JP2011055598A - ステッピングモータ - Google Patents

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健彦 赤羽
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靖幸 月岡
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Abstract

【課題】モータ自身に磁気式のエンコーダを設けた場合でも、磁気センサが高温になることを抑制することのできるステッピングモータを提供すること。
【解決手段】ステッピングモータ100の回転軸31に対しては磁気式のエンコーダ8が構成されている。エンコーダ8を構成するにあたって、エンコーダ用マグネット81は、回転軸31において軸受99や軸受ホルダ98よりもさらに反出力側の軸端側に保持され、MRセンサ82は、エンコーダ用マグネット81に対して回転軸31の軸線方向においてステータ2が位置する側とは反対側でエンコーダ用マグネット81に対向している。このため、MRセンサ82をステータ2から十分離間させることができる。それ故、ステータ2に給電した際にステータ2が発熱しても、かかる熱はMRセンサ82に伝わりにくい。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンコーダを備えたステッピングモータに関するものである。
ステッピングモータは、外周面においてN極とS極が周方向に交互に形成されたロータマグネット、および回転軸を備えたロータと、ロータマグネットの外周面に対向する筒状のステータとを備えており、ステータは、一般に、複数の極歯が環状に配列されたステータコア、および極歯の外周側で周回するコイルを備えた2相のステータ組を備えている。
かかるステッピングモータは、開ループ制御が可能であるため、簡素な回路構成で済むという利点がある一方、高速回転させると脱調するという問題点がある。そこで、ステッピングモータにエンコーダを設け、かかるエンコーダでの検出結果をフィードバックする技術が提案されている(特許文献1参照)。
かかるエンコーダを構成するにあたって、特許文献1には、回転軸においてロータマグネットと隣接する位置にエンコーダ用マグネットを設け、その近傍に磁気センサを配置した構成が採用されている。
実開昭62−135558号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成のように、回転軸においてロータマグネットと隣接する位置にエンコーダ用マグネットを設けると、磁気センサがステータ近傍に配置される。このため、ステータに給電した際、ステータの熱で磁気センサが高温になるため、エンコーダが誤作動しやすいという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、モータ自身に磁気式のエンコーダを設けた場合でも、磁気センサが高温になることを抑制することのできるステッピングモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、回転軸の外周面にロータマグネットが保持されたロータと、前記ロータマグネットの外周面に対向する筒状のステータと、を有するステッピングモータにおいて、前記回転軸に対しては、当該回転軸において前記ステータの端部から軸線方向で突出した部分であって前記ロータマグネットの端部に軸線方向で離間する部分に保持されたエンコーダ用マグネット、および前記ステータから軸線方向で離間した位置で前記エンコーダ用マグネットに対向する磁気センサを備えたエンコーダが構成されていることを特徴とする。
本発明では、回転軸に磁気式のエンコーダを設けるにあたって、回転軸においてステータの端部から軸線方向で突出した部分であってロータマグネットの端部に軸線方向で離間する部分にエンコーダ用マグネットを配置し、かかるエンコーダ用マグネットに対してはステータから離間した位置に磁気センサを設けてある。このため、磁気センサをステータから十分離間させることができるので、ステータに給電した際にステータが発熱しても、かかる熱は磁気センサに伝わりにくい。それ故、磁気センサが高温になることを抑制することができる。
本発明は、前記ステータが、複数の極歯が環状に配列されたステータコア、および前記極歯の外周側で周回するコイルを備えた単相あるいは複相のステータ組が複数、モータ軸線方向に配列されてなる場合に適用すると効果的である。単相あるいは複相のステータ組が複数、モータ軸線方向に配列されてなるステータを用いると、その分、ステータが発熱しやすいが、本発明によれば、かかる構成のステータを用いた場合でも、磁気センサが高温になることを抑制することができる。
本発明において、前記複数のステータ組の間において前記極歯の角度位置が同一であることを特徴とする。かかる構成を採用すると、大きなトルクが求められる用途であってもステッピングモータを用いることができ、かかる大トルク対応のステッピングモータではステータでの発熱が大きい。しかるに本発明では、磁気センサをステータから十分離間させることができるので、ステータに給電した際にステータが発熱しても、かかる熱は磁気センサに伝わりにくい。
本発明において、前記エンコーダ用マグネットは、前記回転軸において前記ロータマグネットの端部および前記ステータの端部から軸線方向で突出する部分において前記回転軸を回転可能に支持する軸受よりさらに軸端側で当該回転軸に保持されていることが好ましい。このように構成すると、ステータから十分離間した位置に磁気センサを設けることができるため、ステータの熱は磁気センサに伝わりにくい。
