JPH06255930A - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JPH06255930A
JPH06255930A JP5045079A JP4507993A JPH06255930A JP H06255930 A JPH06255930 A JP H06255930A JP 5045079 A JP5045079 A JP 5045079A JP 4507993 A JP4507993 A JP 4507993A JP H06255930 A JPH06255930 A JP H06255930A
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JP
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elevator
remaining distance
plate
speed command
earthquake
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JP5045079A
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English (en)
Inventor
Masahide Okumura
雅英 奥村
Shigemi Iwata
茂実 岩田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震発生後に乗客が戸閉釦を操作してエレベ
ータの運転・停止を制御する場合の停止時の衝撃を緩和
でき、しかも、エレベータかごが最寄階に到達したとき
の停止位置が最寄階の床面と一致し、乗客に対して不安
感や危険を与えることがない。 【構成】 地震発生後にかご内操作盤の釦信号によって
運転指令発生手段1から出力される乗客を救出するため
の運転指令信号、及びプレート検出手段4からの昇降路
の各階床に取付けられたプレートに関するプレート情報
を基に、残距離設定手段3でエレベータが停止するまで
の残距離の初期設定を行ない、この残距離を基準にエレ
ベータが停止するまでの残距離を刻々と算出し、この残
距離情報に応じて速度指令発生手段2がエレベータの起
動から停止までの速度指令を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの制御装置
に関するものであり、特に、マイクロコンピュータを使
用して地震発生時にエレベータの適正な運転制御ができ
るエレベータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、地震感知器を設置した急行ゾ
ーンを有するエレベータの運転制御に関しては、地震発
生時に、乗客に対して安全にエレベータを制御するよう
に種々の運転制御方法が採られている。例えば、従来の
この種のエレベータの制御装置に関連するものとして、
『昇降機の技術基準の解説』(社団法人日本エレベータ
協会発行・1984年版のP.255〜P.259)に
掲載の地震時管制運転装置がある。
【0003】図5は従来のエレベータの制御装置を有す
るエレベータシステム全体を示す構成図であり、複数の
階床を走行するエレベータをマイクロコンピュータで制
御するエレベータの制御装置の概略構成を示す。図にお
いて、51はエレベータが停止可能な階床、52は各階
床51に対応して取付けられたプレート、53はエレベ
ータの通過階である急行ゾーン用階床、54はエレベー
タかご、55はエレベータかご54に配設された位置検
出器であり、エレベータかご54が各階床の戸開可能な
位置に到達すると所定の信号を出力する。56はエレベ
ータかご54内に配設されたかご内操作盤であり、行先
釦、戸開閉釦等の釦信号56aを出力する。57は巻上
機等の負荷を軽減するための釣合錘、58はエレベータ
かご54と釣合錘57とを釣瓶状に吊すロープ、59は
ロープ58が巻掛けられた綱車であるシーブ、60はシ
ーブ59を回転駆動する電動機、61は電動機60の回
転によりエレベータかご54の移動量に比例したパルス
を発生するパルス発生器、62はパルス発生器61から
のパルスを計数する計数回路、63はマイクロコンピュ
ータであり、例えば、計数回路62からの計数値62a
を取込むことにより、エレベータかご54の現在位置を
演算する。なお、このマイクロコンピュータ63には、
位置検出器55からのプレート52の有無状態信号55
aや、かご内操作盤56からの釦信号56aも入力され
る。
【0004】また、この種のエレベータシステムでは地
震時管制運転を行なうために、地震を感知する地震感知
器(図示せず)が配設されている。そして、地震感知器
との連動によってエレベータをできるだけ早期に停止さ
せ、地震時の乗客の安全を図り、機器の損傷を防止す
る。
【0005】次に、上記構成の急行ゾーン付のエレベー
タにおいて、エレベータの地震感知器が地震を感知した
場合の動作について説明する。図6は従来のエレベータ
の制御装置による地震発生後の救出運転動作を示すフロ
