JP2011059008A - 分注装置及び分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンジと吸引用のチップとの距離を短くできることで分注精度を向上できるとともに、ジャミングの検出精度を向上できる分注装置及び分析装置を提供することにある。
【解決手段】分注装置10は、上部固定部10Aと、上部固定部10Aと連結されると共に、上部固定部10Aに対して相対的に移動可能な下部可動部10Bと、上部固定部を往復動するZ軸移動機構55Zとからなる。上部固定部10Aには、シリンジ4及びプランジャ13が保持される。下部可動部10Bには、チップノズル8が取り付けられる。シリンジ4の内部空間とチップノズル8の内部空間は、可撓性を有する連結チューブ1により連通している。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンジを動作させて液体の吸引・吐出をおこなう分注装置及び分析装置に係り、特に、液体の吸引・吐出時に用いるシリンジ内の圧力伝達流体として空気を用いるものに好適な分注装置及び分析装置に関する。
従来、血液等の分析を行う自動分析装置に用いられる分注装置においては、液体の吸引・吐出時に用いるシリンジ内の圧力伝達流体として、滅菌水等の液体を用いていた。液体は、圧力や温度が変化しても体積変化が小さいという特性を有しているため、シリンジと液体を吸引・吐出するノズルとの距離が長くても、分注精度への影響は少ないものである。そのため、一般に、血液等の分析を行う自動分析装置に用いられる分注装置においては、シリンジは分注装置のノズルから離れた位置に設置し、シリンジとノズルを長いチューブで連結する構成が取られている。しかしながら、装置への液体の供給や廃液の設備が必要となっていた。
それに対して、本願発明者らは、近年、遺伝子の検査を行う分析装置を開発しつつあり、液体の吸引・吐出時に用いるシリンジ内の圧力伝達流体として空気を用いることを検討している。遺伝子検査装置において、圧力伝達流体として液体を用いた場合、分注に用いるノズルの内部を液体を移動するため、コンタミネーションの問題が発生する。特に遺伝子検査装置では、血液等の自動分析装置に比べてコンタミの影響を低減することが求められる。
しかしながら、圧力伝達流体として空気を用いる場合、圧力や温度が変化による体積変化が液体の場合に比べて大きく、分注精度を向上するには、シリンジと吸引用のチップとの距離を短くする必要がある。
ここで、分注装置内部に、シリンジを配置し、シリンジと吸引用のチップとの距離を短くした検査装置が知られている(例えば、特許文献1の図4参照)。
特開2005−207850号公報
ここで、一般に分析装置においては、吸引用のチップが液体を収納した容器等に接触したことを検出するジャミング機能が備えられている。
しかしながら、シリンジと吸引用のチップとの距離を短くした場合、特許文献1の図5に記載のように、ジャミング機能のための機構(バネ22,23、レール15a)は、シリンジ部12を支持するシリンジ支持部21と、分注装置のベースとなる基部14との間に設ける必要がある。
この場合、シリンジ部12には、特許文献1の図4に示されるように、モータ12cやシリンジポンプ12bを含むため、重量が増大する。吸引用のチップが液体を収納した容器等に接触したことを検出するジャミング機能においては、接触により発生する微少な変位や力を検出できる必要があるが、特許文献1のようにシリンジ部12の重量が大きい場合には、微少な変位や力を検出しにくく、ジャミングの検出精度が低下するという問題があった。
本発明の目的は、シリンジと吸引用のチップとの距離を短くできることで分注精度を向上できるとともに、ジャミングの検出精度を向上できる分注装置及び分析装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、シリンジ内に挿入されたプランジャの移動により発生する圧力を用いて、チップノズルの先端に交換可能に取り付けられたチップ若しくはノズルの先端から容器内の液体を吸引し、他の容器に吸引した液体を吐出する分注装置であって、固定部と、該固定部と連結されると共に、前記固定部に対して相対的に移動可能な可動部と、前記固定部を往復動する移動機構とからなり、前記固定部には、前記シリンジ及び前記プランジャが保持され、前記可動部には、前記チップノズル若しくは前記ノズルが取り付けられ、前記シリンジの内部空間と前記チップノズル若しくは前記ノズルの内部空間を連通するとともに、可撓性を有する連結チューブを備えるようにしたものである。
かかる構成により、シリンジと吸引用のチップとの距離を短くできることで分注精度を向上できるとともに、ジャミングの検出精度を向上できるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記固定部と前記可動部との間の相対的移動を検知する検知手段を備えるようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記検知手段は、前記固定部と前記可動部との間の相対的移動により、前記チップノズルに装着されたチップ若しくは前記ノズルが他の物体に接触したことを検知するものである。
(4)上記(2)において、好ましくは、前記検知手段は、前記固定部と前記可動部との間の相対的移動により、前記チップノズルにチップが装着されたことを検知するものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記固定部に対して、前記可動部を摺動可能に連結する連結ロッドと、前記固定部と前記可動部との間に配置されたバネとを備え、前記可動部が上記固定部に懸垂されている状態では、前記バネは、その下端が前記可動部の上端に接触し、その上端が前記固定部との下端と非接触のバネ長を有するようにしたものである。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記固定部と前記可動部との間の相対的移動を検知する検知手段を備え、前記バネの上端が前記固定部の下端と接触する状態において、前記検知手段は、前記チップノズルに装着されたチップが他の物体に接触したことを検知し、前記バネが圧縮された状態において、前記検知手段は、前記チップノズルにチップが装着されたことを検知するようにしたものである。
(7)上記(1)において、好ましくは、前記固定部に対して、前記可動部を連結する弾性部材を備え、該弾性部材は、前記固定部に対して前記可動部を互いに直交する少なくとも2方向において移動可能に連結するようにしたものである。
(8)上記(1)において、好ましくは、前記シリンジにより発生する圧力を伝達する圧力伝達流体は空気であり、前記チップノズルの先端に交換可能に取り付けられたチップを備えるようにしたものである。
(9)上記(1)において、好ましくは、前記シリンジにより発生する圧力を伝達する圧力伝達流体は液体である。
(10)上記(1)において、好ましくは、前記可動部は、前記固定部に対して、相対的な角付けが可能に連結されるものである。
(11)上記目的を達成するために、本発明は、検体溶液を収納した検体容器を保持する検体容器保持部と、複数の試薬をそれぞれ収納した複数の試薬容器を保持する試薬容器保持部と、反応容器を保持する反応容器保持部と、前記検体容器内の検体溶液および前記試薬容器内の所定の検体溶液を吸引して前記反応容器に分注する分注装置と、反応容器内で起こる反応の結果を検出する検出器とを有する分析装置であって、前記分注装置は、固定部と、該固定部と連結されると共に、前記固定部に対して相対的に移動可能な可動部と、前記固定部を往復動する移動機構とからなり、前記固定部には、前記シリンジ及び前記プランジャが保持され、前記可動部には、前記チップノズル若しくは前記ノズルが取り付けられ、前記シリンジの内部空間と前記チップノズル若しくは前記ノズルの内部空間を連通するとともに、可撓性を有する連結チューブを備えるようにしたものである。
かかる構成により、シリンジと吸引用のチップとの距離を短くできることで分注精度を向上できるとともに、ジャミングの検出精度を向上できるものとなる。
本発明によれば、シリンジと吸引用のチップとの距離を短くできることで分注精度を向上できるとともに、ジャミングの検出精度を向上できるものとなる。
