JP2011061440A - 方向性結合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、結合線路の反射損失が改善された方向性結合器を提供する。
【解決手段】方向性結合器101は、容量素子Cp1、Cp2を備えている。Cp1、Cp2は、チップ上(on-chip)における結合線路20の結合ポート18とアイソレーションポート22に、それぞれ、電気的に接続している。Cp1、Cp2は、整合用の容量素子として設けられている。Cp1、Cp2は、基板2上に作製したMIMキャパシタ(Metal Insulator Metal Capacitor)としてもよい。Cp1は、一端が結合ポート18と結合線路20との間に接続している。Cp1の他端は接地される。一方、Cp2は、一端がアイソレーションポート22と結合線路20の間に接続し、他端が接地されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、方向性結合器に関する。
従来、種々の用途に方向性結合器が用いられている。図17は、方向性結合器の適用例として、携帯端末機内における典型的な電力増幅器(PA)、方向性結合器(Directional coupler)および検波回路の構成例を示す。ANTはアンテナを示す。図17の方向性結合器を介してモニタする方式では、方向性結合器の持つ方向性により、アンテナ端の不整合が検波電圧に及ぼす影響は大幅に低減しながら、PAの送信電力(Forward-Power:前進波電力)を正確にモニタすることができる。このようなモニタ方式は、海外で広く普及しているGSM(Global System for Mobile Communications)方式の端末やCDMA端末機等でよく用いられている。この方式は、端末用に限らず、送信電力のモニタ方式的としては最も一般的である。
図18は、方向性結合器の方向性と検出電力誤差の関係を例示した図である。図18は、負荷の不整合条件VSWR=4:1時において、方向性(Directivity)と結合ポートCPLに現れる信号電力の誤差の計算結果を示している。方向性結合器を用いることにより、入力ポートINから出力ポートOUTに主信号が伝送する際、一部の前進波電力を結合ポートCPLに取り出して送信電力をモニタすることができる。なお、図18からは、検出誤差を0.5dB未満に抑えるには、20dBを超える方向性が必要であることが読み取れる。
INと結合ポート間の結合の度合いは、結合量(或いは結合係数)と呼ばれる。結合量は、CPL信号電力/IN信号電力=−10〜−20dB程度のものが多い。
出力ポートOUTの整合が不整合になると、出力ポートOUT端で反射が存在し、反射波が出力ポートOUTから入力ポートINに戻る。この際、入力ポートINと結合ポートCPL間の関係と同様に、出力ポートOUTの入力波(反射波)の一部はアイソレーション抵抗(Isolation抵抗)に吸収される。また、アイソレーション抵抗に吸収される反射波の他に結合ポートにも現れる成分がある。このOUTから入力に対して結合ポートに現れる信号電力の比(CPL信号電力/OUT入力電力[dB])はアイソレーション特性(Isolation特性)と呼ばれる。アイソレーション特性は、通常、約−15〜−30dBくらいのものが多い。
方向性は、結合量/アイソレーションの値(単位はdB)で定義される値である。方向性の値が大きいほど、反射波の影響を受けずに前進波だけを結合ポートに出力することができる。図18より、方向性の増大に伴って反射波の影響を受けにくくなるので、検出電力の誤差は小さくなる。即ち、負荷変動時においても前進波電力を正確に検波回路でモニタできる。その結果、検波電圧に含まれる反射波による誤差が抑制され、負荷変動時にPAからの過大電力送信に伴う歪み成分の放射を抑制できる。
図19は、最近急増しているマルチバンド対応の携帯端末機にしばしば用いられている電力増幅器と方向性結合器の適用例である。PA1〜PA3は動作帯域の異なる電力増幅器で、その各々に方向性結合器が接続されている。特徴は、方向性結合器の結合線路(副線路)の入出力ポートが他のバンドの方向性結合器の結合線路と直列に接続されており、アイソレーションポートを終端する抵抗50Ωは一番遠いポートC12に接続され、検波回路を搭載するRF−ICには一番近いPA3の方向性結合器の結合ポートC31が接続されている点である。このような接続は、daisy-chainと呼ばれる。
daisy-chainの構成は、図17に示すような方向性結合器のアイソレーションポートをC12、C22、C32で各々終端し且つ結合ポートC11、C21、C31をスイッチで切り替えながら検波回路でモニタする構成と比べて、実装基板上の回路構成が簡素化されるという利点を有する。また、端末の実際の動作時には複数のPAのうち1つのPAしか動作していない。よって、検波回路にモニタされる電力も、その動作中のPAの出力となる。従って、たとえ他のバンドの方向性結合器の結合線路を介してモニタしたとしても、動作原理的な問題は生じない。
特開2007−194870号公報 実開平5−41206号公報
図20は、方向性結合器部分の等価回路を示している。ここでは、小型の方向性結合器をGaAs基板上に電力増幅器とともに作製し、このチップをモジュール基板上に実装した構成を想定している。図21は、図20に示した回路の回路パターンの具体例である。図20において、IN、OUT、CPL、ISOは、それぞれ、方向性結合器の主線路214の入力ポート、出力ポート、結合線路220の結合ポート、アイソレーションポートである。Lw1、Lw2は、チップ上の方向性結合器とモジュール基板を接続する際のボンディングワイヤのインダクタンスを示す。
図22には、ワイヤ無しの場合と、ワイヤ付加後の、チップ単体の反射損失が示されている。図22におけるS33w/o−L、S44w/o−Lが、ワイヤ無しの場合の反射損失を示す。図22におけるS33with−L、S44with−Lが、ワイヤ付加後の反射損失を示す。ワイヤのインダクタンスが付加されると、チップ単体の反射損失は、ワイヤ無しの場合からワイヤ付加後へと図22に示すように大幅に劣化する。この劣化は、おおよそ10〜15dB程度である。
