JP2019100921A - ノズル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分析装置における測定時間を短縮すると共に、チップの使用数を削減する。【解決手段】ノズル装置10は、上下方向に移動して分注を行う第1ノズル11と、第1ノズル11と連結された連結状態と、第1ノズル11との連結が解除された分離状態とを切替え可能であり、連結状態で第1ノズル11と共に上下方向に移動して分注を行う第2ノズル12と、第1ノズル11を上下方向に駆動する駆動機構14と、第1ノズル11と第2ノズル12とを連結可能な連結ピン30を駆動して、連結状態と分離状態を切り替える制御機構16と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、臨床用の分析装置に用いられるノズル装置に係り、特に検体又は試薬の吸引や点着を行うための複数のノズルを有するノズル装置に関する。
分析装置において、検体と試薬の両方の吸引や点着(分注)を行うために用いられるノズル装置として、複数のノズルが互いに固定された構造が開示されている(特許文献1参照)。この構造では、複数のノズルが同時に上下動するようになっている。
特開2008−185504号公報
2つのノズルが互いに固定され、同時に動作する構造のノズル装置を用いて、生化学項目と電解質項目の両方を測定する場合においては、各ノズルに対して測定項目毎にチップを付け替えている。具体的には、先に生化学項目を測定した後、電解質項目の測定を行う。生化学項目の測定の際には、片方のノズルにチップを装着し、検体の吸引と、該検体の試験片への点着(分注)を行う。その後、電解質項目の測定の際には、まず生化学項目の測定に使用したチップをノズルから取り外し、2つのノズルにそれぞれ新たなチップを装着する。そして、2つのノズルにより、検体の吸引と試薬の吸引を同時に行い、試験片へ同時に点着(分注)を行っている。
この電解質項目の測定の後に生化学項目の測定を行う場合、片方のノズルを用いて検体の分注を行う。しかしながら、電解質項目の測定の後で両方のノズルにチップが装着されている場合、試薬の分注に使用したチップが残存している。このチップは、生化学項目の測定では使用しないチップである。この使用しないチップが検査装置と干渉するなど妨げになると、試験片への検体の分注ができない。したがって、使用しないチップを取り外す必要があるが、従来は両方のチップを取り外し、検体の分注を行う片方のノズルのみに新しいチップを装着するという、チップの付け替え動作が必要であり、測定時間が長くなっていた。また、チップの付け替えにより、チップの使用数が増加していた。
本発明は、分析装置における測定時間を短縮すると共に、チップの使用数を削減することを目的とする。
第1の態様に係るノズル装置は、上下方向に移動して分注を行う第1ノズルと、前記第1ノズルと連結された連結状態と、前記第1ノズルとの連結が解除された分離状態とを切替え可能であり、前記連結状態で前記第1ノズルと共に上下方向に移動して分注を行う第2ノズルと、前記第1ノズルを上下方向に駆動する駆動機構と、前記第1ノズルと前記第2ノズルとを連結可能な連結ピンを駆動して、前記連結状態と前記分離状態を切り替える制御機構と、を有する。
このノズル装置では、制御機構が連結ピンを駆動して、第1ノズルと第2ノズルの連結状態と分離状態を切り替えることができる。分離状態においては、駆動機構を作動させると、第1ノズルが第2ノズルから独立して上下動する。これにより、分析装置での生化学項目の測定の際に、第1ノズルのみを用いて、例えば試験片に対する検体の分注を行うことができる。一方、連結状態においては、第2ノズルは第1ノズルに伴って上下動する。これにより、電解質項目の測定の際に、第1ノズル及び第2ノズルを用いて、例えば試験片に対する検体の分注と試薬の分注を同時に行うことができる。
第2の態様は、第1の態様に係るノズル装置において、前記連結ピンが、前記分離状態において、前記第1ノズルから離脱し、前記第2ノズルに挿通されたままストッパーにより下方から支持された状態となる。
このノズル装置では、連結ピンは、第1ノズルと第2ノズルの分離状態において、第1ノズルから離脱し第2ノズルに挿通された状態の連結ピンが、ストッパーにより下方から支持された状態となる。これにより、第2ノズルの下降が抑制されるので、第1ノズルのみを上下方向に駆動することができる。
