JPH0517084A - エレベータの非常停止制御方式 - Google Patents
エレベータの非常停止制御方式Info
- Publication number
- JPH0517084A JPH0517084A JP3173579A JP17357991A JPH0517084A JP H0517084 A JPH0517084 A JP H0517084A JP 3173579 A JP3173579 A JP 3173579A JP 17357991 A JP17357991 A JP 17357991A JP H0517084 A JPH0517084 A JP H0517084A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- elevator
- control
- cage
- emergency stop
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Elevator Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 非常停止ボタンの操作から最寄りの階まで到
達する時間短縮を行う。 【構成】 エレベータの乗車かごの位置を認識してお
き、乗車かごの昇降制御中に非常停止ボタンが操作され
たとき、乗車かごの位置と昇降制御方向によって乗車か
ごを最短時間で昇降できる階床へ向けて昇降制御する。
達する時間短縮を行う。 【構成】 エレベータの乗車かごの位置を認識してお
き、乗車かごの昇降制御中に非常停止ボタンが操作され
たとき、乗車かごの位置と昇降制御方向によって乗車か
ごを最短時間で昇降できる階床へ向けて昇降制御する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの運転制御
方式に係り、特にホームエレベータの非常停止時の制御
方式に関する。
方式に係り、特にホームエレベータの非常停止時の制御
方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３はエレベータの構成を示す。整流器
１の直流出力をインバータ２の直流電源とし、インバー
タ２には周波数及び電圧が制御された交流出力を得、エ
レベータの原動機としての誘導電動機３を速度制御す
る。電動機３には巻取機４が結合され、乗車かご５と釣
合い錘６の昇降駆動を行う。
１の直流出力をインバータ２の直流電源とし、インバー
タ２には周波数及び電圧が制御された交流出力を得、エ
レベータの原動機としての誘導電動機３を速度制御す
る。電動機３には巻取機４が結合され、乗車かご５と釣
合い錘６の昇降駆動を行う。
【０００３】制御装置７は、加速・定速・減速領域を持
つ速度パターンに従ってインバータ２の周波数及び電圧
を制御し、この制御には電動機３の回転数検出器８から
の検出信号をフィードバックする方式（高速エレベー
タ）又はオープンループ制御方式（低速エレベータ）に
される。速度パターンは乗車かご５の乗員が操作した目
標階操作ボタンや各階床での操作ボタンの信号から次の
停止予定階床を決定し、現在階床の位置信号の差から定
速域時間等が選択又は演算される。機械ブレーキ９は、
減速域の終了時に制御装置７によって制御され、乗員か
ご５を機械制動して停止予定階床に停止させる。
つ速度パターンに従ってインバータ２の周波数及び電圧
を制御し、この制御には電動機３の回転数検出器８から
の検出信号をフィードバックする方式（高速エレベー
タ）又はオープンループ制御方式（低速エレベータ）に
される。速度パターンは乗車かご５の乗員が操作した目
標階操作ボタンや各階床での操作ボタンの信号から次の
停止予定階床を決定し、現在階床の位置信号の差から定
速域時間等が選択又は演算される。機械ブレーキ９は、
減速域の終了時に制御装置７によって制御され、乗員か
ご５を機械制動して停止予定階床に停止させる。
【０００４】ここで、エレベータの運転制御には、乗員
かご５の昇降に必要な電動機３やブレーキ９の制御のほ
か、乗員かごの扉の開閉制御及び非常停止ボタンの操作
に対する制御がある。これら制御も制御装置７によって
実行される。
かご５の昇降に必要な電動機３やブレーキ９の制御のほ
か、乗員かごの扉の開閉制御及び非常停止ボタンの操作
に対する制御がある。これら制御も制御装置７によって
実行される。
【０００５】制御装置７は乗員かご５の昇降制御中に非
常停止ボタンが操作されたとき、次のいずれかの運転モ
ードにされる。
常停止ボタンが操作されたとき、次のいずれかの運転モ
ードにされる。
【０００６】（１）次の階床が停止予定階床でない場合
は当該階床まで昇降制御を続ける。
は当該階床まで昇降制御を続ける。
