JP2014119387A - 分注装置、分析装置及び分注装置の制御方法 - Google Patents

分注装置、分析装置及び分注装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分注物質を分注対象物質に速やかに、且つ均一条件で拡散させることが可能な分注装置、分析装置及び分注装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】本技術に係る分注装置は、分注ユニットと、駆動機構とを具備する。分注ユニットは、分注ノズルを支持し、分注ノズルに分注物質を供給して分注ノズルから分注物質を吐出させる。駆動機構は、鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、第1の方向及び第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと分注ノズルの相対位置を変動させる。
【選択図】図1

Description

本技術は、ステージに載置された分注対象に物質を分注することが可能な分注装置、分析装置及び分注装置の制御方法に関する。
生化学実験や臨床試験では、ウェルプレート(マイクロプレート)等に試薬等の分注物質をピペット等によって分注するという操作が多く行われる。分注は、実験者または自動分注機等によって行われるが、分注対象の定点に対して物質を吐出する静止吐出が一般的である。
分注後、分注対象物質(ウェルプレートに収容された液体等)と分注物質を速やかに混合させるため、これらの混合物質を攪拌する場合がある。例えば、特許文献1や特許文献2には、容器内に分注物質が注入された後、容器に軽振動や回動等の攪拌運動を印加し、分注対象物質と分注物質の混合を促進させる分析装置や試料溶液調製装置が開示されている。
特開2007−139463号公報 特表2008−527973号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のように、容器への静止吐出後に容器に攪拌運動を印加する構成では問題が生じる場合がある。即ち、分注物質が容器内の一点に集中するため、その点に位置するサンプル(細胞等)がダメージを受け、あるいは剥離する場合がある。また、分注対象物質と分注物質の親和性が小さい場合等には、容器に攪拌運動を印加しても両者が均一に混合するまでに時間を要し、その間に実験系に影響が生じる場合がある。
また、実験者がピペット等を利用して分注と同時に攪拌を行う場合も、技量が実験者によって異なるため、攪拌の程度に差異が生じ、実験条件を均一化することが困難である。同一の実験者が分注を行う場合であっても、ウェルプレート中の全てのウェルにおいて攪拌の程度が同一とならないおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、分注物質を分注対象物質に速やかに、且つ均一条件で拡散させることが可能な分注装置、分析装置及び分注装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る分注装置は、分注ユニットと、駆動機構とを具備する。
上記分注ユニットは、分注ノズルを支持し、上記分注ノズルに分注物質を供給して上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させる。
上記駆動機構は、鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、上記第1の方向及び上記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる。
この構成によれば、ステージに載置された分注対象物質(ウェルプレート中の液体等)に分注ノズルが接触している状態で、分注ユニットが分注ノズルを通じて分注物質を吐出させているとき、又は吐出の直後において、ステージと分注ノズルの相対位置を変動させることにより、分注物質の分注対象物質への拡散を促進させることが可能となる。特に、水平方向(第2の方向及び第3の方向)において上記相対位置を変動させることにより、分注ノズルによる拡散の効果を向上させることが可能である。また、ユーザではなく駆動機構が分注ノズルを移動させることによって、拡散の程度を均一化させることが可能である。さらに、分注物質が一点に吐出される場合と比較して分注対象物質に含まれるサンプル(細胞等)へのダメージを防止することが可能となる。
上記分注装置は、上記分注ユニット及び上記駆動機構を制御し、上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させながら、上記第2の方向及び上記第3の方向における上記ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる制御ユニットを更に具備してもよい。
制御ユニットが駆動機構と分注ユニットに対してこのような制御を行うことにより、分注ノズルとステージの相対位置を変動させながら分注を行うことが可能となる。
上記制御ユニットは、上記分注ノズルと上記ステージが上記第1の方向を回転軸として相対的に円運動を行うように上記駆動機構を制御してもよい。
この構成によれば、分注物質への分注対象物質への拡散を促進させると共に、分注ノズルのステージの相対位置を変動させる上で機械的振動の発生を抑制することが可能となる。
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、上記第3の支軸は、上記第2の支軸を上記第3の方向に駆動し、上記第2の支軸は、上記第1の支軸を上記第2の方向に駆動し、上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動してもよい。
この構成によれば、第1の支軸に支持された分注ユニットの位置をステージに対して第2の方向及び第3の方向に変動させ、即ち、第2の方向及び第3の方向におけるステージと分注ノズルの相対位置を変動させることが可能となる。ステージは駆動されないため、ステージに振動が印加されることを防止することが可能である。
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、上記第3の支軸は、上記第2の支軸を上記第3の方向に駆動し、上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動してもよい。
この構成によれば、ステージの位置を分注ノズルに対して第2の方向及び第3の方向に変動させ、即ち、第2の方向及び第3の方向における分注ノズルとステージの相対位置を変動させることが可能となる。分注ユニットは第1の方向にのみ駆動されるため、分注ユニット側の駆動機構を小型、軽量化することが可能となる。
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、上記第3の支軸は、上記第1の支軸を上記第3の方向に駆動し、上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動してもよい。
この構成によれば、ステージの位置を分注ノズルに対して第2の方向に、分注ノズルの位置をステージに対して第3の方向にそれぞれ変動させ、即ち第2の方向及び第3の方向における分注ノズルとステージの相対位置を変動させることが可能となる。分注ユニットとステージに第2の支軸と第3の支軸がそれぞれ配置されるため、駆動機構をバランスよく配置することが可能となる。
上記分注装置は、上記ステージに載置された容器に収容された液体の液面を検知する液面検知ユニットをさらに具備し、上記制御ユニットは、上記液面検知ユニットの検知結果に基づいて、上記第1の方向における上記ステージと上記分注ノズルの相対位置を規定してもよい。
この構成によれば、制御ユニットは、分注ノズルが分注対象物質への液面に接触したことを把握することが可能となり、分注ノズルが分注対象物質への液面に接触した状態で、分注ノズルとステージの相対移動を変動させることが可能となる。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る分析装置は、分注ユニットと、駆動機構と、分析ユニットとを具備する。
上記分注ユニットは、分注ノズルを支持し、上記分注ノズルに分注物質を供給して上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させる。
上記駆動機構は、鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、上記第1の方向及び上記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる。