第3の態様は、第2の態様に係るノズル装置において、前記連結ピンのうち、前記第2ノズルの外部に位置する部位には、フランジが設けられ、前記連結ピンのうち、前記フランジの前記連結ピンの離脱方向側には、前記第1ノズルからの前記連結ピンの離脱過程において、前記連結ピンが前記第1ノズルから完全に離脱する前に前記ストッパーの上方に位置する被支持部が設けられ、前記制御機構は、前記連結ピンを前記第1ノズルから離脱させる際に前記フランジと係合し、前記連結ピンに対して前記第1ノズルからの離脱方向に力を作用させると共に、前記連結ピンを前記第1ノズルに結合させる際に前記フランジと係合し、前記連結ピンに対して前記第1ノズルへの結合方向に力を作用させる引掛け部を有している。
このノズル装置では、連結ピンにフランジが設けられる一方、制御機構が該フランジに対する引掛け部を有している。制御機構は、連結ピンを第1ノズルから離脱させる際に、引掛け部をフランジと係合させ、連結ピンに対して第1ノズルからの離脱方向に力を作用させる。これにより、第1ノズルと第2ノズルを、連結状態から分離状態へ容易に切り替えることができる。
また、制御機構は、連結ピンを第1ノズルに結合させる際に、引掛け部をフランジに係合させ、連結ピンに対して第1ノズルへの結合方向に力を作用させる。これにより、第1ノズルと第2ノズルを、分離状態から連結状態へ容易に切り替えることができる。
第4の態様は、第3の態様に係るノズル装置において、前記フランジが、前記連結ピンの軸方向に互いに離間した外側フランジ及び内側フランジであり、前記制御機構は、前記外側フランジと前記内側フランジの間に前記引掛け部を差し込み、前記連結ピンを前記第1ノズルから離脱させる際には前記引掛け部を前記外側フランジと係合させ、前記連結ピンを前記第1ノズルに結合させる際には前記引掛け部を前記内側フランジと係合させる。
このノズル装置では、連結ピンに設けられるフランジが、外側フランジと内側フランジとされている。制御機構は、連結ピンにおける外側フランジと内側フランジの間に引掛け部を差し込む。そして、制御機構は、連結ピンを第1ノズルから離脱させる際に、引掛け部を外側フランジと係合させ、連結ピンに対して第1ノズルからの離脱方向に力を作用させる。これにより、第1ノズルと第2ノズルを、連結状態から分離状態へ容易に切り替えることができる。
また、制御機構は、連結ピンを第1ノズルに結合させる際に、引掛け部を内側フランジと係合させ、連結ピンに対して第1ノズルへの結合方向に力を作用させる。これにより、第1ノズルと第2ノズルを、分離状態から連結状態へ容易に切り替えることができる。
引掛け部を外側フランジと内側フランジの間に差し込む動作を共通化して、引掛け部が連結ピンに与える荷重の方向を変えるだけで、第1ノズルと第2ノズルの連結状態と分離状態を容易に切り替えることができる。
第5の態様は、第1〜第4の態様の何れか一態様に係るノズル装置において、上下方向に延びる1本のガイドレールと、前記ガイドレールに配置され、前記ガイドレールに案内される上ガイドブロックと、前記ガイドレールにおける前記上ガイドブロックの下側に配置され、前記ガイドレールに案内される下ガイドブロックと、を有し、前記第1ノズルは、前記下ガイドブロックに取り付けられ、前記第2ノズルは、前記上ガイドブロックに取り付けられている。
このノズル装置では、第1ノズルが取り付けられる下ガイドブロックと、第2ノズルが取り付けられる上ガイドブロックとが、1本のガイドレールに案内される構造となっているので、第1ノズルと第2ノズルを別々のガイドレールにより案内する場合と比較して、コストを低減できる。
本発明に係るノズル装置によれば、分析装置における測定時間を短縮すると共に、チップの使用数を削減することができる。
本実施形態に係るノズル装置を示す斜視図である。 (A)は、連結ピンが第1ノズルに差し込まれた、第1ノズルと第2ノズルの連結状態を示す断面図である。(B)は、連結ピンが第1ノズルから離脱した、第1ノズルと第2ノズルの分離状態を示す断面図である。 本実施形態に係るノズル装置を、制御機構の引掛け部と共に示す斜視図である。 連結状態の第1ノズルと第2ノズルが下降した状態を示す斜視図である。 第1ノズルから離脱した連結ピンの被支持部が、ストッパーの上方に位置した状態を示す斜視図である。 図5の状態において、連結ピンの被支持部がストッパーに支持されることで第2ノズルが上方に保持され、第1ノズルのみが下降した状態を示す斜視図である。 分析装置の概要を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図面において、矢印Xは分析装置20の横方向を示し、矢印Y方向は分析装置20の前後方向を示している。また、図面において、矢印Z方向は、分析装置20の上下方向(鉛直方向)を示している。