【０００７】（２）次の階床が停止予定階床の場合は当
該階床まで昇降制御を続ける。
該階床まで昇降制御を続ける。
【０００８】（３）非常停止ボタンが操作された時点で
緊急停止する。
緊急停止する。
【０００９】上記（１）及び（２）項は、非常停止ボタ
ンが操作されるもそのまま運転を継続し、最寄りの階床
に停止し、扉を開く制御に入ることになる。
ンが操作されるもそのまま運転を継続し、最寄りの階床
に停止し、扉を開く制御に入ることになる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】従来の非常停止時の制
御では、乗員かご内の乗員が非常停止ボタンを操作して
から外に出るまでにはかなりの時間を必要とする。
御では、乗員かご内の乗員が非常停止ボタンを操作して
から外に出るまでにはかなりの時間を必要とする。
【００１１】例えば、前述の（１）、（２）項による最
寄りの階床まで運転継続する方法では、その階床までの
運転時間と扉開放までの時間の和となる。この時間が最
長になるのは、非常停止ボタンの操作がある階床を過ぎ
た直後の場合では次の階床までの昇降時間となり、ホー
ムエレベータでは階床間の運転時間が１５〜２０秒間を
要するため、乗員が乗車かごから外に出るまでにこの長
い時間がかかり、非常停止に対する時間がかかり過ぎ
る。
寄りの階床まで運転継続する方法では、その階床までの
運転時間と扉開放までの時間の和となる。この時間が最
長になるのは、非常停止ボタンの操作がある階床を過ぎ
た直後の場合では次の階床までの昇降時間となり、ホー
ムエレベータでは階床間の運転時間が１５〜２０秒間を
要するため、乗員が乗車かごから外に出るまでにこの長
い時間がかかり、非常停止に対する時間がかかり過ぎ
る。
【００１２】一方、前述の（３）項の緊急停止方法で
は、階床の途中で停止することになるため、該停止後に
乗員が最寄りの階のボタン操作で次の階床までの昇降制
御になる。この場合には一旦停止になって停止のための
減速時間や最寄りの階までの再運転での加速時間等が加
わり、前記方法よりも時間が長くなる。なお、最寄りの
階は乗員には判らない。
は、階床の途中で停止することになるため、該停止後に
乗員が最寄りの階のボタン操作で次の階床までの昇降制
御になる。この場合には一旦停止になって停止のための
減速時間や最寄りの階までの再運転での加速時間等が加
わり、前記方法よりも時間が長くなる。なお、最寄りの
階は乗員には判らない。
【００１３】本発明の目的は、非常停止ボタンの操作か
ら最寄りの階まで到達する時間短縮を図った制御方式を
提供することにある。
ら最寄りの階まで到達する時間短縮を図った制御方式を
提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、エレベータの乗車かごの位置を認識する
手段を有して乗車かごの昇降制御を行う制御装置を備
え、乗車かごの昇降制御中に非常停止ボタンが操作され
たとき、前記制御装置は該乗車かごの位置認識と昇降制
御方向によって乗車かごを最短時間で昇降できる階床へ
向けて昇降制御することを特徴とする。
決を図るため、エレベータの乗車かごの位置を認識する
手段を有して乗車かごの昇降制御を行う制御装置を備
え、乗車かごの昇降制御中に非常停止ボタンが操作され
たとき、前記制御装置は該乗車かごの位置認識と昇降制
御方向によって乗車かごを最短時間で昇降できる階床へ
向けて昇降制御することを特徴とする。
【００１５】
【作用】上記方式になる本発明によれば、制御装置が乗
車かごの位置を認識しておき、非常停止ボタンが操作さ
れたときの乗車かごの位置から最寄りの階へ昇降制御す
るのに、最短時間になる方の階を判定して昇降制御し、
非常停止ボタン操作から最寄りの階への移動時間を最も
短くする。
車かごの位置を認識しておき、非常停止ボタンが操作さ
れたときの乗車かごの位置から最寄りの階へ昇降制御す
るのに、最短時間になる方の階を判定して昇降制御し、
非常停止ボタン操作から最寄りの階への移動時間を最も
短くする。
【００１６】
【実施例】図１は本発明の一実施例を示すフローチャー
トであり、非常停止時の制御装置７の制御フローを示
す。制御装置７は昇降制御中に乗車かご５の位置を認識
している。これは、例えば、速度パターンに従った速度
制御で乗車かごが減速開始点に到達したときの信号を受
けて着床階までの減速制御を行うことから、減速開始点
信号の入力を基点とし、加減速度及び定速度の積分（即
ち移動距離）から認識することができる。また、着床階
位置を基点として認識することができるし、速度検出器
８がある場合はこの検出器の検出パルスのカウントで認
識できる。
トであり、非常停止時の制御装置７の制御フローを示
す。制御装置７は昇降制御中に乗車かご５の位置を認識
