JP2011064154A - 内燃機関用吸気マニホールド装置 - Google Patents

内燃機関用吸気マニホールド装置 Download PDF

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成彦 太田
Makoto Hirata
誠 平田
Yoshiyuki Umino
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Abstract

【課題】温度変化による形状変化が生じた場合でも、切換弁を確実且つ円滑に駆動させ吸入空気の流通状態を安定的に切り換えることができると共に、耐久性の向上を図る。
【解決手段】通路長切換部14は、吸気通路24の通路長を切換自在に設けられ、シャフト42と、前記シャフト42に接続されるバルブ16とを備える。このバルブ16は、軸線方向に沿った一端部側に設けられる第1端壁部58が前記シャフト42に対して固定され、他端部側に設けられた第2端壁部60、略中央に設けられた中央壁部62が、前記シャフト42に対して軸線方向に変位自在に設けられる。これにより、バルブ16が軸線方向へ変形した場合でも、第2端壁部60及び中央壁部62が、シャフト42に沿って好適に移動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関用吸気マニホールド装置に関し、一層詳細には、吸入空気が流通する吸気通路の長さを切換可能な通路長切換部を有する内燃機関用吸気マニホールド装置に関する。
従来から、自動車等の多気筒エンジンでは、シリンダヘッドの吸気ポートと吸入空気量を調整する絞り弁との間に吸気マニホールドが設けられ、前記吸気マニホールドに吸入された吸入空気を分流させて各吸気ポートへと配分している。
近年、エンジンの高出力化に伴い、高速又は高負荷運転時には吸気マニホールドの吸気通路を短くし、低速又は低負荷運転時には前記吸気マニホールドの吸気通路を長くすることによってエンジンの出力を変更可能な吸気マニホールド装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−170536号公報
しかしながら、一般的に、上述したような吸気マニホールド装置では、シャフト及びバルブが、線膨張係数の異なる異材質から形成されているため、例えば、吸気マニホールド装置における通路長切換部近傍が高温の場合には、線膨張係数の大きなバルブが、シャフトの軸線方向に沿って膨張し、一方、低温の場合には、前記バルブがシャフトの軸線方向に沿って収縮するように変形する。
この場合、バルブは、シャフトに対して複数箇所で固定される構成としているため、温度変化に起因して変形した際、前記シャフトに対する固定部位が前記バルブの変形に伴って軸線方向に変位することがなく、前記固定部位以外が膨張・収縮変形することとなる。
これにより、温度変化が生じる度にバルブに対して変形に伴った応力が生じ、前記バルブの耐久性が低下してしまうという問題がある。また、変形の生じたバルブを回動させ通路長の切り換えを行う際、変形によって前記バルブと吸気マニホールドとの間に隙間が生じてしまい、シール性の低下を招くという問題があると共に、前記バルブを回動させる際の摺動抵抗が増大し、円滑に変位させることができないという問題も生じる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、温度変化による形状変化が生じた場合でも、切換弁を確実且つ円滑に駆動させ吸入空気の流通状態を安定的に切り換えることができると共に、耐久性の向上を図ることが可能な内燃機関用吸気マニホールド装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関を構成する本体部の各シリンダに独立して接続され、スロットル装置から吸入空気が導入されるチャンバーと連通する長管吸気通路と前記長管吸気通路から分岐して前記チャンバーに連通する短管吸気通路とを有する吸気マニホールドと、前記吸気マニホールドの内部に設けられ、前記内燃機関の運転状況に応じて前記長管吸気通路又は前記短管吸気通路と前記チャンバーとの連通状態を切り換える通路長切換部とを備える内燃機関用吸気マニホールド装置において、
前記通路長切換部は、前記長管吸気通路と前記短管吸気通路との間に設けられ、
前記吸気マニホールドに対して回動自在に支持される回転軸と、
前記回転軸に支持され、前記回転軸と共に回動変位する切換弁と、
前記切換弁と前記回転軸との間に設けられ、前記切換弁を前記回転軸の軸線方向に沿って変位自在に保持し、且つ、前記回転軸に対する回転方向への相対変位を規制する保持手段と、