図1、図3において、本実施形態に係るノズル装置10は、第1ノズル11と、第2ノズル12と、駆動機構14と、制御機構16(図2)と、を有している。第1ノズル11と第2ノズル12は、矢印X方向に並んで配置されている。
図1、図2において、第1ノズル11は、上下方向に移動して分注を行う部位であり、第1ノズル本体21と、支持ブロック31とを有している。第1ノズル本体21は、チューブ21Bを通じてポンプ(図示せず)に接続されており、該ポンプを用いて検体等の液体を先端部21Aから吸引したり、吐出したりすることが可能とされている。
支持ブロック31は、基部31Aと、基部31Aの下部から横に突出するノズル支持部31Bとを有し、側面視で略L字形に形成されている。第1ノズル本体21は、その軸方向が上下方向(鉛直方向)となるように、ノズル支持部31Bに支持されている。第1ノズル本体21の先端部21Aは、ノズル支持部31Bの下方に突出している。この先端部21Aには、使い捨てのチップ51(図4、図6)を着脱できるようになっている。
第2ノズル12は、第1ノズル11と連結された連結状態と、第1ノズル11との連結が解除された分離状態とを切替え可能であり、連結状態で第1ノズル11と共に上下方向に移動して分注を行う部位である。第2ノズル12は、第2ノズル本体22と、支持ブロック32とを有している。第2ノズル本体22は、チューブ22Bを通じてポンプ(図示せず)に接続されており、該ポンプを用いて試験液等の液体を先端部22Aから吸引したり、吐出したりすることが可能とされている。
支持ブロック32は、基部32Aと、基部32Aの下部から横に突出するノズル支持部32Bとを有し、側面視で略L字形に形成されている。第2ノズル本体22は、その軸方向が上下方向(鉛直方向)となるように、ノズル支持部32Bに支持されている。第2ノズル本体22の先端部22Aは、ノズル支持部32Bの下方に突出している。この先端部22Aには、使い捨てのチップ52(図4、図6)を着脱できるようになっている。
支持ブロック31の下面には、矢印X方向に延びる例えば筒状部24が一体的に設けられている。この筒状部24は、支持ブロック32の下方まで延びており、その先端に駆動ピン26が差し込まれている。駆動ピン26は、支持ブロック32の側面32Cよりも突出している。
図1、図6に示されるように、ノズル装置10は、上下方向に延びる1本のガイドレール40と、上ガイドブロック42と、下ガイドブロック41と、を有している。ガイドレール40は、ノズル装置10の基台44に固定されている。上ガイドブロック42は、ガイドレール40に配置され、ガイドレール40に案内されて上下動可能となっている。下ガイドブロック41は、ガイドレール40における上ガイドブロック42の下側に配置され、ガイドレール40に案内されて上下動可能となっている。
下ガイドブロック41には、第1ノズル11における支持ブロック31が取り付けられている。上ガイドブロック42には、第2ノズル12における支持ブロック32が取り付けられている。これにより、第1ノズル11と第2ノズル12は、1本のガイドレール40に案内されてそれぞれ上下動可能となっている。
図1、図3から図6において、駆動機構14は、第1ノズル11を上下方向に駆動するための機構であり、駆動源として例えばパルスモータ34が用いられる。パルスモータ34は、基台44に取り付けられている。パルスモータ34の回転軸34Aの軸方向は、矢印X方向と平行になっている。回転軸34Aには、レバー部材38の一端が固定されている。レバー部材38の他端側には、レバー部材38の長手方向に延びる長孔38Aが形成されている。長孔38A内には、駆動ピン26が摺動可能に差し込まれている。
駆動機構14は、パルスモータ34を作動させてレバー部材38を所定角度の範囲内で回動させることにより、駆動ピン26に結合されている第1ノズル11を上下動させることができるようになっている。このとき、回転軸34Aと駆動ピン26との距離が変化するため、駆動ピン26は、レバー部材38の長孔38A内を摺動するようになっている。なお、第1ノズル11を上方又は下方に駆動するための駆動源として、ねじりばね(図示せず)等を用いてもよい。
