JP5277605B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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本発明は、ブラシレスモータ、特に周波数発電コイルによって、回転制御を行うブラシレスモータの構造に関する。
従来から、複写機等のOA機器に搭載されるブラシレスモータは、高精度な回転制御を実現するために、回路基板に設けられた周波数発電コイルによる信号を基に回転制御を行っている。この周波数発電コイルによる信号は、周波数発電コイルと対向する着磁面を有するマグネットが移動することによって、周波数発電コイルに電流が発生することによって生成される(このような従来の、周波数発電コイルを用いて回転制御を行うブラシレスモータの例として、例えば、特許文献1参照)。
特開2006−25537号公報
近年、OA機器の小型化・薄型化に伴い、ブラシレスモータの小型化・薄型化が求められている。また同時にブラシレスモータの低価格化も求められている。
ここで、回路基板に設けられた周波数発電コイルを用いて回転制御を行うブラシレスモータでは、マグネットの着磁面と周波数発電コイルとの間隙を狭くする必要がある。マグネットが磁場を発生するステータと対向する着磁面と周波数発電コイルと対向する着磁面との2面を有する場合、回路基板およびステータの位置関係の制約によって、マグネットの設計が制限されてしまう。特にステータと周波数発電コイルとの距離が大きく設けられた場合、2つの着磁面の距離を大きく形成しなければならないため、マグネットの体積が大きくなってしまう。その結果、ブラシレスモータの小型化・薄型化の実現ができなくなるとともに、ブラシレスモータの低価格化も実現することができない問題となる。
したがって、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ブラシレスモータの低価格化を実現しつつ、ブラシレスモータの小型化・薄型化を実現することができるブラシレスモータを提供することである。
本発明の請求項1によれば、モータであって、所定の中心軸の周りを回転するロータマグネットと、前記ロータマグネットと径方向に対向して配置され、複数の電磁鋼板を積層して形成されるステータコアと、該ステータコアに導電線を複数層巻回することによって形成されるコイルとを有するステータと、前記ロータマグネットの下端面と軸方向に対向する上面を有し、前記ステータと電気的に接続される回路基板と、前記回路基板より軸方向下側に間隙を介して配置される取付板と、を備え、前記回路基板には、前記面における前記ロータマグネットの下端面と軸方向に対向した位置には、周波数発電コイルと、前記コイルの一部を収容する開口穴と、が形成され、前記ロータマグネットは、前記ステータと対向する第1着磁面と前記周波数発電コイルと対向する第2着磁面とを有し、前記回路基板の下面には、前記ロータマグネットの前記第1着磁面の磁極を検出する磁極検出素子が実装され、前記回路基板の前記上面は、前記コイルの下端部より軸方向上側に形成され、前記ステータコアの下面は、前記ロータマグネットの下端面より軸方向上側に配置されることを特徴とするモータ。
本発明の請求項1に従えば、周波数発電コイルを有する回路基板にコイルの一部を収容する開口穴が形成されることによって、ステータコアと回路基板とを近づけることができる。したがって、ロータマグネットの体積を小さくすることが可能である。その上、ロータマグネットの第2着磁面と周波数発電コイルとの軸方向の距離が、ステータコアと回路基板との軸方向の距離よりも小さいために、ロータマグネットの第2着磁面と周波数発電コイルとの磁気回路が、ステータコアとロータマグネットの第1着磁面との磁気回路によって、影響を受けることを防ぐことができる。
本発明の請求項2によれば、請求項1に係り、前記ステータコアと前記ロータマグネットの第1着磁面との間の径方向の距離は、前記ロータマグネットの第2着磁面と前記周波数発電コイルとの間の軸方向の距離以下であることを特徴とする。
本発明の請求項2に従えば、ステータコアとロータマグネットの第1着磁面との間の径方向の距離が、ロータマグネットの第2着磁面と周波数発電コイルとの間の軸方向の距離以下であることにより、ステータコアとロータマグネットの第1着磁面との磁気回路によって、ロータマグネットの第2着磁面と周波数発電コイルとの磁気回路が影響を受けることをより防ぐことができる。
本発明の請求項3によれば、請求項1および請求項2のいずれかに記載のモータであって、前記ロータマグネットの前記第2着磁面と前記回路基板との間の軸方向の距離は、前記回路基板に実装された前記磁極検出素子の前記回路基板の前記下面からの軸方向の高さよりも小さいことを特徴とするモータ。