本発明の第1の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置の内部構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置におけるチップの装着時の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置におけるチップの装着時の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置におけるチップの装着時の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置における液の吸引・吐出動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態による分注装置における液の吸引・吐出動作の説明図である。 本発明の第2の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。 図12の右側面図である。 本発明の第4の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。 図1に示した自動分析装置の変形例の斜視図である。 図1に示した自動分析装置の変形例の斜視図である。 図1に示した自動分析装置の変形例の斜視図である。 本発明の第5の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。 本発明の第6の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。
以下、図1〜図9を用いて、本発明の第1の実施形態による分注装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成及び動作について説明する。ここでは、自動分析装置として、遺伝子検査装置を例にして説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。
チップ保持部31Aには、複数のチップ31が保持されている。チップ31は、樹脂製であり、後述する分注装置10の先端のチップノズルに取り付けられる。なお、分注装置10の詳細構成については、図2〜図4を用いて後述する。チップ31は、使い捨てタイプであり、各検体毎に交換された使用される。使用済みのチップ31は、廃棄容器32に廃棄される。
試薬容器保持部33Aには、複数の試薬容器33が保持されている。試薬容器33には、それぞれ異なる試薬液が内包されている。試薬容器33に保持された試薬は、分注装置10によって所定量が吸引される。検体容器保持部34Aには、複数の検体容器34が保持されている。検体容器34には、それぞれ検査対象の検体溶液が内包されている。検体容器34に保持された検体溶液は、分注装置10によって所定量が吸引される。反応容器保持部35Aには、複数の反応容器35が保持されている。反応容器35には、分注装置10によって吸引された試薬液や検体溶液が吐出される。
Xアーム50Xは、Yレール50Yに対して、Y方向に移動可能に取り付けられている。Y軸移動機構55Yは、駆動源であるステッピングモータを含み、Xアーム50XをYレール50Yに沿って、Y方向に移動する。分注装置10及びグリッパー38は、Xアーム50Xに取り付けられている。X軸移動機構55Xは、駆動源であるステッピングモータを含み、分注装置10及びグリッパー38をXアーム50Xに沿って、X方向に移動する。分注装置10及びグリッパー38は、それぞれ、Z方向に移動可能である。
次に、本実施形態の分析装置の全体の分析処理の流れについて説明する。
最初に、試薬溶液の分注を実施する。
Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、チップ保持部31Aの中の所定のチップ31の上部に位置づけられる。そして、分注装置10は、Z方向に下降し、分注装置10の先端のチップノズルにチップ31を圧入して取り付ける。
次に、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、試薬容器保持部33Aの中の所定の試薬容器33の上部に位置づけられる。そして、分注装置10は、Z方向に下降し、分注装置10の先端のチップ31を試薬容器33の内部に挿入し、所定量の試薬溶液を吸引する。
次に、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、反応容器保持部35Aの中の所定の反応容器35の上部に位置づけられる。そして、分注装置10は、Z方向に下降し、分注装置10の先端のチップ31を反応容器35の内部に挿入し、予め吸引した試薬溶液を反応容器35の内部に吐出する。
次に、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、使用済みのチップ31を廃棄容器32に廃棄する。
以上で、試薬溶液の分注が終了する。
次に、検体溶液の分注を実施する。
Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、チップ保持部31Aの中の所定のチップ31の上部に位置づけられる。そして、分注装置10は、Z方向に下降し、分注装置10の先端のチップノズルにチップ31を圧入して取り付ける。
次に、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、検体容器保持部34Aの中の所定の検体容器34の上部に位置づけられる。そして、分注装置10は、Z方向に下降し、分注装置10の先端のチップ31を検体容器34の内部に挿入し、所定量の検体溶液を吸引する。
次に、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、反応容器保持部35Aの中の、先ほど試薬溶液を吐出した反応容器35の上部に位置づけられる。そして、分注装置10は、Z方向に下降し、分注装置10の先端のチップ31を反応容器35の内部に挿入し、予め吸引した検体溶液を反応容器35の内部に吐出する。
次に、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及び分注装置10を移動して、分注装置10は、使用済みのチップ31を廃棄容器32に廃棄する。
以上で、検体溶液の分注が終了する。
次に、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、Xアーム50X及びグリッパー38を移動して、グリッパー38は、反応容器保持部35Aの中の、先ほど試薬溶液及び検体溶液が吐出された反応容器35の上部に位置づけられる。そして、グリッパー38が下降して、反応容器35を保持する。反応容器35を保持した上で、グリッパー38が上昇し、さらに、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、グリッパー38をインキュベータ37の上部に移動させる。そして、グリッパー38を下降させて、保持した反応容器35をインキュベータ37に載置する。
所定の時間が経過し、検体溶液と試薬溶液の反応が進んだ後、グリッパー38により反応容器35を保持し、Y軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xを動作させて、反応容器35を検出部36に移送する。
検出部36では、反応液の成分を定量する。例えば、遺伝子検査装置であれば、定量したい遺伝子配列を蛍光色素で標識し、蛍光強度を検出器36で測定する。
次に、図2〜図4を用いて、本実施形態による分注装置の構成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。図3は、本発明の第1の実施形態による分注装置の内部構成を示す正面図である。図4は、本発明の第1の実施形態による分注装置の構成を示す側面図であり、図2の右側面図である。なお、各図において、同一符号は同一部分を示している。
図2に示すように、Xアーム50Xには、Z軸移動機構55Zが取り付けられている。Z軸移動機構55Zは、駆動源であるステッピングモータと、送りネジが備えられている。送りネジのナット部に、分注装置10のシリンジベース12が固定されている。従って、ステッピングモータにより送りネジを回転すると、送りネジが直線移動し、シリンジベース12をZ軸方向に移動する。
分注装置10は、大きく、上部固定部10Aと、下部可動部10Bとから構成されている。上部固定部10Aと下部可動部10Bとは、Z軸移動機構55Zにより連動して、Z軸方向に移動する。また、下部可動部10Bの先端部(図示の例では、チップ2の下端部)が容器等に接触すると、下部可動部10Bは、上部固定部10Aに対して独立して移動可能である。
最初に、上部固定部10Aの構成について説明する。上部固定部10Aは、主として、中空のシリンジ4と、駆動源6と、動力変換器7と、シリンジベース12と、プランジャ13と、シリンジ固定部材14とを備えている。駆動源6は、ステッピングモータ等を備えており、シリンジベース12に固定されている。変換器7は、ボールネジ7aと、このボールネジ7aに係合した移動部材7bとから構成される。駆動源6によって、ボールネジ7aが回転駆動されると、その動きは直線運動に変換され、移動部材7bはZ軸方向に移動する。なお、ボールネジ7aにスライダを係合させ、このスライダに移動部材7bを固定するようにしてもよいものである。また、このスライダが上下動する際の位置精度を向上するために、シリンジベース12に、リニアガイドを取り付けるようにしてもよいものである。
