JP2011059287A - 感光体の静電潜像測定装置および画像形成装置 - Google Patents

感光体の静電潜像測定装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】副走査方向への静電潜像を形成して評価することを可能にした感光体の静電潜像測定装置およびこの静電潜像測定装置及びこの感光体を用いた画像形成装置を得る。
【解決手段】感光体試料20に電子ビームを照射して試料上に帯電電荷を生成する手段4、試料20を露光して静電潜像を形成する露光装置6を有し、試料面を電子ビームで走査して得られる検出信号により試料面の静電潜像分布を測定する。露光装置6のLD光源61、LD光源61からの光束を受光する受光素子を備えた同期タイミング信号生成手段、光束が試料面を走査するときの発光タイミングを制御するための信号を生成する書込みタイミング信号生成手段、光束が試料面を走査する方向に対し垂直な方向に光束を走査させる副走査方向偏向手段と、を有し、露光終了から所定のタイミングで、主走査方向と副走査方向に広がる静電潜像の分布を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、感光体の静電潜像測定装置および画像形成装置に関するもので、従来技術ではきわめて困難であった、誘電体からなる感光体の表面に生じている電荷分布あるいは電位分布をミクロンオーダーで高分解能の計測を可能にし、特に、走査光学系にて露光された感光体上の静電潜像の測定を可能にすることを目的とする。
なお、感光体表面の電荷は、厳密には、感光体試料内に空間的に散らばっていることは周知の通りである。このため、本発明でいう表面電荷とは、電荷分布状態が、感光体の厚さ方向に比べて、表面方向に大きく分布している状態を指すことにする。また、「電荷」には、電子だけでなく、イオンも含まれる。また、表面に導電部があり、導電部分に電圧が印加されることにより、感光体試料表面あるいはその近傍に電位分布を生じている状態であってもよい。
従来、表面電位を計測する一つの方法として、電位分布を有する試料にセンサヘッドを近づけ、そのときの試料とセンサヘッドとの間に相互作用として起こる静電引力や誘導電流を計測して、電位分布に換算する方式がある。この方式では、分解能が原理的に数mm程度と悪く、感光体の評価に求められる1μm程度の分解能を得ることはできない。
感光体の評価方法として、静電潜像を電子ビームの照射によって観察する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1記載の発明による観察対象は、LSIチップや静電潜像を記憶・保持できる試料に限定されている。したがって、静電潜像の形成直後から暗減衰を生じる通常の画像形成装置などに用いられている感光体の静電潜像は測定することができない。通常の誘電体は電荷を半永久的に保持することができるので、電荷分布を形成後、時間をかけて測定を行っても、測定結果に影響を与えることはない。しかしながら、感光体の場合は、抵抗値が無限大ではないので、電荷を長時間保持することができず、暗減衰が生じて時間とともに表面電位が低下してしまう。感光体が電荷を保持できる時間は、暗室であってもせいぜい数十秒である。従って、帯電・露光後に電子顕微鏡(SEM)内で静電潜像を観察しようとしても、その準備段階で静電潜像は消失してしまう。
また、試料のX線透過像を撮影する電子写真感光体をX線源に対峙させて配置し、上記感光体の他面に対峙させて走査型電子ビーム放射器を設け、上記感光体の光導電層から放出される2次電子を検出する2次電子検出器を配置し、この2次電子検出器の出力を画像に変換するように構成したX線顕微鏡が知られている(特許文献2参照)。この特許文献2に記載されている装置においては、使用波長が本発明において使用する波長とは全く異なる上に、任意のラインパターンや、所望のビーム径およびビームプロファイルの潜像を形成することは不可能であり、後述の本発明の目的を達成することができない。
そこで、我々は、暗減衰を起こす感光体試料であっても、静電潜像を測定することを可能にした静電潜像測定方法および装置を開発した(特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。
感光体試料表面に電荷分布があると、空間に表面電荷分布に応じた電界分布が形成される。このため、入射電子によって発生した2次電子はこの電界によって押し戻され、検出器に到達する量が減少する。従って、電界強度が強い部分は暗く、弱い部分は明るくなってコントラストがつき、表面電荷分布に応じたコントラスト像を検出することができる。従って、感光体を露光した場合には、露光部が黒、非露光部が白となり、この黒と白の部分を識別することにより、形成された静電潜像を測定することができる。
ところで、静電潜像を形成するための露光光源として、波長が可視光領域から赤外光領域の半導体レーザーを用い、レーザー光の点灯及び消灯で、静電潜像を形成する方法がある。
実際の書込みプロセスを再現するために、光束が試料面上を走査している(この走査方向を「主走査方向」という)タイミングで点灯および消灯して所望パターンの静電潜像を形成する。この場合、主走査方向のみに静電潜像が形成されるが、実際の画像形成装置においては主走査方向に対して垂直な方向すなわち副走査方向にずれた静電潜像も形成される。したがって、潜像形成の時間差によって潜像に差が生じ、これによりバンディングと称する縞模様状の像が発生するので、その評価が求められ、副走査方向の静電潜像を形成してこれを評価する必要がある。また、高密度(高精細度)の画像を得るために、多数の半導体レーザー(以下「LD」という)アレイで1画素あたり複数のLD発光による画素合成を行う場合などにおいても、その評価が求められ、副走査方向の静電潜像の形成が必要となっている。
実際の書込みプロセスを再現するために、光束が試料面上を走査している(この走査方向を「主走査方向」という)タイミングで点灯および消灯して所望パターンの静電潜像を形成する。この場合、主走査方向のみに静電潜像が形成されるが、実際の画像形成装置においては主走査方向に対して垂直な方向すなわち副走査方向にずれた静電潜像も形成される。したがって、潜像形成の時間差によって潜像に差が生じ、これによりバンディングと称する縞模様状の像が発生するので、その評価が求められ、副走査方向の静電潜像を形成してこれを評価する必要がある。また、高密度(高精細度)の画像を得るために、多数の半導体レーザー(以下「LD」という)アレイで1画素あたり複数のLD発光による画素合成を行う場合などにおいても、その評価が求められ、副走査方向の静電潜像の形成が必要となっている。
本発明は、上に述べたような従来技術の課題を解決すること、すなわち、副走査方向への静電潜像を形成してこれを評価することを可能にした感光体の静電潜像測定装置およびこの静電潜像測定装置で測定された感光体を用いることにより、各画像形成工程の品質を高めることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、感光体試料に電子ビームを照射して前記感光体試料上に帯電電荷を生成させる手段と、前記感光体試料を露光して静電潜像を形成させる露光装置と、前記感光体試料面を電子ビームで走査して得られる検出信号により感光体試料面の静電潜像分布を測定する感光体の静電潜像測定装置であって、露光装置の光源としての半導体レーザーと、前記半導体レーザーからのレーザー光束を受光する受光素子を備えた同期タイミング信号生成手段と、前記レーザー光束が前記感光体試料面を走査するときの発光タイミングを制御するための信号を生成する書込みタイミング信号生成手段と、前記レーザー光束が前記感光体試料面を走査する方向に対し垂直な方向に光束を走査させる副走査方向偏向手段と、を有し、露光終了から所定のタイミングで、主走査方向および副走査方向に広がる静電潜像の分布を測定することを最も主要な特徴とする。
