JP2011054903A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】選択された磁気抵抗素子に書き込み動作等を行う際に、非選択の磁気抵抗素子の誤動作の抑制が図られた半導体装置およびこの半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体装置は、磁化の向きが可変とされた磁化自由層を含み、引出配線上に形成された磁気記憶素子と、磁気記憶素子の下方に位置し、第1方向に向けて延び、発生する磁界により磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能なディジット線50とを備え、ディジット線50は、配線本体部51と、配線本体部51の底面および側面を覆うように設けられ、上方に向けて開口するクラッド層52とを含み、クラッド層52は、配線本体部51の側面を覆うように形成された側壁部52bと、配線本体部51の底面を覆うように形成された底壁部52aとを含み、側壁部52bの厚さW1は、底壁部52aの厚さW2よりも厚く形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、磁気抵抗素子を備えた半導体装置と、その製造方法とに関するものである。
半導体装置の一形態に、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)と称される磁気抵抗素子を適用したMRAM(Magnetic Random Access Memory)がある。MRAMでは、磁気抵抗素子は、一方向に延在するディジット線と、これと略直交する方向に延在するビット線とが交差する部分に配置される態様で、アレイ状に形成されている。個々の磁気抵抗素子には、トンネル絶縁膜を間に介在させて2つの磁性層が積層されている。
近年、MRAMでは、消費電力を低減するために、磁場を磁気抵抗素子に選択的に作用させるディジット線およびビット線の構造として、クラッド層を含む配線構造が採用されている。クラッド層は、磁場を遮蔽する機能を有している。このため、磁気抵抗素子の下方に位置するディジット線では、クラッド層は、磁気抵抗素子の直下に位置するディジット線の部分の上面を除いて、ディジット線の側面と下面とを覆うように形成されている。一方、磁気抵抗素子の上方に位置するビット線では、クラッド層は、磁気抵抗素子の直上に位置するビット線の部分の下面を除いて、ビット線の側面と上面とを覆うように形成されている。このようなクラッド層が採用されたMRAMは、従来から各種提案されている。
たとえば、特開2004−40006号公報に記載された磁気メモリ装置は、第1配線と、第1配線と立体的に交差する第2配線と、第1配線と電気的に絶縁され、第2配線と電気的に接続されたもので、第1配線と第2配線との交差領域にトンネル絶縁層を強磁性体で挟んで構成されるトンネル磁気抵抗素子とを備える。
この磁気メモリ装置は、上記トンネル磁気抵抗素子と配線層とを接続するコンタクト部を備え、このコンタクト部は、第1配線より下層に設けられた配線層と、トンネル磁気抵抗素子および配線層を接続し、第1配線内を貫通する接続孔内に形成されている。
そして、上記第1配線に、第1配線の両側面およびトンネル磁気抵抗素子に対向する面とは反対側の面に高透磁率膜からなる磁束集中器が設けられている。
特開2003−318365号公報に記載された磁気ランダムアクセスメモリは、TMR素子と、TMR素子の真下に位置する書き込みワード線を備え、書き込みワード線の側面および下面は、高透磁率を有するヨーク材により覆われている。
特表2002−58166号公報に記載された磁気記憶装置は、磁気抵抗素子と、磁気抵抗素子の抵抗値を変化させる磁束を発生させるための導線と、この導線が内部に配置された磁気ヨークとを含む。
特開2005−340715号公報に記載された磁気メモリ装置は、磁化固定層とトンネルバリア層と磁化自由層とが積層されてなるTMR素子からなるメモリ部を有する。書き込み用ワード線が絶縁層を介してTMR素子に対向配置されている。そして、高透磁率層が書き込み用ワード線の底部からTMR素子の側面側にまで達するように設けられている。
特開2004−31640号公報に記載された磁気メモリ装置は、シリコン基板上に形成されたMOSトランジスタと、シリコン基板上に形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜に埋設された複数のTMR素子とを備えている。
この磁気メモリ装置は、各TMR素子を挟むように配置された書き込みビット線および書き込みワード線と、書き込みビット線および書き込みワード線の表面のうち、TMR素子と対向する面以外の部分に形成されたヨーク部とを備える。
特開2006−310423号公報に記載された磁気メモリは、磁気抵抗素子を有するメモリセルと、そのメモリセルに情報を書き込む際の書き込み磁場を生成する書き込み電流が流れる書き込み配線と、その書き込み配線のメモリセルに対向する対向面を除く面の少なくとも一部を覆う強磁性体膜とを備える。
特開2004−40006号公報 特開2003−318365号公報 特表2002−58166号公報 特開2005−340715号公報 特開2004−31640号公報 特開2006−310423号公報
上記従来の半導体装置においては、たとえば、選択された磁気抵抗素子に書き込み動作等を行うときには、特定のディジット線およびビット線に電流が供給され、選択された磁気抵抗素子に磁場が作用する。
この際、ディジット線の側面がクラッド層で覆われていたとしても、クラッド層の側面の厚みによっては、ディジット線の側面からも磁場が漏れる場合がある。
ディジット線の側面から磁場が漏れ出ると、選択された磁気抵抗素子に隣接し、非選択の磁気抵抗素子にも磁場が達する場合がある。非選択の磁気抵抗素子に磁場が作用すると、非選択の磁気抵抗素子が誤動作する場合がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、選択された磁気抵抗素子に書き込み動作等を行う際に、非選択の磁気抵抗素子の誤動作の抑制が図られた半導体装置およびこの半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る半導体記憶装置は、半導体基板と、半導体基板の主表面上に形成されたスイッチング素子と、スイッチング素子を覆うように形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜上に形成された平板状の引出配線と、引出配線とスイッチング素子とを接続する接続配線と、磁化の向きが可変とされた磁化自由層を含み、引出配線上に形成された磁気記憶素子と、磁気記憶素子の下方に位置し、第1方向に向けて延び、発生する磁界により磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第1配線と、磁気記憶素子の上方に位置し、第2方向に向けて延び、発生する磁界により磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第2配線とを備える。上記磁気記憶素子は、引出配線の上面のうち、引出配線および接続配線の接続位置から離れた位置に設けられ、第1配線は、第1配線本体と、第1配線本体の底面および側面を覆うように設けられ、上方に向けて開口する第1磁場遮蔽層とを含む。上記第1磁場遮蔽層は、第1配線本体の側面を覆うように形成された第1側壁部と、第1配線本体の底面を覆うように形成された第1底壁部とを含み、第1側壁部の厚さは、第1底壁部の厚さよりも厚く形成される。