を備え、
前記回転軸と前記切換弁とが、異なる材質から形成されることを特徴とする。
本発明によれば、通路長切換部を構成する切換弁が、該切換弁とは異なる材質からなる回転軸に対して保持手段を介して保持され、前記保持手段によって前記回転軸の軸線方向に沿って変位自在で、且つ、前記回転軸に対する回転方向への変位が規制された状態で保持される。そして、回転軸が回転することによりバルブが共に回動し、吸気マニホールドにおけるチャンバーと長管吸気通路又は短管吸気通路との連通状態を切り換える。
従って、例えば、温度変化によって切換弁及び回転軸が変形した場合、前記回転軸とは変形量の異なる切換弁を、その変形に応じて保持手段によって前記回転軸の軸線方向に自在に移動させることができるため、前記切換弁が前記回転軸に対して完全に固定されていた場合と比較し、変形に伴って前記切換弁に生じる応力を抑制することができる。その結果、切換弁の耐久性を向上させることができると共に、前記切換弁の形状を好適に維持することができるため、前記切換弁によって吸気通路間のシール性が温度変化によってばらつくことなく、確実且つ安定的なシール性を得ることができる。
また、切換弁を回動させる際、該切換弁の設けられる吸気マニホールドとの間に生じる摺動抵抗が増大することなく、前記切換弁を円滑に回動変位させることができ、前記切換弁による吸入空気の流通状態を確実に切り換えることが可能となり、しかも、前記切換弁及び吸気マニホールドの摩耗も軽減されるため、その耐久性を向上させることができる。
さらに、切換弁の材質を、回転軸の材質と線膨張係数が異なるように設定するとよい。
さらにまた、切換弁は、回転軸の一端部側が固定され、前記回転軸に対する軸線方向に沿った変位を規制するとよい。
またさらに、保持手段は、回転軸の外周面から突出した凸部と、
切換弁において、前記回転軸が挿通される孔部に形成され、前記凸部が係合されるように窪んだ凹部と、
を備えるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、通路長切換部を構成する切換弁を、該切換弁とは異なる材質からなる回転軸の軸線方向に沿って変位自在で、且つ、前記回転軸に対する回転方向への変位が規制されるように保持手段を介して保持することにより、例えば、温度変化によって切換弁及び回転軸が変形した場合、前記回転軸とは変形量の異なる切換弁を、その変形に応じて保持手段によって前記回転軸の軸線方向に自在に移動させることができる。その結果、切換弁が回転軸に対して完全に固定されていた場合と比較し、変形に伴って前記切換弁に生じる応力を抑制することが可能となり、前記切換弁の耐久性を向上させることができると共に、前記切換弁の形状を好適に維持することができるため、前記切換弁によって吸気通路間のシール性が温度変化によってばらつくことなく、確実且つ安定的なシール性が得られる。
また、切換弁を回動させる際、該切換弁の設けられる吸気マニホールドとの間に生じる摺動抵抗が増大することなく、前記切換弁を円滑に回動変位させることができ、前記切換弁による吸入空気の流通状態を確実に切り換えることができる。
本実施の形態に係る内燃機関用吸気マニホールド装置の分解全体斜視図である。 図1に示す内燃機関用吸気マニホールド装置の一部省略縦断面図である。 内燃機関用吸気マニホールド装置における通路長切換部の拡大斜視図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 図5の変形例を示す断面図である。 図2において通路長切換部が回転し、長管吸気通路が連通した状態から短管吸気通路が連通した状態へと切り換えられた縦断面図である。
本発明に係る内燃機関用吸気マニホールド装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る内燃機関用吸気マニホールド装置を示す。
内燃機関用吸気マニホールド装置10(以下、吸気マニホールド装置10という)は、車両等に搭載される、例えば、4つのシリンダ室を有する4気筒のエンジン(内燃機関)22に設けられている。
この吸気マニホールド装置10は、図1〜図4に示されるように、吸気マニホールド12と、前記吸気マニホールド12に挿通され、吸入空気が流通する前記吸気マニホールド12内の通路長さを切り換える通路長切換部14と、前記通路長切換部14のバルブ(切換弁)16を回動させる駆動部18とを有する。
吸気マニホールド12は、例えば、樹脂製材料を射出成形した複数の分割体を溶着又は接着することにより一体的に形成されている。
