JP5428900B2 - エレベータの速度制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、かごの加減速度や最高速度を調整するエレベータの速度制御装置に関するものである。
従来のエレベータの速度制御装置では、モータ及びそれを駆動する電気機器の駆動限界を制約条件として、かご負荷に応じて停止階に最短で到達するように、かごの一定速走行時の速度及び加減速走行時の設定を行っている。これは、かご内の積載重量が積載可能な最大積載量よりも小さい場合に、モータや電気機器の余力を活用し、かご速度や加減速度を調整するものである。これにより、通常では、モータ容量や電源設備容量を超えない範囲で、かご速度や加減速度の調整を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
また、エレベータの走行中に電源系統に流れる電流値を検出し、その検出を基にかごの加減速走行時の加減速度及び一定走行時の速度を調整するものも提案されている。これにより、かご負荷の検出値に誤差がある場合など、エレベータ装置が過負荷に陥った場合においても、その状態を検出でき、さらに電源系統に流れる電流を減少させるような運転に切り替えることにより、電源系統が遮断されることを防止することができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−238037号公報 特開2005−280935号公報
しかしながら、特許文献1及び2記載のものは、例えば、かごが定格速度に到達する前に減速を行う場合等、かごの現在の停止位置から次回停止階までの走行距離が短い場合でも、かごの走行時間を短くするかご速度パターンを生成するために、数多くの変数を有する非線形計画問題を数値的に解く必要がある。このため、かご速度パターンを生成するための計算が煩雑になるという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、かごの現在の停止位置から次回停止階までの距離が短い場合に、かごの走行時間を短くするかご速度パターンを容易に生成することができるエレベータの速度制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの速度制御装置は、エレベータのかごの負荷を検出するかご負荷検出手段と、前記かごの現在の停止位置を検出するかご位置検出手段と、前記かごの次回停止階を設定する次回停止階設定手段と、前記かごを走行させるモータのトルク制約値と前記かごの負荷とに基づいて、前記かごに許容される最大減速度を算出する最大減速度算出手段と、前記現在の停止位置から加速させた前記かごを前記最大減速度で減速させて前記次回停止階に停止させる場合に前記かごが到達する最高速度を算出する最高速度算出手段と、前記最高速度の値が所定の速度制限値よりも小さい場合は、前記かごが前記最高速度まで到達した後に前記最大減速度で減速するかご速度パターンを生成し、前記最高速度の値が前記速度制限値よりも大きい場合は、前記かごが前記速度制限値に対応した速度まで到達した後に前記速度制限値に基づいて算出した減速度で減速するかご速度パターンを生成するかご速度パターン生成手段と、を備えたものである。
この発明によれば、かごの現在の停止位置から次回停止階までの距離が短い場合に、かごの走行時間を短くするかご速度パターンを容易に生成することができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が利用されるエレベータの概要を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が生成するかご速度パターンの一例を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が生成するかご速度パターンとかご加減速度パターンの一例を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が利用されるエレベータのモータトルクとかご速度のモータ駆動軌跡を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が生成する2つのかご速度パターンを説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置によるかご速度パターンの生成手順を説明するためのフローチャートである。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が利用されるエレベータの概要を示すブロック図である。
図1には、エレベータの概要が示される。このエレベータは、建築物等に設けられる。ここで、1はエレベータのモータである。2は巻上機である。モータ1と巻上機2とは、エレベータの機械室(図示せず)又は昇降路(図示せず)に設けられる。巻上機2は、モータ1に駆動される機能を備える。
3は主ロープである。この主ロープ3は、巻上機2の綱車(図示せず)に巻き掛けられる。4はかごである。このかご4は、昇降路内で、主ロープ3の一端に連結される。5は釣合錘である。この釣合錘5は、昇降路内で、主ロープ3の他端に連結される。6はエンコーダである。このエンコーダ6は、モータ1の近傍に設けられる。このエンコーダ6は、モータ1の回転を検出する機能を備える。
7は速度制御装置である。この速度制御装置7は、次回停止階設定手段8、かご負荷検出手段9、かご速度パターン生成手段10を備える。次回停止階設定手段8は、乗場、かご4、遠隔地等での行先階の登録により、かご4の次回停止階を設定する機能を備える。かご負荷検出手段9は、かご4に設けられた秤装置(図示せず)等によって計測されたかご負荷を検出する機能を備える。
かご速度パターン生成手段10には、エンコーダ6からモータ1の回転に関する信号が入力される。かかる信号により、かご速度パターン生成手段10は、かご4の現在位置を把握する。即ち、かご速度パターン生成手段10は、かご4の現在位置を検出するかご位置検出手段としても機能する。
また、かご速度パターン生成手段10には、次回停止階設定手段8から次回停止階に関する信号が入力される。さらに、かご速度パターン生成手段10には、かご負荷検出手段9からかご4の負荷に関する信号が入力される。加えて、かご速度パターン生成手段10には、かご4が停止する建築物の各階の位置情報が記憶されている。
そして、かご速度パターン生成手段10は、かご4の現在位置及び次回停止階の間の距離とかご負荷とに基づいて、かご速度パターンを生成する機能を備える。このかご速度パターンは、かご4が最短時間で次回停止階に到着するように生成される。
11はインバータである。このインバータ11は、かご速度パターン生成手段10に制御される。具体的には、インバータ11は、かご速度パターン生成手段10が生成したかご速度パターンに従ってかご4が走行するように、モータ1の回転速度を増減させるように制御される。
かかる構成のエレベータにおいては、かご4等で行先階が登録されると、かご速度パターン生成手段10がかご速度パターンを生成する。そして、かご速度生成パターン生成手段10の制御により、インバータ11がモータ1を回転させる。かかるモータ1の回転により、巻上機2の綱車も回転する。かかる綱車の回転により、主ロープ3が駆動される。かかる駆動により、かご4及び釣合錘5が互いに反対方向に昇降する。
このとき、エンコーダ6は、モータ1の回転に関する信号をかご速度パターン生成手段10に出力し続けている。そして、かご速度パターン生成手段10は、モータ1の回転に関する信号に基づいてかご速度を検出する。さらに、かご速度パターン生成手段10は、検出したかご速度とかご速度パターンの値とを比較する。
そして、かご速度パターン生成手段10は、検出したかご速度がかご速度パターンの値と一致するように、適宜、インバータ11を制御する。かかる制御に基づいて、インバータ11がモータ1の回転速度を増減させる。これにより、かご4は、かご速度パターン生成手段10が生成したかご速度パターンと略同様のパターンで昇降することができる。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が生成するかご速度パターンの一例を説明するための図である。
図2の横軸は時間を表し、縦軸はかご速度を表す。図2において、12はかご速度パターンの一例である。このかご速度パターン12は、例えば、かご4が定格速度に到達する前に減速を行う場合等、かご4の現在の停止位置から次回停止階までの距離が短い場合の一般的なパターンである。
かかるかご速度パターン12においては、かご4の起動開始Q2の時点から時刻T1までは、起動ジャーク時間として設定される。この起動ジャーク時間は、時間経過とともにかご加速度が大きくなるように設定される。時刻T1から時刻T2までは、一定加速時間として設定される。この一定加速時間は、かご加速度が一定になるように設定される。時刻T2から時刻T3までは、加速丸め時間として設定される。この加速丸め時間は、かご加速度が時間の経過とともに小さくなるように設定される。
