JP2011053448A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体表面に付着する潤滑剤の偏り、及びブラシのトナーにいる汚れを防止する。
【解決手段】塗布ブラシ11と、回転駆動装置16と、固形潤滑剤12と、クリーニングブレード31と、を備えている画像形成装置1において、塗布ブラシ11と固形潤滑剤12との摩擦帯電における固形潤滑剤12の帯電極性と、現像部40によるトナーの帯電極性とが、共にマイナス極性であり、画像形成装置1が、更に、1次転写ローラ3と塗布ブラシ11との間で、感光体表面20aを除電する、除電装置24と、マイナス極性の電位を塗布ブラシ11に印加する、電位印加回路16と、を備えており、マイナス極性の電荷が塗布ブラシ11から除電後の感光体ドラム20に引かれるように、固形潤滑剤12の帯電極性と塗布ブラシ11に印加される電位の極性との関係に応じて、塗布ブラシ11に印加される電位が、除電後の感光体20の表面電位よりも低く設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式を利用する画像形成装置に関し、特に、潤滑剤を像担持体に供給できる画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置は、高解像度、写真再現性など、画質向上が要求されている。その要求に応える有力な手段の一つとして、トナーの小粒径化あるいは球形化が行われている。
しかしトナーが小粒径化及び球形化されると、トナーがクリーニングブレードと感光体との間をすり抜け易くなる。小粒径化は、トナーと感光体(像担持体)とのファンデルワールス力に伴う付着力を強くする。また、粒径が小さくなると、トナーが、感光体とクリーニングブレードとの間(ニップ部)に進入し易くなる。更に、トナーが球形化されると、トナーが感光体とクリーニングブレードとの間で転がり易くなる。転がることによって、トナーが、ニップ部に進入し易くなる。
トナーがクリーニングブレードをすり抜けると、トナーが感光体に残ってしまう。残ったトナーが次の画像と一緒に転写されると、黒スジ状の画像ノイズが発生する。残ったトナーが露光工程の光を遮ると、感光体上に潜像が形成されない部分が発生する。
そこで、トナーをクリーニングしやすくするために、感光体の摩擦係数を低下させる物質を感光体上に供給する技術が、提案されている。これらの技術は、例えば、ステアリン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩からなる潤滑剤を、感光体表面に供給する。潤滑剤が感光体上に供給されると、トナーの感光体に対する付着力及び摩擦力が低下する。この結果、クリーニングブレード等でもトナーを十分に除去することが出来るようになる。
(潤滑剤現像供給方式)
感光体に対して潤滑剤を供給する方式として、潤滑剤現像供給方式がある。潤滑剤現像供給方式では、潤滑剤が粉体の状態でトナーの外部に添加され、トナーを用いて現像することによって感光体に潤滑剤が供給され、クリーニングブレードによって粉体の潤滑剤が感光体上に薄膜化される。
潤滑剤現像供給方式は、潤滑剤を供給するための特別な部品を必要としないため、コストやスペースといった点で非常にメリットを有している。そのため、低・中速領域の画像形成装置では、この方式が多く採用される。
しかし、潤滑剤粉の添付されたトナーが現像器内で撹拌されているときに、トナーと潤滑剤粉とが摩擦されることによって、ほとんどの場合、トナーだけでなく潤滑剤粉も帯電してしまう。潤滑剤粉がトナーと同極性に帯電した場合は、潤滑剤粉は感光体の画像部に付着し、潤滑剤粉が逆極性に帯電した場合は、潤滑剤粉は非画像部に付着する。したがって、同じ画像が連続的又は長期的に印字されると、感光体の表面上に、摩擦係数の異なる部分が発生する。また、低濃度画像が長期的に続く場合、クリーニングブレードへの潤滑剤の供給量自体が減少する。この場合、感光体の表面における摩擦係数が、十分に低下しない。また、潤滑剤の供給を増やすために1つのトナーに添加される潤滑剤粉の量を多くすると、現像器内で潤滑剤粉がトナーキャリアに転移し易くなる。潤滑剤粉がキャリアに転移すると、トナーの荷電性が失われ、逆荷電のトナーが発生する。この結果、トナーが非画像部に現像される。つまり、いわゆるカブリといわれる現象が引き起こされる。さらに現像ローラに潤滑剤が塗布されることによって、現像ローラの摩擦係数が低下する。この結果、トナーの適正な搬送が行なわれず、高濃度画像における印字画像濃度の低下が発生する。
(潤滑剤塗布方式)
感光体に対して潤滑剤を供給するもうひとつの方式として、潤滑剤塗布方式がある。潤滑剤塗布方式では、回転可能なブラシ(回転部材)に固形潤滑剤を押圧し、ブラシにより掻き取られた潤滑剤粉を感光体に塗布する。