上記分析ユニットは、上記ステージに載置された分析対象物を分析する。
この構成によれば、分注物質の分注対象物質への拡散を促進させ、拡散の程度を均一化させることが可能であるため、均一な条件で分析対象物を分析することが可能となる。
上記分析装置は、上記分析対象物に照明光を照射する照明をさらに具備し、上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、上記第3の支軸は、上記第1の支軸及び上記照明を上記第3の方向に駆動し、上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動してもよい。
この構成によれば、第3の支軸を駆動することによって、照明によって分析対象物が照明されている状態と分注ユニットによって分析対象物に分注がなされている状態を容易に切り替えることが可能である。さらに照明と分注ユニットを同一の軸に搭載することによって、分析装置の小型化が可能である。
上記分析装置は、上記分析対象物に照明光を照射する照明をさらに具備し、上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、上記第3の支軸は、上記第1の支軸を上記第3の方向に駆動し、上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動し、上記分析装置は、上記第1の支軸に支持され、上記分注ユニットを上記第1の方向から傾けるチルト機構をさらに具備してもよい。
この構成によれば、チルト機構が分注ユニットを傾けることにより、照明を移動させることなく分注ノズルを分注対象物に到達させることが可能である。照明を移動させる必要がないため、分析装置のさらなる小型化が可能である。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る分注方法は、分注ユニットが、分注ノズルを支持し、上記分注ノズルに分注物質を供給して上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させる。
駆動機構が、鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、上記第1の方向及び上記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる。
この方法によれば、上述のように分注物質の分注対象物質への拡散を促進させ、かつ拡散の程度を均一化させることが可能である。さらに、分注物質によるサンプルへのダメージを防止することが可能である。
以上のように、本技術によれば、分注物質を分注対象物質に速やかに、且つ均一条件で拡散させることが可能な分注装置、分析装置及び分注装置の制御方法を提供することが可能となる。
第1の実施形態に係る分注装置の模式図である。 同分注装置の動作を示す模式図である。 同分注装置の動作を示す模式図である。 第2の実施形態に係る分注装置の模式図である。 第3の実施形態に係る分注装置の模式図である。 第4の実施形態に係る分注装置の模式図である。 同分注装置の動作を示す模式図である。 第5の実施形態に係る分注装置の模式図である。 同分注装置の動作を示す模式図である。 実施例に係る測定結果のグラフである。 実施例に係る測定結果のグラフである。
[第1の実施形態]
本技術の第1の実施形態に係る分注装置について説明する。
(分注装置の構成)
図1は、本実施形態に係る分注装置100を示す模式図である。同図に示すように、分注装置100は、X支軸101、Y支軸102、Z支軸103、θ機構104、チルト機構105、分注ユニット106、分注ノズル107、液面検知ユニット108、ステージ109及び制御ユニット110を備える。また、ステージ109には、複数のウェル(物質収容区画)Wを備えるウェルプレートPが載置されている。各ウェルWには、分注対象物(細胞の培養液等)が収容されている。
X支軸101は、水平方向の一方向であるX方向を軸方向とする支軸である。X支軸101は、例えば分注装置100の図示しない筐体に固定されているものとすることができる。X支軸101は、Y支軸102を自己の軸方向(X方向)に沿って移動可能に支持する。X支軸101は、Y支軸102を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、X支軸101は、制御ユニット110に接続され、制御ユニット110による制御を受けて、Y支軸102の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Y支軸102は、水平方向の一方向であって、上記X方向と直交するY方向を軸方向とする支軸である。上述のように、Y支軸102は、X支軸101によってX方向に移動可能に支持されている。また、Y支軸102は、Z支軸103を自己の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に支持する。Y支軸102は、Z支軸を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、Y支軸102は、制御ユニット110に接続され、制御ユニット110による制御を受けて、Z支軸103の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Z支軸103は、鉛直方向であるZ方向を軸方向とする支軸である。上述のように、Z支軸103は、Y支軸102によってY方向に移動可能に支持されている。また、Z支軸103は、分注ユニット106等(θ機構104、チルト機構105、分注ユニット106及び分注ノズル107)を自己の軸方向(Z方向)に沿って移動可能に支持する。Z支軸103は、分注ユニット106等を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、Z支軸103は、制御ユニット110に接続され、制御ユニット110による制御を受けて、分注ユニット106等の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
θ機構104は、チルト機構105等(チルト機構105、分注ユニット106及び分注ノズル107)を支持し、上記X支軸101及びY支軸102に替わり、チルト機構105等を円運動(後述)させるものとすることができる。θ機構104は、制御ユニット110に接続され、制御ユニット110による制御を受けるものとすることができる。
チルト機構105は、分注ユニット106等(分注ユニット106及び分注ノズル107)を支持し、分注ユニット106等をZ軸方向から傾けることが可能に構成されている。チルト機構105は制御ユニット110に接続され、制御ユニット110による制御を受けて、分注ユニット106等の傾きを規定するものとすることができる。
分注ユニット106は、分注ノズル107を支持し、分注ノズル107に分注物質を供給し、所定量の分注物質を分注ノズル107から吐出させる。分注物質は試薬等の液体であるものとすることができる。分注ユニット106は、分注物質を貯留する構成であってもよく、別途貯留された分注物質をチューブ等を介して取得してもよい。分注ユニット106は、制御ユニット110に接続され、分注物質の吐出量や吐出タイミングの制御を受けるものとすることができる。なお、分注ユニット106は、分注物質の種類等に応じて適応するものに交換できるように着脱式のものが好適である。また、分注ユニット106は、複数が設けられてもよい
分注ノズル107は、分注ユニット106から供給された分注物質を吐出する。分注ノズル107は、鉛直方向(Z方向)においてステージ109と対向するように配置される。分注ノズル107は、複数が設けられてもよく、例えばウェルプレートPのウェル配列に合わせた数が設けられるものとすることが可能である。
液面検知ユニット108は、ウェルプレートPのウェルWに収容されている液体(分注対象物質)の液面を検知する。具体的には、液面検知ユニット108は、圧力センサと外乱用ポンプを備え、外乱用ポンプによって分注ユニット106の内部空間に外乱を与える構成となっている。分注ノズル107が分注対象物質の液面に接触すると、分注ユニット106の内部空間の圧力が変化するため、与えられていた外乱に変化が生じる。液面検知ユニット108は圧力センサによってこの外乱の変化を検出し、分注ノズル107が液面に接触したことを検知することができる。また、液面検知ユニット108は、これと異なる方法によって、液面を検知するものとすることも可能である。液面検知ユニット108は、分注対象物質の液面を検知すると、制御ユニット110に通知する。