そして、時刻T3においては、K2にて、かご速度が最高速度V0に到達する。しかし、かご4の現在の停止位置から次回停止階までの距離が短い場合、一定時間継続してかご4が最高速度V0で走行するようには設定されない。即ち、かかるかご速度パターン12においては、かご4が最高速度V0に到達した直後に減速するように設定される。以下、時刻T3以降のかご速度パターン12を説明する。
時刻T3から時刻T4までは、減速丸め時間として設定される。この減速丸め時間は、かご減速度が時間の経過とともに大きくなるように設定される。時刻T4から時刻T5までは、一定減速時間として設定される。この一定減速時間は、かご減速度が一定になるように設定される。時刻T5からかご4の通常停止L2までは、着床ジャーク時間として設定される。この着床ジャーク時間は、かご4の減速度が時間とともに小さくなるように設定される。
ここで、かご4が起動開始から通常停止するまでの走行距離は、図2のQ2、K2、L2と時間軸で囲まれた範囲の面積、即ち、かご速度パターン12と時間軸とで囲まれた範囲の面積で表される。即ち、かご速度パターン生成手段10は、かご4の現在の停止位置から次回停止階位置までの距離が上記面積と一致するように、かご速度パターン12を生成する。
次に、図3及び図4を用いて、かご速度パターンの生成方法をより詳細に説明する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が生成するかご速度パターンとかご加減速度パターンの一例を説明するための図である。
図3上段の横軸は時間を表し、縦軸はかご速度を表す。図3上段において、13はかご速度パターンである。このかご速度パターン13は、図2のかご速度パターン12と略同様のものである。時刻T11〜T15は、それぞれ、図2の時刻T1〜T5に相当するものである。Vjは起動ジャーク速度である。この起動ジャーク速度Vjは、時刻T11でのかご速度である。Vaは加速丸め速度である。この加速丸め速度Vaは、時刻T12でのかご速度である。
V0は最高速度である。この最高速度V0は、時刻T13でのかご速度である。Vdは減速丸め速度である。この減速丸め速度Vdは、時刻T14でのかご速度である。Vlは着床ジャーク速度である。この着床ジャーク速度Vlは、時刻T15でのかご速度である。
図3下段の横軸は時間を表し、縦軸はかご加速度を表す。図3下段において、14はかご加減速度パターンである。αは、時刻T11〜T12の間、即ち、一定加速時間内のかご加速度である。βは、時刻T14〜T15の間、即ち、一定減速時間内でのかご減速度である。
図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が利用されるエレベータのモータトルクとかご速度のモータ駆動軌跡を説明するための図である。
図4において、15はトルク制約線である。このトルク制約線15は、モータ1の駆動限界を示している。
このトルク制約線15は、モータ1毎に固有のものである。このトルク制約線15は、試験的にエレベータを運転する等して、予め調べておくものである。そして、モータ1は、モータトルク軸とトルク制約線15で囲まれる領域とその境界上を含む領域での動作が可能である。なお、トルクが正の領域は、モータ1が力行状態の場合である。一方、トルクが負の領域は、モータ1が回生状態の場合である。
モータ1が力行状態の場合、かご4が所定の速度に達するまでは、トルク制約線15は略一定値である。そして、かご4が所定の速度以上の場合、トルク制約線15は、かご速度の所定値からの増加分に対して略一定の割合で減少して、最終的にはかご速度軸と交わる。
また、これと対称的に、モータ1が回生運転の場合、かご4が所定の速度に達するまでは、トルク制約線15は略一定値である。そして、かご4が所定の速度以上の場合、トルク制約線15は、かご速度の所定値からの増加分に対して略一定の割合で増加して、最終的にはかご速度軸と交わる。
さらに、図4においては、トルク制約線15が略一定値を維持するときの最大速度が速度制約線16として設定される。この速度制約線16も、モータ1毎に固有のものである。従って、かご速度パターン生成手段10は、モータ1毎に、モータトルク軸、トルク制約線15、速度制約線16で囲まれた領域とその境界上を含む領域内にモータ1の駆動軌跡に配置されるように、かご速度パターンを生成する。
