JP2011051189A - ケーシングの埋め込み成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】埋め込み成形方法を提供する。
【解決手段】主に、金属外観部材を用意するステップと、金属外観部材の内面に接着剤の塗布ステップと、接着剤が塗布された金属外観部材を加熱し、接着剤を固化さ金属外観部材に結合させるステップと、金属外観部材をプラスチック射出成形金型に取り付けて、熱溶融プラスチック部材を金属外観部材の固化された接着剤の上面に射出成形し、熱溶融プラスチック部材の射出温度によって接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを結合させる。プラスチック部材と接着剤とを結合および固化した後に、固化されたプラスチック部材は金属外観部材の上にプラスチック層が形成されるステップと、金属外観部材の製品を取り出すステップとを含むことによって、良品率の向上および生産プロセスを有効に短縮される。
【選択図】図1
【解決手段】主に、金属外観部材を用意するステップと、金属外観部材の内面に接着剤の塗布ステップと、接着剤が塗布された金属外観部材を加熱し、接着剤を固化さ金属外観部材に結合させるステップと、金属外観部材をプラスチック射出成形金型に取り付けて、熱溶融プラスチック部材を金属外観部材の固化された接着剤の上面に射出成形し、熱溶融プラスチック部材の射出温度によって接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを結合させる。プラスチック部材と接着剤とを結合および固化した後に、固化されたプラスチック部材は金属外観部材の上にプラスチック層が形成されるステップと、金属外観部材の製品を取り出すステップとを含むことによって、良品率の向上および生産プロセスを有効に短縮される。
【選択図】図1
Description
本発明は一種のケーシングの埋め込み成形方法に係わり、特に一種の製品良品率の向上と、生産プロセスを有効に短縮できるケーシングの埋め込み成形方法に係わる。
ノートパソコンのケーシングのうち、金属部材を使用された一種のケーシングは優れた質感を有するため、消費者に好まれている。しかしながら、金属部材のケーシングは、その側面に複雑な結合、係合または位置決めなどの構造に加工することが難しいであり、そのまま金属部材のケーシング上に加工することは、時間とコストが掛かる問題が残る。
添付の米国特許6893590号COUPLING METAL PARTS WITH A PLASTIC MATERIAL(プラスチック材料を有するカップリング金属部品)(特許文献1)に開示されているように、金属部材の表面は射出成形によって、プラスチック部材と結合した上、加熱し固化成形することを特徴としている。
しかしながら、公知技術によれば、製造するときに、プラスチック部材をあらかじめに成形した後に、プラスチック部材を金属部材の表面に結合させ、加熱して接着剤を金属部材と、プラスチック部材とを結合させるプロセスが必要であった。そこで、前もって成形されたプラスチック部材は外部要素によって、形状変化が発生するため、プラスチック部材を金属部材の表面に結合するときに誤差が生じやすい。一方、ノートパソコンケーシング内部の構造に誤差があるときは、結合、係合または位置決めなどの構造は、確実に係合できない問題があり、良品率が低下する問題が起きる。特に、ノートパソコンケーシングの製造利益は、通常3%〜5%が現状で、一つでも瑕疵製品が発生すると、コストに響くため、良品率を技術開発の重点に置き、これを向上すれば粗利益も向上される。よって、前記課題は至急に改良の必要がある。
本発明は既存の技術課題に対して、一種のケーシングの埋め込み成形方法を提供する。
本発明に係るケーシングの埋め込み成形方法は、プラスチック射出成形の温度によって、接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを接着し、プラスチック層を形成して、良品率の向上と生産プロセスの短縮を図ることを本発明の主な目的である。
本発明に係るケーシングの埋め込み成形方法は、接着剤の塗布ステップにおいて、接着剤に希釈剤を加えて希釈させ、接着剤を金属外観部材に塗布しやすくすることを本発明の次の目的である。
本発明に係る埋め込み成形方法は、加熱のステップにおいて、加熱によって希釈剤が揮発し接着剤を固化させ、接着剤と金属外観部材とを結合させることを本発明もう一つの目的である。
以上の説明内容から、本発明は以下の長所をまとめることができる。
イ、本発明に係るケーシングの埋め込み成形方法は、プラスチック射出成形の温度によって、接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを結合し、プラスチック層を形成して、良品質の向上と生産プロセスの短縮ができる。
ロ、本発明に係るケーシングの埋め込み成形方法は、接着剤の塗布ステップにおいて、接着剤に希釈剤を加えて希釈させ、接着剤が金属外観部材に容易に塗布できる。
ハ、本発明に係るケーシングの埋め込み成形方法は、加熱のステップにおいて、加熱によって希釈剤が揮発し接着剤を固化させ、接着剤と金属外観部材とを結合できる。
図1、本発明に係る製造フロー図を参照する。本発明に係るケーシングの埋め込み成形方法は、以下のステップを含む。