移動部材7bには、プランジャ13が固定されている。プランジャ13はシリンジ4の内部に挿入されており、駆動源6の正転・逆転に応じて、シリンジ4の内部で往復動する。シリンジ4の上方,すなわち、シリンジ4とプランジャ13の摺動面は、シールピース等の部材を介して密着するため、空気が漏れることはない。
シリンジ4の下端は、シリンジ固定部材14に密着して固定されている。図3に示すように、シリンジ4の内部の中空部4Aと、シリンジ固定部材14の内部に設けられた通路14Aとは、連通している。図2に戻り、シリンジ固定部材14は、シリンジベース12に固定されている。また、シリンジベース12には、チップ装着検知用の上部フォトインタラプタ9Uと、ジャミング検知用の下部フォトインタラプタ9Lが固定されている。
次に、下部可動部10Bの構成について説明する。下部可動部10Bは、主として、チップ保持部5と、連結ロッド3と、バネ15とを備えている。チップ保持部5には、交換可能なチップ31を圧入し、固定保持するためのチップノズル8が一体的に取り付けられている。
連結ロッド3は、図4に示すように、2本のロッド3A,3Bから構成されている。連結ロッド3の下部は、チップ保持部5に固定されている。連結ロッド3の上部は、シリンジ固定部材14に設けられた貫通孔に挿入されており、上下動可能である。ここで、連結ロッド3とシリンジ固定部材14との摺動面には、リニアベアリングを設け、潤滑をよくしている。また、リニアベアリングのかわりに、フッ素系樹脂などの潤滑にすぐれた部材を配してもよいものである。
チップ保持部5の内部には、図3に示すように、通路5Aが設けられている。チップ保持部5の通路5Aと、シリンジ固定部14の通路14Aとは、中空の連結チューブ1により、気密を保ち連結されている。チップ31の内部には、上端から下端まで貫通孔が形成されている。チップ保持部5の通路5Aは、チップノズル8の内部の孔を介して、チップ31の内部の貫通孔に連通している。従って、シリンジ4の中空部4Aは、シリンジ固定部14の通路14A,連結チューブ1の中空部,チップ保持部5の通路5A,チップ31の内部の貫通孔を介して、チップ31の先端の開口部まで連通している。シリンジ4の中空部4Aからチップ31の先端の開口部までの連通した空間には、圧力伝達流体として、空気が満たされる。従って、例えば、チップ31の先端を試薬容器内部の試薬液体に挿入した状態で、プランジャ13が上方に移動すれば、連通した空間の圧力が減少し、チップ31の先端から試薬液体を吸引することができる。また、チップ31に試薬を吸引した状態で、プランジャ13が下方に移動すれば、連通した空間の圧力が上昇し、チップ31に吸引された試薬液体は、チップ31の先端開口部から吐出される。
なお、チップ31の内部の貫通孔の容積に比べて、チップ31の先端から吸引される検体溶液や試薬液体の量は少なく設定されており、検体溶液等がチップ保持部材5の通路5Aまで吸引されることはないものである。従って、各検体毎に、使用済みのチップ31を廃棄することで、コンタミの影響はないものである。
連結チューブ1は、例えば、フッ素系樹脂などの屈曲性が可能である材質を用いている。従って、チップ保持部5の上下動時にも、上述した連通した空間を途中で遮断することがないものである。チューブ1の形状は、平常時と屈曲時の内部体積が大きく変化しないものであれば、形状を限定するものではない。例えば、表面が滑らかな筒状のチューブでもよく、蛇腹のチューブでもよい。また、液体を吸引し、液体がチップ保持部5にある状態から、分注ノズル先端を空気中に移動した状態で、さらにシリンジを駆動させることで空気を吸引しておけば、当該空気の体積よりも小さな体積変化であれば、連結チューブの屈曲による変形も許容される。
連結ロッド3の上端には、ストッパ部3Uが取り付けられている。図2に示す状態では、ストッパ部3Uがシリンジ固定部材14の上端にて係合しており、チップ保持部5がそれ以上下降しないように、チップ保持部5を保持している。すなわち、図示の状態では、チップ保持部5は自重で下降し、ストッパ部3Uにより下方への移動を制限され、チップ保持部5の可動範囲の最下点に位置している。
シリンジ固定部材14とチップ保持部5との間であって、連結ロッド3の外周には、バネ15が配置されている。図2に示す状態では、ストッパ3Uがシリンジ固定部材14に接触しており、ストッパ3Uによってチップ保持部5が懸垂されている。この状態では、バネ15の下端は、チップ保持部5の上面に接触し、バネ15の上端は、シリンジ固定部材14との間に隙間が形成されている。すなわち、バネ15は、下部可動部10Bが上部固定部10Aに懸垂されている状態では、その下端が下部可動部10Bの上端に接触し、その上端が上部固定部10Aとの下端と非接触のバネ長を有する。
分注装置10の上部固定部10A及び下部可動部10Bが連動して下方に移動している状態において、チップ31が装着されている状態ではチップ31の下端、若しくはチップ31が装着されてない状態ではチップノズル8の下端が、容器や障害物に接触すると、下部可動部10Bは移動を停止する。その状態で、上部固定部10Aが下方への移動を継続すると、上部固定部10Aが下端と下部可動部10Bの上端の間の隙間が小さくなる。バネ15の上端がシリンジ固定部材14に接触すると、上部固定部10Aを下方向に移動する駆動力により、バネ15が縮められながら、上部固定部10Aが下方の下端と下部可動部10Bの上端の間の隙間がさらに小さくなる。
以上のようにして、本実施形態では、下部可動部10Bは、上部固定部10Aに連結されると共に、上部固定部10Aに対して相対的に移動可能となっている。そして、上部固定部10Aに取り付けられたシリンジ4の内部空間と下部可動部10Bに取り付けられたチップノズルの内部空間は、可撓性を有する連結チューブ1によって連結されている。
ここで、上部固定部10Aの各構成部品の内、駆動源6と変換器7とシリンジベース12とプランジャ13とシリンジ固定部材14は金属製であり、シリンジ4は樹脂製である。また、下部可動部10Bの各構成部品であるチップ保持部5と連結ロッド3とバネ15とは、金属製である。チップ保持部5は、上部固定部10Aの各構成部品に比べて小型であるため、下部可動部10Bの重量は、上部固定部10Aの重量の約1/20と軽量である。
従って、チップ31の下端が、容器や障害物に軽く接触した状態でも、下部可動部10Bは、その移動を停止できる。しかも、バネ15の上端は、シリンジ固定部材14との間に隙間が形成されているため、上部固定部10Aの下方向への軽い駆動力でも、バネ15の上端がシリンジ固定部材14に接触するまでの間は、上部固定部10Aは速やかに移動する。さらに、チップノズル8にチップ31を圧入する場合には、バネ15がシリンジ固定部材14とチップ保持部5との間で圧縮され、このときのバネ15の付勢力が、チップ31の圧入荷重となる。バネ15の付勢力は一定とできるため、圧入荷重を所定の値(例えば、3kgf)に容易に調整することができる。
なお、連結ロッド3は、シリンジ固定部材14に対して固定し、チップ保持部5に対して摺動可能に取り付けてもよいものである。
シリンジ固定部材14とチップ保持部5との間の隙間の状態を検出するために、検知板11と、フォトインタラプタ9U,9Lとが備えられている。フォトインタラプタ9U,9Lは、シリンジベース12に、Z軸方向の異なる位置に取り付けられている。図4に示すように、フォトインタラプタ9Uは、発光ダイオードのような発光部9aと、フォトダイオードのような受光部9bとが隙間を介して配置されている。なお、フォトインタラプタ9Lの構成も同様である。
検知板11は、チップ保持部5に取り付けられており、チップ保持部5と共に、Z方向に上下動する。検知板11は、前述のフォトインタラプタ9U,9Lの発光部と受光部との間の隙間の間を移動する。検知板11は、切り欠き部11aと、非切り欠き部11bとを備えている。非切り欠き部11bがフォトインタラプタ9Uの隙間に存在しない場合や、切り欠き部11aがフォトインタラプタ9Lの隙間に存在しない場合には、フォトインタラプタ9U,9Lはオン状態となる。また、非切り欠き部11bがフォトインタラプタ9Uの隙間に存在する場合や、非切り欠き部11bがフォトインタラプタ9Lの隙間に存在する場合には、フォトインタラプタ9U,9Lはオフ状態となる。
図2に示す状態では、チップ保持部5は自重で最下点の位置にある。このときは、フォトインタラプタ9U,9Lはいずれもオンとなっている。チップ保持部5とシリンジ固定部材14との間の距離が縮まり、バネ15の上端とシリンジ固定部材14の下端との距離が0となると、フォトインタラプタ9Lがオフとなる。また、バネ15が最短長まで縮められ、チップ保持部5とシリンジ固定部材14との間の距離が最小となった状態では、フォトインタラプタ9Uがオフとなる。従って、フォトインタラプタ9U,9Lのオンオフの状態により、シリンジ固定部材14とチップ保持部5との間の隙間の状態が検出できる。