ステージ109は、水平方向(X−Y方向)に沿ったステージ面を有し、ステージ面に載置されたウェルプレートPを支持する。ステージ109は、分注装置100の筐体に固定されていてもよく、同筐体に対して移動可能に構成されていてもよい。また、ステージ109には、ウェルプレートPを培養環境に維持する構成が設けられていてもよい。
制御ユニット110は、分注装置100に組み込まれた情報処理ユニット又は分注装置100とは独立して設けられた情報処理装置であり、少なくともX支軸101、Y支軸102、Z支軸103及び分注ユニット106に接続され、これらを制御する。具体的には、制御ユニット110は、X支軸101、Y支軸102及びZ支軸103にそれぞれ設けられた動力源を制御し、それぞれの移動量を規定するものとすることができる。これにより、分注ノズル107とステージ109の、鉛直方向(Z方向)及び水平方向(X−Y方向)における相対位置が規定される。
また、制御ユニット110は、分注ユニット106から分注ノズル107への分注物質の供給タイミングや供給量を制御することによって、分注ノズル107による分注物質の吐出タイミングや吐出量を規定するものとすることができる。この際、制御ユニット110は、液面検知ユニット108から提供された液面の検知結果を利用することができる。加えて、制御ユニット110は、必要に応じてθ機構104やチルト機構105を制御し、分注ノズル107のステージ109に対する相対位置や傾斜角度を規定するものとすることも可能である。
(分注装置の動作)
以上のような構成を有する分注装置100の動作について説明する。図2及び図3は、分注装置100の動作を示す模式図であり、分注ユニット106、分注ノズル107及びウェルプレートPが備えるひとつのウェルWを示す。ウェルWには分注対象物質Lが収容されている。
図2(a)は、ステージ109にウェルプレートPが載置された状態を示す。同図に示すように、ウェルプレートPは、ウェルWと分注ノズル107がZ方向において対向するように配置される。または、ウェルプレートPがステージ109に載置された後、ユーザによってウェルWと分注ノズル107の位置合わせが実施されてもよい。
分注動作が開始されると、制御ユニット110がZ支軸103の動力源を制御し、図2に示すように、分注ノズル107を鉛直下方(Z方向)に移動させる。同時に、分注ユニット106には、液面検知ユニット108によって外乱圧力が印加される。
図2(c)に示すように、分注ノズル107が分注対象物質Lの液面に接触すると、液面検知ユニット108が分注ユニット106の内部圧力の変化を検出し、制御ユニット110に通知する。制御ユニット110は当該通知を受けて、Z支軸103の動力源の動作を停止させ、分注ノズル107を静止させる。なお、ここまでの動作は、液面検知ユニット108と制御ユニット110に替わり、ユーザが実施してもよい。
続いて、制御ユニット110は、X支軸101及びY支軸102の動力源を制御し、分注ノズル107をステージ109に対して水平方向(X−Y方向)に運動させる。図3(a)及び(b)は、分注ノズル107の移動の様子を示す模式図であり、図3(a)は側面図、図3(b)は上面図である。同図に示すように制御ユニット110は、X支軸101及びY支軸102の動力源を、分注ノズル107が鉛直方向(Z方向)を回転軸とする円運動を行うように制御するものとすることが可能である。
制御ユニット110は、分注ノズル107の位置を変動させると同時に、分注ユニット106を制御し、分注ノズル107から分注物質を吐出させる。図3(a)に、分注ノズル107から吐出された分注物質Dを示す。分注ノズル107が分注物質Dを吐出しながら円運動を行うので、分注物質Dは分注ノズル107の円運動の軌跡に沿って吐出される。
これにより、分注物質Dが分注対象物質L中において一箇所に固まることなく、拡散しやすくなる。また、分注ノズル107の円運動により、分注物質Dの吐出と平行して分注対象物質Lが攪拌され、より分注物質Dが混合しやすくなる。加えて、分注物質Dが一箇所に吐出されないため、分注物質DによってウェルWの底面等に固定されているサンプル等(例えば細胞)がダメージを受けることが防止される。
仮にユーザがこのような分注動作を行うとすると、ピペット等を動かしながら分注物質を吐出させる技量が要求されるため、ユーザ毎にバラつきが生じ、実験条件の均一化が困難となる。これに対し、本実施形態に係る分注装置100においては、分注物質の均一な吐出が可能であり、即ち実験条件の均一化が可能である。
なお、分注ノズル107の回転速度は、分注物質の量や分注物質と液体Lの親和性等に応じて適宜調整することが可能であり、例えば1〜数Hz程度とすることが可能である。詳細は後述するが、分注ノズル107の回転速度を向上させることにより、分注物質Dの分注対象物質Lへの混合を促進させることが可能である。
また、制御ユニット110は、X支軸101及びY支軸102に替わり、θ機構104を制御することによって、分注ノズル107を水平方向(X−Y方向)において移動させるものとすることも可能である。さらに、制御ユニット110は、チルト機構105を制御し、分注ノズル107を鉛直方向(Z方向)から傾けた状態で分注物質を吐出させるものとすることも可能である。
本実施形態に係る分注装置100は以上のように動作する。分注装置100においては、上述のように分注物質の吐出と分注ノズル107の移動が平行して行われるため、分注物質を速やかに分注対象物質に拡散させることが可能である。加えて、分注装置100においては、分注ノズル107を移動させる機構がステージ109とは独立しており、当該機構によって分注対象物質に振動が印加されることが防止されている。
[第2の実施形態]
本技術の第2の実施形態に係る分注装置について説明する。
(分注装置の構成)
図4は、本実施形態に係る分注装置200を示す模式図である。
同図に示すように、分注装置200は、X支軸201、Y支軸202、Z支軸203、θ機構204、チルト機構205、分注ユニット206、分注ノズル207、液面検知ユニット208、ステージ209及び制御ユニット210を備える。また、ステージ209には、複数のウェルWを備えるウェルプレートPが載置されている。各ウェルWには、分注対象物が収容されている。
X支軸201は、水平方向の一方向であるX方向を軸方向とする支軸である。X支軸201は、例えば分注装置200の図示しない筐体に固定されているものとすることができる。X支軸201は、Y支軸202を自己の軸方向(X方向)に沿って移動可能に支持する。X支軸201は、Y支軸202を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、X支軸201は、制御ユニット210に接続され、制御ユニット210による制御を受けて、Y支軸202の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Y支軸202は、水平方向の一方向であって、上記X方向と直交するY方向を軸方向とする支軸である。上述のように、Y支軸202は、X支軸201によってX方向に移動可能に支持されている。また、Y支軸202は、ステージ209を自己の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に支持する。Y支軸202は、ステージ209を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、Y支軸202は、制御ユニット210に接続され、制御ユニット210による制御を受けて、ステージ209の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Z支軸203は、鉛直方向であるZ方向を軸方向とする支軸である。Z支軸203は、分注装置200の図示しない筐体に固定されているものとすることができる。また、Z支軸203は、分注ユニット206等(θ機構204、チルト機構205、分注ユニット206及び分注ノズル207)を自己の軸方向(Z方向)に沿って移動可能に支持する。Z支軸203は、分注ユニット206等を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、Z支軸203は、制御ユニット210に接続され、制御ユニット210による制御を受けて、分注ユニット206等の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
θ機構204、チルト機構205、分注ユニット206、分注ノズル207及び液面検知ユニット208は、第1の実施形態と同様の構成を有するものとすることができる。即ちθ機構204は、チルト機構205等を円運動させ、チルト機構205は分注ユニット206等を鉛直方向(Z方向)に対して傾けることが可能に構成されている。分注ユニット206は、分注ノズル207を支持し、制御ユニット210による制御を受けて分注物質を分注ノズル207に供給し、分注ノズル207から吐出させる。液面検知ユニット208は、ウェルプレートPのウェルWに収容されている液体(分注対象物質)の液面を検知し、制御ユニット210に通知する。
