JP2011055393A - 画像読取装置及び原稿搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 両面読取時には原稿の第1面及び第2面を順に読み取り、片面読取時には原稿の第2面を読み取る画像読取装置において、原稿ジャムやカバーオフなどの停止要因が検出され、読取が中断された場合に、第1面の重複読取を防止することを目的とする。
【解決手段】 原稿の第1面及び第2面を順に読み取るための両面パスと、原稿の第2面を読み取るための片面パスとを有し、パス切替部17が、分岐点C1において両面パス又は片面パスを切り替える。Uターン原稿検出部31は、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前のUターン原稿を検出し、パス切替部17は、再開された両面読取において、検出されたUターン原稿を片面パスへ搬送する。このため、原稿の両面読取を中断し、その後に再開した場合に、同じ原稿の第1面を重複して読み取るのを防止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像読取装置及び原稿搬送方法に係り、更に詳しくは、原稿の両面読取を中断した場合に、読み取りが終了していない原稿について再度読み取りを行う画像読取装置の改良に関する。
2以上の原稿を自動搬送し、これらの原稿を順次に読み取ることができる画像読取装置が広く普及している。また、自動搬送によって原稿の両面読取を行うことができる画像読取装置も広く普及している。両面読取が可能な画像読取装置には、2つのイメージセンサを用いて原稿の両面読取を行う1パス2スキャナ方式や、自動搬送中に原稿の表裏を反転させて1つのイメージセンサを用いて原稿の両面読取を行う2パス1スキャナ方式が知られている。
2パス1スキャナ方式の両面読取には、原稿の搬送中に搬送方向を切り替えるスイッチバックを行うことにより、イメージセンサに対し原稿を同一方向に2回通過させるスイッチバック方式と、Uターン路を用いて搬送路を交差させ、イメージセンサに対し原稿を逆方向に2回通過させるUターン方式が考えられる。Uターン方式を採用した場合、搬送方向の切り替えを行う必要がないことから、搬送制御が簡単になり、また、読取時間を短縮することができる(例えば、特許文献1)。
この様な画像読取装置は、原稿読取中に予め定められた停止要因が検出された場合に原稿の搬送を緊急停止し、読取処理を中断する。例えば、原稿ジャムやカバーオフ(開扉)が検出されると、読取処理を中断する。この時、ユーザは搬送路内の原稿を取り出して原稿トレイに載置する必要がある。このため、従来の画像読取装置には、読み取りを終了した原稿と、終了していない原稿とを区別するための表示を行うものがあった。例えば、何枚目の原稿から読み取りを再開する必要があるのかを表示する画像読取装置が知られている。この様な画像読取装置では、中断後に再開された読取処理において、読み取る原稿の漏れや重複を回避することができる。
特開2009−10861
従来の画像読取装置では、両面読取を中断した場合に、中断時に両面の読み取りが終了していた原稿以外は、再読取の対象とされる。つまり、読み取りが終了したか否かを原稿単位で判別している。このため、読取中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿は、再読取の対象となり、読取再開後に両面の読み取りが行われる。つまり、この様な原稿は、第1面について2回の読み取りが行われることになり、無駄な読取処理が行われるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、原稿の両面読取を中断し、その後に再開する場合に、同じ原稿面を重複して読み取るのを防止することができる画像読取装置を提供することを目的とする。また、両面読取の中断時に、2以上の原稿について一方の原稿面の読み取りのみが終了している場合に、これらの各原稿について重複読取を防止することができる画像読取装置を提供することを目的とする。さらに、このような重複読取を回避することにより、読取再開後における搬送時間を短縮することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による画像読取装置は、原稿の読取方法として、両面読取及び片面読取のいずれかを指定する読取指定手段と、原稿の第1面及び第2面を順に読み取る両面読取用の第1搬送路と、第1搬送路よりも短く、原稿の第2面を読み取る片面読取用の第2搬送路と、指定された上記読取方法に基づいて、第1搬送路及び第2搬送路のいずれかを選択する経路切替手段と、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿を検出する原稿検出手段とを備え、上記経路切替手段は、上記原稿検出手段の検出結果に基づいて、再開された両面読取における最初の原稿の搬送経路として第2搬送路を選択するように構成される。
この様な構成によれば、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿が検出されると、再開された両面読取における最初の原稿の搬送経路として第2搬送路が選択され、第1面を重複して読み取ることなく、上記原稿の両面の読み取りを完了することができる。しかも、第2面のみを読み取るための第2搬送路は、第1搬送路よりも短いため、第1面の重複読取を回避することにより、読取再開後における搬送時間を短縮することができる。