本発明の他の形態は、前記副走査方向偏向手段が、露光光学系の走査レンズと感光体試料面との間に設置されていることを特徴とする。
本発明のさらに他の形態は、前記副走査方向偏向手段が真空チャンバ内に設置されていることを特徴とする。
本発明のさらに他の形態は、前記副走査方向偏向手段が、透過光束の偏向手段であることを特徴とする。
本発明のさらに他の形態は、前記副走査方向偏向手段が、光束の偏向角が音響信号によって変化する音響光学素子からなることを特徴とする。
本発明のさらに他の形態は、前記露光装置の光源としての半導体レーザーと、基準クロックと同期信号から画素クロックを生成する画素クロック生成手段と、画素情報から画素パターンを生成する画素パターン生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明はまた、上記本発明に係る測定装置を用いて計測した感光体を潜像担持体とし、この潜像担持体の感光面に対して光走査を行うことにより前記潜像担持体に潜像を形成し、この潜像を現像して可視化することを特徴とする画像形成装置であって、書き込み光源波長が780nm以下であり、かつ、前記感光体面での副走査方向のビームスポット径が60μm以下であり、感光体面での副走査方向のビームスポット径をAとし、形成される副走査方向の潜像径をBとした時に、1.0<B/A<2.0を満足することを特徴とする。
本発明によれば、露光装置の光源として半導体レーザーを用い、同期タイミング信号生成手段と、光束が感光体試料面を走査するときの発光タイミングを制御する書込みタイミング信号生成手段と、光束が感光体試料面を走査する方向に対し垂直な方向に光束を走査させる副走査方向偏向手段とを有することにより、副走査方向にも任意の重なりで静電潜像を形成することができ、この副走査方向の静電潜像分布を測定することができる。
本発明の他の形態によれば、副走査方向偏向手段を露光装置の走査レンズと感光体試料面との間に設置したことにより、露光装置の走査レンズを透過する光束の走査位置が一定となり、露光装置の走査位置の違いによる光束の光学特性の変動を小さくすることができる。
本発明のさらに他の形態によれば、副走査方向偏向手段は真空チャンバ内で感光体試料面との間に設置したことにより、真空チャンバの窓を透過する光束の位置が一定となり、真空チャンバの窓の走査位置の違いによる光束の光学特性の変動を小さくすることができる。
本発明のさらに他の形態によれば、副走査方向偏向手段は透過光束の偏向手段とすることにより、副走査方向偏向手段を小型化することが可能で、これにより測定装置の規模を小さくすることができる。
本発明のさらに他の形態によれば、副走査方向偏向手段として音響光学素子を用いることにより、光束を高速で偏向をすることができるとともに、副走査方向偏向手段を小型化することが可能である。
本発明のさらに他の形態によれば、前記露光装置の光源として半導体レーザーを用い、基準クロックと同期信号から画素クロックを生成する画素クロック生成手段と、画素情報から画素パターンを生成する画素パターン生成手段とを有することにより、鮮明な静電潜像を形成することができ、その結果、静電潜像をミクロンオーダーの高分解能に測定することが可能となる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る測定装置を用いて感光体の静電潜像を評価し、これを潜像担持体および画像形成装置の設計にフィードバックすることができる。これにより、画像形成の各工程の品質が向上するため、高画質、高耐久性、高安定性、省エネルギー化に優れた潜像担持体及び走査光学系を提供することができ、高密度・高画質・高耐久性の画像を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
特に、画像濃度むらが生じやすい、VCSELなどのマルチビーム走査光学系を搭載した画像形成装置に適する。
本発明に係る静電潜像の測定装置の実施例を模式的に示す正面図である。 上記実施例の真空チャンバおよび露光部の構造を示す断面図である。 2次電子による電荷分布・電位分布検出の原理を示す模式図である。 本発明に適用可能な露光装置としての光走査装置の例を示す斜視図である。 上記露光装置の光源として用いられる垂直共振器型面発光半導体レーザーの例を示す拡大正面図である。 上記垂直共振器型面発光半導体レーザーの各発光部に符号を付した例を示す拡大正面図である。 上記垂直共振器型面発光半導体レーザーの各発光部を同期用に発光させる発光部と書込み用に発光させる発光部に分けた例を示す正面図である。 上記垂直共振器型面発光半導体レーザーからなる光源を駆動する光源駆動回路の例を示すブロック図である。 上記光源駆動回路を制御する制御回路の例を示すブロック図である。 上記制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 半導体レーザー光源の駆動電流と光出力の関係を示すグラフである。 感光体試料にオフセット光が照射された場合とオフセット光が遮蔽された場合との効果を比較して示すグラフである。 上記オフセット光を遮蔽するためのシャッタの開閉動作を示すタイミングチャートである。 本発明にかかる静電潜像測定装置の制御系の例を示すブロック図である。 上記制御系の動作を示すフローチャートである。 本発明においてメカニカルシャッタとして使用することができる音響光学素子の例を示す模式図である。 本発明に適用可能な線像画像パターンの各種例を示す模式図である。 本発明に係る静電潜像の測定装置の他の実施例を模式的に示す正面図である。 上記実施例における入射電子と試料の関係を示す模式図で、(a)は加速電圧が表面電位ポテンシャルより大きい場合、(b)は加速電圧が表面電位ポテンシャルより小さい場合をそれぞれ示す。 潜像の深さを計測した結果の一例を示す模式図である。 ビームスポット径および潜像径を示す概念図である。 本発明に係る画像形成装置の実施例を簡略化して示す正面図である。 副走査方向の位置を検出して感光体試料片にパターン書き込みを開始するタイミングを検知する手段の例を示す概念図である。
以下、本発明に係る感光体の静電潜像測定装置および画像形成装置の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1に本発明に係る感光体の静電潜像測定装置の実施例を示す。図1において、静電潜像測定装置は、荷電粒子ビームを照射する荷電粒子照射部と露光部、試料設置部、1次反転荷電粒子や2次電子などの検出部を備えている。ここでいう、荷電粒子とは、電子ビームあるいはイオンビームなど、電界や磁界の影響を受ける粒子を指す。図1に示す実施例、電子ビームを照射する構成になっている。