本発明において、前記磁気センサは、前記エンコーダ用マグネットに対して前記回転軸の軸線方向において前記ステータが位置する側とは反対側で当該エンコーダ用マグネットに対向していることが好ましい。このように構成すると、エンコーダ用マグネットに対して径方向で対向する位置に磁気センサを配置した場合と比較して、磁気センサをステータから十分離間させることができるので、ステータに給電した際にステータが発熱しても、かかる熱は磁気センサに伝わりにくい。
本発明においては、前記磁気センサを保持するセンサ基板と、前記エンコーダ用マグネットを外周側で囲む筒部を備えたケースと、を備えた構成を採用することができ、この場合、前記センサ基板は、前記ケースの内側に保持されている構成を採用することができる。
この場合、前記センサ基板の外周端部は、前記筒部の内周面に対して周方向で離間する複数個所で当接し、前記センサ基板の外周端部と前記筒部の内周面との間には、周方向で離間する複数個所に隙間が設けられていることが好ましい。このように構成すると、センサ基板の外周端部とケースの筒部の内周面との間では隙間を介して空気の流出入が起こるため、ケースの内側に磁気センサを設けた場合でも磁気センサからの放熱を行なうことができる。このため、磁気センサの温度上昇を抑えることができる。また、隙間は、ケースから基板への熱伝達を抑える。このため、ステータの熱がケースおよび基板を介して磁気センサに伝わるのを抑制することができるので、磁気センサが高温になることを抑制することができる。
本発明では、前記ケースにおいて、前記筒部には貫通穴が形成されていることが好ましい。このように構成すると、筒部の貫通穴を介して空気の流出入が起こるため、ケースの内側に磁気センサを設けた場合でも磁気センサからの放熱を行なうことができる。このため、磁気センサの温度上昇を抑えることができる。
本発明では、前記センサ基板には貫通穴が形成されていることが好ましい。このように構成すると、基板の貫通穴を介して空気の流出入が起こるため、ケースの内側に磁気センサを設けた場合でも磁気センサからの放熱を行なうことができる。このため、磁気センサの温度上昇を抑えることができる。
本発明において、前記エンコーダ用マグネット、あるいは前記回転軸において前記エンコーダ用マグネットを保持している側の軸端面には、板状突起が設けられていることが好ましい。このように構成すると、回転軸が回転した際、板状突起によって空気の流れが発生する。このため、ケースの内側に磁気センサを設けた場合でも磁気センサに対する冷却を行なうことができるので、磁気センサの温度上昇を抑えることができる。
本発明では、回転軸に磁気式のエンコーダを設けるにあたって、回転軸においてステータの端部から軸線方向で突出した部分であってロータマグネットの端部に軸線方向で離間する部分にエンコーダ用マグネットを配置し、かかるエンコーダ用マグネットに対してはステータから離間した位置に磁気センサを設けてある。このため、磁気センサをステータから十分離間させることができるので、ステータに給電した際にステータが発熱しても、かかる熱は磁気センサに伝わりにくい。それ故、磁気センサが高温になることを抑制することができるので、磁気センサの温度に起因する誤検出を防止することができるとともに、磁気センサの長寿命化を図ることができる。
本発明を適用したステッピングモータの外観図である。 図1に示すステッピングモータに用いたステータなどの説明図である。 図1に示すステッピングモータからカバーを取り外して内部構成を示す説明図である。 図3に示すステータに用いたステータ組の説明図である。 図1に示すステッピングモータに用いたロータの説明図である。 図1に示すステッピングモータに構成したエンコーダの説明図である。 図1に示すステッピングモータのエンコーダに用いたエンコーダケースおよびセンサ基板の説明図である。 (a)、(b)は、図1に示すステッピングモータのエンコーダに用いられる回転軸の改良例を示す説明図、およびエンコーダ用マグネットの改良例を示す説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(ステッピングモータの全体構成)
図1は、本発明を適用したステッピングモータの外観図であり、図1(a)、(b)は、ステッピングモータにおいてコネクタが配置された上側部分の斜視図、および下側部分の斜視図である。図2は、図1に示すステッピングモータに用いたステータなどの説明図であり、図2(a)、(b)は、図1に示すステッピングモータの縦断面図、およびステータの一部を拡大して示す断面図である。図3は、図1に示すステッピングモータからカバーを取り外して内部構成を示す説明図であり、図3(a)、(b)は、内部構成の上側部分の斜視図、および下側部分の斜視図である。
図1および図2に示すように、本形態のステッピングモータ100では、モータ軸線L方向に長手方向を向ける下カバー91と上カバー92とによってカバー9が構成されている。カバー9において、出力側L1の端部にはフランジ95が固着され、かかるフランジ95からはロータ3の回転軸31が突出している。回転軸31の先端部にはピニオン39が固着される。
カバー9において、反出力側L2の端面からは基板7の端部が突出し、かかる基板7の端部に対してさらに反出力側L2で隣接する位置にコネクタ77が設けられている。
図2および図3に示すように、ステッピングモータ100は、カバー9の内側に、外周面においてN極とS極が周方向に交互に形成されたロータマグネット32、および回転軸31を備えたロータ3と、ロータマグネット32の外周面に対向する筒状のステータ2とを有している。
本形態では、カバー9とステータ2との間には樹脂6が充填されている。かかる樹脂6は、ステータ2の内部において、後述するコイル24、29を覆う位置まで充填され、コイル24、29で発生した熱をカバー9に伝達して放熱性を高める機能を担っている。