この吸気マニホールド12は、図示しないスロットル装置の絞り弁を通じて吸入された空気が一時的に溜められるチャンバー20と、前記チャンバー20に接続され、前記チャンバー20からエンジン22へと前記空気を導く吸気通路24とを有する。また、吸気マニホールド12は、エンジン22のシリンダヘッド26に接続される取付フランジ28を備え、前記取付フランジ28が、その平面状に形成された端面を介して前記シリンダヘッド26に連結される。なお、チャンバー20は、吸気マニホールド12における略中央部且つ取付フランジ28の下方となるように配置される。
吸気通路24は、4本の分岐管30の内部に設けられ略一定径からなる管状に形成され、互いに所定間隔離間した分岐管30の内部に沿うようにそれぞれ設けられる。この吸気通路24は、エンジン22の高速又は高負荷運転時に、チャンバー20から吸入空気を吸気する短管吸気通路32と、前記エンジン22の低速又は低負荷運転時に、前記チャンバー20から前記吸入空気を吸気する長管吸気通路34とを有する。
短管吸気通路32は、チャンバー20の側方に設けられ、略水平方向に向かって直線状に延在している。一方、長管吸気通路34は、その一端部がチャンバー20の下方に接続され、前記一端部から他端部側に向かって吸気マニホールド12の外壁面に沿って湾曲しながら延在する。
詳細には、長管吸気通路34は、一端部側から下方に向かって延在した後、円弧状に湾曲して上方に向かって延在してシリンダヘッド26に接続される。また、長管吸気通路34の途中には、短管吸気通路32の他端部が略直交するように接続された連通口36が形成され、その連通口36には、通路長切換部14を構成するバルブ16が当接可能なシート部38が形成される。このように、短管吸気通路32と長管吸気通路34とが接続されることによって互いに連通する。この連通口36は、4本の分岐管30にそれぞれ設けられる。
この短管吸気通路32の通路長は、吸気マニホールド12の外壁面に沿って湾曲状に形成された長管吸気通路34の通路長より短くなるように設定される。
すなわち、エンジン22の高速又は高負荷運転時には、通路長の短い短管吸気通路32を通じて吸入空気がチャンバー20からシリンダヘッド26へと供給され、前記エンジン22の低速又は低負荷運転時に、通路長の長い長管吸気通路34を通じて前記吸入空気が前記チャンバー20からシリンダヘッド26へと供給される。
さらに、吸気マニホールド12には、短管吸気通路32内に設けられ、前記短管吸気通路32の軸線方向と略直交したバルブ孔40が形成される。このバルブ孔40は、断面円形状に形成されて4本の短管吸気通路32を貫通するように形成されると共に、長管吸気通路34の側面に臨むように形成される。
通路長切換部14は、吸気マニホールド12におけるバルブ孔40の内部に設けられ、前記バルブ孔40の軸線上に軸支されるシャフト(回転軸)42と、前記シャフト42に連結され、吸気通路24の流通状態を切り換えるバルブ16と、前記バルブ16の外周面に装着され、吸気マニホールド12の内壁面に対して当接するシール体46とを含む。
シャフト42は、例えば、金属製材料からなり、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って所定長さで形成されると共に、その一端部が吸気マニホールド12の一側面に挿通され、駆動部18に接続されると共に、他端部が前記吸気マニホールド12の他側面に軸支される。すなわち、シャフト42は、並列に設けられた複数の分岐管30を横切るようにバルブ孔40の中心に配置されている(図2参照)。
シャフト42の一端部には、挿通されたバルブ16を固定するためにナット48の螺合されるねじ部50が形成されると共に、前記ねじ部50に近接してバルブ16の位置決めされる段付部52が形成される。この段付部52は、シャフト42の外周面に対して半径内方向に縮径して形成される。
また、シャフト42の他端部及び略中央部には、外周面に沿って周方向に凹凸状となるスプライン部54a、54bがそれぞれ形成され、前記スプライン部54a、54bは、前記シャフト42の軸線方向(矢印A、B方向)に沿ってそれぞれ所定長さで形成されている。
バルブ16は、例えば、樹脂製材料からなり、断面円弧状で軸線方向(矢印A、B方向)に沿って形成される本体部56と、前記本体部56の軸線方向(矢印A、B方向)に沿った一端部及び他端部に設けられる一組の第1及び第2端壁部58、60と、前記第1端壁部58と第2端壁部60との間に設けられた中央壁部62とを有する。なお、バルブ16を構成する樹脂製材料は、一般的に、シャフト42を構成する金属製材料と比較し、線膨張係数が大きい特性を有している。