ステージ209は、水平方向(X−Y方向)に沿ったステージ面を有し、ステージ面に載置されたウェルプレートPを支持する。ステージ209は、Y支軸202に支持され、Y支軸202によってY支軸202の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に構成されている。また、ステージ209には、ウェルプレートPを培養環境に維持する構成が設けられていてもよい。
制御ユニット210は、分注装置200に組み込まれた情報処理ユニット又は分注装置200とは独立して設けられた情報処理装置であり、少なくともX支軸201、Y支軸203、Z支軸203及び分注ユニット206に接続され、これらを制御する。具体的には、制御ユニット210は、X支軸201、Y支軸202及びZ支軸203にそれぞれ設けられた動力源を制御し、それぞれの移動量を規定するものとすることができる。これにより、分注ノズル207とステージ209の、鉛直方向(Z方向)及び水平方向(X−Y方向)における相対位置が規定される。
また、制御ユニット210は、分注ユニット206から分注ノズル207への分注物質の供給タイミングや供給量を制御することによって、分注ノズル207による分注物質の吐出タイミングや吐出量を規定するものとすることができる。この際、制御ユニット210は、液面検知ユニット208から提供された液面の検知結果を利用することができる。加えて、制御ユニット210は、必要に応じてθ機構204やチルト機構205を制御し、分注ノズル207のステージ209に対する位置や傾斜角度を規定するものとすることも可能である。
(分注装置の動作)
以上のような構成を有する分注装置200の動作について説明する。第1の実施形態と同様に、分注動作が開始されると、制御ユニット210がZ支軸203の動力源を制御し、分注ノズル207を鉛直下方(Z方向)移動させる。制御ユニット210は、液面検知ユニット208によって、分注ノズル207が分注対象物質の液面に接触するまで、分注ノズル207を移動させる。
続いて、制御ユニット210は、X支軸201及びY支軸202の動力源を制御し、ステージ209を水平方向(X−Y平面方向)に移動させる。制御ユニット210は、X支軸201及びY支軸202の動力源を、ステージ209が分注ノズル207に対して鉛直方向(Z方向)を回転軸とする円運動を行うように制御するものとすることが可能である。
制御ユニット210は、ステージ209の位置を変動させると同時に、分注ユニット206を制御し、分注ノズル207から分注物質を吐出させる。分注ノズル207が分注物質を吐出している状態で、ステージ209が円運動を行うので、分注物質はステージ209の円運動の軌跡に沿って吐出される。
また、制御ユニット210は、X支軸201及びY支軸202に替わり、θ機構204を制御することによって、分注ノズル207を水平方向(X−Y方向)において移動させるものとすることも可能である。さらに、制御ユニット210は、チルト機構205を制御し、分注ノズル207を鉛直方向(Z方向)から傾けた状態で分注物質を吐出させるものとすることも可能である。
本実施形態に係る分注装置200は以上のように動作する。第1の実施形態と同様に、分注装置200においては、分注物質の吐出とステージ209の移動が平行して行われるため、分注物質を速やかに分注対象物質に拡散させることが可能である。加えて、分注装置200においては、ステージ209側にステージ209を水平方向(X−Y方向)に移動させる機構が設けられ、分注ユニット206側には分注ユニット206を鉛直方向(Z方向)に移動させる機構のみが設けられる。このため、分注ノズル207側の駆動機構を小型化、軽量化することが可能である。
[第3の実施形態]
本技術の第3の実施形態に係る分注装置ついて説明する。
(分注装置の構成)
図5は、本実施形態に係る分注装置300を示す模式図である。同図に示すように、分注装置300は、X支軸301、Y支軸302、Z支軸303、θ機構304、チルト機構305、分注ユニット306、分注ノズル307、液面検知ユニット308、ステージ309及び制御ユニット310を備える。また、ステージ309には、複数のウェルWを備えるウェルプレートPが載置されている。各ウェルWには、分注対象物が収容されている。
X支軸301は、水平方向の一方向であるX方向を軸方向とする支軸である。X支軸301は、例えば分注装置300の図示しない筐体に固定されているものとすることができる。X支軸301は、Z支軸303を自己の軸方向(X方向)に沿って移動可能に支持する。X支軸301は、Z支軸303を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、X支軸301は、制御ユニット310に接続され、制御ユニット310による制御を受けて、Z支軸303の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Y支軸302は、水平方向の一方向であって、上記X方向と直交するY方向を軸方向とする支軸である。Y支軸302は、例えば分注装置300の図示しない筐体に固定されているものとすることができる。また、Y支軸302は、ステージ309を自己の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に支持する。Y支軸302は、ステージ309を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、Y支軸302は、制御ユニット310に接続され、制御ユニット310による制御を受けて、ステージ309の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Z支軸303は、鉛直方向であるZ方向を軸方向とする支軸である。上述のように、Z支軸303は、Z支軸301によってX方向に移動可能に支持されている。また、Z支軸303は、分注ユニット306等(θ機構304、チルト機構305、分注ユニット306及び分注ノズル307)を自己の軸方向(Z方向)に沿って移動可能に支持する。Z支軸303は、分注ユニット306等を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。また、Z支軸303は、制御ユニット310に接続され、制御ユニット310による制御を受けて、分注ユニット306等の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
θ機構304、チルト機構305、分注ユニット306、分注ノズル307及び液面検知ユニット308は、第1の実施形態と同様の構成を有するものとすることができる。即ちθ機構304は、チルト機構305等を円運動させ、チルト機構305は分注ユニット306等を鉛直方向(Z方向)に対して傾けることが可能に構成されている。分注ユニット306は、分注ノズル307を支持し、制御ユニット310による制御を受けて分注物質を分注ノズル307に供給し、分注ノズル307から吐出させる。液面検知ユニット308は、ウェルプレートPのウェルWに収容されている液体(分注対象物質)の液面を検知し、制御ユニット310に通知する。
ステージ309は、水平方向(X−Y方向)に沿ったステージ面を有し、ステージ面に載置されたウェルプレートPを支持する。ステージ309は、Y支軸302に支持され、Y支軸302によってY支軸302の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に構成されている。また、ステージ309には、ウェルプレートPを培養環境に維持する構成が設けられていてもよい。
制御ユニット310は、分注装置300に組み込まれた情報処理ユニット又は分注装置300とは独立して設けられた情報処理装置であり、少なくともX支軸301、Y支軸303、Z支軸303及び分注ユニット306に接続され、これらを制御する。具体的には、制御ユニット310は、X支軸301、Y支軸302及びZ支軸303にそれぞれ設けられた動力源を制御し、それぞれの移動量を規定するものとすることができる。これにより、分注ノズル307とステージ309の、鉛直方向(Z方向)及び水平方向(X−Y方向)における相対位置が規定される。
また、制御ユニット310は、分注ユニット306から分注ノズル307への分注物質の供給タイミングや供給量を制御することによって、分注ノズル307による分注物質の吐出タイミングや吐出量を規定するものとすることができる。この際、制御ユニット310は、液面検知ユニット308から提供された液面の検知結果を利用することができる。加えて、制御ユニット310は、必要に応じてθ機構304やチルト機構305を制御し、分注ノズル307のステージ309に対する位置や傾斜角度を規定するものとすることも可能である。