すなわち、フォトインタラプタ9U,9Lと検知板11からなる検知手段は、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの間の相対的移動を検知するものであり、バネ15の上端が上部固定部10Aの下端と接触する状態において、検知手段は、チップノズル8に装着されたチップ31が他の物体に接触したことを検知し、バネ15が圧縮された状態において、検知手段は、チップノズル8にチップ31が装着されたことを検知する。
制御装置(CU)100は、Z軸移動機構55Zに対して、駆動・停止の制御信号を出力し、Z軸移動機構55Zに含まれるステッピングモータの駆動・停止を制御する。また、制御装置100には、フォトインタラプタ9U,9Lのオンオフの状態に応じて、Z軸移動機構55Zの駆動・停止を制御する。
次に、図5〜図7を用いて、本実施形態による分注装置におけるチップの装着時の動作について説明する。
図5〜図7は、本発明の第1の実施形態による分注装置におけるチップの装着時の動作説明図である。なお、図5〜図7において、図2〜図4と同一符号は同一部分を示している。
図5に示すように、チップ31は、チップ保持部31Aに保持されている。なお、図示の例では、1個のチップ31を図示しているが、実際には、チップ保持部31Aには、複数のチップ31が保持されている。
図1に示したY軸移動機構55Y及びX軸移動機構55Xが動作して、分注装置10は、複数のチップの内の1個のチップ31の上部に位置づけられる。この状態で、Z軸移動機構55Zを動作させ、分注装置10をZ軸方向に下降させる。
図6は、シリンジベース12が下方に移動し、チップノズル8がチップ31の上部の開口に挿入された状態を示している。チップノズル8の先端がチップ31の上部の開口の一部に接触すると、チップノズル8が取り付けられたチップ保持部5の下降は停止するが、シリンジ固定部14を含む上部固定部の下降は継続する。その結果、バネ3の上端とシリンジ固定部材14との間が隙間が減少し、図6は、隙間が0となった状態を示している。このとき、下部フォトインタラプタ9Lの間には、検知板11の非切り欠き部11bが位置しており、フォトインタラプタ9Lの出力信号は、オフ状態となる。これによって、図2に示した制御装置100は、チップノズル8の先端がチップ31に接触したことを検知(ジャミング検知)できる。
図6に示した状態では、チップ31はチップノズル8に保持されてないため、Z軸移動機構55Zが動作して、シリンジ固定部材14が下降を継続する。
その結果、図7に示すように、バネ15は、チップ保持部5とシリンジ固定部材14との間で圧縮される。このバネ15の圧縮により発生する所定の強さの付勢力(適正な挿入力)により、チップノズル8の先端は、チップ31の上部の開口の内壁面に圧入される。
図7は、バネ15が最短長まで圧縮された状態を示しており、このとき、上部フォトインタラプタ9Uの間には、検知板11の非切り欠き部11bが位置しており、フォトインタラプタ9Uの出力信号は、オフ状態となる。これによって、図2に示した制御装置100は、チップノズル8の先端にチップ31が圧入され、チップが装着されたことを検知できる。
以上のようにして、検知板11とフォトインタラプタ9からなる検知手段は、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの間の相対的移動を検知できる。このとき、フォトインタラプタ9Lは、チップノズル8に装着されたチップ31が容器や障害物等の他の物体に接触したことを検知する。フォトインタラプタ9Uは、チップノズル8にチップ31が装着されたことを検知する。
次に、図2及び図8と図9を用いて、本実施形態による分注装置における液の吸引・吐出動作について説明する。
図8及び図9は、本発明の第1の実施形態による分注装置における液の吸引・吐出動作の説明図である。
図2において、制御装置100は、駆動源6に回転制御信号を出力し、駆動源6のステッピングモータ等を回転駆動する。一定方向に駆動すると、プランジャ7がZ軸方向の上方向に移動し、シリンジ4の内部に設けられた空隙に圧力を発生させる。発生した圧力は、シリンジ4からシリンジ固定部材14と、連結チューブ1と、チップ保持部5と、チップノズル8とを連通する空間を介して伝達され、チップ31の先端に液を吸引する。また、駆動源6が反対方向に回転すると、プランジャ7がZ軸方向の下方向に移動し、チップ31に吸引された液を吐出する。
ここで、連結チューブ1は屈曲可能であるため、チップ保持部5が他の異物と接触した状態であっても、プランジャの上下動による圧力を確実にチップまで伝達することができる。
図8は、試薬容器33,検体容器34に、分注装置10のノズル31が挿入された状態を示している。容器33,34は、容器に残される吸引できない液量をより少なくするために、図8(A)に示すように、V字型の容器の底形状となっている。図8(B)は、図8(A)の右側面図である。
図2のZ軸移動機構55Zを制御して、分注装置10をZ軸方向に下降させると、ノズル31の先端部が、容器33,34の底部に接触する。ノズル31の先端部が容器33,34の底部に接触すると、ノズル31が取り付けられたチップ保持部5の下降は停止するが、シリンジ固定部14を含む上部固定部の下降は継続する。その結果、バネ3の上端とシリンジ固定部材14との間が隙間が減少する。隙間が0となると、フォトインタラプタ9Lの出力信号は、オフ状態となる。これによって、制御装置100は、チップ31が容器33,34の底部に接触したことを検知(ジャミング検知)できる。
チップ31が容器33,34の底部に接触したのを検知すると、制御装置100は、駆動源6に回転制御信号を出力し、駆動源6のステッピングモータ等を回転駆動する。プランジャ7がZ軸方向の上方向に移動し、シリンジ4の内部に設けられた空隙に圧力を発生させる。発生した圧力により、チップ31の先端に容器33,34の内部の液(試薬液33B,検体溶液34B)を吸引する。
このジャミング検知機能により、試薬や検体を内包した容器の底に、チップを装着した分注装置のチップ先端を押し当てながら液体を吸引することができる。そのため、容器内に少量の液体しか存在しない場合であっても、効率よく吸引することができる。
分注装置10を下方に移動し、容器33,34の底とチップ31の先端とを接触させた場合に、たとえば耐薬品性の高いプラスチックであるポリプロピレンで成形されたチップ31や容器33,34は比較的やわらかく、負荷に対して変形量が大きいものである。その点、本実施形態では、チップ保持部5を軽量に設計でき、接触時のチップと容器の変形を小さくすることができるため、チップと容器の変形によりチップ先端の開口部付近の流路を確保し、所望の液量を正確に吸引することが可能である。
図9は、別の容器33’,34’の形状を示している。容器33’34’は、すり鉢状の底形状を有している。ここで、図9(A)に示すように、チップ31と容器33’、34’の中心軸間距離をずらし、吸引動作を行うことで、流路を確保することができる。すり鉢状の底形状に限らずともよく、例えば、丸底型の底形状をもつ容器であってもよい。なお、図9(B)は、図9(A)の右側面図である。
ここで、空気を圧力媒体とするシリンジ方式で正確な液量を吸引・吐出するための観点からは、シリンジ内部からチップにいたる連通した空間の体積が、吸引もしくは吐出する所望の液量に比して小さいほど好ましい。
その点、本実施形態では、シリンジ4はシリンジ固定部材14に固定し、チップ31はチップ保持部5に取り付ける構成とし、シリンジ固定部材14とチップ保持部5との距離は、バネ15の全長程度とできるため、シリンジ4とチップ31が近接した構造とできる。そのため、シリンジ固定部材14とチップ保持部5を連結する連結チューブ1の流路体積を、小さくすることができ、高い分注精度を実現できる。
なお、チップ保持部5の材料としては、アルミ等の金属部品を用いることができるが、金属部品に替えて、プラスチック等の軽量部材を用いることができる。軽量部材を用いることで、下部可動部10Aをさらに軽量することができる。
また、前述の例では、圧力伝達流体として、空気を用いているが、本実施形態の分注装置は、圧力伝達流体として、液体を用いるものにも適用できるものである。
以上のように、可動部であるチップ保持部5を軽量にすることで、ジャミング検知の検出感度を上げることができる。また、衝突により発生する衝撃を小さくすることができる。
また、図2に示したように、バネ15の下端がチップ保持部5に接触し、バネ15の上端がシリンジ固定部材14に接触しない、自然長の状態のバネを設置することで、バネ上端がシリンジ固定部材部に接触するまでの変位距離をジャミング検知のための変位量とすることができる。上述の変位区間では、チップ保持部5の自重による押下げ力のみがかかるので、異物との接触時に、異物と分注装置の双方にかかる衝撃を小さくすることができ、同時に微小な負荷の発生を検知するため、ジャミング機能の検出精度を向上できる。