潤滑剤塗布方式は、クリーニングブレードの他に、潤滑剤粉を掻き取り且つ掻き取られた潤滑剤粉を感光体に供給するためのロール状のブラシと、固形化された潤滑剤、更にそれらを保持する部品や押圧するためのバネなどを必要とする。このため、潤滑剤塗布方式では、コストが高くなるとともに、多くのスペースが必要である。しかし、潤滑剤塗布方式では、積極的に感光体に塗布を行なうことができるため、比較的塗布の安定性が高く、また環境依存が小さい。また、ブラシがクリーニングブレードの上流に配置されている場合、ブラシにトナー除去を積極的に行なわせることによって、クリーニングブレードのクリーニング能力をさらに高めることができる。
しかし、回転するブラシが感光体に潤滑剤を塗布するときに、ブラシ毛の表面にトナーが徐々に付着する。この付着したトナーがコロ作用を発揮するので、ブラシが固形潤滑剤を掻き取りにくくなる。この結果、安定的に、必要量の固形潤滑剤を、感光体上に供給することができなくなる。
このため、ブラシに付着したトナーを除去できるように、ブラシの毛がフリッカーと呼ばれるトナー除去部材に当接するように、フリッカーが配置されている。しかしフリッカーがブラシに当接すると、ブラシの繊維にストレスが与えられることによって、繊維の消耗や毛倒れが生じる。この結果、ブラシによる固形潤滑剤の掻き取り性が低下してしまう。また、感光体に均一に潤滑剤を塗布するためには、塗布ブラシの繊維密度を高くする必要があった。しかし、繊維密度が高くなると、塗布ブラシ中のトナーを除去することが難しくなる。この結果、トナーロール化現象と呼ばれる不具合が発生する。つまり、ブラシがトナーでロール状に固まってしまう。さらに繊維密度が高くなると、ブラシの剛毛度(毛の硬さ)が大きくなる。この結果、感光体の表層を傷つけたり、感光体の減耗を加速する。
また、潤滑剤塗布方式が、高速領域の画像形成装置に適用された場合、プロセスユニットの容量が増大する。高速領域の画像形成装置では、ユニットの寿命が比較的長く設定されている。このため、潤滑剤を長期的に供給できるように、固形潤滑剤のサイズも大きくする必要がある。ここで、固形潤滑剤もユニットの内部に配置される。このため、固形潤滑剤のサイズが増大することによって、ユニットの容量も大きくなっている。
特開2006−251751号公報 特開2006−310336号公報
潤滑剤現像供給方式では、上述したように、トナーと潤滑剤粉とが摩擦するので、潤滑剤粉は帯電する。このため、潤滑剤粉が画像部及び非画像部の一方に偏って付着する。この結果、感光体の表面における潤滑剤の分布が不均一になる。一方、潤滑剤塗布方式においても、潤滑剤粉が固形潤滑剤からブラシによって掻き取られるときに、ブラシと潤滑剤粉とが摩擦する。この結果、潤滑剤粉が帯電する。本願の発明者らは、この事実を、試験を行うことによって確認している。このため、潤滑剤塗布方式においても、感光体の表面における潤滑剤の分布が不均一になる。
また、潤滑剤塗布方式では、ブラシがトナーによって汚されるので、長期的には、感光体の表面に潤滑剤を供給することができなくなる。ブラシがトナーによって汚される不具合を改善する技術が、特許文献1及び2に、記載されている。
特許文献1において提案される方式では、クリーニングブレードの下流側で固形潤滑剤を塗布し、固形潤滑剤の下流側において、ゴムブレード、いわゆる均しブレードを感光体にトレーリング状態で当接させることによって潤滑剤を薄膜化する。
この方式によれば、感光体からトナーが除去された後に、塗布ブラシが感光体に接触する。このため、塗布ブラシがトナーによって汚されることがなくなり、感光体表面が比較的少量の潤滑剤によって安定した低摩擦係数状態に維持される、と考えられている。
しかし、この方式の場合は、次のような課題がある。潤滑剤が、均しブレードによって成膜されずに粒子状態のまま均しブレードを通過してしまうと、均しブレードの下流側に配置された帯電手段を汚してしまう。この結果、画像不良が発生してしまう。画像不良の発生を避けるには、均しブレードの当接力を、クリーニングブレードの当接力と同等かそれ以上の値に設定する必要がある。この場合、感光体にはクリーニングブレードで発生する摩擦力と均しブレードで発生する摩擦力とが加わる。この結果、駆動モータへの負荷が増大する。また、均しブレードが追加されるため、プロセスユニット内に均しブレードを配置するためのスペースを確保する必要がある。比較的小径サイズの感光体を備えるユニットにおいては、ブレードの配置上の制約があるので、帯電器等の他の電子写真プロセス装置のコンパクト化が必要になる。この結果、画像形成装置のコストが増大する。
特許文献2に提案される方式では、塗布ブラシを感光体に対して非接触で配置し、フリッカーに電位を印加することによって潤滑剤に電荷を与え、ブラシと感光体との間に形成された電界によって感光体に潤滑剤を付着させる。