図22に示す結合線路の反射損失の劣化は、図19のように方向性結合器の結合線路を直列に接続してマルチバンド対応にする場合に問題になる。つまり、3つの結合線路のうちどれか1つの結合線路の反射損失の劣化が、RF−IC側から見た結合線路全体の反射損失の劣化に繋がる。その劣化が、さらに、端末機ボード上における検波特性の製造バラツキや検波特性の劣化に繋がってしまう。このため、図19のごとく方向性結合器の結合線路を直列に接続してマルチバンド対応にする場合に、結合線路の反射損失の劣化が問題となる。
図19のような構成で複数の結合線路を直列接続する構成では、方向性結合器の方向性を良好とすること以外に、各々の結合線路の反射損失をPA1〜PA3の全帯域に亘って良好にすることが要求される。しかしながら、図22で述べたようにワイヤのインダクタンス成分がチップ単体の反射損失を大幅に劣化させるので、ワイヤ等のインダクタンス性の接続素子が用いられた方向性結合器において結合線路の良好な反射損失特性を広帯域にわたって実現することが困難であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、結合線路の反射損失が改善された方向性結合器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、方向性結合器であって、
基板上に形成され、一端が入力ポートと接続され他端が出力ポートと接続された主線路と、
前記基板上に前記主線路に沿って設けられ、一端が前記入力ポート側に位置し他端が前記出力ポート側に位置し、該一端が結合ポートと接続され該他端がアイソレーションポートと接続された結合線路と、
前記基板上に設けられ、一端が前記結合ポートと前記結合線路の前記一端との間に接続し、他端が接地される第1容量素子と、
前記基板上に設けられ、一端が前記アイソレーションポートと前記結合線路の前記他端と間に接続し、他端が接地される第2容量素子と、
を備えることを特徴とする。
本発明に係る方向性結合器は、モジュール基板などへの実装時に結合ポートやアイソレーションポートに接続される接続部材の寄生インダクタンス成分と、第1、2容量素子の容量成分との共振を利用することによって、結合線路の良好な反射損失特性を、広帯域にわたって得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる方向性結合器の特性を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態3にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態4にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態4にかかる方向性結合器の特性を示す図である。 本発明の実施の形態5にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態5にかかる方向性結合器の特性を示す図である。 本発明の実施の形態6にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態6にかかる方向性結合器の特性を示す図である。 本発明の実施の形態7にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態7にかかる方向性結合器の特性を示す図である。 本発明の実施の形態8にかかる方向性結合器のブロック図である。 本発明の実施の形態8にかかる方向性結合器における増幅器の回路図である。 本発明の実施の形態9にかかる方向性結合器の回路図である。 本発明の実施の形態10にかかる方向性結合器の回路図である。 無線端末における送信電力のモニタ方式の例を示す図である。 負荷の不整合がある場合における方向性と検出電力誤差の関係を例示する図である。 マルチバンド対応の無線端末における方向性結合器の使用例である。 オンチップ型(on-chip型)方向性結合器の回路図を示す図である。 オンチップ型(on-chip型)型方向性結合器の回路パターンの例を示す図である。 オンチップ型(on-chip型)型方向性結合器の特性を例示する図である。
実施の形態1.
以下に述べる実施の形態においては、方向性結合器を有するチップが、モジュール基板或いはプリント基板上に実装される場合を前提としている。方向性結合器を有するチップは、GaAs−HBT、GaAs−BiFET(HBT+FET、または、HBT+HEMT)、GaAs−HEMT/FETプロセスを用いて作製することができる。方向性結合器の結合ポートとアイソレーションポートが、ともに、モジュール外部に取り出される。モジュール外部への取り出しは、ボンディングワイヤ等のインダクタンス性の接続素子及びモジュール基板内の線路を介して行われる。なお、下記の実施形態は、Si系プロセスで作製した方向性結合器の場合にも適用可能であり、また、マルチバンド対応機における方向性結合器の結合線路(副線路とも称される)の直列接続に好適である。
図1は、実施の形態1にかかる方向性結合器101の回路図である。方向性結合器101は、GaAs/Si基板上に作製される。方向性結合器101を備えたGaAs/Siチップは、モジュール基板或いはプリント基板上に実装されて使用される。図1において、INは主線路14の入力ポート12、OUTは主線路14の出力ポート16、CPLは結合線路20の結合ポート18、ISOは結合線路20のアイソレーションポート22である。図1の回路図において破線2で囲まれた構成が、GaAs/Si基板上に設けられる。以下の説明では、便宜上、破線2の内側の部分を「基板2」とも称す。
本実施形態の方向性結合器101は、基板2上に形成された主線路14を備える。主線路14の一端は入力ポート12と接続し、主線路14の他端は出力ポート16と接続する。主線路14は、入力ポート12から出力ポート16への送信電力(前進波)を伝送する線路である。基板2上には、主線路14に沿って結合線路20が形成されている。結合線路20の一端は結合ポート18と接続し、結合線路20の他端はアイソレーションポート22と接続する。結合線路20は、主線路14の送信電力の一部を結合ポートから取り出すための線路である。図1から把握されるように入力ポート12と結合ポート18は、基板2上に見て同一の側(図1の紙面左側)に設けられる。また、出力ポート16とアイソレーションポート22も、基板2上に見て同一の側(図1の紙面右側)に設けられる。