本発明に係る半導体装置は、他の局面では、半導体基板と、半導体基板の主表面上に形成されたスイッチング素子と、スイッチング素子を覆うように形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜上に形成された平板状の引出配線と、引出配線とスイッチング素子とを接続する接続配線と、磁化の向きが可変とされた磁化自由層を含み、引出配線上に形成された磁気記憶素子と、磁気記憶素子の下方に位置し、第1方向に向けて延び、発生する磁界により磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第1配線と、磁気記憶素子の上方に位置し、第2方向に向けて延び、発生する磁界により磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第2配線とを備える。上記磁気記憶素子は、引出配線および接続配線の接続位置から離れた位置に設けられ、第1配線は、第1配線本体と、第1配線本体の側面を覆うように形成された第1磁場遮蔽層とを含み、第1磁場遮蔽層は、上方および下方に向けて開口するように形成される。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、主表面を有する半導体基板を準備する工程と、半導体基板の主表面上にスイッチング素子を形成する工程と、スイッチング素子を覆うように絶縁膜を形成する工程と、スイッチング素子に接続され、絶縁膜の上面に達する接続配線を形成する工程と、絶縁膜に第1配線用溝を形成する工程と、第1配線用溝内に、第1配線用溝の内周面上に第1磁場遮蔽層を形成する工程と、第1磁場遮蔽層上に第1配線本体を形成する工程と、第1配線本体および絶縁膜上に、上面が平坦面状とされた平坦絶縁膜を形成する工程と、平坦絶縁膜上に位置し、接続配線に接続されると共に、平板状の引出配線を形成する工程と、引出配線上に磁気記憶素子を形成する工程とを備える。上記第1磁場遮蔽層は、第1配線用溝部の底面を覆う第1底壁部と、第1配線用溝部の側面を覆う第1側壁部とを含み、第1磁場遮蔽層の第1側壁部の厚さを第1底壁部の厚さよりも厚くなるように形成する。
本発明に係る半導体装置および半導体装置の製造方法によれば、非選択の磁気抵抗素子が誤作動することを抑制することができる。
本実施の形態に係る半導体装置200を模式的に示す平面図である。 磁気記憶素子32およびその周囲を示す平面図である。 半導体装置200の断面図である。 磁気記憶素子32Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。 ディジット線50の詳細を示す断面図である。 単位コンタクト部26の断面図である。 ディジット線50の第1変形例を示す断面図である。 側壁部52bと厚膜部56との接続部分およびその周囲を示す断面図である。 ディジット線50の第2変形例を示す断面図である。 薄膜部57および側壁部52bの接続部およびその周囲に位置する部分の断面図である。 ディジット線50の第3変形例を示す断面図である。 ディジット線50の第4変形例を示す断面図である。 図12に示すディジット線50の側壁部52bと、薄膜部57との接続部およびその周囲に位置する部分の断面図である。 ディジット線50の第5変形例を示す断面図である。 半導体装置200の製造工程の第1製造工程を示す断面図である。 図15に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図16に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図17に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図18に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図19に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図20に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図21に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 スパッタリング装置170の模式図である。 図22に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図24に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図25に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図26に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図27に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図28に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図29に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図30に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 磁気記憶素子32およびその周囲を示す断面図である。 図31に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図33に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図34に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図35に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図36に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 図37に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 本実施の形態に係る半導体装置200の変形例を示す断面図である。 図39に示す半導体装置200の製造工程の第1製造工程を示す断面図である。 図40に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 クラッド層52およびその周囲を示す断面図である。 クラッド層52およびその周囲を示す断面図である。 クラッド層52およびその周囲を示す断面図である。 図44に示すクラッド層52を製造する製造工程のうち、第1製造工程を示す断面図である。 図45の一部を拡大視した断面図である。 図35に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 クラッド層52およびその周囲を示す断面図である。 図48に示すクラッド層52を製造する製造工程のうち、第1製造工程を示す断面図である。 図49に示す製造工程後の製造工程を示す断面図である。 クラッド層52およびその周囲を示す断面図である。 図51に示すクラッド層52を製造する製造工程のうち、第1製造工程を示す断面図である。 クラッド層52の一部を拡大視した断面図である。
図1から図53を用いて、本発明に係る半導体装置および半導体装置の製造方法について説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。
図1は、本実施の形態に係る半導体装置200を模式的に示す平面図である。この図1に示すように、半導体基板100は、一方向に向けて延びるビット線40と、ビット線40の上方に位置し、ビッド線(第2配線)40と交差するように形成されたディジット線(第1配線)50と、ディジット線50およびビット線40間に位置し、ディジット線50およびビット線40が交差する領域に形成された磁気記憶素子32とを備える。
ビット線40は、一方向に延びると共に、ビット線40は間隔をあけて複数形成されている。ディジット線50は、ビット線40の配列方向に延び、ビット線40の延在方向に間隔をあけて複数形成されている。磁気記憶素子32は、ディジット線50およびビット線40が交差する部分ごとに設けられている。
図2は、磁気記憶素子32およびその周囲を示す平面図であり、この図2に示すように、磁気記憶素子32は、平面視すると、ディジット線50とビット線40との交差する領域の内側に形成されている。
図3は、半導体装置200の断面図である。半導体装置200は、半導体基板100と、この半導体基板100の主表面上に形成された複数のMOSトランジスタ(スイッチング素子)10と、このMOSトランジスタ10を覆うように形成された複数の絶縁膜および絶縁膜上に形成された平坦絶縁膜27を含む層間絶縁膜9と、平坦絶縁膜27の上面上に形成された引出配線31とを備える。
半導体装置200は、MOSトランジスタ10と、引出配線31とを接続する接続配線8と、引出配線31上に形成された磁気記憶素子32とを備える。
なお、この図3においては、引出配線31Aと、引出配線31Bとが間隔をあけて設けられており、引出配線31Aの上面上に、磁気記憶素子32Aが形成されており、引出配線31Bの上面上に、磁気記憶素子32Bが形成されている。
磁気記憶素子32Aの下方には、ディジット線(第1配線)50Aが形成されており、磁気記憶素子32Bの下方には、ディジット線50Bが形成されている。
磁気記憶素子32Aおよび磁気記憶素子32Bの上方には、ビット線40が形成されている。
ディジット線50Aとビット線40とに電流が流れることで、ディジット線50Aおよびビット線40の周囲に磁場が形成される。ディジット線50Aの磁場と、ビット線40Aの磁場との合成磁場が、磁気記憶素子32Aに加えられる。
半導体基板100の主表面上には、活性領域を規定する分離絶縁膜2が形成されており、MOSトランジスタ10は、この活性領域上に形成されている。
なお、この図3に示す断面においては、MOSトランジスタ10Aと、MOSトランジスタ10Bとが間隔をあけて形成されている。
MOSトランジスタ10Aは、半導体基板100の主表面に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側に形成された不純物領域14と、ゲート絶縁膜11と、ゲート絶縁膜11上に形成されたゲート電極12とを備えている。MOSトランジスタ10Aは、ゲート電極12の側面に形成されたサイドウォール13と、不純物領域14の上面上に形成された金属膜15と、ゲート電極上に形成された金属膜15とを含む。
ドレイン電極として機能する不純物領域14に接続配線8が接続されており、他方の不純物領域14はソース電極として機能する。
ソース電極として機能する不純物領域14には、図示されないコンタクト部が接続されており、層間絶縁膜9内に形成されたソース配線46に接続されている。なお、MOSトランジスタ10Bは、MOSトランジスタ10Aと同様に形成されている。
図4は、磁気記憶素子32Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。この図4に示すように、磁気記憶素子32Aは、引出配線31A上に形成され、引出配線31Aに接続された磁化固定層35と、この磁化固定層35上に形成されたトンネル絶縁膜38と、トンネル絶縁膜38上に形成された磁化自由層37とを備えている。
磁化自由層37は、磁場が作用することで、磁化する方向が可変となっている。磁化固定層35は、磁化方向が固定されており、周囲から磁場が加えられたとしても、磁化方向は一定に保たれるように形成されている。
磁気記憶素子32は、図3に示す引出配線31、および接続配線8によって、MOSトランジスタ10に接続されている。
磁気記憶素子32Aの上面には、金属膜44が形成されており、この金属膜44の上面には、ビット線40に接続されたコンタクト部39が形成されている。このように、磁気記憶素子32Aの磁化自由層37は、ビット線40に接続されている。
選択された磁気記憶素子32の電気的な情報を書き換える際には、選択された磁気記憶素子32の下方に位置するディジット線50と、選択された磁気記憶素子32の上方に位置するビット線40に電流を流す。
ディジット線50およびビット線40に電流が流れることで、ディジット線50およびビット線40の周囲に磁場が発生する。
ディジット線50を流れる電流によって発生した磁場と、ビット線40を流れる電流によって発生した磁場との合成された磁場が、選択された磁気記憶素子32に作用する。
選択された磁気記憶素子32に磁場が作用すると、選択された磁気記憶素子32の磁化自由層37の磁化の向きが変えられる。
具体的には、磁化自由層37の磁化の向きが、磁化固定層35の磁化の向きと同じ向きとなったり、磁化自由層37の磁化の向きが磁化固定層35の磁化の向きと反対方向となる。磁化自由層37の磁化の向きと磁化固定層35の磁化の向きとが一致しているときと、磁化自由層37の磁化の向きと磁化固定層35の磁化の向きとが反対方向となっているときとでは、磁気記憶素子32の電気的抵抗が変化する。この抵抗値の違いが「0」または「1」に対応する情報として利用される。
選択された磁気記憶素子32情報を読み出す際には、選択された磁気記憶素子32に接続されたMOSトランジスタ10がONとなる。
そして、MOSトランジスタ10およびビット線40を通るように電圧が印加され、選択された磁気記憶素子32の抵抗値を検知し、磁気記憶素子32に格納された電気的情報を読み出すことができる。
引出配線31上に磁気記憶素子32が形成されており、引出配線31は、平坦面上の平坦絶縁膜27上に形成されている。このため、引出配線31も平板状に形成されており、引出配線31の上面は平坦面状とされている。
磁気記憶素子32は、引出配線31の上面のうち、引出配線31と接続配線8との接続位置から離れた位置に形成されている。半導体装置200の製造過程において、接続配線8の上端部上に引出配線31を形成すると、引出配線31のうち、接続配線8との接続部分に凹凸部が生じやすい。
そこで、接続配線8と引出配線31との接続部分と、磁気記憶素子32との間に間隔をあけることで、磁気記憶素子32下に位置する引出配線31の平坦面性を確保することができる。
磁気記憶素子32は、平坦面性が確保された引出配線31の上面上に形成されているため、磁気記憶素子32の磁化固定層35、トンネル絶縁膜38および磁化自由層37の平坦面性を確保することができる。
ここで、仮に、磁化固定層35、トンネル絶縁膜38および磁化自由層37の各界面に凹凸が形成されると、磁化固定層35および磁化自由層37の凹凸部の頂点部に磁極が発生し易くなる。
磁化固定層35および磁化自由層37に磁極が発生すると、磁化固定層35と磁化自由層37とが層間結合する。磁化自由層37の磁気モーメントが磁化固定層35に引っ張られ、磁化自由層37の磁化方向が自由に変化しにくくなる。この結果、磁気記憶素子32の書き込み不良や読み出し不良が発生し易くなる。
本実施の形態に係る半導体装置200においては、上述のように、磁化固定層35、トンネル絶縁膜38および磁化自由層37の平坦面性を確保することができ、読み出し性能および書き込み性能の向上を図ることができる。
なお、磁化固定層35および磁化自由層37は、たとえばニッケル、鉄および/またはコバルトを主成分とする強磁性材料などから形成されている。さらに、その強磁性材料の磁気特性向上と熱的安定性のため、それら強磁性材料にホウ素、窒素、シリコン、モリブデンなどの添加物が導入されてもよい。磁化固定層および磁化自由層として、ハーフメタルと呼ばれるNiMnSb、Co2Mn(Ge,Si)、Co2Fe(Al,Si)、(Zn,Mn)Fe2O4などが用いられてもよい。ハーフメタルでは一方のスピンバンドにエネルギギャップが存在するので、非常に大きな磁気効果を得ることができ、その結果、大きな信号出力を得ることができる。磁化固定層および磁化自由層の組合せの一例として、磁化固定層としてたとえば白金マンガン合金膜とコバルト鉄合金膜との積層構造が用いられ、磁化自由層としてニッケル鉄合金膜が用いられてもよい。
引出配線31は、ビット線40の延在方向に向けて延び、ディジット線50は、引出配線31の一方の端部側に位置し、接続配線8は、引出配線31の他方の端部側に位置している。ディジット線50と、接続配線8とは、間隔をあけて設けられている。
図5は、ディジット線50の詳細を示す断面図である。この図5に示す例においては、ディジット線50は、層間絶縁膜9に形成されたディジット線用溝部55内に形成されている。ディジット線(第1配線)50は、層間絶縁膜9の内周面に沿って延びるバリアメタル54と、このバリアメタル54の内周面に沿って延びるクラッド層(第1磁場遮断層)52と、クラッド層52の内周面に沿って延びるバリアメタル53と、バリアメタル53上に形成された配線本体部51とを含む。