ーチャートである。図において、まず、ステップS1で
は、地震感知器が地震を感知しエレベータが急停止をし
たことにより、エレベータかご54が階と階との間(以
下、階間という)に停止しているか否かを判断する。エ
レベータかご54が階間に停止していないと判断された
場合には、ステップS2からステップS5の各処理を行
なわずに所定のメインルーチン(図示せず)に戻る。ま
た、エレベータかご54が階間に停止していると判断さ
れた場合には、ステップS2で(高)感知器が動作した
か否かを判断する。ここで、(高)感知器とは、特低、
低及び高の三段階設定方式の地震感知器で、そのうち手
動リセットのものをいう。(高)感知器が動作したと判
断された場合には、ステップS3に進み、かご内の乗客
と管理人室とのインターホンによる連絡で、管理人の指
示に従い乗客がかご内操作盤56の戸閉釦を押し続ける
ことにより、エレベータは低速でエレベータかご54と
釣合錘57とが離れる方向に運転を開始する。なお、こ
のエレベータ運転中に乗客が戸閉釦を放した場合には、
エレベータは直ちに停止する。そして、乗客が戸閉釦を
押し続けた場合には、ステップS4のように、エレベー
タが最寄階に到達したことを認識した時点でエレベータ
は自動的に停止し戸開するので、乗客を救出することが
できる。その後、ステップS5で以後のエレベータの運
転を休止状態にする。一方、ステップS2で(高)感知
器が動作していないと判断された場合には、ステップS
6に進み、エレベータは約1分後に自動的にエレベータ
かご54と釣合錘57とが離れる方向に低速で走行し、
最寄階まで走行させることによって乗客を救出する。そ
の後は、上記の(高)感知器が動作した場合の処理と同
様に、ステップS5に進み、エレベータを運転休止状態
にすることで、エレベータの運行を中止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の急
行ゾーン付のエレベータの制御装置では、乗客がかご内
操作盤56の戸閉釦を操作して、エレベータの運転・停
止を制御することがあった。しかし、この場合には、通
常、その際の停止動作が急激な停止となるために、この
急停止による衝撃は大きなものになっていた。そのた
め、乗客に対して不安感を抱かせる虞れがあった。
【0007】また、エレベータの運転を最寄階まで継続
する場合にも、その最寄階の戸開可能ゾーンに進入した
時点でエレベータの運転は即刻停止されるので、殆どの
場合、エレベータかご54と最寄階の床面の高さが一致
しなかった。そのため、乗客が降りる際にエレベータか
ご54と最寄階の床面との間に段差が生じ、足をとられ
る等の危険があった。
【0008】そこで、本発明は、地震発生後に乗客が戸
閉釦を操作してエレベータの運転・停止を制御する場合
の停止時の衝撃を緩和でき、しかも、エレベータかごが
最寄階に到達したときの停止位置が最寄階の床面と一致
し、乗客に対して不安感や危険を与えることのないエレ
ベータの制御装置の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
エレベータの制御装置は、地震感知器による地震感知後
に乗客救出用の所定の運転指令信号を出力する運転指令
発生手段と、エレベータの起動から停止までの速度指令
を発生する速度指令発生手段と、前記エレベータが配設
されている昇降路の停止可能な各階床に取付けられたプ
レートの有無状態信号を入力し、プレートに対するエレ
ベータの動きを検出するプレート検出手段と、前記運転
指令発生手段からの運転指令信号及びプレート検出手段
からのプレート情報を基にエレベータが停止するまでの
残距離の初期設定を行ない、この残距離を基準にエレベ
ータが停止するまでの残距離を刻々と算出し、前記残距
離情報を前記速度指令発生手段に出力する残距離設定手
段とを具備するものである。
【0010】請求項2の発明にかかるエレベータの制御
装置は、地震感知器による地震感知後に乗客救出用の所
定の運転指令信号を出力する運転指令発生手段と、エレ
ベータの起動から停止までの速度指令を発生する速度指
令発生手段と、前記エレベータが配設されている昇降路
の停止可能な各階床に取付けられたプレートの有無状態
信号を入力し、プレートに対するエレベータの動きを検
出するプレート検出手段と、前記運転指令発生手段から
の運転指令信号及びプレート検出手段からのプレート情
報を基にエレベータが停止するまでの残距離の初期設定
を行なうとともに、エレベータが減速中に昇降路に取付
けられたプレートに侵入したことを認識したときには、
再度残距離の初期設定を行ない、前記残距離情報を前記
速度指令発生手段に出力する残距離設定手段とを具備す
るものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明のエレベータの制御装置におい
ては、地震感知後に出力される乗客救出用の運転指令信
号及び昇降路の各階床に取付けられたプレートに関する
プレート情報を基に、エレベータが停止するまでの残距
離の初期設定を行ない、この残距離を基準にエレベータ
が停止するまでの残距離を刻々と算出し、この残距離情
