JP2011057320A - エレベータ - Google Patents

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祥太郎 疋田
Akihira Morishita
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Abstract

【課題】乗りかごの減速開始から着床検出板検出前までの速度パターンである距離ベース速度パターンの減速度と着床パターンの減速度との連続性を良好に保つ。
【解決手段】乗りかご8の減速が開始すると、速度指令補正装置30のかご速度目標値生成装置16は、目的階の停止予定位置までの残距離をもとに、かご速度目標値を生成する。補正用乗算器17は、速度フィードバックとかご速度目標値との偏差をもとに乗りかご8の出発階からの走行距離の補正値である距離偏差を計算する。補正用積分器18は、距離偏差の積分を行なうことで残距離の補正距離を計算する。距離ベース速度生成装置15は、残距離、当該残距離の補正値および距離ベース速度生成装置15による制御遅れ距離をもとに、残距離に応じた速度指令である距離ベース速度目標値を速度指令装置1に出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乗り心地を良い状態に保って乗りかごを昇降させるための速度制御機能を有するエレベータに関する。
従来のエレベータは、乗りかごの走行開始後に加速および減速を行なって当該乗りかごを所定の位置に着床させるために、例えば特許文献1に開示されるように、かご位置検出装置によって検出されたかご位置情報をもとに目的階の停止予定位置までの残距離を計算し、この残距離と予め設定された減速度とをパラメータとして計算される距離ベース速度目標値に応じて、かご速度を減速させて停止予定位置に着床させる速度指令である距離ベースパターンによる速度制御を行っている。
図4は、従来のエレベータによる距離ベースの速度制御の手順を説明するための図である。
図4に示すように、従来の距離ベース速度目標値Vdは、乗りかごの走行開始時からの経過時間をtとすると以下の式(1)で計算される。
Figure 2011057320
式(1)のβは乗りかごの減速度であり、Lは乗りかごの出発階から目的階の停止予定位置までの距離であり、xは乗りかごの出発階から現在位置までの走行距離であり、Xdは距離ベース速度目標値Vdのフィードバック値について乗りかごの走行開始時からの経過時間にわたって積分したものである。式(1)の*は乗算記号である。
特公平3−80712号公報
従来のエレベータでは、距離ベース速度目標値に応じて乗りかごが減速する際に、当該速度目標値が所定の減速度で減速していくのに対し、乗りかごの検出速度である速度フィードバックは、ロープ伸びや外乱の影響により前述した減速度のとおりに減速しない場合がある。
この場合、乗りかごの減速開始から着床検出板検出前までの速度パターンである距離ベース速度パターンの減速度と着床検出板検出後の速度パターンである着床パターンの減速度との連続性が合わなくなり、乗り心地が不安定となる可能性があった。
従来は、この問題を解決する手段として、着床検出板検出時の出力速度のゲイン値を作業員による作業により適宜変更することで、着床検出板を検出する前の速度指令と、着床検出板を検出した後の速度指令とが加速度レベルで連続的につながる、つまり着床検出板の検出の前後で速度指令の滑らかな切り替えがなされるように調整しており、多くの手間と時間を要していた。
そこで、本発明の目的は、乗りかごの減速開始から着床検出板検出前までの速度パターンである距離ベース速度パターンの減速度と着床検出板検出後の速度パターンである着床パターンの減速度との連続性を良好に保つことが可能になるエレベータを提供することにある。