例えば、2以上の両面原稿の連続読取を中断した場合、中断時に第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿が最初に搬送されるように、ユーザが原稿を原稿トレイに載置して読み取りを再開すれば、第1面の重複読取を回避し、原稿の搬送時間を短縮することができる。
第2の本発明による画像読取装置は、上記構成に加え、上記原稿検出手段が、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿数を検出し、上記経路切替手段が、上記原稿数に基づいて、第2搬送路から第1搬送路へ切り替えるように構成される。
この様な構成によれば、両面原稿の連続読取中に、2以上の原稿が第1面の読取後であって第2面の読取前の状態となり得る画像読取装置において、読取中断時に第1面の読取後であって第2面の読取前の全ての原稿について、読取再開後における第1面の重複読取を回避し、原稿の搬送時間を短縮することができる。
第3の本発明による画像読取装置は、上記構成に加え、上記経路切替手段が、第1搬送路及び第2搬送路の分岐点において搬送経路を切り替え、第1搬送路が、上記分岐点から読取位置へ原稿を搬送する第1導入路と、第1導入路から進入して上記読取位置を通過した原稿をUターンさせ、再び上記読取位置に進入させるUターン路とを有し、第2搬送路が、上記読取位置を通過することなく上記Uターン路と合流する第2導入路を有するように構成される。
この様な構成によれば、読取中断時に第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿は、再開された両面読取において第2搬送路へ搬送され、Uターン路の一部の経路の通過を省略することができる。このため、原稿の搬送時間を短縮しつつ、読み取りの行われていない第2面の読み取りを行うことができる。
第4の本発明による画像読取装置は、上記構成に加え、上記原稿検出手段の検出結果に基づいて、読取再開後に読取対象となる原稿を表示する表示手段を備えて構成される。
この様な構成によれば、中断後に読取対象となる原稿が表示され、ユーザは、この表示を見て原稿を原稿トレイに載置し、読み取りを再開することができる。つまり、ユーザは、中断時に第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿を意識することなく、読み取りを再開することができる。
第5の本発明による画像読取装置は、原稿の読取方法として、両面読取及び片面読取のいずれかを指定する読取指定ステップと、指定された上記読取方法に基づいて、両面読取用の第1搬送路及び片面読取用の第2搬送路のいずれかを選択する経路切替ステップと、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿を検出する原稿検出ステップとを備え、上記経路切替ステップが、上記原稿検出ステップの検出結果に基づいて、再開された両面読取において第2搬送路を選択するように構成される。
本発明による画像読取装置は、原稿の両面読取を中断し、その後に再開する場合に、同じ原稿面を重複して読み取るのを防止することができる。また、両面読取の中断時に、2以上の原稿について一方の原稿面の読み取りのみが終了している場合に、これらの各原稿について重複読取を防止することができる。更に、このような重複読取を回避することにより、読取再開後における搬送時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態による画像読取装置の一構成例を示した外観図である。 図1の複合機100の要部の一構成例を示した断面図である。 順次方式の連続読取についての説明図である。 バッチ方式の両面読取についての説明図である。 交互方式の両面読取についての説明図である。 交互方式の両面読取についての説明図である。 連続読取の各方式について読取位置C2における読取順序の一例を示した説明図である 図1の複合機100の要部について一構成例を示したブロック図である。 図8の複合機100における読取中断処理の一例を示したフローチャートである。 図8の複合機100における読取処理の一例を示したフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態による画像読取装置の一構成例を示した外観図であり、画像読取装置の一例として複合機100が示されている。複合機(MFP:Multifunction Peripheral)100は、画像読取、印刷、ファクシミリ送受信などを行うMFP本体部20と、画像読取時に原稿の自動搬送を行うADF(Auto Document Feeder)装置10とによって構成される。
MFP本体部20の操作パネル21には、ユーザが操作入力を行うためのスタートキー、テンキーなどの操作入力部21aと、ユーザに対し、動作状態を表示出力するための液晶表示部21bが設けられている。例えば、ユーザは、操作入力部21aへの操作入力を行うことにより、原稿の片面読取及び両面読取のいずれかを指定することができる。また、原稿ジャムやカバーオフが検出された場合には液晶表示部21bにエラー表示が行われる。このエラー表示には、読み取りが終了している原稿の枚数が含まれ、ユーザに対し、再読取が必要な原稿が示される。
また、MFP本体部20の上面には、図示しないコンタクトガラスが形成され、このコンタクトガラス上にADF装置10が開閉可能に配置されている。つまり、この複合機100は、コンタクトガラス上に載置された原稿を読み取るフラットベッド方式、ADF装置10により自動搬送中の原稿を読み取るADF方式のいずれの方式でも原稿を読み取ることができる。
ADF装置10は、給紙トレイ11及び排紙トレイ12を備え、その内部には搬送路が形成されている。給紙トレイ11内の原稿は、1枚ずつ分離して繰り込まれ、搬送路に沿って搬送され、排紙トレイ12へ排出される。この搬送路は、MFP本体部20のコンタクトガラス上を通過するように形成されており、原稿は、コンタクトガラス上を通過する際にMFP本体部20によって読み取られる。
図2は、図1の複合機100の要部の一構成例を示した断面図であり、主としてADF装置10の内部構造が模式的に示されている。図中のB1〜B5は原稿の搬送路、C1は搬送路B2及びB5の分岐点、C2は原稿の読取位置、C3は搬送路B3及びB5の合流点である。
<スキャナユニット22>
スキャナユニット22は、読取位置C2を通過する原稿Aの画像を光学的に読み取るイメージセンサであり、投光器22a及びラインセンサ22bからなる。投光器22aからの照射光はコンタクトガラス上の原稿Aによって反射され、多数の受光素子が直線状に配置されたラインセンサ22bによって検出される。この配列方向と交差する方向に、原稿A及びラインセンサ22bを相対的に移動させれば、2次元画像を読み取ることができる。ADF方式で画像読取を行う場合、スキャナユニット22を静止させ、搬送中の原稿Aについて画像読取が行われる。なお、このスキャナユニット22は、読取位置C2に対する原稿Aの到着又は通過を検出する原稿検出センサとして用いることもできる。
この複合機100では、2パス1スキャナ方式を採用し、1個のスキャナユニット22を用いて原稿の両面読取を行っている。2パス1スキャナ方式とは、原稿の表裏を反転させ、同じスキャナユニット22で原稿を2回読み取らせる両面読取の方法である。一般的な2パス1スキャナ方式の画像読取装置では、原稿をスイッチバックさせることにより原稿Aの表裏を反転させ、別の搬送路を通ってスキャナユニット22の手前に合流させ、スキャナユニット22を同じ方向に2回通過させる。
これに対し、複合機100では、原稿AをUターンさせることによって原稿Aの表裏を反転させ、スキャナユニット22を2回通過させる。このとき、原稿Aがスキャナユニット22を通過する方向は、1回目及び2回目で逆方向となる。
<搬送路B1〜B5>
ADF装置10内には、搬送路B1〜B5が形成され、片面読取と両面読取の場合で原稿Aの搬送経路が異なる。両面読取を行う場合、原稿は搬送路B1,B2,B3,B4の順に搬送される。この搬送経路を両面パスと呼ぶことにする。一方、片面読取を行う場合、原稿は搬送路B1,B5,B3,B4の順に搬送される。この搬送経路を片面パスと呼ぶことにする。
搬送路B1は、給紙トレイ11から繰り込まれた原稿Aを分岐点C1まで搬送する給紙路であり、片面読取及び両面読取のいずれの場合にも用いられる。
搬送路B2は、両面読取用の原稿Aを分岐点C1から読取位置C2まで搬送する両面読取専用の導入路であり、Uターンすることなく、ほぼ直線的に読取位置C2へ原稿Aを搬送する。搬送路B2から進入し、読取位置C2を右から左へ通過した原稿は搬送路B3へ入る。
搬送路B3は、両面読取用の原稿をUターンさせて表裏を反転させるUターン路である。読取位置C2を右から左へ通過した原稿は、搬送路B3の下側へ入り、時計回りに搬送されて表裏が反転した状態となった後、搬送路B3の上側から読取位置C2へ戻り、読取位置C2を左から右へ通過する。つまり、搬送路B3を通過することによって、原稿の表裏を反転させた状態で読取位置C2を2回通過させることができる。このとき、読取位置C2を通過する方向は1回目と2回目では逆方向になる。なお、搬送路B3のうち、合流点C3よりも下流側は、片面読取の場合にも用いられる。
搬送路B4は、読取位置C2を左から右へ通過した原稿を排出口18へ搬送し、排紙トレイ12へ排出する排出路であり、片面読取及び両面読取のいずれの場合も用いられる。
搬送路B5は、片面読取用の原稿Aを分岐点C1から搬送路B3上の合流点C3まで搬送する片面読取専用の導入路であり、搬送路B5及び搬送路B3によって横向きU字状の搬送路が構成されている。合流点C3から搬送路B3上に進入した片面読取用の原稿は、両面読取用の原稿と全く同様にして、読取位置C2を左から右に通過し、搬送路B4に入り、排紙トレイ12へ排出される。
<給紙トレイ11>
給紙トレイ11は、原稿を積み重ねて載置する原稿台13と、これらの原稿を位置決めするための原稿ストッパ14とを備えている。原稿台13は、バネなどの付勢手段によって上方向に付勢され、最上部の原稿をピックアップローラ15aに接触させている。また、原稿台13上の原稿は、送り方向の前端(図中では左端)が原稿ストッパ14によって位置決めされている。このため、最上部の原稿は、その前端が位置決めされ、かつ、当該前端付近がピックアップローラ15aに押し付けられた状態となっている。
<原稿繰込部15>