(分注装置の動作)
以上のような構成を有する分注装置300の動作について説明する。第1の実施形態と同様に、分注動作が開始されると、制御ユニット310がZ支軸303の動力源を制御し、分注ノズル307を鉛直下方(Z方向)移動させる。制御ユニット310は、液面検知ユニット308によって、分注ノズル307が分注対象物質の液面に接触するまで、分注ノズル307を移動させる。
続いて、制御ユニット310は、X支軸301及びY支軸302の動力源を制御し、分注ノズル307及びステージ309を水平方向(X−Y平面方向)に移動させる。制御ユニット310は、X支軸301及びY支軸302の動力源を、分注ノズル307とステージ309が相対的に鉛直方向(Z方向)を回転軸とする円運動を行うように制御するものとすることが可能である。
制御ユニット310は、分注ノズル307及びステージ309の位置を変動させると同時に、分注ユニット306を制御し、分注ノズル307から分注物質を吐出させる。分注ノズル307が分注物質を吐出している状態で、分注ノズル307及びステージ309が相対的な円運動を行うので、分注物質はこの円運動の軌跡に沿って吐出される。
また、制御ユニット310は、X支軸301及びY支軸302に替わり、θ機構304を制御することによって、分注ノズル307を水平方向(X−Y方向)において移動させるものとすることも可能である。さらに、制御ユニット310は、チルト機構305を制御し、分注ノズル307を鉛直方向(Z方向)から傾けた状態で分注物質を吐出させるものとすることも可能である。
本実施形態に係る分注装置300は以上のように動作する。第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、分注装置300においては、分注物質の吐出と分注ノズル307及びステージ309の移動が平行して行われるため、分注物質を速やかに分注対称物質に拡散させることが可能である。加えて、分注装置300においては、分注ユニット306側にX支軸301が、ステージ309側にY支軸302がそれぞれ配置されるため、駆動機構をバランスよく配置することが可能となる。
[第4の実施形態]
本技術の第4の実施形態に係る分析装置ついて説明する。
(分析装置の構成)
図6は、本実施形態に係る分析装置400を示す模式図である。同図に示すように、分析装置400は、X支軸401、Y支軸402、Z支軸403、θ機構404、チルト機構405、分注ユニット406、分注ノズル407、液面検知ユニット408、ステージ409、制御ユニット410、照明411及び顕微鏡光学系412を備える。また、ステージ409には、複数のウェルWを備えるウェルプレートPが載置されている。各ウェルWには、分析対象物(細胞等)及び分注対象物質(細胞の培養液等)が収容されている。
X支軸401は、水平方向の一方向であるX方向を軸方向とする支軸である。X支軸401は、例えば分析装置400の図示しない筐体に固定されているものとすることができる。X支軸401は、Z支軸403及び照明411を自己の軸方向(X方向)に沿って移動可能に支持する。X支軸401は、Z支軸403及び照明411を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。当該動力源は、Z支軸403と照明411を両者の相対位置を維持したまま移動させるものとすることができる。また、X支軸401は、制御ユニット410に接続され、制御ユニット410による制御を受けて、Z支軸403及び照明411の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Y支軸402及びZ支軸403は、第3の実施形態と同様の構成とすることが可能である。即ち、Y支軸402は、ステージ409を自己の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に支持し、Z支軸403は、分注ユニット406等を自己の軸方向(Z方向)に沿って移動可能に支持する。Y支軸402及びZ支軸403はそれぞれ、制御ユニット410によって移動量の制御を受ける動力源を内蔵するものとすることができる。
θ機構404、チルト機構405、分注ユニット406、分注ノズル407及び液面検知ユニット408は、第1の実施形態と同様の構成を有するものとすることができる。即ちθ機構404は、チルト機構405等を円運動させ、チルト機構405は分注ユニット406等を鉛直方向(Z方向)に対して傾けることが可能に構成されている。分注ユニット406は、分注ノズル407を支持し、制御ユニット410による制御を受けて分注物質を分注ノズル407に供給し、分注ノズル407から吐出させる。液面検知ユニット408は、ウェルプレートPのウェルWに収容されている液体(分注対象物質)の液面を検知し、制御ユニット410に通知する。
ステージ409は、水平方向(X−Y方向)に沿ったステージ面を有し、ステージ面に載置されたウェルプレートPを支持する。ステージ409は、Y支軸402に支持され、Y支軸402の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に構成されている。また、ステージ409には、ウェルプレートPを培養環境に維持する構成が設けられていてもよい。
制御ユニット410は、分析装置400に組み込まれた情報処理ユニット又は分注装置400とは独立して設けられた情報処理装置であり、少なくともX支軸401、Y支軸403、Z支軸403及び分注ユニット406に接続され、これらを制御する。具体的には、制御ユニット410は、X支軸401、Y支軸402及びZ支軸403にそれぞれ設けられた動力源を制御し、それぞれの移動量を規定するものとすることができる。これにより、分注ノズル407とステージ409の、鉛直方向(Z方向)及び水平方向(X−Y方向)における相対位置が規定される。さらに、本実施形態においては、制御ユニット410によって、X支軸401に支持された照明411のステージ409に対するX方向における位置も規定される。
また、制御ユニット410は、分注ユニット406から分注ノズル407への分注物質の供給タイミングや供給量を制御することによって、分注ノズル407による分注物質の吐出タイミングや吐出量を規定するものとすることができる。この際、制御ユニット410は、液面検知ユニット408から提供された液面の検知結果を利用することができる。加えて、制御ユニット410は、必要に応じてθ機構404やチルト機構405を制御し、分注ノズル407のステージ409に対する位置や傾斜角度を規定するものとすることも可能である。
照明411は、X支軸401に支持され、照明光をウェルプレートPに照射する。照明411は、ハロゲンランプ等の任意の照明手段であるものとすることができる。照明411は、X支軸401によって移動可能に構成され、Z支軸403と相対位置を維持したままステージ409に対して移動するものとすることができる。
顕微鏡光学系412は、照明411から照射され、ウェルプレートP(に収容された分析対象物質)を透過した照明光を拡大する。顕微鏡光学系412の構成は特に限定されない。なお、顕微鏡光学系412に替わり、他の分析手段を利用することも可能である。
(分析装置の動作)
以上のような構成を有する分析装置400の動作について説明する。図7は、分析装置400の動作を示す模式図である。
図7(a)に示すように、制御ユニット410によってX支軸401の動力源が制御され、照明411がウェルプレートPに対向する位置に移動される。この状態で照明411から照明光がウェルプレートPに照射され、顕微鏡光学系412による分析対象物の観察が可能となる。
ウェルWの分注対象物質に対する分注動作が開始されると、制御ユニット410がX支軸401の動力源を制御し、図7(b)に示すように照明411とZ支軸403を移動させる。制御ユニット410は、照明411をウェルプレートPと対向しない位置に、Z支軸403を分注ノズル407がウェルプレートPと対向する位置に、それぞれ移動させる。
以降は第3の実施形態と同様に、制御ユニット410がZ支軸403の動力源を制御し、分注ノズル407を鉛直下方(Z方向)移動させる。制御ユニット410は、液面検知ユニット408によって、分注ノズル407が分注対象物質の液面に接触するまで、分注ノズル407を移動させる。
続いて、制御ユニット410は、X支軸401及びY支軸402の動力源を制御し、分注ノズル407及びステージ409を水平方向(X−Y平面方向)に移動させる。制御ユニット410は、X支軸401及びY支軸402の動力源を、分注ノズル407とステージ409が相対的に鉛直方向(Z方向)を回転軸とする円運動を行うように制御するものとすることが可能である。