図2、図3、図5において、制御機構16は、第1ノズル11と第2ノズル12とを連結可能な連結ピン30を駆動して、連結状態と分離状態を切り替える機構である。図7において、制御機構16は、Y軸駆動機構46と、X軸駆動機構48と、引掛け部50とを有している。Y軸駆動機構46は、第1ノズル11と第2ノズル12を支持している基台44を矢印Y方向に移動させるための機構である。X軸駆動機構48は、Y軸駆動機構46を矢印X方向に移動させるための機構である。Y軸駆動機構46及びX軸駆動機構48として、公知のXYスライド機構を用いることができる。
図2(A)、(B)において、第2ノズル12における支持ブロック32の基部32Aには、矢印X方向に貫通する貫通孔32Dが形成されている。また、第1ノズル11における支持ブロック31の基部31Aにも、矢印X方向に貫通する貫通孔31Dが形成されている。連結ピン30は、第2ノズル12の貫通孔32Dに常に挿通されており、第1ノズル11と第2ノズル12の連結状態では、において、第1ノズル11の貫通孔31Dにも挿し込まれるようになっている。連結ピン30の貫通孔31Dへの挿し込み易さを考慮して、連結ピン30の先端はテーパ形状とされている。
連結ピン30をその軸方向に移動可能とするため、貫通孔31D、32Dの直径は、連結ピン30よりも若干大径に形成されている。また、連結ピン30には、2箇所の溝部30A,30Bが形成されている。支持ブロック32には、溝部30A,30Bに係合可能なボールプランジャ36が取り付けられている。ボールプランジャ36の先端は、貫通孔32Dの内側に露出している。図2(A)に示されるように、第1ノズル11と第2ノズル12の連結状態において、ボールプランジャ36は、連結ピン30の溝部30Aに嵌合するようになっている。また、図2(B)に示されるように、第1ノズル11と第2ノズル12の分離状態において、ボールプランジャ36は、連結ピン30の溝部30Bに嵌合するようになっている。
図1から図6において、基台44には、連結ピン30を支持するためのストッパー54が設けられている。図2(B)に示されるように、連結ピン30は、第1ノズル11と第2ノズル12の分離状態において、第1ノズル11から離脱し、第2ノズル12に挿通されたままストッパー54により下方から支持されるようになっている。
連結ピン30のうち、第2ノズル12の外部に位置する部位には、フランジの例として、連結ピン30の軸方向に互いに離間した外側フランジ30C及び内側フランジ30Dが設けられている。連結ピン30のうち、外側フランジ30Cの連結ピン30の離脱方向側には、被支持部30Eが設けられている。この被支持部30Eは、第1ノズル11と第2ノズル12の分離状態において、ストッパー54に支持される部位である。
図2(A)において、第1ノズル11と第2ノズル12の連結状態において、貫通孔31Dへの連結ピン30の挿し込み長さをL1とし、被支持部30Eからストッパー54までの離間距離をL2とすると、L1>L2に設定されている。これにより、被支持部30Eは、第1ノズル11からの連結ピン30の離脱過程において、連結ピン30が第1ノズル11から完全に離脱する前にストッパー54の上方に位置するようになっている。
引掛け部50は、連結ピン30を第1ノズル11から離脱させる際に外側フランジ30Cと係合し、連結ピン30に対して第1ノズル11からの離脱方向に力を作用させる部材である。また、引掛け部50は、連結ピン30を第1ノズル11に結合させる際に内側フランジ30Dと係合し、連結ピン30に対して第1ノズル11への結合方向に力を作用させる部材である。このように、引掛け部50は、連結ピン30と係合して、該連結ピン30を第1ノズル11からの離脱方向及び第1ノズルへの連結方向に駆動するための部材である。
図7に示されるように、引掛け部50は、分析装置20の一部に固定され、ノズル装置10から独立している。この引掛け部50は、平面視でL字形の板状部材に設けられ、矢印Y方向においてノズル装置10側に向けて延びている。図2、図5に示されるように、引掛け部50には、矢印Y方向においてノズル装置10側に開口する略U字形の切欠き50Aが形成されている。切欠き50Aの上下方向の開口幅は、連結ピン30の直径よりも大きく、外側フランジ30Cや内側フランジ30Dの外径よりも小さい。また、引掛け部50の矢印X方向の厚さは、外側フランジ30Cと内側フランジ30Dとの間隔よりも小さい。これにより、引掛け部50を、連結ピン30における外側フランジ30Cと内側フランジ30Dの間に差し込むことが可能となっている。