本発明の請求項3に従えば、磁極検出素子が、回路基板の下面に形成されることによって、ロータマグネットと周波数発電コイルとの間に磁極検出素子が配置されないために、ロータマグネットと周波数発電コイルとの軸方向の距離を小さくすることができる。したがって、周波数発電コイルの信号を高精度に得ることができる。
本発明の請求項4によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに係り、前記磁極検出素子は、前記ロータマグネットの径方向内側に配置されることを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、ロータマグネットの径方向内側に磁極検出素子が配置されることによって、ロータマグネットの第1着磁面の磁極を良好に検出することができる。その上、磁極検出素子がロータマグネットの第2着磁面の真下にある場合と比較して、磁極検出素子に与えるロータマグネットの第2着磁面の磁束の影響を低減することができる。
本発明の請求項5によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに係り、前記ロータマグネットは、ネオジウム磁石であることを特徴とする。
本発明の請求項5に従えば、ロータマグネットにネオジウム磁石を用いることによって、フェライト磁石と比較して、高出力のモータを提供することができる。そのために、同出力であれば、モータを小型化することができる。また、ネオジウム磁石は、フェライト磁石より価格が高いために、ロータマグネットの体積を小さくし、ロータマグネットを有効に活用することによって、価格低減の効果を高くすることができる。
本発明の請求項6によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに係り、前記ロータマグネットの磁気中心と、前記ステータの磁気中心と、が一致することを特徴とする。
本発明の請求項6に従えば、ロータマグネットの磁気中心とステータの磁気中心とが一致することによって、互いの磁気中心のずれによる振動の発生を防止することができる。したがって、低騒音のモータを提供することができる。
本発明の請求項7によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のモータであって、前記回路基板の軸方向下側には、前記回路基板と略平行な面を有する基部と、前記回路基板を固定する回路基板固定部と、を有する取付板が配置され、前記回路基板固定部は、前記ロータマグネットの外周面より径方向外側に配置され、前記回路基板の前記開口穴の内周面は、前記ステータコアの外周面より径方向内側、且つ、前記コイルの外周縁より径方向外側となるように形成されることを特徴とする。
本発明の請求項7に従えば、回路基板の開口穴の内周面がステータコアの外周面より径方向内側に形成されることによって、磁極検出素子をロータマグネットの径方向内側に配置することができる。その上、開口穴がコイルの外周縁より径方向外側により、コイルの一部を収容することができる。また回路基板固定部と開口穴との径方向の距離が短くすることができるために、開口穴の周囲の部位の振動を低減することができる。
本発明の請求項8によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかに係り、前記中心軸と同軸に配置されるシャフトと、該シャフトを回転自在に支持する軸受部と、前記軸受部を保持する円筒部と、該円筒部における前記回路基板より軸方向下側の部位から径方向外側に延びる延長部と、を有するハウジングと、前記回路基板の軸方向下側には、前記回路基板と略平行な面を有する基部と、前記回路基板を固定する回路基板固定部と、を有する取付板と、をさらに備え、前記ハウジングの前記延長部には、軸方向上側に向かい延びる円筒形状のバーリング部が形成され、且つ、前記取付板における前記バーリング部と対向する位置には貫通穴が形成され、前記取付板の前記貫通穴は、前記ハウジングの前記バーリング部に挿通され、前記バーリング部が径方向外側に塑性変形することによって前記延長部に固定され、前記バーリング部は、前記コイルと軸方向に対向する位置に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項8に従えば、ハウジングの延長部と取付板との固定が、ハウジングのバーリング部を取付板の貫通穴に挿通した後、バーリング部を径方向外側に塑性変形させる構造であることによって、軸方向に省スペースにてハウジングと取付板とを固定することができる。その上、バーリング部にコイルが軸方向に対向することによって延長部の径方向の長さを低減することができる。さらに、コイルとバーリング部とが軸方向に対向しても、バーリング部は軸方向に省スペースにて形成されるために、ステータを取付板に軸方向に近づけることができる。その結果、モータの小型化を実現することができるとともに、ステータの軸方向の位置の設定の自由度を持たせることができる。