第1及び第2端壁部58、60、中央壁部62は、略同一の断面形成で形成され、本体部56の内周面に対して直交するように半径内方向に延在し、その中央部にシャフト42がそれぞれ挿通される。
第1端壁部58は、駆動部18に接続されるシャフト42の一端部側(矢印A方向)に設けられ、前記第1端壁部58に形成される孔部64がシャフト42の一端部側(矢印A方向)に挿通され段付部52で係止される。そして、シャフト42のねじ部50にナット48を螺合することにより、第1端壁部58が段付部52とナット48によってシャフト42の一端部に対して強固に固定される。これにより、バルブ16が、シャフト42に対して軸線方向(矢印A、B方向)に位置決めされると共に、前記シャフト42の回動作用下に一体的に回動することとなる。
第2端壁部60は、シャフト42の他端部側(矢印B方向)に設けられ、内周面に沿って歯部66aの刻設された係合孔68aを介してスプライン部54aに係合される。すなわち、この第2端壁部60は、シャフト42に対して軸線方向(矢印A、B方向)に変位自在に設けられ、且つ、回転方向(矢印C方向)への相対変位が規制された状態で設けられている。
中央壁部62は、シャフト42の略中央部に設けられ、第2端壁部60と同様に、内周面に沿って歯部66bの設けられた係合孔68bを介してスプライン部54bに係合される。すなわち、この中央壁部62も、シャフト42に対して軸線方向(矢印A、B方向)に変位自在に設けられ、且つ、回転方向(矢印C方向)への相対変位が規制された状態で設けられている。
なお、歯部66a、66bは、スプライン部54a、54bの断面形状に対応するように係合孔68a、68bの内周面に沿って断面凹凸状に形成される。
すなわち、バルブ16は、第1端壁部58が、シャフト42の一端部側(矢印A方向)に対して軸線方向(矢印A、B方向)及び回転方向(矢印C方向)への変位がそれぞれ規制された状態で固定され、第2端壁部60及び中央壁部62が、前記シャフト42に対する回転方向(矢印C方向)の相対変位のみが規制され、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在な状態で保持されている。
なお、バルブ16における第2端壁部60及び中央壁部62を、シャフト42に対して回転変位を規制し、且つ、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在とする保持手段は、上述したスプライン結合に限定されるものではない。
例えば、図6に示されるように、シャフト42aの外周面に半径外方向に突出し断面矩形状のキー部(凸部)70を設け、前記キー部70を軸線方向に沿って所定長さで形成すると共に、一方、バルブ16aを構成する第2端壁部60a及び中央壁部62aの係合孔に前記キー部70の係合されるキー溝(凹部)72を貫通するように設けるようにしてもよい。そして、シャフト42aの外周側に第2端壁部60a及び中央壁部62aを挿通させる際、キー部70をキー溝72に挿入するように組み付ける。
これにより、バルブ16aを構成する第2端壁部60a及び中央壁部62aは、キー溝72とキー部70との係合作用下に前記シャフト42aの軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在となり、しかも、回転方向(矢印C方向)への相対変位は確実に規制される。
駆動部18は、パイロット圧力により作動するダイヤフラム機構74と、通路長切換部14を構成するレバー76と前記ダイヤフラム機構74とを接続するアーム部材78とを含む。アーム部材78の端部には、連結ピン80を介してレバー76が接続される。このダイヤフラム機構74は、エンジン22に吸気される吸入負圧をパイロット圧として作動し、前記ダイヤフラム機構74の作動によりアーム部材78及びレバー76が連動して変位することにより、通路長切換部14を構成するシャフト42が回動する。
すなわち、この吸気マニホールド装置10を備えたエンジン22の高速又は高負荷運転時には、通路長切換部14を構成するバルブ16の回動作用下に連通口36を通じて吸気通路24の通路長が短くなるように短管吸気通路32へと切り換え、吸入空気をシリンダヘッド26に供給すると共に、前記エンジン22の低速又は低負荷運転時には、前記バルブ16を回動させて本体部56によってシート部38を閉塞することにより短管吸気通路32と長管吸気通路34との連通を遮断し、通路長の長い長管吸気通路34を通じて前記吸入空気を前記シリンダヘッド26へと供給する。
本発明の実施の形態に係る内燃機関用吸気マニホールド装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
