれにくい。また、図8(c)に示すように、太い線においても、単色露光量補正のみの場合(図8(c)(i))に比べ、本実施例による4色露光量補正ありの場合(図8(c)(ii))の方が、トナー載り量が少なくトナー崩れが起きにくい。
〜具体的な計算例〜
さらに入力画像データからの一連の計算を具体的に説明する。ここでは説明を簡易化するため、シアンとマゼンタの2次色からなる画像を例に説明する。表1に示すような画像データが入力されたとする。尚、表の1セルが1画素に対応し、数値はそのセルの画素値である画像信号の値を示す。
Figure 2011064949
ここで、「1」は単色ベタの載り量である。従って「2」は単色のベタに対し、200%となる状態である。この画像を例えばシアンとマゼンタに分解すると表2のようになる。
Figure 2011064949
各々の画像を従来のように補正せずに出力すると、実際のトナーの載り量は表3のように出力されてしまう。
Figure 2011064949
ここで、表2の単色画像データに対し、表4に示すマトリクスフィルタを畳み込み積分を行うことで注目画素に対して周囲の画素にドットが存在するかを調べ、ドットが存在しない(孤立している)ドットに対して画像信号を増加させる処理を行う。
Figure 2011064949
単色最大補正量を60%(元の画像信号に対して60%まで信号の伸長を行う)とし、表2の画像信号に対し表4のマトリクスフィルタを畳み込むことで補正量を算出した。その結果を表5に示す。
Figure 2011064949
これらの画像を重ね合わせると、表6のようになる。
Figure 2011064949
このままでは単色部と2次色部では最大1.33(=2.53−1.20(太枠で囲った部分))の画像信号差があり、従来の補正せずに出力した場合に比べて0.33露光信号量が増加する。このためにトナーの段差が大きくなり、局所的なトナー剥がれが発生しやすくなる。これを抑制するため、まず2次色部を判定し、その領域を記憶する。領域判定結果を表7に示す。値に「1」の立っている部分が2次色の部分である。
Figure 2011064949
また、元の入力画像データ表1に対して表8に示す2次色用フィルタマトリクスを畳み込むことで周辺画素の平均値を求め、その値から注目画素と、周辺画素の平均値との差を求める。
Figure 2011064949
差分を求めた結果を表9に示す。
Figure 2011064949
今回は2次色補正量を25%とし(単色の補正された露光信号量に対し、最大25%信号量を落とす)、表7で2次色と判定された部分のみ表5に対して補正した結果を表10に示す。
Figure 2011064949
これらの画像を重ね合わせると、表11のようになる。
Figure 2011064949
これにより、単色補正のみでは1.33あった段差が本実施例では0.75となり、従来よりも段差が小さくトナー剥がれは良化する。また、単色のライン部(表11の★部)は元画像は1.00の信号であったのに対し1.20と高い露光信号になるため、再現性が向上する。
同様に、表12のような画像データを入力した。
Figure 2011064949
結果を表13に示す。
Figure 2011064949
このように、2次色補正をしない場合にはエッジ部で画像信号が大きくなりすぎ、従来に比べてトナー崩れが発生しやすくなる。一方で本実施例のように2次色補正を行うことで、露光量として従来同等に押さえ込むことができるため、出力される画像も従来と遜色ない。
このように本実施例によれば、従来の単色補正に加えて2次色補正を行うことで、細線の再現性向上と部分的な2次色の剥がれの抑制を両立することができる。細線の再現性向上と部分的な2次色の剥がれの抑制を両立しながら、太線のエッジ部におけるトナーの崩れを軽減することができる。太い線のエッジ部でもトナー崩れを軽減でき、多次色の局所的なトナー段差でもトナー剥がれを軽減でき、細線の再現性を向上させることが可能となる。また、各々の露光量補正処理を他の露光量補正処理から独立して行うことが可能となる。また、単色に関わる補正と多次色に関わる補正を独立して行うことが可能となる。また、各々の工程で最適な範囲で露光量を補正することが可能となる。さらに、周辺画素に対して注目画素の載り量が相対的に高い場合に発生しやすいトナー剥がれを抑制することが可能となる。
本実施例では、単色補正フィルタが5×5ドット、ハーフトーニング後の方法を詳細に説明し、明記しない構成や効果は実施例1と同様とする。
[出力画像処理部の構成]
図9を用いて本実施例における出力画像処理部について説明する。実施例1と異なる点は、出力ガンマ補正部61により濃度補正が行われた画像データが、まずハーフトーン処理部62へ出力される点である。実施例1で説明したように、ハーフトーン処理部62は、誤差拡散系のスクリーニングを用いて画像データの処理を行う誤差拡散処理部62aと、多値スクリーン系のスクリーニングを用いて画像データの処理を行う多値スクリーン部62bとを有する。本実施例では、ハーフトーン処理部62により処理された画像データが、単色露光量補正部64へ出力される。
[本実施例の多色露光量補正の処理の流れ]
各画素の露光量は次のステップに従って算出される(概念図:図10、フロー図:図11)。尚、本実施例を表す概念図である図10のステップ番号は、図11のフローチャートに示されるステップ番号に対応する。
S11ではユーザによりn×m画素の4色、8bitの画像データが入力される。S12では元の4色画像データを各色に色分解する。S13では出力ガンマ補正部61が色分解された単色画像データの各々に対してガンマ補正を行う。S14では各色の画像データ(8bit)に対してハーフトーン処理部62がハーフトーニングを施す(⇒1bit)。S15ではハーフトーン処理部62によりハーフトーニングされた画像データを一旦合成、4bitに伸張する。そして、3×3画素の4色用フィルタマトリクスを用いて、元の4色画像データに対して周囲画素の平均値と自画素の差分を算出し、差分から多次色補正量を算出し、n×m画素の補正係数Aマトリクスを形成、記憶する。
4色用フィルタでは自画素が周囲の画素に対して載り量が多い場合に低い係数を返すようにフィルタ計算を行う。表14に示すような単色補正マトリクスフィルタを用いる。
Figure 2011064949
表14に示すフィルタは、自画素の周辺を1、さらにそのまわりを0.5として自画素からの距離との関係をもたせた自画素を0とする5×5ドットのフィルタである。自画素を中心に画像データと掛け合わせ、フィルタ内の合計をとり、平均をとる。自画素の値と、求められた合計値との差分を算出し、自画素に該当する画素の補正係数Aとする。これをn×m画素に対し繰り返し、補正係数Aマトリクスを形成する。
S15ではハーフトーニングされた単色画像データに対し、5×5画素の単色用フィルタマトリクスにS13で算出・記憶した補正係数Aマトリクスを畳み込み積分をしたもので、n×m画素の露光量データマトリクスを形成する。単色用フィルタでは小ドットや細線の再現性を向上するようにフィルタを設定する。そしてS16で単色露光量補正部64により単色フィルタ処理を行う。S17では、各色の露光量データマトリクスに基づき、各像担持体に画像パターンを露光し、S18で前述の方法に従って単色画像を形成し、S19で色合成される紙上に画像形成される。
このように本実施例によれば、実施例1に対してより太い線の再現性も向上することができる。また、図13に示した従来の方法で単色のみ補正した場合と異なり、図12に示すようにハーフトーニングされた細線のその交点(黒丸で記す)でも極端な載り量の増加がない。このため、第2転写部21や定着装置10での剥がれは発生せず、マクロで見た場合のがさつきが軽減される。ハーフトーン後の色の重なり部のトナー剥がれによるがさつきを抑制することが可能となる。また、各々の工程で最適な範囲で露光量を補正することが可能となる。さらに、周辺画素に対して注目画素の載り量が相対的に高い場合に発生しやすいトナー剥がれを抑制することが可能となる。