基板2上に設けられた方向性結合器101は、前述したように、図示しないモジュール基板或いはプリント基板上に実装される。図1においてLw1、Lw2はインダクタンス性を有する接続素子を示しており、具体的には、例えば、ボンディングワイヤ、モジュール基板内の線路、あるいはフリップ実装時の支柱である。結合ポート18はLw1を介して結合ポート19に接続し、アイソレーションポート22はLw2を介してアイソレーションポート23に接続する。
実施の形態1にかかる方向性結合器101は、容量素子Cp1、Cp2を備えている。Cp1、Cp2は、結合線路20の結合ポート18とアイソレーションポート22に、それぞれ、電気的に接続している。Cp1、Cp2は、整合用の容量素子として設けられている。実施の形態1では、Cp1、Cp2は、基板2上(on-chip)に作製したMIMキャパシタ(Metal Insulator Metal Capacitor)である。Cp1は、一端が結合ポート18と結合線路20との間に接続している。Cp1の他端は接地される。一方、Cp2は、一端がアイソレーションポート22と結合線路20の間に接続し、他端が接地される。基板2上の具体的な回路パターン形状、MIMキャパシタの配置および接続は、図1の回路図と同一もしくは等価の回路が構成されるように、適宜に設計すればよい。
図2は、整合用容量素子(Cp1、Cp2)の有無による結合線路の反射損失の劣化と改善の様子を示す。図22で述べたように、Lw1、Lw2の影響は、元の反射損失S33、S44(w/o−L)をS33、S44(with−L)のように劣化させる。この劣化は例えば約10dB程度である。これに対して、実施の形態1にかかる方向性結合器101は、チップ上の結合線路の結合ポート及びアイソレーションポートに、Cp1、Cp2が接続されたものである。このCp1、Cp2が、整合容量として機能することにより、Lw1、Lw2の影響をキャンセルする。その結果、S33、S44(w−C&L)の特性のように、大幅に反射損失の劣化を抑制、帯域によっては改善できる。また、比較的広帯域(例えば0.8GHzから2.5GHz帯程度)にわたって−20dB以下の良好な反射損失特性を実現できる。なお、具体的な数値を例示すると、ワイヤのインダクタンスが0.6nHから1.0nHである場合、必要な容量値は約0.2pFから0.4pFである。このように、必要な容量値は非常に小さくてよい。
以上説明したように、本実施形態に係る方向性結合器によれば、広帯域に亘って結合線路の反射損失を改善することができる。
本実施形態に係る方向性結合器を用いることによって、マルチバンド対応の端末機において、方向性結合器の結合線路を直列接続した時の反射特性劣化を抑制できる。すなわち、実施の形態1にかかる方向性結合器101を用いて、図19に示したdaisy-Chain接続回路を構成することができる。方向性結合器101を用いることにより、方向性結合器の結合線路の直列接続時に問題となる結合線路の反射損失の劣化を抑制しつつ、daisy-Chain接続回路の利点を享受することができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2にかかる方向性結合器102の回路図である。方向性結合器102は、実施の形態1にかかる方向性結合器101に対して、インダクタンスL3、L4および容量素子Cp3、Cp4を付加したものである。L3、L4は、接続素子の寄生インダクタンスである。図1(実施の形態1)の場合に比べて、結合線路20の整合回路が2素子(LC)から4素子(LCLC)に増加している。この素子数増加により、実施の形態1に比べてより広帯域に亘って反射損失を改善できる。
実施の形態3.
図4は、実施の形態3にかかる方向性結合器103の回路図である。図4(a)に示すように、方向性結合器103は、図1に示した方向性結合器101のCp1、Cp2を可変容量化した構成を有している。図4(b)は、可変容量素子Cpv1、Cpv2の具体的回路構成を示している。Cpv1およびCpv2は、それぞれ、図4(b)に示すように、抵抗R1a、容量Cb1、可変容量用ダイオードD1および固定容量C1aを備えている。制御電圧Vcの印加により、Cpv1、Cpv2の容量を変化させることができる。これにより、図1の反射特性(S33、S44(w−C&L))を変化させることが可能となり、実装後の微調整や帯域調整が可能になる。また、実施の形態1で述べた他の効果に関しても、実施の形態1と同様に享受できる。
実施の形態4.
図5は、実施の形態4にかかる方向性結合器104の回路図である。方向性結合器104は、方向性結合器101に、下記に述べる移相器を追加したものである。図5において、Lcplで表される長さは、主線路14と結合線路20の結合長である。主線路14を伝送する送信電力の使用周波数から求められる波長をλとすると、結合長Lcplの値は、λ/4の1/10〜1/20程度である。
図5において、R1a、R1bは抵抗、L1a、L1bはインダクタンス、C1は容量素子である。図5におけるR1a、R1b、L1a、L1bおよびC1が、180度移相器と減衰器を構成している。この移相器と減衰器が、特定の周波数において方向性を改善する効果を奏する。追加された移相器の構成の詳細は、特願2009−874号出願書類にも開示されている。実施の形態4においても、Cp1,Cp2が整合容量として機能することにより、実施の形態1で述べた効果を同様に得ることができる。
R1bの一端は、結合線路20の結合ポート側端とLw1との間に接続する。R1bの当該一端は、Cp1の一端とも接続する。また、R1aの一端は、結合線路20のアイソレーションポート側端とLw2との間に接続する。R1aの当該一端は、Cp2の一端とも接続する。R1bの他端とR1aの他端との間には、L1b,L1aの直列回路が挿入されている。L1bとL1aの間にはC1の一端が接続し、C1の他端は接地される。
ここで、出力ポート16から結合線路20を経由して結合ポート18へ達する反射波成分を、便宜上、「第1反射波成分」とも称す。また、出力ポート16からアイソレーションポート22および移相器24を経由して結合ポート18へ達する反射波成分を、便宜上、「第2反射波成分」とも称す。図5に示す移相器は、移相器における共振を利用して、第1反射波成分に対して第2反射波成分が逆相となるように、第2反射波成分を移相する。
一般に方向性結合器の性能は結合量、アイソレーション特性、方向性で定義される。結合量とは、入力ポート12と結合ポート18との結合の度合いを表す量である。結合量は、結合ポート18における信号電力を入力ポート12における信号電力で除算することにより求めることができる。アイソレーション特性は、出力ポート16からの反射波と結合ポート18との結合の強さを表す特性である。アイソレーション特性は、出力ポート16からの反射波で結合ポート18に表れる信号電力を前述の反射波の電力で除算することにより求めることができる。