クラッド層52は、高透磁率材料から形成されており、たとえば、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)若しくはコバルト(Co)のいずれかを含む形成された合金もしくは、NiFe合金(パーマロイ)等のアモルファス合金等から構成されている。バリアメタル53およびバリアメタル54は、同一の材料によって形成されており、たとえば、タンタル(Ta)等によって形成されている。配線本体部51は、たとえば、銅等の金属材料から構成されている。
クラッド層52は、配線本体部51の底面を覆う底壁部(第1底壁部)52aと、配線本体部(第1配線本体部)51の側面を覆う側壁部(第1側壁部)52bとを含む。クラッド層52は、上方に向けて開口するように形成されており、クラッド層52は、図3などに示す磁気記憶素子32に向けて開口している。この図5に示す例においては、底壁部52aと側壁部52bとは連結されており、クラッド層52は凹部形状とされている。
ディジット線50に電圧が印加されると、主に、配線本体部51内に電流が流れる。配線本体部51に電流が流れると、配線本体部51の周囲に磁束が発生する(右ねじの法則)。クラッド層52は、磁性体によって形成されており、配線本体部51の周囲に発生した磁束が内部を流れる。
たとえば、図5に示すように、紙面の表面側から裏面側に向けて電流が配線本体部51内を流れると、クラッド層52内には、右周りの磁束が流れる。そして、上方に向けて放射される。配線本体部51の上面には、クラッド層52は形成されておらず、配線本体部51の上面からは、上方に向けて磁束が放射される。
このように、配線本体部51の周囲に発生した磁束は、ディジット線50の上方に位置する磁気記憶素子32に向けて放射される。このように、磁気記憶素子32に向けて放射される磁束密度を上昇させることができるため、磁気記憶素子32に作用する磁場を強めることができ、磁気記憶素子32の書き込み動作を正確に行うことができる。
図5に示すようにクラッド層52の側壁部52bの厚さW1は、底壁部52aの厚さW2よりも厚くなるように形成されている。
側壁部52bから外方に漏れる磁束量は、底壁部52aから外方に漏れる磁束量よりも少なくなる。
図3において、たとえば、磁気記憶素子32Aに書き込みを行う際には、磁気記憶素子32Aの下方に位置するディジット線50Aに電流が流れる。そして、上記のように、ディジット線50Aの側方から磁束が漏れることを抑制することができるので、磁気記憶素子32Aに隣接する他の磁気記憶素子32Bに、ディジット線50Aによって生じる磁場が作用することを抑制することができる。これにより、選択されていない磁気記憶素子32Bに誤って書き込みがなされることを抑制することができる。
図5において、底壁部52aを側壁部52bより薄肉に形成することで、配線本体部51の断面積が小さくなることを抑制することができ、配線本体部51の抵抗が高くなることを抑制することができる。
バリアメタル53は、配線本体部51とクラッド層52との間で生じる反応や、配線本体部51内の銅がクラッド層52内に拡散することを抑制する。
バリアメタル54は、クラッド層52内の元素が、層間絶縁膜9内に拡散することを抑制する。なお、バリアメタル54およびバリアメタル53は、必須の構成要件ではなく、バリアメタル54およびバリアメタル53を省略してもよい。また、バリアメタル54のみ、若しくはバリアメタル53のみでもよい。
図4において、磁気記憶素子32を覆うように形成された絶縁膜34と、絶縁膜34を覆うように形成された上層絶縁膜36および上層絶縁膜47とが形成されている。上層絶縁膜36には、コンタクトホール39aが形成され、上層絶縁膜47には、コンタクトホール39aと連通するビット線40が形成されている。
ビット線40は、クラッド層(第2磁場遮蔽層)41と、配線本体部(第2配線本体部)43とを備える。
クラッド層41は、磁気記憶素子32に向けて開口するように形成されており、ビット線用溝部40aの両側面を覆うように形成された側壁部(第2側壁部)41bと、側壁部41bの上端部間に亘って形成された上壁部41aとを備える。上壁部41aは、配線本体部43の上面上に形成されている。
クラッド層41は、配線本体部43の側面と上面とを覆うように形成され、磁気記憶素子32に向けて開口している。配線本体部43に電流が流れると、配線本体部43の周囲に発生した磁場は、磁気記憶素子32に向けて放射される。
側壁部41bの厚さW3は、上壁部41aの厚さW4よりも厚くなるように形成されている。このため、配線本体部43の周囲に発生した磁束(磁場)が、側方から漏洩することを抑制することができる。このため、隣接する非選択の磁気記憶素子32が誤動作することを抑制することができる。
ビット線40と、金属膜44とを接続するコンタクト部39は、上層絶縁膜36に形成されたコンタクトホール39aの内側面を覆うように形成されたバリアメタル45と、バリアメタル45内に形成されたコンタクト本体部とを備える。
図3において、接続配線8は、複数の単位コンタクト部17,19,22,26と、接続部7とを備えている。
単位コンタクト部17の下端部が、MOSトランジスタ10の金属膜15に接続されており、単位コンタクト部17の上端部が配線19に接続されている。単位コンタクト部22の下端部は、配線19に接続され、単位コンタクト部22の上端部は、単位コンタクト部26に接続されている。単位コンタクト部26の上端部は、接続部7に接続されており、接続部7は、引出配線31に接続されている。
複数の単位コンタクト部17,22,26のうち、最も上端部に位置し、接続部7と接続された単位コンタクト部(上層単位接続部)26は、クラッド層を含む。この単位コンタクト部26は、平坦絶縁膜27の直下に形成されている。なお、ディジット線50も、平坦絶縁膜27の直下に位置し、ディジット線50と単位コンタクト部26とは半導体基板100の主表面方向に間隔をあけて設けられている。
図6は、単位コンタクト部26の断面図である。この図6に示すように、単位コンタクト部26は、層間絶縁膜9に形成されたコンタクトホール26a内に形成されている。
単位コンタクト部26は、コンタクトホール26aの内周面上に形成されたバリアメタル64と、このバリアメタル64の内周面上に形成されたクラッド層(第3磁場遮蔽層)62と、このクラッド層62上に形成されたバリアメタル63と、このバリアメタル63上に形成されたコンタクト本体部(接続部本体部)61とを含む。
コンタクトホール26aは、絶縁膜5,23,24に亘って延びている。コンタクトホール26aは、絶縁層24に形成された穴部と、絶縁層23に形成された穴部と、絶縁膜5に形成された穴部とによって形成されている。絶縁層23に形成された穴部は、絶縁層24に形成された穴部よりも小径とされている。このため、コンタクトホール26a内には、絶縁層23の上面の一部が露出している。
クラッド層62は、絶縁層24の内側面を覆うように形成された側壁部(第3側壁部)62aと、露出する絶縁層23の上面を覆うように形成された底壁部(第2底壁部)62cと、絶縁層23および絶縁膜5の内側面を覆うように形成された側壁部(第3側壁部)62bと、底壁部(第2底壁部)62dとを含む。なお、バリアメタル64は、クラッド層62の外周面を覆うように形成されており、バリアメタル63は、クラッド層62の内周面を覆うように形成されている。
側壁部62aの厚さW5と、側壁部62bの厚さW7とは、底壁部62cの厚さW6および底壁部62dの厚さW8よりも厚くなるように形成されている。
このため、読み出し動作時において、コンタクト本体部61に電流が流れたとしても、単位コンタクト部26の側方に磁束(磁場)が漏洩することを抑制することができる。これにより、非選択の磁気記憶素子32が誤動作することを抑制することができる。
このように、本実施の形態に係る半導体装置200によれば、書き込み動作時および読み出し動作時に、ビット線やディジット線内を電流が流れたとしても、磁気記憶素子32が誤動作することを抑制することができる。
図7は、ディジット線50の第1変形例を示す断面図である。なお、この図7においては、バリアメタル53,54は省略されている。
この図7に示す例においては、クラッド層52の底壁部52aは、厚膜部56と、薄膜部57とを含む。