1 感光ドラム(像担持体)
14 プリンタ制御部(制御手段)
17 レーザ露光部(露光手段)
63 4色露光量補正部(多色補正手段)
64 単色露光量補正部(単色補正手段)

Claims (8)

  1. 入力される多色の画像データを色分解した単色の画像データに応じて像担持体を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記単色の画像データの各画素の露光量を算出し前記露光量で露光するよう前記露光手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段が前記単色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値に応じて補正量を算出し前記補正量に基づき前記着目画素の露光量の補正を行う単色補正手段を有する画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記多色の画像データに基づき前記露光量を補正するための係数を求める多色補正手段を有し、
    前記単色補正手段は、前記多色補正手段により求めた前記係数と前記補正量を用いて前記露光量を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記多色補正手段は、前記多色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値から前記着目画素の係数を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記多色補正手段は、前記多色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値から画素値の平均値を求め、前記平均値と前記着目画素の画素値との差分を求めることにより前記係数を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記単色補正手段は、ハーフトーン処理を行った単色の画像データに対して補正を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 入力される多色の画像データを色分解した単色の画像データに応じて露光手段により像担持体を露光し静電潜像を形成する露光工程と、前記単色の画像データの各画素の露光量を算出し前記露光量で露光するよう前記露光手段を制御する制御工程と、を備え、前記制御工程が前記単色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値に応じて補正量を算出し前記補正量に基づき前記着目画素の露光量の補正を行う単色補正工程を有する画像形成方法であって、
    前記制御工程は、前記多色の画像データに基づき前記露光量を補正するための係数を求める多色補正工程を有し、
    前記単色補正工程は、前記多色補正工程にて求めた前記係数と前記補正量を用いて前記露光量を補正することを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記多色補正工程は、前記多色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値から前記着目画素の係数を求めることを特徴とする請求項5に記載の画像形成方法。
  7. 前記多色補正工程は、前記多色の画像データの着目画素の周囲の画素の画素値から画素値の平均値を求め、前記平均値と前記着目画素の画素値との差分を求めることにより前記係数を求めることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記単色補正工程は、ハーフトーン処理を行った単色の画像データに対して補正を行うことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
JP2009215544A 2009-09-17 2009-09-17 画像形成装置及び画像形成方法 Expired - Fee Related JP5419608B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009215544A JP5419608B2 (ja) 2009-09-17 2009-09-17 画像形成装置及び画像形成方法
US12/884,381 US8446653B2 (en) 2009-09-17 2010-09-17 Image forming apparatus and image forming method which prevent toner from peeling from a secondary color area of a multicolor image while the image is on the photosensitive member of the apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009215544A JP5419608B2 (ja) 2009-09-17 2009-09-17 画像形成装置及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011064949A true JP2011064949A (ja) 2011-03-31
JP5419608B2 JP5419608B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=43730910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009215544A Expired - Fee Related JP5419608B2 (ja) 2009-09-17 2009-09-17 画像形成装置及び画像形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8446653B2 (ja)
JP (1) JP5419608B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014006422A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Ricoh Co Ltd 光沢発生装置
JP5990093B2 (ja) * 2012-11-29 2016-09-07 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法ならびにプログラム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0453350A (ja) * 1990-06-20 1992-02-20 Canon Inc 画像処理装置
JPH0993444A (ja) * 1995-07-13 1997-04-04 Konica Corp カラー画像形成装置
JP2003316088A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Sharp Corp 画像形成装置
JP2004181868A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Canon Inc 画像形成装置