図1において、電子ビーム照射装置4は、真空チャンバ―40内に以下のように構成部分が組み込まれることによって構成されている。真空チャンバ―40の上端近くに電子ビームを照射する電子銃41が取り付けられ、その下方に、サプレッサ電極42、エキストラクタすなわち引き出し電極43、加速電極44、コンデンサレンズ45、ビームブランキング電極46、仕切り弁47、可動絞り48、スティグメータすなわち補正用電極49、偏向電極(走査レンズに相当する)50、静電対物レンズ51、ビーム射出開口部52がこの順に配置されている。上記サプレッサ電極42および引き出し電極43は電子ビームを制御し、加速電極44は電子ビームのエネルギーを制御し、コンデンサレンズ45は電子銃から発生された電子ビームを集束させる。ビームブランキング電極46は電子ビームをON/OFFさせ、仕切り弁47および可動絞り48は電子ビームの照射電流を制御するためのアパーチャとして機能する。偏向電極50はビームブランカを通過した電子ビームを走査させるための走査レンズとして機能し、偏向電極50を通過した電子ビームは対物レンズ51で再び感光体試料20の面に収束させられる。各レンズ等には図示しない電源から駆動用電源が供給されるようになっている。
電子ビームは、上記コンデンサレンズ45によって感光体試料20の表面において収束され、感光体試料20からは2次電子や1次反転電子などが放出される。この2次電子や1次反転電子などの検出器8として、シンチレータや光電子増倍管などを用いている。通常シンチレータには引き込み電圧8〜10kV程度の高電圧を印加することで、荷電粒子を捕獲する構成となっている。検出荷電粒子を検出器8に導くために、荷電粒子が感光体試料20に衝突したときに放出粒子が発生するように、放出粒子発生部材を配置している。
試料20は載置台15に載せられている。試料20の背面側すなわち上記載置台15は、通常はGNDに落とした状態で使用するが、必要に応じて電圧Vsubを印加することが可能な構成となっている。
放出粒子としては電子やイオンがあり、電子を検出して計測することが一般的であるが、検出器にマイナスの引き込み電圧を与えてプラスイオンを検出し、コントラスト像を観察することも可能である。
電子ビーム照射装置4により感光体試料20の表面に電子ビームを偏向しながら照射することにより感光体試料20の表面を一様に帯電させることができる。この帯電した面を露光することによって所定のパターンの静電潜像を形成する露光部6が設けられている。この露光装置6は、いわゆる周知のレーザスキャナであって、図4に示す光走査装置と実質的に同じ構成になっている。図1において、露光装置6は、感光体試料20に関して感度を持つ波長の光を放射するLD(レーザダイオード)などの光源61、コリメートレンズ62、アパーチャ63、集光レンズ64、ガルバノミラーやポリゴンミラーなどからなる光偏向器65、走査結像レンズ66、ミラー67などを備えている。上記露光装置6は、感光体試料20上に所望の光ビーム径、ビームプロファイルを生成することが可能であり、感光体試料20の表面を上記光ビームで走査することができる。LD制御手段により適切な露光時間、露光エネルギーで感光体試料20に光ビームを照射できるようになっている。
露光装置6は、ライン状のパターンを形成するために、光学系にガルバノミラーやポリゴンミラーを用いたスキャニング機構を付けてもよい。
また、面的なパターンを形成するために上記走査ライン方向(これを「主走査方向」という)に対して垂直な方向(これを「副走査方向」という)の走査を行う偏向器を備えていてもよい。
図4は、上記露光装置6として使用可能な光走査装置の具体例を示す。本明細書では、主走査方向をY軸方向、副走査方向をZ軸方向、これらに直交する方向をX軸方向として説明する。図4に示す光走査装置は、光源ユニット1011、シリンドリカルレンズ1012、ポリゴンミラー1013、fθレンズ1014、トロイダルレンズ1015、折り返しミラー1016、同期センサ1017、エリアセンサ1018及び上記各部を統括的に制御する制御装置1019を備えている。
光源ユニット1011は、複数の発光部を有する光源(以下「光源LA」という)と、この光源LAを駆動する光源駆動回路400(図8参照)と、カップリングレンズ(以下「CL」という場合もある)を有している。ここでは、光源LAの例として図5に示されているように、32個(8×4)の発光部が1つの基板上に形成された垂直共振器型面発光半導体レーザ(VCSEL)の2次元アレイを用いている。
この2次元アレイは、主走査方向に対応する方向(以下では、便宜上「M方向」ともいう)から副走査方向に対応する方向(ここでは、Z軸方向)に向けて角度θだけ傾斜した方向(以下では、便宜上「T方向」という)に沿って8個の発光部が等間隔に配置された発光部列を4列有している。そして、これら4列の発光部列は、Z軸方向に等間隔に配置されている。すなわち、32個の発光部は、T方向とZ軸方向とにそれぞれ沿って2次元的に配列されている。ここでは、便宜上、図5における紙面の上から下に向かって、第1発光部列、第2発光部列、第3発光部列、第4発光部列ということとする。なお、本明細書では、「発光部間隔」とは2つの発光部の中心間距離をいうものとする。
また、各発光部を特定するために、便宜上、図6に示すように、図5における紙面左上から右下に向かって、第1発光部列を構成する8個の発光部をv1〜v8、第2発光部列を構成する8個の発光部をv9〜v16、第3発光部列を構成する8個の発光部をv17〜v24、第4発光部列を構成する8個の発光部をv25〜v32とする。
図8に示すように、前記光源駆動回路400は、制御装置1019からの各種駆動情報に基づいて、32個の発光部v1〜v32を個別に駆動する。
図4に示すカップリングレンズCLは、光源LAからの光を略平行光とする。従って、光源ユニット1011からは、略平行光が出力される。
図4において、シリンドリカルレンズ1012は、光源ユニット1011からの光を副走査方向に関してのみ集光させ、ポリゴンミラー1015の偏向反射面近傍に主走査方向の線像を結ばせる。ポリゴンミラー1013は、高さの低い正六角柱状の部材からなり、側面には6面の偏向反射面が形成されている。そして、図示されない回転機構により、図4に示される矢印の方向に一定の角速度で回転駆動される。従って、光源ユニット1011から射出され、シリンドリカルレンズ1012によってポリゴンミラー1013の偏向反射面近傍に集光された光は、ポリゴンミラー1013の回転により一定の角速度で偏向される。
fθレンズ1014は、ポリゴンミラー1013からの光の入射角に比例した像高をもち、ポリゴンミラー1013により一定の角速度で偏向される光(以下、便宜上「走査光」ともいう)を、被走査面である感光体ドラム1030の表面において主走査方向に等速移動させる。fθレンズ1014を透過した光は、トロイダルレンズ1015およびミラー1016を経て感光体ドラム1030の表面に結像する。
ところで、走査光の像面は、ポリゴンミラー1013の回転に伴って、走査開始端から走査終端に向かって移動する。走査光による有効走査領域は、画像データに応じて書込みが行われる領域である。そして、走査光の像面は、走査終端に達すると次の走査のために走査開始端に戻る。