回転軸31は、出力側L1の端部と反出力側L2の端部が軸受で回転可能に支持されている。本形態では、回転軸31のいずれの端部もボールベアリングからなる軸受97、99によって支持されており、回転軸31において、出力側L1の端部には軸受97の内輪が固着され、軸受97の外輪は、軸受ホルダ96を介してフランジ95に固定されている。また、回転軸31において、反出力側L2の端部には軸受99の内輪が固着され、軸受99の外輪は、軸受ホルダ98を介して固定されている。
(ステータ組20の構成)
図4は、図3に示すステータに用いたステータ組の説明図であり、図4(a)、(b)は、ステータ組1つ分の斜視図、および分解斜視図である。
本形態のステッピングモータ100において、ステータ2は、図4に示すステータ組20が複数、モータ軸線L方向に配列されてなる。
図4に示すように、ステータ組20は、A相の外ステータコア21、コイルボビン23に巻回されたA相のコイル24、A相の内ステータコア22、B相の内ステータコア27、コイルボビン28に巻回されたB相のコイル29、B相の外ステータコア26をモータ軸線L方向で重ねた2相構造になっている。
A相の外ステータコア21は、底板部211の外周縁から反出力側L2に向けて円筒部212が延びた有底筒形形状を備えており、底板部211の中心穴の縁では、反出力側L2に向けて複数の極歯215が起立している。A相の内ステータコア22は、円環状のフランジ部221を備えており、このフランジ部221の中心穴の縁では、出力側L1に向けて複数の極歯225が起立している。従って、A相のコイル24が巻回されたコイルボビン23をモータ軸線L方向の両側から挟むように、A相の外ステータコア21、コイルボビン23、およびA相の内ステータコア22を重ねると、コイルボビン23の内周面では、A相の外ステータコア21に形成された極歯215と、A相の内ステータコア22に形成された極歯225とが交互に環状に並び、かかる極歯215、225の外周側でA相のコイル24が周回する構造となる。
B相の外ステータコア26は、円環状のフランジ部261を備えており、このフランジ部261の中心穴の縁では、出力側L1に向けて複数の極歯265が起立している。B相の内ステータコア27は、円環状のフランジ部271を備えており、このフランジ部271の中心穴の縁では、反出力側L2に向けて複数の極歯275が起立している。従って、B相のコイル29が巻回されたコイルボビン28をモータ軸線L方向の両側から挟むように、B相の外ステータコア26、コイルボビン28、およびB相の内ステータコア27を重ねると、コイルボビン28の内周面では、B相の外ステータコア26に形成された極歯265と、B相の内ステータコア27に形成された極歯275とが交互に環状に並び、かかる極歯265、275の外周側でB相のコイル29が周回する構造となる。
ここで、A相の外ステータコア21、コイルボビン23に巻回されたA相のコイル24、A相の内ステータコア22、B相の内ステータコア27、コイルボビン28に巻回されたB相のコイル29、B相の外ステータコア26をモータ軸線L方向で重ねた際、A相の外ステータコア21の円筒部212は、A相のコイル24、A相の内ステータコア22、B相の内ステータコア27、B相のコイル29を外周側で覆った状態となり、かかる円筒部212の先端部に対して、B相の外ステータコア26のフランジ部261が嵌った状態となる。
この状態で、ステータ組20では、モータ軸線L方向の反出力側L2の端部の外周縁は、A相の外ステータコア21の円筒部212の先端部であり、直角形状(直角部分)あるいは略直角形状(略直角部分)になっている。これに対して、ステータ組20では、モータ軸線L方向の出力側L1の端部の外周縁は、A相の外ステータコア21において、底板部211から円筒部212が起立した部分であり、R形状(R部分)になっている。そこで、本形態では、隣接するステータ組20を連結するにあたって、詳しくは後述するように、外周縁がR形状になっているA相の外ステータコア21の底板部211に対して、磁性板からなるスペーサ5がスポット溶接されている。また、A相の外ステータコア21の円筒部212の先端部に対しては、隣接するステータ組20のA相の外ステータコア21にスポット溶接されたスペーサ5がレーザ溶接されている。
このように構成したステータ組20において、A相のコイル24が巻回されたボビン23の周方向の1箇所には端子台231が形成されており、かかる端子台231には2本の端子246が固着されている。また、2本の端子246にはA相のコイル24の端部が各々絡げられ、端子246とコイル24の端部とはハンダにより電気的に接続されている。また、B相のコイル29が巻回されたボビン28においても、周方向の1箇所に端子台281が形成され、かかる端子台281には2本の端子296が固着されている。また、2本の端子296にはB相のコイル29の端部が各々絡げられ、端子296とコイル29の端部とはハンダにより電気的に接続されている。
ここで、A相に対応する2本の端子246は、モータ軸線L方向に直交する方向で並び、B相に対応する2本の端子296も、モータ軸線L方向に直交する方向で並んでいる。しかも、A相に対応する2本の端子246と、B相に対応する2本の端子296とは、モータ軸線L周りの角度位置が同一に設定されているため、A相に対応する2本の端子246と、B相に対応する2本の端子296は、各々がモータ軸線L方向で重なっている。