金属外観部材の用意と、
金属外観部材の内面に接着剤の塗布と、
接着剤が塗布された金属外観部材を加熱し、接着剤を固化させ、金属外観部材との結合と、
金属外観部材をプラスチック射出成形金型に取り付けて、熱溶融のプラスチック部材を金属外観部材の固化された接着剤上に射出成形し、熱溶融プラスチック部材の射出温度によって接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを一体化に結合し、プラスチック部材と接着剤とを結合し固化させた後に、固化されたプラスチック部材が金属外観部材上にプラスチック層を形成と、
金属外観部材を取り出すステップとを含む。
金属外観部材の内面に接着剤の塗布と、
接着剤が塗布された金属外観部材を加熱し、接着剤を固化させ、金属外観部材との結合と、
金属外観部材をプラスチック射出成形金型に取り付けて、熱溶融のプラスチック部材を金属外観部材の固化された接着剤上に射出成形し、熱溶融プラスチック部材の射出温度によって接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを一体化に結合し、プラスチック部材と接着剤とを結合し固化させた後に、固化されたプラスチック部材が金属外観部材上にプラスチック層を形成と、
金属外観部材を取り出すステップとを含む。
図2と図3を参照し、金属外観部材10の内面に凹面状を形成し、金属外観部材10の外面はケーシングの外面であり、金属外観部材10の内面は射出成形によって、複雑な結合、係合または位置決め等の構造を形成できる。
金属外観部材10の内面の外縁部に接着剤20を塗布し、接着剤20はあらかじめに希釈剤と混合し希釈した上、金属外観部材10上に塗布することによって、接着剤20に接着性を形成させ、金属外観部材10の内面に容易に塗布できる。そのうち、接着剤20はポリウレタン(PU)共重合体であり、希釈剤はメチルブチルケトン(METHYL ETHYL KETONE, MEK)である。ポリウレタン共重合体にメチルブチルケトンを加えて希釈した後に、接着剤20が粘稠性を帯びて、常温において粘性を有する。粘稠状の接着剤20は塗布しやすい効果があり、接着剤20を金属外観部材10に容易に塗布できる。
図4を併せて参照し、接着剤20が塗布された金属外観部材10を加熱装置30に入れて、ベーキング加熱を実施する。加熱装置30の加熱温度は55〜65度とし、55〜65度の温度によって、接着剤20にメチルブチルケトン含まれる希釈剤を揮発させると共に、ポリウレタン共重合体物質の接着剤20を固化させ、金属外観部材10と安定に結合できる。
図5と図6を併せて参照し、接着剤20によって結合された金属外観部材10を射出成形金型40に取付ける。その金型40にダイホールダ41と雄型42とを含み、雄型42はダイホールダ41と型合わせができる。ダイホールダ41は収容溝411を有し、前記収容溝411は金属外観部材10を収容する。雄型42は収容溝411の外縁部に合わせて成形部421を設け、この成形部421は金属外観部材10の接着剤20に対応して設ける。雄型42はさらに、ランナー422と、2つの型ばらし部423とを有し、このランナー422を成形部421に連絡することによって、プラスチック部材を成形部421より射出することができる。型ばらし部423は前記成形部421の外面に突き出すことができる。
射出成形のステップにおいて、接着剤20によって結合された金属外観部材10をダイホールダ41の収容溝411に取り付けて固定した後に、雄型42とダイホールダ41と型合わせを行う。前記雄型42の成形部421は金属外観部材10の外縁部の接着剤20に対応し、雄型42のランナー422によって、熱溶融プラスチック部材Aを金属外観部材10上で固化された接着剤20の上面に射出成形し、プラスチック部材Aの射出温度によって、固定された接着剤20は、金属外観部材10の反対面が軟化し、軟化された接着剤20はプラスチック部材Aと結合できるため、熱溶融プラスチック部材Aを射出すると同時に、接着剤20とプラスチック部材Aとを結合させた後に、プラスチック部材Aが固化しプラスチック層50を形成する。一方、型ばらし部423とプラスチック層50とを接着し、接着剤20によって、金属外観部材10とプラスチック層50とを結合させる。そのうち、前記プラスチック部材Aは熱可塑性(Thermoplastic)プラスチックであり、このプラスチック部材Aを金属外観部材10に射出される温度は160〜250度である。
図7ないし図9を参照し、雄型42とダイホールダ41とを切り離すとき、金属外観部材10は型ばらし部423と共に上方に移動し、ダイホールダ41と切り離した後、型ばらし部423によって、金属外観部材10を下方に突き出された後に、型ばらし部423とプラスチック層50との接続箇所を切断および取り出すことによって、金属外観部材10の製品が出来上がる。
本発明によれば、プラスチック部材を金属外観部材10の接着剤20に射出成形すると共に、プラスチック射出成形の温度によって、接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤20とを接着した上、固化してプラスチック層50を形成し、プラスチック部材Aを射出する直後に接着剤20と結合することは、位置ずれが生じにくく、良品率を向上でき、製造プロセスを短縮し、生産コストを低減できる。