JP2004214977A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sharp Corp 画像処理装置およびそれを備えた画像形成装置ならびに画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP2004317716A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Canon Inc 画像形成装置
JP2008042223A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Seiko Epson Corp 画像濃度補正方法、画像形成装置、濃度補正システム、濃度補正装置、及び濃度補正プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2009177283A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成装置のキャリブレーション方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4989043A (en) * 1988-05-09 1991-01-29 Ricoh Company, Ltd. Color-balance control method
JP3421147B2 (ja) * 1994-11-04 2003-06-30 富士写真フイルム株式会社 露光量決定方法
US7097270B2 (en) * 2001-09-27 2006-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Color image forming apparatus and method for controlling color image forming apparatus
JP5094298B2 (ja) * 2007-09-14 2012-12-12 キヤノン株式会社 カラー画像形成装置、カラー画像形成装置における色調整方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0453350A (ja) * 1990-06-20 1992-02-20 Canon Inc 画像処理装置
JPH0993444A (ja) * 1995-07-13 1997-04-04 Konica Corp カラー画像形成装置
JP2003316088A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Sharp Corp 画像形成装置
JP2004181868A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Canon Inc 画像形成装置
JP2004214977A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sharp Corp 画像処理装置およびそれを備えた画像形成装置ならびに画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP2004317716A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Canon Inc 画像形成装置
JP2008042223A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Seiko Epson Corp 画像濃度補正方法、画像形成装置、濃度補正システム、濃度補正装置、及び濃度補正プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2009177283A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成装置のキャリブレーション方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20110065031A1 (en) 2011-03-17
US8446653B2 (en) 2013-05-21
JP5419608B2 (ja) 2014-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7940425B2 (en) Image processing apparatus and method controlling the amount of transparent ink for recording
US7990589B2 (en) Image processing apparatus and method therefor
JP4979357B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
EP1974927A1 (en) Image formation system, image formation device, and control method thereof
JP2013024564A (ja) 画像検査装置、画像検査システム及び画像検査方法
JP5300418B2 (ja) 画像形成装置
JP2004230846A (ja) 画像形成装置
US20090097063A1 (en) Image processing system and image processing method
JP2006227444A (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷プログラム、および記録媒体
JP2005295333A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP4556242B2 (ja) 色調補正方法および色調補正装置並びに画像形成装置およびプログラム
JP4555192B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP6630086B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP5419608B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5751814B2 (ja) 画像形成装置、制御方法、およびプログラム
JPH10173947A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP4115294B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP4534505B2 (ja) 印刷装置及びラスタイメージプロセッサ
JPH1065918A (ja) 画像形成装置および画像処理装置
JP2006013769A (ja) 画像出力システム、画像出力方法、その方法を実行させるためのプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な情報記録媒体
JP2006243574A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP2004255610A (ja) 画像形成装置の制御方法
JP7271902B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム
JP7140550B2 (ja) 画像形成装置
JP2022052350A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131119

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees