JP2011057702A - 体温上昇飲食品用の剤 - Google Patents

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肇 角尾
Katsuyuki Uchida
勝幸 内田
Takae Wakabayashi
孝枝 若林
Yasuko Sawai
保子 澤井
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Abstract

【課題】速やかに効果が得られ、その後も作用が継続し、嗜好性にも優れる体温上昇作用を有する組成物を提供する。
【解決手段】アミノ酸としてチロシンのみを有効成分として含有し、チロシンを200ml当り25mg以上含有すること、を特徴とする体温上昇飲食品用の剤が提供される。
本発明に係る剤は、チロシンが有する体温上昇作用を確認した結果なされたものであって、本剤の投与によって体温が上昇し、それにより代謝活動が活発化して体脂肪が燃焼し、体脂肪の蓄積低下、冷え性の改善といった効果が奏される。
【選択図】なし

Description

本発明は、体温を上昇させるのに有効な飲食品用の剤に関するものであり、更に詳細には、本発明の剤は、アミノ酸としてチロシンのみを有効成分として含有するものであって、すぐれた生理作用、特に、すぐれた体温上昇作用を有する。また、本発明に係る剤は、体温上昇作用により体内の代謝を促進することから、基礎代謝の改善、さらには体脂肪蓄積の低下、冷え性の改善、寒冷地に冷めた身体を温める手段としても有効である。
従来、辛味香辛料成分のエネルギー代謝を促進する作用に着目したものとして、カプサイシン類を有効成分とする飲料(例えば、特許文献1参照)などが知られている。
特開2000−189121号公報
体温上昇効果があるといわれるカプサイシン類は唐辛子に含まれる辛味成分である。多量のカプサイシン類を加えると辛みを強く感じるため、添加する量に制限があった。また、身体を温めるには温かい飲食物を摂取し体内に熱を取り込む方法も考えられるが、これでは効果も一過性である。そこで、エネルギー代謝改善作用を有する組成物としては、速やかに効果が得られ、その後も作用が継続すること、経口摂取する場合には、嗜好性にも優れることなどが求められる。
上記目的を達成するため、本発明者らは、各方面から検討の結果、多数のアミノ酸組成物に着目した。アミノ酸の種類、その組合せ、配合量を変えて、非常に数多くのアミノ酸組成物を調製し、これらのアミノ酸組成物について、それらの生理作用をつぶさに検討した。その結果、基礎体温を上昇させ、その作用が長時間持続する特定組成のアミノ酸組成物をはじめて見出し、これらのアミノ酸群組成物について更に検討の結果、チロシンを高度に含有する組成物ほど体温上昇性が高いことをはじめて見出した。
そこで本発明者らは、このチロシンに着目して研究を行った結果、これを体温上昇アミノ酸と同定し、チロシンについて、本アミノ酸のみの体温上昇作用をin vivo試験によって確認し、更に研究の結果、遂に本発明の完成に至ったものである。
すなわち、本発明の実施形態は次のとおりである。
(1)アミノ酸としてチロシンのみを有効成分として含有し、且つ、チロシンを200ml当り25mg以上含有すること、を特徴とする体温上昇飲食品用の剤(体温上昇性アミノ酸含有飲食品用の剤)。
(2)(1)に記載の有効成分と飲食品用に常用される添加料のみからなること、を特徴とする体温上昇飲食品用の剤(体温上昇性アミノ酸含有飲食品用の剤)。
(3)(1)又は(2)に記載の剤を含有すること、を特徴とする体温上昇飲食品(体温上昇性アミノ酸含有飲食品)。
本発明者らによって、特定のアミノ酸からなる有効成分に、すぐれた体温上昇作用を有するという新規用途が見出され、それがチロシンであることもはじめて明らかにされた。チロシンのみからなる本件発明に係る体温上昇飲食品用の剤は、これを投与することで、日常生活での体温の上昇から消費エネルギーが上昇し、基礎代謝が高くなるという著効を奏する。また基礎体温の上昇、体脂肪蓄積の低下や冷え性の改善等にも有効であり、低毒性であるため、長期間摂取することが可能である。
チロシンを各用量でラットに投与した場合の最高基礎体温上昇度の平均を示すグラフである。 同じく、各経過時間における基礎体温上昇温度の平均を示すグラフである。 同じく、各経過時間における基礎体温の平均を示すグラフである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、体温上昇アミノ酸の本体がチロシンであることをはじめてつきとめたものであって、本発明に係る剤の有効成分はチロシンであることを特徴とするものであり、チロシンとしては、それ単独で独立して分離ないし取り出したものであって、ひとつの化合物として単離されたものをいい、市販品も適宜使用可能である。なお、チロシンは、天然物(発酵によるものも含む)及び合成品のいずれも使用可能であるが、後者の場合、D型よりもL型が好ましいがラセミ体も使用可能である。
したがって、本発明に係るアミノ酸として「チロシンのみ」を有効成分とする剤においては、有効成分はチロシンのみであって、有効成分としてチロシンのほかに他のアミノ酸、ペプチド、食品その他の体温上昇成分の併用を指すものではない。