この方式の場合、ブラシが感光体に対して非接触で配置されていることから、直接的なトナーの汚れは防止される。しかし、ブラシと感光体とが非接触であるため、確実に潤滑剤を感光体に付着させるためには多くの潤滑剤をブラシによって掻き取る必要がある。過剰な量の潤滑剤が消費されるので、潤滑剤のサイズを大きくする必要がある。この結果、画像形成装置のコストが増大する。
そこで、本発明は、感光体表面に付着する潤滑剤粉の分布が偏ることを防止でき、且つ、コストの増大を防止しながらブラシがトナーによって汚されることを防止できる、画像形成装置を提供する。
第1発明は、像担持体に接触する状態で回転可能に保持される、導電性を有する回転部材と、回転部材を回転させる、回転駆動手段と、回転部材に接触するように押圧される、固形潤滑剤と、トナーを掻き落とすために像担持体に当接する、クリーニングブレードと、回転部材に電位を印加する、電位印加手段と、を備えている、画像形成装置において、像担持体の表面の移動方向に沿って、現像手段、転写手段、除電手段、回転部材、及びクリーニングブレードが、順に配置されており、電位印加手段が、像担持体の帯電極性と同一の極性の電位を、回転部材に印加するものであり、回転部材と固形潤滑剤との摩擦帯電における固形潤滑剤の帯電極性と、現像手段によるトナーの帯電極性とが、同じになるように、固形潤滑剤の材質及び回転部材の材質が選択されており、固形潤滑剤の帯電極性と同一の電荷が、回転部材から、除電後の像担持体に、引かれるように、回転部材に印加される電位が、除電後の像担持体の表面電位よりも高く又は低く設定されている、ことを特徴とする画像形成装置を、提供する。
第1発明では、固形潤滑剤の帯電極性と同一の電荷が回転部材から除電後の感光体表面に引かれるように、回転部材と感光体表面との間に電場が形成される。このため、回転部材によって掻き取られた潤滑剤粉が、画像部及び非画像部の一方だけでなく双方に、付着する。したがって、第1発明は、感光体表面に付着する潤滑剤粉の分布が偏ることを防止できる。また、トナーの帯電極性と潤滑剤粉の帯電極性とが同一であるので、回転部材にトナーが付着しない。したがって、第1発明は、コストの増大を防止しながら、回転部材がトナーによって汚されることを防止できる。
第1発明は、好ましくは、構成(1)〜(5)を採用できる。
(1)回転部材の回転方向が像担持体の回転に対する順方向に設定されている。
構成(1)では、潤滑剤粉が感光体表面上で散らされる。このため、構成(1)は、潤滑剤粉の分布を、より一層、平均化できる。
(2)回転部材の線速度が像担持体の線速度よりも小さく設定されている。
構成(2)では、感光体表面上の潤滑剤粉が、回転部材によって大きく散らされる。しかも、潤滑剤粉が過剰に供給されることもない。このため、構成(2)は、潤滑剤粉を過剰に供給することなく、潤滑剤粉の分布を、より一層、平均化できる。
(3)回転部材に印加される電位が、−200〜−500Vの範囲内に設定されている。
(4)除電手段が発光手段である。
(5)回転部材の材質が、ナイロン、アクリル、又はポリエステルである。
本実施例における画像形成装置の全体構成図である。 イメージングユニットの構成図である(比較例)。 塗布ブラシの正面側における感光体の表面電位の分布及び潤滑剤粉の分布を示す図である(比較例)。 イメージングユニットの構成図である(第1実施例)。 塗布ブラシの正面側における感光体の表面電位の分布及び潤滑剤粉の分布を示す図である(第1実施例)。 逆回転における潤滑剤粉の振る舞いを示す概念図である(第1実施例)。 イメージングユニットの構成図である(第2実施例)。 塗布ブラシの正面側における感光体の表面電位の分布及び潤滑剤粉の分布を示す図である(第2実施例)。 順回転における潤滑剤粉の振る舞いを示す概念図である。 塗布ブラシの正面側における感光体の表面電位の分布及び潤滑剤粉の分布を示す図である(第3実施例)。
図1は、本実施例における画像形成装置1の全体構成図である。画像形成装置1は、4つのイメージングユニット2と、4つの1次転写ローラ3と、中間転写ベルト(2次像担持体)4と、2次転写ローラ5と、中間転写クリーニング部6と、定着装置8と、を備えている。4つのイメージングユニット2は、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の4色に、それぞれ対応している。4つの1次転写ローラ3は、4つのイメージングユニット2に、それぞれ対応している。
画像形成装置1の大まかな作動を説明する。中間転写ベルト4が駆動され、中間転写ベルト4の所定領域が、4つのイメージングユニット2を順に通過する。当該所定領域は、用紙上における画像領域に対応している。したがって、所定領域の大きさは、画像形成先の用紙のサイズに合わせて設定される。このとき、4色のトナーが、4つのイメージングユニット2と4つの1次転写ローラ3とにより、前記所定領域に転写される。なお、モノクロ印字が行われる場合は、黒のトナーのみが前記所定領域に転写される。一方、用紙7が、中間転写ベルト4と2次転写ローラ5との間を搬送されている。所定領域の移動と用紙の搬送とにおけるタイミングが合わせられており、所定領域に転写されているトナーが、用紙7に転写される。続いて、所定領域は、中間転写クリーニング部6に移動する。中間転写クリーニング部6により、中間転写ベルト4上に残留するトナーが除去される。一方、トナーが転写された用紙7は、定着装置8を通過する。定着装置8により、用紙7に転写されたトナーが、用紙7に定着する。
以下において、イメージングユニット2の構成の異なる3つの実施例及び1つの比較例を説明する。説明の便宜上、比較例から先に説明する。
(比較例)
図2は、比較例におけるイメージングユニット2の構成図である。イメージングユニット2は、感光体ドラム(像担持体)20、潤滑剤供給部10、クリーニング部30、帯電装置(帯電手段)22、露光装置(露光手段)23、現像部(現像手段)40、除電装置(除電手段)24、及びケーシング25を備えている。
潤滑剤供給部10は、塗布ブラシ(回転部材)11、固形潤滑剤12、バネ(押圧手段)13、フリッカー(トナー除去部材)14、電位印加回路(電位印加手段)15、及び回転駆動装置(回転駆動手段)16を備えている。塗布ブラシ11は、感光体ドラム11に接触する状態で、回転可能に保持されている。固形潤滑剤12は、塗布ブラシ11に接触するように、バネ13により押圧されている。塗布ブラシ11は、導電性繊維であるブラシ毛によって構成されている。ブラシ毛の材質は、導電性のナイロンである。固形潤滑剤12は、溶融されたステアリン酸亜鉛の粉末を整形することによって、形成されている。固形潤滑剤12は割れやすいので、固形潤滑剤12は板金19に接着され、且つ、板金19にバネ13が固定されている。フリッカー14は、塗布ブラシ11のブラシ毛に接触するように、配置されている。
クリーニング部30は、クリーニングブレード31及び回収スクリュー(トナー回収手段)32を備えている。クリーニングブレード31は、感光体ドラム20からトナーを掻き落とすための手段であり、感光体ドラム20に当接するように配置されている。回収スクリュー32は、エア吸引により、掻き落とされたトナーを回収する。
除電装置24は、発光手段である。除電装置24は、感光体ドラム20の軸方向全体に光を照射できるように、一列に配置された複数のLEDで構成されている。
感光体ドラム20は、図示せぬ駆動手段により、右回りに回転する。感光体ドラム20が回転方向D20に沿って1回転するときに、感光体表面20aは、帯電装置22、露光装置23、現像部40、1次転写ローラ3、塗布ブラシ11、クリーニングブレード31、及び除電装置24による処理を、順に受ける。
次に、感光体表面20aが受ける処理を、より詳しく説明する。まず、感光体表面20aは、帯電装置22の作用により、帯電される。この結果、感光体表面20aの電位(表面電位)が−600Vになる。
次に、感光体表面20aは、露光装置23から光の照射を受ける。この結果、照射された部位が除電される。感光体表面20aにおいて照射された部位が画像部である。画像部は、トナーを付着させるための部位である。除電は完全ではないので、画像部には約−150V程度の電位が残留する。一方、感光体表面20aにおいて照射されなかった部位が、非画像部である。非画像部の表面電位は、−600Vのままである。
次に、感光体表面20aは、現像部40から、電気的な作用を受ける。ここで、現像部40の現像ローラ41には、−500Vの電位が印加されている。画像部の電位は、現像ローラ41の表面電位に対して、350Vだけ相対的にプラス側にある。非画像部の電位は、現像ローラ41の表面電位に対して、100Vだけ相対的にマイナス側にある。一方、トナーは、現像部40により、マイナス極性に帯電している。マイナス極性のトナーは、相対的にプラス側の電位に向けて移動する。このため、現像ローラ41上のトナーが、画像部にのみ付着する。
次に、感光体表面20aは、1次転写ローラ3から、電気的な作用を受ける。ここで、1次転写ローラ3には、+1kVの電位が印加されている。このため、感光体表面20a上のトナーは、1次転写ローラ3に向けて移動し、途中の中間転写ベルト4に付着する。このとき、感光体表面20aは、中間転写ベルト4から、わずかに電荷の供給を受ける。この結果、非画像部の表面電位が−600Vから−500Vに変化し、画像部の表面電位が−150Vから−100Vに変化する。
次に、感光体表面20aは、塗布ブラシ11から電気的作用及び機械的作用を受ける。潤滑剤供給部10において、回転駆動装置16は、塗布ブラシ11を左回りに積極的に回転させている。回転する塗布ブラシ11は、固形潤滑剤12に摩擦すると共に、感光体表面20aに摩擦する。塗布ブラシ11が固形潤滑剤12に摩擦するとき、潤滑剤粉12aが掻き取られると共に、摩擦によって潤滑剤粉12a(図3)が帯電する。塗布ブラシ11の材質がナイロンであるので、潤滑剤粉12aの帯電極性はマイナスである。塗布ブラシ11が感光体表面20aに摩擦するとき、塗布ブラシ11内の潤滑剤粉12aが感光体表面20aに移動する。
図3は、塗布ブラシ11の正面側における感光体20の表面電位の分布及び潤滑剤粉12aの分布を示す図である。図3において、非画像部の表面電位が−500Vであり、画像部の表面電位が−100Vである。ここで、感光体表面20aが1次転写ローラ3の正面から塗布ブラシ11の正面を経由して除電装置24の正面に到達するまで、感光体20の表面電位は、上述した1次転写ローラ3による転写後の電位に、保たれている。
塗布ブラシ11の電位は、電位印加回路15により、−300Vに保たれている。このため、画像部の電位は、塗布ブラシ11の電位に対して、200Vだけ相対的にプラス側にある。一方、非画像部の電位は、塗布ブラシ11の電位に対して、200Vだけ相対的にマイナス側にある。マイナス帯電している潤滑剤粉12aは、相対的にプラス側の電位に向けて移動する。このため、図3に示されるように、塗布ブラシ11内の潤滑剤粉12aが、画像部にのみ付着する。
次に、感光体表面20aは、クリーニングブレード31から機械的作用を受ける。感光体表面20a上に残留しているトナーは、クリーニングブレード31によって掻き取られ、回収スクリュー32によって廃棄用トナーボックスに回収される。また、感光体表面20a上に付着している潤滑剤粉12aが、クリーニングブレード31によって押し潰される。この結果、感光体表面20a上に、潤滑剤の皮膜が形成される。
次に、感光体表面20aは、除電装置24から光の照射を受ける。この結果、感光体表面20aが軸方向の全体にわたって除電される。このようにして、感光体表面20aが1回転する。
比較例1では、潤滑剤粉12aが、画像部にのみ付着し、非画像部には付着しない。画像部の位置はプリントジョブ毎に変化する。しかし、プリントジョブが繰り返し実行されても、潤滑剤粉12aの付着位置が平均化されるとは限らない。このため、感光体表面20a上に、不均一な潤滑剤の塗布層が形成されてしまう。以下で説明する第1〜第3実施例では、このような不具合が解消されている。
(第1実施例)
図4は、第1実施例におけるイメージングユニット2の構成図である。第1実施例と比較例との相違点は、除電装置24の位置及び塗布ブラシ11の回転方向である。第1実施例では、除電装置24が、感光体ドラム20が回転方向D20において、1次転写ローラ3と塗布ブラシ11との間に、配置されている。また、塗布ブラシ11の回転方向が、右回りである。
感光体表面20aが受ける処理を、より詳しく説明する。感光体表面20aが受ける処理は、帯電装置22から1次転写ローラ3まで、比較例の場合と同様である。このため、感光体表面20aが1次転写ローラ3を通過すると、非画像部の表面電位が−500Vになり、画像部の表面電位が−100Vになる。
次に、感光体表面20aは、全体的に、除電装置24によって光の照射を受ける。この結果、感光体表面20aが軸方向の全体にわたって除電される。非画像部の電位は大幅に低下し、電位が−500Vから−150Vに変化する。画像部の電位はわずかに低下し、電位が−100Vから−50Vに変化する。
次に、感光体表面20aは、塗布ブラシ11から電気的作用を受ける。
図5は、塗布ブラシ11の正面側における感光体20の表面電位の分布及び潤滑剤粉12aの分布を示す図である。上述したように、非画像部の電位は−150Vであり、画像部の電位は−50Vであり、塗布ブラシ11の電位は−300Vである。画像部及び非画像部の双方が、塗布ブラシ11の電位に対して、相対的にプラス側にある。このため、マイナス帯電している潤滑剤粉12aは、画像部及び非画像部の双方に向けて移動する。ただし、感光体表面20aと画像部との電位差が250Vであるのに対して、感光体表面20aと非画像部との電位差は150Vである。このため、潤滑剤粉12aは、電位差(電界の強さ)の違いに応じて、非画像部よりも画像部に多く付着する。
図4において、回転駆動装置16は、塗布ブラシ11を右回りに積極的に回転させている。塗布ブラシ11の回転方向D11は、感光体ドラム20の回転方向D20に対して、逆方向である。ここで、順方向及び逆方向は、2つの回転体11、20の接触部位を基準として、設定されている。接触部位において、2つの回転体11、20の回転方向が異なっているとき、一方の回転方向が他方の回転方向に対して逆方向である。逆に、接触部位において、2つの回転体11、20の回転方向が同一であるとき、一方の回転方向が他方の回転方向に対して順方向である。