本発明によれば、ブラシレスモータの低価格化を実現しつつ、ブラシレスモータの小型化・薄型化を実現することができるブラシレスモータを提供することができる。
<ブラシレスモータの全体構造>
本発明のブラシレスモータの実施例の一形態について図1を用いて説明する。図1は、本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。
図1を参照して、ブラシレスモータ10は、中心軸J1と同軸に配置されるシャフト21およびシャフト21と一体に回転するロータマグネット22を有する回転体20と、回転体20を回転自在に支持する軸方向に離間した2つの軸受部30と、ロータマグネット22に径方向に対向して配置されるステータ41を有する固定体40と、から構成される。
以下、便宜上、軸方向上側および軸方向下側と記載するが、上側および下側の記載は必ずしも重力方向と一致するものではない。
回転体20は、軸方向に沿って延びる略円柱形状のシャフト21と、シャフト21の軸方向上側に固定されるロータホルダ23と、ロータホルダ23に固定されるロータマグネット22と、から構成される。
シャフト21は、2つの軸受部30をそれぞれ固定する軸受固定部211と、軸受固定部211より軸方向下側に形成されるギア部212と、から構成される。本実施例におけるギア部212は、ハスバ歯車が一体に設けられる。そしてギア部212の外径は、軸受固定部211の外径よりも大きい。
ロータホルダ23は、金属板をプレス加工することによって形成される。そして、ロータホルダ23は、シャフト21に固定されるシャフト固定部231と、シャフト固定部231の下側より径方向外側に連続して延びる内側蓋部232と、内側蓋部232から軸方向上側に向かい拡径する傾斜面233と、傾斜面233から径方向外側に延びる平面である外側蓋部234と、外側蓋部234の外周側より連続して軸方向下側に延びる略円筒形状である円筒部235と、から構成される。そしてロータマグネット22は、ロータホルダ23の円筒部235の内周面に接着剤によって固定される。また、ロータマグネット22には、後述するステータ41の外周面と径方向に対向する内周面に設けられた第1着磁面221と、後述する回路基板43の周波数発電コイル435と軸方向に対向する下端面に設けられた第2着磁面222と、を有する。第1着磁面221に着磁された磁極数と、第2着磁面222に着磁された磁極数と、は異なる。そして、第2着磁面222の磁極数は、第1着磁面221の磁極数よりも多い。本実施例では、第1着磁面221の磁極数は、10極であり、第2着磁面222の磁極数は、90極である。また、本実施例のロータマグネット22は、円環状のネオジウム磁石を用いている。このネオジウム磁石を用いることによって、フェライト磁石と比較して、ブラシレスモータを同出力とする場合、小さい体積とすることができる。したがって、ロータマグネット22の径方向の厚さを小さくすることができるために、小型化を実現したブラシレスモータを提供することができる。
固定体40は、中心軸と同軸の軸心となるよう形成された保持円筒部421と保持円筒部421の下側より径方向外側に環状に延びるフランジ部422とを有するハウジング42と、保持円筒部421の外周面に固定されたステータ41と、ステータ41の軸方向下側に配置された回路基板43と、回路基板43より軸方向下側に配置され、フランジ部422の上面に固定される取付板44と、を備える。取付板44には、ブラシレスモータ10を搭載機器(不図示)に取り付ける取付部441と、回路基板43の下面に接触する回路基板固定部442と、が設けられる。この回路基板固定部442と回路基板43とがビス等の固定部材によって固定されることによって、取付板44と回路基板43とは固定される。
軸受部30は、保持円筒部421に軸方向に離間して軸方向上側および軸方向下側にそれぞれ配置される。本実施例では、軸受部30は軸方向上側および軸方向下側のそれぞれがボールベアリング31、32である。また本実施例では、ボールベアリング32の外径がボールベアリング31の外径よりも大きい。
ステータ41は、磁性を有する薄板状の鋼板を軸方向に複数枚重ねて形成している。そして、ステータ41は、保持円筒部421の外周面と接触する内周面を有する略円環状のコアバック部4111(図1のステータ41における斜線部分)と、このコアバック部4111から中心軸J1から離れる方向に向かい延びるティース部4112とを有するステータコア411と、ティース部4112にそれぞれ導電線を複数層巻回して形成されるコイル412と、から構成される。ティース部4112は、周方向に離間して複数形成される(本実施例では12個)。また、ステータコア41には、電気的な絶縁を図る絶縁塗装が施されている。
外部電源(不図示)より、回路基板43を介してコイル412に通電されることによって、ステータ41は、磁界を発生する。そしてステータ41とロータマグネット22との間によって中心軸J1を中心とする回転トルクが発生することによってモータ10は駆動する。