本発明に係る体温上昇飲食品用の剤は、アミノ酸としてチロシンのみを含有成分又は有効成分とするものであり、本有効成分のみをそのまま混合してあるいは混合することなく、粉末状や水溶液状にして経口摂取してもよいが、含有又は有効成分は液状であっても、固状であっても、味がよくなく、又飲み込みにくいなどの場合にあっては、含有又は有効成分と飲食品用に常用される添加料を用いて、味をよくして飲みやすくしたり、全体をビスケット状にして食べやすくしたりするのがよい。例えば、ドリンク剤は、含有又は有効成分水性液にクエン酸などの酸味料や砂糖などの甘味料を添加してのみやすくすることができる。又、粉末混合状態の有効成分に精製澱粉などを加え、混合し、焼き上げて、ビスケット状とすれば、おいしく食べることができるようになる。
本発明に係る体温上昇飲食品用の剤は、既述したように、粉末状のままで摂取しても、あるいは水に溶解して水溶液等として摂取しても良い。
上述のように飲みやすくし、食べやすくして摂取する以外に、賦形剤、希釈剤と共に混合し、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、トローチ剤等として用いてもよい。但し固体散剤や錠剤では吸収に時間を要することがあるため、有効成分自体の経口投与が望ましい。この場合には、適切な添加剤、例えば塩化ナトリウムのような塩類、pH調節剤、キレート剤と共に前述した溶液として投与しても良い。
摂取時期にも格別の制限はなく、任意の時期に摂取すればよく、例えばドリンク剤(清涼飲料、粉末飲料、乳酸菌飲料、ドリンクヨーグルト、乳酸飲料等の飲食品タイプ等を含む)として摂取すると好適である。ドリンク剤の場合、有効成分としてチロシンを、ドリンク剤200ml当り、25mg以上、好ましくは250mg以上、更に好ましくは2.5g以上含有するように製剤するのが好適である。
本発明の体温上昇飲食品用の剤の投与量は広範囲に設定でき、有効成分量として通常1回に0.1〜5gを経口投与する。溶液として投与又は摂取する場合には、0.05〜10重量%程度の溶液として1回に10〜1000ml、好ましくは1〜4重量%として1回に100〜500ml投与又は摂取する。
後述する実施例から明らかなように、本発明に係る体温上昇飲食品用の剤は、すぐれた基礎体温上昇作用を有し、これと共に、基礎代謝を高くし、日常生活での消費エネルギーを上昇させることから、体脂肪の燃焼が図られ、その結果、体脂肪蓄積の低下や冷え性の改善にも有効である。
本発明に係る体温上昇飲食品用の剤は、極めて有効な体温上昇作用を有し、その使用にあたっては、粉末のまま使用するほか、前述の通り溶液、特に水溶液として使用しても良く、この場合には本発明の組成物をそのまま水に溶解して溶液を調製しても、あるいは個々のアミノ酸を別個に水に溶解して溶液中で前述の組成を実現しても良い。
以下、本発明の実施例について述べる。
(1)方法
8〜10週齢のSD系雄性ラットを6匹1群として6群用意し、一夜絶食した後、実験に使用した。なお、群分けは、使用日当日の体重によって行った。
(2)被験物質
被験物質としては、1種アミノ酸(チロシン)を使用した。なお、チロシンは、和光純薬工業(株)より入手した。
(3)投与量
1群をコントロール(注射用水)とした。3〜5群は1種アミノ酸投与群とし、3群に対してはチロシンを0.25g/体重100gあたり(2.5g/kg)、同じく4群に対してはチロシンを0.125g/体重100gあたり(1.25g/kg)、同じく5群に対してはチロシンを0.0625g/体重100gあたり(0.625g/kg)の各用量で1回経口投与した。なお、3〜5群についてはコントロール(注射用水)をもう1群用意し、試験を行った。
なお、被験物質アミノ酸は生理食塩水に懸濁し、コントロールには生理食塩液(光製薬(株)、日本薬局方生理食塩液、Lot.9911HC)のみを投与した。
(4)体温測定
動物はボールマンケージに入れ保定し、体温測定用のプローブは肛門から直腸に挿入し固定した。10〜15分おきに計測し、体温が安定したら被験物質を投与し摂取0分の際の温度を基準とし、のち10分おきに90分後まで体温を測定した。各群ごとに結果より平均を取りその値をグラフに示した。また、個体ごとの上昇体温の最高値を群ごとに平均し、各群間での差を示した。
すなわち、1種アミノ酸(チロシン)の各投与量における最高体温上昇度の平均を図1に示し、各経過時間における体温上昇温度の平均及び体温の平均を、それぞれ、図2及び図3に示した。
(5)結果及び考察
上記結果から明らかなように、対照群の温度は時間経過とともにやや上昇した。被験物質投与群(チロシン1種投与群)では、ほぼ用量依存的な体温上昇を示した。
チロシン 2.6kg、クエン酸 1kg、ショ糖 2kg、トレハロース 1kg、香料 1kg、水 92.4kgを加熱溶解混合し、体温上昇性アミノ酸含有液を製造した。これを一回分200mlづつビン詰め、殺菌し、体温上昇性アミノ酸含有ドリンク剤とした。

Claims (3)

  1. アミノ酸としてチロシンのみを有効成分として含有し、チロシンを200ml当り25mg以上含有すること、を特徴とする体温上昇飲食品用の剤。
  2. 請求項1に記載の有効成分と飲食品用に常用される添加料のみからなること、を特徴とする体温上昇飲食品用の剤。
  3. 請求項1又は2に記載の剤を含有すること、を特徴とする体温上昇飲食品。
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