図7において、制御機構16は、連結ピン30を駆動する際に、Y軸駆動機構46及びX軸駆動機構48を適宜作動させてノズル装置10を引掛け部50の近傍へ移動させ、外側フランジ30Cと内側フランジ30Dの間に引掛け部50を差し込むようになっている。そして、制御機構16は、連結ピン30を第1ノズル11から離脱させる際には、引掛け部50を外側フランジ30Cと係合させ、連結ピン30を第1ノズル11に結合させる際には引掛け部50を内側フランジ30Dと係合させるようになっている。
図7において、分析装置20には、反射型センサ64が設けられている。この反射型センサ64は、第1ノズル11にチップ51(図4)が装着されているか否か、第2ノズル12にチップ52(図4)が装着されているか否かを検知するためのセンサである。また、分析装置20には、第1ノズル11に取り付けるチップ51と、第2ノズル12に取り付けるチップ52とが、所定位置にセットされるようになっている。
更に、分析装置20には、容器71,72が取り付けられている。容器71には例えば検体が入れられ、容器72には例えば試薬が入れられる。分析装置20には、試験片61,62を取付け可能とされている。試験片61は生化学試験紙である。試験片61の取付け箇所には、検体の点着時にチップ51が差し込まれる窓56が設けられている。試験片62は、電解質項目の測定用の試験片であり、検体用の点着位置81と、試薬用の点着位置82とを有している。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2(A)、(B)において、本実施形態に係るノズル装置10では、制御機構16が連結ピン30を駆動して、第1ノズル11と第2ノズル12の連結状態と分離状態を切り替えることができる。
具体的には、連結状態と分離状態の切替えを行う際には、制御機構16は、図7におけるY軸駆動機構46及びX軸駆動機構48を適宜作動させて、ノズル装置10を引掛け部50の近傍へ移動させ、連結ピン30における外側フランジ30Cと内側フランジ30Dの間に引掛け部50を差し込む。連結ピン30を第1ノズル11から離脱させる際には、制御機構16は、引掛け部50を外側フランジ30Cと係合させ、連結ピン30に対して第1ノズル11からの離脱方向に力を作用させる。本実施形態では、図2(A)において、制御機構16がX軸駆動機構48を作動させ、ノズル装置10を矢印+X方向に動かすと、外側フランジ30Cにおいて引掛け部50と係合した連結ピン30は動かず、支持ブロック31,32が矢印+X方向に移動する。これにより、連結ピン30は、支持ブロック31,32に対して、相対的に矢印−X方向に相対的に移動することとなる。矢印−X方向は、連結ピン30の離脱方向であるので、連結ピン30が第1ノズル11における支持ブロック31の貫通孔31Dから離脱する。このとき、ボールプランジャ36は、溝部30Aから外れ、溝部30Bに嵌合する。このようにして、第1ノズル11と第2ノズル12を、連結状態から分離状態へ容易に切り替えることができる。また、溝部30A,30Bに嵌合するボールプランジャ36を用いることで、連結状態と分離状態のそれぞれにおいて、連結ピン30の位置ずれを抑制し、該連結ピン30の位置を安定して固定できる。
図示は省略するが、制御機構16は、連結ピン30を第1ノズル11に結合させる際に、引掛け部50を内側フランジ30Dに係合させ、連結ピン30に対して第1ノズル11への結合方向に力を作用させる。これにより、第1ノズル11と第2ノズル12を、分離状態から連結状態へ容易に切り替えることができる。
このように、本実施形態では、引掛け部50を外側フランジ30Cと内側フランジ30Dの間に差し込む動作を共通化して、引掛け部50が連結ピン30に与える荷重の方向を変えるだけで、第1ノズル11と第2ノズル12の連結状態と分離状態を容易に切り替えることができる。
また、本実施形態では、図2(B)、図5、図6に示されるように、連結ピン30は、第1ノズル11と第2ノズル12の分離状態において、第1ノズル11から離脱し第2ノズル12に挿通された状態の連結ピン30が、ストッパー54により下方から支持された状態となる。具体的には、連結ピン30の被支持部30Eが、第1ノズル11からの連結ピン30の離脱過程において、連結ピン30が第1ノズル11から完全に離脱する前にストッパー54の上方に位置する。これにより、第2ノズル12の下降が抑制されるので、第1ノズル11のみを上下方向に駆動することができる。