同期センサ1017は、像面と等価で、ミラー1016で反射された有効走査開始前の光が入射する位置に配置され、受光量に応じた信号(光電変換信号)を出力する。そこで、同期センサセンサ1017の出力信号から、感光体ドラム1030における走査開始タイミングを設定することができる。
制御装置1019は、図9に示されているように、基準クロック生成回路402、画素クロック生成回路405、画像処理回路407、光源選択回路414、書込みタイミング信号生成回路415、及び同期タイミング信号発生回路417を備えている。なお、図9に示されている矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
図10は、上記各回路の動作に関係するタイミングチャートが示されている。ここで、s19は同期センサ1017からの出力信号(同期信号)、s15は書込みタイミング信号生成回路415の出力信号(LGATE信号)、s14は光源選択回路414の出力信号、s16は画像処理回路407の出力である書込みデータである。
図9に示す画像処理回路407は、上位装置からの画像情報に基づいて、発光部毎の書込みデータs16を作成する。この書込みデータs16は、画素クロック信号のタイミングに従い、前記駆動情報の1つとして光源駆動回路400に供給される。
基準クロック生成回路402は制御装置1019全体の基準となる高周波クロック信号を生成する。
画素クロック生成回路405は主にPLL回路からなり、同期信号s19及び基準クロック生成回路402からの高周波クロック信号に基づいて、画素クロック信号を生成する。画素クロック信号の周波数は高周波クロック信号と同一で、位相は同期信号s19と一致している。したがって、画素クロック信号に画像データを同期させることで、走査ごとの書込み位置をそろえることができる。ここで生成された画素クロック信号は、前記駆動情報の1つとして光源駆動回路400に供給されるとともに画像処理回路407に供給され書込みデータs16のクロック信号として使われる。
書込みタイミング信号生成回路415は、同期信号s19の立ち上がり後、光ビームが受光素子1018の位置を通過してからt1経過後にLGATE信号s15をローレベルからハイレベルに変化させる。さらに、予め設定されている時間t2が経過すると、LGATE信号s15をハイレベルからローレベルに変化させる。このLGATE信号s15は、前記駆動情報の1つとして光源駆動回路400に供給される。
上記時間t1は、画像情報に応じて変調された光による走査(以下、便宜上「書込み」ともいう)開始時間に対応している。また、上記時間t2は、光走査による書込み時間に対応している。LGATE信号s15を同期信号s19の立ち上がりタイミングに同期させることで、書込み開始タイミングをそろえることができる。
光源選択回路414は、走査光の像面が走査終端に達すると、次の走査に用いられる発光部を32個の発光部から選択し、選択された発光部を指定する信号を出力して次の走査を開始する。VCSEL光源の場合、1つの発光部では同期センサで検知することが難しいので、前記Z方向の配列から複数の発光部を選択して発光させる。
また、図7に示すように同期用に発光させる発光部と、書込み用に発光させる発光部を分けてもよい。こうすることにより、同期発光による発熱が書込み発光に与える影響を小さくできるので、光パワーの揃った書込みを行うことができる。
この光源選択回路414の出力信号s14は、前記駆動情報の1つとして光源駆動回路400に供給される。
光束が走査される試料の形状は、平面であっても曲面であってもよい。
走査光学系は、ポリゴンモータなどを有する偏向器の振動や電磁場の影響が電子ビームの軌道に影響を与えないように、前記真空チャンバ40の外に配置するとよい。走査光学系の上記振動発生源や電磁場発生源を電子ビーム軌道位置から遠ざけることにより、外乱の影響を抑制することが可能となる。走査光学系は、光学的に透明な入射窓68(図1参照)より入射させることが望ましい。
試料20と光源の間には、半導体レーザー61からの光束を時間的に遮光することが可能なシャッタが配置されている。
図2は、上記実施例の真空チャンバ40および露光装置6の具体的な構造を示す断面図である。図2に示すように、真空チャンバ40の鉛直軸に対して45°の角度で、真空チャンバ40の内部に外部から光を入射させることができる入射窓68が配置され、この入射窓68から真空チャンバ40内に走査ビーム77を入射させる露光装置6が真空チャンバ40の外側に配置されている。露光装置6は前述のとおり走査光学系からなり、光源部、走査レンズ、同期検知手段、ポリゴンミラーからなる光偏向器65、光路を曲げるミラー72等を有してなる。露光装置6の主要部は光学ハウジング69の上に配置され、上部はカバー71で覆われて遮光されている。光学ハウジング69は水平方向の平行移動台83の上に取り付けられ、平行移動台83は柱状の複数本の構造体82を介して除振台81の上に取り付けられている。走査ビーム77は上記ミラー72でほぼ45°の角度で斜め下方に折り曲げられ、この走査ビーム77の進路の周りは、外部遮光筒73、内部遮光筒75、これら内外の遮光筒の接続部に介在するラビリンス部74によって遮光されている。
上記除振台81の上に真空チャンバ40が固定されている。真空チャンバ40内に前記試料載置台としての試料ステージ78が水平面内において直交2軸方向に移動可能に取り付けられている。試料ステージ78には感光体試料20を載置することができ、この感光体試料20に対し真上から荷電粒子ビームを照射する前記荷電粒子ビーム照射装置4が真空チャンバ40に取り付けられている。荷電粒子ビーム照射装置4の内部も真空チャンバ40と連通していて真空に保たれている。真空チャンバ40内には、感光体試料20に静電潜像を形成した後、感光体試料20に荷電粒子ビームを照射することによって放出される電子ビームを検出する検出器8の検出端が感光体試料20に向かって伸びている。
走査レンズ66はfθ特性を有しており、光偏光器65が一定の角速度で回転しているとき、光ビームは像面すなわち感光体試料20の面を略等速度で移動する構成となっている。また、感光体試料20の面上のビームスポット径も略一定の径に保たれて走査可能な構成になっている。
さらに、真空チャンバ40の内部にはもう一つの光偏向素子が設置されており、走査光学系による主走査に対して垂直方向に走査が行われるようになっている。
上記走査光学系は、真空チャンバ40から離れて配置されているので、ポリゴンスキャナ等の光偏向器を駆動する際に発生する振動が真空チャンバに直接伝播されることはなく、電子ビーム照射装置および検出器の受ける上記振動の影響は少ない。さらに、図2には図示していないが、構造体82と除振台81との間にダンパを挿入すればさらに防振効果を高めることができる。
静電潜像を形成するための露光光源として、可視光から赤外光領域のLD(レーザーダイオード)を用い、レーザー光をポリゴンミラーなどの光偏向器で走査させながらレーザー光を点滅させることで、静電潜像を形成する。この静電潜像を形成する際に、ポリゴンミラーなどの光偏向器は、回転開始から等速回転するまで立ち上がるのに数秒程度の時間を要する。また、所望の位置にてレーザー光を点滅させるために、同期検出器による検出信号によって書き出し開始位置を決定している。