図6は、逆回転における潤滑剤粉12aの振る舞いを示す概念図である。潤滑剤粉12aは、塗布ブラシ11が感光体ドラム20に接触するときに、塗布ブラシ11から感光体ドラム20に移動する。逆回転の場合、移動の前後において、潤滑剤粉12aの搬送方向が逆転する。潤滑剤粉12aは、塗布ブラシ11と感光体ドラム20との接触部の手前で塗布ブラシ11から感光体ドラム20に移動し、接触部から遠ざかるように搬送される。感光体ドラム20上に付着した潤滑剤粉12aは、塗布ブラシ11に接触しない。つまり、感光体ドラム20上の潤滑剤粉12aは、塗布ブラシ11によって散らされない。このため、付着後の潤滑剤粉12aの位置は変化しない。したがって、感光体表面20aにおける潤滑剤粉12aの分布は、感光体表面20aにおける電位の分布によってのみ決定される。
図5において、非画像部の電位差は150Vであり、画像部の電位差は250Vである。非画像部の電位差に対する画像部の電位差の比は、150/250であり、約1/2である。逆回転では、塗布ブラシ11による散らしの影響はない。このため、単位面積当たりにおける潤滑剤粉12aの付着量について、非画像部の付着量に対する画像部の付着量の比も、約2/1である。
次に、感光体表面20aは、クリーニングブレード31から機械的作用を受ける。この結果、転写されなかったトナーが回収され、感光体表面20a上に潤滑剤の皮膜が形成される。
第1実施例は、次の作用、効果を有している。
塗布ブラシ11の材質がナイロンであり、且つ、固形潤滑剤12の材質がステアリン酸亜鉛であるので、塗布ブラシ11と固形潤滑剤12との摩擦によって、固形潤滑剤12がマイナス極性に帯電する。当然ながら、塗布ブラシ11によって掻き取られた潤滑剤粉12aも、マイナス極性に帯電する。除電装置24が感光体表面20aを除電すると、画像部の表面電位が−50Vになり、非画像部の表面電位が−150Vになる。電位印加回路15は、−300Vの電位を塗布ブラシ11に印加する。ここで、塗布ブラシ11に印加される電位の極性は、感光体表面20aの帯電極性と同様に、マイナス極性である。回転部材に印加される電位は、マイナス極性の電荷が塗布ブラシ11から除電後の感光体表面20aに引かれるように、設定されている。ここで、塗布ブラシ11の帯電極性がマイナスであり、塗布ブラシ11に印加される電位の極性がマイナスであり、感光体表面20aの帯電極性もマイナスである。このため、回転部材に印加される電位が感光体20の表面電位より低く設定されると、マイナス極性の電荷が、塗布ブラシ11から除電後の感光体表面20aに引かれる。そこで、塗布ブラシ11に印加される電位が、−300Vに設定されている。−300Vは、除電後における感光体表面20aの表面電位(−50V又は−150V)よりも、低い。このため、潤滑剤粉12aが、塗布ブラシ11から除電後の感光体表面20aに移動し、感光体表面20aに付着する。
第1実施例では、マイナス極性の電荷が塗布ブラシ11から除電後の感光体表面20aに引かれるように、塗布ブラシ11と感光体表面20aとの間に電場が形成される。このため、塗布ブラシ11によって掻き取られた潤滑剤粉12aが、画像部及び非画像部の一方だけでなく双方に、付着する。したがって、第1実施例は、感光体表面20aに付着する潤滑剤粉12aの分布が偏ることを防止できる。また、トナーの帯電極性と潤滑剤粉12aの帯電極性とが同一であるので、塗布ブラシ11にトナーが付着しない。また、上記構成を画像形成装置1に配置するために、電子写真プロセス装置のコンパクト化や固形潤滑剤12の大型化は要求されない。したがって、第1実施例は、コストの増大を防止しながら、塗布ブラシ11がトナーによって汚されることを防止できる。
(第2実施例)
図7は、第2実施例におけるイメージングユニット2の構成図である。第2実施例は、第1実施例と同様の構成を備えている。第2実施例と第1実施例との相違点は、塗布ブラシ11の回転方向の違いのみである。
図7において、回転駆動装置16は、塗布ブラシ11を左回りに積極的に回転させている。塗布ブラシ11の回転方向D11は、感光体ドラム20の回転方向D20に対して、順方向である。上述したように、順方向及び逆方向は、2つの回転体11、20の接触部位を基準として、設定されている。
また、塗布ブラシ11の線速度V11は、感光体ドラム20の線速度V20以上に設定されている。つまり、感光体ドラム20に対する塗布ブラシ11の線速度比θは、1以上である。θ=V11/V20≧1。線速度比θは、例えば、1.2に設定される。
図8は、塗布ブラシ11の正面側における感光体20の表面電位の分布及び潤滑剤粉12aの分布を示す図である。第1実施例(図5)と同様に、非画像部の電位は−150Vであり、画像部の電位は−50Vであり、塗布ブラシ11の電位は−300Vである。