すなわち、本発明に係わるエレベータは、シーブを回転させるモータと、乗りかごの走行速度の指令値を設定する速度指令手段と、前記モータの回転速度を検出する速度検出手段と、前記速度指令手段により設定した速度指令値と前記速度検出手段により検出した速度検出値との偏差に基づいて前記モータの回転速度制御のためのトルク指令値信号を出力するトルク指令出力手段と、前記トルク指令出力手段により出力した信号で示されるトルク指令値をもとに前記モータへの供給電流を制御する電流制御手段と、前記乗りかごの現在位置を検出するかご位置検出手段と、前記かご位置検出手段により検出した現在位置が目的階の停止予定位置に対する所定位置に達して停止のための減速を開始してからの当該現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離に応じた速度目標値を生成するかご速度目標値生成手段と、前記速度検出手段により検出した速度検出値と前記速度指令手段からの出力値との偏差をもとに制御遅れ距離を計算する制御遅れ距離計算手段と、前記かご位置検出手段により検出した現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離に応じた前記乗りかごの速度目標値を生成するかご速度目標値生成手段と、前記かご速度目標値生成手段により生成した速度目標値と前記速度検出手段により検出した速度検出値との偏差をもとに前記残距離の補正値を計算する距離補正値計算手段と、前記かご位置検出手段により検出した現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離、前記距離補正値計算手段により計算した前記残距離の補正値および前記制御遅れ距離計算手段により計算した制御遅れ距離をもとに距離ベース速度目標値を前記速度指令手段による指令値として生成する距離ベース速度目標値生成手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、乗りかごの減速開始から着床検出板検出前までの速度パターンである距離ベース速度パターンの減速度と着床検出板検出後の速度パターンである着床パターンの減速度との連続性を良好に保つことができる。
本発明の実施形態におけるエレベータの速度制御のための構成例を示すブロック図。 本発明の実施形態におけるエレベータによる距離ベースの速度制御の手順を説明するための図。 本発明の実施形態におけるエレベータによる速度制御の処理動作の一例を示すフローチャート。 従来のエレベータによる距離ベースの速度制御の手順を説明するための図。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
まず、本実施形態によるエレベータの乗りかごの減速時の速度制御の概要について説明する。減速を開始した乗りかごが距離ベース走行パターンの距離ベース速度目標値Vdの所定の減速度βで減速するには、乗りかごの速度フィードバックvは、乗りかごの現在位置から目的階の停止予定位置までの残り距離Ldに応じたかご速度目標値Vrに一致しなければならない。かご速度目標値Vrは以下の式(2)で示される。
Figure 2011057320
式(2)中のLcは、乗りかごの減速開始時、つまり距離ベースパターンでの走行開始時点における、乗りかごの現在位置から目的階の停止予定位置までの距離である。また、式(2)中のXcは、乗りかごの減速開始時からの、乗りかごの現在位置までの速度フィードバックvでの走行距離である。
速度フィードバックvが、かご速度目標値Vrに一致していれば、前述した式(2)からして以下の式(3)が成り立つ。
Figure 2011057320
このときの乗りかごの減速度βは、以下の式(4)で示されるように、速度フィードバックvを時間微分したものとなる。
dv/dt=β …式(4)
つまり、速度フィードバックvが、かご速度目標値Vrに一致していれば、乗りかごは減速度βで減速する。
よって、本実施形態では、速度フィードバックvをかご速度目標値Vrに一致させるために、速度フィードバックvと、かご速度目標値Vrとの偏差を所定の計算を経て距離ベース速度目標値Vdにフィードバックさせる。
速度フィードバックvをかご速度目標値Vrに一致させれば、着床検出板前後の乗りかごの減速度が連続的につながるため、従来行なっていたような着床検出板検出時の出力速度のゲイン値の調整を行なう必要なしに乗り心地を良好に保つことができる。
次に本実施形態の具体的な構成について説明する。図1は、本発明の実施形態におけるエレベータの速度制御のための構成例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態におけるエレベータによる距離ベースの速度制御の手順を説明するための図である。図2における点線で囲まれた部分は、図4との相違部分である。