制御ユニット410は、分注ノズル406及びステージ410の位置を変動させると同時に、分注ユニット406を制御し、分注ノズル407から分注物質を吐出させる。分注ノズル407が分注物質を吐出している状態で、分注ノズル407及びステージ409が相対的な円運動を行うので、分注物質はこの円運動の軌跡に沿って吐出される。
制御ユニット410は、分注動作の完了後、再びZ支軸403及び照明411を元の位置(図7(a))に移動させることが可能である。これにより、継続して顕微鏡光学系412による分析対象物質の観察が可能となる。このため、分析装置400は、サンプル(分析対象物)への試薬の投与とその後のサンプルの観察等に適している。
また、制御ユニット410は、X支軸401及びY支軸402に替わり、θ機構404を制御することによって、分注ノズル407を水平方向(X−Y方向)において移動させるものとすることも可能である。さらに、制御ユニット410は、チルト機構405を制御し、分注ノズル407を鉛直方向(Z方向)から傾けた状態で分注物質を吐出させるものとすることも可能である。
本実施形態に係る分析装置400は以上のように動作する。第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、分析装置400においては、分注物質の吐出と分注ノズル407及びステージ409の移動が平行して行われるため、分注物質を速やかに分注対象物質に拡散させることが可能である。また、分析装置400においては、照明411と分注ユニット406を共にX支軸401に搭載することが可能であるので、分析装置400の小型化が可能である。
[第5の実施形態]
本技術の第5の実施形態に係る分析装置について説明する。
(分析装置の構成)
図8は、本実施形態に係る分析装置500を示す模式図である。同図に示すように、分析装置500は、X支軸501、Y支軸502、Z支軸503、θ機構504、チルト機構505、分注ユニット506、分注ノズル507、液面検知ユニット508、ステージ509、制御ユニット510、照明511及び顕微鏡光学系512を備える。また、ステージ509には、複数のウェルWを備えるウェルプレートPが載置されている。各ウェルWには、分析対象物(細胞等)及び分注対象物質(細胞の培養液等)が収容されている。
X支軸501は、水平方向の一方向であるX方向を軸方向とする支軸である。以下、X支軸501の軸方向をX方向とする。X支軸501は、例えば分析装置500の図示しない筐体に固定されているものとすることができる。X支軸501は、照明511を支持すると共に、Z支軸503を自己の軸方向(X方向)に沿って移動可能に支持する。X支軸501は、Z支軸503を移動させることが可能な動力源(モータ等)を内蔵するものとすることができる。本実施形態においては、X支軸501は、照明511を移動させる動力源を有しないものとすることができる。X支軸501は、制御ユニット510に接続され、制御ユニット510による制御を受けて、Z支軸503の位置(移動量)を規定するものとすることができる。
Y支軸502及びZ支軸503は、第3の実施形態と同様の構成とすることが可能である。即ち、Y支軸502は、ステージ509を自己の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に支持し、Z支軸503は、分注ユニット506等を自己の軸方向(Z方向)に沿って移動可能に支持する。Y支軸502及びZ支軸503はそれぞれ、制御ユニット510によって移動量の制御を受ける動力源を内蔵するものとすることができる。
θ機構504、チルト機構505、分注ユニット506、分注ノズル507及び液面検知ユニット508は、第1の実施形態と同様の構成を有するものとすることができる。即ちθ機構504は、チルト機構505等を円運動させ、チルト機構505は分注ユニット506等を鉛直方向(Z方向)に対して傾けることが可能に構成されている。分注ユニット506は、分注ノズル507を支持し、制御ユニット510による制御を受けて分注物質を分注ノズル507に供給し、分注ノズル507から吐出させる。液面検知ユニット508は、ウェルプレートPのウェルWに収容されている液体(分注対象物質)の液面を検知し、制御ユニット510に通知する。
ステージ509は、水平方向(X−Y方向)に沿ったステージ面を有し、ステージ面に載置されたウェルプレートPを支持する。ステージ509は、Y支軸502に支持され、Y支軸502によってY支軸502の軸方向(Y方向)に沿って移動可能に構成されている。また、ステージ509には、ウェルプレートPを培養環境に維持する構成が設けられていてもよい。
制御ユニット510は、分析装置500に組み込まれた情報処理ユニット又は分析装置500とは独立して設けられた情報処理装置であり、少なくともX支軸501、Y支軸503、Z支軸503、チルト機構505及び分注ユニット506に接続され、これらを制御する。具体的には、制御ユニット510は、X支軸501、Y支軸502及びZ支軸503にそれぞれ設けられた動力源を制御し、それぞれの移動量を規定するものとすることができる。これにより、分注ノズル507の、ステージ509に対する鉛直方向(Z方向)及び水平方向(X−Y方向)における位置が規定される。さらに、本実施形態においては、制御ユニット510がチルト機構505を制御し、分注ノズル507の鉛直方向(Z方向)に対する傾斜角度が規定されるものとすることができる。
また、制御ユニット510は、分注ユニット506から分注ノズル507への分注物質の供給タイミングや供給量を制御することによって、分注ノズル507による分注物質の吐出タイミングや吐出量を規定するものとすることができる。この際、制御ユニット510は、液面検知ユニット508から提供された液面の検知結果を利用することができる。加えて、制御ユニット510は、必要に応じてθ機構504を制御し、分注ノズル507のステージ509に対する位置を規定するものとすることも可能である。
(分析装置の動作)
以上のような構成を有する分析装置500の動作について説明する。図9は、分析装置500の動作を示す模式図である。
図9(a)に示すように、照明511がウェルプレートPに対向している状態で、照明511から照明光がウェルプレートPに照射され、顕微鏡光学系512によるサンプルの観察が可能となる。
ウェルWの分注対象物質に対する分注動作が開始されると、制御ユニット510がX支軸501の動力源を制御し、図9(b)に示すように分注ユニット506を分注ノズル507がウェルプレートPに近接する位置に移動させる。同時に制御ユニット510はチルト機構505を制御し、分注ノズル507がウェルWの直上となるように分注ノズル507を傾斜させる。
以降は第3の実施形態と同様に、制御ユニット510がZ支軸503の動力源を制御し、分注ノズル507を鉛直下方(Z方向)移動させる。制御ユニット510は、液面検知ユニット508によって、分注ノズル507が分注対象物質の液面に接触するまで、分注ノズル507を移動させる。
続いて、制御ユニット510は、X支軸501及びY支軸502の動力源を制御し、分注ノズル507及びステージ509を水平方向(X−Y平面方向)に移動させる。制御ユニット510は、X支軸501及びY支軸502の動力源を、分注ノズル507とステージ509が相対的に鉛直方向(Z方向)を回転軸とする円運動を行うように制御するものとすることが可能である。
制御ユニット510は、分注ノズル507及びステージ509を移動させると同時に、分注ユニット506を制御し、分注ノズル507から分注物質を吐出させる。分注ノズル507が分注物質を吐出している状態で、分注ノズル507及びステージ509が相対的な円運動を行うので、分注物質はこの円運動の軌跡に沿って吐出される。
制御ユニット510は、分注動作の完了後、再びZ支軸503を元の位置(図9(a))に移動させることが可能である。これにより、継続して顕微鏡光学系512による分析対象物質の観察が可能となる。このため、分析装置500は、サンプル(分析対象物)への試薬の投与とその後のサンプルの観察等に適している。
また、制御ユニット510は、X支軸501及びY支軸502に替わり、θ機構504を制御することによって、分注ノズル507を水平方向(X−Y方向)において移動させるものとすることも可能である。
本実施形態に係る分析装置500は以上のように動作する。第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、分析装置500においては、分注物質の吐出と分注ノズル507及びステージ509の移動が平行して行われるため、分注物質を速やかに分注対象物質に拡散させることが可能である。また、分析装置500においては、照明511を移動させる機構が必要ではないので、分析装置500の小型化が可能である。