方向性は、結合量をアイソレーション特性で除算した値である。方向性の値が大きいほど、出力ポート16からの反射波の影響を低減して送信電力の検出ができるため、方向性結合器の検出誤差が小さくなる。
図5からわかるように、本実施形態にかかる移相器および減衰器の回路構成は、R-L-C-L-Rという対称な回路構成を有している。結合線路の反射損失が対称に改善されるように、移相器および減衰器の回路構成は、R-L-C-L-Rという対称な回路構成としている。この対称な回路構成によれば、結合線路の結合ポート側とアイソレーションポート側の特性を対称に改善することができる。この構成は、daisy-chain接続状態において方向性結合器の結合線路(副線路)の反射損失を改善するという目的を達成する上で、好適である。
方向性結合器の小型化の要請に応じて主線路と結合線路の結合長をλ/4より短くした場合には、方向性が悪化する問題が懸念される。この点、本実施形態の構成によれば結合長がλ/4より短い場合であっても方向性を高めることができる。移相器が第2反射波を第1反射波に対して略逆相となるように移相するため、S32が良好(デシベル値が高い)な領域を得ることができる。アイソレーション(S32)が良好な領域において、高い方向性を有する方向性結合器を得ることができる。高い方向性を有する周波数は、移相器の回路定数(共振周波数)の設定によって任意に変えることができる。
なお、実施の形態4の変形例として、方向性結合器104の移相器を個性する容量素子C1を、可変容量素子としてもよい。この可変容量素子の具体的構成は、例えば、図4に示したCpv1、Cpv2の回路構成を用いることができる。図6は、方向性結合器104のC1を可変容量素子に置換した場合における効果を説明するための図である。可変容量素子の制御電圧(図4のVc)を制御することにより容量値を変化させて、移相器の共振周波数を変化させることができる。このため、図6に矢印で示すように、良好な方向性を有する周波数帯を変化させることができる。このような方向性結合器は、マルチバンド(複数の異なる使用周波数)の用途に特に有用である。
実施の形態5.
図7は、実施の形態5にかかる方向性結合器105の回路図である。本実施形態は、方向性結合器の結合長を可変化した方向性結合器に関するものである。本実施形態は、デュアルバンド動作が可能な方向性結合器に、実施の形態1の整合容量を設けたものである。デュアルバンド動作とは、低域のバンドと高域のバンドという2つのバンドで動作することを意味する。
図7において、Cp11、Cp12、Cp21、Cp22は整合容量としての容量素子であり、F1、F2、Fp11、Fp12、Fp21、Fp22は、FETスイッチング素子である。本実施形態では、結合線路が、結合ポート側結合線路144と、アイソレーションポート側結合線路142とを備えている。結合ポート側結合線路144と、アイソレーションポート側結合線路142の間には、それらの連通と遮断が切換可能なスイッチング素子F1が備えられている。また、移相器の一端と結合ポート側結合線路144の他端との間には、スイッチング素子F2が設けられている。Cp11は、その一端がFp11を介して結合ポート19と結合ポート側結合線路144の一端との間に接続し、その他端が接地されている。Cp12の一端は、Fp12を介して結合ポート19と結合ポート側結合線路144の一端との間に接続する。Cp12の他端は、接地されている。Cp21の一端は、Fp21を介してアイソレーションポート23とアイソレーションポート側結合線路142の他端との間に接続する。Cp21の他端は、接地されている。Cp22の一端は、Fp22を介してアイソレーションポート23とアイソレーションポート側結合線路142の他端との間に接続している。Cp22の他端は、接地されている。Fp11、Fp12、Fp21、Fp22のそれぞれのオン/オフにより、Cp11、Cp12、Cp21、Cp22の何れを整合容量として使用するかを切り替えることができる。
動作の概要は以下の通りである。F1がオン、F2がオフの場合、結合線路が長い状態となる。ここでいう長い状態とは、結合ポート側結合線路144とアイソレーションポート側結合線路142とが接続した状態を指す。この状態の特性を、図8に破線で示す。一方、F1がオフ、F2がオンの場合、結合線路は短い状態で動作する。ここでいう短い状態とは、結合ポート側結合線路144とアイソレーションポート側結合線路142とが遮断された状態を指す。この状態の特性を、図8に実線で示す。図8に示すように、長い状態と短い状態とでそれぞれ特性が異なっており、Band1において長い状態をBand2において短い状態をそれぞれ使用することによって、デュアルバンド動作が実現される。
Band1を用いる場合には、F1、Fp12およびFp22をオンとし、F2、Fp11およびFp21をオフとするように各トランジスタへの印加電圧を制御する。このとき、方向性は、図8に示すようにBand1の帯域で大幅に改善される。Fp12、Fp22がオン、Fp11、Fp21がオフなので、Cp12、Cp22が整合容量として機能する。Lw1、Lw2との共振による反射損失抑制効果が得られるようにこの容量を適宜に設定しておくことにより、図2のような反射特性の改善を広帯域に亘って図ることができる。
Band2を用いる場合には、F1、Fp11およびFp21をオフとし、F2、Fp11およびFp21をオンとするように各トランジスタへの印加電圧を制御する。F1がオフ、F2がオンの場合、結合線路は短い状態で動作する。Fp12、Fp22がオフ、Fp11、Fp21がオンとなるので、Cp11とCp21が整合容量として機能する。Lw1、Lw2との共振による反射損失抑制効果が得られるようにこの容量を適宜に設定しておくことにより、Band2の状態においても広帯域に亘って結合線路の反射損失を改善できる。
方向性結合器の結合量は、複数の帯域の間で同等であることが好ましい。本実施形態によれば、結合長を切り替えることにより、Band1とBand2の異なる2つの帯域使用時においても、結合量を一定とすることができる。なお、Cp11、Cp12,Cp21,Cp22は、実施の形態1のCp1、Cp2と同様に、MIMキャパシタとしても良い。
実施の形態6.