厚膜部56の厚さW9は、薄膜部57の厚さW10よりも厚く形成されている。厚膜部56の厚さW9は、側壁部52bの厚さW1よりも薄く形成されている。
底壁部52aに薄膜部57を形成することで、配線本体部51の断面積を大きくすることができ、配線本体部51の電気的抵抗を低く抑えることができる。厚膜部56は、底壁部52aの幅方向の中央部に形成され、厚膜部56の両側に薄膜部57が形成されている。薄膜部57は、側壁部52bと接続されている。
図8は、側壁部52bと厚膜部56との接続部分およびその周囲を示す断面図である。なお、この図8においては、配線本体部51は、図示していない。
配線本体部51内を紙面の裏面側から表面側に向けて電流が流れると、図8に示すように、クラッド層52内には、磁力線MF1〜MF5が流れる。
薄膜部57と側壁部52bとの接続部分は薄いため、側壁部52bから厚膜部56内に入り込む磁束に漏れが生じる場合がある。
図8に示す例においては、側壁部52b内を流れる磁力線MF1〜MF5のうち、磁力線MF1,MF2が側壁部52bから漏れている。
厚膜部56は、厚く形成されているので、側壁部52bから漏れ出た磁力線が、再度、厚膜部56内に入り込みやすくなっている。厚膜部56は、側壁部52bと薄膜部57との接続部から離れるにしたがって、厚くなるように形成されると共に、ディジット線50の幅方向の中央部に形成されている。このため、側壁部52bのうち、薄膜部57および側壁部52bとの接続部から離れた部分から磁束が漏れたとしても、漏れた磁束が厚膜部56内に入り込みやすくなっている。
図9は、ディジット線50の第2変形例を示す断面図であり、図10は、薄膜部57および側壁部52bの接続部およびその周囲に位置する部分の断面図である。
この図10に示す例においては、絶縁層23の表面のうち、薄膜部57下に位置する部分には、凹部58が形成されている。薄膜部57の一部が凹部58内に入り込んでいる。薄膜部57が凹部58内に入り込むことで、配線本体部51の断面積が広く確保される。
図11は、ディジット線50の第3変形例を示す断面図である。この図11に示すように、薄膜部57の端部を非常に薄くしてもよい。
図12は、ディジット線50の第4変形例を示す断面図であり、図13は、図12に示すディジット線50の側壁部52bと、薄膜部57との接続部およびその周囲に位置する部分の断面図である。
図12に示すように、底壁部52aと、側壁部52bとの間には隙間が形成されている。図13に示すように、側壁部52bの幅方向の端部に位置する薄膜部57と、側壁部52bとの間に隙間が形成されている。
絶縁層23の上面のうち、薄膜部57と側壁部52bとの間に位置する部分には、凹部58が形成されている。この凹部58内に配線本体部51が入り込むことで、配線本体部51の断面積の拡大が図られている。これにより、配線本体部51の電気抵抗の低減が図られている。
図14は、ディジット線50の第5変形例を示す断面図である。この図14に示すように、ディジット線用溝部55の底部がクラッド層52から露出するように形成されている。この図14に示す例においては、クラッド層52は、ディジット線用溝部55の内側面を覆う側壁部52bを備え、クラッド層52は、上方および下方に向けて開口するように形成されている。
この図14に示す例においては、クラッド層52は底壁部52aを備えていないため、配線本体部51の断面積の拡大を図ることができる。さらに、この図14に示すクラッド層52においても、配線本体部51の側面には、側壁部52bが形成されているため、隣接する他の磁気記憶素子32に磁場が作用することを抑制することができる。
図15から図38を用いて、本実施の形態に係る半導体装置200の製造方法について説明する。
図15に示すように、主表面を有する半導体基板100を準備する。半導体基板100の主表面上に分離絶縁膜2を形成する。分離絶縁膜2によって、半導体基板100の主表面上に活性領域が形成される。
次に、活性領域にイオン注入法などにより、不純物を活性領域内に導入して、ウエル領域1wおよびチャネル領域1cを順次形成する。
図16に示すように、熱酸化処理法により、チャネル領域1cの主表面上にゲート絶縁膜11を形成する。その後、多結晶シリコン膜等を堆積し、この多結晶シリコン膜等をパターニングすることで、ゲート電極12をゲート絶縁膜11上に形成する。
次に、図17に示すように、ゲート電極12をマスクとして、所定の導電型の不純物を活性領域1に導入する。さらに、ゲート電極12の側面にシリコン酸化膜等の絶縁膜を形成し、この絶縁膜を形成した後に、再度、不純物を活性領域1に導入する。
2度目の不純物を導入した後、シリコン酸化膜や窒化シリコン膜等の絶縁膜を堆積する。この堆積した絶縁膜をドライエッチングして、サイドウォール13を形成する。サイドウォール13を形成した後、再度、不純物をチャネル領域1cに導入する。これにより、ソースまたはドレインとして機能する不純物領域14が形成される。
図18に示すように、スパッタリングで金属膜を形成し、その後、パターニングすることで、不純物領域14の上面およびゲート電極12の上面に金属膜15を形成する。これにより、MOSトランジスタ10が形成される。
図19に示すように、MOSトランジスタ10を形成した後、たとえば、MOSトランジスタ10を覆おうように、シリコン酸化膜等から形成された絶縁層16を形成する。
形成された絶縁層16に写真製版およびエッチングを施して、コンタクトホールを形成する。このコンタクトホールは、不純物領域14上に形成された金属膜15に達するように形成される。
その後、スパッタリング等で、上記コンタクトホールの内表面にバリアメタルを形成する。バリアメタルを形成した後、コンタクトホール内に銅等の導電膜を充填し、この導電膜にCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を施すことで、単位コンタクト部17を形成する。
次に、図20に示すように、絶縁層16の上面上に、絶縁膜3および絶縁層18を順次形成する。そして、絶縁層18および絶縁膜3に溝部を形成する。形成された溝部にバリアメタルを形成し、導電膜を充填する。この導電膜を平坦化することで、絶縁層18および絶縁膜3に単位コンタクト部119およびソース配線46を形成する。
次に、図21に示すように、絶縁膜4,20,21を順次形成する。その後、絶縁膜4,20,21に穴部を形成し、バリアメタル当該穴部の内表面に形成する。バリアメタル上に導電膜を充填し、この導電膜を平坦化することで、単位コンタクト部22を形成する。
図22に示すように、絶縁層21の上面上に絶縁膜5,23,24を順次形成する。
その後、絶縁膜5,23,24にコンタクトホール26aを形成すると共に、絶縁層24にディジット線用溝部55を形成する。
そして、コンタクトホール26aにバリアメタル64を形成すると共に、ディジット線用溝部55の内表面にバリアメタル54を形成する。
このバリアメタル54,64は、図23に示すスパッタリング装置170を用いて、成膜する。
スパッタリング装置170は、チャンバ内に配置され、上面に製造過程中の半導体基板が配置されるステージ172と、ターゲットが配置されるターゲット171と、直流コイル173および高周波コイル174とを備えている。
そして、直流コイル173および高周波コイル174から生じる磁力によって、チャンバ内の粒子の指向性を調整することができる。
バリアメタル54,64を形成する際には、ステージ172には、たとえば、200W〜230W程度の交流電力を印加する。そして、バリアメタル54,64のサイドカバレッジ率を高くすることができる。
ここで、サイドカバレッジ率とは、図22に示す絶縁層24の上面に成膜される成膜速度を基準とし、この成膜速度に対するコンタクトホール26aおよびディジット線用溝部55の内側面に成膜される成膜速度の比である。
バリアメタル54,64を形成した後、図5および図6に示すクラッド層52およびクラッド層62を形成する。
クラッド層52,62を形成する際には、高周波コイル174には、たとえば、2000W程度の電力を印加する。直流コイル173には、たとえば、0W〜500W程度の電力を印加する。さらに、チャンバ内の圧力は、0.2Pa程度とする。さらに、ターゲット171およびステージ172に所定電力を印加する。