かかる端子246、296および端子台231、281は、A相の外ステータコア21の切り欠き218から半径方向外側に突出している。端子台231、281の内面は、円筒部212の外周面に当接している。また、端子台231、281において周方向の両端部は、切り欠き218において周方向の両側で対向する内縁に当接し、周方向の位置が規定されている。従って、A相の外ステータコア21の切り欠き218を基準に端子台231、281の角度位置が規定される結果、端子246、296の角度位置も規定される。また、A相の内ステータコア22の外周縁に形成された小突起228、B相の外ステータコア26の外周縁に形成された小突起268、およびB相の内ステータコア27の外周縁に形成された小突起278は、切り欠き218において周方向の両側で対向する内縁に当接し、周方向の位置が規定されている。このため、切り欠き218を基準に、A相の内ステータコア22、B相の外ステータコア26、およびB相の内ステータコア27の角度位置が規定されている。
このように構成したステータ組20を用いてステータ2を構成するにあたって、本形態では、同一構成の複数のステータ組20がモータ軸線L方向に同軸状に配列されている。すなわち、いずれのステータ組20でも、A相の外ステータコア21同士、コイルボビン23に巻回されたA相のコイル24同士、A相の内ステータコア22同士、B相の内ステータコア27同士、コイルボビン28に巻回されたB相のコイル29同士、およびB相の外ステータコア26同士は、同一の構成を有している。本形態では、5つのステータ組20がモータ軸線L方向に同軸状に配列されている。
また、いずれのステータ組20においても、極歯の角度位置が同一である。すなわち、図2(b)に示すように、いずれのステータ組20においても、周方向の所定の箇所を基準にした際、A相の外ステータコア21に形成された極歯215同士は同一の角度位置にあり、A相の内ステータコア22に形成された極歯225同士は同一の角度位置にあり、B相の外ステータコア26に形成された極歯265同士は同一の角度位置にあり、B相の内ステータコア27に形成された極歯275同士は同一の角度位置にある。このため、各ステータ組20とロータ3との間に発生するピークトルク位置が一致するため、大きなトルクを得ることができる。特に、本形態では、別の冶具を端子246、296あるいは端子台231、281に当接させて、複数のステータ組20の角度調整を行なうので、各ステータ組20の間での極歯の角度位置のずれを防止してあるため、大きなトルクを確実に得ることができる。
本形態においては、いずれのステータ組20においても、端子台231、281および端子246、296の角度位置が同一である。このため、5つのステータ組20を配列したステータ2には計20本の端子があるが、これらの端子は10本ずつ、モータ軸線Lに平行に2列に直線的に並んでいる。
そこで、本形態では、計20個の端子穴が10個ずつ、2列に直線的に並んだ基板7を用い、これらの端子穴に端子246、296を貫通させてハンダ付けてある。ここで、基板7は、PCB基板やガラス−エポキシ基板などといった剛性基板である。かかる基板7を用いてコイル24同士およびコイル29同士は直列に電気的接続されている。
(ロータの構成)
図5は、図1に示すステッピングモータ100に用いたロータ3の説明図である。図2(a)および図5に示すように、本形態のステッピングモータ100において、ロータ3では、回転軸31の周りに円筒状の永久磁石からなるロータマグネット32が固着され、かかるロータマグネット32の外周面には、N極とS極が周方向に交互に形成されている、また、ロータマグネット32では、同一の磁極がモータ軸線L方向の全体にわたって連続して形成されている。このため、ロータ3では、モータ軸線L方向においてステータ2が位置する全範囲にロータマグネット32が位置する。
かかるロータマグネット32を構成するにあたって、本形態では、回転軸31の周りに複数の円筒状のマグネット片320をモータ軸線L方向に配列されており、本形態では、複数のマグネット片320は、隣接するマグネット片320同士が当接するように配置されている。
ここで、複数のマグネット片320には、モータ軸線L方向における長さ寸法が相違するマグネット片320が含まれている。また、本形態では、ステータ組20は5組であるが、マグネット片320は7つであり、マグネット片320の数と、ステータ組20の組数とが相違している。
このように、本形態では、ステータ2の長さ寸法に一致するような長いロータマグネット32を用いるのではなく、長さ寸法が異なる円筒状の磁石材料を準備しておき、ステータ2の長さが定まった時点で、所定数の磁石材料を配置し、着磁を行なう。その際、同一寸法の磁石材料を配列しただけでは、ステータ2の長さ寸法にあったロータマグネット32を構成できない場合、一部の磁石材料を長さの異なるものに交換して、ロータマグネット32の長さ寸法を合わせる。従って、長さ寸法が同一のマグネット片320によってロータマグネット32が構成される場合もあるが、本形態のように、長さ寸法が異なるマグネット片320によってロータマグネット32が構成される場合もある。また、ステータ組20と同数のマグネット片320によってロータマグネット32が構成される場合もあるが、本形態のように、ステータ組20と異なる数のマグネット片320によってロータマグネット32が構成される場合もある。
このように構成すると、準備しておくロータマグネット32用の部品の種類を減らすことができるので、ステッピングモータ100のコストを低減することができる。また、極端に長いロータマグネット32を用いた場合、成形の際、内径に通す金型が細く長くなるため、成形が難しく、長さ方向において内径寸法がバラツキやすいが、本形態のように、複数のマグネット片320によってロータマグネット32を構成すれば、長さ方向の全体にわたって内径寸法が安定する。それ故、ステータ2とロータマグネット32との隙間寸法を狭くすることができるので、大きなトルクを得るのに有利である。
(エンコーダ8の構成)