また、チップ保持部5をシリンジベース12に対して移動させるための機構として、連結ロッドとバネを用いているが、たとえば、リニアスライダなどのスライド機構を用いることもできる。
また、チップ保持部5とシリンジベース12との近接を妨げる方向に働く付勢力を発生させるためにバネを用いたが、ゴム等の弾性部材も用いることができる。
また、シリンジ4の直下に、シリンジ4の長軸方向とチップ31の長軸方向が合致するようにチップ保持部5を配したが、シリンジ4を配するシリンジベース12とチップ保持部5の相対的な位置関係はこれに限定するものではない。たとえば、シリンジ4の長軸方向が水平になるようシリンジベース12を配置し、チップ31の長軸方向が垂直であるように配したチップ保持部5と直角をなしてもよい。
また、チップを着脱可能な分注装置としたが、チップとチップ保持部5とが固定された、もしくは一体化された構成であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、シリンジ4の内部とチップ保持部5の中空部位とが弾性の中空部材(連結チューブ1)で連結されていることで、シリンジ4のプランジャ13の上下動による圧力を、チップ31の先端に伝達することができ、分注機能を実現することができる。
また、シリンジ4を備えたシリンジベース12に、ステッピングモータなどの駆動源とボールネジなどの駆動力の変換機構を固定するため、可動部であるチップ保持部5を軽量化でき、より微小な負荷に対してチップ保持部5の上方へのより大きな変位量を実現することができる。微小な負荷を検知できることで、チップ保持部5の接触に対する検出精度をあげることができる。また、同時にチップや機構への変形負荷に対する逃げを大きくすることができるため、変形による分注性能の低下や本機構の故障を防止することができる。
次に、図10及び図11を用いて、本発明の第2の実施形態による分注装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による分注装置を備える自動分析装置の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図10及び図11は、本発明の第2の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。なお、図10及び図11において、図2と同一符号は同一部分を示している。
図10の分注装置10aにおいて、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの基本的な構成は、図2に示したものと同様である。すなわち、下部可動部10Bは、上部固定部10Aに連結されると共に、上部固定部10Aに対して相対的に移動可能となっている。そして、上部固定部10Aに取り付けられたシリンジ4の内部空間と下部可動部10Bに取り付けられたチップノズルの内部空間は、可撓性を有する連結チューブ1によって連結されている。
本実施形態では、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの連結部の構成が異なっている。
上部固定部10Aのシリンジ固定部材14と、下部可動部10Bのチップ保持部5とは、弾性部材29によって連結されている。弾性部材29としては、例えば、シリコンゴムのような比較的柔らかめのゴム材を用いている。弾性部材29は、シリンジ固定部材14に対して、チップ保持部5をZ軸方向に変位できるとともに、Y軸方向に変位できる。なお、X軸方向にも変位できるが、ここでは、Z軸方向とY軸方向の変位を検出するための、検出板11A及びフォトインタラプタ9U’,9L’によりジャミング検知を行うものとして説明する。
図10に示すように、試薬容器33は、試薬容器保持部33Aに保持されている。なお、図示の例では、1個の試薬容器33を図示しているが、実際には、試薬容器保持部33Aには、複数の試薬容器33が保持されている。なお、試薬容器の代わりに、検体容器でもよいものである。
図10(A)は、分注動作時、分注装置10aを下方に移動した状態を示している。なお、図示の状態では、試薬容器33の中心軸に対して、チップ31の中心軸が、図示に右方向にずれている。
図10(A)に示す状態から、Z軸移動機構55Zにより分注装置10を下降させる。なお、図10(A)に示す状態では、フォトインタラプタ9Lの間には、検知板11Aの開口部11cが存在するために、フォトインタラプタ9Lの出力はオン状態である。また、フォトインタラプタ9Uの間には、検知板11Aは存在しないため、フォトインタラプタ9Uの出力もオン状態である。
分注装置10aを下方に移動させると、チップ31の先端が試薬容器33の内部の傾斜面に接触する。この接触により、下部可動部10Bは図示の左方向への力を受けるため、弾性部材29が変形して、左方向に移動する。また、上部固定部10Aは下方への移動を継続する。その結果、フォトインタラプタ9Lの間には、検知板11Aの非開口部11bが存在するために、フォトインタラプタ9Lの出力はオフ状態に変わり、ジャミング検知ができる。なお、この時期点は、フォトインタラプタ9Uは、オン状態のままである。また、チップ31の先端は、試薬容器33の最低部に位置して、底部に残存する試薬の吸引も可能となる。
また、チップ装着時には、チップ31に対して大きな力を加えることから、フォトインタラプタ9L,9Uが共にオフ状態になるまで弾性部材29が変形することにより、チップ装着を検出できる。
図11は、分注装置10aを下方に移動した後、Xレール50Xを、図1に示したY軸移動機構55YによりY軸方向に駆動している状態を示している。
図11(A)に示す状態から、Z軸移動機構55Zにより分注装置10を下降させたとき、その下方に、障害物42が存在するものとする。なお、図11(A)に示す状態では、フォトインタラプタ9Lの間には、検知板11Aの開口部11cが存在するために、フォトインタラプタ9Lの出力はオン状態である。また、フォトインタラプタ9Uの間には、検知板11Aは存在しないため、フォトインタラプタ9Uの出力もオン状態である。
分注装置10aを下方に移動させた後、図11(B)に示すように、Y軸方向(図示の右方向)に分注装置10を移動させると、チップ31の先端が障害物42に接触する。この接触により、下部可動部10Bは移動を停止し、上部固定部10AはY軸方向への移動を継続するため、下部可動部10Bは上方に移動する。その結果、フォトインタラプタ9Lの間には、検知板11Aの非開口部11bが存在するために、フォトインタラプタ9Lの出力はオフ状態に変わり、ジャミング検知ができる。
これにより異物との衝突に対して、高さ方向と水平方向について、異物との衝突に対するに対して衝撃を低減し、軽量なチップ保持部5のためにジャミング検知の感度を向上させることができる。また、液体容器と積極的に接触させながら、分注精度を確保する、また、液の飛散を防止することができる。
以上のようにして、検知板11Aとフォトインタラプタ9からなる検知手段は、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの間の相対的移動を検知できる。このとき、フォトインタラプタ9Lは、チップノズル8に装着されたチップ31が容器や障害物等の他の物体に接触したことを検知する。フォトインタラプタ9Uは、チップノズル8にチップ31が装着されたことを検知する。
以上説明したように、本実施形態によれば、シリンジ4の内部とチップ保持部5の中空部位とが弾性の中空部材(連結チューブ1)で連結されていることで、シリンジ4のプランジャ13の上下動による圧力を、チップ31の先端に伝達することができ、分注機能を実現することができる。
また、シリンジ4を備えたシリンジベース12に、ステッピングモータなどの駆動源とボールネジなどの駆動力の変換機構を固定するため、可動部であるチップ保持部5を軽量化でき、より微小な負荷に対してチップ保持部5の上方へのより大きな変位量を実現することができる。微小な負荷を検知できることで、チップ保持部5の接触に対する検出精度をあげることができる。また、同時にチップや機構への変形負荷に対する逃げを大きくすることができるため、変形による分注性能の低下や本機構の故障を防止することができる。
次に、図12及び図13を用いて、本発明の第3の実施形態による分注装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による分注装置を備える自動分析装置の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図12は、本発明の第3の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。なお、図12において、図2と同一符号は同一部分を示している。図13は、図12の右側面図である。