図9は、実施の形態6にかかる方向性結合器106の回路図である。本構成は、デュアルバンド動作が可能な方向性結合器に、実施の形態1の整合容量を設けたものである。実施の形態5と異なり、結合線路を2つ設けてデュアルバンド動作化を図っている。このデュアルバンド化は、例えば主線路と結合線路の間隔を変えることで実現できる。
主線路14は、第2バンド用結合線路200と第1バンド用結合線路202に挟まれている。第1バンド用結合線路202の一端は、FETスイッチング素子F1Sを介して、Lw1と接続する。第1バンド用結合線路202の他端は、FETスイッチング素子F3Sを介して、Lw2と接続される。一方、第2バンド用結合線路200の一端は、FETスイッチング素子F2S介して、Lw1と接続する。第2バンド用結合線路200の他端は、FETスイッチング素子F4Sを介して、Lw2と接続する。
Cp11は、その一端がFETスイッチング素子Fp11を介して結合ポートと接続し、その他端が接地されている。Cp12は、その一端がFETスイッチング素子Fp12を介して結合ポートと接続し、その他端が接地されている。また、Cp21は、その一端がFETスイッチング素子Fp21を介してアイソレーションポートと接続し、その他端が接地されている。CP22は、その一端がFETスイッチング素子Fp22を介してアイソレーションポートと接続し、その他端が接地されている。Cp11、Cp12,Cp21,Cp22は、実施の形態1のCp1、Cp2と同様に、MIMキャパシタとしても良い。
使用する結合線路側のスイッチング素子をオン、使用しない結合線路側のFETスイッチング素子をオフすることで、2つの結合線路(第1バンド用結合線路202、第2バンド用結合線路200)から使用する結合線路を選択できる。例えば、Band1での使用時には、F1S、F3S、Fp11およびFp21をオン、F2S、F4S、Fp12およびFp22をオフとする。一方、Band2での使用時には、F1S、F3S、Fp11およびFp21をオフとし、F2S、F4S、Fp12およびFp22をオンとする。
方向性改善用の移相器及び減衰器も、実施の形態4、5と同様に設けられている。整合容量もスイッチング素子を介して選択することで、図10に示す方向性の改善と共に、図2に示す結合線路の反射特性の改善を広帯域に亘って実現できる。
主線路14と第1バンド用結合線路202との間の距離は、主線路14と第2バンド用結合線路200の距離より短くしてもよい。すなわち、Band1使用時には十分な結合量を得るために、主線路14と第1バンド用結合線路202との距離を短くしてもよい。一方、Band2使用時には結合量が高くなりすぎることを抑制するために、主線路14と第2バンド用結合線路200との距離を大きくしてもよい。このようにして、どちらの周波数帯を用いた場合であっても、方向性結合器の結合量がほぼ一定となるように線路間の距離を調整してもよい。一般に、結合ポートの後段に配置されたディテクタでの検出電力は、使用周波数に係らず一定範囲内であることが検出精度の観点から好ましい。
実施の形態7.
図11は、実施の形態7にかかる方向性結合器107の回路図である。本構成は、デュアルバンド動作が可能な方向性結合器に、実施の形態1の整合容量を設けたものである。実施の形態6と異なり、主線路を2つ設けてデュアルバンド動作化を図っている。主線路と結合線路の間隔を変えることによりデュアルバンド化を実現できる。実施の形態7にかかる構成の一部(デュアルバンド動作方向性結合器に移相器などを加えた構成)の詳細は、特願2009−874号出願書類にも開示されている。
第1バンド用主線路302は、一端が第1バンド用入力ポート308と接続し、他端が第1バンド用出力ポート310と接続する。第2バンド用主線路300は、一端が第2バンド用入力ポート304と接続し、他端が第2バンド用出力ポート306と接続する。第2バンド用主線路300は、第1バンド用主線路302とともに結合線路20を挟むように形成されている。
方向性結合器107は、2つの移相器を備えている。図11において、R1b,L1b,L1a,R1a、およびC1により構成される移相器を、以下「第1バンド用移相器」と称す。図11において、R2b,L2b,L2a,R2a、およびC2により構成される移相器を、以下「第2バンド用移相器」と称す。第1バンド用移相器は、一端が第1スイッチング素子F1dを介して結合ポートと接続し、他端が第2スイッチング素子F3dを介してアイソレーションポートと接続する。第2バンド用移相器は、一端が第3スイッチング素子F2dを介して結合ポートと接続し、他端が第4スイッチング素子F4dを介してアイソレーションポートと接続する。
方向性結合器107は、4つの整合用容量素子(図11におけるCp11、Cp12,Cp21,Cp22)を備えている。Cp11は、一端が第5スイッチング素子Fp11を介して結合ポートと接続し、他端が接地される。Cp12は、一端が第6スイッチング素子Fp12を介して結合ポートと接続し、他端が接地される。Cp21は、一端が第7スイッチング素子Fp21を介してアイソレーションポートと接続し、他端が接地される。Cp22は、一端が第8スイッチング素子Fp22を介してアイソレーションポートと接続し、他端が接地される。Cp11、Cp12,Cp21,Cp22は、実施の形態1のCp1、Cp2と同様に、MIMキャパシタとしても良い。
具体的には、Band1使用時には、F1d、F3d、Fp11およびFp21をオンとし、F2d、F4d、Fp12およびFp22をオフとする。一方、Band2使用時には、F1d、F3d、Fp11およびFp21をオフとし、F2d、F4d、Fp12およびFp22をオンとする。
このようなオン/オフの制御は、方向性結合器107の内部又は外部に設けられた電圧印加回路が前述したスイッチング素子のスイッチングを行うことにより実施される。方向性結合器107は、このスイッチングを行うための手段として、スイッチング素子ごとの電圧印加用ポート(図中においてVc1、Vc2で示す)を有している。