本技術は、上記各実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において変更することが可能である。
上記各実施形態においては、分注ノズルとステージが鉛直方向(Z方向)を回転軸として相対的に円運動を行っている状態で分注物質が吐出されるものとしたが、分注ノズルとステージの相対運動はこれに限られず、水平方向における楕円状、矩形状、直線状等の運動であってもよい。ただし、円運動の場合には機械的な振動が生じにくく、好適である。また、この相対運動は水平方向と鉛直方向の運動を組み合わせてもよい。さらに、分注物質の吐出は相対運動と同時でなくてもよく、分注物質の吐出直後に相対運動が開始されるものとすることも可能である。
本技術の実施例について説明する。本技術に係る分注方法の有効性を確認するため、次のような実験を行った。
実験器具として、ウェルプレート:24well bio-coated plate(collagenn I)、ピペット(Gilson社製)、試薬:DMSO(ジメチルスルホキシド)、サンプル:心筋拍動細胞(iCell cardiomyocyte(CDI社製))、撮像装置:Cラボライブセルイメージングシステムを利用した。
心筋拍動細胞(iCell)を播種したウェルプレートを撮像装置に載置し、37℃、5〜7%CO環境に維持した。ウェルプレートの各ウェルにおける培地は500μmとした。撮像装置によって心筋拍動動画像(投与後0分とする)を撮像した。
ピペット先端をウェル内の培地に接触させ、2.5μlのDMSOを次のようにしてウェルに分注した。0Hz:ウェルの中央においてピペットを固定し、2.5μl/sの速度で分注した。1Hz:ピペットを、ウェルの中央を中心として円を描くように(図3と同様に)1Hzで回転させながら、2.5μl/sの測度で分注した。2.5Hz:ピペットを、ウェルの中央を中心として円を描くように(図3と同様に)2Hzで回転させながら、1.25μl/sの測度で分注した。なお、DMSO投与量の2.5μlは全培地量対0.5%であり、通常は0.1%以下が細胞に影響しない許容%である。
各回転数においてDMSOを投与したウェルについて、心筋細胞の拍動動画像を投与後1分と投与後5分に撮像した。撮像箇所はウェルの中央部と周縁部である。撮像された拍動動画像をCSAnalyserによって分析し、各動画像における心筋細胞の拍動数・収縮/弛緩速度を比較した。図10及び図11は、その分析結果を示すグラフである。
図10は、ウェル中央部(DMSO投与箇所)の心筋細胞の分析結果を示す。図10(a)は収縮速度変化率、図10(b)は拍動数変化率、図10(c)は弛緩速度変化率をそれぞれ示す。いずれのグラフにおいても、DMSO未投与(投与後0分)における値から外れるほどDMSOによる影響が大きいことを示す。
図10(a)〜(c)のいずれにおいても、ピペットを回転させなかった場合(0Hz)、投与後1分の時点において変化率が0となっており、DMSO投与箇所における心筋細胞に投与による急性的な効果が生じていることがわかる。一方、ピペットを回転させた場合(1Hz、2Hz)、投与後1分の時点においてわずかに投与による影響が生じているものの、時間の経過と共にその影響が低減している。即ち、ピペットを回転させたことによって、投与したDMSOが投与箇所から速やかに拡散していることがわかる。また、ピペットの回転速度が大きい(2Hz)方がDMSOによる影響が小さく、DMSOの拡散がより促進されていることがわかる。
図11は、ウェル周辺部(DMSO投与箇所から離れた箇所)の心筋細胞の分析結果を示す。図11(a)は収縮速度変化率、図11(b)は心筋細胞の拍動数変化率、図11(c)は弛緩速度変化率をそれぞれ示す。いずれのグラフにおいても、DMSO未投与(投与後0分)における値から外れるほどDMSOによる影響が大きいことを示す。
図11(a)〜(c)のいずれにおいても、ピペットを回転させなかった場合(0Hz)、値のバラつきが大きくなった。これは、DMSOの到達が拡散速度に依存するためと考えられる。一方、ピペットを回転させた場合(1Hz、2Hz)、回転させなかった場合と比べて値のバラつきが小さくなっており、回転によりDMSOが細胞全体に均一な濃度で投与されていることがわかる。また、ピペットの回転速度が大きい(2Hz)方がバラつきが小さく、即ち、回転によってDMSOの拡散が促進されていることがわかる。
以上のように、上記実施形態において説明した本技術に係る分注方法、即ち分注ノズルとステージの相対位置を変動させながら分注を行う方法によって、分注物質の分注対象物質への拡散が促進されること及び回転速度が大きい方がその効果が高いことが実験によって示された。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
分注ノズルを支持し、上記分注ノズルに分注物質を供給して上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させる分注ユニットと、
鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、上記第1の方向及び上記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる駆動機構と
を具備する分注装置。
(2)
上記(1)に記載の分注装置であって、
上記分注ユニット及び上記駆動機構を制御し、上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させながら、上記第2の方向及び上記第3の方向における上記ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる制御ユニット
を更に具備する分注装置。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の分注装置であって、
上記制御ユニットは、上記分注ノズルと上記ステージが上記第1の方向を回転軸として相対的に円運動を行うように上記駆動機構を制御する
分注装置。
(4)
上記(1)から(3)のいずれか一つに記載の分注装置であって、
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
上記第3の支軸は、上記第2の支軸を上記第3の方向に駆動し、
上記第2の支軸は、上記第1の支軸を上記第2の方向に駆動し、
上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動する
分注装置。
(5)
上記(1)から(4)のいずれか一つに記載の分注装置であって、
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
上記第3の支軸は、上記第2の支軸を上記第3の方向に駆動し、
上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、
上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動する
分注装置。
(6)
上記(1)から(5)のいずれか一つに記載の分注装置であって、
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
上記第3の支軸は、上記第1の支軸を上記第3の方向に駆動し、
上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、
上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動する
(7)
上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の分注装置であって、
上記ステージに載置された容器に収容された液体の液面を検知する液面検知ユニットをさらに具備し、
上記制御ユニットは、上記液面検知ユニットの検知結果に基づいて、上記第1の方向における上記ステージと上記分注ノズルの相対位置を規定する
分注装置。
(8)
分注ノズルを支持し、上記分注ノズルに分注物質を供給して上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させる分注ユニットと、
鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、上記第1の方向及び上記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる駆動機構と、
上記ステージに載置された分析対象物を分析する分析ユニットと
を具備する分析装置。
(9)
上記(8)に記載の分析装置であって、
上記分析装置は、上記分析対象物に照明光を照射する照明をさらに具備し、