光の点滅で潜像画像パターンを形成するには、感光体の光応答性を高くする必要がある。例えば、1μs以下で変調させる場合、パターン光パルス再現性を向上させ、あついはドループ特性改善のために、画像データが消灯のタイミングであっても、LD(半導体レーザー)光源にバイアス電流を常に流しておく必要がある。LDは、基準以上の駆動電流を与えることでレーザー発振をするが、光応答性を高めるため、光の消灯のタイミングでも基準以下の一定の駆動電流(バイアス電流)を常に供給している。LDはバイアス電流が流れることによりLED発光を起こす。したがって、光源としてLDを用いる場合は、消灯の状態であっても発光していることを意味する。
図11に、LDの駆動電流IFと光出力の関係を示す。横軸がLD駆動電流、縦軸が光出力で、横軸のaは消灯時の駆動電流,bはレーザー発振をする基準電流、そして、cはLD点灯の駆動電流を示している。これらの電流は、a<b<cの関係になっている。LD点灯時の光出力をPon、LD消灯時の光出力をPoffとする。駆動電流IFが小さい場合には、LED発光で微弱な発光であり、IFが基準電流に達するとレーザー発振をする。通常、レーザー発振時の消費電力は1〜10mW程度であり、これに比べて消灯時のバイアス電流によって消費される電力は1/100以下の数十μW程度であり、通常問題になることはない。このため、光応答性を重視して、LD消灯時でもバイアス電流を流し続けている。
しかしながら、僅かなバイアス電流によって出射される光の量が僅かであっても、長時間照射されると積分光量が増加し、感光体の必要露光量に達すると静電潜像が形成されてしまう。この結果、所望の静電潜像を形成することができない。
そこで本発明では、LDを用いて所望の静電潜像を形成するにあたり、消灯時のバイアス電流で発光される試料への照射時間を極力抑えるために、バイアス電流による光束が試料の電子ビーム走査領域外に照射されるように構成し、LDのバイアス電流による発光すなわちオフセット発光が感光体に照射されないようにしている。
具体的な手段としては、LD光源と試料の間にシャッタを設けるとよい。すなわち、露光前はシャッタを閉じて光束が通過しないような構成とし、露光時はシャッタを開けて光束が通過するような構成として、オフセット発光を遮光する。
上記のように構成することによる効果を、図12に従来例と比較して示している。従来は、図12(a)に示すように、露光前のオフセット光の照射時間が長く、その間光量が積分され、積分光量が必要露光エネルギーに達することによって、オフセット露光で潜像が形成されてしまう。これに対し、本発明の上記実施例によれば、図12(b)に示すように、露光前はシャッタが閉じられることによりオフセット光の照射が抑制され、オフセット露光による潜像の形成が抑えられて、潜像を精度良く測定することが可能となる。
また、露光時は上記シャッタを開き、露光後は、必要に応じて、露光終了検知信号を与えて上記シャッタを閉めるようにするとよい。
次に、電子ビームの照射による静電潜像を形成について説明する。まず、感光体試料に電子ビームを照射させる。電子ビームの加速電圧|Vacc|は、2次電子放出比が1となる加速電圧より高い加速電圧に設定することにより、入射電子量が、放出電子量より上回るため電子が試料に蓄積され、チャージアップを起こす。この結果、試料表面にマイナスの一様帯電を生じる。加速電圧と照射時間を適切に行うことにより、所望の電位で帯電させることができる。
次に、露光光学系により感光体試料を露光する。露光光学系は、所望のビーム径及びビームプロファイルを形成するように調整されている。必要な露光エネルギーは、感光体の特性によって決まるファクタであるが、通常、2〜6mJ/m程度である。感度が低い感光体では、十数mJ/m必要なこともある。帯電電位や必要露光エネルギーは、感光体の特性やプロセス条件に合わせて設定すると良い。
そして、上述のシャッタ機構を配置して、LDバイアス電流によるオフセット光をカットすることにより、所望のパターンの静電潜像を形成することができる。図17は各種潜像画像パターンの例を示す。図17に示す例は、一つ一つのドットが縦と横方向に一定間隔で配列されるパターン、縦横二つずつ計4個のドットの一部が重なり合うパターン、一つ一つのドットが縦横にジグザグにずれた格子状のパターンであるが、その他のパターンであってもよい。
感光体試料の表面に電荷分布があると、空間に表面電荷分布に応じた電界分布が形成される。このため、表面電荷分布が生じている感光体試料の表面に向かって電子を入射させることによって発生した2次電子は、上記電界によって押し戻され、前記検出器8(図1参照)に到達する量が減少する。従って、電荷リーク箇所は、露光部が黒、非露光部が白となり、表面電荷分布に応じたコントラスト像を測定することができる。
図3(a)は、荷電粒子捕獲器24と、試料SPとの間の空間における電位分布を、等高線表示で模式的に示したものである。試料SPの表面は、光減衰により電位が減衰した部分を除いては負極性に一様に帯電した状態であり、荷電粒子捕獲器24には正極性の電位が与えられているから、「実線で示す電位等高線群」においては、試料SPの表面から荷電粒子捕獲器24に近づくに従い「電位が高く」なる。
従って、試料SPにおける「負極性に均一帯電している部分」である図のQ1点やQ2点で発生した2次電子el1、el2は、荷電粒子捕獲器24の正電位に引かれ、矢印G1や矢印G2で示すように変位し、荷電粒子捕獲器24に捕獲される。
一方、図3(a)において、Q3点は「光照射されて負電位が減衰した部分」であり、Q3点近傍では電位等高線の配列は破線で示すとおりであり、この部分の電位分布では「Q3点に近いほど電位が高く」なっている。換言すると、Q3点の近傍で発生した2次電子el3には、矢印G3で示すように、試料SP側に拘束する電気力が作用する。このため2次電子el3は、破線の電位等高線の示す「ポテンシャルの穴」に捕獲され、荷電粒子捕獲器24に向っては移動しない。図3(b)は、上記「ポテンシャルの穴」を模式的に示している。
即ち、荷電粒子捕獲器24により検出される2次電子の強度(2次電子数)は、強度の大きい部分が「静電潜像の地の部分(均一に負帯電している部分:図3(a)の点Q1やQ2に代表される部分)」に対応し、強度の小さい部分が「静電潜像の画像部(光照射された部分:図3(a)の点Q3に代表される部分)」に対応することになる。
従って、2次電子検出部25で得られる電気信号を、信号処理部で適当なサンプリング時間でサンプリングすれば、前述の如く、サンプリング時刻:Tをパラメータとして、表面電位分布:V(X,Y)を「サンプリングに対応した微小領域」ごとに特定でき、信号処理部25により上記表面電位分布(電位コントラスト像):V(X,Y)を2次元的な画像データとして構成し、これをアウトプット装置で出力すれば、静電潜像が可視的な画像として得られる。
例えば、捕獲される2次電子の強度を「明るさの強弱で表現」すれば、静電潜像の画像部分は暗く、地の部分は明るくコントラストがつき、表面電荷分布に応じた明暗像として表現(出力)することができる。もちろん、表面電位分布を知ることができれば、表面電荷分布も知ることができる。
このようにすると、露光されることなく残っている帯電部において2次電子検出量が多く、露光部において2次電子検出量が少ない明暗のコントラスト像が生じる。暗の部分を露光による潜像部とみなすことができる。明暗の境界を潜像の潜像径とすることができる。