実施の形態7によれば、使用する結合線路のFETスイッチング素子をオン、使用しない結合線路のFETスイッチング素子をオフすることで、2つの結合線路を択一的に選択、使用できる。これとともに、FETスイッチング素子のオン/オフの組み合わせを選択的に切り換えることにより、整合容量を選択することができる。方向性改善用の移相器及び減衰器も、実施の形態4、5、6と同様に設けられている。方向性結合器107の構成によれば、図12に示す方向性の改善と共に、結合線路20の反射特性の改善を広帯域に亘って実現できる。
本実施形態によれば、第1バンド用移相器と第2バンド用移相器を、使用周波数によって使い分けることができる。したがって、使用周波数の異なる複数の状況下においても、高い方向性を得ることができる。なお、結合線路20と第1バンド用主線路302との間の距離は、結合線路20と第2バンド用主線路300の距離に比して、適宜に小さくしてもよい。これらの距離を適宜に相違させることによって、Band1使用時とBand2使用時における結合量を一定にすることができる。
実施の形態8.
図13は、実施の形態8にかかる方向性結合器108の回路図である。方向性結合器108は、移相器(P.S.)414と反転増幅器(INV)412を備えている。実施の形態8は、移相器にアクティブ素子である反転増幅器412を用いた方向性結合器に、実施の形態1と同様に整合容量を設けたものである。
反転増幅器412は、利得が可変であり、入力信号を減衰させて結合ポートへ伝送することができる。利得を調節することにより、実施の形態4と同様に第1および第2反射波成分を等振幅とするように、第2反射波成分を減衰させることができる。
図14は、図13の回路における、移相器414(P.S.)と反転増幅器412(INV)部分の具体的な回路構成を示す。図14においてTr1とTrREFはHBT(ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)である。F1はFET(電界効果トランジスタ)である。またRc1は負荷抵抗である。RFB1、RFB2、CFB1はTr1のベースコレクタ間に設けたフィードバック回路である。本実施形態にかかる反転増幅器412は減衰特性を有する可変利得回路であり、フィードバック回路を設けることで、帯域を広げると共に利得を低減することができる。フィードバック回路のFETであるF1のゲート電圧VGC1を制御することでF1のオン抵抗を制御でき、フィードバック量を制御できるため利得を制御できる。RIN1、RO1は、反転増幅器412の利得減衰用の抵抗である。これらの抵抗値を適当な値とすることで方向性を高めるように減衰特性を設定できる。Tr1とTrREFは、カレントミラー回路を構成する。Tr1のバイアス電流は、VREFで調整できる。Tr1のコンダクタンス(gm) はこのバイアス電流に比例するため、バイアス電流を制御することで利得量(減衰量)を調整できる。
図14において、Cp1、Cp2がインダクタンスLw1、Lw2との共振を実現する整合容量である。Cp1、Cp2の容量値を適当に選定することで、広帯域に亘る反射特性の改善を実現できる。また能動移相器及び減衰器の搭載により、広帯域に亘って方向性も改善できる。
なお、実施の形態8のように移相器として反転増幅器412を用いた構成は、移相器の回路寸法の小型化に有利である。すなわち反転増幅器は一般にトランジスタと抵抗により構成できるため、実施の形態4で述べたインダクタおよび容量素子を用いた移相器と比較して小型化できる。
実施の形態9.
図15は、実施の形態9にかかる方向性結合器109の回路図である。方向性結合器109は、結合ポートとアイソレーションポートの関係を反対向きに切り替えることができる構成を備える。実施の形態9では、ポート関係を切替可能な構成に、実施の形態1にかかる整合容量Cp1,Cp2の役割を果たす容量素子が設けられる。
図15に示すように、方向性結合器109は、互いに反対方向に設けられた反転増幅器430、432を備えている。反転増幅器430、432は、それぞれ、移相器としての役割を果たす。向きが反対の2つの移相器を備えるため、方向性結合器109は、それらの移相器を択一的に使用することにより、入力ポートと出力ポートを逆転させて2つの方向に使用できる。
反転増幅器430および反転増幅器432は、ともに、利得が可変な反転増幅器である。図15に示す方向性結合器は、双方向への送信電力の伝送を可能としつつ、高い方向性を得ることができる。
反転増幅器430の出力端子は、スイッチング素子F1Lを介して、結合線路20とLw1との間に接続している。スイッチング素子F1Lと反転増幅器430の出力端子との間には、容量素子Cp1の一端が接続している。Cp1の他端は設置されている。また、反転増幅器430の入力端子は、スイッチング素子F2Lを介して、結合線路20とLw2との間に接続している。スイッチング素子F2Lと反転増幅器430の出力端子との間には、容量素子Cp2の一端が接続している。Cp2の他端は設置されている。
反転増幅器432も、反転増幅器430側の回路と同様に、入力端子側にスイッチング素子F3Lおよび容量素子Cp3を備え、出力端子側にスイッチング素子F4Lおよび容量素子Cp4を備えている。但し、記述したとおり、反転増幅器432と反転増幅器430は、入力端子と出力端子の位置関係が反対である。
入力ポート12から出力ポート16へ送信電力が伝送される場合には、トランジスタF1LおよびトランジスタF2Lをオンとし、トランジスタF3LおよびトランジスタF4Lをオフとする。その結果、反転増幅器430が移相器として作動する。一方、出力ポート16から入力ポート12へ送信電力が伝送される場合には、トランジスタF1LおよびトランジスタF2Lをオフとし、トランジスタF3LおよびトランジスタF4Lをオンとする。この場合、反転増幅器432が移相器として作動する。
Lw1,Lw2との共振を利用した反射損失改善効果が得られる適当な容量値のCp1、Cp2、Cp3およびCp4を選定することによって、ポートの引き出し方向の反転を可能にしつつ広帯域に亘る反射特性の改善を実現できる。また、能動移相器及び減衰器の搭載により、広帯域に亘る方向性改善効果も得られる。
実施の形態10.