図6は、図1に示すステッピングモータ100に構成したエンコーダの説明図であり、図6(a)、(b)、(c)は、ステッピングモータ100の反出力側の端部に設けたエンコーダケースを反出力側からみた斜視図、エンコーダケースからセンサ基板を取り出した様子を示す分解斜視図、およびセンサ基板の出力側の基板面を示す説明図である。図7は、図1に示すステッピングモータ100のエンコーダに用いたエンコーダケースおよびセンサ基板の説明図であり、図7(a)、(b)は、エンコーダケースを反出力側からみた説明図、およびセンサ基板を反出力側からみた説明図である。
図2(a)に示すように、本形態のステッピングモータ100において、回転軸31の反出力側L2の端部に対してはエンコーダ8が構成されている。本形態において、エンコーダ8は、回転軸31の反出力側L2の端部に取り付けられた円筒状のエンコーダ用マグネット81と、エンコーダ用マグネット81に対向するMRセンサ82(磁気センサ/磁気抵抗効果センサ)とを備えた磁気式のエンコーダである。
かかるエンコーダ8を構成するにあたって、エンコーダ用マグネット81は、回転軸31においてステータ2の反出力側L2の端部から軸線方向で突出した部分であってロータマグネット32の反出力側L2の端部に軸線方向で離間する部分に保持されている。従って、エンコーダ用マグネット81は、回転軸31において軸受99や軸受ホルダ98よりもさらに反出力側L2の軸端側に保持されている。より具体的には、エンコーダ用マグネット81は、軸受99または軸受ホルダ98とは軸線方向で離間された状態で回転軸31に固定されている。かかるエンコーダ用マグネット81は、図5に示すように、ロータマグネット32を構成するマグネット片320と同一の外径寸法および内径寸法を有する円筒状のマグネットであり、外周面にはマグネット片320と同一の位相でS極とN極が交互に形成されている。従って、エンコーダ用マグネット81については、ロータマグネット32のマグネット片320として使用されるものをそのまま用いてもよい。
また、本形態では、図2(a)に示すように、ロータマグネット32の反出力側L2の端部に軸線方向で離間する部分は、回転軸31を回転可能に支持する軸受99及び軸受ホルダ98を配置するに十分な隙間となっている。このように軸受99や軸受ホルダ98を配置することで、離間する部分を有効に活用することができる。
図2(a)および図6(a)、(b)、(c)に示すように、MRセンサ82は、ステータ2から軸線方向で離間した位置でエンコーダ用マグネット81に対向している。より具体的には、MRセンサ82は、回転軸31の反出力側L2の端部に対向するように配置された円板状のセンサ基板85の出力側L1の面85aに実装されている。このため、MRセンサ82は、エンコーダ用マグネット81に対して回転軸31の軸線方向においてステータ2が位置する側とは反対側(反出力側L2)でエンコーダ用マグネット81に対向している。このように、MRセンサ82は、ステータ2から十分離間させることができるので、ステータ2に給電した際にステータ2が発熱しても、かかる熱はMRセンサ82に伝わりにくくなっている。さらに、ロータマグネット32によって発生する磁束の影響も受けにくくなっている。なお、センサ基板85において、反出力側L2の面85bには駆動用IC79や他の電子部品78が実装されており、駆動用IC79は、エンコーダ8による検出結果に基づいて、コイル24、29への通電をフィードバック制御する。センサ基板85は、PCB基板やガラス−エポキシ基板などといった剛性基板である。
カバー9の反出力側L2の端部には、MRセンサ82やセンサ基板85を外周側で囲む筒部801をもった金属製のエンコーダケース80が取り付けられており、かかる筒部801の内周面802にセンサ基板85の外周端部851が保持されている。エンコーダケース80の内周面802には円環状の段部806が形成されており、かかる段部806にセンサ基板85の外周端部851が当接してセンサ基板85が位置決めされている。なお、エンコーダケース80には、軸受ホルダ98の固定やグランドとの導通線の固定に用いるネジ89を止める穴808が形成されている。
この状態で、エンコーダケース80の筒部801においてセンサ基板85により封鎖されている空間内にはMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が位置する。但し、エンコーダケース80の筒部801には、MRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間を外部と連通させる貫通穴801aが形成されている。かかる貫通穴801aは、エンコーダケース80の内部においてMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間と外部との間で空気を流出入させる。
また、センサ基板85において、MRセンサ82、駆動用IC79、電子部品78が実装されている領域や配線が形成されている領域を避けた位置には、カバー9の内側においてMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間を外部と連通させる貫通穴85eが形成されている。かかる貫通穴85eは、エンコーダケース80の内部においてMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間と外部との間で空気を流出入させる。