図12の分注装置10bにおいて、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの基本的な構成は、図2に示したものと同様である。すなわち、下部可動部10Bは、上部固定部10Aに連結されると共に、上部固定部10Aに対して相対的に移動可能となっている。そして、上部固定部10Aに取り付けられたシリンジ4の内部空間と下部可動部10Bに取り付けられたチップノズルの内部空間は、可撓性を有する連結チューブ1によって連結されている。
本実施形態では、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの連結部の構成が異なっている。
上部固定部10Aのシリンジ固定部材14と、下部可動部10Bのチップ保持部5とは、ヒンジ23及び2個のバネ28によって連結されている。ヒンジ23は、その回転中心に対して回転し、下部可動部10Bの傾きを変えることができる。
例えば、図12(A)に示す状態で、分注装置10bが下降し、チップ31が斜めに配置された液体容器33の内壁に接触すると、図12(B)に示すように、下部可動部10Bが容器33の内壁に沿って、ヒンジ23において傾き、チップ保持部5が角付けされる。このようにして、チップ31が液体容器等との接触時に角付けの角度を制御させるすることができる。
例えば、遠心器のように、斜めに設置された容器33の内部へチップを挿入し内容物を吸引し、もしくはまた、容器内に液を容器外への飛散なく吐出することができる。これにより、遠心器からの液体分注を自動化するにあたり、容易かつ確実に行うことができる。
なお、図12の例では、弾性部材28を備え、非接触時のチップ保持部5の静止位置を定めるが、弾性部材28をなくし、たとえばチップ保持部5の自重にまかせる方法をとってもよいものである。
また、図13に示した検出板11Bとフォトインタラプタ9によりジャミング検知を行う。検出番11Bは、下部可動部10Bに取り付けられている。一方、フォトインタラプタ9は、上部固定部10Aに取り付けられている。図12(A)に示す状態では、検出板11Bは、フォトインタラプタ9の間には挿入されており、フォトインタラプタ9は、オフ状態である。下部可動部10Bが傾いて、図12(B)に示す傾きとなると、検出板11Bはフォトインタラプタ9の間から外れ、フォトインタラプタ9は、オン状態となる。これにより、ジャミング検出が可能となる。
以上のようにして、検知板11Bとフォトインタラプタ9からなる検知手段は、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの間の相対的移動を検知できる。このとき、フォトインタラプタ9は、チップノズル8に装着されたチップ31が容器や障害物等の他の物体に接触し、所定の角度付けがされたことを検知する。
以上説明したように、本実施形態によれば、シリンジ4の内部とチップ保持部5の中空部位とが弾性の中空部材(連結チューブ1)で連結されていることで、シリンジ4のプランジャ13の上下動による圧力を、チップ31の先端に伝達することができ、分注機能を実現することができる。
また、シリンジ4を備えたシリンジベース12に、ステッピングモータなどの駆動源とボールネジなどの駆動力の変換機構を固定するため、可動部であるチップ保持部5を軽量化でき、より微小な負荷に対してチップ保持部5の上方へのより大きな変位量を実現することができる。微小な負荷を検知できることで、チップ保持部5の接触に対する検出精度をあげることができる。また、同時にチップや機構への変形負荷に対する逃げを大きくすることができるため、変形による分注性能の低下や本機構の故障を防止することができる。
また、遠心分離機と組み合わせることで、チップに角度をつけられるので、斜めの容器にチップを進入させることが容易であり、容器の内壁にチップ先端を接触させながら、また、接触を避けながら、液の吸引・吐出を行うことができる。
チップ先端を容器内壁に接触させることで、チップ内から吐出した液体の一部がチップ先端に付着し分注されずに残るのをさけることができる。また、チップを積極的に角付けすることで、チップと液体、容器間でのコンタミをさけることができる。
チップ先端を容器内部へ侵入させることで、液体の吐出速度が早い場合には、チップ先端から広範囲に液が噴射される。これらは分注精度の低下や、液の飛散を招いてしまうという問題を回避することができる。
次に、図14を用いて、本発明の第4の実施形態による分注装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による分注装置を備える自動分析装置の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図14は、本発明の第4の実施形態による分注装置の構成を示す正面図である。なお、図14において、図2と同一符号は同一部分を示している。
図14の分注装置10cにおいて、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの基本的な構成は、図2に示したものと同様である。本実施形態では、上部固定部10Aと下部可動部10Bとの連結部の構成が異なっている。
上部固定部10Aのシリンジ固定部材14と、下部可動部10Bのチップ保持部5とは、ヒンジ23連結されている。ヒンジ23は、その回転中心に対して回転し、下部可動部10Bの傾きを変えることができる。また、モータ21によって回転されるカム22を備えている。カム22の回転に伴い、カム面と接触した押し出し棒24によりチップ保持部5を押し出すことにより、ヒンジ23において傾き、チップ保持部5が角付けされる。このようにして、チップ31が液体容器等との接触時に角付けの角度を制御させることができる。
なお、本実施形態では、図13に示した検出板11Bとフォトインタラプタ9は、図示していないが、同様に備えられて、ジャミング検出可能である。なお、モータ21によるカム22の回転角によりジャミング検出するようにすることも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、シリンジ4の内部とチップ保持部5の中空部位とが弾性の中空部材(連結チューブ1)で連結されていることで、シリンジ4のプランジャ13の上下動による圧力を、チップ31の先端に伝達することができ、分注機能を実現することができる。
また、シリンジ4を備えたシリンジベース12に、ステッピングモータなどの駆動源とボールネジなどの駆動力の変換機構を固定するため、可動部であるチップ保持部5を軽量化でき、より微小な負荷に対してチップ保持部5の上方へのより大きな変位量を実現することができる。微小な負荷を検知できることで、チップ保持部5の接触に対する検出精度をあげることができる。また、同時にチップや機構への変形負荷に対する逃げを大きくすることができるため、変形による分注性能の低下や本機構の故障を防止することができる。
また、遠心分離機と組み合わせることで、チップに角度をつけられるので、斜めの容器にチップを進入させることが容易であり、容器の内壁にチップ先端を接触させながら、また、接触を避けながら、液の吸引・吐出を行うことができる。
チップ先端を容器内壁に接触させることで、チップ内から吐出した液体の一部がチップ先端に付着し分注されずに残るのをさけることができる。また、チップを積極的に角付けすることで、チップと液体、容器間でのコンタミをさけることができる。
チップ先端を容器内部へ侵入させることで、液体の吐出速度が早い場合には、チップ先端から広範囲に液が噴射される。これらは分注精度の低下や、液の飛散を招いてしまうという問題を回避することができる。
次に、図15〜図17を用いて、図1に示した自動分析装置の変形例について説明する。
図15〜図17は、図1に示した自動分析装置の変形例の斜視図である。
図17に示す例では、シリンジを含む上部固定部10AはXアーム50Xに取り付けられており、図示したX方向に駆動可能である。下部可動部10Bは、チップ保持部を含むともに、チップ保持部は、連結チューブ1により上部固定部10Aのシリンジの内部と連通している。上部固定部10Aは、その内部に、下部可動部10BをZ方向に駆動する機構を備える。上部固定部10Aと下部可動部10Bとからなる分注装置10dは、Xアーム50Xに沿って、X方向に配列した液体容器(試薬容器33,検体容器34)の上を移動可能である。
図16は、図15に示した分注装置10dを、θアーム50θにより支持している。θアーム50θは、図示のθ方向に回動できる。上部固定部10Aは、その内部に、下部可動部10BをZ方向に駆動する機構を備える。