報に応じてエレベータの起動から停止までの速度指令を
発生するものであるから、エレベータを急停止させる場
合に、急停止による衝撃を緩和できる速度指令が発生す
るとともに、エレベータが最寄階に到達したときに、前
記最寄階の停止位置までの正確な残距離に応じた速度指
令が発生する。
【0012】請求項2の発明のエレベータの制御装置に
おいては、地震感知後に出力される乗客救出用の運転指
令信号及び昇降路の各階床に取付けられたプレートに関
するプレート情報を基に、エレベータが停止するまでの
残距離の初期設定を行ない、エレベータが減速中に昇降
路に取付けられたプレートに侵入したことを認識したと
きには、再度残距離の初期設定を行ない、この残距離情
報に応じてエレベータの起動から停止までの速度指令を
発生するものであるから、エレベータの急停止による衝
撃を緩和できる速度指令が発生するだけでなく、エレベ
ータ減速中は停止可能な最寄階に対する残距離が設定し
直され、この再設定された残距離に応じた速度指令が発
生する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明をする。
図1は本発明の一実施例であるエレベータの制御装置の
構成を示すブロック図、図5は本発明及び従来のエレベ
ータの制御装置を有するエレベータシステム全体を示す
構成図である。図中、上記従来例と同一符号及び記号は
上記従来例の構成部分と同一または相当する構成部分を
示す。なお、図5は従来例と共通なので、ここでは説明
を省略する。図において、1はかご内操作盤56の釦信
号56aを取込んで地震発生後にかご内に閉込められた
乗客を救出するための運転指令信号を出力する運転指令
発生手段であり、エレベータに対して走行要求及び走行
方向信号を発生する。2は運転指令発生手段1からの走
行要求及び走行方向信号によりエレベータの起動から停
止までの速度指令を発生する速度指令発生手段であり、
特に、エレベータ減速時においては、残距離に対応した
速度指令を発生する。3はエレベータが目的位置に停止
するまでの残距離を算出して設定する残距離設定手段、
4は昇降路の各階床51に取付けられたプレート52の
有無状態信号55aを入力し、プレート52に対して進
入か、或いは脱出かを検知して所定の信号を残距離設定
手段3へ出力するプレート検出手段である。
【0014】次に、上記構成のエレベータの制御装置の
動作について説明する。図2は本発明の一実施例である
エレベータの制御装置の動作を示すフローチャートであ
る。図において、ステップS11は運転指令発生手段1
における処理であり、エレベータの地震感知器が地震を
感知し急停止した場合には、この状況を即座に認識し
て、かご内の乗客を救出するための救出運転指令を出力
する。なお、このときの救出運転指令においては、例え
ば、エレベータかご54の走行方向は釣合錘57の離れ
る方向に指令し、また、起動、停止条件は地震の度合に
応じて決定され、自動で運転する場合か、或いはかご内
操作盤56の戸閉釦の手動操作によるかが選択される。
【0015】ステップS12では戸閉釦による救出運転
中か否かの判断を行ない、戸閉釦による救出運転中でな
いとの判断がされた場合は、ステップS13からステッ
プS17の各処理を行なわず所定のメインルーチン(図
示せず)に戻る。また、戸閉釦による救出運転中である
との判断がされた場合は、ステップS13に進み、最寄
階のプレート52に対してエレベータかご54が進入し
たか否かの判断を行なう。最寄階のプレート52に対し
てエレベータかご54が進入したと判断された場合に
は、ステップS14でエレベータが停止するまでの残距
離が設定される。ここで設定される残距離は、昇降路の
各階床51に取付けられたプレート52の中心が各階床
51の床レベル位置となるように取付けられていること
から、プレート長の1/2を残距離として初期設定され
る。なお、以後、この初期設定は行なわれず、エレベー
タが走行するごとにエレベータかご54の移動量に応じ
て残距離を減少させる。
【0016】ステップS15は速度指令発生手段2にお
ける処理であり、図3に示すような速度指令を発生す
る。図3は本発明の一実施例であるエレベータの制御装
置による速度指令発生状態を示す特性図である。図にお
いて、11は時間対応の速度指令、12は残距離に応じ
た速度指令であり、速度指令発生手段2では前記2つの
速度指令11,12について同時に演算を行ない、どち
らか小さい方を最終の速度指令として出力する。
【0017】一方、ステップS13で最寄階のプレート
52に対してエレベータかご54が進入していないと判
断された場合には、ステップS16で戸閉釦を放したか
否かの判断を行なう。戸閉釦を放していないと判断され
た場合は、ステップS15へ進み、速度指令発生手段2
における処理がされる。また、戸閉釦を放したと判断さ
れた場合は、ステップS17へ進み、ステップS14と
同様にしてエレベータが停止するまでの残距離が設定さ
れる。このとき設定される残距離は、救出運転中の速度
から規定減速度でエレベータが停止するまでの減速に必
要な距離値を残距離として初期設定される。なお、以