さらに、センサ基板85の外周端部851には、図7(a)、(b)に示すように、周方向で離間する複数個所には径方向外側に突出した突起852が形成されている。このため、センサ基板85の外周端部851には、突起852で挟まれた部分が小径部853になっている。従って、センサ基板85をエンコーダケース80の筒部801の内側に収容した状態で、センサ基板85の外周端部851は、筒部801の内周面802に対して周方向で離間する突起852が当接し、小径部853と筒部801の内周面802との間には隙間Gaが形成されることになる。かかる隙間Gaは、エンコーダケース80の内部においてMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間と外部との間で空気を流出入させる。また、センサ基板85と筒部801の内周面802との隙間Gaは、エンコーダケース80とセンサ基板85との接触面積を狭めることによって、エンコーダケース80からセンサ基板85への熱伝達を抑える機能も担っている。
(ステッピングモータ100製造方法)
本形態のステッピングモータ100を製造するにあたって、ロータ形成工程では、まず、ステータ2の長さに合わせて、予め準備しておいたマグネット片320から所定寸法のマグネット片320を必要な数、回転軸31の周りに固定し、着磁してロータマグネット32を形成する。あるいは、冶具の周りで複数のマグネット片320を接着剤で連結した後、着磁してロータマグネット32を形成し、かかるロータマグネット32を回転軸31の周りに固定する。
一方、ステータ形成工程では、A相の外ステータコア21、コイルボビン23に巻回されたA相のコイル24、A相の内ステータコア22、B相の内ステータコア27、コイルボビン28に巻回されたB相のコイル29、B相の外ステータコア26をモータ軸線L方向で重ねてステータ組20を形成する。かかる工程を行なう前に、A相の外ステータコア21の底板部211に対してスペーサ5をスポット溶接しておく。スポット溶接は、A相の外ステータコア21の内側にコイル24、29などを配置した後は行なうことができないが、R形状になっているA相の外ステータコア21の底板部であってもスペーサ5を溶接することができる。
次に、丸棒状の冶具を貫通するように、複数のステータ組20を通し、複数のステータ組20を同軸状に配列する。その際、別の冶具を端子246、296あるいは端子台231、281に当接させて、複数のステータ組20の角度調整を行なう。
次に、端子246、296を基板7の端子穴70に嵌めた後、端子246、296と基板7のランドとのハンダ付けを行なう。かかるハンダ付けの前、あるいは後に、A相の外ステータコア21の円筒部212の先端部と、隣接するステータ組20のA相の外ステータコア21に固定したスペーサ5とをレーザ溶接により固定する。レーザ溶接は、R部分には行なうことができないが、本形態では、A相の外ステータコア21の円筒部212において直角あるいは略直角になっている先端部とスペーサ5とを溶接するので、レーザ溶接を採用することができる。かかるレーザ溶接は、スポット溶接と違って、A相の外ステータコア21とB相の外ステータコア26とによって囲まれた空間内にコイル24、29などを配置した後に行なっても、コイル24、29が損傷しないなどの利点がある。
また、本形態では、A相の外ステータコア21の円筒部212の先端部にはB相の外ステータコア26のフランジ部261が嵌っており、円筒部212の先端部は、分厚くなっているのと同様な状態にある。このため、A相の外ステータコア21の円筒部212の先端部とスペーサ5とをレーザ溶接した際、A相の外ステータコア21の円筒部212に穴があいてコイル29が損傷あるいは断線するなどの不具合が発生しない。また、A相の外ステータコア21の円筒部212とレーザ溶接されるのは、隣接するステータ組20のA相の外ステータコア21にスポット溶接されているスペーサ5であるため、レーザ溶接の際、隣接するステータ組20のA相の外ステータコア21に穴があいてコイル24が損傷あるいは断線するなどの不具合も発生しない。それ故、ステータ組20同士の固定強度を向上することができるとともに、ステッピングモータ100の歩留まりを向上することができる。
次に、カバー9の内側に複数のステータ組20を連設したステータ2を配置し、しかる後に軸受97、99や軸受ホルダ96、98などを介してロータ3をステータ2内に回転可能に配置する。その際、回転軸31の反出力側L2の端部にエンコーダ8を構成するためのエンコーダ用マグネット81を取り付けておく。しかる後に、カバー9にエンコーダケース80を取り付ける。その際、MRセンサ82、駆動用IC79、電子部品78およびコネクタ77が実装されたセンサ基板85をエンコーダケース80の内側に装着しておく。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のステッピングモータ100では、ステータ組20を複数、モータ軸線L方向に配列し、複数のステータ組20の間において極歯215、225、265、275の角度位置を同一にしてあるため、ステッピングモータ100の特長である高い送り精度を確保したまま、大きなトルクを得ることができる。また、複数のステータ組20をモータ軸線L方向に配列した構成であるため、ステッピングモータ100の外径寸法は小さいままである。
また、本形態では、ステータ組20は、ステータコアおよびコイルとして、A相のステータコア(外ステータコア21および内ステータコア22)およびコイル24と、B相のステータコア(外ステータコア26および内ステータコア27)およびコイル29を備え、複数のステータ組20の間においてA相の極歯215、225同士の角度位置が同一で、B相の極歯265、275同士の角度位置が同一である。かかる2相構造を採用すれば、単相構造と違って、送り動作の際の振動などを低く抑えることができる。
また、複数のステータ組20の間において、ステータコア(外ステータコア21、26および内ステータコア22、27)およびコイル24、29は同一構成である。従って、部品の共通化を図ることができるので、ステッピングモータ100の低コスト化を図ることができる。