図16は、実施の形態10にかかる方向性結合器110の回路図である。実施の形態10の方向性結合器110は、実施の形態9と同様に、結合ポートとアイソレーションポートの関係を反対向きに切り替えることができる構成を備える。但し、移相器の具体的構成において実施の形態9と相違点がある。
図19において、R1、C1、L1からなる回路が、移相器530を構成している。同様に、R2、C2、L2からなる回路が、移相器532を構成している。方向性結合器110は、実施の形態9にかかる反転増幅器430、432が、移相器530,532で置換された構成を有している。その他の構成は、実施の形態9と同様である。
実施の形態10にも、ポート関係を切替可能な構成に、実施の形態1にかかる整合容量Cp1,Cp2の役割を果たす容量素子が設けられる。実施の形態10においても、Lw1、Lw2との共振を利用した反射損失改善効果が得られる適当な容量値のCp1、Cp2、Cp3、Cp4を選定することによって、ポートの引き出し方向の反転を可能にしつつ広帯域に亘る反射特性の改善を実現できる。また、能動移相器及び減衰器の搭載により、広帯域に亘る方向性改善効果も得られる。
実施の形態11.
実施の形態11にかかる方向性結合器は、実施の形態8にかかる方向性結合器108(図13、14参照)において、Cp1、Cp2に代えて、可変容量素子Cpv1、Cpv2を備えた構成である。これにより、方向性結合器108の利点に加えて、実施の形態3にかかる方向性結合器103と同様の効果を得ることができる。また、これまで説明した各実施形態の構成において、Cp1、Cp2等の整合用の容量素子を適宜に可変容量素子に置換してもよい。
以上説明したように、実施の形態1乃至11にかかる方向性結合器は、チップとモジュール基板の接続素子であるワイヤ及びモジュール基板上の線路等の寄生インダクタンス成分Lw1、Lw2とチップの結合線路20に設けた容量成分との共振を利用することにより、結合線路20の反射損失の劣化抑制、反射損失改善を広帯域に亘って実現できる。これにより、マルチバンド対応機における方向性結合器の結合線路の直列接続が可能になる。他の言い方をすれば、直列接続による反射損失の劣化の影響を受けにくい、検波回路を提供できる。
なお、実施の形態1乃至11では、抵抗、インダクタ或いは容量素子に関して、便宜上、複数の実施形態の間で共通の符号を用いている場合がある。例えば、整合用の容量素子の符号として、Cp1、Cp2、Cp3、Cp4を複数の実施形態において共通に用いている。しかしながら、これは必ずしも、共通の符号を有する素子が同一容量値であることを限定するものではない。個々の素子の抵抗値、インダクタンスあるいは容量値は、各実施形態の回路構成にあわせて適宜に変更すればよい。結合線路20の良好な反射損失特性を広帯域にわたって得られるように、容量素子を選定すればよい。
101〜110 方向性結合器
12 入力ポート
14 主線路
16 出力ポート
18 結合ポート
19 結合ポート
20 結合線路
20 結合線路
22 アイソレーションポート
23 アイソレーションポート
24 移相器
142 アイソレーションポート側結合線路
144 結合ポート側結合線路
200 第2バンド用結合線路
202 第1バンド用結合線路
300 第2バンド用主線路
302 第1バンド用主線路
304 第2バンド用入力ポート
306 第2バンド用出力ポート
308 第1バンド用入力ポート
310 第1バンド用出力ポート
412、430、432 反転増幅器
414 可変移相器
530,532 移相器
Cpv1、Cpv2 可変容量素子
Cp1、Cp2、Cp3、Cp4 容量素子
Cp11、Cp12、Cp21、Cp22 容量素子
F1、F2、F3、F4 スイッチング素子
F1d、F2d、F3d、F4d スイッチング素子
F1S、F2S、F3S、F4S スイッチング素子
F1L、F2L、F3L、F4L スイッチング素子
Fp11、Fp12、Fp21、Fp22 スイッチング素子
Lw1、Lw2 インダクタンス

Claims (7)

  1. 基板上に形成され、一端が入力ポートと接続され他端が出力ポートと接続された主線路と、
    前記基板上に前記主線路に沿って設けられ、一端が前記入力ポート側に位置し他端が前記出力ポート側に位置し、該一端が結合ポートと接続され該他端がアイソレーションポートと接続された結合線路と、
    前記基板上に設けられ、一端が前記結合ポートと前記結合線路の前記一端との間に接続し、他端が接地される第1容量素子と、
    前記基板上に設けられ、一端が前記アイソレーションポートと前記結合線路の前記他端と間に接続し、他端が接地される第2容量素子と、
    を備えることを特徴とする方向性結合器。
  2. 前記結合線路と前記主線路の結合長が、前記入力ポートから前記出力ポートへの送信電力の使用周波数の1/4波長未満の長さであり、
    一端が前記アイソレーションポートと前記第2容量素子の前記一端との間に接続しかつ他端が前記結合ポートと前記第1容量素子の前記一端との間に接続し、前記出力ポートから前記結合線路を経由して前記結合ポートへ達する反射波成分である第1反射波成分に対し前記出力ポートから前記アイソレーションポートおよび前記移相器を経由して前記結合ポートへ達する反射波成分である第2反射波成分が逆相となるように前記第2反射波成分を移相する移相器を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方向性結合器。
  3. 前記移相器が、一端が前記アイソレーションポートと前記第2容量素子の前記一端との間に接続しかつ他端が前記結合ポートと前記結合ポートと前記第1容量素子の前記一端との間に接続する反転増幅器を、有することを特徴とする請求項2に記載の方向性結合器。
  4. 前記移相器が、
    前記アイソレーションポートと前記第2容量素子の前記一端との間と、前記結合ポートと前記第1容量素子の前記一端と、の間に挿入され、第1の抵抗、第1のインダクタ素子、第2のインダクタ素子および第2の抵抗がこの順に直列に接続した直列回路と、