後、この初期設定は行なわれず、エレベータが走行する
ごとにエレベータかご54の移動量に応じて残距離を減
少させる。このため、ステップS15の速度指令発生手
段2における処理では、残距離が減少することによって
最終速度指令は徐々に下がり、最終的にエレベータは滑
かに停止する。
【0018】ところで、上記説明では、残距離の初期設
定を一度しか行なわない場合について説明したが、所定
の条件下で再度初期設定を行なうことも可能である。図
4は本発明の一実施例であるエレベータの制御装置によ
る他の速度指令発生状態を示す特性図である。図におい
て、12aは再度設定された残距離に対応した速度指令
である。例えば、エレベータが減速中に昇降路の各階床
51に取付けられたプレート52に進入した時の最終速
度指令値が規定速度VL 以上であるならば、図2のフロ
ーチャートのステップS14において再度残距離の初期
設定を行なう。そして、一旦最終速度指令値をその速度
値で固定し、再度設定された残距離に対応した速度指令
12aよる速度値との比較により、どちらか小さい方を
最終速度指令とする。こうして、エレベータが減速中に
昇降路に取付けられたプレート52に侵入したことを認
識したときには、再度残距離の初期設定を行ない、前記
残距離情報を前記速度指令発生手段2に出力することに
より、エレベータの停止位置を床レベル位置により正確
に停止させることができる。
【0019】このように、本実施例のエレベータの制御
装置は、急行ゾーンを有する複数の階床を走行するエレ
ベータに配設された地震感知器と、前記地震感知器によ
る地震感知後にかご内操作盤56の釦信号56aによっ
て乗客を救出するための運転指令信号を出力する運転指
令発生手段1と、前記エレベータの起動から停止までの
速度指令を発生する速度指令発生手段2と、前記エレベ
ータが設置されている昇降路の停止可能な各階床51に
取付けられたプレート52の有無状態信号を入力し、プ
レート52に対するエレベータの動きが進入か或いは脱
出かを検出するプレート検出手段4と、前記運転指令発
生手段1からの運転指令信号及びプレート検出手段4か
らのプレート情報を基にエレベータが停止するまでの残
距離の初期設定を行ない、この残距離を基準にエレベー
タが停止するまでの残距離を刻々と算出し、前記残距離
情報を前記速度指令発生手段2に出力する残距離設定手
段3とを備えている。
【0020】即ち、本実施例のエレベータの制御装置
は、地震感知後に出力される乗客救出用の所定の運転指
令信号、及び昇降路の各階床51に取付けられたプレー
ト52の有無状態信号を入力し、プレート52に対する
進入/脱出を検出することによるプレート情報を基に、
エレベータが停止するまでの残距離の初期設定を行な
い、この残距離を基準にエレベータが停止するまでの残
距離を刻々と算出し、この残距離情報に応じてエレベー
タの起動から停止までの速度指令を発生するものであ
る。
【0021】したがって、エレベータを急停止させる場
合に、急停止による衝撃を緩和できる速度指令が発生す
るとともに、エレベータが最寄階に到達したときに、前
記最寄階の停止位置までの正確な残距離に応じた速度指
令が発生する。この結果、乗客が戸閉釦を操作してエレ
ベータの運転・停止を制御する場合の停止時の衝撃を緩
和でき、円滑な着床及び精度の高い着床が実現できるの
で、安全性及び信頼性が増し、乗客に安心感を与える。
【0022】また、残距離設定手段3において、前記運
転指令発生手段1からの運転指令信号及びプレート検出
手段4からのプレート情報を基にエレベータが停止する
までの残距離の初期設定を行なうとともに、エレベータ
が減速中に昇降路に取付けられたプレートに侵入したこ
とを認識したときには、再度残距離の初期設定を行な
い、前記残距離情報を前記速度指令発生手段2に出力す
るようにすれば、エレベータを急停止させるときには、
急停止による衝撃を緩和できる速度指令が発生するだけ
でなく、エレベータが停止可能な最寄階に対する残距離
が正確に再設定され、この再設定された残距離に応じた
速度指令が発生する。
【0023】したがって、エレベータを停止可能な最寄
階の適正な位置に停止させることができ、エレベータか
ごが最寄階に到達したときの停止位置が最寄階の床面と
一致する。この結果、一段と精度の高い着床が実現で
き、エレベータかご54と最寄階の床面との間に段差が
生じないので、乗客が降りる際に足をとられたりする等
の危険がなくなり、安全性が高まる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベータの制御装置は、地震感知器と、運転指令発生
手段と、速度指令発生手段と、プレート検出手段と、残
距離設定手段とを備え、地震感知後に出力される乗客救
出用の運転指令信号及び昇降路の各階床に取付けられた
プレートに関するプレート情報を基に、エレベータが停
止するまでの残距離の初期設定を行ない、この残距離を
基準にエレベータが停止するまでの残距離を刻々と算出
し、この残距離情報に応じてエレベータの起動から停止
までの速度指令を発生することにより、エレベータを急
停止させる場合に、急停止による衝撃を緩和できる速度