さらに、本形態では、回転軸31に対してエンコーダ8が構成されているため、回転軸31の角度位置をエンコーダ8で検出し、その結果をフィードバックすることができる。従って、ステッピングモータ100での脱調の発生を防止することができる。
また、エンコーダ8を構成するにあたって、回転軸31においてステータ2の端部から軸線方向で突出した部分であってロータマグネット32の端部に軸線方向で離間する部分にエンコーダ用マグネット81を配置し、かかるエンコーダ用マグネット81に対してはステータ2から離間した位置にMRセンサ82を設けてある。しかも、エンコーダ用マグネット81は、回転軸31において軸受99や軸受ホルダ98よりもさらに反出力側の軸端側に保持され、MRセンサ82は、エンコーダ用マグネット81に対して回転軸31の軸線方向においてステータ2が位置する側とは反対側でエンコーダ用マグネット81に対向している。このため、MRセンサ82をステータ2から十分離間させることができるので、ステータ2に給電した際にステータ2が発熱しても、かかる熱はMRセンサ82に伝わりにくい。特に、本形態のステッピングモータ100では、ステータ組20が複数、設けられているため、ステータ2での発熱が大きいが、ステータ2が発熱しても、かかる熱はMRセンサ82に伝わりにくい。それ故、MRセンサ82が高温になることを抑制することができるので、MRセンサ82の温度に起因する誤検出を防止することができるとともに、MRセンサ82の長寿命化を図ることができる。
また、エンコーダケース80の筒部801には、エンコーダケース80の内部においてMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間と外部との間で空気を流出入させる貫通穴801aが形成されている。また、センサ基板85には、エンコーダケース80の内部においてMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間と外部との間で空気を流出入させる貫通穴85eが形成されている。さらに、センサ基板85の外周端部851とエンコーダケース80の筒部801の内周面802との間には小径部853よって隙間Gaが形成されており、かかる隙間Gaは、エンコーダケース80の内部においてMRセンサ82およびエンコーダ用マグネット81が収容されている空間と外部との間で空気を流出入させる。従って、エンコーダケース80の内側にMRセンサ82を設けた場合でもMRセンサ82からの放熱を行なうことができるため、MRセンサ82の温度上昇を抑えることができる。それ故、MRセンサ82が高温になることを抑制することができるので、MRセンサ82の温度に起因する誤検出を防止することができるとともに、MRセンサ82の長寿命化を図ることができる。
また、センサ基板85と筒部801の内周面802との隙間Gaは、エンコーダケース80からセンサ基板85への熱伝達を抑える。このため、ステータ2の熱がエンコーダケース80およびセンサ基板85を介してMRセンサ82に伝わるのを抑制する。それ故、MRセンサ82が高温になることを抑制することができるので、MRセンサ82の温度に起因する誤検出を防止することができるとともに、MRセンサ82の長寿命化を図ることができる。
さらに、複数のステータ組20を用いた場合、コイル24同士およびコイル29同士を並列に接続すると、コイル24、29に流れる電流にアンバランスが発生するおそれがあるが、本形態では、コイル24同士およびコイル29同士を直列に接続しているため、各ステータ組20においてコイル24、29に流れる電流を同等とすることができる。また、本形態では、複数のステータ組20の間において、端子246、296の位置が同一の角度位置にあるため、端子246、296への電気的な接続が容易である。また、ステータ組20を同一の角度位置に配置する際、端子246、296あるいは端子台231、281を基準にステータ組20の角度位置を合わせることができる。しかも、端子246、296の位置が同一の角度位置にあるため、全ての端子246、296を共通の基板7に接続することができるので、端子246、296への電気的な接続が容易である。また、基板7として剛性基板を用いたため、フレキシブル基板を用いた場合と違って、端子246、296と基板7との固定により、ステータ組20の位置ずれを防止することができるという利点がある。
本形態において、ロータマグネット32では、同一の磁極がモータ軸線L方向の全体にわたって連続して形成されているため、ロータマグネット32においてステータ2と対向する領域全体が着磁されていることになる。このため、磁気効率が高いので、大きなトルクを得るのに有利である。
また、ロータマグネット32はモータ軸線L方向に配列された複数のマグネット片320からなるため、マグネット片320の数などを変更するだけでロータマグネット32の全長を調整することができる。従って、準備しておくロータマグネット32用の部品の種類を減らすことができるので、ステッピングモータ100のコストを低減することができる。しかも、複数のマグネット片320は、隣接するマグネット片320同士が当接するように配置されているため、ステータ2と対向する部分の全てが着磁されている構成を容易に実現することができる。
さらに、ステータ2の外周側はカバー9により覆われ、カバー9とステータ2との間には樹脂6が充填され、かかる樹脂6はコイル24、29まで届いている。このため、コイル24、29で発生した熱を、樹脂6を介してカバー9に伝達することができるので、放熱性が高い。従って、複数のステータ組20を用いた場合でも、ステッピングモータ100の温度上昇を低く抑えることができるので、ステッピングモータ100の信頼性を向上することができる。
(エンコーダ用マグネットの改良例)