上記のような条件で、クラッド層を形成すると、バリアメタル54の内側面に成膜される成膜速度が、バリアメタル54の底部に成膜される成膜速度よりも速くなる。
すなわち、クラッド層を形成する際のサイドカバレッジ率は、バリアメタル54を形成するときのサイドカバレッジ率よりも高くなっている。
なお、クラッド層を形成するときのサイドカバレッジ率は、絶縁層24の上面に形成されるクラッド層の成膜速度を基準とし、この成膜速度に対するバリアメタル54,64の内側面に形成されるクラッド層の成膜速度の比となる。
これにより、形成されるクラッド層52の側壁部52bの厚さは、底壁部52aの厚さよりも厚くなる。
このように、クラッド層を形成した後、バリアメタル53,63をクラッド層の上面上に形成する。なお、バリアメタル53,63の成膜条件は、バリアメタル54,64を形成するときの成膜条件と同じ条件とする。なお、図9〜図14に示すクラッド層52の成膜条件については、後述する。
バリアメタル53,63を形成した後、導電膜をバリアメタル53,63上に充填する。導電膜を充填した後、図24に示すように、CMP法により、絶縁層24の上面を平坦化することで、図6に示す単位コンタクト部26および図5に示すディジット線50を形成する。そして、ディジット線50を形成するのと同時に単位コンタクト部26を形成することができる。
このように、絶縁層16,3,18,4,20,21,5,23,24を順次積層することで、層間絶縁膜9が形成される。
さらに、単位コンタクト部17,19,22,26を順次形成することで、接続配線8が形成される。
次に、図25に示すように、絶縁層24の上面上に、酸化シリコン膜膜等から形成された絶縁膜27Aを形成する。この絶縁膜に貫通孔28を形成する。
そして、図26に示すように、絶縁膜27A上および貫通孔28の内周面にバリアメタル29Aを形成する。このバリアメタル29A上に導電膜30Aを堆積する。
その後、図27に示すように、CMP法により、絶縁膜27Aをストッパ膜として、絶縁膜27A上に形成されたバリアメタル29Aおよび導電膜30Aを除去する。
これにより、接続部7が形成される。その一方で、絶縁膜27Aの上面は平坦化され、平坦絶縁膜27が形成される。
図28に示すように、まず、タンタル(Ta)等から形成された導電膜31Aを形成する。この導電膜31A上には、たとえば、プラチナ(Pt)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、ボロン(B)を含む
導電膜35Aが形成される。
導電膜35A上には、たとえば、酸化アルミニム(AlOx)、または、酸化マグネシウム(MgO)等から形成された絶縁膜38Aが形成される。
この絶縁膜38Aの上面には、たとえば、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、コバルト(Co)およびボロン(B)のうち、少なくとも2つの金属を含む合金膜37Aが形成される。
そして、この合金膜37A上には、たとえば、ルテニウム(Ru)等から形成された導電膜44Aが形成される。
図29に示すように、導電膜35A、絶縁膜38A、合金膜37Aおよび導電膜44Aをパターニングして、磁気記憶素子32およびこの磁気記憶素子32の上面上に形成された金属膜44を形成する。
図30に示すように、磁気記憶素子32を覆うように、導電膜31A上に、ライナー膜としてシリコン窒化膜等から形成された絶縁膜34Aを形成する。
この絶縁膜34A上に、レンジスト膜を形成し、引出配線31を形成するためのパターニングをレジスト膜に施し、レジストパターン59を形成する。
このレジストパターンをマスクとして、絶縁膜34Aおよび金属膜31Aをパターニングして、図31に示すように、絶縁膜34および引出配線31を形成する。
ここで、図32において、平坦絶縁膜27の上面は、CMP等により平坦面とされている。この平坦面とされた平坦絶縁膜27の上面上に、引出配線31が形成されており、引出配線31の上面自体も、略平坦面とされる。
このため、引出配線31の上面に形成される磁化固定層35、トンネル絶縁膜38および磁化自由層37に凹凸部が形成されることが抑制されている。
次に図33に示すように、シリコン酸化膜等から形成された絶縁膜を形成し、この絶縁膜に化学的機械研磨処理を施すことにより、図33に示すように、所定の厚さの上層絶縁膜36を形成する。この上層絶縁膜36上に、コンタクトホール39aを形成するためのレジストパターンを形成する。そして、このレジストパターンを用いて、単位コンタクト部26にコンタクトホール39aを形成する。
図34において、上層絶縁膜36上およびコンタクトホール39aの内表面にバリアメタルを形成する。
図35に示すように、バリアメタルが形成されたコンタクトホール39a内に導電膜を充填し、この導電膜とバリアメタルを平坦化することで、コンタクトホール39a内に充填されたバリアメタル45と導電膜65を形成する。これにより、コンタクト部39が形成される
図36においてコンタクト部39が形成された上層絶縁膜36の上面に上層絶縁膜47を形成する。
この上層絶縁膜47をパターニングして、ビット線用溝部40aを形成する。その後、クラッド層を形成し、形成されたクラッド層をエッチングして、側壁部41bを形成する。
次に、図37に示すように、側壁部41bが形成されたビット線用溝部40a内に導電膜を充填し、導電膜を平坦化することで配線本体部43を形成する。そして、図38に示すように、配線本体部43の上面上に上壁部41aを形成して、クラッド層41を構成すると共に、ビット線40を構成する。なお、上壁部41aの膜厚は、側壁部41bの膜厚よりも薄くなるように形成する。
なお、上記図1から図38に示す例においては、コンタクト部39によって、ビット線40と、磁気記憶素子32とを接続しているが、コンタクト部39を省略してもよい。
図39は、本実施の形態に係る半導体装置200の変形例を示す断面図である。この図39に示すように、ビット線40と金属膜44とを直接接続するように形成してもよい。
この図39に示す半導体装置200を形成するには、図40において、上層絶縁膜36の上面に、上層絶縁膜(図示せず)を形成し、この上層絶縁層にビット線用溝部を形成する。
この形成されたビット線用溝部の内表面にクラッド層80を形成する。このクラッド層80をエッチングして、ビット線用溝部の内側面にクラッド層を残留させ、他の部分を除去する。
その後、図41に示すように、配線本体部43を形成し、この配線本体部43の上面にクラッド層を形成することで、図39に示すクラッド層41を形成する。これにより、図39に示す半導体装置200を製造することができる。
ここで、図42から図53を用いて各種形状のクラッド層52の形成方法について説明する。
まず、図42に示すように、厚膜部56と薄膜部57とが底壁部52aに形成されたクラッド層52の形成方法について説明する。
図23に示すスパッタリング装置170において、ターゲット171に2kW〜5kWの直流電力を印加する。ステージ172に200W〜400Wの高周波電力を印加する。コイル173に2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流電力を印加する。チャンバ内の圧力は、約0.2Paとする。
このように設定されたスパッタリング装置170を用いてスパッタリングすることで、、図42に示すように、厚膜部56が形成されたクラッド層52を成膜することができる。そして、配線本体部51を形成することで、図7に示すディジット線50を形成することができる。
図43に示すように、薄膜部57の端部が薄くなるように形成されたクラッド層52の形成方法について説明する。
図23に示すスパッタリング装置170において、ターゲット171に2kW〜5kWの直流電力を印加する。ステージ172に500Wの高周波電力を印加する。コイル173に2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流電力を印加する。チャンバ内の圧力は、約0.2Paとする。
このように設定されたスパッタリング装置170を用いてスパッタリングすることで、図43に示すようなクラッド層52を形成することができる。そして、配線本体部51を形成することで、図11に示すディジット線50を形成することができる。