17は力行状態のモータ1の駆動軌跡の一例である。このモータ1の駆動軌跡17は、時間の経過とともに六角形の辺を形成するように設定される。なお、図4中のVj、Va、V0、Vd、Vlは図3のものに対応している。従って、最高速度については、V0の点上における速度となる。
また、図4の矢印で示すかご速度Vj〜Va時のモータトルクとかご速度Vd〜Vi時のモータトルクとの差が、かご加/減速度の絶対値量となる加速度制約αLと減速度制約βLとの差と比例する。さらに、駆動軌跡17の辺の傾きの絶対値量が各ジャーク時間(加速度/ジャーク)に反比例する。
ここで、モータトルクの初期値は、かご4の起動時のかご負荷に応じて変動する。即ち、図4においては、モータトルク初期値に対応する点は、かご4の起動時のかご負荷に応じて、モータトルク軸上を移動することになる。従って、かご速度パターン生成手段10は、かご4の起動時のかご負荷に応じて、かご加速度、最高速度、かご減速度等を変化させて、モータ1の駆動軌跡が上記領域内に配置されるように、かご速度パターンを生成する。
かご4が定格速度に到達する前に減速を行う場合等、かご4の現在の停止位置から次回停止階までの距離が短い場合、上記かご速度パターンに従って、かご4が走行する。しかしながら、かご4の走行中に、新たなかご呼び登録が行われる場合もある。この場合は、適宜、かご速度パターンを変更して、かご4の走行を制御する必要がある。以下、かご4の走行中に、新たなかご呼び登録が行われた場合のかご4の走行制御を説明する。
一例として、図3のかご速度パターン13の一定加速時間内に、新たなかご呼び登録が行われた場合を考える。この場合、かご速度パターン生成手段10は、現在位置と次回停止階位置の差ΔSaを求める。次に、かご速度パターン生成手段10は、現在のかご速度から加速丸め速度Vaに直接移行し、最高速度V0、減速丸め速度Vd、着床ジャーク速度Vlと速度を変えてかご4が走行したときの距離ΔSbを求める。そして、かご速度パターン生成手段10は、ΔSaがΔSbより大きい場合に、新たなかご呼びに対応する停止階に停止することができると判断する。
この場合、かご速度パターン生成手段10は、ΔSa=ΔSbとなるように、一定加速を継続した後に加速丸めに移行するかご速度パターンを生成する。具体的には、定格速度まで加速する残距離がある場合では、定格速度Vmから加速丸め時間Taに加速する速度ΔVaの差が加速丸め時間Taに直接移行する時刻となるように、かご速度パターンが生成される。一方、定格速度まで加速する残距離がない場合は、距離ΔSa=ΔSbとなった時刻で加速丸めに移行するように、かご速度パターンが生成される。
ここで、エレベータの運行サービス向上のためには、かご4の走行時間を短くすることが望まれる。特開2003−238037号公報には、非線形計画問題を数値的に解くことにより、モータ1の駆動限界内でかご4を最も早く次回停止階にかご速度パターンを生成する技術が開示されている。
しかしながら、特開2003−238037号公報には、例えば、定格速度に到達する前に減速を行う速度制御を行う場合等、かご4の現在の停止位置から次回停止階までの走行距離が短い場合でも、数多くの変数を有する非線形計画問題を数値的に解く必要がある。このため、かご4の走行時間を短くするかご速度パターンを容易に生成することができない。
そこで、本実施の形態においては、かご4の現在の停止位置から次回停止階までの距離が短い場合に、かご4の走行時間を短くするかご速度パターンを容易に生成するように、かご速度パターン生成手段10を構成した。これにより、かご4の現在の停止位置から次回停止階位置までの距離が短い場合であっても、エレベータの運行サービスを向上することができる。以下、本実施の形態におけるかご速度パターンの生成方法を具体的に説明する。
図5はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置が生成する2つのかご速度パターンを説明するための図である。
図5の横軸は時間を表し、縦軸はかご速度を表す。図5において、18は第1かご速度パターンである。19は第2かご速度パターンである。第1かご速度パターン18の減速度βaは、第2かご速度パターン19の減速度βbよりも大きく設定されている。
ここで、第1及び第2かご速度パターン18、19において、同速度から同時間ΔTβの間に減速したかご4の走行距離を考える。この場合、かご減速度が大きい程、かご速度が急激に遅くなる。このため、かご減速度が大きい程、同時間ΔTβでのかご4の走行距離は短くなる。