原稿繰込部15は、給紙トレイ11内の原稿Aを搬送路へ1枚ずつ繰り込む原稿繰込手段であり、ピックアップローラ15a、分離ローラ15b及びリタードローラ15cからなる。ピックアップローラ15a及び分離ローラ15bは原稿の送り方向に回転駆動され、リタードローラ15cは戻り方向に回転駆動される。このため、給紙トレイ11内の原稿Aは、上から順にピックアップローラ15aによって搬送路B1へ繰り込まれ、重送状態で繰り込まれた原稿Aは、互いに逆回転している分離ローラ15b及びリタードローラ15cによって最上部の原稿Aのみが分離され、送り方向に搬送される。
<搬送ローラ16>
搬送ローラ16は、回転駆動される駆動ローラと、搬送路を挟んで駆動ローラに対向して配置された従動ローラとからなる。搬送路B1〜B5には、最短の原稿長よりも短い間隔で多数の搬送ローラ16が配置され、これらの搬送ローラ16によって原稿Aは搬送路上を搬送される。なお、搬送ローラ16は図示しない搬送モータ36により回転駆動されるが、一部の搬送ローラ16を他の搬送ローラ16と非同期で駆動するには、専用のクラッチなどが必要となり、構成が複雑になり高コストになる。このため、本実施の形態では、全ての搬送ローラ16が、同一のステッピングモータによって駆動され、互いに同期して回転しているものとする。
<パス切替部17>
パス切替部17は、片面パス又は両面パスのいずれかを選択する搬送経路の切替手段であり、搬送経路の分岐点C1に配置されている。このパス切替部17は、爪状の回転部材17aと図示しないソレノイドとにより構成され、ソレノイドが回転部材17aを回動させることによって、搬送路B2及びB5を切り替えている。つまり、両面パスが選択されている場合には、分岐点C1に到達した原稿Aが搬送路B2へ搬送され、片面パスが選択されている場合には、搬送路B5へ搬送される。
給紙トレイ11内に収容された原稿Aの下面を第1面、上面を第2面とすれば、両面パスでは、第1面及び第2面の順で原稿Aが2回読み取られ、片面パスでは、原稿Aの第2面のみが読み取られる。すなわち、両面パスが選択されている場合、原稿Aは、搬送路B1、分岐点C1、搬送路B2を順に経由して、スキャナユニット22の読取位置C2に案内され、その第1面が読み取られる。その後、原稿Aは搬送路B3を経て再び読取位置C2に案内され、その第2面が読み取られ、搬送路B4を経て排出口18から排出される。一方、片面パスが選択されている場合、原稿Aは、搬送路B1、分岐点C1、搬送路B5、合流点C3、搬送路B3の後半区間を順に経由して、スキャナユニット22の読取位置C2に案内され、その第2面が読み取られた後、搬送路B4を経て排出口18から排出される。
<原稿検出センサDS1〜DS5>
ADF装置10には、5つの原稿検出センサDS1〜DS5が設けられている。原稿検出センサDS1,DS2は、給紙トレイ11に設けられ、原稿台13に載置された原稿Aを検出している。一方、原稿検出センサDS3〜DS5は、それぞれ異なる検出位置において、搬送中の原稿Aの到着又は通過を検出している。なお、これらの原稿検出センサDS1〜DS5には光センサを用いることができる。
原稿検出センサDS1は、給紙トレイ11上に原稿Aが載置されているか否かを検出する原稿載置検出手段である。例えば、反射型の光センサを原稿ストッパ14付近の原稿台13に埋設し、原稿Aの前端付近を検出すれば、原稿Aの有無を判別することができる。
原稿検出センサDS2は、原稿Aの送り方向の長さを検出する原稿長検出手段である。例えば、原稿検出センサDS1より後方の原稿台13に光センサを埋設しておくことにより、原稿長が所定長さ以上であるか否かを判別することができる。この場合、サイズの異なる2以上の原稿Aが積み重ねて載置されていれば、最大の原稿長が検出される。また、送り方向の位置を互いに異ならせて2以上の原稿検出センサDS2を配置すれば、原稿長が所定範囲内の長さであることを検出することもできる。
原稿検出センサDS3〜DS5は、搬送路上の予め定められた検出位置を監視し、搬送中の原稿Aの位置を検出する搬送状態検出手段であり、上記検出位置に対する原稿Aの到達又は通過を検出している。つまり、原稿Aの前端を検出している場合には、原稿Aが検出位置に到達したことを判別することができ、原稿Aの後端を検出している場合には、原稿Aが検出位置を通過したことを判別することができる。
原稿検出センサDS3は、分離ローラ15b及び分岐点C1に挟まれた搬送路B1上に配置され、原稿繰込部15によって給紙トレイ11から搬送路B1へ繰り込まれた原稿Aを検出している。
原稿検出センサDS4は、分岐点C1及び読取位置C2に挟まれた搬送路B2上に配置されている。原稿検出センサDS4は、スキャナユニット22による第1面の読取タイミングを求めるためのセンサであり、原稿Aの前端が読取位置C2に到達する直前に通過する位置に配置されている。例えば、第1面の読取開始タイミングは、原稿検出センサDS4が原稿Aの前端を検出した後の搬送距離、つまり、搬送モータ36の回転量から求めることができ、第1面の読取終了タイミングは、原稿Aの後端を検出した後の搬送距離から求めることができる。
原稿検出センサDS5は、合流点C3及び読取位置C2に挟まれた搬送路B3上に配置されている。原稿検出センサDS5は、スキャナユニット22による第2面の読取タイミングを求めるためのセンサであり、原稿Aの前端が読取位置C2に到達する直前に通過する位置に配置されている。例えば、第2面の読取開始タイミングは、原稿検出センサDS5が原稿Aの前端を検出した後の搬送距離から求めることができ、第2面の読取終了タイミングは、原稿Aの後端を検出した後の搬送距離から求めることができる。
また、原稿詰まりや、ADF装置10のカバーが開かれるカバーオフ等の停止要因により原稿の読み取りが中断されることがある。両面読取の中断時に、原稿Aが搬送路B3上を搬送中であった場合、つまり、両面読取の中断時に、第1面の読み取りが終了し、第2面の読み取りの終了前の原稿Aがある場合には、その後、読み取りが再開したときに、当該原稿Aの搬送経路が片面パスに切り替えられる。上記のように、片面パスが選択される場合、原稿Aの第2面が読み取られるので、原稿Aの搬送経路が片面パスに切り替えられることによって、既に読み取りの終了している第1面を重複して読み取ることなく、読み取りが終了していない第2面の読み取りを行うことができる。また、原稿Aの搬送経路が、分岐点C1から合流点C3までの距離が両面パスより短い片面パスに切り替えられるので、読取再開時における原稿Aの搬送時間を短縮することができる。
<連続読取の方式>
図3〜図6は、図2のADF装置10を用いて、2以上の両面原稿A1〜A4の連続読取を行う場合の様子を示した説明図である。一般に、ADF装置10は、2以上の原稿を同時搬送することによって、連続読取時における原稿1枚当りの読取時間を短縮することができる。ADF装置10の場合、両面パスが交差しているため、順に繰り込まれる両面原稿A1〜A4が読取位置C2を通過する順序によって複数の読取方式が考えられる。本実施の形態では、順次方式、バッチ方式及び交互方式のいずれか一つが、ユーザによって選択されるものとする。なお、給紙トレイ11上で原稿検出センサDS2によって検出した原稿サイズに基づいて、これらの読取方式が選択されるようにしてもよい。
<順次方式の連続読取>
図3の(a)〜(d)は、順次方式の連続読取についての説明図であり、搬送路B1〜B5上における原稿A1,A2の搬送状態が時系列順に示されている。順次方式では、Uターン用の搬送路B3上で2以上の原稿を同時に搬送させず、後続の原稿A2の読み取りは、先行する原稿A1の両面が読み取られた後に開始される。
図中の(a)〜(c)に示した通り、先に繰り込まれた原稿A1は、搬送路B1〜B3上を順に搬送され、読取位置C2を2回通過する。また、図中の(c)及び(d)に示した通り、後続の原稿A2の繰り込みは、原稿A1が読取位置C2を2回通過した後に原稿A2が読取位置C2に到達するように、先行する原稿A1が排紙トレイ12へ排出されるよりも前に行われる。
順次方式は、先行する原稿A1が排出される前に、後続の原稿A2の繰り込みを開始することによって、1枚当りの読取時間を短縮する読取方法である。順次方式は、原稿長が搬送路B3の長さ以下であれば適用できるため、比較的長い原稿の高速読取に適している。しかしながら、原稿間隔が非常に大きくなるため、後述の2方式に比べて、1枚当たりの読取時間は長くなる。
<バッチ方式の連続読取>
図4の(a)〜(d)は、バッチ方式の両面読取についての説明図であり、搬送路B1〜B5上における原稿A1〜A3の搬送状態が時系列順に示されている。バッチ方式では、Uターン用の搬送路B3上において2以上の原稿A1,A2を重複させることなく同時に搬送させ、これらの原稿グループを単位として両面読取を行っている。つまり、先行する原稿A1,A2は、それぞれの第1面が読み取られた後に、それぞれの第2面が読み取られ、後続の原稿A3の読み取りは、先行する原稿A1,A2の両面が読み取られた後に開始される。
図中の(a)及び(b)に示した通り、順に繰り込まれた原稿A1,A2は、搬送路B1〜B3上を順に搬送され、それぞれの第1面が読み取られた後、搬送路B3上において同時に搬送されている状態となる。その後、原稿A1,A2は、読取位置C2を通って搬送路B4へ搬送され、それぞれの第2面が読み取られる(図中の(c))。後続の原稿A3,A4の繰り込みは、原稿A1,A2がともに読取位置C2を2回通過した後に原稿A3が読取位置C2に到達するように、先行する原稿A2が排紙トレイ12へ排出される前に行われる。
バッチ方式は、読取位置C2に対し、搬送路B2及びB3の一方から原稿を連続して進入させ、搬送路B3上において2以上の原稿を同時に搬送させることにより、2以上の原稿A1,A2の両面読取をまとめて行って、1枚当りの読取時間を短縮する読取方法である。ここでは、これらの原稿A1,A2がともに排出される前に、後続の原稿A3の繰り込みを開始することによって、1枚当りの読取時間を更に短縮している。バッチ方式は、順次方式に比べて1枚当りの読取時間をより短縮することができるが、原稿長が搬送路B3の長さの1/2以下でなければ適用することができない。なお、順次方式及びバッチ方式は、搬送路B3上を搬送している各原稿の第2面が読み取られてから、次の原稿の第1面が読み取られる読取方式である点で共通する。
<交互方式の連続読取>
図5及び図6の(a)〜(f)は、交互方式の両面読取についての説明図であり、搬送路B1〜B5上における原稿A1〜A4の搬送状態が時系列順に示されている。交互方式では、Uターン用の搬送路B3上において、2以上の原稿A1,A2が間隔を空けて同時に搬送され、読取位置C2に対し、搬送路B2及びB3から交互に1枚ずつ原稿が送り込まれている。