<回路基板とステータとの位置関係>
次に本発明の回路基板43とステータ41との位置関係について、図2乃至図4を用いて説明する。図2は、本発明の回路基板43を示した、上側より見た平面図である。図3は、回路基板43にステータ41が配置された状態を示した、上側より見た平面図である。図4は、図1におけるステータ41およびロータマグネット22の周囲を拡大した拡大図を示し、ステータ41、ロータマグネット22、および回路基板43との位置関係を示す。
図2を参照して、回路基板43は、エポキシ樹脂にガラス不織布を織り込んで積層プレスした材料であるガラスエポキシにて形成される。回路基板43は、中心軸J1を中心とした、軸方向に沿った貫通孔を形成する内周面431と、取付板44に固定される複数の取付板固定部432と、取付板44の取付部441と軸方向に重ならないように切り欠く切り欠き部434と、を有する。
また、回路基板43の上面におけるロータマグネット22と軸方向に対向する位置には、周波数発電コイル435が設けられる。そして回路基板43の下面におけるロータマグネット22の径方向内側の位置には、磁極検出素子であるホール素子436が配置される。
図3を参照して、回路基板43の貫通孔を形成する内周面431の内径の大きさは、ステータ41の外周面の外径の大きさより小さく形成され、且つ、コイル412の外周縁を環状にて結ぶことによって形成された仮想円の径の大きさより大きく形成される。この構造により、ステータ41のコイル412を回路基板43の内周面431内に収容することができる。すなわち、コイル412の下端部が回路基板43の上面より軸方向下側に配置することができる。さらに、回路基板43の内周面431がステータ41の外周面の外径より小さく形成されるために、ホール素子436をロータマグネット22の径方向内側に配置することができる。その結果、ホール素子436がロータマグネット22の第1着磁面221の磁極を精度良く検知することができる。
図4を参照して、ステータ41の外周面とロータマグネット22の内周面との径方向の間隙G1の径方向の大きさは、回路基板43の上面とロータマグネット22の下端面との軸方向の間隙G2の軸方向の大きさ以下であることが望ましい。特に本実施例では、間隙G1の径方向の大きさと間隙G2の軸方向の大きさは、略同一である。
また、間隙G2の軸方向の大きさは、回路基板43の下面からホール素子436の下端部までの軸方向の大きさよりも小さい。この構造によって、周波数発電コイル435に流れる電流の量を増加させることができるために、周波数発電コイル435に基づく信号を大きくすることができる。したがって、周波数発電コイル435に基づく信号は、集積回路(不図示)に正確に伝達されるために、高精度な回転制御を実現することができる。また、ホール素子436が回路基板43の上面に配置されると、ロータマグネット22を、ホール素子436を避けるように軸方向上側に移動させなければならない。しかしながら、本実施例では、ホール素子436が回路基板43の下面に配置されるために、ロータマグネット22をホール素子436によって軸方向の位置が制限されることはない。したがって、ロータマグネット22と回路基板43の上面との軸方向の間の間隙G2の設定に自由度を持たせることができる。
また、ステータ41のステータコア411の下端面は、ロータマグネット22の下端面より軸方向上側に配置される。この構造により、ロータマグネット22とステータ41との間の磁束が、回路基板43の周波数発電コイル435に影響を与えることを低減することができる。したがって、周波数発電コイル435に基づく信号を精度良く生成することができる。その上、ロータマグネット22がステータコア411の下端面より軸方向下側の部位を有することによって、ホール素子436がロータマグネット22の第1着磁面221の磁束を得ることができる。
ステータ41のコイル412の下端部は、回路基板43の上面よりも軸方向下側に配置される。特に本実施例では、回路基板43の下面よりも軸方向下側に配置される。この構成によって、回路基板43の内周面431によりステータ41の軸方向下側への配置規制が緩和されるために、ロータマグネット22の軸方向の磁気中心とステータ41の軸方向の磁気中心とを容易に一致させる構造を実現することができる。したがって、ロータマグネット22の軸方向の磁気中心とステータ41の軸方向の磁気中心との不一致による、振動の発生を低減することができる。その結果、ブラシレスモータ10の騒音の低減を図ることができる。