指令が発生するので、停止時の衝撃を緩和できるので、
円滑な着床ができる。
【0025】請求項2の発明のエレベータの制御装置
は、地震感知器と、運転指令発生手段と、速度指令発生
手段と、プレート検出手段と、残距離設定手段とを備
え、地震感知後に出力される乗客救出用の運転指令信号
及び昇降路の各階床に取付けられたプレートに関するプ
レート情報を基に、エレベータが停止するまでの残距離
の初期設定を行ない、エレベータが減速中に昇降路に取
付けられたプレートに侵入したことを認識したときに
は、再度残距離の初期設定を行ない、この前記残距離情
報に応じてエレベータの起動から停止までの速度指令を
発生することにより、エレベータの急停止による衝撃を
緩和できる速度指令が発生するだけでなく、エレベータ
減速中は停止可能な最寄階に対する残距離が設定し直さ
れ、この再設定された残距離に応じた速度指令が発生す
るので、エレベータを停止可能な最寄階の適正な位置に
正しく停止させることができ、エレベータかごが最寄階
に到達したときの停止位置が前記階床の床面と一致し、
一段と精度の高い着床が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例であるエレベータの制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明の一実施例であるエレベータの制
御装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は本発明の一実施例であるエレベータの制
御装置による速度指令発生状態を示す特性図である。
【図4】図4は本発明の一実施例であるエレベータの制
御装置による他の速度指令発生状態を示す特性図であ
る。
【図5】図5は本発明及び従来のエレベータの制御装置
を有するエレベータシステム全体を示す構成図である。
【図6】図6は従来のエレベータの制御装置による地震
発生後の救出運転動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 運転指令発生手段 2 速度指令発生手段 3 残距離設定手段 4 プレート検出手段 11 速度指令 12 速度指令 12a 速度指令 51 階床 52 プレート 53 急行ゾーン用階床 54 エレベータかご 55 位置検出器 55a 有無状態信号 63 マイクロコンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 急行ゾーンを有する複数の階床を走行す
    るエレベータに配設された地震感知器と、 前記地震感知器による地震感知後に乗客救出用の所定の
    運転指令信号を出力する運転指令発生手段と、 前記エレベータの起動から停止までの速度指令を発生す
    る速度指令発生手段と、 前記エレベータが配設されている昇降路の停止可能な各
    階床に取付けられたプレートの有無状態信号を入力し、
    プレートに対するエレベータの動きを検出するプレート
    検出手段と、 前記運転指令発生手段からの運転指令信号及びプレート
    検出手段からのプレート情報を基にエレベータが停止す
    るまでの残距離の初期設定を行ない、この残距離を基準
    にエレベータが停止するまでの残距離を刻々と算出し、
    前記残距離情報を前記速度指令発生手段に出力する残距
    離設定手段とを具備することを特徴とするエレベータの
    制御装置。
  2. 【請求項2】 急行ゾーンを有する複数の階床を走行す
    るエレベータに配設された地震感知器と、 前記地震感知器による地震感知後に乗客救出用の所定の
    運転指令信号を出力する運転指令発生手段と、 前記エレベータの起動から停止までの速度指令を発生す
    る速度指令発生手段と、 前記エレベータが配設されている昇降路の停止可能な各
    階床に取付けられたプレートの有無状態信号を入力し、
    プレートに対するエレベータの動きを検出するプレート
    検出手段と、 前記運転指令発生手段からの運転指令信号及びプレート
    検出手段からのプレート情報を基にエレベータが停止す
    るまでの残距離の初期設定を行なうとともに、エレベー
    タが減速中に昇降路に取付けられたプレートに侵入した
    ことを認識したときには、再度残距離の初期設定を行な
    い、前記残距離情報を前記速度指令発生手段に出力する
    残距離設定手段とを具備することを特徴とするエレベー
    タの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008214060A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータの地震時管制運転システム
CN114560365A (zh) * 2022-02-10 2022-05-31 北京三快在线科技有限公司 一种电梯楼层确定方法、装置、存储介质及电子设备

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