図5、図6に示されるように、第1ノズル11と第2ノズル12の分離状態においては、駆動機構14を作動させると、第1ノズル11が第2ノズル12から独立して上下動する。これにより、分析装置20(図7)での生化学項目の測定の際に、第1ノズル11のみを用いて、試験片61(図7)に対する検体の分注を行うことができる。一方、図3、図4に示されるように、第1ノズル11と第2ノズル12の連結状態においては、第2ノズル12は第1ノズル11に伴って上下動する。これにより、分析装置20(図7)での電解質項目の測定の際に、第1ノズル11及び第2ノズル12を用いて、試験片62(図7)に対する検体の分注と試薬の分注を同時に行うことができる。
図1、図6に示されるように、本実施形態では、第1ノズル11が取り付けられる下ガイドブロック41と、第2ノズル12が取り付けられる上ガイドブロック42とが、1本のガイドレール40に案内される構造となっているので、第1ノズル11と第2ノズル12を別々のガイドレールにより案内する場合と比較して、コストを低減できる。
次に、図7において、分析装置20でのノズル装置10の動作の一例について説明する。Y軸駆動機構46及びX軸駆動機構48は、ノズル装置10を、分析装置20の様々な位置へ移動させることができる。
まず、前処理について説明する。この前処理では、第1ノズル11と第2ノズル12の連結状態において、チップ装着の有無を、反射型センサ64を用いて検知する。具体的には、ノズル装置10を反射型センサ64の位置まで移動させ、第1ノズル11にチップ51(図4)が装着されているか否か、第2ノズル12にチップ52(図4)が装着されているか否かを検知する。第1ノズル11にチップ51が装着されていたり、第2ノズル12にチップ52が装着されていたりする場合には、ノズル装置10をチップ取外し部66の位置まで移動させて、各チップをそれぞれ取り外す。
次に、測定動作について説明する。まず、事前に、分析装置20にチップ51,52をセットしておき、第1ノズル11及び第2ノズル12に対するチップ装着を行う。具体的には、第1ノズル11と第2ノズル12を連結状態のまま移動させ、第2ノズル12にチップ52を装着してから、第1ノズル11にチップ51を装着する。次に、第2ノズル12により試薬吸引動作を行う。試薬は、容器72に予め入れられている。また第1ノズル11により、検体吸引動作を行う。検体は、容器71に予め入れられている。
ここで、図2(A),(B)に示される連結ピン30の操作により、第1ノズル11と第2ノズル12を分離状態に切り替える。この操作は、ノズル装置10を引掛け部50の位置まで移動させて行われる。
次に、生化学項目の測定のため、試験片61への生体の点着を行う。試験片61は、生化学試験紙である。具体的には、第1ノズル11のみを下方へ移動させて、窓56にチップ51を差し込み、試験片61に検体を点着する。複数の試験片61に点着を行う場合には、図7の右側から左側へ順に点着を行う。図6に示されるように、第1ノズル11のみを下方へ移動させるので、第2ノズル12のチップ52が窓56(図7)の周囲の部材に干渉することがない。また、第2ノズル12は下方に移動せず固定されているため、第1ノズル11が移動していたとしても、第2ノズル12のチップ52に吸引された試薬を確実に保持できる。
ここで、連結ピン30の操作により、再び第1ノズル11と第2ノズル12を連結状態に切り替える。この操作は、ノズル装置10を引掛け部50の位置まで移動させて行われる。
次に、電解質項目の測定のため、試験片62への試薬と検体の点着を行う。具体的には、第1ノズル11と第2ノズル12を同時に下方へ移動させて、第1ノズル11により試験片62の点着位置81に検体の点着を行い、これと同時に、第2ノズル12により試験片62の点着位置82に試薬の点着を行う。
次に、ノズル装置10をチップ取外し部66に移動させ、チップ51,52の取外し動作(チップ廃棄)を行う。
なお、電解質項目を測定しない場合には、測定開始時に第1ノズル11と第2ノズル12を分離状態とし、第1ノズル11のみの動作を行う。
このように、本実施形態に係るノズル装置10を用いれば、生化学項目の測定と電解質項目の測定との間におけるチップの付け替えが不要であるので、分析装置20における測定時間を短縮することができると共に、チップの使用数を削減することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