例えば、エンジン22が低速又は低負荷運転時には、図2に示されるように、スプリングの弾発作用下にシャフト42を介してバルブ16が時計回り(矢印D方向)に回動し、初期位置となるシート部38を閉塞した全閉状態に戻される。すなわち、短管吸気通路32が、通路長切換部14のバルブ16によって閉塞され、チャンバー20と前記短管吸気通路32との連通が遮断されるため、エンジン22のシリンダヘッド26への吸気が、チャンバー20から長管吸気通路34のみを通じて行われ、通路長の長い長管吸気通路34を通じて前記エンジン22に吸入される吸入空気の流量が少なくなる。
一方、エンジン22が高速又は高負荷運転の際には、図1に示すダイヤフラム機構74の駆動作用下にバルブ16がシャフト42を介して反時計回り(図2中、矢印E方向)に回動することにより開口部がシート部38に臨み、短管吸気通路32が完全に連通した状態となるため、吸入空気がチャンバー20から前記短管吸気通路32へと流通して前記エンジン22へと吸入される(図7参照)。
このように、エンジン22の運転状況に応じて制御される通路長切換部14のバルブ16の切換作用下に、前記エンジン22のシリンダヘッド26に吸入される吸入空気の慣性エネルギ、吸気抵抗が好適に制御されて前記エンジン22の出力向上を図ることができる。
次に、上述した吸気マニホールド装置10に温度変化が生じた場合について、簡単に説明する。
先ず、例えば、外気温やエンジン22の温度上昇に伴って、吸気マニホールド装置10の近傍が高温となった場合には、線膨張係数の大きな樹脂製材料から形成されたバルブ16が、前記樹脂製材料と比較して線膨張係数の小さな金属製材料からなるシャフト42に対して大きく変形することとなる。具体的には、バルブ16が、シャフト42に沿って軸線方向(矢印A、B方向)に膨張するように変形する。
換言すれば、シャフト42の軸線方向(矢印A、B方向)に沿った変形量と比較し、バルブ16の軸線方向(矢印A、B方向)に沿った変形量が大きくなる。
この場合には、バルブ16は、シャフト42に固定された第1端壁部58が、シャフト42にナット48を介して固定されているため、前記シャフト42に対して軸線方向に相対変位することなく、前記第1端壁部58を支点として中央壁部62及び第2端壁部60が、膨張によって前記シャフト42に沿って前記第1端壁部58から離間する方向(矢印B方向)に変位する。第2端壁部60及び中央壁部62は、スプライン部54a、54bとの係合によって軸線方向(矢印A、B方向)への変位が規制されていないため、前記第2端壁部60及び中央壁部62を前記スプライン部54a、54bに沿って自由に軸線方向(矢印B方向)に移動させることができる。
また、反対に、例えば、外気温等の影響によって吸気マニホールド装置10の近傍が低温となった場合には、線膨張係数の大きな材質からなるバルブ16が、線膨張係数の小さなシャフト42に対して大きく変形し、前記バルブ16がシャフト42に沿って軸線方向(矢印A、B方向)に沿って収縮するように変形する。
この場合、バルブ16は、シャフト42に固定された第1端壁部58が、前記シャフト42に対して軸線方向に相対変位することなく固定され、前記第1端壁部58を支点として中央壁部62及び第2端壁部60が、収縮によって前記シャフト42に沿って前記第1端壁部58に接近する方向(矢印A方向)に変位する。第2端壁部60及び中央壁部62は、スプライン部54a、54bとの係合によって軸線方向(矢印A方向)への変位が規制されていないため、前記第2端壁部60及び中央壁部62は、前記スプライン部54a、54bに沿って自由に軸線方向(矢印A方向)に移動可能である。
その結果、上述したように、温度変化によってシャフト42及びバルブ16が変形した際、前記シャフト42と比較して変形の大きなバルブ16が第2端壁部60及び中央壁部62を介して軸線方向(矢印A、B方向)に移動可能としているため、前記変形に伴う応力が前記第2端壁部60及び中央壁部62に対して付与されることが防止される。
以上のように、本実施の形態では、通路長切換部14を構成するバルブ16が、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って互いに離間した第1及び第2端壁部58、60、中央壁部62を介してシャフト42に接続され、駆動部18側(矢印A方向)となる前記第1端壁部58のみを前記シャフト42に対して軸線方向(矢印A、B方向)及び回転方向(矢印C方向)への相対変位が規制された状態で固定し、一方、第2端壁部60及び中央壁部62を、前記シャフト42に対して軸線方向(矢印A、B方向)に変位自在に設け、且つ、回転方向(矢印C方向)への相対変位が規制された状態で設けている。