図8(a)、(b)は、図1に示すステッピングモータのエンコーダに用いられる回転軸の改良例を示す説明図、およびエンコーダ用マグネットの改良例を示す説明図である。上記実施の形態では、回転軸31の反出力側L2の軸端面が平坦であったが、図8(a)に示すように、回転軸31の反出力側L2の軸端面31t(MRセンサ82に対向する側の端面)に羽根状の板状突起31sが形成されている構成を採用してもよい。また、図8(b)に示すように、エンコーダ用マグネット81の反出力側L2の端面81t(MRセンサ82に対向する側の端面)に羽根状の板状突起81sが形成されている構成を採用してもよい。このように構成すると、回転軸31が回転した際、板状突起31s、81sによって空気の流れが発生する。このため、エンコーダケース80の内側にMRセンサ82を設けた場合でもMRセンサ82に対する冷却を行なうことができるので、MRセンサ82の温度上昇を抑えることができる。なお、図8(b)に示すように、エンコーダ用マグネット81の反出力側の端面81tに板状突起81sを形成する場合、板状突起81sがS極およびN極に対応する位置に形成されていることが好ましい。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、ステータ組20が5個であったが、ステータ組20の数については、2〜4個、あるいは6個以上であってもよい。また、ステータ組20が1個のステッピングモータ100に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、スペーサ5が磁性材料で構成されていたが、非磁性材料で構成してもよい。さらに、上記実施の形態では、基板7は剛性基板であったが、フレキシブル基板であってもよい。
2 ステータ
3 ロータ
5 スペーサ
6 樹脂
7 基板
8 エンコーダ
9 カバー
20 ステータ組
21 A相の外ステータコア
22 A相の内ステータコア
24 A相のコイル
26 B相の外ステータコア
27 B相の内ステータコア
29 B相のコイル
31 回転軸
32 ロータマグネット
80 エンコーダケース
81 エンコーダ用マグネット
82 MRセンサ(磁気センサ)
85 センサ基板
85e センサ基板の貫通穴
100 ステッピングモータ
215、225 A相の極歯
231、281 端子台
246、296 端子
265、275 B相の極歯2
320 マグネット片
801 エンコーダケースの筒部
801a エンコーダケースの貫通穴
851 センサ基板の外周端部
Ga 隙間
L モータ軸線

Claims (10)

  1. 回転軸の外周面にロータマグネットが保持されたロータと、前記ロータマグネットの外周面に対向する筒状のステータと、を有するステッピングモータにおいて、
    前記回転軸に対しては、当該回転軸において前記ステータの端部から軸線方向で突出した部分であって前記ロータマグネットの端部に軸線方向で離間する部分に保持されたエンコーダ用マグネット、および前記ステータから軸線方向で離間した位置で前記エンコーダ用マグネットに対向する磁気センサを備えたエンコーダが構成されていることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記ステータは、複数の極歯が環状に配列されたステータコア、および前記極歯の外周側で周回するコイルを備えた単相あるいは複相のステータ組が複数、モータ軸線方向に配列されてなることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記複数のステータ組の間において前記極歯の角度位置が同一であることを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記エンコーダ用マグネットは、前記回転軸において前記ロータマグネットの端部および前記ステータの端部から軸線方向で突出する部分において前記回転軸を回転可能に支持する軸受よりさらに軸端側で当該回転軸に保持されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のステッピングモータ。
  5. 前記磁気センサは、前記エンコーダ用マグネットに対して前記回転軸の軸線方向において前記ステータが位置する側とは反対側で当該エンコーダ用マグネットに対向していることを特徴とする請求項4に記載のステッピングモータ。
  6. 前記磁気センサを保持するセンサ基板と、
    前記エンコーダ用マグネットを外周側で囲む筒部を備えたケースと、を備え、
    前記センサ基板は、前記ケースの内側に保持されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のステッピングモータ。
  7. 前記センサ基板の外周端部は、前記筒部の内周面に対して周方向で離間する複数個所で当接し、
    前記センサ基板の外周端部と前記筒部の内周面との間には、周方向で離間する複数個所に隙間が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のステッピングモータ。
  8. 前記筒部には貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載のステッピングモータ。
  9. 前記センサ基板には貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載のステッピングモータ。
  10. 前記エンコーダ用マグネット、あるいは前記回転軸において前記エンコーダ用マグネットを保持している側の軸端面には、板状突起が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のステッピングモータ。
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