本発明に係る埋め込み成形方法は、金属外観部材を用意するステップと、金属外観部材の内面に接着剤の塗布ステップと、接着剤が塗布された金属外観部材を加熱し、接着剤を固化させ、金属外観部材と結合するステップと、金属外観部材をプラスチック射出成形金型に取り付けて、熱溶融プラスチック部材を金属外観部材で固化された接着剤の上面に射出成形し、熱溶融プラスチック部材の射出温度によって接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを結合させる。プラスチック部材と接着剤との結合および固化した後に、固化されたプラスチック部材が金属外観部材の上にプラスチック層を形成するステップと、金属外観部材の製品を取り出すステップとを含むことによって、良品率の向上および生産プロセスを有効に短縮される。
10 金属外観部材
11 凹み溝
20 接着剤
30 加熱装置
40 金型
41 ダイホールダ
411 収容溝
42 雄型
421 成形部
422 ランナー
423 型ばらし部
50 プラスチック層
A プラスチック
11 凹み溝
20 接着剤
30 加熱装置
40 金型
41 ダイホールダ
411 収容溝
42 雄型
421 成形部
422 ランナー
423 型ばらし部
50 プラスチック層
A プラスチック
Claims (12)
- ケーシングの埋め込み成形方法であって、
金属外観部材の用意と、
金属外観部材の内面に接着剤の塗布と、
接着剤が塗布された金属外観部材を加熱し、接着剤を固化させ、金属外観部材との結合と、
金属外観部材をプラスチック射出成形金型に取り付けて、熱溶融のプラスチック部材を金属外観部材で固化された接着剤の上に射出成形し、熱溶融プラスチック部材の射出温度によって接着剤を軟化させ、プラスチック部材と接着剤とを一体化に結合し、プラスチック部材と接着剤とを結合および固化させた後に、固化されたプラスチック部材が金属外観部材上にプラスチック層を形成と、
金属外観部材の製品を取り出すステップとを含む。 - 前記プラスチック射出成形後のステップにおいて、前記プラスチック部材の射出温度によって、前記接着剤は前記金属外観部材の反対面が軟化し、前記プラスチック部材と結合して前記プラスチック層を形成した上、前記接着剤によって前記金属外観部材と、前記プラスチック層とを結合することを特徴とする請求項1記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記接着剤が塗布されるステップの前に、前記接着剤に希釈剤を加えて希釈した後に、前記金属外観部材に塗布することを特徴とする請求項1記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記接着剤はポリウレタン共重合体であり、前記希釈剤はメチルブチルケトンであることを特徴とする請求項3記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記加熱のステップにおいて、加熱によって希釈剤を揮発させると共に、前記接着剤を固化させることを特徴とする請求項3記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- そのうち、加熱温度は55〜65度であることを特徴とする請求項1または請求項4記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 金属外観部材を加熱装置に取り付けて加熱することを特徴とする請求項1または請求項4記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記射出成形のステップにおいて、プラスチックの射出成形温度は160〜250であることを特徴とする請求項1記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記接着剤は、前記金属外観部材の内側の外縁部に塗布することを特徴とする請求項1記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記射出成形のステップにおいて、前記金属外観部材を射出成形金型に取り付け、前記金型はダイホールダと、雄型とを含み、前記ダイホールダは収容溝を有し、前記収容溝は金属外観部材の収容に提供し、前記雄型は前記収容溝の外縁部に対向して、成形部を設け、前記成形部は前記金属外観部材の前記接着剤に対応することを特徴とする請求項1記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記雄型はさらにランナーと、2つの型ばらし部とを有し、前記ランナーは前記成形部に連絡し、プラスチック部材を前記成形部より射出させ、前記型ばらし部は前記成形部の外面に突き出すことができることを特徴とする請求項10記載のケーシングの埋め込み成形方法。
- 前記射出成形のステップにおいて、プラスチックは熱可塑性プラスチックであることを特徴とする請求項10記載のケーシングの埋め込み成形方法。
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2009
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