図44に示すクラッド層52の形成方法について説明する。この図44に示すクラッド層52は、2回のスパッタリングにより形成される。
一回のスパッタリングを行う際には図23に示すスパッタリング装置170において、ターゲット171に2kW〜5kWの電力が印加される。ステージ172に400W〜500Wの高周波電力を印加する。コイル173に2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流電力を印加する。チャンバ内の圧力は、約0.2Paとする。
このように設定されたスパッタリング装置170で、クラッド層を形成すると、図45に示すように、ディジット線用溝部55内の内周面にクラッド層66が形成されている。
クラッド層66は、ディジット線用溝部55の内側面に形成された側壁部66bと、底部66aとを含む。底部66aは、厚膜部55Aと、薄膜部57Aとを含む。図46は、薄膜部57Aと、側壁部66bとの間に位置するディジット線用溝部55の底面およびその周囲の構成を示す断面図である。
この図46に示すように、ディジット線用溝部55の底面のうち、底部66aと側壁部66bとの間に位置する部分には、凹部58が形成される。このように、クラッド層66を形成した後、再度、スパッタリングを施す。
2回目のスパッタリングにおいては、スパッタリング装置170のターゲット171に2kW〜5kWの直流電力を印加する。ステージ172に加える高周波電力は、0Wとする。
コイル173に0W〜2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流電力を印加する。チャンバ内の圧力を0.2Paとする。
このように設定されたスパッタリング装置170を用いて、2回目のスパッタリングを施すと、図44に示すクラッド層52が形成される。
1回目のスパッタリングの際にステージ172に印加される電力よりも、2回目のスパッタリングの際にステージ172に印加される電力を小さくする。これにより、2回目のスパッタリングの指向性を低くして、側壁部66bの膜厚が厚くなる。さらに、図47に示すように、図46に示す底部66aと側壁部66bとの間にもクラッド層が形成される。図44に示すクラッド層52を形成した後、配線本体部51を形成することで、図9に示すディジット線50を形成することができる。
図48に示すクラッド層52の形成方法について説明する。図48に示すクラッド層52を形成する際には、まず、クラッド層を成膜して、成膜されたクラッド層にスパッタエッチングを施すことで、図48に示すクラッド層52が形成される。
スパッタリング装置170のターゲット171に2kw〜5kWの直流電力を印加する。ステージ172に印加される高周波電力は0Wとする。コイル173に0W〜2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流の電力を印加する。チャンバ内の圧力を約0.2Paとする。
このように設定されたスパッタリング装置170を用いて、クラッド層を形成すると、図49に示すようなクラッド層67がディジット線用溝部55に形成される。クラッド層67の底部67aは、側壁部67bよりも厚く形成される。
このクラッド層67にスパッタエッチングを施す。スパッタエッチングを施す際には、スパッタリング装置170のターゲット171には、0W〜500Wの直流電力が印加される。ステージ172には、300W〜500Wの高周波電力が印加される。コイル173には、1200W〜2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流電力が印加される。チャンバ内の圧力は、約0.2Paとされる。
このように設定されたスパッタリング装置170でクラッド層67にスパッタエッチングを施すことで、図48に示すクラッド層52を形成することができる。
なお、上記スパッタエッチングを施すことで、クラッド層67の底部に位置するクラッド層が側壁部側に付着し、側壁部の膜厚が厚くなる。
図50に示すように、ディジット線用溝部55の底面のうち、薄膜部57と側壁部52bとの間に位置する部分には、凹部58が形成される。そして、クラッド層52に配線本体部51を形成することで、図12に示すディジット線50を形成することができる。
図51に示すクラッド層52を形成する形成方法について説明する。図51に示すクラッド層52を形成するには、まず、ディジット線用溝部55内にクラッド層を形成し、その後、スパッタエッチングを施すことで形成することができる。
クラッド層を形成するときには、スパッタリング装置170のターゲット171に2kW〜5kWの直流電力を印加する。ステージ172に印加される高周波電力は0Wとされる。コイル173に0W〜2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流の電力が印加される。チャンバ内の圧力は、約0.2Paとする。このように設定されたスパッタリング装置170でクラッド層をディジット線用溝部55内に形成すると、図52に示すようなクラッド層66が形成される。
このクラッド層68は、ディジット線用溝部55の内側面に形成された側壁部68bと、ディジット線用溝部55の底部に形成された底部68aとを含み、底部68aは略平坦面状に形成される。
そして、クラッド層68にスパッタエッチングを施すことで、底部68aを除去する。スパッタエッチングを施すことで、底部のクラッド層が側壁部側に付着し、側壁部の膜厚が厚くなる。なお、スパッタエッチングを施す際には、スパッタリング装置170のターゲット171には、0W〜500Wの直流電力が印加される。ステージ172には、300W〜500Wの高周波電力が印加される。コイル173には、1200W〜2000Wの高周波電力と0W〜500Wの直流の電力が印加される。チャンバ内の圧力は、約0.2Paとされる。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、本発明は半導体装置およびその製造方法に適用することができ、特に、磁気抵抗素子を備えた半導体装置と、その製造方法に好適である。
1w ウエル領域、1c チャネル領域、3 絶縁膜、4,20,21,23,24 絶縁膜、7 接続部、8 接続配線、9 層間絶縁膜、10 MOSトランジスタ、11 ゲート絶縁膜、12 ゲート電極、13 サイドウォール、14 不純物領域、15 金属膜、16 絶縁層、17,19,22,26 単位コンタクト部、18 絶縁層、19 配線、21 絶縁層、22 単位コンタクト部、23 絶縁層、24 絶縁層、26a コンタクトホール、27 平坦絶縁膜、31 引出配線、32 磁気記憶素子、35 磁化固定層、36 上層絶縁膜、37 磁化自由層、38 トンネル絶縁膜、39a コンタクトホール、39 コンタクト部、40 ビット線40a ビット線用溝部、41 クラッド層、41a 上壁部、41b 側壁部、43 配線本体部、44A 導電膜、44 金属膜、45 バリアメタル、46 ソース配線、47 上層絶縁膜、50 ディジット線、51 配線本体部、52,62 クラッド層、52b 側壁部、52a 底部、53,54 バリアメタル、170 スパッタリング装置、171 ターゲット、172 ステージ、173 コイル、200 半導体装置。

Claims (13)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の主表面上に形成されたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を覆うように形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜上に形成された平板状の引出配線と、
    前記引出配線と前記スイッチング素子とを接続する接続配線と、
    磁化の向きが可変とされた磁化自由層を含み、前記引出配線上に形成された磁気記憶素子と、
    前記磁気記憶素子の下方に位置し、第1方向に向けて延び、発生する磁界により前記磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第1配線と、