その上、ステータ41のコイル412が回路基板43の内周面431内に収容されるために、回路基板43の上面とステータ41のステータコア411の下端面との軸方向に近づけることができる。したがって、ロータマグネット22は、ステータコア411の外周面と径方向に対向する部分と、ロータマグネット22の下端面と、を近づけることができる。その結果、ロータマグネット22の第1着磁面221と第2着磁面222とを近づけることができるために、ロータマグネット22の体積を小さくすることができる。したがって、ロータマグネット22の体積が小さくなる分、ロータマグネット22の単価を低減することができるために、低価格のブラシレスモータを提供することができる。特に本実施例では、ロータマグネット22にフェライト磁石より高価なネオジウム磁石を用いるために、体積を小さくすることによる単価の低減効果はフェライト磁石の体積を小さくすることによる単価の低減効果よりも高い。
また、コイル412が回路基板43の内周面431内に収容されるために、ステータコア411の軸方向の配置に自由度を持たせることができる。その結果、ステータ41の設計において、ステータコア411を構成する鋼板の積層枚数、およびコイル412を形成する導電線の巻回数の設定に自由度を持たせることができる。したがって、ブラシレスモータの様々な出力仕様に対して、ステータ41およびロータマグネット22以外の部品を変更することなく、対応することができる。すなわち、汎用性の高いブラシレスモータを提供することができる。
ハウジング42の保持円筒部421におけるステータ41より軸方向下側には、保持円筒部421から径方向外側に延びる延長部422が設けられる。延長部422には、軸方向上側に延びる略円筒形状のバーリング部4221が周方向に離間して複数設けられる。そして、バーリング部4221は、取付板44に設けられた挿通孔に挿通され、バーリング部4221における取付板44より軸方向上側に突出した部位が径方向外側に環状に塑性変形される(この塑性変形された部位を変形部4221aとする)。これにより、ハウジング42と取付板44とは固定される。また、回路基板43に貫通孔が設けられることによって、ステータ41のコイル412に発生する熱を効率よく放熱することができる。
バーリング部4221の変形部4221aの厚みは、ビスやネジの頭部の軸方向の厚さと比較して、薄く形成することができる。したがって、ステータ41をより取付板44側に近づけることができる。この構造により、ステータ41のコイル412にて発生する熱は、ハウジング42および取付板44側に放熱することができる。したがって、ステータ41を効率よく冷却することができる。
以上、本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々の変形が可能である。
例えば、本発明のブラシレスモータ10では、ステータ41とロータホルダ23との間に軸方向の間隙を有していたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、図5のようなロータホルダ23aおよびボールベアリング31を軸方向下側に移動させたような構造であってもよい。図5の場合、ロータホルダ23aの円筒部235aは、ロータホルダ23の円筒部235と比較して軸方向に小さく形成される。この構造によって、薄型のブラシレスモータを提供することができる。
また、例えば、本発明のブラシレスモータ10では、軸受部30にボールベアリング31、32を用いたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、含油焼結材料製の略円筒形状のものを軸受部としてもよい。
また、例えば、本発明のハウジング42と取付板44との固定には、バーリング部4221によって固定したが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、ビスやネジ等の固定部材を用いてもよい。
また、例えば、本発明のロータマグネット22は、ネオジウム磁石を用いていたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、フェライト磁石を用いても良い。また、本発明のロータマグネット22は、一部材にて構成されたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、ステータ41と径方向に対向する第1着磁面を有するロータマグネットと、周波数発電コイル435と軸方向に対向する第2着磁面を有するロータマグネットと、の2部材にて構成されてもよい。
本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 本発明の回路基板を示した、上側より見た平面図である。 本発明の回路基板にステータが配置された状態を示した、上側より見た平面図である。 図1におけるステータおよびロータマグネットの周囲を拡大した拡大図である。 本発明のブラシレスモータの他の実施形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。
符号の説明
10 ブラシレスモータ
20 回転体
21 シャフト