図1に示すように、本実施形態におけるエレベータは、速度指令装置1、速度制御装置2、電流制御装置3、電流検出装置4、モータ5、速度検出装置6、シーブ7、乗りかご8、吊り合い錘9、ガバナ10、かご位置検出装置11、時間ベース速度生成装置12、着床時速度生成装置13、制御遅れ距離計算手段である距離ベース速度生成積分器14、距離ベース速度目標値生成手段である距離ベース速度生成装置15および速度指令補正装置30を備える。
モータ5は、このエレベータの機械室に設けられる。乗りかご8は、モータ5の回転軸に設けられたシーブ7およびそらせシーブに巻き掛けられたメインロープを介して吊り合い錘9と連結される。乗りかご8は、モータ5の駆動によるシーブ7の回転に伴い、シーブ7とメインロープの間の摩擦力により吊り合い錘9とともに昇降路内を互いに上下反対方向に昇降する。
速度指令装置1は乗りかご8の予め定められた走行パターンに従った速度指令値を示す信号を出力する。速度検出装置6はモータ5の回転速度を検出する。
速度制御装置2は、速度指令装置1からの速度指令値と速度検出装置6が検出した速度値との偏差を計算し、この偏差がなくなるようにモータ5の回転速度制御のためのトルク指令値を示す信号を出力する。
電流制御装置3は、速度制御装置2からの出力値をもとにモータ5への供給電流値の目標値を決定する。電流検出装置4は、モータ5への供給電流値を検出し、この値を示す信号を電流制御装置3に出力する。電流制御装置3は、電流検出装置4が検出した供給電流値が供給電流値の目標値となるようにモータ5への供給電流の制御値をコントロールする。
かご位置検出装置11は、ガバナ10に取り付けられるパルスエンコーダのパルス情報をもとに乗りかご8の現在位置を検出し、この現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離を出力する。
また、時間ベース速度生成装置12は、時間軸に沿って乗りかご8の加速度値およびジャーク(jerk)設定値、つまり所定の加々速度値を積分することで、乗りかご8の加速開始から減速開始時までの速度指令である時間ベースパターンを生成する。
着床時速度生成装置13は、乗りかご8が着床検出板に接触したことを検出してからの現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離をもとに着床までの速度指令である着床パターンを生成する。
また、速度指令補正装置30は、乗りかご8の減速開始後から着床検出板検出時までの速度指令の値を適正な値に補正する装置であり、かご速度目標値生成装置16、補正用乗算器17、補正用積分器18、距離偏差用ローパスフィルタ周波数設定部19、距離偏差用ローパスフィルタ20、補正用リミット設定部21および補正距離リミッタ22を有する。
速度指令補正装置30のかご速度目標値生成装置16は、かご位置検出装置11による検出結果、つまり減速を開始した乗りかご8の現在位置を元にかご速度目標値Vrを生成するかご速度目標値生成手段である。
距離ベース速度生成装置15は、減速を開始した乗りかご8の現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離をパラメータとして、乗りかごの減速開始時から着床検出板検出時までの速度指令である距離ベースパターンを生成して距離ベース速度目標値Vdを計算する。速度指令装置1は、乗りかご8の減速開始から減速開始時から着床検出板検出時までは、この距離ベース速度目標値Vdによる速度指令を出力することになる。
距離ベース速度生成装置15は、前述した距離ベースパターンを生成するために、かご位置検出装置11により検出した現在位置を元に生成される、目的階の停止予定位置までの残距離を得る。また、距離ベース速度生成装置15は、速度指令装置1からの速度指令値と速度検出装置6からの速度フィードバックとの偏差を距離ベース速度生成積分器14に通した結果である制御遅れ距離を得る。
前述したようにかご速度目標値生成装置16によって生成されるかご速度目標値Vrと、前記速度検出装置6によって検出される速度フィードバックvとの偏差を補正用乗算器17、距離偏差用ローパスフィルタ20および補正用積分器18に通されて、乗りかご8の現在位置から目的階の着床予定位置までの残距離の補正距離として出力される。