    前記磁気記憶素子の上方に位置し、第2方向に向けて延び、発生する磁界により前記磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第2配線と、
    を備え、
    前記磁気記憶素子は、前記引出配線の上面のうち、前記引出配線および前記接続配線の接続位置から離れた位置に設けられ、
    前記第1配線は、第1配線本体と、前記第1配線本体の底面および側面を覆うように設けられ、上方に向けて開口する第1磁場遮蔽層とを含み、
    前記第1磁場遮蔽層は、前記第1配線本体の側面を覆うように形成された第1側壁部と、前記第1配線本体の底面を覆うように形成された第1底壁部とを含み、
    前記第1側壁部の厚さは、前記第1底壁部の厚さよりも厚く形成された、半導体装置。
  2. 前記第1底壁部は、厚膜部と、前記厚膜部よりも薄く形成された薄膜部とを含む、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記厚膜部は、前記第1底壁部の幅方向の中央部に形成された、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1底壁部の一部は、前記層間絶縁膜に入り込むように形成された、請求項2または請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1底壁部と前記第1側壁部との間に隙間部が形成された、請求項1から請求項4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第2配線は、第2配線本体と、前記第2配線本体の上面および側面を覆うように設けられ、下方に向けて開口するように形成された第2磁場遮断層とを含み、
    前記第2磁場遮断層は、前記第2配線本体の側面を覆うように形成された第2側壁部と、前記第2配線本体の上面を覆うように形成された上壁部とを含み、
    前記第2側壁部の厚さは、前記上壁部の厚さよりも厚く形成された、請求項1から請求項5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記層間絶縁膜は、前記引出配線下に位置し、上面が平坦面状とされた平坦絶縁膜を含み、
    前記接続配線は、積層された複数の単位接続部を含むと共に、前記平坦絶縁膜下に位置する上層単位接続部を含み、
    前記上層単位接続部は、接続部本体と、前記接続部本体の側面および底面を覆うように形成された第3磁場遮断層とを含み、
    前記第3磁場遮断層は、前記接続部本体の側面を覆う第3側壁部と、前記接続部本体の底面を覆うように形成された第2底壁部とを含み、
    前記第3側壁部の厚さは、前記第2底壁部の厚さよりも厚い、請求項1から請求項6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 半導体基板と、
    前記半導体基板の主表面上に形成されたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を覆うように形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜上に形成された平板状の引出配線と、
    前記引出配線と前記スイッチング素子とを接続する接続配線と、
    磁化の向きが可変とされた磁化自由層を含み、前記引出配線上に形成された磁気記憶素子と、
    前記磁気記憶素子の下方に位置し、第1方向に向けて延び、発生する磁界により前記磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第1配線と、
    前記磁気記憶素子の上方に位置し、第2方向に向けて延び、発生する磁界により前記磁化自由層の磁化状態を変化させることが可能な第2配線と、
    を備え、
    前記磁気記憶素子は、前記引出配線および前記接続配線の接続位置から離れた位置に設けられ、
    前記第1配線は、第1配線本体と、前記第1配線本体の側面を覆うように形成された第1磁場遮蔽層とを含み、
    前記第1磁場遮蔽層は、上方および下方に向けて開口するように形成された、半導体装置。
  9. 主表面を有する半導体基板を準備する工程と、
    前記半導体基板の主表面上にスイッチング素子を形成する工程と、
    前記スイッチング素子を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    前記スイッチング素子に接続され、前記絶縁膜の上面に達する接続配線を形成する工程と、
    前記絶縁膜に第1配線用溝を形成する工程と、
    前記第1配線用溝内に、前記第1配線用溝の内周面上に第1磁場遮蔽層を形成する工程と、
    前記第1磁場遮蔽層上に第1配線本体を形成する工程と、
    前記第1配線本体および前記絶縁膜上に、上面が平坦面状とされた平坦絶縁膜を形成する工程と、
    前記平坦絶縁膜上に位置し、前記接続配線に接続されると共に、平板状の引出配線を形成する工程と、
    前記引出配線上に磁気記憶素子を形成する工程と、
    を備え、
    前記第1磁場遮蔽層は、前記第1配線用溝部の底面を覆う第1底壁部と、前記第1配線用溝部の側面を覆う第1側壁部とを含み、
    前記第1磁場遮蔽層の前記第1側壁部の厚さを前記第1底壁部の厚さよりも厚くなるように形成する、半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1配線用溝内に、第1配線用溝の側面および底面に沿って延びるバリアメタルを形成する工程をさらに備え、
    前記第1磁場遮蔽層のサイドカバレッジ率は、前記バリアメタルのサイドカバレッジ率よりも大きい、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記磁気記憶素子を覆うように、上層絶縁膜を形成する工程と、
    前記上層絶縁膜内に形成され、前記磁気記憶素子に接続された第2配線を形成する工程とをさらに備え、
    前記第2配線を形成する工程は、前記上層絶縁膜に第2配線用溝を形成する工程と、
    前記第2配線用溝の内側面に第2磁場遮蔽層の第2側壁部を形成する工程と、
    前記第2配線用溝内に第2配線本体を形成する工程と、
    前記第2配線本体上に、前記第2側壁部よりも薄い上壁部を形成する工程とを含む、請求項9または請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記層間絶縁膜に前記第1配線用溝を形成する工程は、接続配線用溝を前記絶縁膜に形成する工程を含み、
    前記第1磁場遮蔽層を形成する工程は、前記接続配線用溝の内周面に沿って延びる第3磁場遮蔽層を形成する工程を含み、
    前記第1配線本体を形成する工程は、前記第3磁場遮蔽層上に接続部本体を形成する工程を含む、請求項9から請求項11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 主表面を有する半導体基板を準備する工程と、
    前記半導体基板の主表面上にスイッチング素子を形成する工程と、
    前記スイッチング素子を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に第1配線用溝を形成する工程と、
    前記第1配線用溝の内周面に、磁場遮蔽材料膜を形成する工程と、
    前記第1配線用溝の底部に位置する前記磁場遮蔽材料膜を除去する工程と、
    前記磁場遮蔽材料膜上に第1配線本体を形成する工程と、
    前記スイッチング素子に接続され、前記絶縁膜の上面に達するように形成された接続配線を形成する工程と、
    前記第1配線本体および前記絶縁膜上に上面が平坦面状とされた平坦絶縁膜を形成する工程と、
    前記平坦絶縁膜上に位置し、前記接続配線に接続された平板状の引出配線を形成する工程と、
    前記引出配線上に磁気記憶素子を形成する工程と、
    を備えた、半導体装置の製造方法。
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