22 ロータマグネット
221 第1着磁面
222 第2着磁面
23 ロータホルダ
30 軸受部
40 固定体
41 ステータ
411 ステータコア
412 コイル
42 ハウジング
421 保持円筒部
422 延長部
4221 バーリング部
4221a 変形部
43 回路基板
431 内周面
435 周波数発電コイル
436 ホール素子(磁気検出素子)
44 取付板
441 取付部
442 回路基板固定部

Claims (8)

  1. モータであって、
    所定の中心軸の周りを回転するロータマグネットと、
    前記ロータマグネットと径方向に対向して配置され、複数の電磁鋼板を積層して形成されるステータコアと、該ステータコアに導電線を複数層巻回することによって形成されるコイルとを有するステータと、
    前記ロータマグネットの下端面と軸方向に対向する上面を有し、前記ステータと電気的に接続される回路基板と、
    前記回路基板より軸方向下側に間隙を介して配置される取付板と、
    を備え、
    前記回路基板には、前記面における前記ロータマグネットの下端面と軸方向に対向した位置には、周波数発電コイルと、前記コイルの一部を収容する開口穴と、が形成され、前記ロータマグネットは、前記ステータと対向する第1着磁面と前記周波数発電コイルと対向する第2着磁面とを有し、
    前記回路基板の下面には、前記ロータマグネットの前記第1着磁面の磁極を検出する磁極検出素子が実装され、
    前記回路基板の前記上面は、前記コイルの下端部より軸方向上側に形成され、
    前記ステータコアの下面は、前記ロータマグネットの下端面より軸方向上側に配置されることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記ステータコアと前記ロータマグネットの前記第1着磁面との間の径方向の距離は、前記ロータマグネットの第2着磁面と前記周波数発電コイルとの間の軸方向の距離以下であることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1および請求項2のいずれかに記載のモータであって
    記ロータマグネットの前記第2着磁面と前記回路基板との間の軸方向の距離は、前記回路基板に実装された前記磁極検出素子の前記回路基板の前記下面からの軸方向の高さよりも小さいことを特徴とするモータ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のモータであって、
    前記磁極検出素子は、前記ロータマグネットの径方向内側に配置されることを特徴とするモータ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のモータであって、
    前記ロータマグネットは、ネオジウム磁石であることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のモータであって、
    前記ロータマグネットの磁気中心と、前記ステータの磁気中心と、が一致することを特徴とするモータ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のモータであって、
    前記回路基板の軸方向下側には、前記回路基板と略平行な面を有する基部と、前記回路基板を固定する回路基板固定部と、を有する取付板が配置され、
    前記回路基板固定部は、前記ロータマグネットの外周面より径方向外側に配置され、
    前記回路基板の前記開口穴の内周面は、前記ステータコアの外周面より径方向内側、且つ、前記コイルの外周縁より径方向外側となるように形成されることを特徴とするモータ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のモータであって、
    前記中心軸と同軸に配置されるシャフトと、該シャフトを回転自在に支持する軸受部と、
    前記軸受部を保持する円筒部と、該円筒部における前記回路基板より軸方向下側の部位から径方向外側に延びる延長部と、を有するハウジングと、
    前記回路基板の軸方向下側には、前記回路基板と略平行な面を有する基部と、前記回路基板を固定する回路基板固定部と、を有する取付板と、
    をさらに備え、
    前記ハウジングの前記延長部には、軸方向上側に向かい延びる円筒形状のバーリング部が形成され、且つ、前記取付板における前記バーリング部と対向する位置には貫通穴が形成され、
    前記取付板の前記貫通穴は、前記ハウジングの前記バーリング部に挿通され、前記バーリング部が径方向外側に塑性変形することによって前記延長部に固定され、
    前記バーリング部は、前記コイルと軸方向に対向する位置に形成されることを特徴とするモータ。
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