即ち、図5においては、同速度から同時間ΔTβの間にかご4を減速させる場合、第1かご速度パターン18でのかご4の走行距離の方が、第2かご速度パターン19でのかご4の走行距離よりも短くなる。このため、第1かご速度パターン18でかご4の走行を制御した方が、第2かご速度パターン19でかご4の走行を制御したときよりも、かご4の減速停止距離を短くすることができる。
これに伴い、かご4を同距離移動させるとき、一定加速度を予め設定された固定値とした場合、第1かご速度パターン18の方が第2かご速度パターン19よりもかご4の一定加速時間を長くすることができる。この結果、第1かご速度パターン18の方が第2かご速度パターン19よりも最大速度V0を大きくすることができる。即ち、第1かご速度パターン18の方が第2かご速度パターン19よりも最高速度V0までのかご4の走行距離を長くすることができる。
また、上述したように、第1かご速度パターン18の減速度βaは第2かご速度パターン19の減速度βbよりも大きい。従って、第1かご速度パターン18の方が第2かご速度パターン19よりもかご4の減速時間を短くすることができる。
このように、第1かご速度パターン18の方が第2かご速度パターン19よりも最高速度に達するまでの移動距離を長くすることができるとともに、かご4の減速時間が短くすることができる。この結果、第1かご速度パターン18の方が第2かご速度パターン19よりもかご4の走行時間を短くすることができる傾向にある。
従って、定格速度までかご4を加速する必要がない場合等、エレベータの減速度を大きくする余力がある場合、許容される最大減速度に基づいたかご速度パターンでかご4を走行させることができれば、かご4の走行時間を短くすることができる。しかしながら、図4で説明したように、かご速度にも速度制限線16が設定される。このため、必ずしも、毎回、最大減速度に基づいたかご速度パターンを生成することができるとは限らない。
そこで、本実施の形態のかご速度パターン生成手段10は、かご4の走行距離が短い場合に、モータ1の駆動限界を考慮しつつ、かご4の走行時間を短くするかご速度パターンを容易に生成するようになっている。以下、図6を用いて、本実施の形態のかご速度パターンの生成手順を具体的に説明する。
図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの速度制御装置によるかご速度パターンの生成手順を説明するためのフローチャートである。
まず、かご速度パターン生成手段10は、図4のトルク制約線15等で設定されるモータ1のトルク制約値とかご負荷検出手段9が検出したかご負荷とに基づいて、かご4に許容される最大減速度となる減速度制限値βLを算出する。即ち、かご速度生成手段10は、最大減速度を算出する最大減速度算出手段としても機能する。
その後、ステップS1で、かご速度パターン生成手段10は、かご4を現在の停止位置から次回停止階まで走行させるときに、減速度制限値βLに対応した最大減速度でかご4を減速させる場合の最高速度V0を算出する。この最高速度V0の算出は、減速度βを減速度制限値βLに固定して、非線形計画問題を数値的に解く等の手法により行われる。
その後、ステップS2に進み、かご速度パターン生成手段10は、最高速度V0の値を、図4のトルク制限線16等で予め設定された速度制限値VLと比較する。最高速度V0の値が速度制限値VLよりも小さい場合は、ステップS3に進む。ステップS3では、かご速度パターン生成手段10は、かご速度パターンの減速度βを減速度制限値βLに設定する。
そして、かご速度パターン生成手段10は、かご4が最高速度V0に達した後に減速度制限値βLに対応した減速度βで減速するかご速度パターンを生成する。このかご速度パターンの生成は、減速度βの値を減速度制限値βLに固定するとともに最高速度V0を固定して、非線形計画問題を数値的に解く等の手法により行われる。
これに対し、ステップS2で最高速度V0の値が速度制限値VLよりも大きい場合は、ステップS4に進む。ステップS4では、かご速度パターン生成手段10は、かご4を現在の停止位置から次回停止階まで走行させるときに、速度制限値VLに対応した速度に達したかご4を減速させる場合の減速度βsを算出する。この減速度βsの算出は、最高速度の値を速度制限値VLに固定して、非線形計画問題を数値的に解く等の手法により行われる。