図9は、順回転における潤滑剤粉12aの振る舞いを示す概念図である。潤滑剤粉12aは、塗布ブラシ11が感光体ドラム20に接触するときに、塗布ブラシ11から感光体ドラム20に移動する。順回転の場合、移動の前後において、潤滑剤粉12aの搬送方向は変化しない。このため、潤滑剤粉12aは、塗布ブラシ11と感光体ドラム20との接触部を通過し、塗布ブラシ11と感光体ドラム20とによって挟まれる。感光体表面20a上の潤滑剤粉12aが塗布ブラシ11によって散らされるので、付着後の潤滑剤粉12aの位置が変化する。したがって、感光体表面20aにおける潤滑剤粉12aの分布は、感光体表面20aにおける電位の分布とは異なっている。潤滑剤粉12aの分布は、電位の分布よりも偏りの小さな分布になる。
図8において、上述したように、非画像部の電位差は150Vであり、画像部の電位差は250Vである。非画像部の電位差に対する画像部の電位差の比は、150/250であり、約1/2である。順回転では、塗布ブラシ11による散らしの影響がある。このため、単位面積当たりにおける潤滑剤粉12aの付着量について、非画像部の付着量に対する画像部の付着量の比は、2/1より小さな値(例えば3/2)である。
第2実施例は、第1実施例が有する作用、効果に加えて、次の作用、効果を有している。第2実施例では、塗布ブラシ11が感光体ドラム20に対して順方向に回転するので、潤滑剤粉12aが感光体表面20a上で散らされる。このため、第2実施例は、潤滑剤粉12aの分布を、より一層、平均化できる。
(第3実施例)
第3実施例は、第2実施例と同様の構成を備えている。第3実施例と第2実施例との相違点は、線速度比θの違いのみである。
塗布ブラシ11の線速度V11は、感光体ドラム20の線速度V20よりも小さく設定されている。つまり、感光体ドラム20に対する塗布ブラシ11の線速度比θは、1よりも小さい。θ=V11/V20<1。線速度比θは、例えば、0.7に設定される。
図10は、塗布ブラシ11の正面側における感光体20の表面電位の分布及び潤滑剤粉12aの分布を示す図である。第1、2実施例(図5、図8)と同様に、非画像部の電位は−150Vであり、画像部の電位は−50Vであり、塗布ブラシ11の電位は−300Vである。
第3実施例も、順回転である。このため、潤滑剤粉12aの振る舞いは、基本的に、第2実施例の場合と同様に、塗布ブラシ11による散らしの影響を受ける。第3実施例では、線速度比θが1より小さい。線速度比θが1とは異なる場合、塗布ブラシ11と感光体ドラム20との相対速度が0ではない。線速度比θが1から離れるにつれて、塗布ブラシ11と感光体ドラム20との相対速度が増大する。このため、線速度比θが1から離れるにつれて、感光体表面20a上の潤滑剤粉12aが、より大きく散らされる。しかし、線速度比θが1よりも大きくなると、一定面積の感光体表面20aに接触する塗布ブラシ11の表面積が増大する。この結果、塗布ブラシ11から感光体ドラム20に供給される単位時間当たりにおける潤滑剤粉12aの供給量が増大する。潤滑剤粉12aが過剰に供給されると、画像不良が発生する。一方、線速度比θが1よりも小さいとき、潤滑剤粉12aが過剰に供給されることなく、潤滑剤粉12aの散らし効果が得られる。
第3実施例は、第2実施例が有する作用、効果に加えて、次の作用、効果を有している。第3実施例では、線速度比θが1より小さいので、感光体表面20a上の潤滑剤粉12aが、塗布ブラシ11によって大きく散らされる。しかも、潤滑剤粉12aが過剰に供給されることもない。このため、第3実施例は、潤滑剤粉12aを過剰に供給することなく、潤滑剤粉12aの分布を、より一層、平均化できる。
(変形例)
本実施例は、次の変形構成を採用できる。
像担持体は、ドラム形状の感光体ドラム20に限定されない。像担持体の形状は、ベルトなどの無端体でもよい。
塗布ブラシ11に印加される電位は、マイナス極性の場合、−200Vから−500Vの範囲内の任意の電位を適用できる。この範囲内の電位の場合、放電が発生しない。
除電装置24は、発光手段に限定されない。
回転部材は、塗布ブラシ11に限定されない。回転部材は、導電性を有し且つ潤滑剤を保持できる回転体を適用できる。回転部材の形態は、ブラシ部材以外に、発泡ローラ又はソリッドローラを適用できる。
摩擦によって固形潤滑剤12をマイナス極性に帯電させるために、回転部材の材質は、摩擦帯電系列において、固形潤滑剤12の材質よりもプラス極性の材質を適用できる。例えば、回転部材の材質は、ナイロン、アクリル、又はポリエステルを適用できる。固形潤滑剤12の材質は、ステアリン酸亜鉛の他に、ステアリン酸マグネシウム又はステアリン酸リチウムなどの脂肪酸金属塩を適用できる。
固形潤滑剤12の帯電極性は、他の条件を満たす限り、マイナス極性の代わりに、プラス極性を適用できる。この場合、トナーの帯電極性が、固形潤滑剤12の帯電極性に合わせて、プラスに設定される。また、塗布ブラシ11に印加される電位が、固形潤滑剤12の帯電極性と塗布ブラシ11に印加される電位の極性との関係に応じて、固形潤滑剤12の帯電極性と同一の電荷が塗布ブラシ11から除電後の感光体ドラム20に引かれるように、設定される。感光体ドラム20の帯電極性と塗布ブラシ11に印加される電位の極性とが同じである場合、回転部材に印加される電位は、除電後の像担持体の表面電位よりも低く設定される。これは、上述の比較例及び実施例の場合である。一方、感光体ドラム20の帯電極性と塗布ブラシ11に印加される電位の極性とが異なっている場合、回転部材に印加される電位は、除電後の像担持体の表面電位よりも高く設定される。