距離ベース速度生成装置15は、残距離、制御遅れ距離および補正距離の加減算結果に減速度βを考慮した所定の計算により距離ベース速度目標値Vdを計算して速度指令装置1に出力する。
また、速度指令補正装置30の補正用乗算器17は、かご速度目標値生成装置16によって生成されるかご速度目標値Vrと、前記速度検出装置6によって検出される速度フィードバックvとの偏差に対する所定の乗算を行なって距離偏差用ローパスフィルタ20に出力する。
速度指令補正装置30の距離偏差用ローパスフィルタ20は、補正用乗算器17の計算結果に対するフィルタをかけるものである。距離偏差用ローパスフィルタ周波数設定部19は、距離偏差用ローパスフィルタ20によるフィルタをかけるための周波数を設定する。
補正用積分器18は、距離偏差用ローパスフィルタ20からの出力値に対し、距離ベース速度生成装置15やかご速度目標値生成装置16による各処理周期について積分を行なうことで残距離の補正距離を計算する。
補正距離リミッタ22は、補正用積分器18の出力値である補正距離の値が所定の上限値を超える場合に、補正距離の値を当該上限値に制限する。補正用リミット設定部21は、補正距離リミッタ22による制限を行なうための上限値を設定する。
次に、図1に示した構成のエレベータによる速度制御に関わる動作について説明する。図3は、本発明の実施形態におけるエレベータによる速度制御の処理動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、速度指令装置1は、時間ベース速度生成装置12、着床時速度生成装置13および距離ベース速度生成装置15のいずれかに接続される。乗りかごの走行開始時は、速度指令装置1は時間ベース速度生成装置12に接続される。
このエレベータでは、乗りかご8の走行を開始すると(ステップS1)、時間ベース速度生成装置12は、乗りかご8が加速して定格速度に至るまでは、走行距離に関係なく、加速を開始してからの時間にしたがった速度指令である時間ベースパターンを生成する。速度指令装置1は、この時間ベースパターンに基づいた速度指令を行なう(ステップS2)。
そして、乗りかご8の加速の終了を経て、かご位置検出装置11で示される乗りかご8の現在位置が目的階の停止予定位置から所定の距離だけ手前の位置に達すると(ステップS3)、乗りかご8の減速を開始するともに、時間ベース速度生成装置12に代えて距離ベース速度生成装置15が速度指令装置1に接続されるように接続状態を切り替える(ステップS3)。
この切り替えられた時点において、距離ベース速度生成装置15は、式(1)にしたがって距離ベース速度目標値Vdを計算する。
速度指令補正装置30のかご速度目標値生成装置16は、当該切り替えられた時点において、かご位置検出装置11からの残距離を入力し、以下の式(5)にしたがって、当該残距離に基づいたかご速度目標値Vrを生成する。
Figure 2011057320
本実施形態では、以下の式(6)が成り立つ場合に、距離ベースの速度目標値の補正を行なう。
v−Vr≧Vr−Vd(tdis) …式(6)
式(6)のtdisは、乗りかごの速度目標値が時間ベース速度目標値から距離ベース速度目標値Vdに移行した時刻である。
式(6)が成り立つとすると、距離ベース速度生成積分器14は、速度検出装置6からの速度検出値である速度フィードバックvから距離ベース速度目標値Vdを減算した偏差を入力する(ステップS4)。この距離ベース速度目標値Vdは距離ベース速度生成装置により生成されて速度指令装置1から出力される値である。
距離ベース速度生成積分器14は、この入力した値に対して乗りかご8の走行開始時からの経過時間にわたって積分を行なうことで制御遅れ距離を計算する(ステップS5)。
かご位置検出装置11は、乗りかご8の現在位置を検出し、乗りかご8の目的階の停止予定位置から現在位置までの残距離を出力し、この残距離は、ステップS5の処理により計算された制御遅れ距離に対する加算値として出力されるとともに(ステップS6)、速度指令補正装置30のかご速度目標値生成装置16に出力される。
次に、速度指令補正装置30のかご速度目標値生成装置16は、かご位置検出装置11からの残距離をもとに、かご速度目標値Vrを生成する(ステップS7)。