図中の(a)〜(c)に示した通り、順に繰り込まれた原稿A1,A2は、搬送路B1〜B3上を順に搬送され、それぞれの第1面が読み取られた後、搬送路B3上において同時に搬送されている状態となる。図4のバッチ方式と比較すれば、原稿A1,A2間に原稿1枚分以上の間隔が形成されている点で異なる。つまり、交互方式では、原稿A1,A2が、原稿1枚分以上の間隔を空けて順に繰り込まれる。
次に、原稿A1が搬送路B3から読取位置C2へ進入し、その第2面の読み取りが行われる(図中の(d))。この原稿A1が搬送路B4へ搬送されると、原稿A3が搬送路B2から読取位置C2に進入し、その第1面が読み取られる(図中の(e))。その後、原稿A3が搬送路B3へ搬送されると、原稿A2が搬送路B3から読取位置C2に進入し、その第2面が読み取られる(図中の(f))。つまり、読取位置C2では、原稿A1の第2面、原稿A3の第1面、原稿A2の第2面の順で読み取りが行われている。図中の(c)及び(f)は、原稿を1枚分進めた同じ状態であり、(f)の状態以降は、(c)〜(e)の状態を順に繰り返すことにより、連続読取を行うことができる。
交互方式は、搬送路B3上において2以上の原稿を同時に搬送させるとともに、読取位置C2において第1面及び第2面の読み取りを交互に行う方法であり、1枚当りの読取時間を短縮する読取方法である。交互方式は、バッチ方式に比べて、1枚当りの読取時間をより短縮することができるが、原稿長が搬送路B3の長さの1/3以下でなければ適用することができない。
図7は、連続読取の各方式について読取位置C2における読取順序の一例を示した説明図である。図中の(a)〜(c)には、順に繰り込まれる原稿A1〜A5について、順次方式、バッチ方式、交互方式の場合に読み取られる原稿面の順序がそれぞれ示されている。
順次方式の場合、図中の(a)に示した通り、原稿A1の第1面及び第2面が順に読み取られた後に、原稿A2の第1面及び第2面が順に読み取られる。同じ原稿の第1面の読み取りから第2面の読み取りまでの時間tは、原稿A2が搬送路B3を通過する時間に相当する。
バッチ方式の場合、図中の(b)に示した通り、原稿A1及びA2の第1面が順に読み取られた後に、原稿A1及びA2の第2面が順に読み取られる。同じ原稿A1の第1面の読み取りから第2面の読み取りまでの時間tは、順次方式の場合と同じであるが、その間に、原稿A2の第1面の読み取りが行われている。このため、順次方式の場合よりも原稿読取のスループットを向上させることができる。
交互方式の場合、図中の(c)に示した通り、先行する原稿が存在しない原稿A1を除き、同じ原稿の第1面の読み取りから第2面の読み取りまでの間に、他の原稿の読み取りが2回行われる。例えば、原稿A2の第1面の読み取りから第2面の読み取りまでの間に、原稿A1の第2面と、原稿A3の第1面の読み取りが行われている。この様にして、異なる原稿の第1面及び第2面を交互に読み取ることによって、バッチ方式の場合よりも更に原稿読取のスループットを向上させることができる。
図8は、図1の複合機100の要部について一構成例を示したブロック図である。この複合機100は、停止要因検出部30、Uターン原稿検出部31、ページカウンタ32、エラー報知部33、パス制御部34、搬送制御部35及び搬送モータ36を備えている。
<停止要因検出部30>
停止要因検出部30は、原稿搬送中に搬送ローラ16を緊急停止させるための停止要因を検出し、停止信号を出力する手段である。停止要因は、各種センサの検出結果に基づいて判別される要因であり、予め定められている。例えば、原稿検出センサDS3〜DS5の検出結果に基づいて、原稿ジャムの発生を検出した場合には停止信号が出力される。また、図示しない開閉センサの出力に基づいて、複合機100のカバーオフ(開扉)を検出した場合にも停止信号が出力される。
<Uターン原稿検出部31>
Uターン原稿検出部31は、原稿検出センサDS4,DS5の検出結果に基づいて、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿を検出する。つまり、停止要因検出部30から停止信号が出力され、両面読取が中断された場合に、中断時に搬送経路B3上にあったUターン中の原稿(Uターン原稿)を検出し、Uターン原稿検出情報を出力する。
このため、Uターン原稿検出情報は、両面読取が中断された場合に出力され、片面読取が中断された場合には出力されない。また、順次方式による両面読取中には、最大でも1枚のUターン原稿しか検出されないが、バッチ方式又は交互方式による両面読取中であれば、2以上のUターン原稿が検出される場合がある。このため、Uターン原稿検出部31は、Uターン原稿の有無だけでなく、その枚数も検出し、Uターン原稿の数を含むUターン原稿検出情報を出力する。
<ページカウンタ32>
ページカウンタ32は、原稿検出センサDS5の検出結果に基づいて、両面読取が終了した原稿の枚数を求めている。両面原稿は、第1面、第2面の順に読み取られるため、第2面の読取終了は、原稿検出センサDS5の検出結果に基づいて判別することができる。このため、連続読取を行っている場合であれば、原稿検出センサDS5の検出信号を計数することにより、両面読取が終了した原稿数を求めることができる。
<エラー報知部33>