これにより、例えば、バルブ16とシャフト42とが線膨張係数の異なる異材質から形成され、吸気マニホールド装置10の近傍に生じた温度変化によって前記バルブ16及びシャフト42に変形が生じた場合でも、変形の大きなバルブ16は、シャフト42に完全に固定された第1端壁部58を支点として第2端壁部60及び中央壁部62を軸線方向(矢印A、B方向)に自在に変位させることが可能であるため、前記第2端壁部60及び中央壁部62が前記シャフト42に対して完全に固定されていた場合と比較し、バルブ16に生じる変形応力を抑制することができる。
その結果、バルブ16の耐久性を向上させることができ、長寿命化を図ることが可能となる。
また、バルブ16が変形した際、前記バルブ16をシャフト42の軸線方向(矢印A、B方向)に沿って移動させることにより、その変形を逃がすことができるため、前記バルブ16がシャフト42から離間する方向(半径外方向)に変形してしまうことがなく、前記バルブ16の形状が好適に維持され、前記バルブ16の本体部56を安定的にシート部38に当接させることができる。その結果、バルブ16によるシート部38のシールが、温度変化によってばらつくことが抑制され、安定したシール性が得られる。
さらに、バルブ16をバルブ孔40の内部で回動させる際、前記バルブ孔40の内周面との間に生じる摺動抵抗が増大することなく、前記バルブ16を円滑に回動変位させることができるため、前記バルブ16及びバルブ孔40の摩耗が軽減され、前記バルブ16及び前記バルブ孔40を有する吸気マニホールド12の耐久性を向上させることができる。
さらにまた、バルブ16を円滑に回動変位させることにより、短管吸気通路32と長管吸気通路34との切り換えを確実且つ円滑に行うことができる。
なお、本発明に係る内燃機関用吸気マニホールド装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…内燃機関用吸気マニホールド装置
12…吸気マニホールド 14…通路長切換部
16、16a…バルブ 18…駆動部
24…吸気通路 30…分岐管
32…短管吸気通路 34…長管吸気通路
38…シート部 40…バルブ孔
42、42a…シャフト 54a、54b…スプライン部
56…本体部 58…第1端壁部
60、60a…第2端壁部 62、62a…中央壁部
64…孔部 66a、66b…歯部
68a、68b…係合孔

Claims (4)

  1. 内燃機関を構成する本体部の各シリンダに独立して接続され、スロットル装置から吸入空気が導入されるチャンバーと連通する長管吸気通路と前記長管吸気通路から分岐して前記チャンバーに連通する短管吸気通路とを有する吸気マニホールドと、前記吸気マニホールドの内部に設けられ、前記内燃機関の運転状況に応じて前記長管吸気通路又は前記短管吸気通路と前記チャンバーとの連通状態を切り換える通路長切換部とを備える内燃機関用吸気マニホールド装置において、
    前記通路長切換部は、前記長管吸気通路と前記短管吸気通路との間に設けられ、
    前記吸気マニホールドに対して回動自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸に支持され、前記回転軸と共に回動変位する切換弁と、
    前記切換弁と前記回転軸との間に設けられ、前記切換弁を前記回転軸の軸線方向に沿って変位自在に保持し、且つ、前記回転軸に対する回転方向への相対変位を規制する保持手段と、
    を備え、
    前記回転軸と前記切換弁とが、異なる材質から形成されることを特徴とする内燃機関用吸気マニホールド装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記切換弁の材質は、前記回転軸の材質とは線膨張係数が異なることを特徴とする内燃機関用吸気マニホールド装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記切換弁は、前記回転軸の一端部側が固定され、前記回転軸に対する軸線方向に沿った変位が規制されることを特徴とする内燃機関用吸気マニホールド装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、
    前記保持手段は、前記回転軸の外周面から突出した凸部と、
    前記切換弁において、前記回転軸が挿通される孔部に形成され、前記凸部が係合されるように窪んだ凹部と、
    を備えることを特徴とする内燃機関用吸気マニホールド装置。
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