JP2011050404A

JP2011050404A - 歯科用治療椅子

Info

Publication number: JP2011050404A
Application number: JP2009199249A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Mitsubayashi; 敦史三林
Original assignee: Osada Research Institute Ltd
Current assignee: Osada Research Institute Ltd
Priority date: 2009-08-31
Filing date: 2009-08-31
Publication date: 2011-03-17

Abstract

【課題】バックレストの起倒、コンターシートの前後動及びチルトの３つの動作を単一の駆動源（アクチュエータ）で連動させるようにし、もって、アクチュエータの数を減らすことにより、コストの低減、省スペース化、消費電力の低減、軽量化を図る。
【解決手段】コンターシート２０に取り付けられたアクチュエータ２１と、このアクチュエータ２１の伸縮によって起倒されるバックレスト１０から成る。バックレスト１０が矢印Ａ方向に起倒すると、リンク２２を介してリンク２３が矢印Ｆ方向に回転し、リンク２４をＧ方向に動かし、コンターシートのシャーシ２５の前方を矢印Ｃ方向に上下動させ、コンターシート２０を散るとさせる。同時に、リンク２３の回転が歯車２６、２７、２８に伝達され、コンターシート２０が矢印Ｂ方向に移動される。
【選択図】図１

Description

本発明は、歯科用の治療椅子、より詳細には、バックレストの起倒とコンターシートの前後動及びチルトの３種類の動作を単一の駆動源（電動アクチュエータ）により連動させた歯科用治療椅子に関する。

図２は、本発明が適用される歯科用治療椅子の一例を説明するための要部概略構成図で、図中、１は安頭台、２はバックレスト、３はコンターシート、４はレッグレスト、５はフットレスト（フットステップ）、６は基台で、周知のように、該治療椅子は、常時は、起状態にあり、この状態で患者は、フットレスト（フットステップ）５の上に乗って、その後、コンターシート３に腰掛ける。その後、術者（ドクター）は、椅子を倒状態（寝状態）にして治療を行い、或いは、起状態にするとともに、椅子を上昇させて患者がうがいがしやすいようにする等、椅子を起状態、或いは、倒状態にして歯科治療を行う。

上述のごとき、歯科用治療椅子においては、バックレストを倒した場合、患者の上半身と椅子自体の支点との間に生じる支点のズレによって、患者と椅子との整合性が悪くなり、患者は、バックレストを倒した後、自分の体をずらせて椅子との整合をとる必要があった。
このような不都合を解消するための、本出願人は、先に、バックレストの起倒とコンターシートの前後動とを単一の駆動源により起動させるようにした歯科用治療椅子を提案した（特許文献１）。

実公平３−３３１２号公報

上述のごとき歯科用治療椅子において、本発明は、バックレストの起倒時、該バックレストの起倒に応じて、コンターシートの前後動に加え、コンターシートを傾動（チルト）させることにより、すなわち、バックレスト倒時、コンターシートの前方を上昇し、バックレスト起時、コンターシートの前方を下げるようにすることにより、患者が治療椅子の動きに快適に対応できるようにしたものであり、特に、これらバックレストの起倒、コンターシートの前後動及びチルトの３つの動作を単一の駆動源（電動アクチュエータ）で連動させるようにし、もって、アクチュエータの数を減らすことにより、コストの削減、省スペース化、省電力化、軽量化を図ることを目的としてなされたものである。

上記課題を解決するために、請求項１の発明は、コンターシートに取り付けられたアクチュエータと、該アクチュエータの伸縮によって起倒されるバックレストから成り、該バックレストの起倒に連動して前記コンターシートが前後動され、かつ、該コンターシートのシャーシが傾動されることを特徴としたものである。

請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記コンターシートは、前記バックレストの起倒に連動して回転される歯車を有し、該歯車が治療椅子の基台に固定されたラックと係合し、該歯車の回転によってコンターシートが前後動することを特徴としたものである。

請求項３の発明は、請求項２の発明において、前記歯車を複数有し、これら歯車のギア比を変えることにより、コンターシートの移動ストロークを変更可能にしたことを特徴としたものである。

本発明によると、バックレストの起倒とコンターシートの前後動との連動に加え、コンターシートのチルトをも連動させるようにしたので、患者は、治療椅子の動きに快適に対応することができ、かつ、これら３つの動きを単一の駆動装置（電動アクチュエータ）で行うようにしたので、コストの削減、省スペース化、省エネ化、軽量化等が可能である。

本発明による歯科治療椅子の一実施例を説明するための要部構成図で、図１（Ａ）は一方の面から見た側面図、図１（Ｂ）は反対側の面から見た側面図である。本発明が適用される歯科治療椅子の一例を説明するための図である。

図１は、本発明による歯科用治療椅子の一実施例を説明するための要部構成図で、図１（Ａ）は、一方の側面から見た側面図、図１（Ｂ）は反対側の面から見た側面図で、図中、１０はバックレスト、２０はコンターシート、３０は固定シャーシ（基台）で、本発明においては、バックレスト１０を矢印Ａ方向に起倒させた時に、この起倒に連動して、バックレスト２０が固定シャーシ（基台）３０に対して矢印Ｂ方向に前後動し、かつ、コンターシート２０のシャーシ（上板）２１の前方が、矢印Ｃ方向に上下動（チルト）するようになっている。

より詳細に説明すると、図１において、２１は電動アクチュエータ（駆動源）で、該電動アクチュエータ２１は、シリンダー２１_１とピストン２１_２とから成り、該ピストン２１_２が矢印Ｄ方向に伸縮駆動されることにより、バックレスト１０が回動軸Ｐを中心に矢印Ａ方向に起倒される。バックレスト１０が起倒することにより、リンク２２が矢印Ｅ方向（前後方向）に移動し、リンク２３を矢印Ｆ方向に円弧運動させる。このリンク２３がＦ方向に円弧運動するとリンク２４が矢印Ｇ方向に運動し、該リンク２４に連結されているシャーシ２５（コンターシートの上板）の前方が矢印Ｃ方向に傾動（チルト）する。

上述のように、バックレスト１０の起倒により、リンク２３が矢印Ｆ方向に回動すると、該リンク２３に固定されている歯車２６が矢印Ｆ方向に回転し、この回転が歯車２７、２８を介してラック３１に伝達される。ラック３１は固定シャーシ（基台）３０に固定されているので、コンターシート２０自身が矢印Ｂ方向（前後方向）に移動することになる。なお、歯車２７、２８は必ずしも必要ではないが、これらの歯車２７、２８を使用することにより、ギア比を変えて、リンク２３の少ない可動角で、コンターシートの前後運動のストロークを大きくすることができる。

１０…バックレスト、２０…コンターシート、３０…固定シャーシ（基台）、２１…アクチュエータ、２２，２３，２４…リンク、２５…コンターシートのシャーシ、２６，２７，２８…歯車、３１…ラック。

Claims

コンターシートに取り付けられたアクチュエータと、該アクチュエータの伸縮によって起倒されるバックレストから成り、該バックレストの起倒に連動して前記コンターシートが前後動され、かつ、該コンターシートのシャーシが傾動されることを特徴とする歯科用治療椅子。
前記コンターシートは、前記バックレストの起倒に連動して回転される歯車を有し、該歯車が治療椅子の基台に固定されたラックと係合し、該歯車の回転によってコンターシートが前後動することを特徴とする請求項１に記載の歯科用治療椅子。
前記歯車を複数有し、これら歯車のギア比を変えることにより、コンターシートの移動ストロークを変更可能にしたことを特徴とする請求項２に記載の歯科用治療椅子。