エラー報知部33は、停止要因によって読み取りが中断された場合に、液晶表示部21bにエラー表示を行い、ユーザに対し停止要因の発生を報知する。このとき、ページカウンタ32により求められた両面読取が終了した枚数に基づいて、その後に再開される読み取りにおいて読取対象にすべき原稿が示される。例えば、3枚目の原稿まで両面読取が終了している場合は、4枚目以降の原稿を再度給紙トレイ11に載置するように促すメッセージを液晶表示部21bに表示する。このエラー表示を見たユーザは、4枚目の原稿が最初に繰込まれるように、4枚目以降の原稿を給紙トレイ11に載置し、スタートキーを操作して、両面読取を再開する。
<パス制御部34>
パス制御部34は、ユーザ操作に基づいて、パス切替部17を制御している。両面読取又は片面読取は、操作入力部21aへのユーザ操作によって指定され、パス制御部34は、このユーザ指定に基づいて、パス切替部17へパス選択信号を出力する。つまり、両面読取が指定された場合には、両面パスの選択信号が出力され、片面読取が指定された場合には、両面パスの選択信号が出力される。
ただし、中断後に再開された両面読取では、ユーザ指定よりもUターン原稿検出情報を優先して、パス選択信号を生成する。つまり、中断時にUターン原稿検出部31によってUターン原稿が検出された場合、再開された両面読取では、まずUターン原稿の枚数分の原稿について、片面パスの選択信号が出力され、その後の原稿については両面パスの選択信号が出力される。従って、両面読取の中断時に、第1面の読取終了後であって第2面の読取前であった原稿については、再開された両面読取において、両面パスより短い片面パスを利用し、第2面のみを読み取ることにより、原稿の搬送時間を短縮することができる。
<搬送制御部35>
搬送制御部35は、ユーザの操作入力や、原稿検出センサDS1〜DS5の検出結果に基づいて、原稿繰込部15及び搬送モータ36を制御し、原稿の搬送制御を行っている。搬送モータ36の回転は、操作入力部21aによるユーザのスタート操作に基づいて、開始させ、原稿検出センサDS1の検出結果に基づいて停止させる。また、原稿繰込部15による原稿繰込は、センサDS3〜DS5の検出結果に基づいて、原稿読取方式に応じた所定の原稿間隔を確保するタイミングで行われる。さらに、停止要因検出部30により停止要因が検出された場合には、停止信号に基づいて搬送モータ36の回転を停止させ、原稿繰込部15による原稿繰込も停止させる。
<読取中断処理>
図9のステップS101〜S105は、図8の複合機100における読取中断処理の一例を示したフローチャートである。この読取中断処理は、原稿読取中に原稿ジャムやカバーオフなどの停止要因が検出された場合に開始される。停止要因検出部30は、このような停止要因を検出すると、停止信号を出力する。
搬送制御部35は、この停止信号に基づいて、読取処理を中断させる。つまり、搬送モータ36を緊急停止させて、搬送中の原稿を搬送路上で停止させる(ステップS101)。また、原稿繰込部15も停止させ、新たな原稿の繰り込みも行わない(ステップS102)。
次に、Uターン原稿検出部31によってUターン原稿が検出され、Uターン原稿検出情報が生成される(ステップS103,S104)。Uターン原稿は、読取中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿であり、両面読取の中断時にのみ検出される。また、バッチ方式又は交互方式の場合には、Uターン原稿の枚数も検出される。
最後に、エラー報知部33によって、液晶表示部21bにエラー表示が行われる(ステップS105)。例えば、停止要因検出部30によって検出された停止要因や、中断後の再開時に給紙トレイ11に載置すべき原稿ページが表示される。
このようにして、停止要因が検出された場合には、Uターン原稿の検出が行われ、その検出結果が、液晶表示部21bにエラー表示される。このエラー表示を見たユーザは、読取対象とされた原稿を給紙トレイ11に載置した後、操作入力部21aのスタートキーを操作し、読取処理を再開させる。
<読取処理>
図10のステップS201〜S208は、図8の複合機100における読取処理の一例を示したフローチャートである。この読取処理は、操作入力部21aのスタートキーをユーザが操作した場合に開始される。
スタートキーの操作時に片面読取が指定されている場合には、片面読取が行われる(ステップS201,S202)。すなわち、パス切替部17が片面パスを選択し、原稿繰込部15によって繰り込まれた原稿は、片面パスを通って読取位置C2へ搬送され、その第2面のみが読み取られる。このような片面読取が、給紙トレイ11に載置されている全ての原稿について行われると、当該読取処理は終了する(ステップS203)。
一方、スタートキーの操作時に両面読取が指定されている場合には、中断後に再開された読取処理であるか否かが判別される(ステップS204)。例えば、読取中断後の一定時間内であって、リセットボタンが操作されていない場合に、スタートキーが操作されると、再開された読取処理であると判別する。
再開された読取処理であれば、Uターン原稿検出部31からのUターン原稿検出情報に基づいて、次の原稿がUターン原稿であるか否かが判別される(ステップS205)。Uターン原稿であれば、片面読取が行われる(ステップS206)。すなわち、パス切替部17が片面パスを選択し、原稿繰込部15によって繰り込まれた原稿は、片面パスを通って読取位置C2へ搬送され、その第2面のみが読み取られる。このような片面読取が、全てのUターン原稿について行われる。