そして、かご速度パターン生成手段10は、かご速度パターンの減速度βを算出した減速度βsに設定する。その後、かご速度パターン生成手段10は、かご4が速度制限値VLに対応した速度に達した後に減速度βsで減速するかご速度パターンを生成する。このかご速度パターンの生成は、減速度βを減速度βsに固定するとともに最高速度の値を速度制限値VLに固定して、非線形計画問題を数値的に解く等の手法により行われる。
以上で説明した実施の形態1によれば、かご速度パターン生成手段10は、算出した最高速度V0の値が所定の速度制限値VLよりも小さい場合は、かご4が最高速度まで到達した後に最大減速度で減速するかご速度パターンを生成する。また、かご速度パターン生成手段10は、算出した最高速度V0が所定の速度制限値VLよりも大きい場合は、かご4が速度制限値に対応した速度まで到達した後に、速度制限値VLに基づいて算出した減速度βsで減速するかご速度パターンを生成する。
即ち、かご4が定格速度に到達する前に減速を行う場合等、かご4の現在の停止位置から次回停止階までの走行距離が短い場合に、まず、かご減速度βを算出することにより、かご速度パターンを生成するための変数を減らすことができる。このため、モータ1の駆動限界内で、かご4の走行時間を短くするかご速度パターンをより容易な計算で生成することができる。
なお、かご速度パターンの加速度の値を予め設定された固定値にすれば、かご速度パターンを生成するための変数をさらに減らすことができる。これにより、かご4の走行時間を短くするかご速度パターンをさらに容易に生成することができる。
また、実施の形態1において、かご4の現在の停止位置は、通常は、かご4の現在の停止階の位置である。この場合は、通常運転時のエレベータのサービスを向上することができる。しかしながら、かご4の現在の停止位置は、かご4の現在の停止階の位置だけとは限らない。
例えば、地震、停電等で、かご4が隣接階の間で緊急停止したときの位置をかご4の現在の停止位置としてもよい。この場合、次回停止階設定手段8が、かご4の次回停止階として、かご4の緊急停止位置から最寄りの避難階を設定すれば、かご4内の利用者を短時間で救出することができる。
1 モータ、 2 巻上機、 3 主ロープ 4 かご、 5 釣合錘、
6 エンコーダ、 7 速度制御装置、 8 次回停止階設定手段、
9 かご負荷検出手段、 10 かご速度パターン生成手段、 11 インバータ、
12 かご速度パターン、 13 かご速度パターン、 14 かご加減速度パターン、
15 トルク制約線、 16 速度制限線、 17 駆動軌跡、
18 第1かご速度パターン、 19 第2かご速度パターン

Claims (4)

  1. エレベータのかごの負荷を検出するかご負荷検出手段と、
    前記かごの現在の停止位置を検出するかご位置検出手段と、
    前記かごの次回停止階を設定する次回停止階設定手段と、
    前記かごを走行させるモータのトルク制約値と前記かごの負荷とに基づいて、前記かごに許容される最大減速度を算出する最大減速度算出手段と、
    前記現在の停止位置から加速させた前記かごを前記最大減速度で減速させて前記次回停止階に停止させる場合に前記かごが到達する最高速度を算出する最高速度算出手段と、
    前記最高速度の値が所定の速度制限値よりも小さい場合は、前記かごが前記最高速度まで到達した後に前記最大減速度で減速するかご速度パターンを生成し、前記最高速度の値が前記速度制限値よりも大きい場合は、前記かごが前記速度制限値に対応した速度まで到達した後に前記速度制限値に基づいて算出した減速度で減速するかご速度パターンを生成するかご速度パターン生成手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの速度制御装置。
  2. 前記かご速度パターン生成手段は、かご速度パターンの加速度の値を予め設定された固定値とすることを特徴とする請求項1記載のエレベータの速度制御装置。
  3. 前記かご位置検出手段は、前記かごの現在の停止位置として、前記かごの現在の停止階の位置を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの速度制御装置。
  4. 前記かご位置検出手段は、前記かごの現在の停止位置として、前記かごが隣接階の間で緊急停止したときの位置を検出し、
    前記次回停止階設定手段は、前記かごの次回停止階として、前記かごの緊急停止位置から最寄りの避難階を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの速度制御装置。
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