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
上記第3の支軸は、上記第1の支軸及び上記照明を上記第3の方向に駆動し、
上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、
上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動する
分析装置。
(10)
上記(8)又は(9)に記載の分析装置であって、
上記分析装置は、上記分析対象物に照明光を照射する照明をさらに具備し、
上記駆動機構は、上記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、上記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、上記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
上記第3の支軸は、上記第1の支軸を上記第3の方向に駆動し、
上記第2の支軸は、上記ステージを上記第2の方向に駆動し、
上記第1の支軸は、上記分注ユニットを上記第1の方向に駆動し、
上記分析装置は、上記第1の支軸に支持され、上記分注ユニットを上記第1の方向から傾けるチルト機構をさらに具備する
分析装置。
(11)
分注ユニットが、分注ノズルを支持し、分注ノズルに分注物質を供給して上記分注ノズルから上記分注物質を吐出させ、
駆動機構が、鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、上記第1の方向及び上記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと上記分注ノズルの相対位置を変動させる
分注装置の制御方法。
100、200、300…分注装置
400、500…分析装置
101、201、301、401、501…X支軸
102、202、302、403、503…Y支軸
103、203、303、403、504…Z支軸
104、204、304、404、504…θ機構
105、205、305、405、505…チルト機構
106、206、306、406、506…分注ユニット
107、207、307、407、507…分注ノズル
108、208、308、408、508…液面検知ユニット
109、209、309、409、509…ステージ
110、210、310、410、510…制御ユニット
411、511…照明
412、512…顕微鏡光学系

Claims (11)

  1. 分注ノズルを支持し、前記分注ノズルに分注物質を供給して前記分注ノズルから前記分注物質を吐出させる分注ユニットと、
    鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、前記第1の方向及び前記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと前記分注ノズルの相対位置を変動させる駆動機構と
    を具備する分注装置。
  2. 請求項1に記載の分注装置であって、
    前記分注ユニット及び前記駆動機構を制御し、前記分注ノズルから前記分注物質を吐出させながら、前記第2の方向及び前記第3の方向における前記ステージと前記分注ノズルの相対位置を変動させる制御ユニット
    を更に具備する分注装置。
  3. 請求項2に記載の分注装置であって、
    前記制御ユニットは、前記分注ノズルと前記ステージが前記第1の方向を回転軸として相対的に円運動を行うように前記駆動機構を制御する
    分注装置。
  4. 請求項1に記載の分注装置であって、
    前記駆動機構は、前記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、前記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、前記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
    前記第3の支軸は、前記第2の支軸を前記第3の方向に駆動し、
    前記第2の支軸は、前記第1の支軸を前記第2の方向に駆動し、
    前記第1の支軸は、前記分注ユニットを前記第1の方向に駆動する
    分注装置。
  5. 請求項1に記載の分注装置であって、
    前記駆動機構は、前記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、前記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、前記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
    前記第3の支軸は、前記第2の支軸を前記第3の方向に駆動し、
    前記第2の支軸は、前記ステージを前記第2の方向に駆動し、
    前記第1の支軸は、前記分注ユニットを前記第1の方向に駆動する
    分注装置。
  6. 請求項1に記載の分注装置であって、
    前記駆動機構は、前記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、前記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、前記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
    前記第3の支軸は、前記第1の支軸を前記第3の方向に駆動し、
    前記第2の支軸は、前記ステージを前記第2の方向に駆動し、
    前記第1の支軸は、前記分注ユニットを前記第1の方向に駆動する
    分注装置。
  7. 請求項2に記載の分注装置であって、
    前記分注装置は、前記ステージに載置された容器に収容された液体の液面を検知する液面検知ユニットをさらに具備し、
    前記制御ユニットは、前記液面検知ユニットの検知結果に基づいて、前記第1の方向における前記ステージと前記分注ノズルの相対位置を規定する
    分注装置。
  8. 分注ノズルを支持し、前記分注ノズルに分注物質を供給して前記分注ノズルから前記分注物質を吐出させる分注ユニットと、
    鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、前記第1の方向及び前記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと前記分注ノズルの相対位置を変動させる駆動機構と、
    前記ステージに載置された分析対象物を分析する分析ユニットと
    を具備する分析装置。
  9. 請求項8に記載の分析装置であって、
    前記分析装置は、前記分析対象物に照明光を照射する照明をさらに具備し、
    前記駆動機構は、前記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、前記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、前記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
    前記第3の支軸は、前記第1の支軸及び前記照明を前記第3の方向に駆動し、
    前記第2の支軸は、前記ステージを前記第2の方向に駆動し、
    前記第1の支軸は、前記分注ユニットを前記第1の方向に駆動する
    分析装置。
  10. 請求項8に記載の分析装置であって、
    前記分析装置は、前記分析対象物に照明光を照射する照明をさらに具備し、
    前記駆動機構は、前記第1の方向を軸方向とする第1の支軸と、前記第2の方向を軸方向とする第2の支軸と、前記第3の方向を軸方向とする第3の支軸とを備え、
    前記第3の支軸は、前記第1の支軸を前記第3の方向に駆動し、
    前記第2の支軸は、前記ステージを前記第2の方向に駆動し、
    前記第1の支軸は、前記分注ユニットを前記第1の方向に駆動し、
    前記分析装置は、前記第1の支軸に支持され、前記分注ユニットを前記第1の方向から傾けるチルト機構をさらに具備する
    分析装置。
  11. 分注ユニットが、分注ノズルを支持し、前記分注ノズルに分注物質を供給して前記分注ノズルから前記分注物質を吐出させ、
    駆動機構が、鉛直方向を第1の方向として、水平方向の一方向である第2の方向と、前記第1の方向及び前記第2の方向に垂直な第3の方向において、ステージと前記分注ノズルの相対位置を変動させる
    分注装置の制御方法。
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