全てのUターン原稿について片面読取が終了すれば、残りの原稿について両面読取が行われる(ステップS207)。すなわち、パス切替部17が両面パスを選択し、原稿繰込部15によって繰り込まれた原稿は、両面パスを通り、第1面、第2面が順に読み取られる。このような両面読取が、全てのUターン原稿について行われた後に、当該読取処理を終了する(ステップS208)。
本実施の形態による画像読取装置は、原稿の第1面及び第2面を順に読み取るための両面パスと、原稿の第2面を読み取るための片面パスとを有し、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前のUターン原稿を検出し、再開された両面読取において、検出されたUターン原稿を片面パスへ搬送する。このため、原稿の両面読取を中断し、その後に再開した場合に、同じ原稿の第1面を重複して読み取るのを防止することができる。特に、片面パスが両面パスよりも短い場合に、読取時間を短縮することができる。
また、本実施の形態による画像読取装置は、Uターン原稿の枚数を検出し、再開された両面読取において、最初に読み取られる上記枚数の原稿を片面パスへ搬送する。このため、2以上のUターン原稿があった場合に、これらの各原稿について第1面の重複読取を防止することができる。
なお、本実施の形態では、Uターン用の搬送路B3を備え、原稿の第1面及び第2面が同じ読取位置C2において読み取られる画像読取装置の例について説明したが、本発明は、この様な場合には限定されない。例えば、異なる読取位置において、原稿の第1面及び第2面をそれぞれ読み取る画像読取装置に本発明を適用することもできる。従って、Uターン用の搬送路B3を有しない画像読取装置、例えば、スイッチバック方式の画像読取装置にも適用することができる。
また、上記実施の形態では、両面読取時に原稿の第1面及び第2面が順に読み取られ、片面読取時に第2面のみが読み取られる構成の例について説明したが、本発明はこの様な場合には限定されない。すなわち、両面読取時に原稿の第2面及び第1面が順に読み取られ、片面読取時に第1面のみが読み取られる構成の画像読取装置についても本発明を適用することができる。
10 ADF装置
11 給紙トレイ
12 排紙トレイ
15 原稿繰込部
16 搬送ローラ
17 パス切替部
21 操作パネル
21a 操作入力部
21b 液晶表示部
30 停止要因検出部
31 Uターン原稿検出部
32 ページカウンタ
33 エラー報知部
34 パス制御部
35 搬送制御部
36 搬送モータ
100 複合機
A,A1〜A5 原稿
B1〜B5 搬送路
C1 分岐点
C2 読取位置
C3 合流点
DS1〜DS5 原稿検出センサ

Claims (5)

  1. 原稿の読取方法として、両面読取及び片面読取のいずれかを指定する読取指定手段と、
    原稿の第1面及び第2面を順に読み取る両面読取用の第1搬送路と、
    第1搬送路よりも短く、原稿の第2面を読み取る片面読取用の第2搬送路と、
    指定された上記読取方法に基づいて、第1搬送路及び第2搬送路のいずれかを選択する経路切替手段と、
    両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿を検出する原稿検出手段とを備え、
    上記経路切替手段は、上記原稿検出手段の検出結果に基づいて、再開された両面読取における最初の原稿の搬送経路として第2搬送路を選択することを特徴とする画像読取装置。
  2. 上記原稿検出手段は、両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿数を検出し、
    上記経路切替手段は、上記原稿数に基づいて、第2搬送路から第1搬送路へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 上記経路切替手段は、第1搬送路及び第2搬送路の分岐点において搬送経路を切り替え、
    第1搬送路は、上記分岐点から読取位置へ原稿を搬送する第1導入路と、
    第1導入路から進入して上記読取位置を通過した原稿をUターンさせ、再び上記読取位置に進入させるUターン路とを有し、
    第2搬送路は、上記読取位置を通過することなく上記Uターン路と合流する第2導入路を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 上記原稿検出手段の検出結果に基づいて、読取再開後に読取対象となる原稿を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 原稿の読取方法として、両面読取及び片面読取のいずれかを指定する読取指定ステップと、
    指定された上記読取方法に基づいて、両面読取用の第1搬送路及び片面読取用の第2搬送路のいずれかを選択する経路切替ステップと、
    両面読取の中断時に、第1面の読取後であって第2面の読取前の原稿を検出する原稿検出ステップとを備え、
    上記経路切替ステップは、上記原稿検出ステップの検出結果に基づいて、再開された両面読取において第2搬送路を選択することを特徴とする原稿搬送方法。
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