そして、補正用乗算器17は、以下の式(7)にしたがい、速度検出装置6で検出される速度フィードバックvから、かご速度目標値生成装置16によって生成したかご速度目標値Vrを減算することによる偏差を計算し(ステップS8)、この偏差に対する、かご速度目標値生成装置16からのかご速度目標値Vrの乗算を経て(ステップS9)、距離偏差yを計算する(ステップS10)。
y=−(v−Vr)Vr/β …式(7)
式(7)の導出について説明する。乗りかご8の減速開始後の速度フィードバックvは、かご速度目標値生成装置16によるかご速度目標値Vrの計算式である式(5)にしたがって、以下の式(8)で示すことができる。
Figure 2011057320
式(8)に示すように、距離偏差yとは、乗りかご8が速度フィードバックvで走行する際の出発階からの走行距離の補正値である。
この式(8)を距離偏差yに対して偏微分することで求められる変動分である、速度フィードバックvの距離偏差yに対する一階の変動分Δvは以下の式(9)で示される。
Figure 2011057320
一方、前述した変動分Δvは速度フィードバックvからかご速度目標値Vrを減算して得られる偏差「v−Vr」であるから、前述した式(9)より以下の式(10)が成り立つ。
v−Vr=−(β/Vr)Δy …式(10)
したがって、前述した式(8)の距離偏差yに関する1次近似が成り立つ範囲で前述した式(7)が与えられることになる。
よって、式(7)で求められる距離偏差yを距離偏差用ローパスフィルタ20を介して補正用積分器18によって積分することで残距離の補正距離が計算されることになる。
距離偏差用ローパスフィルタ周波数設定部19は、モータ5の速度制御に影響を与えない、つまりハンチングを防止できるフィルタ周波数を設定する。
距離偏差用ローパスフィルタ20は、ステップS10の処理で補正用乗算器17により計算した距離偏差yを、距離偏差用ローパスフィルタ周波数設定部19により設定したフィルタ周波数にしたがって平滑化する(ステップS11)。これにより乗りかご8の速度制御が不安定になることを防ぐことができる。
補正用積分器18は、距離偏差用ローパスフィルタ20により平滑化された距離偏差yを距離ベース速度生成装置15やかご速度目標値生成装置16による各処理周期について積分を行なうことで乗りかご8の現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離の補正距離を計算する(ステップS12)。
補正距離リミッタ22は、補正用積分器18により計算した補正距離が、補正用リミット設定部21により設定された上限値を超える場合には(ステップS13のYES)、前述した補正距離を当該上限値に制限する(ステップS14)。これにより、異常な補正距離が距離ベース速度生成装置15に入力される事を未然に防ぐことができる。
ステップS14の処理後、もしくはステップS13の処理で「NO」と判別された場合には、補正距離リミッタ22からの出力値が出力される。かご位置検出装置11からの残距離からステップS15の処理で出力された残距離補正値を減算した値に距離ベース速度生成積分器14からの出力値である制御遅れ距離を加算した値は距離ベース速度生成装置15に入力される。
距離ベース速度生成装置15は、入力結果をもとに、乗りかご8の減速開始後の目的階の停止予定位置までの残距離に応じた速度指令である距離ベースパターンを生成し、この距離ベースパターンで示される距離ベース速度目標値Vdを速度指令装置1に出力する。速度指令装置1は、この距離ベース速度目標値Vdに基づいた速度指令を行なう(ステップS15)。
かご位置検出装置11で示される乗りかごの現在位置が目的階の停止予定位置の手前で当該停止予定位置の間近の所定位置に達した場合には(ステップS16)、距離ベース速度生成装置15に代えて、着床時速度生成装置13が速度指令装置1に接続されるように接続状態が切り替えられる(ステップS17)。
着床時速度生成装置13は、乗りかご8が前述した停止予定位置間近の所定位置から停止予定位置までの距離だけ昇降して停止予定位置に正確に着床できるような速度指令である着床パターンを生成する。速度指令装置1は、この着床パターンにしたがった速度指令を乗りかご8が停止予定位置に正確に着床するまで行なう(ステップS18)。