している。これは、例えば、速度パターンに従った速度
制御で乗車かごが減速開始点に到達したときの信号を受
けて着床階までの減速制御を行うことから、減速開始点
信号の入力を基点とし、加減速度及び定速度の積分（即
ち移動距離）から認識することができる。また、着床階
位置を基点として認識することができるし、速度検出器
８がある場合はこの検出器の検出パルスのカウントで認
識できる。
【００１７】乗車かごの位置を認識しておく状態で非常
停止ボタンが操作されると（ステップＳ１）、乗車かご
５の現在位置がＡ区間かそれともＢ区間かを判定する
（ステップＳ２）。このＡ・Ｂ区間は図２に示すよう
に、階床間距離のほぼ５０％位置に設定され、階床間の
下側をＡ区間、上側をＢ区間と定める。
停止ボタンが操作されると（ステップＳ１）、乗車かご
５の現在位置がＡ区間かそれともＢ区間かを判定する
（ステップＳ２）。このＡ・Ｂ区間は図２に示すよう
に、階床間距離のほぼ５０％位置に設定され、階床間の
下側をＡ区間、上側をＢ区間と定める。
【００１８】制御装置７は、非常停止ボタン操作がＡ区
間内と判定したとき、現在の昇降制御が上昇制御か下降
制御かを判定し（ステップＳ３）、上昇中では停止制御
後に下の階を非常停止階（最寄りの階）として該下の階
へ向かう再運転を行う（ステップＳ４）。
間内と判定したとき、現在の昇降制御が上昇制御か下降
制御かを判定し（ステップＳ３）、上昇中では停止制御
後に下の階を非常停止階（最寄りの階）として該下の階
へ向かう再運転を行う（ステップＳ４）。
【００１９】一方、ステップＳ３の判定で下降制御中で
は下の階を非常停止階としてそのまま下降制御を継続す
る（ステップＳ５）。
は下の階を非常停止階としてそのまま下降制御を継続す
る（ステップＳ５）。
【００２０】次に、ステップＳ２の判定で乗車かごがＢ
区間を昇降中と判定すると、この昇降が上昇制御中か下
降制御中かを判定し（ステップＳ６）、上昇中であれば
ステップＳ５に入ってそのまま次の階へ運転継続をし、
下降中であれば停止制御後に上の階を非常停止階として
再運転を開始する（ステップＳ７）。上述までの制御終
了後、乗車かごが着床したときに扉を開制御する（ステ
ップＳ８）。
区間を昇降中と判定すると、この昇降が上昇制御中か下
降制御中かを判定し（ステップＳ６）、上昇中であれば
ステップＳ５に入ってそのまま次の階へ運転継続をし、
下降中であれば停止制御後に上の階を非常停止階として
再運転を開始する（ステップＳ７）。上述までの制御終
了後、乗車かごが着床したときに扉を開制御する（ステ
ップＳ８）。
【００２１】このような制御手段を持つ制御装置によれ
ば、非常停止ボタンの操作に対して最短の時間で最寄り
の階に停止させることができる。例えば、図２におい
て、乗車かご５がＮ階とＮ＋１階の途中Ｐ1位置で非常
停止ボタンが操作されると、該位置Ｐ1がＡ区間になる
ことからステップＳ３の判定に入り、このとき乗車かご
が上昇中であればＰ1位置で減速制御による停止を行
い、この後に下の階になるＮ階へ向けて下降制御をし、
Ｎ階に停止させ、扉を開く。また、下降中であれば下降
制御を継続してＮ階に停止させる。従って、上昇、下降
の何れにあっても非常停止ボタンが操作されたときにＡ
区間内に位置する場合には最も近い下側の階へ向けて制
御され、下側の階で停止し、最も近い階へ向けた昇降制
御により最も短い時間で乗員が外に出ることができ、最
も長い場合で従来の半分の時間に短縮される。
ば、非常停止ボタンの操作に対して最短の時間で最寄り
の階に停止させることができる。例えば、図２におい
て、乗車かご５がＮ階とＮ＋１階の途中Ｐ1位置で非常
停止ボタンが操作されると、該位置Ｐ1がＡ区間になる
ことからステップＳ３の判定に入り、このとき乗車かご
が上昇中であればＰ1位置で減速制御による停止を行
い、この後に下の階になるＮ階へ向けて下降制御をし、
Ｎ階に停止させ、扉を開く。また、下降中であれば下降
制御を継続してＮ階に停止させる。従って、上昇、下降
の何れにあっても非常停止ボタンが操作されたときにＡ
区間内に位置する場合には最も近い下側の階へ向けて制
御され、下側の階で停止し、最も近い階へ向けた昇降制
御により最も短い時間で乗員が外に出ることができ、最
も長い場合で従来の半分の時間に短縮される。
【００２２】同様に、乗員かごがＢ区間内（例えばＰ2
位置）に位置する場合には上側の階が最も近い距離にな
って上階へ向けた制御を行い、最短時間で最寄りの階に
緊急停止できる。
位置）に位置する場合には上側の階が最も近い距離にな
って上階へ向けた制御を行い、最短時間で最寄りの階に
緊急停止できる。
【００２３】なお、実施例においては、区間分けを階床
間距離のほぼ５０％位置として該区間によって最寄りの