図17において、分注装置10eは、Xアーム50Xに対してX方向に駆動可能である。また、Xアーム50Xは、Zアーム50Zに対してZ方向に駆動可能である。分注装置10eは、上部固定部10Aと、下部可動部10Bとから構成される。下部可動部10Bは、上部固定部10Aに対してY方向に駆動可能である。Y方向の駆動は、上部固定部10Aの内部に設けられたリニアモータ等により行われる。
液体容器(試薬容器33,検体容器34)がX方向には遠く、Y方向には近く配列される場合に、X方向の移動は高速駆動が可能なXアームが行い、Y方向の移動は上部固定部10Aに設けた移動機構が行う。
Y方向の動作はX方向に比して負荷が軽量であり、移動距離も短いことから、相対的に小規模な移動機構で実現することができるので、分注装置の全体として軽量化することができる。また、Y方向の駆動分解能をより精密にすることができるので、Y方向の液体容器の設置密度を上げ、分注装置を小型化することができる。
以上のようにして、図15〜図17に示す実施形態でも、下部可動部10Bは、上部固定部10Aに連結されると共に、上部固定部10Aに対して相対的に移動可能となっている。そして、上部固定部10Aに取り付けられたシリンジ4の内部空間と下部可動部10Bに取り付けられたチップノズルの内部空間は、可撓性を有する連結チューブ1によって連結されている。
以上の各構成によれば、分注装置全体をZ軸方向に駆動するのではなく、軽量なチップ保持部を含む下部可動部10Bだけを駆動する機構を備えればよく、機構を軽量化できる。軽量化により動作時間を短縮できるため、分注装置においては分注にかかる時間を、また、分析装置においては分析にかかる時間を短縮することができる。
次に、図18及び図19を用いて、本発明の第5の実施形態による分注装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図18を用いて、本実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成及び動作について説明する。ここでは、自動分析装置として、血液等の自動分析装置を例にして説明する。
図18は、本発明の第5の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図1にて説明した自動分析装置では、シリンジ内に発生する圧力を伝達する流体として空気を用いている。しかしながら、図2等に示した分注装置は、上部固定部と下部可動部とを有し、両者の間を連結チューブで連結し、連結チューブを流体圧力の伝達流路として用いると共に、連結チューブとして可撓性のチューブを用いた点に特徴を有している。従って、図2等に示した分注装置の考え方は、圧力伝達流体として液体を用いる、血液等の自動分析装置にも適用できるものである。
図18に示す例では、試薬容器33は試薬ディスク33A’に搭載され,反応容器35は反応ディスク35A’に搭載されている。検出部36’は、反応ディスク35A’の円周上に設置されている。また、洗浄液ポンプ63が設置され,分注装置10fと洗浄液チューブ61で接続されている。分注装置10fの移動範囲に、洗浄ポート64が設置されている。
分注装置10fは、Xアーム50Xに取り付けられており、X軸移動機構55Xにより、X方向に移動可能である。Xアーム50Xは、Yレール50Yに取り付けられており、Y軸移動機構55Zにより、Y方向に移動可能である。分注装置10fは、Z軸移動機構55Zにより、Z方向に移動可能である。
また、図19にて後述するように、血液等の自動分析装置では、液体を分注するために、ノズルをしようとしており、交換可能なチップは用いていないものである。従って、チップやチップ保持部等は備えていないものである。なお、他の構成の基本的な動作は、図1にて説明したものと同様である。
次に、図19を用いて、本実施形態による分注装置の構成及び動作について説明する。
図19は、本発明の第5の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。なお、図18と同一符号は、同一部分を示している。
分注装置10fは、固定部10A’と、可動部10B’とから構成されている。固定部10A’の部品であるシリンジ4と、可動部10B’の部品であるノズル2とは、可撓性を有する連結チューブ1により連結されている。以上のようにして、本実施形態でも、可動部10B’は、固定部10A’に連結されると共に、固定部10A’に対して相対的に移動可能となっている。そして、固定部10A’に取り付けられたシリンジ4の内部空間と可動部10B’に取り付けられたノズル2の内部空間は、可撓性を有する連結チューブ1によって連結されている。
左固定部10A’は、シリンジベース12’に固定された駆動源6と、シリンジ4と、バルブ19とを含んでいる。駆動源6は、プランジャ13を往復動させ、シリンジ4の内部に圧力を発生させる。シリンジ4の内部には、洗浄液チューブ61及びバルブ19を介して、洗浄液が圧力伝達流体として導入される。また、シリンジベース12’には、ノズルガイド16と、ストッパ17と、ジャミング検知用のフォトインタラプタ9が固定されている。
右可動部10B’は、ノズル2と、バネ15と、バネ保持部18と、検知板11とを備えている。ノズル2は、ノズルガイド16によって往復動可能に保持されている。ノズル2の上端には、連結チューブ1が接続されている。ノズル2には、バネ保持部18が取り付けられている。ストッパ17とバネ保持部18との間であって、ノズル2の外周にはバネ15が装着されている。また、ノズル2の上部には、検知板11が取り付けられている。バネ15はジャミング検知用に用いられるため、バネ定数の小さいものが用いられている。ノズル2が上方に移動すると、バネ保持部18も上方に移動し、バネ15を圧縮する。このとき、検知板11も上方に移動して、フォトインタラプタ9の間に挿入されると、フォトインタラプタ9の出力がオフ状態に変化する。
以上のようにして、検知板11とフォトインタラプタ9からなる検知手段は、固定部10A’に対する可動部10B’の相対的移動を検知できる。このとき、フォトインタラプタ9は、ノズル2が容器や障害物等の他の物体に接触したことを検知する。
次に、図18及び図19を用いて、本実施形態の分析装置及び分注装置に動作について説明する。
分注装置10fは、洗浄ポート64に移動され、バルブ19を開放して洗浄液ポンプ63から供給される洗浄液をノズル2から流出させることで、ノズル2を洗浄する。洗浄終了後、バルブ19は閉じられる。
次に、分注装置10fは、選択した検体容器34の上方の位置に移動され、駆動源6によりプランジャ13を下方に移動することで、定められた量の検体を吸引する。次に、分注装置10fは、反応ディスク35A’上の1つの反応容器35の位置に移動され、フォトインタラプタ9が反応するまで下降すし、所定量の検体溶液を吐出する。次に、分注装置10fは、洗浄ポート64の位置に移動され、バルブ19を開放して洗浄液ポンプ63から供給される洗浄液をノズル2から流出させることで、ノズル2を洗浄する。
次に、分注装置10fは、試薬ディスク33A’の上方の位置に移動され、選択された試薬容器33の中の試薬溶液を吸引して、先ほどの反応ディスク35A’の位置に移動して反応容器35に、所定量の試薬溶液を吐出する。なお、複数種類の試薬を用いる場合には、試薬の分注は複数回行なわれる。
反応ディスク35A’は周期的に回転と停止を繰り返しており、検体と試薬を分注した反応容器35が検出部36’を通過する際に光学的検出が行なわれる。光学的検出結果から、検体液中の特定成分の濃度が計算され、出力される。
本実施例では、分注の度にノズル2を洗浄するので、チップを使わなくとも他の検体や試薬による汚染がない高精度の分析が行え、低コストの分析が可能である。
また、フォトインタラプタ9が反応するまでノズル2を下降して吐出するので、ノズル2の先端が反応容器35の底に確実に接触した状態での吐出が可能であり、高い精度の分注が可能である。
また、軽量のノズル2が分注装置10fに対して移動可能なため、ノズル2の先端が反応容器35の底に接したときの衝撃が小さく、反応容器に与えるダメージが小さいとともに、反応ディスク35A’の変形や振動により他の反応容器の反応や検出に与える影響を小さくでき、高精度の分析が可能になる。
また、シリンジ4と連結チューブ1が気体より膨張率の小さい液体で満たされており、シリンジ4の吐出量を正確にノズル2に伝えられるため、分注の精度が高く、高精度の分析が可能である。
また、シリンジ4とノズル2が可撓性のある連結チューブ1で接続されているため、ノズル2の位置変化による連結チューブ1の容積変化は小さく、高い分注精度で高精度の分析が可能である。
また、シリンジ4とノズル2が屈曲した連結チューブ1で接続されているため、シリンジ4とノズル2が直線的な配置の必要が無く、コンパクトな装置が実現可能である。
また、シリンジ4とノズル2が屈曲した連結チューブで接続されているため、シリンジの出口を上にすることが可能で、シリンジの中に気泡が残ることを防ぎ、高い分注精度で高精度の分析が可能である。