以上のように、本発明の実施形態におけるエレベータでは、減速開始後の乗りかごの速度フィードバックとかご速度目標値との偏差をもとに目的階の停止予定位置までの残距離の補正距離を計算し、この補正した残距離をもとに距離ベースパターンでの距離ベース速度目標値を計算する。これにより、乗りかごの速度フィードバックとかご速度目標値とが一致して乗りかごの速度フィードバックが所定の減速度のとおりに減速するようになり、着床検出板前後の速度パターンが連続的につながる。よって、従来行なっていたような着床検出版の検出時の速度ゲイン値の調整を行なう必要なしに、着床時の乗り心地を良好に保つことができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…速度指令装置、2…速度制御装置、3…電流制御装置、4…電流検出装置、5…モータ、6…速度検出装置、7…シーブ、8…乗りかご、9…吊り合い錘、10…ガバナ、11…かご位置検出装置、12…時間ベース速度生成装置、13…着床時速度生成装置、14…距離ベース速度生成積分器、15…距離ベース速度生成装置、16…かご速度目標値生成装置、17…補正用乗算器、18…補正用積分器、19…距離偏差用ローパスフィルタ周波数設定部、20…距離偏差用ローパスフィルタ、21…補正用リミット設定部、22…補正距離リミッタ、30…速度指令補正装置。

Claims (4)

  1. シーブを回転させるモータと、
    乗りかごの走行速度の指令値を設定する速度指令手段と、
    前記モータの回転速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度指令手段により設定した速度指令値と前記速度検出手段により検出した速度検出値との偏差に基づいて前記モータの回転速度制御のためのトルク指令値信号を出力するトルク指令出力手段と、
    前記トルク指令出力手段により出力した信号で示されるトルク指令値をもとに前記モータへの供給電流を制御する電流制御手段と、
    前記乗りかごの現在位置を検出するかご位置検出手段と、
    前記かご位置検出手段により検出した現在位置が目的階の停止予定位置に対する所定位置に達して停止のための減速を開始してからの当該現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離に応じた速度目標値を生成するかご速度目標値生成手段と、
    前記速度検出手段により検出した速度検出値と前記速度指令手段からの出力値との偏差をもとに制御遅れ距離を計算する制御遅れ距離計算手段と、
    前記かご位置検出手段により検出した現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離に応じた前記乗りかごの速度目標値を生成するかご速度目標値生成手段と、
    前記かご速度目標値生成手段により生成した速度目標値と前記速度検出手段により検出した速度検出値との偏差をもとに前記残距離の補正値を計算する距離補正値計算手段と、
    前記かご位置検出手段により検出した現在位置から目的階の停止予定位置までの残距離、前記距離補正値計算手段により計算した前記残距離の補正値および前記制御遅れ距離計算手段により計算した制御遅れ距離をもとに距離ベース速度目標値を前記速度指令手段による指令値として生成する距離ベース速度目標値生成手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記距離補正値計算手段は、
    前記かご速度目標値生成手段により生成した速度目標値と前記速度検出手段により検出した速度検出値との偏差に対し前記かご速度目標値生成手段により生成した速度目標値を乗じた結果をもとに、前記乗りかごが前記速度検出手段により検出した速度検出値により走行する際の出発階からの走行距離の補正値である距離偏差を計算し、この距離偏差をもとに前記残距離の補正値を計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記距離補正値計算手段により計算した距離偏差を平滑化するフィルタをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  4. 前記距離補正値計算手段により計算した前記残距離の補正値を所定の上限値以下に制限するリミッタをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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