階を判定する場合を示すが、この区間分けを乗員かごの
上昇中と下降中で別にすることもできる。即ち、ステッ
プＳ４及びＳ７では昇降方向と非常停止階方向とが逆に
なることから一旦停止した後に逆方向への昇降制御にな
り、この制御に必要な減速と加速に要する時間がステッ
プＳ５の制御に加わり、乗員かごが階床間５０％位置近
傍になるときにはエレベータの構成によっては昇降をそ
のまま続けて昇降制御を行う方が短い時間で階床に到達
できる場合がある。
間距離のほぼ５０％位置として該区間によって最寄りの
階を判定する場合を示すが、この区間分けを乗員かごの
上昇中と下降中で別にすることもできる。即ち、ステッ
プＳ４及びＳ７では昇降方向と非常停止階方向とが逆に
なることから一旦停止した後に逆方向への昇降制御にな
り、この制御に必要な減速と加速に要する時間がステッ
プＳ５の制御に加わり、乗員かごが階床間５０％位置近
傍になるときにはエレベータの構成によっては昇降をそ
のまま続けて昇降制御を行う方が短い時間で階床に到達
できる場合がある。
【００２４】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、エレベ
ータの乗車かごの位置を認識しておき、昇降制御中の非
常停止ボタンが操作されたときに乗車かごの位置と昇降
制御方向によって最短時間で昇降できる階床へ向けて昇
降制御するため、非常停止ボタン操作から階床へ到達す
るまでの時間を大幅に短縮できる効果がある。
ータの乗車かごの位置を認識しておき、昇降制御中の非
常停止ボタンが操作されたときに乗車かごの位置と昇降
制御方向によって最短時間で昇降できる階床へ向けて昇
降制御するため、非常停止ボタン操作から階床へ到達す
るまでの時間を大幅に短縮できる効果がある。
【図１】本発明の一実施例を示すフローチャート、
【図２】実施例のＡ・Ｂ区間図、
【図３】エレベータの構成図。
２…インバータ、３…誘導電動機、５…乗車かご、７…
制御装置。
制御装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 エレベータの乗車かごの位置を認識する
手段を有して乗車かごの昇降制御を行う制御装置を備
え、乗車かごの昇降制御中に非常停止ボタンが操作され
たとき、前記制御装置は該乗車かごの位置認識と昇降制
御方向によって乗車かごを最短時間で昇降できる階床へ
向けて昇降制御することを特徴とするエレベータの非常
停止制御方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3173579A JPH0517084A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | エレベータの非常停止制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3173579A JPH0517084A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | エレベータの非常停止制御方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0517084A true JPH0517084A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15963192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3173579A Pending JPH0517084A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | エレベータの非常停止制御方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0517084A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011153020A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの速度制御装置 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP3173579A patent/JPH0517084A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011153020A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの速度制御装置 |
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