このようにして、感光体の静電潜像をミクロンオーダーの高分解能で計測することが可能となる。
上記LDのバイアス電流によるオフセット発光の影響を低減させるためには、静電潜像形成のために露光させる時間だけ前記シャッタが開放し、その前後はシャッタが閉じていることが理想的である。
これを実現するためには、露光のタイミングとシャッタ開閉のタイミングを連動させることが望ましい。露光のタイミングは、走査光学系の同期信号によって決定される。従って、走査光学系の同期信号に連動してシャッタを開放させることが望ましい。また、データの有効期間であるFGATE信号がローになった時点に連動してシャッタを閉鎖することが望ましい。そこで、走査光学系の同期信号を、シャッタを開くためのトリガ信号とすれば、書き出しのタイミングを揃えることができる。
制御系の構成例を図14に示す。図14に示すように、すべての制御はホストコンピュータによって行う。ホストコンピュータは電子光学系制御信号によって電子ビーム制御装置を制御し、電子ビーム制御装置からデータを取り込む。ホストコンピュータはまた、予め設定した走査ビーム条件に従い、制御ボードを介して光学系ユニット、シャッタおよび音響光学素子の動作を制御する。制御ボードは、シャッタ制御コントローラを介して上記シャッタを制御し、音響光学素子制御回路を介して上記音響光学素子を制御する。制御ボードには、試料片走査位置センサから試料走査検出信号が入力される。
図15は上記制御系の動作フローを示す。測定のための制御コマンドが実行されたあと、走査光学系の同期信号を検知し、その検知信号をシャッタ開放のためのトリガ信号として用いる。そして、感光体試料片背の走査を開始し、シャッタが露光光学系の有効径にまで開放されたタイミングに合わせてレーザー光源を点灯させ静電潜像を形成する。資料片への走査が終了して露光が完了すると静電潜像を計測し、また、露光が完了した後にシャッタを閉じる。露光完了後、シャッタを閉じるほかに、LDのバイアス電流を0にして、発光自体を止めてもよい。
ところで、シャッタは、電子シャッタであってもメカニカルシャッタであっても、命令を与えてから実際に開くまでに時間のずれが生じる。いま、トリガ信号を検知してからシャッタが開き始める時間をTd、シャッタが開き始めてからレーザー光の有効径相当の径に開くまでの時間をTrとすると、トリガ出力となる同期信号を受けてから、Td+Trの時間だけ遅れてシャッタが開く。従って、その分を考慮してLDを点灯させなければならない。すなわち、トリガ出力となる同期信号を受けてから、Td+Trの時間だけ遅れてLDを点灯させることが望ましい。時間を遅らせる方法としては、走査光学系による1回の走査時間をTfとしたとき、トリガ出力となる同期信号から、Td+Tr<n×Tfとなる自然数nの時にLDを点灯させて潜像を形成する方法がある。
これらの動作のタイミングチャートを図13に示す。図13において、PCからの実行コマンド入力信号がアサートされてからデータ有効期間(FGATE)信号がハイ(アサート)になった後、最初の同期信号の入力により第1のトリガ信号が出力され、シャッタが開く。こうして画像パターン書込み後、FGATEがロー(ネゲート)になると第二のトリガ信号が出力され、シャッタは閉まる。
シャッタとしては、液晶変調素子のような光学的透過率を変化させる素子を用いてもよい。かかるシャッタによれば、メカ的な可動部を必要としないメリットがある。ただし、光応答性や透過波面への影響が出る可能性がある。したがって、シャッタ手段としては、メカニカルシャッタを用いるとよい。
なお、ここで述べる、メカニカルシャッタとは、光路進行方向に対して、物体が有る状態と無い状態を作り出し、その違いで、光路進行方向を変えることで、測定試料に光線が到達する状態と遮光状態とを選択的に作り出すことが可能な手段を指すものとする。したがって、図16に示すような音響光学素子もメカニカルシャッタの範疇に含まれる。この音響光学素子については後で詳細に説明する。
メカニカルシャッタとは、一般的には、シャッタの開閉動作や速度の制御をガバナーやスプリングなどによって機械的に行うものである。メカニカルシャッタには、ギロチンシャッタや複数のシャッタ羽根を用いて中心から周辺に開閉する手段などがある。ギロチンシャッタとは、2枚の板のそれぞれに孔が空いていて、先幕に相当する板が走行した後、後幕に相当する板が走行し、双方の孔が重なったときにシャッタが開くようにしたものである。孔の重なり状態の変化でシャッタ速度を変化させることができる。
また、電気信号によって制御可能なメカニカルシャッタであってもよい。この電気制御によるメカニカルシャッタによれば、同期にあわせた適切なタイミングで開閉を実現することが可能となる。シャッタ手段として、メカニカルシャッタを用いることにより、レーザー光の透過波面を劣化させることなく、オフセット発光を迅速に遮光することができる。
走査光学系による走査方向に対し垂直方向に光束を偏向させる光偏向器は、これを前記真空チャンバの内側に配置するとなおよい。真空チャンバの外側に光偏向器を配置すると、光束が真空チャンバの透過窓を透過することによってビームスポット位置が変動し、それが、試料面に形成されるビームスポットの形状または強度を変動させる懸念がある。しかし、光偏向器を真空チャンバ内に配置することにより、上記のような試料面に形成されるビームスポットの形状または強度の変動を抑制することが可能なる。
走査光学系による走査方向に対し垂直方向すなわち副走査方向に光束を偏向させる光偏向器として音響光学素子を用いることができる。音響光学素子の一例を図16に示す。図16において、音響光学素子に入射するレーザー光は、ある媒体内に生じた音響波によりグレーティング効果により回折され、0次回折光と1次回折光が出射される。0次回折光と1次回折光との角度Δθは以下の式で表される。
Δθ=λ・fa/Va
ここで、
λ:空気中の光波長
fa:音響波周波数
Va:音響波速度
である。この音響光学素子を電圧制御発信器(VCO)で駆動すれば副走査方向に光束を走査することができる。
図23は、上記副走査方向の位置を検出して感光体試料片にパターン書き込みを開始するタイミングを検知する手段の例を示す。副走査の開始点近傍に走査位置を検知するセンサ(例えばフォトダイオード)を配置しておき、そのセンサの検知信号に基づいてパターン書き込みを開始する。
試料の表面電荷分布や表面電位分布のプロファイルを測定することにより、さらに高精度に測定することが可能である。図18は、本発明にかかる表面電位分布測定装置の他の実施例を示す。図18において、試料下部の試料設置部には、電圧±Vsubを印加できる電圧印加部が接続されている。また、試料上部は、入射電子ビームが試料電荷の影響を受けることを抑制するために、グリッドメッシュを配置した構成となっている。
図19は、上記実施例における入射電子と試料の関係を示している。図19(a)は加速電圧が表面電位ポテンシャルより大きい場合、図19(b)は加速電圧が表面電位ポテンシャルより小さい場合をそれぞれ示す。入射する荷電粒子の試料垂直方向の速度ベクトルが、試料に到達前に反転するような状態が存在する領域が存在し、その1次入射荷電粒子を検出する構成となっている。