    前記第1、2のインダクタ素子の間に一端が接続しかつ他端が接地された容量素子と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の方向性結合器。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の方向性結合器であって、
    前記方向性結合器は、第1のバンドと前記第1のバンドよりも周波数の高い第2のバンドで使用され、
    前記結合線路は、一端と他端を備え前記一端が前記結合ポートと接続する結合ポート側結合線路と、一端と他端を備え前記他端が前記アイソレーションポートと接続するアイソレーションポート側結合線路と、前記結合ポート側結合線路の前記他端と前記アイソレーションポート側結合線路の前記一端とをそれらの連通と遮断が切換可能に接続する第1スイッチング素子と、を備え、
    前記移相器の一端と前記結合ポート側結合線路の前記他端との間に接続する第2スイッチング素子を有し、
    前記第1容量素子は、前記基板上に設けられ一端が第3スイッチング素子を介して前記結合ポートと前記結合ポート側結合線路の前記一端との間に接続し他端が接地される第1の結合ポート側容量素子と、前記基板上に設けられ一端が第4スイッチング素子を介して前記結合ポートと前記結合ポート側結合線路の前記一端との間に接続し他端が接地される第2の結合ポート側容量素子と、を含み、
    前記第2容量素子は、前記基板上に設けられ一端が第5スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと前記アイソレーションポート側結合線路の前記他端との間に接続し他端が接地される第1のアイソレーションポート側容量素子と、前記基板上に設けられ一端が第6スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと前記アイソレーションポート側結合線路の前記他端との間に接続し他端が接地される第2のアイソレーションポート側容量素子と、含むことを特徴とする方向性結合器。
  6. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の方向性結合器であって、
    前記方向性結合器は、第1のバンドと前記第1のバンドよりも周波数の高い第2のバンドで使用され、
    前記結合線路は、前記主線路に沿って形成された第1バンド用結合線路と、前記主線路に沿って前記第1バンド用結合線路と共に前記主線路を挟むように形成される第2バンド用結合線路とを有し、
    前記結合ポートは、前記第1バンド用結合線路の一端と第1スイッチング素子を介して接続され、前記第2バンド用結合線路の一端とは第2スイッチング素子を介して接続され、
    前記アイソレーションポートは、前記第1バンド用結合線路の他端と第3スイッチング素子を介して接続され、前記第2バンド用結合線路の他端と第4スイッチング素子を介して接続され、
    前記第1容量素子は、前記基板上に設けられ一端が第5スイッチング素子を介して前記結合ポートと接続し他端が接地される第1の結合ポート側容量素子と、前記基板上に設けられ一端が第6スイッチング素子を介して前記結合ポートと接続し他端が接地される第2の結合ポート側容量素子と、を含み、
    前記第2容量素子が、前記基板上に設けられ一端が第7スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと接続し他端が接地される第1のアイソレーションポート側容量素子と、前記基板上に設けられ一端が第8スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと接続し他端が接地される第2のアイソレーションポート側容量素子と、を含むこと特徴とする方向性結合器。
  7. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の方向性結合器であって、
    前記方向性結合器は、第1のバンドと前記第1のバンドよりも周波数の高い第2のバンドで使用され、
    前記主線路は、一端が第1バンド用入力ポートと接続し他端が第1バンド用出力ポートと接続する第1バンド用主線路と、一端が第2バンド用入力ポートと接続し他端が第2バンド用出力ポートと接続し該第1バンド用主線路とともに前記結合線路を挟むように形成された第2バンド用主線路と、を有し、
    前記移相器は、一端が第1スイッチング素子を介して前記結合ポートと接続され他端が第2スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと接続された第1バンド用移相器と、一端が第3スイッチング素子を介して前記結合ポートと接続され他端が第4スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと接続された第2バンド用移相器と、を有し、
    前記第1容量素子は、前記基板上に設けられ一端が第5スイッチング素子を介して前記結合ポートと接続し他端が接地される第1の結合ポート側容量素子と、前記基板上に設けられ一端が第6スイッチング素子を介して前記結合ポートと接続し他端が接地される第2の結合ポート側容量素子と、を含み、
    前記第2容量素子は、前記基板上に設けられ一端が第7スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと接続し他端が接地される第1のアイソレーションポート側容量素子と、前記基板上に設けられ一端が第8スイッチング素子を介して前記アイソレーションポートと接続し他端が接地される第2のアイソレーションポート側容量素子と、含むことを特徴とする方向性結合器。
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