(試験例)
表1は、試験例1〜28における耐久試験によって得られた画像評価の結果を示す一覧表である。画像評価は、中抜け評価及び飛び散り評価である。表1には、5つの項目が記載されている。試験例1〜28の各々は、少なくとも1つの項目について、他の試験例とは異なっている。5つの項目は、除電装置24の位置、感光体20の線速度、塗布ブラシ11の印加電位、塗布ブラシ11の回転方向、及び線速度比θである。除電装置24の位置は、クリーニング部30を基準として、設定されている。試験例1〜28には、上述の比較例及び実施例1〜3が含まれている。
Figure 2011053448
試験に用いられた画像形成装置1は、コニカミノルタビジネステクノロジーズ製BizhubC450(A4Y35枚/分、600dpi)である。バネ13による押圧力は、2N/mである。クリーニングブレード31において、材質がポリウレタンゴムであり、JIS−A硬度が77度であり、反発弾性が35%であり、感光体表面20aに対する当接力が25N/mであり、当接角度が15度である。飛び散り評価のための耐久条件として、温度が10℃であり、RHが15%であり、各色画像濃度1%程度の格子状ライン画像(ブルー)が1枚間欠で1K枚プリントされる。1K枚プリント後の画像について、飛び散り評価が行われた。中抜け評価のための耐久条件として、温度が30℃であり、RHが85%であり、各色画像濃度20%程度の格子状ライン画像(ブルー)が1枚間欠で1K枚プリントされる。1K枚プリント後にプリントされた6dotのライン画像(ブルー)について、中抜け評価が行われた。
表1において、中抜け評価及び飛び散り評価が、◎、○、△、又は×によって示されている。◎印は、画像として全く問題がないレベルである。○印は、中抜け又は飛び散りが確認できるが画像として問題がないレベルである。△印は、中抜け又は飛び散りが確認でき且つ一部のユーザーが不満を抱くレベルである。×印は、多くのユーザーが不満を抱くレベルである。
1 画像形成装置
3 1次転写ローラ(転写手段)
11 塗布ブラシ(回転部材)
12 固形潤滑剤
15 電位印加回路(電位印加手段)
16 回転駆動装置(回転駆動手段)
20 感光体(像担持体)
20a 感光体表面
24 除電装置(除電手段)
31 クリーニングブレード
40 現像部(現像手段)

Claims (6)

  1. 像担持体に接触する状態で回転可能に保持される、導電性を有する回転部材と、
    回転部材を回転させる、回転駆動手段と、
    回転部材に接触するように押圧される、固形潤滑剤と、
    トナーを掻き落とすために像担持体に当接する、クリーニングブレードと、
    回転部材に電位を印加する、電位印加手段と、
    を備えている、画像形成装置において、
    像担持体の表面の移動方向に沿って、現像手段、転写手段、除電手段、回転部材、及びクリーニングブレードが、順に配置されており、
    電位印加手段が、像担持体の帯電極性と同一の極性の電位を、回転部材に印加するものであり、
    回転部材と固形潤滑剤との摩擦帯電における固形潤滑剤の帯電極性と、現像手段によるトナーの帯電極性とが、同じになるように、固形潤滑剤の材質及び回転部材の材質が選択されており、
    固形潤滑剤の帯電極性と同一の電荷が、回転部材から、除電後の像担持体に、引かれるように、回転部材に印加される電位が、除電後の像担持体の表面電位よりも高く又は低く設定されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転部材の回転方向が像担持体の表面の移動方向に対する順方向に設定されている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 回転部材の線速度が像担持体の線速度よりも小さく設定されている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 回転部材に印加される電位が、−200〜−500Vの範囲内に設定されている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 除電手段が発光手段である、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 回転部材の材質が、ナイロン、アクリル、又はポリエステルである、
    請求項1に記載の画像形成装置。
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