なお、加速電圧は、正で表現することが一般的であるが、加速電圧の印加電圧Vaccは負であり、電位ポテンシャルとして、物理的意味を持たせるためには、負で表現する方が説明しやすいため、ここでは加速電圧は負(Vacc<0)と表現する。電子ビームの加速電位ポテンシャルをVacc(<0)、試料の電位ポテンシャルをVp(<0)とする。
電位とは、単位電荷が持つ電気的な位置エネルギーである。したがって、入射電子は、電位0(V)では加速電圧Vaccに相当する速度で移動する。すなわち、電子の電荷量をeとし電子の質量をmとすると、電子の初速度v0は、
mv02/2=e×|Vacc|
で表される。真空中ではエネルギー保存の法則により、加速電圧の働かない領域では等速で運動し、試料面に接近するに従い電位が高くなり、試料が有する電荷のクーロン反発の影響を受けて速度が遅くなる。
したがって、一般的に以下のような現象が起こる。図19(a)に示す状態では、|Vacc|≧|Vp|なので、電子はその速度が減速されるものの、試料に到達する。図19(b)に示す状態において、|Vacc|<|Vp|の場合には、入射電子の速度は試料の電位ポテンシャルの影響を受けて徐々に減速し、試料に到達する前に速度が0となって、反対方向に進む。
空気抵抗の無い真空中では、エネルギー保存則がほぼ完全に成立する。したがって、入射電子のエネルギーを変えたときの試料面上でのエネルギーすなわちランディングエネルギーがほぼ0となる条件を計測することで、表面の電位を計測することができる。ここでは1次反転荷電粒子、特に電子の場合を1次反転電子と呼ぶことにする。試料に到達したとき発生する2次電子と1次反転荷電粒子では、検出器に到達する量が大きく異なるので、明暗のコントラストの境界によって識別することができる。
なお、走査電子顕微鏡などには、反射電子検出器がある。この場合の反射電子とは、一般的に、入射電子が、試料の物質との相互作用により後方背面に反射(散乱)され、試料の表面から飛び出す電子のことを指す。反射電子のエネルギーは入射電子のエネルギーに匹敵する。反射電子の強度は試料の原子番号が大きいほど大きいといわれ、試料の組成の違いや、凹凸を観察するための検出方法である。これに対して、1次反転電子は、試料表面の電位分布の影響を受けて試料表面に到達する前に反転する電子のことで、上記反射電子とは全く異なる現象によって生じるものである。
図20は、潜像の深さを計測した結果の一例を示す。各走査位置(x,y)で、加速電圧Vaccと、試料下部印加電圧Vsubとの差をVth(=Vacc−Vsub)とすれば、ランディングエネルギーがほぼ0となるときのVth(x,y)を測定することで電位分布V(x,y)を測定することができる。Vth(x,y)は、電位分布V(x,y)とは一意的な対応関係があり、Vth(x,y)はなだらかな電荷分布などであれば、近似的に電位分布V(x,y)と等価となる。
図20の上段の曲線は、試料表面の電荷分布によって生じた表面電位分布の一例を示している。2次元的に走査する電子銃の加速電圧は−1800Vとした。中心(横軸座標=0)の電位が約−600Vであり、中心から外側に向かうに従って電位がマイナス方向に大きくなり、中心から半径が75μmを超える周辺領域の電位は約−850V程度になっている。同図中段の楕円形は試料の裏面をVsub=−1150Vに設定したときの検出器出力を画像化したものである。このとき、Vth=Vacc−Vsub=−650Vとなっている。同図下段の楕円形はVsub=−1100Vとしたほかは上記条件と同じ条件で得られた検出器出力を画像化した図である。このときのVthは−700Vになっている。
このように、加速電圧Vaccまたは印加電圧Vsubを変えながら、試料表面を電子ビームで走査させ、Vth分布を計測することにより、試料の表面電位分布を計測することが可能となる。この方法を用いることにより、従来困難であった潜像プロファイルを、ミクロンオーダーで可視化することが可能となる。
1次反転電子で潜像プロファイルを計測する方式では、入射電子のエネルギーが極端に変わるため、入射電子の軌道がずれてくることが生じ、その結果として、走査倍率が変わったり、歪曲収差を生じたりすることになる。その場合には、静電場環境や電子軌道をあらかじめ計算しておき、それをもとに補正することにより、さらに高精度に計測することが可能となる。
感光体には、感光体に与えられる総露光エネルギー密度は同じでも、光強度と露光時間の関係が異なると潜像形成状態が異なる相反則不軌の現象がある。一般的に露光エネルギーが一定の場合、光強度が強いほど、感度(潜像深さ)が低下し、トナー付着量に変化をもたらし、その結果として画像濃度の違いとして現れる。光強度が強いとキャリアの再結合量が増大し、表面に到達するキャリア量が減少することが原因と考えられている。これがVCSELなどのマルチビーム走査光学系の場合、顕著に画像濃度むらとなってあらわれてくる。
前記各実施例に係る静電潜像測定装置で感光体上の静電潜像を評価することにより、1ミクロンオーダーの分解能で計測することが可能であるため、潜像形成の過程が1ドットレベルで定量的に詳細に解析できる。結果的には、露光量を最適化することができ、感光体に負担のかからない帯電及び露光条件が分かり、省エネルギーで、耐久性の高い画像形成装置を実現できる。
出力画像の高画質化のために、光学系の最適化及び光源波長を780nm以下に短波長化し、副走査方向のビームスポット径を60μm以下に小径化する試みが行われている。しかし、現在の感光体が短波長の光に対して感度が低いことや、小径化ビームでは感光体内での光の散乱及び電荷の拡散の影響を強く受け、潜像径が広がり、潜像の深さも浅くなり、最終的に出力される画像では、階調性、鮮鋭性の安定性が得られないという不具合が発生している。
図21は、ビームスポット径及び潜像径の概念図である。ここでのビームスポット径は、ビームスポット光量分布が最大光量のe-2以上である範囲の径で定義している。コントラスト像の明暗の境界を潜像の径とする。電荷輸送層の組成及び膜厚が光の散乱及び電荷の拡散度合いに影響を与え、電荷発生層の組成が感度に影響を与えることは知られているが、明確な相関関係は分かっていない。そこで、電荷輸送層の組成及び膜厚、電荷発生層の組成を変えて感光体を作り、本実施形態の静電潜像測定装置で行われる静電潜像測定方法において、画像形成装置で使用する条件と同じ条件のもとで潜像測定を行った。
上記の条件とは、帯電電位800V、露光エネルギー4mJ/m2として、光源波長が780nm以下、副走査方向のビームスポット径が60μm以下である。この条件のもとで露光し潜像測定を行い、図21(a)及び(b)に示すようなビームスポット径および潜像径に関する測定データを得た。感光体面での副走査方向のビームスポット径をAとし、形成される副走査方向の潜像径をBとしたときに、
1.0<B/A<2.0
を満足する感光体を選定すれば、最終出力画像で階調性、鮮鋭性の安定性が実現できる。ここで、下限の1.0は、光の散乱及び電荷の拡散はどんな感光体でも必ず起こるのでこれ以下にはならないという原理的な限界である。上限の2.0は、最終出力画像で階調性、鮮鋭性の安定性を確保するために必要な限界である。
以下に、この発明に係る画像形成装置の実施の1形態を説明する。図22は上記1形態であるレーザプリンタの概略構成を示す。このレーザプリンタは、光走査装置1010、感光体ドラム1030、帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034、クリーニングブレード1035、トナーカートリッジ1036、給紙コロ1037、給紙トレイ1038、レジストローラ対1039、定着ローラ1041、排紙ローラ1042、及び排紙トレイ1043などを備えている。
帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034及びクリーニングブレード1035は、それぞれ感光体ドラム1030の表面近傍に配置されている。そして、感光体ドラム1030の回転方向に関して、帯電チャージャ1031→現像ローラ1032→転写チャージャ1033→除電ユニット1034→クリーニングブレード1035の順に配置されている。
感光体ドラム1030の表面には、感光層が形成されている。ここでは、感光体ドラム1030は、図22における紙面に平行な面内で時計回り(矢印方向)に回転するようになっている。
帯電チャージャ1031は、感光体ドラム1030の表面を均一に帯電させる。光走査装置1010は、帯電チャージャ1031で帯電された感光体ドラム1030の表面に、上位装置(例えばパソコン)からの画像情報に基づいて変調された光を照射する。これにより、感光体ドラム1030の表面では、画像情報に対応した潜像が感光体ドラム1030の表面に形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラム1030の回転に伴って現像ローラ1032の方向に移動する。なお、この光走査装置1010の具体的な構成は図4についてすでに説明した。
トナーカートリッジ1036にはトナーが格納されており、トナーは現像ローラ1032に供給される。現像ローラ1032は、感光体ドラム1030の表面に形成された潜像にトナーカートリッジ1036から供給されたトナーを付着させて画像情報を顕像化させる。トナーが付着された潜像(以下では、便宜上「トナー像」ともいう)は、感光体ドラム1030の回転に伴って転写チャージャ1033の方向に移動する。
給紙トレイ1038には記録紙1040が格納されている。この給紙トレイ1038の近傍には給紙コロ1037が配置されており、給紙コロ1037は、記録紙1040を給紙トレイ1038から1枚ずつ取り出し、レジストローラ対1039に搬送する。レジストローラ対1039は、転写ローラ911の近傍に配置され、給紙コロ1037によって取り出された記録紙1040を一旦保持するとともに、この記録紙1040を感光体ドラム1030の回転に合わせて感光体ドラム1030と転写チャージャ1033との間隙に向けて送り出す。
転写チャージャ1033には、感光体ドラム1030の表面上のトナーを電気的に記録紙1040に引きつけるために、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。この電圧により、感光体ドラム1030の表面のトナー像が記録紙1040に転写される。ここで転写された記録紙1040は、定着ローラ1041に送られる。この定着ローラ1041では、熱と圧力とが記録紙1040に加えられ、これによってトナーが記録紙1040上に定着される。ここで定着された記録紙1040は、排紙ローラ1042を介して排紙トレイ1043に送られ、排紙トレイ1043上に順次スタックされる。
除電ユニット1034は、感光体ドラム1030の表面を除電する。クリーニングブレード1035は、感光体ドラム1030の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。除去された残留トナーは、再度利用されるようになっている。残留トナーが除去された感光体ドラム1030の表面は、再度帯電チャージャ1031の位置に戻る。
本発明に係る静電潜像測定装置により感光体を測定し、プリンタなどの画像形成装置に適した感光体(潜像担持体)を選定することにより、また、使用する感光体に適した露光条件など、画像形成に必要な各種条件を適切に設定することにより、解像力に優れ、精彩が高く、かつ耐久性に優れ、信頼性の高い画像形成装置を製作することができる。
本発明に係る感光体の静電潜像測定装置を用いることにより、感光体の性能の向上および感光体を用いた画像形成装置の性能向上を図ることができる。
4 電子ビーム照射装置
6 露光装置
8 検出器
15 試料載置台
20 感光体試料
41 電子銃
特開平03−049143号公報 特開平03−200100号公報 特開2003−295696号公報 特開2004−251800号公報 特開2008−233376号公報

Claims (7)

  1. 感光体試料に電子ビームを照射して前記感光体試料上に帯電電荷を生成させる手段と、前記感光体試料を露光して静電潜像を形成させる露光装置と、前記感光体試料面を電子ビームで走査して得られる検出信号により感光体試料面の静電潜像分布を測定する感光体の静電潜像測定装置であって、
    露光装置の光源としての半導体レーザーと、
    前記半導体レーザーからのレーザー光束を受光する受光素子を備えた同期タイミング信号生成手段と、
    前記レーザー光束が前記感光体試料面を走査するときの発光タイミングを制御するための信号を生成する書込みタイミング信号生成手段と、
    前記レーザー光束が前記感光体試料面を走査する方向に対し垂直な方向に光束を走査させる副走査方向偏向手段と、を有し、
    露光終了から所定のタイミングで、主走査方向および副走査方向に広がる静電潜像の分布を測定することを特徴とする感光体の静電潜像測定装置。
  2. 前記副走査方向偏向手段は、露光光学系の走査レンズと感光体試料面との間に設置されていることを特徴とする請求項1記載の感光体の静電潜像測定装置。
  3. 前記副走査方向偏向手段は真空チャンバ内に設置されていることを特徴とする請求項1または2記載の感光体の静電潜像測定装置。
  4. 前記副走査方向偏向手段は、透過光束の偏向手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の感光体の静電潜像測定装置。
  5. 前記副走査方向偏向手段は、光束の偏向角が音響信号によって変化する音響光学素子からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の感光体の静電潜像測定装置。
  6. 前記露光装置の光源としての半導体レーザーと、基準クロックと同期信号から画素クロックを生成する画素クロック生成手段と、画素情報から画素パターンを生成する画素パターン生成手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の感光体の静電潜像測定装置。
  7. 請求項1〜6いずれかの測定装置を用いて計測した感光体を潜像担持体とし、この潜像担持体の感光面に対して光走査を行うことにより前記潜像担持体に潜像を形成し、この潜像を現像して可視化することを特徴とする画像形成装置であって、
    書き込み光源波長が780nm以下であり、かつ、前記感光体面での副走査方向のビームスポット径が60μm以下であり、感光体面での副走査方向のビームスポット径をAとし、形成される副走査方向の潜像径をBとした時に、1.0<B/A<2.0を満足することを特徴とする画像形成装置。
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