また、シリンジ4をノズル2と同じ移動機構に搭載しているため、連結チューブの長さが短くてすみ、流体の遅れや圧力変化に起因する分注のばらつきを小さくし、高精度の分析が可能である。
また、バルブ19も移動機構に搭載しているため、バルブ19からノズル2までの流路を短くできる。洗浄液が流路内で移動すると、温度分布により膨張や収縮が起こるが、洗浄時以外はバルブ19を閉じているため、バルブ19より上流で発生する洗浄液の膨張収縮は分注には影響しないものである。バルブ19より下流の容積が小さいので、温度分布による分注量の変化が小さく、高精度の分析が可能である。
また、シリンジ4とノズル2の位置が近いため温度差を小さくすることができ、温度分布の影響の小さい分注が可能で、高精度の分析が可能である。
また、バルブ19が移動機構に搭載され、それより上流の流路の影響が小さいため、洗浄チューブ61の取り回しや周囲温度分布の制限が少なく、装置構成が楽になり、低コストで小型の装置が実現可能である。
なお、ノズル2の先端に交換可能な使い捨ての分注チップを接続してもよい。流路を水で満たすことで、高い精度で分注することができ、液の吸引や液に浸すことによる汚染を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、シリンジ4とノズル2とが弾性の中空部材(連結チューブ1)で連結されていることで、シリンジ4のプランジャ13の上下動による圧力を、ノズル2の先端に伝達することができ、分注機能を実現することができる。
また、シリンジ4を備えたシリンジベース12に、駆動源6を固定するため、可動部であるノズル2を軽量化でき、より微小な負荷に対してノズル2の上方へのより大きな変位量を実現することができる。微小な負荷を検知できることで、ノズル2の接触に対する検出精度をあげることができる。また、同時にノズルや機構への変形負荷に対する逃げを大きくすることができるため、変形による分注性能の低下や本機構の故障を防止することができる。
次に、図20を用いて、本発明の第6の実施形態による分注装置の構成及び動作について説明する。ここでは、自動分析装置として、血液等の自動分析装置を例にして説明する。
図20は、本発明の第6の実施形態による分注装置を備える自動分析装置の構成を示す平面図である。なお、図1及び図18と同一符号は、同一部分を示している。
図20に示した自動分析装置では、圧力伝達流体として液体を用いている。
図18に示した装置との違いは、シリンジ4がX軸移動機構55Xに取り付けられ、X軸移動機構55XによりXアーム50Xに保持されたZ軸移動機構55ZがX方向に移動されている。師臨時4とZ軸移動機構55Zに取り付けられたノズル2とは、連結チューブ1で結ばれている。この場合でも、可動部に相当するノズル2は、固定部に相当するX軸移動機構55Xと、Xアーム50XやZ軸移動機構55Xを介して連結されると共に、固定部に対して相対的に移動可能となっている。そして、固定部に取り付けられたシリンジ4の内部空間と可動部に取り付けられたノズル2の内部空間は、可撓性を有する連結チューブ1によって連結されている。
この例では、Y方向およびZ方向の移動機構にはシリンジが搭載されないので軽量であり、移動機構がコンパクトで低コストで実現できる。
また、連結チューブ1の中を液体が満たしているので、連結チューブ1が長くても、シリンジ4の吐出量を正確にノズル2に伝えることができ、精度の高い分析が可能である。
また、シリンジ4は移動機構55Xに搭載してあるので、シリンジ4からノズル2までの距離が短いので、連結チューブ1は短くてすみ、高い分注精度で高精度の分析が可能である。
また、シリンジ4とバルブ19は移動機構55Xに搭載してあるので、移動機構55Xまでの洗浄液チューブ61の中での膨張収縮の影響は小さく、分注精度の高い高精度の分析が可能である。
また、ノズル2の先端に交換可能な使い捨ての分注チップを接続してもよい。流路を水で満たすことで、高い精度で分注することができ、液の吸引や液に浸すことによる汚染を防ぐことができる。
1…連結チューブ
2…ノズル
3…連結ロッド
4…シリンジ
5…チップ保持部
6…動力源
7…動力変換器
8…チップノズル
9,9U,9L…フォトインタラプタ
11…検知板
12…シリンジベース
13…プランジャ
14…シリンジ固定部材
15…バネ
28,29…弾性部材
31…チップ
33…試薬容器
33A…試薬容器保持部
34…検体容器
34A…検体容器保持部
35…反応容器
35A…反応容器保持部

Claims (11)

  1. シリンジ内に挿入されたプランジャの移動により発生する圧力を用いて、チップノズルの先端に交換可能に取り付けられたチップ若しくはノズルの先端から容器内の液体を吸引し、他の容器に吸引した液体を吐出する分注装置であって、
    固定部と、
    該固定部と連結されると共に、前記固定部に対して相対的に移動可能な可動部と、
    前記固定部を往復動する移動機構とからなり、
    前記固定部には、前記シリンジ及び前記プランジャが保持され、
    前記可動部には、前記チップノズル若しくは前記ノズルが取り付けられ、
    前記シリンジの内部空間と前記チップノズル若しくは前記ノズルの内部空間を連通するとともに、可撓性を有する連結チューブを備えることを特徴とする分注装置。
  2. 請求項1記載の分注装置において、
    前記固定部と前記可動部との間の相対的移動を検知する検知手段を備えることを特徴とする分注装置。
  3. 請求項2記載の分注装置において、
    前記検知手段は、前記固定部と前記可動部との間の相対的移動により、前記チップノズルに装着されたチップ若しくは前記ノズルが他の物体に接触したことを検知することを特徴とする分注装置。
  4. 請求項2記載の分注装置において、
    前記検知手段は、前記固定部と前記可動部との間の相対的移動により、前記チップノズルにチップが装着されたことを検知することを特徴とする分注装置。
  5. 請求項1記載の分注装置において、
    前記固定部に対して、前記可動部を摺動可能に連結する連結ロッドと、
    前記固定部と前記可動部との間に配置されたバネとを備え、
    前記可動部が上記固定部に懸垂されている状態では、前記バネは、その下端が前記可動部の上端に接触し、その上端が前記固定部との下端と非接触のバネ長を有することを特徴とする分注装置。
  6. 請求項5記載の分注装置において、
    前記固定部と前記可動部との間の相対的移動を検知する検知手段を備え、
    前記バネの上端が前記固定部の下端と接触する状態において、前記検知手段は、前記チップノズルに装着されたチップが他の物体に接触したことを検知し、
    前記バネが圧縮された状態において、前記検知手段は、前記チップノズルにチップが装着されたことを検知することを特徴とする分注装置。
  7. 請求項1記載の分注装置において、
    前記固定部に対して、前記可動部を連結する弾性部材を備え、
    該弾性部材は、前記固定部に対して前記可動部を互いに直交する少なくとも2方向において移動可能に連結することを特徴とする分注装置。
  8. 請求項1記載の分注装置において、
    前記シリンジにより発生する圧力を伝達する圧力伝達流体は空気であり、
    前記チップノズルの先端に交換可能に取り付けられたチップを備えることを特徴とする分注装置。
  9. 請求項1記載の分注装置において、
    前記シリンジにより発生する圧力を伝達する圧力伝達流体は液体であることを特徴とする分注装置。
  10. 請求項1記載の分注装置において、
    前記可動部は、前記固定部に対して、相対的な角付けが可能に連結されることを特徴とする分注装置。
  11. 検体溶液を収納した検体容器を保持する検体容器保持部と、
    複数の試薬をそれぞれ収納した複数の試薬容器を保持する試薬容器保持部と、
    反応容器を保持する反応容器保持部と
    前記検体容器内の検体溶液および前記試薬容器内の所定の検体溶液を吸引して前記反応容器に分注する分注装置と、
    反応容器内で起こる反応の結果を検出する検出器とを有する分析装置であって、
    前記分注装置は、
    固定部と、
    該固定部と連結されると共に、前記固定部に対して相対的に移動可能な可動部と、
    前記固定部を往復動する移動機構とからなり、
    前記固定部には、前記シリンジ及び前記プランジャが保持され、
    前記可動部には、前記チップノズル若しくは前記ノズルが取り付けられ、
    前記シリンジの内部空間と前記チップノズル若しくは前記ノズルの内部空間を連通するとともに、可撓性を有する連結チューブを備えることを特徴とする分析装置。
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