ノズル装置10においては、第1ノズル11と第2ノズル12を、検体と試薬の組合せで使用するだけでなく、2種類の検体の組合せで使用したり、2種類の試薬の組合せで使用したりすることも可能である。
ノズル装置10が、第1ノズル11と第2のノズル12の2本のノズルを有するものとしたが、ノズルの数はこれに限られず、3本であってもよい。この場合、例えば2本の連結ピン30を用いることで、1つのノズルのみを上下動させるモード、2本のノズルを同時に上下動させるモード、3本のノズルを同時に上下動させるモードを切り替えるようにしてもよい。
第1ノズル11と第2ノズル12の分離状態において、連結ピン30の被支持部30Eがストッパー54により下方から支持されるものとしたが、ストッパー54により第2ノズル12の他の部位を支持する構成であってもよい。
フランジとして、外側フランジ30C及び内側フランジ30Dを挙げたが、フランジは1つであってもよい。この場合、引掛け部50をフランジの一方の面に当てるか、他方の面に当てるかにより、連結ピン30を離脱方向及び連結方向の何れにも移動させることができる。
1本のガイドレール40に、上ガイドブロック42と下ガイドブロック41が案内されるものとしたが、2本のガイドレールを設け、第1ノズル11に対応するガイドブロックと、第2ノズル12に対応するガイドブロックが、別々のガイドレールにより案内される構成であってもよい。
10 ノズル装置
11 第1ノズル
12 第2ノズル
14 駆動機構
16 制御機構
30 連結ピン
30C 外側フランジ
30D 内側フランジ
30E 被支持部
40 ガイドレール
41 下ガイドブロック
42 上ガイドブロック
50 引掛け部
54 ストッパー

Claims (5)

  1. 上下方向に移動して分注を行う第1ノズルと、
    前記第1ノズルと連結された連結状態と、前記第1ノズルとの連結が解除された分離状態とを切替え可能であり、前記連結状態で前記第1ノズルと共に上下方向に移動して分注を行う第2ノズルと、
    前記第1ノズルを上下方向に駆動する駆動機構と、
    前記第1ノズルと前記第2ノズルとを連結可能な連結ピンを駆動して、前記連結状態と前記分離状態を切り替える制御機構と、
    を有するノズル装置。
  2. 前記連結ピンは、前記分離状態において、前記第1ノズルから離脱し、前記第2ノズルに挿通されたままストッパーにより下方から支持された状態となる請求項1に記載のノズル装置。
  3. 前記連結ピンのうち、前記第2ノズルの外部に位置する部位には、フランジが設けられ、
    前記連結ピンのうち、前記フランジの前記連結ピンの離脱方向側には、前記第1ノズルからの前記連結ピンの離脱過程において、前記連結ピンが前記第1ノズルから完全に離脱する前に前記ストッパーの上方に位置する被支持部が設けられ、
    前記制御機構は、前記連結ピンを前記第1ノズルから離脱させる際に前記フランジと係合し、前記連結ピンに対して前記第1ノズルからの離脱方向に力を作用させると共に、前記連結ピンを前記第1ノズルに結合させる際に前記フランジと係合し、前記連結ピンに対して前記第1ノズルへの結合方向に力を作用させる引掛け部を有している請求項2に記載のノズル装置。
  4. 前記フランジは、前記連結ピンの軸方向に互いに離間した外側フランジ及び内側フランジであり、
    前記制御機構は、前記外側フランジと前記内側フランジの間に前記引掛け部を差し込み、前記連結ピンを前記第1ノズルから離脱させる際には前記引掛け部を前記外側フランジと係合させ、前記連結ピンを前記第1ノズルに結合させる際には前記引掛け部を前記内側フランジと係合させる請求項3に記載のノズル装置。
  5. 上下方向に延びる1本のガイドレールと、
    前記ガイドレールに配置され、前記ガイドレールに案内される上ガイドブロックと、
    前記ガイドレールにおける前記上ガイドブロックの下側に配置され、前記ガイドレールに案内される下ガイドブロックと、を有し、
    前記第1ノズルは、前記下ガイドブロックに取り付けられ、
    前記第2ノズルは、前記上ガイドブロックに取り付けられている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のノズル装置。
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